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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 というわけで、公開2日目といつになく早い視聴。単に時間があった、というのも理由だが、この作品の場合、ボーッとして先送りにしているとどんどん色んなところでネタバレに出会いそうで嫌だ、というのもあった。早めに見ておけば、今後ネット閲覧に気を遣わなくても良くなるしね。そんなわけなので、当然のことながら、
 
 
以下、確実にネタバレを含みますので、未視聴の方はご注意下さい。

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 本作2度目のエエエエエエェ(´A`)ェエエエエエエエ 第10話。だからお前誰だよ! 誓える程獅子座の黄金聖衣に縁もゆかりもないよ!

 マルスさんの狙いはなんとあの神話の「バベルの塔」の再構築。かつては人間どもの言語をぶっ壊すきっかけとなったバベルの塔だが、それを再び作り上げることを経て、マルスさんは「人間どもから全てを一度奪い去る」ことを狙うという。なんかよく分からない目的。そして、そのためにはかの偽アテナ・アリアちゃんの力も必要な模様。これまた謎。結局彼女は一体何者なんでしょうか。元々マルスさんはしょこたんアテナを誘拐しているはずなんだが……どこにやっちゃったんだろうね。これまでのお約束だと何らかの時限装置を導入された上で助けを待ってるはずなんだけどなぁ……。

 そして、謎多きマルス軍に新たに追加されたのが、謎の十字傷を持つおっさん、獅子座のミケーネさんである。過去の獅子座との共通点は特に見いだせず、自己紹介時の「最も高い誇りを持つ」っていう部分くらいが獅子座っぽいかもしれないくらい。まぁ、えてして獅子座のプライドってろくなもんじゃないんだけども。しかし、たとえ正体不明でも、ゴールドをまとった人間はそりゃ強い。光牙たち3人がかりでもひとひねり。ドラゴンのシールドを砕くあたりもなかなか丁寧ないたぶり方ですね。でも、ライトニングボルトもライトニングプラズマも見せてくれないあたりが意地悪だ。少しでいいから獅子座要素を見せてくれよ。

 そして、若者達のピンチに駆けつけたのが、本作唯一の希望の星、我等がペガサス星矢さん、否、サジタリウス星矢さん。まぁ、使ってる必殺技は「ペガサス流星拳」なんですけどね。いいのかそれ。とりあえず、今までお前どこに行ってたんだよ。そして、星矢が堂々とマルスに戦いを挑んでいることから、当然マルスは「ゴールドたちの敵」と認識されてしかるべきだと思うのだが、何故かミケーネさんは「誇り高い」くせに平然とマルスに荷担しているという。イオニアさんは打算でマルス側に「寝返って」いたので構わないけど、この獅子座のおっさんは、旧作の一部のアホども同様にころっと騙されてるってことなんでしょうか。マルスに? どうやって? 「この人がアテナだから」って言われて信じてるってことか? あんだけ嫌そうにしてるアテナを見て何もおもわんのか? どういうことなのよ。

 相変わらず訳の分からない世界だ。いっそあのバベルの塔の内部エレベーターシャフトが巨大な荷電粒子砲になってて、その力で月をぶち抜くのが目的、とかだったら納得する。カ・ディンギル!! ……ないなぁ。ゲキ先生たちはどこから運ばれてきたのかなぁ……なんで光牙達より先に到着してるのかなぁ……栄斗の戦い方はどう考えても聖闘士じゃねぇなぁ……龍峰の水属性は戦い方がえげつないなぁ……次回予告も「誰だよ!」のオンパレードだなぁ……………………

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 終わりに向かおう、第22話。ラストスパートにあたり、全てのキャラクターたちまでもが終わりを感じている世界。たどり着くのは誰の未来か。

