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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 「なんなのこのバンド〜!」、第11話。無事に結成できたと思ってたけど、やっぱり凸凹バラバラな5人。ここまでくっきり個性を出して、誰一人同じ方向を向いていないバンドってのも珍しい。だからこその、迷子。

 宴の始末。感動のライブで5人が1つとなったのが前回までのお話。今回はそのステージから降りるところに始まり、訳のわからないままにステージに上げられ、終わらせるつもりが始めてしまった長崎そよの戸惑いがよくわかる構図になっている。今回のライブを経て一番変化したのはもちろんそよ。「解散を乗り越えた長崎そよ」は新時代へと突入し、これまで必死に被り続けてきた仮面を脱ぎ捨てて正体を表した。しかし、この蓮っ葉でそっけない長崎そよも、やっぱり彼女にとってはペルソナに過ぎない。立希に対し、そして愛音に対してずっと拗ねたような態度を見せていたそよだったが、最後の最後に「あの頃」に戻ったような笑顔を見せる。忌憚なく自分の本音をぶつけ合える相手がようやく現れたところで、そよさんの本性はやっぱりそよさんなのだろう。反抗期を終えた娘が、お為ごかしでない本当に自分にようやく触れられたお話。

 そよさんの中の問題が解決したら、あとは荒削りでバントとも呼べないような状態だった集団をバンドに成形していくだけ。だけなのだが……これがもう、本当に苦難の連続。こうしてみると、他のバンド連中はゴタゴタがあったと言ってもまだみんなして共通の目標を持って足並み揃えようとはしてたんだよな……。最大の求心力を持つ高松燈という存在がどうにも声量の小さい子なものだから、ステージ上での道標にこそなれ、日常的にバンドを運営する時はみんなして好き勝手にあっち行ったりこっち行ったり。いわば「半端に知恵をつけた上で奥沢美咲のいないハロハピ」みたいな状態。ギブミーブレーキ。

 もちろん、元CRYCHICの面々はまだマシだ。立希の目標は今も昔も変わらず、とにかく燈を立てる方向に動きたいのだから、一番まともに「バンドをやろう」と考えている人間。ただ、ここまでのすったもんだで色々と内省する部分もあり……流石につっけんどん過ぎたらよろしくないということもわかった。あのダークそよを見た結果の成長だとするならまさに「人の振り見て我が振り直せ」である。でもね、流石に燈が愛音の野郎をあだ名呼びするのは聞き捨てならないよ。燈が、燈がどこかに行ってしまったら……立希は死んでしまう。

 一番深刻な問題が解消され、曲がりなりにもバンドが転がり出したら強いのは愛音。これまでのしがらみなど無かったかのように、自由奔放に自分のやりたいことをやり始める。そこに迷いもなければ遠慮もない。立希やそよからしたら最低の空気読めない奴でしかないはずなのだが、一度苦難を乗り越えた面々からすれば、この無遠慮さもありがたいのかもしれない。「気兼ねなく全力で殴り合える相手」ができたこと、それを一番嬉しく思っているのが愛音であり、殴りかかる先がいるというのがどれだけ幸せなことかを実感させてくれる。まぁ、どこぞのギターとヴァイオリンみたいに気づいたらそんな関係になってることもあるが……やはりいざという時に集団の原動力になるのは、後先考えずに突っ走る馬鹿なのであろう。

 今回の燈は、そうして動き回るメンバーを見守る穏やかな時間を過ごした。もちろん新曲作るために精魂尽き果てたんだから全く楽はしていないが、前回までのような余計な心配はもう必要ない。ただ自分がやりたいバンドのためだけを考えて、自分にできることをやればいい。このポジションがどれだけありがたいことか。まぁ、立希ママは「辛いの? 学校休む?」とか言って相変わらず過保護すぎるけど……どっかで燈が反抗期を迎えて立希さんが足腰立たなくなるくらいに落ち込んでほしい。

 こんなドタバタ面子を相変わらずけろりとした顔で眺めている楽奈。飴玉噛み潰すタイプの人間だったか……立希も少しずつこいつのコントロール法はわかってきたようで、とりあえず餌で釣れる要素が8割。あとの2割はなんとか「おもしれー」ものを見つけてくる以外にない。そんな彼女がちょろっと生い立ちを漏らしたのが今回のサプライズ情報。おばーちゃんが、SPACEを……えっ? つまりそういうこと? ……あらまぁ、そうなの……やりきった結果を求めたらこんな孫が…………。まぁ、ロックな一族なのは間違いないよね。現状で唯一心配なのは、こいつ、出席日数足りとるんかい、っていうことくらいですかね。来年花咲川に上がってこなかったらどうしよう。

 今回だけでも愛音×そよ、そよ×立希、立希×楽奈など、様々なバンド内関係性が強化されました。今後もいろんなところでトラブルだらけの5人組になりそうで秋からのアプリ登場が楽しみになってきた。個人的には、今回ようやくMyGO!!!!!というバンドの特徴に気づくことがあって、それは、バンドリ作品内で始めて「弱さ」を前面に押し出したバンドだということ。もちろん他のバンドにもそういうテーマの楽曲やストーリーはあったが、ポピパ・ハロハピが「楽しさ」、アフロとRASは「強さ」、Roseliaが「完璧さ」でパスパレが「可愛さ」と「完璧さ」のハイブリッドといった印象。そこに今回、ネガティブな感情を抱えながらも夢を追う若者の姿が刻まれ始めたのだ。新しい風を巻き起こしてくれることを期待しよう。

 こうしてまっさらなところに新しいバンドが組み上げられていく様子を丁寧に描く裏で、こっそりもう1つのバンドがちょっとずつ作られていくのも笑ってしまうな。にゃむ、ドラム始めたってよ。あと初華と海鈴がミーティングを繰り返している様子も。あのバンドは何をテーマにしたバンドになるんだろう……「虚無」とか「怒り」とか……豊川祥子という女が、どれだけの情念を抱え込んでるかによる。

 

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