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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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「プリンセスコネクト! Re:Dive Season2」 ー→6

 豪腕。本当にこのアニメに関してはこの言葉がふさわしい。ケチのつけようはいくらでもあるんだろうけど、それをただひたすら作画リソースでねじ伏せにくる。

 「ソシャゲアニメのダメなところあるある」に関しては、今作は対処出来ていたり、出来ていなかったりする。例えば「キャラが大挙するために一見さんは全く覚えられないし、ストーリーも散漫になってガチャつく」という部分。これに関しては、今作は基本的に対処してない。キャラは大挙するし、全く覚えられない。ストーリーだってその分拡散しているのは事実。ただ、今作の場合はそうしてキャラがわちゃわちゃする話が全部ギャグで処理されるのよ。今期は後半がシリアスに寄ったのでそうしたパートは前半のみに止まったが、毎回ゲストキャラが出てきてよく分からんことをやり散らかして逃げていく構図、ギャグにすれば別に気にならないのよ。全部がつながるわけじゃないって最初から投げておけば、余計な負荷もかからず自然とドタバタが楽しめるようになる。

 「プレイヤーキャラ、つまり主人公が基本的に空気なので主観視点が定めにくい」という問題。これについては半分くらいは対処している。ユウキが主人公として主張の弱いキャラなのは間違いない事実だし、1期の頃は介護だの保育だのと散々言われていたものだが、2期になって少しずつバックグラウンドが固められ、主人公とまでいかずとも「騎士」役として文句のないところまでは成長している。そもそも今作の主人公はペコリーヌ(キャルだったんじゃないかという話もある)なので、ユウキの存在感はそこまで本質的な問題にならない。

 「ソシャゲは終わりが無いのでシナリオが締まらない」という問題は完璧に対処した、というか、ここまでの2シーズンで大きな物語を1つまとめ上げているので、がっつりクライマックスがあり、盛り上がりについては文句なしである。ストーリーの縦軸が定まっているので、それを取り巻くキャラの配置なども効果的に機能しており、最初にいった「わちゃわちゃしたキャラ」に関しても、大挙している意味はきちんとある。結論としては、「ソシャゲアニメでもここまでちゃんとやれる」ということ。そして、とっちらかった物語をガツンとまとめて視聴者を引っ張るのは、やはりサイゲームスの誇るアニメ制作クオリティということになる。こんだけ贅沢にリソースが使えるとなると逆に「道具に使われる」不安もありそうだが、その辺は金崎監督の手腕だろう。今作は脚本も全部金崎さんがやってんのよね。仕事量が尋常じゃないと思うんだが、よく統制が取れたもんだ。やっぱりメインテーマとして「みんな笑ってご飯食べると美味しい」というのがあって、地に足のついたギャグ&ホームドラマが紡げるっていうのが金崎さんのホームグラウンドで相性が良かったんだろうなぁ。

 良いお話でございました。あ、あと蒼井翔太お疲れ。

 

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