 凄絶なサブタイトルだが、今回はこれまでの数話に比べれば表立った動きは多くなく、毎話毎話死人が出ていた流れも、聖杯の器たるアイリが事切れたことで1つの結末を迎えたようにみえる。切嗣・綺礼・ウェイバーがそれぞれ最期の決戦へと襟を正し、与えられた決戦の場へと向かう、それだけのエピソードではある。しかし、3局の決意を描くその中心には、「願望」という大きなテーマが与えられている。

 「野望」「願望」というテーマを与えられるとき、最もはっきりしているのは当然衛宮切嗣である。不遇な生い立ちと救いようのない人生観によって、彼の内面は既に野望で充ち満ちている。そのために父親を殺し、ナタリアを殺し、道具として舞弥を殺した。そして今回、間接的にとはいえアイリをも失い、彼は心通わぬサーバントのみを連れて、また孤高の世界に残されることになる。そのような苦境に陥れられてなお、彼には満たすべき野望がある。そのことについては、彼は1つたりとも迷ったりしない。最後の最後までその志を折らずにいるマスターを見て、セイバーは何を感じたのだろうか。

 そんな切嗣の対極として描かれたのが、自身をして「空虚である」と言わしめる琴峰綺礼。英雄王に与えられた彼なりの「愉悦」であるところの探求心でもって、彼はようやく、アイリを通じ切嗣の深奥へとコンタクトを取ることに成功する。どれほどの願望を抱えた男なのかと思った興味対象である衛宮切嗣の目標は、なんと「世界平和」であるという。全く理解の及ばぬその妄言を前に、彼の空っぽだった内面には少しずつ淀んだものがたまっていく。これまでの人生において自己を持たず、空虚であり続けた寒々しい己が人生と、愛に溢れ少しずつ完成されていた器としての切嗣。その結末が、願望を持たぬ空っぽの自分と、訳の分からない願望を抱く妄言家。こんな結末を、誰が理解したいだろう。歪んだ現実を前にして、彼を満たす「願望」は、この現状において、自分の空しさを際だたせる異端の存在である切嗣に「復讐」を果たすこと。初めて生まれた「願望」を持って、彼はようやく、自らの意志で人の命を奪うことになった。時臣を殺めた際に持ち合わせていた「打算」ではなく、今回アイリを手にかけたのは、「いらだち」という純粋な感情である。次第に満ち始めた綺礼の「願望」は、相変わらず切嗣の対極にある、小さな小さな、本当にくだらないものである。

 そして、そんな両極にある歪んだ2つの「願望」の間で、ついに「願望」を失ってしまったのが、ウェイバーである。元々、彼が聖杯戦争に飛び込んだ理由は、本当につまらない自尊心・自意識によるものだった。しかし、青臭いプライドは征服王との日常で少しずつ解き放たれ、気付けば彼の元の「願望」は既に失われていたのだろう。そして今回、彼のささやかな魔術は、一般人である養父にまで打ち破られていたことが判明する。心優しい老人は、ウェイバーの事情を尋ねることもせず、奇妙な来客として彼を歓迎することを選んでくれた。その心遣いはウェイバーにとってはありがたくも辛いものである。一体どれほど自分が脆弱な存在であるかを、痛感させられる結果になったのだ。また、収束しつつある命懸けの戦いを前に、老人は「命よりも大切なものなどありはしない」と諭す。意地で始めただけの聖杯戦争。確かにその先に、ウェイバーは命を賭してまで何を求めるというのか。清々しいまでに気高い「願望」を掲げ続ける愚直なライダーを前にして、彼は自らが場違いであることをここに来て痛感した。良き師に、良き友に巡り会い、彼は最も勇気ある「退場」を決断する。最後の決戦で彼の「親友」はどのような生き様を見せてくれるのか。少年に「願望」が生まれるのは、その全てを見届けたあとになるのだろう。

