一応、ここ何年かはやってる仕事だったのでせっかくなので今年もやるだけやってみたよ、男性編の名鑑チェックでございます。まぁ、こちらはあんまりモチベーションは高くないのだが……作業量は女性編の6割程度なのでそこまで面倒ではない。ただ、如何せん男性編の場合はパラパラとめくっていても「誰やこいつ……」って知らない名前が多い気がするのが難。
というわけでただ事務的に数字を記載しておくが、今年度の掲載人数は、昨年度の607人からから48名増の655名で、言わずとも分かってたこととは思うが当然史上最多。でもま、1000人超えちゃった女性編に比べればまだまだ可愛いもんですよ。ただ、気になる点をあげるとするなら、男性編のチェックを始めたのは2019→2020からなのであまりデータは無いのだが、この3年間の増加幅を見ると、「2019→2020」が12人増(583→595)。そして昨年度も12人増(595→607)と増え幅はそこまで激烈なものではなかったのだが、今回はなんと48人が一気に加わり、急激にきな臭くなってきた。同年の女性編の69名増に比べればまだマシではあるが……どうやらこちらも開き直ってガンガン数を増やす方向になってきたようだ。まぁ、女性編で1000人越えを許容してしまったのなら、こっちはいくら増やしたところで問題なさそうだしな……。この数をどのように受け取るかはあなた次第です。
内容に関して、あんまりおっきくいじる要素も特に無いのでパッと目についた裏表紙の青二塾の広告の話を書いておくと、紙面に並ぶ卒業生の顔写真が今年はちょっと増えており、人気声優のお歴々に新しく加わったのは、みんなのゴルシ・上田瞳。渋い活躍を見せる阿座上洋平。千変万化のうちなんちゅ・下地紫野。そして……阪口大助。大ちゃん、なんで今更増えたん?
以下、具体的な出入りについてのまとめである。まず、昨年度版に掲載されておらず、今年載っていたのは以下の53名。
IN(53名)
青山凌大 赤澤燈 池田純矢 伊瀬結陸 いとうさとる
伊藤マサミ 糸川耀士郎 岩崎友泰 岩崎了 牛山茂
梅田修一朗 浦和希 大鈴功起 大野智敬 丘部純也
岡宮来夢 海渡翼 金尾哲夫 かぬか光明 神木孝一
川島零士 観世智顕 熊谷俊輝 高坂知也 重松千晴
渋谷慧 新祐樹 杉林晟人 高橋佑太朗 TAKUYA
竹田海渡 田邊優人 堂島颯人 外崎友亮 長井新
中村章吾 橋本晃太朗 長谷川芳明 馬場惇平 林優大
樋柴智康 福崎那由他 福西勝也 二葉要 古田一晟
細貝圭 真白健太朗 三上瑛士 宮城一貴 宮﨑雅也
宮崎遊 森永彩斗 山口智広
あんまり全員を仔細に調べる気は起きないが、ざっと見たところ、大体は順当に「若手」が多い。男性の若手はなかなか名前を認識できないのだが、一応見たことがあるのは「東京リベンジャーズ」の新祐樹や「たんもし」の長井新、それに「不滅のあなたへ」で良い仕事を見せてくれた川島零士あたりだろうか。他にもなんか半端なキャリアで登録された人もいるのだが、「あんスタ」関係者がなんとなく多いっぽい。
毎度おなじみ「なんで今更?」枠で目につくのは大ベテランの金尾哲夫氏。例によって過去の名鑑を遡ってみたが掲載履歴が無く、おそらく御歳71歳での初掲載である。まぁ、金尾さんの場合はあんまりアニメ声優って感じではなかったので、これまで名鑑に載るタイプではなかったんだろう。同様に大ベテランとしては牛山茂氏も過去に掲載履歴が無い。牛山さんはそこそこ前からアニメでも声優してるイメージがあるのだが、なんでだったんだろう。ちなみに似たような案件で面白いのはかぬか光明氏で、おそらくデビュー間も無い頃だったのだろう2004年に1度だけ登場しており、そこから18年の時を経ての「再掲」へと至った。何がどうなってこういうことが起きるのかは、相変わらず謎のままである。
あと、個人的に感慨深いのは池田純矢の登場。彼の場合はどうしても「俳優」の仕事が先にくるだろうが、この度声優名鑑にも顔を見せてくれた。そして、どういう運命なのか、同じ年に細貝圭が声優として初登録されているという。興味がない人はさっぱり分からないだろうが、ゴーカイシルバーとバスコがゴーカイジャー10周年を経てこんなところで足並み揃えてるんですよ。ちなみにおそらくどっちも掲載の直接要因は「あんスタ」だと思われ。
も1つついでにネタを出しておくと、熊谷俊輝という名前は別に聞き覚えはないのだが、調べてみたらなんと14歳というまじの子役だった。名鑑に子役が載ることはあるけども、男性編に載ってるの珍しいなーと思ったので。ただ、確認したら2002年版ですでに14歳の入野自由が載ってたので、別に初めてってわけでもないみたい。
OUT(5名)
キートン山田 けいたろう 近石真介 野村大地 八奈見乗児
一方で、昨年度掲載されていて今年名前が無かったのは上記の5名。ほとんど退場者がいないのだが、こうして書き上げてて、大変失礼ながら「あれ? お亡くなりになってたんだっけ……」と不安になって調べてしまったがキートン氏・近石氏の2名はご存命での「引退」などが理由だった。そんな中で謎なのが「けいたろう」というよく分からない名前の人。「誰だ?」と思って調べてもよく分からんかったのだが、名鑑には2009年の初掲載以来、ずっと掲載が続いていて今年突然のドロップアウト。よく分からんが、同様に名前が外れた「野村大地」という人と所属事務所が同じだったらしいので、その辺が関係してるのかも。
以上、今年も無事にノルマを果たしました。若手声優の皆さんは頑張って名鑑に載ることを目標にするのもよし、「牛山さんだって載ってなかったんだから……」と気にしないのもよし。そんなもんですよ。
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