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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 徳子さん、ええ女やなぁ……第7話。このキャラデザでもちゃんと美女になってるのがすごい。

 いちいち胃がキリキリするしかないアニメ。ついにこの時がきてしまった、サブタイトルが示す通りの事態。一応Wikiで確認したが享年は64。この時代の人にしては長生きした方なのだろうか(ちなみに重盛が享年42だそうで)。一応、末期の一言では「やりたいことはだいたいやった」と言っていたものの、際限のない野心を抱えていた男のこと、憎き頼朝の首を拝めなかったことを呪いの言葉として残し、その後にはただ熱だけを残して消えていった。1つの時代を作った男が逝き、1つの時代が終わりを告げる。ここから先の平家には、栄華も何も残されていない。

 そんな平家の行く末については、当然門下の面々が一番深刻に悩んでいるわけで。清盛の息子連中は実質的な指揮を振るう責務があり、知盛あたりはなんとか頑張ろうとしているようなのだが、どうにも不安な宗盛なんかもいるせいで心配のタネは尽きない。そしてまだ若い重盛の息子連中についても、維盛があの調子で前を向くことが難しく、まだまだ実質的な権力も有していない3兄弟はただ荒波に翻弄されている状態。そんな中で今回きらりと光ったのは資盛の心遣いだろう。びわに対して放逐を言い渡した彼の本音としては、やはり「これ以上平家と共にいては累が及ぶばかりだ」という配慮があった。この時点で既にそこまで考え、自らの進退にもある程度覚悟を決めていたということになりそうだし、資盛は見た目以上に聡明な人物だったのかもしれない。

 そして、アニメとしてのメタ的な視点では、ここでびわが重盛の家を離れたというのが「語り手がこの場を離れねば、俯瞰して描けない」ということでもあるというのが心苦しい。今まではかろうじて火の粉の飛ばぬ場所だったはずの重盛家が、いよいよ「びわがいてはならぬ場所」になりかけている。おそらく太眉のにゃんこもびわが本当に一人きりにならぬための配慮で登場させたものだと思われるが、彼女がもし「実在の」人物だったとしたら、果たしてどんな生き様になっていたことだろう。

 そうした動乱の最中、歪まぬ愛を貫き、正面を見据えているのが徳子という存在。上皇への一途な思いを貫き、(少なくともびわの目線からは)その愛は確かに届いていたという。清盛との関係性においても自らの視座を揺るがすことなく、最後までかの入道をハラハラさせる愛娘のままであった。残念ながらびわが家を出たことで徳子とびわの仲睦まじい団欒がなくなってしまったが、これから先、渦中の徳子と傍観者のびわは、どんな時代を目の当たりにするのだろう。

 ちなみに余談だが、今回冒頭に登場した「毬杖(ぎっちょう)」という遊戯。これ、以前たほいやで出題された「ぶりぶりぎっちょう」のことなんですね。まさかこんなところでその正体を拝めるとは思わなんだ。800年以上昔の遊びらしいが、結構現代的なゲームもあったんですね。左利きを「ぎっちょ」というが、その語源になったなんて説もあるらしい。繰り返し勉強になるアニメである。

 

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