 出そろった駒、それぞれの「願望」。この決戦にどのような終止符が打たれるのか、刮目して待ちたい。

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6月1日 ドラフト模様(AVR×3)
ピック順 【Mei】→【Alessi】→【Serra】→【Sangriter】→【Thraxi】→【Metallica】→
 一週空いてのアヴァシン環境第4回。まだまだ安定しない環境ではありますが、今環境はなかなか個々人での戦績差が開かない混戦模様。優勝も日替わりで今のところ2勝目をもぎ取った人間もおらず。今回はピック中や感想戦などで「単に強いカードを引いているだけで勝てる環境じゃない」などとしかつめらしい意見が出たり、あからさまなプレイングミスが頻出してこの環境の難しさを痛感したり。システムとしては単純なものが多いだけに、このもどかしさの解消までにはまだまだ時間がかかりそうである。
 
業務連絡・試合後に何となく決まった(?)ことだが試験的に次週以降は開始時間を遅らせることを意図して動きたいと思います。まぁ、今回も結局12時スタートだったんだからあんまり変わらないといえばそうなんだが……スタート時間は0時目安という感じで。

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雲仙良いね、第9話。やっぱり璐美姉は安定しとる。登場時の声がなんだか高いからドキッとしたのだが、そこからたたき落とす落差が気持ちいい。ただ、この人の台詞で「大迫力のいいおっぱい」とか言われても皮肉にしか聞こえないんだけどね。

 さておき、着実にクライマックスへと向かっている段階。今回はめだかちゃんトライアスロンの回であるが、久しぶりにダイナミックに動ける回ってことで、アクションパートが阿漕に水増しされている箇所が多かったですかね。一番分かりやすかったのは風紀委員がバリケード張ってるところだろうけど、その他にもちょいちょいよく分からない盛り上げが導入されてます。そんな中で特に謎だったのが、自転車殺法の彼が使っていたママチャリ、何故かハンドルに腕カバーが付いてました。なんだありゃ。凶器として使うもの(その時点で分からんが)に何で防寒具つけてんだよ、と。ちょっと面白かった。阿久根に襲いかかる前にご丁寧にタイヤに空気詰めてるのもシュールだったな。「いや、いらんやろ」と。まぁ、おかげで直後に使っためだかちゃんの走りが加速したかもしれないけども。

 さておきさておき、実際シナリオ上は、そんなよく分からないギャグ部分よりはめだかちゃんが雲仙と初めて対面した、ということの方が重要なはず。全く相容れない理想を持つ2人の対話は、原作時点でもよく分からない理屈のぶつかり合いだったわけだが、アニメで見てももちろんよく分からなかったりするのである。めだかちゃんの持つ世界観はこの時点でも固まってなかったし、それに対する雲仙の「正義」っちゅうのも微妙な代物ではあるからねぇ。まぁ、この漫画にそんな理屈を求める必要はないんだけど。雲仙に色々と重要な要素がついてくるのは実際はこの後の後付けなので、現時点では単なる分かりやすい悪役、っていう程度で見ておけば充分だろう。ちなみに、アニメ版では音楽室の床がボッコボコに砕かれていたが、雲仙が使う武器に、こんな状態を作れるものは(多分)無い。これまたアニメ的なこけおどし演出ですな。こけおどしといえば今回のクライマックスでめだかちゃんが髪を結ぶシーンも、原作アニメともにこけおどしと言えなくもないわけだが、原作では袖を破って髪を結んでいるのが、アニメでは何故かスカートを破って使ってくれている。これはこけおどしじゃなくて、サービス。

 そして今週の半袖。半袖は面倒ごとを避けるタイプなのであんまり偉そうな敵キャラと絡むことはないのだが、今週は珍しく雲仙と正面から対話している。ぽきゅむ〜ん(正確には「む」に濁点)や「にやりん♪」などがきっちり再現されていたのが二重丸。本当に良い音が出るキャラだ。そしてちょっと面白かったのが、めだかちゃんとの対話の際の表情が、原作よりもやや「悪者っぽく」書かれていたという部分。原作ではこの時点で半袖が単なる狂言回しだったので本当に軽いテイストだったのだが、アニメになるに際して、既に半袖がマイナスであることは判明しているため、めだかとの対決シーンでややブラックな味付けになったんじゃないかと思われる。でもまぁ、可愛いことには変わりなし。

 そういえば、このままのペースでいくとあと2話、つまり11話時点で雲仙編が終わってしまう事になる気がするのだが、今後の尺調整ってどうなるんでしょうね? 2クールは確定してるんだっけか?

