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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 最後の白猫、びわ(の中の人)の飼い猫に似てるな……第6話。いや、全然関係ないとは思うけどね。真っ白い猫って、汚れが目立つから気をつけろよ。猫は綺麗好きなので、滅多なことで汚れは残さないけどね。

 猫に目を向けてないとキツいくらい、世の中が張り詰めている。朝廷と平氏の対立は決定的となり、清盛は福原への遷都をも目論む。しかしすでに重盛の死により屋台骨は傾きかけており、度重なる天災の影響もあってか、京の街の疲弊っぷりは尋常ではない様子。それが平氏のせいなのか、それともこの国がなるべくしてなった姿なのかは分からないが、どこかで変革が求められているのは事実なのだろう。いよいよもってここで持ち上げられる男、それが源頼朝。

 この頼朝のキャラもなかなかに強烈だなぁ。だいたいの創作物において頼朝ってもっと苛烈な人物として描かれることが多いと思うのだが、今作ではあくまで「敵役」というか、平氏が見舞われる災厄の1つでしかない存在。そのおかげかどこか薄ぼけた印象の人物として描かれており、竜巻や疫病と同様、気づいたらそこにいて、漠然とした不安を与えていくようなキャラに仕上がっている。裏で糸を引いているのは当然後白河法皇であるが、彼だって清盛に対してあれこれ手を尽くして散々にやり込められているわけで、頼朝を担ぎ上げた今回の企みだってどの程度うまくいくかはわかったもんじゃない。それでも、少しずつ世情は平氏から源氏へと傾いていくのである。

 それにしてもかわいそうなのは維盛である。今まで頼れる父の下で穏やかに生きてきた若者が、今となっては「物の怪などよりよほど怖い」と戦場に怯えねばならなくなってしまった。重盛の温厚な部分を受け継いでしまったのだろう、祖父らとは違って全く戦には向かない男。そんな彼がいきなり総大将に引っ張り上げられても、うまくいくはずなんてない。清盛の大きすぎるプレッシャーが若者を押しつぶさんとしている。これまで表舞台に出てこなかった源氏という相手が得体の知れない存在だったことも事態を悪化させているのだろう。かつては平氏がほしいままにしていた武家としての威名も、今ではすっかり源氏のものに。腐った世を変えるという覚悟がなければ、この状況はひっくり返らない。そして、重盛の残した子供達に、そのような気概を持つものも無く。

 そうなのよなぁ、やっぱり中心にいるキャラクターに、「戦場で輝くタイプ」が1人もいないんだよなぁ。おかげで作中では当時の文化についての描写が多くなっており、その辺への興味がやたらと引かれる。そりゃ娯楽の少ない時代には違いないのだが、こういう時代の人たちって、本当に花や月を見てるだけで楽しめたんでしょうかね? 3分で飽きるよね。清経たちが取り出してた笛についても、音調にバリエショーションがないから「名手」とか言われてても上手いのかどうかもよく分からんしな。この時代に生まれなくてよかったわ(多分、毎日飯食うのが一番楽しみだったんじゃないかな)。

 

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