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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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「緋色の欠片 第二章」 4→3

 基本的に、珠紀ちゃんの中の人とフィーアさんを見るために視聴してました。だから、内容は覚えてません。ず〜〜〜っと玉依姫と鬼斬丸が色々で何かがどうにかなって大変そうでした。お婆ちゃんの末期だけはちょっと「わー」ってなった。もう、ホントにそれくらい。だって中盤までメインのお相手が岡野さんの方だと思ってたくらいだもの。「あ、杉田なんだ」って気付くのかなり後の方になるくらいぼんやり見てた。そんな適当な様子ならば観なければいいのに、と思われるかもしれないが、実際その通りである。でもなぁ、油断してたら1回小滝さんのコンテ回があったしなぁ。福田さんやら寺東さんやら、油断するとDEEN作品は豪華なところ突いてくるんだぜ。あと、中の人ではラスボスになったドライ役の上田耀司氏の仕事に驚いた。リアルジジイかと思うような声音で、やっぱりすげぇ人なんだな、というのを再確認。メインヒロイン珠紀ちゃん役を務めた三宅麻理恵も、乙女ゲーの課題である「女性に嫌われない嫌みのない女の子」という意味では頑張ってたと思います。お芝居の面では色々と面白い作品でございました。

 でもまぁ、最終的にはやっぱりあんまり覚えてないな……来期こそは、こういうところから観るのを堪えて時間を節約する勇気。

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「ひだまりスケッチ×ハニカム」 5→5

 また終わってしまった、いつもの生活。日常系アニメは終わるときにもフッと終わってしまうので、あまり実感が湧かないけれどもじわじわ寂しくなってしまうという。今期分で原作もほとんど尽きてしまったし、5期が作られるとしたら数年後ということになってしまうんだろうなぁ。原作がどこで幕を閉じることになるのかは定かでないが、ここまで来たらしっかりと原作の後を追いかけてほしいものである。

 基本的に、ファンになってしまった時点でこの作品について何かを語ったり計ったりすることは出来ない。「そこにひだまりがあるならそれでいいや」というスタンスになってしまうために、何が面白い、という部分すら必要無くなってしまうためだ。時折「ひだまりって面白いの?」と聞かれることがあるのだが、「好きだよ」としか答えようがないのである。何とも申し訳ない話だ。

 元々、ひだまりが好きになったのはコテコテのシャフト作品だった1期2期の影響である。なにせ1期が上坪さん、2期が尾石さん中心の作劇になっていたわけで、もう、あり得ないレベルでの構成が本当に刺激的だった。幸か不幸か現在はそうしたアクの強さは薄れており、3期は本当に素直な日常もの、4期になって八瀬氏のディレクションに変わったので再び「らしさ」が出るようにはなったものの、やはり1期2期に比べれば随分大人しい。初期ひだまりに求めていた楽しさとは別次元の作品になったと言っていいだろう。そうした変化が残念ではあったが、それでも一度落ち着いてしまった世界観に文句を付ける気も無い。すっかり落ち着いた作品世界をゆるゆると見続けることが何よりも求められているのだから、存在そのものが正義なのである。4期はそうした方向での充足感については文句のないシリーズだったのではなかろうか。

 具体的な内容を掘り返せば、3期で加入した1年生コンビの定着が最大の変化ではないかと思われる。2期目まで4人で展開していたひだまり荘に新入生が入ってきたのが3期目のこと。そして3期は新入生加入後のエピソードが約半分といった分配だったので、新規組に抵抗がなかったといえば嘘になるだろう。それが、この4期目になったことで安定し、しっかりと個々のキャラクターで「ひだまり荘」を回せるようになった。様々な組み合わせでの物語が織りなせるし、これに外野までを加え、多少アニメオリジナルで膨らませることで、より自然な世界の広がりを見ることが出来た。また、3年生組の進路という具体的な目標も見え始め、寂しさもある反面、ちゃんと時間が流れていることも意識させる作りになっており、積み重ねてきた4期分の歴史を嫌でも意識させる。こうしてなだらかに変化していく様子を見ているだけでも、時間が共有出来ているようで満ち足りるのである。ま、実をいうと中盤以降に作画面でちらほら気になるシーンも見受けられたのだが……富士山に比べれば、ね。