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公序良俗に反しまくる第9話。良かったよね! 作画が普通になって!

 下田の観光アピールの役には全く立っていないエピソードで、代わりにどこぞの島の観光案内に尽力している今回。とにかく地方の観光産業に訴えかけるのがこの作品の生き甲斐なんだろうか。まぁ、視聴者からしたらどこぞの島も下田も「なんだか田舎」っていうのは一緒なわけで、画面にそこまで代わり映えがあるわけじゃない。でもまぁ、今回はシナリオがシンプルながらもまとまっていたので悪くなかったかな。転校に悩む紗季の心境と、それをどうしても引き留めたい夏海の心境を、引っ越し先の島の住人が持つ感情に対応させることで分かりやすく本人達にも理解させて、その上で円満に「転校は仕方ないことである」という結論に落ち着かせる。どうしても割り切れないだろう別れのシーンを演出するためのファクターとしては、綺麗なまとめかただったんじゃなかろうか。まぁ、「御石様の親戚」っつうのはどないやねんと思うけども……本家の御石様も願い事バーゲンセールしてたし、別に下田にだけあるとは一言も言ってないしねぇ。

 そういえば最後まで言及されなかった事柄として、「何故紗季は見えなくなったのか」という問題がある。夏海の推理では風呂を覗かれたと思って恥ずかしさのあまり見えなくなった、というのがあったが、他の3人に影響を与えなかったことを考えれば、やはり紗季個人の心情として何かきっかけがあったと考えるべきなんだろう。そして、紗季だけが持っている事情ということは、やはり転校に関することだ。自分がこれから生活するはずの島を訪れ、そこで過剰とも言える歓待を受けた紗季。「自分はそうまで歓迎されるような人間じゃない」「どれだけ歓迎されても、自分は島を訪れることを望んではいない」。そんな胸の内に抱えた感情が、彼女の存在を消し去ってしまったのだろう。なかなか罪作りな石である。

 そして、結果として生み出された状況が……高度過ぎる露出プレイだ。作品のテイストにそぐわないためにそこまでフィーチャーされたわけではないのだが、これが「クイーンズブレイド」や「To LOVEる」だったら、30分そっち要素だけでも話が回せるレベルのことをやっている。全裸観光ですよ。企画もののAVかよ。紗季が大して恥ずかしそうにしてないのがかえってエロさを増しているよ。今までこの作品にエロさを感じることなど一度たりとも無かっただけに、今回のシチュエーションのきわどさは本当に根深い。そうやって見る作品じゃないんだろうけどさ……今回は宿の女の子もやたら官能的だった気がするし、作画をこっちに裂いたせいで前回がひどかったんじゃないか、とか邪推してしまう。それにしても……姿が見えた時点で一体どうやって言い訳したんだろうか。どうあがいても「観光旅行の目的地(しかも夕日の綺麗なスポット)で全裸」って、言い訳不能な気がするんだが……

 1つだけ不満なのは、タクシーにのったシーン。紗季は優香の膝の上にのっていたわけだが、あのシーンも当然全裸。ということは、実際にはものすごいシチュエーションである。それなら、やはりのるべきは夏海の上であるべきだったんじゃなかろうか。紗季×夏海、優香×凛子、それがこの作品の適正カップリング。ちなみに今回のベスト台詞は凛子の「……動画です」に決定。

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アクエリオンからうる星まで、意外と守備範囲広いぞ第8話。「戦闘中は控えて」っていうのがアニメネタのことを言ってるんだとしたら、フレアさんたらエレナが言ってるネタ全部分かってるってことなんじゃなかろうか。

