最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
人生を賭した、一人舞台の果ての果て、第11話。役者のエゴとは、斯くも罪深く。 恥ずかしながら、前回は全くもって見当違いの解釈をしてしまっていたようだ。でもまぁ、これは私が悪いわけじゃなくてスタッフがズルいんですよ。というのも、ここなと静香の出会いが塗り替えられるのは唐突じゃないですか。これまで「静香が生成されたのはここながワールドダイスターを志してしばらくしてから」だと思っていたわけで、それ以前に消された記憶があったとなれば、また静香の存在意義が変わってきて、前回のファントムを巡る一連の解釈も変わってくるのだ。だから僕は間違ってなかった……って思いたいけど、どうだろ。もしかしたらこれまでのエピソードを遡ればちゃんと静香誕生の伏線はどっかにあったかもしれん。そこまで追いきれてなかった私の責任かも。 まぁ、別にいい悪いの話じゃないので開き直って方向修正をしておくと、まず、静香の誕生理由はほんとのほんとに模範的な「イマジナリーフレンド」だったという。言われてみりゃ、「オーディション落ちまくったここなが悔しさのあまりに超絶演技が上手い写し身を具現化した」よりも「舞台に憧れた少女が相手役を求めて分離した」の方が流れとしては自然といえば自然か。そうして幼いここなはすでに「静香生成」のセンスを開花させたが、いかんせん幼い子供である。センスも不安定だったもので、当時発現させていた頃の記憶は、どこかで失われていた。そして、オーディションを受けられる年齢になったのち、現実に打ちのめされたタイミングで、センスに溢れたイマジナリーフレンドがここなの下に再び帰還したという流れ。 「幼い頃にすでに出会っていたかどうか」はそこまで重要な情報ではない。どちらかというと重要なのは、静香という存在が「生成」ではなく「分離」だということがこれで強く確認できたことであろう。前回のエピソードを見て、私は「静香という自我を持った存在が、ここなとは別個に舞台への憧れを持ってしまったら2人の関係はどうなるものか」と戦慄したわけだが、冷静に考えりゃ、「静香の持つ自我」という前提が(今更ながら)トンデモな話なわけで、結局その感情はここな自身へと帰結する。幼少期に分たれた自我(ego)である静香は、言うなればalter-egoと呼ばれる存在なわけだが、この「ego」という概念が「自我」という意味を持ち、そしてまたカタカナ語でいうところの「エゴイズム」の象徴でもありえる。現在の鳳ここなは、役者として不可欠である、他人を蹴落としてでも舞台の中心に立ちたいというエゴイズムを切り分け、一時的に失っている状態だった。静香自身が「役者に不可欠なもの」と言っていた通り、それは本来なら分け隔ててはならないもの。それくらいの代償を支払わなければ、人格をまるまる1つ生成するなんてとんでもないセンスは発揮できなかったのだろう。 そうしてエゴイズムを抱え、エゴの塊となった静香。彼女自身は自分がどのように生まれ、何故存在しているかを十全に理解している。そしてこの度演じる役がエゴとは切ってもきれないファントムであることがきっかけとなり、静香は「自分が舞台に立たなければならない」ことを理解する。何よりも強い舞台への執念。その独善的なエゴイズムを、鳳ここなという1人の役者に統合せねばならないことを理解する。長きにわたり分たれていた「鳳ここな」が、今一つに重なり合う時である。 こうして、ここなはダイスターへの最後の階段を登り始めた。もう、こうなっちゃったらカトリナちゃんのオーディション風景が描かれなかったのも致し方ない……うん、そこはとても残念だけど……もう尺がないし、流石にどんだけ頭を捻っても「カトリナが超絶ファントムを披露しても、その上をいく鳳ここな」っていう説得力のある見せ方は思いつかねぇや。カトリナの名誉のためにも、彼女の完全敗北のシーンは視聴者のご想像にお任せするしかなかったのだろう。もし万が一これを説得力のある形で描けていたら、今作は伝説になったかもしれないのだが……まぁ、高望みが過ぎるか。 とにかく、これにて最後の舞台への布石は整った。しかしまだ、終わらないのである。「ここなは静香と一体となり、完成を見た」で終わっても物語としては成立するのだが……今作はさ、ほら、ゴールがソシャゲになるはずなのよね。ほんで間違いなくソシャゲには静香もいるので……最後に三度目、静香の復活が必要なのですよ(だから先週ここなと静香の統合を想定してなかったというのはある)。さて、どのようにして、イマジナリーフレンドを本当のフレンドにするんでしょうかね。
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
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