 流石にこの作品について中の人に触れる必要性はかけらも無いのだが、強いてとりあげるとするならばゴトゥーザ様の復帰をお祝いしなければならないことだろうか。まだ完治したわけではないのでどのくらい喜んだらいいのかは定かでないが、少なくとも仕事が続けられそうなのはありがたい限りである。早く元気になって、僕らの知っている後藤(強)を見せて欲しい。何しろ「もっとも強そうな6文字」に選ばれたわけだからね。「ぜんぶごりら」。

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「BTOOOM!」 5→5

 期待も予想も裏切らず、といった感じの作品だろうか。およそスタート時に想像出来ていたシナリオ展開と作品のテイストから外れたものこそ出てこなかったものの、それ自体の品質が悪くなかったおかげで、案外毎週身を入れて見ることが出来た作品。あの手この手で視聴者を引きつけるネタを打たなきゃいけない昨今のアニメ制作も大変だろうとは思うが、たまにはこうして「原作漫画があって、それが面白かったからアニメにしてみたよ」というスタイルがあると安心するものである。

 デスゲーム設定というものも随分と色々なところで流行ってネタにされて久しいと思うが、この作品もそのご多分に漏れず、隔離空間で突如集められた一般人が生き残るために殺し合わなければいけない、という分かりやすい設定。武器が爆弾である、というところが最大の特徴だとは思うが、やっぱりどうしても火力については不安定なところがあり、何故か坂本さんが喰らう時だけ火力が落ちたり爆破まで時間がかかったりするのは仕方ないところだろう。伊達さんのリモコン爆弾、どう考えても爆発まで時間かかり過ぎたと思うけど、世間ではそれを「主人公補正」という。宮本のおっさんが吹っ飛んだ時のタイマー爆弾なんかも、きっちり人一人死ぬだけのレベルでしか爆発せず、回りにガスが充満してたはずなのに爆発後にそのガスが拡散している様子が無いとか、色々謎な状況だが、気にしたら負け。むしろ、こういう「何となく危険な状態」「何となく助かってしまう状態」をうやむやのままで描くために採用された武器がおおざっぱな「爆弾」だったことは、設定の上手い部分と言えるのかもしれない。

 また、よくあるデスゲーム設定と少し違うのは、このBTOOOMの場合にははっきりと島の広さや生存人数が分かっていない、という不確定要素が多い部分。たとえばかの有名な「バトルロワイヤル」の場合には「あと何人殺せばクリア」という形で「絶対的な生き残り1人」が定義されていたが故にごまかしが利かなかったが、こちらのゲームの場合、「チップを集めれば逃げられる」という設定で、「何人中の何人を殺す」ことが明示されていないため、途中から新しい敵キャラを出すのも自由だし、「チップさえ集めりゃ無理に殺さなくてもいい」ってんで、ヒミコや平さんとのチーム形成もそこまで面倒な制限を与えずに成立させている。これが「最後に1人しか生き残れないデスゲーム」なら「誰かいつか裏切らねばならない」というドロドロした設定がまとわりつくので、こんなにあっさりといちゃいちゃ展開になるのを楽しむことは出来なかっただろう。そういう意味で、何から何まで「何となく」にしている設定のユルさが、逆に作品を見やすくしてくれたっていうのが面白い部分だ。

