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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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○「乙女ゲーの世界はモブに厳しい世界です」 4

 男性キャスト陣の配置がぐうレジェすぎて草。キャスティングした人の声優観が一昔前で止まってる感があるのだが、それでも通用しちゃうあたり、男性声優業界の不動っぷりが……。主演の子、プレッシャーすげぇだろうな。

 さぁ、元気出して本家なろうに進もう。とはいえ、正直1話目時点ではアイディアは面白いと思ったので、「もしかしたらなろう産の割といい方のやつかな?」という期待はあった。いわゆる悪役令嬢物の逆を張ったようなコンセプトになっており、乙女ゲームという逆ハーレム世界に、主人公のライバルじゃなくて野郎キャラのライバル……というかもう1つの選択肢として生まれ変わったらどうなるのか、という試みである。この設定だと悪役令嬢にお約束の破滅フラグも出てこないので、シナリオ展開の幅はかなり広い。筆力次第では何か目新しいものが見られるかもしれないと思ったのだが……。

 うん、やっぱり不安要素の方が多いな。冒頭の転生前の世界、何故乙女ゲームに興味がないやつが乙女ゲーをやりこむことになったのかというくだり、「妹からコンプを強制された」という理由なのだが、この妹さん、なんでそんな苦行を兄に科したのだろう? 「特典ボイスが聞きたいから」と理由を説明していたが、そこまでキャストに入れ込んでいるのなら、ふつーはゲームをプレイしたいと思うはず。ゲームのキャラを楽しむ前提なしに特典ボイスだけを聞きたくなる状況ってのはちょっと想像できない。そこからなろう史上でも屈指の情けない死に方をした主人公が転生したのは「女性至上主義で男に人権がないゲーム世界」だったが、こちらの世界の設定もよく分からない。単純に封建時代の男尊女卑の世界で男女逆転現象が起こっている状態なのだろうが、それなら「お前は三男だから」という理由で冷遇される意味がわからない。これ、裏返してみれば「あなたは三女だから」と言われてるのと同じ構図になるはずだが、封建時代の婚姻制度においては長女も三女もそこまで大きな差はないだろう。長男であることに意味があったのは、家督を継ぐのが長男1人だけだからという理由であり、この異世界でも同様に長男が意味付けられているなら、それはやはり男中心社会であるはず。ゲームの設定がちぐはぐだ。

 そして最後に大量の宝物と宇宙戦艦を手にした帰還した主人公(それもどうなのかとは思うが)。彼は婚約ルートを回避して学園に進むことになるわけだが、どう考えても彼が掠め取った兵器と財宝は家の縛りから抜け出すどころのものではない。もう今後の人生を悠々自適で過ごせる基盤が整っているはずなのに、「あの乙女ゲームの世界だ」と認識した主人公が、わざわざ忌まわしい場所である学園に進路を定めた理由はなんなんだろう? 言ってることとやってることのつじつまが合わない。結局チート能力を手にしてるのはいつも通りだし、なんか、企画倒れというか、出オチ感が半端じゃないのである。

 制作はENGI。クセは強いがそれなりに頑張るスタジオだと思うのだが、今作はなんだか省エネ思想が先んじてる気がする。特にオープンエンドの映像がやたらのっぺりしてて低コスト臭があり、この先の展開にあまり期待は持てない気がする。キャラデザの描き込みはそれなりに多いはずなのだが、なんだろ、どっか好みからずれるんだよなぁ。

 

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