 前回はすこぶる鬱展開だった上に結局何が起こったのかが不可解だったのだが、今回はそんな記憶はさっぱり忘れて、フツーのロボットものっぽい展開になった。いいのかアオ、結局ナルは行方知らずのままだぞ。トゥルースの存在は無視するしかないのかよ。まぁ、ゲネラシオンブルはあくまで民間企業ですし、個人の事情を優先してる暇なんてないんだから仕方ないのかもしれませんけどもね。

 今回はアメリカからの依頼を受けて中東のシークレット討伐。そして、スポットが当たったのはパイドパイパーの面々が持つイデオロギーと、社長の思惑の対比である。「企業なんだから稼ぎが最優先」という重役と、理想を掲げた木っ端社員がぶつかるってのははるか昔からのお約束構図なわけだが、今作の場合、かたや仕事を始めたばかりのガキと反抗期真っ盛りの小娘、かたや世界の軍需をがっつり掴んだ経済人と、どうにも分が悪い構図。特にフレアの過去のエピソードは「いや、そこはお前が折れろよ」と思う程度のものなので、あまり反骨心を感じることが出来ないのである。「娘と妻と、どちらか1人を犠牲にすればもう片方が助かる」なんてシチュエーションはドラマでは時々見るものだが、ここでの選択で「娘」を選ぶのは仕方ないことだろう。どちらを生き延びさせても、生き残った方には永遠に罪悪感がついて回るのは当然だ。そして自分の愛情も娘と妻では選びようがない。となると、生かすことで未来を残す娘が選ばれるのは自然な流れ。「娘の命を犠牲にして生きた母親」よりかは、「母親の犠牲で生きた娘」の方が、まだ未来に希望がもてるのだから。

 そのあたりの事情を、まだ娘さんは分かっていない。いや、ひょっとしたら分かった上でもそう簡単に感情に片が付かないだけなのかもしれないが、「私はママが好きだった」と漏らす程度ということは、多分あんまり深く考えていない。自分が死んで母親が生き残れば、今自分が抱えている罪の意識が、その愛する母親にのしかかっていた、ということを考えれば、むしろ父親に感謝してもいいくらいだと思うのだが……まぁ、割り切れないかねぇ。この父娘には、早めに和解して欲しいところである。

 あとはまぁ、そんな思春期のもやもやを抱えた若者2人が頑張ってシークレットを撃破するだけの簡単なお話。最初に見たときはシークレットはネウロイだと思っていたが、今回のモーションを見るとどっちかっていうと使徒かもしれない。前回登場したのがメリーゴーランド型の妙に手の込んだものだったのに対し、今回は折り鶴から爆撃地雷に変形する割とシンプルな造形。本当にあいつらは何がしたいのだろう。そして、今回はニルヴァーシュ達の機銃であっさり破壊されてしまったが、個体の強さにも随分差があるってことなんだろうか。まさにシークレットである。

 分かりやすい話だったから全体的には悪くない流れ、次回は再びトゥルースさんに話が戻るみたいだし、ゆっくり馴染んでいきましょう。基本的に、おっさんが活躍出来るお話は嫌いじゃないです。

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A国とかB国とか言われても分かりにくいよ、第8話。イギリスを舞台にして「A国」って言われたら、普通「英国」だと思うじゃんね。出来たら嘘でもいいから適当な国の名前を付けて欲しかったもんだ。ブリタニアとか、ロアナプラとか。

 今回もとにかくココさん無双な毎度お馴染みなお話。しかし、これまでの対戦相手がアメリカ軍のヤンキーだったり声だけやたら渋いおっさん達だったりしたのに対し、今回は元舞台女優のマダームが相手ということで、全体的に画面も華やか。女性相手の方がココはちょっと腰が引けているのが面白い。株式がどーたら、武器導入がどーたら言ってるのに、その首脳会談の現場に女性が3人っていうのも、何ともあり得ない画面である。

