たほいや譜（23／05／02）

　ＧＷ記念、約半年ぶりに帰ってきたたほいやでございます。久しぶりでも、こうして呼びかけたら集まってくれる仲間がいる……こんな素敵なことってないよね（プレイヤーとしてのガラの悪さはこの際問わないこととする）。あとは伝説のプレイヤーたちが戻ってきてくれるかどうかだが……戻ってこられたらそれはそれで怖い気も……。

 

 

Round１・「はたしん」

１、深緑色。また、若葉色。

２、畑の神。たんぼのかみ。

３、羽田信用金庫の略。

４、中国の王朝「秦」のこと。同音の王朝が多いことから、区別のための称。

５、中国の「秦」を「晋」（すすむしん）と区別していう語。　

　本当に久しぶりなので軽いジャブ程度の出題。　①出題者と作成者にしか分からないネタ。詳しくは高田村Wikiとかに行けばわかるかも。　④⑤久しぶりのリハビリでいきなり被せてくるっていうね。ちなみにどっちかが広辞苑、どっちかが結石先輩の作です。いつも通りか。

 

 

Round２・「へまさる」

１、年を経て次第にまさってゆく。

２、辛うじて上回る。

３、不注意な行動で命を失うこと。事故死。

４、罵倒語。誰かが失敗したときに用いる。

５、へまをする。失敗する。

　これは多くが動詞で揃いましたな。　③動詞が並ぶ解答の中、これだけ書き方のフォーマットが違っている。今回、このおっさんたちのたほいや会に初参加の若者がいたので「さてはまだフォーマットに馴染んでいない若者の手によるものだな？」と推理したのに、実際は百戦錬磨のはずのSea-chickenの仕業だった。こいつ、ほんと学習しねぇな。　④こちらが若者作です。しっかりしてる若者やないかい。　⑤「そういやヘマの語源ってしらねぇな」と思って確認すると、なんとギリシャ語由来という説が。マ？

 

 

Round３・「はまひめ」

１、（紀伊などの民話）浜籠りの姫の逸話。捧げ物によって豊漁や時化をもたらすという怪異の類。また、岩屋から出ぬ者から、実力を認められずに埋もれることの喩え。

２、浜辺に住む女。

３、元日に悪霊が退散させられること。

４、波浪による浸食で形成された洞窟や岩場。

５、古来より日本の沿岸地域に伝わる、海中に生息する精霊の一種。波打ち際に浮かぶ髪の毛のような触手を持ち、海水を濾過して餌を取る。女性の姿をしているが、実際には無性であり、繁殖は行わない。また、人間に憑依することがあり、憑かれた者は長い間病気に苦しむことがあるとされる。

６、神奈川県横浜市出身の人間と結婚し、また、いわゆる姫のひとりでもある、小室眞子のこと。

７、いちごのブランドの一種。主に静岡県で生産される。

　①一応それっぽい話に絡めつつ、「鳴尾浜に秘められた」で阪神の２軍にずっといるイメージだったんだが、実はこのロジック、過去に使ってた。俺の中で浜といったら鳴尾浜らしい。　②女の子はみんな姫なのだ。ちなみに某氏は解答提出後に「そうだ、対義語が山彦じゃん。そっち書いたらよかった」と言っていた。なるほど（？）。　③「ハマが『破魔』なのは分かるけど、元日要素はどこからくるんだろう」「姫はじめの姫でしょうね」（超やっちゃば）。　⑤我々の中でも興味津々な話題に「AIにたほいやはできるのか？」という問題があり、どうやらこれがChatGPTの出現により「割とできそう」寄りになりつつあるらしい。そして今回、こちらの問題の出題者が割とＡＩを使いこなしている人間なので、試しに答えを１個出力してもらった。その答えがこちらである。まぁ、事前の学習として「過去のタイラントの答えをいっぱい読ませ、とんでもない答えを出力するように要請した結果」なのだが……これはこれで確かに「暴」の匂いが感じられる答えになってません？　我々の中でも「もしかしてタイラントを真似たＡＩを真似た人間が書いた可能性が？！」みたいな疑心暗鬼が巻き起こった。　⑥「あの人が横浜出身なんて情報は普通知らないから、きっと神奈川にゆかりのある人間が書いたに違いない」という神奈川限定が行われ、実際その通りだった。「一時期、横浜の恥だとか言われてた気がします」。