 アニメは1クールで原作が続いている、ということで綺麗に終わることはのぞむべくもなかったわけだが、それでも12話分のシナリオとしてはバランスが良い。敵キャラが最初のチュートリアルのザコに始まって、「パワフルなおっさん」→「イカれた小学生」→「無敵の中村ボイス」→「せこい医者」とバラエティに富み、爆弾だけのバトルにも関わらず意外に目先が変わってマンネリ化していない。「どうやって殺すか」の部分に加えて「どうやって騙すか」の部分が強くなったり、ユルいとはいえきちんと「信頼と裏切り」の要素が描かれたり、必要最低限のファクターは揃っていたのではなかろうか。マッドハウスの作る画面もシリーズを通じて安定した品質を保ち、特に鬱蒼とした緑の島の自然景観が綺麗。どこかジメッとした「野戦」の雰囲気も出ていたし、爆発のエフェクトや、死体の見せ方なんかも、「激しい描写が売りですから!」みたいなクドい見せ方ではなく、あくまでシナリオに必要なファクターの引き立て役として配置されていたのはいいバランスだ。これできちんと収束することが保証されるなら、続編を期待してもいいレベルであろう。

 中の人については、まず主人公を演じた本郷奏多が必要な仕事を果たしていたことから触れるべきか。まだ声優として見るには違和感はあるのだが、演技の作り方が最初から最後まで芯が通っており、充分中心として機能するレベルだった。今後声優活動をするのかどうかは分からないが、もしその方向も考えているならば頑張ってほしいものである。その他、男性キャストはくせ者揃いだったのが本当に面白くて、大川さんの人の良さそうな大阪弁キャラとか、とにかくキルマッスィーンな黒田崇矢、イケメン過ぎる中村ボイス、ヘタレ過ぎる二又一成。おっさんが濃いのは良い作品。みゆきちのキチガイショタっぷりも相変わらずの仕事だ。

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 一足お先に年を越しちゃう最終話。こうしてひだまり時空と実際の季節がしっくりくると、なんだかサラッと終わってしまうのも情感がこもって良いものです。

 前回がクリスマスだったので、丁度一週間が経過して今回は年末年始。普段はひだまり荘の面々とはいっても当然実家で過ごすことが多いはずなのだが、今回は我等が3年生コンビが受験の準備のために帰省を行わず、後輩連中もそんな先輩を激励しつつ年を越すために、わざわざ正月に実家ではなくひだまり荘に待機しているという。まぁ、沙英ヒロを応援したい気持ちは分かるのだが、各人のご実家の両親なんかは少し可哀想だよね。ゆのパパくらいしか連絡してくる人間もいないのかもしれないが、やっぱり年頃の娘が貴重な団欒の機会を蹴ってまでして先輩を優先しているというのは、良い環境に育っているのだ、と安心する反面、やっぱりないがしろにされてるみたいでちょっと寂しい。まぁ、なずな家はまったくもって現在の「実家」に思い入れはないだろうし、宮子の家もあんまりそういうことにはこだわらない家庭な気もするけどさ。今年は私も帰省しないことになってしまったので、実家の家族を思うとそんなことも気にしてしまうのさ。なんでクリスマス後のわずかな隙間に帰省したくせに、大晦日にいてくれないんだよ、ってね。

 まぁ、ゆのっち達はそう決めてしまったのだからしょうがない。これで沙英達の年末年始のあれこれを面倒見てあげるってんなら分かるのだが、だらだらしてた上に実際に年越しそばを作ってたのがヒロさんに見えたのはいかがなものか。邪魔してるだけに見えるんだが……まぁ、精神的な支柱ってことですかね。まさか31日にまで講習に出かけるとか、どんなスパルタ学校なんだろう。やまぶきで講習をやっているようには見えないし、ものすごく意識の高い塾や予備校とかがあるのかな。近頃の受験生はほんとに大変やな。