 相変わらず、ココが何をやっており、どこがどうなって勝ちを拾ったのかよく分からないのだが、その雰囲気だけで押し込んでしまえるだけの説得力と魅力があるのが本作の良いところ。今回も、ココが必死に根回しした頭脳戦が云々という部分よりも、マダム・トロホブスキーとの対決での「武器屋の精神対マダムのお遊戯」という精神面でのぶつかりが描けていれば問題無い話だったので、分からないことはさして問題ではなかったはず。

 ただ、そのあたりのことを踏まえた上でも、今回のお話は多少勿体なかったかな、とは思う。正直言って、原作を知らない人間からしたら追いかけるのがものすごく大変なのである。シナリオがぎっちぎちに詰め込まれていて遊びの部分がほとんど無く、どうしても「とにかく進めるために回している」という慌ただしさが目に付いてしまうのだ。今回だって要所要所でいい台詞もあったし、たとえばルツの人生訓など、個別に扱っても面白そうな題材もちょいちょいあったのだ。ひょっとしたら2話に分割しても尺が余らないくらいに色々あるところを、無理矢理1話に押し込めてしまったために、どうしても余韻がそがれてしまうのは勿体ないところ。これまで2話分割した2つのお話の出来が良かっただけに、もう慌てずにゆっくりやって欲しいな、というのが素直な希望だ。これが真下耕一だったら確実に2話になっていただろう(あの人なら下手したら3話だって出来ない話じゃない)。

 しかしまぁ、こうしてギチギチだから出てくるテンポの良さっていうのもあるだろうし、ディティールよりも全体的な雰囲気を重視して見せるのもこの作品の良さなのかもしれない。「追いかけるのが大変」なだけで決して「理解が及ばない」ような破綻したものになっているわけではないし、「理屈が無い」という難点を勢いだけで吹き飛ばして駆け抜けたと見れば、この詰め込み感は1つの解決策と取ることも出来る。ココ・ヘクマティアルの人生は、このアニメで表すにはちょいとジェットコースター過ぎるのかもしれませんな。

 大丈夫、見たい部分は全部見られた。ルツを相手にお食事をせしめるために年相応の無邪気な楽しさを見いだしていたヨナが可愛かったし、めでたく再登場して準レギュラークラスっぽくなっているショコラーデも良い配置(あんなアホみたいな子を飼っておくほどCIAが不用心だとは思えないんだけども)。今回のゲストキャラであるトロホブスキー夫人も、どこか世間から浮いたような無邪気さが今までの敵キャラに無い不思議なアクセントになっていた。中の人は永遠の淑女・高島雅羅様。こうして出てくるだけで存在感が尋常じゃない。そして中の人が心配になるくらいにひたすら喋り続けるココのヒロイン的存在感。良いキャラである。しかし、同室内を下着姿でうろついていると、バルメに貞操を奪われるんじゃないかと不安になるのだが、ひょっとして2人は同じベッドで寝ているんだろうか……薄い本がアツくなるな。おっぱいがどうこういう話してたけど、ココは設定ではどれくらいのサイズなんだろう。バルメとは差がきちんとあった方が、百合百合したときに画面が映える(持論)。

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 それベジタリアンと違う、第8話。おおらかすぎるだろ降谷家。千紘もよくその状態で一緒に食卓囲む気になったな。

 ストーリーがようやく進むことになった1話。おかげで予想通り過ぎる展開なので書くべきことは多くないのだが、事ここに及んでまだ大したスピードではなく、少しずつ少しずつ千紘と礼弥の間を埋めていっているのが、ものすごい尺の取り方だとは思う。まぁほら、女性の買い物って本当に長いからね……一時間以上も死体を散歩させて大丈夫なのかよ、という心配は気にしないことに。