 

 

Round４・「ろんぶんこうじょう」

１、→ペーパーミル

２、基準に従って論理的な文章を書くこと。

３、論と文と口上と。何かを著すことを総じたもの。

４、明治時代に流行した口調のこと。言文一致の翻訳文を下敷きにしたスタイルが特徴的。

５、願いを聞き叶える龍を召喚する呪文。楊堅の后妃である天江が得意とした。

６、論文を書き上げること。脱稿。

　これもかなり時代の先端を行く出題。出題者は最近、いろんな辞書を（アプリで）購入したとのことで、広辞苑ではなく最新版大辞泉から出題である。先に説明を付記しておくと、大辞泉は「今年から掲載された新語」というのがカテゴリとして調べられるそうで、そこから出題しているとのこと（この情報は事前にはなかったが）。　①というわけで、こんな聞いたこともない単語が出てくるわけですよ。どうみてもどこぞのヌーのパクリか誤字にしか見えないわけだが……まだまだ我々の知らない言葉ってのはあるもんですね。　④これも面白い概念で、「口語と文語を一致させる」のが言文一致運動だったはずなのに、文語がまだ口語と完全には一致せず、そのスタイルを口語に導入するというなんとも捻じ曲がった皮肉。「ありそうだな」とか思ってたのだが、作成者は「ロンドン文と……」という想像してなかった方向から作成意図を明かしてくれた。　⑤「龍聞口上」。ギャルのパンティおくれ。　⑥誰かに向けたメッセージ（そのメッセージを一番受けてる人間が作った解答だが）。

 

 

Round５・「ししのつのをもむ」

１、疲労を取り除くために軽く身体を動かすこと。

２、→絵に描いた餅。

３、（シシはチチの誤りか）親の怒りを買う。親との縁を切る。

４、賭博に夢中になる。

５、両手両足を一角獣に甘噛みさせる刑。

６、→類は友を呼ぶ。

７、肉を磨く。

８、Ａ「しずかに、しずかに！」

Ｂ「無理！」

（Ａ、舌打ちをする）

Ｂ「無理なものは無理よ！」

Ａ「おお、母よ……」

　何が起こってるか分からねーと思うが……俺も分からねー……。ねぇ、なんでたほいやの選択肢に台本あがってくるの？　もう、何やってもいいと思ってるの？　ちなみにこの解答作ったやつ、後の問題で「何やってもいいわけじゃないんだぞ」とか他人に説教してたからな！？　①②本当にこの辺りの答えが救いだよなぁ……みんな、新しい単語と向き合うあの時の新鮮な気持ちを思い出すんだ……。　④これも不思議といえば不思議な語だが「鹿の角」がダイスの原料になっていたと聞かされたら納得できる。　⑤まぁ、これはこれで別な意味で安心できるけども……。「受刑者は処女なんでしょうね」「でないと甘噛みしてもらえませんからね」。　⑥「なんでこんな意味が出てきたか全く想像が付かない……」「でもほら、文字数がおんなじです」。というクソ雑なやっちゃばが展開されたかに見えたが……。「これ、どこからきたの？」「えっと、文字数がおんなじです」。若者ォ！！！　⑦これも議論を読んだが、なるほど、一部界隈では使われている表現のようである。寺門ジモンとかが使いそう（偏見）。　⑧なんで久しぶりに旧交を温めにきたのにこんな目に遭わなきゃいけないのか……。「最初の一文で『し・し』がきて、そこから『ノー！』『ッ！』『ノー！』『oh mom...』でしょ。すぐにバレると思ったんだけど」。

 

 