 そして、そんな陰で後輩たちは暖を取るために正の湯に出かけたわけだが、このシーンが今回のきわきわハイライト。やたらと色っぽいシーンの多かった4期だが、今回はそんな中でも一番ギリギリの接写だったんじゃなかろうか。他のアニメだったら光渡しで乳首券が発行されてもおかしくないレベル。あれだけの透明度のお湯、あれだけの近さで堂々としていた乃莉すけは大したもの。彼女の持ち物も大したもの。一番は宮子なんだろうけど、ヒロさんと比べてどちらのサイズが大きいんだろうか、と悩むレベル。ちなみに、ダントツの宮子もなかなかきわどいショットがあったものの、「全裸で逆立ちする女子高生」という発禁レベルのシチュエーションを展開したにもかかわらず、一切エロスを感じさせないのは流石である。ま、ひだまりにエロは必要無いですからね! (あっても構わないけど)

 無事に年越しが終われば、次は初詣。近くに割と大きな神社があるようで、だるまなんかも買える規模の初市は開催されている。絵馬におみくじ、そしてぜんざい。うーむ、でかいな。しかし、一番の驚きはあの神社に夏目がいたことだ。彼女の実家はやまぶきから電車で一時間近くかかるはずなのだが、ちゃんと友達と一緒に初詣に来ていた。実家から出てきたわけじゃなかろうから、彼女も高校の近くに住んでいる友達と一緒に年越しをしたんだろう。夏目は回りの友達にも愛されてるからなぁ。今回も全力で愛らしいツンデレぶりを発揮してくれていた。その他、吉野屋先生、校長先生、大家さんと、ひだまり準レギュラーも総登場。大家さんはただでさえ柄が悪いのだが、年越し麻雀とかにも呼ばれてしまう人なのだな……大した稼ぎもないのに、一体どれくらいのレートで打っているやら。ま、勝てるなら何しても構わないけど、あんまり高校生に余計なことを教えちゃ駄目だぞ。

 全ての年越し行事を終え、新たな1年の門出を祝して、このお話も幕を閉じていく。ゆのっちのお仕事であるお風呂シーンを見守りながら、残りの5人の様子もゆっくりと流れていく。これから3年生組が受験に挑み、別れの季節を迎えることになるわけだが、それはまた、別の話である。宮子の家にはまろやかツナ風味の彼が再訪し、ひだまり荘の住人はこれで全部(エラい久しぶりだとは思うし、クソ寒いのにまど開けっ放しで大丈夫なのか、とは思うが。そういや宮子の部屋には乃莉から貰ったカーテンがついているんだね)。

 何事もなかったかのように終わっていくのがこの作品。寂しくもあるが、続いて行く日常を感じさせるこの「当たり前さ」こそが、ひだまりワールドの真骨頂なのかもしれない。来年も、よろしくお願いします。

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「ソードアート・オンライン」 5→3

 今期と昨期を合わせて、世間的に随分盛り上がっていたのがこの作品。しかし、私の回りでは寒風しか吹いておらず、一体何がウケているのか、さっぱり分からない状態であった。映像の質を考えればそこまで点数を落とす必要も無いのかもしれないが、1話を見て抱いた期待感の損失や、世間との温度差を鑑みて、この作品にはやはりきちんと「否」という意見を提示したい。

 先に贔屓しておくが、私はこの作品の監督を務める伊藤智彦は良いクリエイターであると思っている。「オカルト学院」で見事な仕事を成し遂げた、という第一印象が強いこともあるが、その後ちらほらと仕事をしているのを見ても、割と好みに合致する、良い画を構築してくれていることが多い。「見得」を大事にしてきちんと「面白い画」を作ることを意識している人だと思うし、何より仕事が丁寧だ。今回もA−1Picturesとの仕事ということで、作画状態は常に安定しており、時にハッとするような映像も見ることが出来た。いくらか「動かすために動かしている」という、技術に引きずられている感じはあったものの、「この話ありき」で構成を評するなら、やはり上手い作品だったのだと思う。梶浦音楽なども良いバランスで配置されており、「本当ならこれは好きになって然るべき作品だ」と何度となく思ったものだ。それでは、何が受け付けない要素になったかといえば、それはやはり、脚本しかないだろう。