 堂々と外出したことが意外なのは、そうした「衛生面」の問題だけではなく、千紘が現在礼弥の置かれている状態をなんだか軽く見ている気がするという問題がある。興ざめな話をするなら、「一度死んでいるはずのよそのお嬢様を連れ回している」という状態になるわけで、散華の家があんなおかしな家庭じゃないとしても、普通は死体の引き渡しやらなんやら、どう考えても表に出すことなんか出来ないくらいに面倒なことになっているはずなのだ。にもかかわらず、「まぁ、動いてるからいいんじゃね」くらいの軽い気持ちでショッピングに赴いてしまっており、そこは当然、散華の家から刺客が襲ってくるわけだ。今までの親父の所業を聞いていれば容易く想像出来る事態だと思うんだけどねぇ。いささか不用心ではあるな。もっとも、とにかく自由を謳歌したいという礼弥の希望を最優先させているからこその結果なんだろうけれども。

 ここでまとめておかなきゃいけないのは、果たして誰が礼弥の「現状」を知っているかという問題だ。千紘・わんこ、そして当の本人は間違いなく認識しており、まぁ、じいちゃんはアレでいいだろう。萌路は見たところ認識してないみたいだし、もちろん千紘の親父さんも気付いてないはず。では、散華のパパさんは、今どういう認識なんだろうか。数少ない「娘の死を直接見た人間」なので、礼弥が死んだことは認識しているはずだ。その上で、更に娘に何が起こったか、ちゃんと把握できているのか。今まではそのあたりが全く分かっていなかったのだが(何せパパさんの登場シーンが少ない)、今回の顛末を見る限り、どうやら大体の事情は理解しているらしい。襲撃犯たちが「ものすごい力で」と報告する時も事情を知っている風だったし、そもそも「娘が異常な状況下にある」ということを理解していなければ、単に千紘に「娘を返せ」と正面から恫喝してやればいいだけ。それをしない、それが出来ないってことは、少なからず世間に言えない状態になっていることは把握しているのだろう。

 では、そんな状態の娘に対して、今度はどういう態度に出るべきだと考えているのか。これが現状分からないままだ。あれだけ溺愛し、自分の所有物として礼弥を手放さなかった団一郎。彼の愛した「娘」は一度失われ、文字通り以上の「傷物」になってしまっている。1つの可能性として、この時点で彼の興味が潰えた、ということも捨てきれないが、今回の執着を見る限りは、まだ彼は娘を手元に置きたいという意志があるらしい。しかし、その割には千紘たちに対する圧力が弱い気もする。かつては娘に余計なことを吹き込んだ同級生を転校・引っ越しにまで追いやった狂信者が、事実上娘を籠絡した男に一切手を出していないというのは、流石に心境が変化していると見るべきだろう。今回の荒事についても、襲撃犯は3人ぽっちでそこまで大きな作戦でもない。なんだか半端な状態で礼弥に襲いかかっている。果たして団一郎の今の心中はどんなものなんだろうか。残りの話数でちゃんと片が付けばいいのだが。

 なんて無粋なことを色々と考えるのも、やっぱりなかなか筋が進まないから。ただ、この作品の場合はそれで中身が薄いって気もしないのが不思議なところで、今回は単に千紘と礼弥がデートしているだけで終わってしまっても問題無かった気もするくらいだ。いや、違うな、わんこの銭湯シーンの方かな……女子中学生がカフェの代わりに銭湯を使うとか、女子高生が鬱憤晴らしの「やけ風呂」に入るとか、不思議な風習の町である。ものすごくどうでもいいことなのだが、何故かこの銭湯のロッカー、20番だけ無い。なんか意味があるのか、単なる作画の間違いなのか。

 エンディングが流れて、神妙な気持ちで視聴を終えようとしても、次回予告で全部吹っ飛ばしてしまうのがこの作品の良いのか悪いのか分からないところである。萌路はあの次回予告の仕事にそれなりの誇りを持っていたのだな……。

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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
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