Round６・「いせやひゅうがのものがたり」

１、場所も主題もあいまいで、とりとめのないさま。

２、狂言。伊勢屋の日向家に誘拐の知らせが入ったが、改めて家の者を数えたところ、誰も誘拐されていないことに気づく。

３、（伊勢物語や栄花物語に代表される）貴族の恋愛遍歴譚。

４、話のつじつまがあわないこと。混乱してよくわからないこと。

５、狂言。伊勢の商人、日向は生来からの吝嗇家であったが、惚れた女のために全財産を捧げ、直後に逃げられる。女は美人局であった。

６、狂言。伊勢海老のエビロンと風魔人ヒューガの二人の物語がザッピング形式で進行し、最後に二人は風海老になる。

７、軍記物。戦に赴く二人の横綱を描く。

８、老舗和菓子屋伊勢屋が宣伝のために創作した物語。勇者である伊勢屋ヒュウガが伊勢屋名物の心太を討伐する旅に出る！「闇より出でし者、勇者ヒュウガ参上！」(Yami yori ideshi mono, yuusha Hyuuga sanjou!)

　前の問題でみんなの脳が破壊されたところに出題してしまった……。ちなみに７人中６人が正解。　②⑤⑥狂言シリーズは適宜お楽しみください。まぁ、この３つをシリーズで一括りにするのは乱暴すぎるが……。　④一応由来はこちらを参照。物語っていってるのに意味が変なので当てられないかな、と思ったんだけど、この惨状では……。　⑦１票入ったんだよ。この並びだと、この答えに救いを求めたくなる気持ちは分かる。　⑧若者ォォォォォ！　「このアルファベットはなんなんだよ！」「いや、何してもいいってさっき言われたから……」。ＡＩよりも先に教えなきゃいけない対象がいるッ！！！

 

 

Round７・「ぞろしん」

１、《「ゾロ新」とも書く》「ジェネリック」の俗称。先発医療薬の特許が切れ、ぞろぞろ発売される新薬からの名。

２、群れを成した同心のこと。

３、親ガチャにおけるハズレ親。

４、神通力で奇跡のピンゾロを出した世界線の班長。

５、真の心身の罪（sin）。

６、震度とマグニチュードの数値が一致した地震。

７、ゾロ目新しいの略。ゾロ旧では二つのサイコロを振って同じ数が揃うことをゾロ目としたが、ゾロ新では二つのサイコロを振って同じ数かつ素数が揃うことをゾロ目とする。

８、（揶揄して）大和魂。侍魂。

　最後も大辞泉。事前に「これももしかして新語コーナーから取ってる？」と聞き、YESの答えが返ってきてしまったので、比較的新しい語である前提で解答作成が求められた。……まぁ、結果はこの有様だが。　①悪意が感じられる書き方だよなぁ。別に悪いことしてねぇんだけどな。　②これだけは「新しい語である」という確認の前に提出されたのでしょうがないそうです。……しょうがないか？　③「新しく辞書に載った語です」と言われてすぐにこの引き出し開けられるのがすげぇよ。　④この引き出しはもっと開かねぇよ。　⑤もう引き出しでもなんでもないよ。　⑦ゲーム中、解答一覧の表示にWordファイルを使っていたため、こちらの解答では「ゾロ目新しい」の部分が「間違った日本語」としてオートコレクトで下線が引かれていた。それだけだったら別にどうってことない出来事なのだが、某奴が「この⑦の解答のうち、『ゾロ目新しい』はオートコレクトが入ったのに、その下の「ゾロ新」の部分には修正が表示されなかった。ということは、ゾロ新という言葉は実在しているはずだ」という斜め上のメタ推理から答えを導き出していてすげぇ感心した。　⑧「この答えを書いたのは左派の会社に勤めている人でしたー」「一応いっとくと、結構右だよ？」。

 

　久しぶりのたほいや、色々と新鮮な出来事もあり、本当に疲労困憊……そうだった、しんどかったから控えるようになったんだ……。今後も定期的に開催されるかどうかは、まだ未定です。