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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 つれぇわ……第8話。本当にもう、見る影も無い……。あれだけ我が世の春を謳歌して好き放題していた平家が落ちぶれていく様子を見ていると、悪辣な連中が懲らしめられてるみたいでスカッとする案件でもいいはずなのだがそうもいかぬ。やはり弱くなった方に同情心を持ってしまうのは致し方ないのだろうなぁ。「こういう心境をなんと言ったか……」としばし考えて出た結論が「判官贔屓」なんだんけど、「よりによってその言葉も違うやろ」という気持ち。

 世は完全に源氏VS平氏の構図で固まった。そして、その趨勢もすでに固まりつつある。戦局を体現している存在の1人が木曽義仲。猛将として名高い武将だが、本作においては、もうとにかく野生児。いくら武士だからってそこまで野生じゃなくてもええやろ、とは思うが最も名を馳せたエピソードが倶利伽羅峠の戦いなので(少なくとも俺の中ではね)、それがわかりやすいキャラ造形になっているのだろう。これまで繰り返し重盛ファミリーを中心に「芸事に達者な貴族寄りの平家」が描かれてきただけに、ここにきて野生の武士の魂を体現した義仲の存在感は強烈である。おかげで頼朝のキャラがますます埋もれていってる気がするのだが、おそらく今作における頼朝像は徹底的にこの路線なんだろうな。清盛が元気だったら間違いなく「面白くない」と言われてしまうような男をトップに立てていることで、源氏と平氏の違いがはっきり分かろうというものだ。

 そんな義仲の猛攻にさらされて本当にかわいそうだったのは維盛である。以前の敗戦から本当に心を痛めており、必死に自らを奮い立たせて「武士」であろうとする様子は本当に痛々しい。一応その甲斐あって戦果も挙げていたようなのだが、すでにそれを認めてくれる清盛もなく、1人で頑張ったところで後を繋げる者がいない。そして歴史の転換点とも言える倶利伽羅峠では、平氏の命脈を絶ったに等しい大敗北を喫してしまった。はたから見ればあまりにも分の悪いマッチメイクだったし、ここまで本当によく頑張ったと褒めてあげたいくらいなのだが、残念ながら本人にその声は届かぬであろうし、失ったものはあまりに大きすぎる。すでに平家に残された戦力は少なく、わずかな望みをつなぐための西行きを余儀無くされる。京・福原と流れても全く再興の兆しなど見えず、ただただ廃れていく様を見せつけられるというだけでも心苦しくあるし、何よりも「自分たちの足で着実に壇ノ浦へと向かっているのだ」ということが分かるせいで胃がキリキリするような道行きである。こんな中でも幼い帝を支えながら気丈に生き抜く徳子さんが本当にお美しいのが救いといえば救いか……。

 すでに平家のお歴々とは別行動で歴史の行方を見守ることとなったびわ。この時代に女の子1人旅で越後まで行ったってのは大したもんだが、そこからまた京までとって返すって、どんだけの旅路だったんだろう。琵琶一本で食べていけるのは大したもんである。そして舞い戻った京の町での出会い……「誰だこれ?」って思ったら最後のキャストロールのところでネタバレされてたわ。静御前がここで登場とはね。びわの視点は以降は彼女とともにあるってことかしら。

 

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