 この現象は、「氷菓」で起こったものに非常に近い。あちらも、京アニ画質が相変わらず高品質なものだったにもかかわらず、それがどうにもお仕着せのものに見えてしまい、最後までネガティブな印象をぬぐえなかった。ただ、あの作品の脚本を受け入れられないことはある意味仕方ない部分もあったので、「まぁ、好きな人がいるのは充分理解出来る」という範囲で留まったものである(だからこそ配点は維持していた)。しかし、この作品の場合、冒頭1話部分以外、どこを面白がったらよいのかが分からない。どこかに視聴のモチベーションを維持しようと思って必死に手を伸ばしても、進みゆくシナリオに一切のとっかかりが無く、掴みようがなかった。

 今作の原作者は「アクセル・ワールド」と同じ人である。なるほど、言われてみればそれも分かる気がする。「アクセル・ワールド」の感想では、作品について「せっかく設定を作ったのに、それをまったく活かそうとしていないのが謎過ぎる」という趣旨のことを書いた。その上で、あの作品は「まぁ、それはそれで」と設定を放置し、次々に目先を変えて新しいお話を繋げていた。おかげで見ている方としては「じゃ、いいか。意味わかんねぇけど」と気持ちをスイッチして画面を見続けられた。ただ、今になって思うと、この作者はおそらく「設定を活かそうとしていない」のではなく、「設定を活かすことが出来ない」のではないか、という気がする。作った時点で満足し、もう、それが筋立てと有機的に結びついて物語を積み上げる、という発想が無いのではないかと。

 「アクセル・ワールド」は、「設定を活かしていない」のはそうなのだが、フォーマットとしては分かりやすい「友情・努力・勝利」の筋立てだった。その上で、思いついた行き当たりばったりなネタでも出しては爆発させ、出しては爆発させ続けて推進力を維持していた。心意システムなんて適当なパワーアップイベントあたりが分かりやすい部分で、ドラゴンボールなどの古き良きジャンプ漫画と同じで、とにかく何となく「今より大きくなった」ことが分かればそれで良い、という姿勢。それが正しいかどうかは別として、物語は一応成立する。しかし、こと「ソードアート」においては、そうした推進力は何も無い。最初から強い主人公が、最初から強いから活躍する、というだけで、けれん味が欠片も感じられない。

 そうなってしまったら後はメインプロットで主人公すら凌駕する「神の手」を使うしかないのだが、これがまるで、小学生がアドリブだけの勢いで作ったRPGみたいになっているのである。確かに、私も小学生の時に初めてテーブルトークの存在を知って、形だけ作って口から出任せの謎ゲームを友達にやらせたりしたもんである。思いつきで敵を出し、思いつきで強い武器を出し、思いつきでエンディングを迎える。つじつまを合わせる気なんかさらさら無いわけで、当然終わり方なんかはめちゃめちゃだ。まさに、この作品の1クール目がそれである。「100層のダンジョン」なんて、この作者が作れるわけもないし、「100層の果てに到達する巨大な敵」なんて夢のまた夢。何となく飽きたし、主人公が御しきれなくなったら、そこで冒険は終わってしまう。これのどこに物語があるというのだろう。「死の恐怖があるRPG」なんて設定、どこにも必要無かった。「仮想世界の結婚」なんて概念、新しさは生まれなかった。「仮想世界での殺人事件」に、共感出来る要素は見あたらなかった。1シリーズ目で全ての期待を裏切られた後には、「羽根で飛べる時間が限られている新しいネットゲーム」で延々空を飛び続ける、ルールも何もかも忘れた主人公たちをぼんやり見ているしかなかった。いかに監督手ずから「広大な空」の画を作ってくれたとしても、そこに動くキャラクターの意志が寒々しいと、やはり応援はしにくいものだ。

 敢えて評価するなら、やはり「空を飛ぶことが主眼となった世界」が後半に登場したことで、映像作品として色々と趣向を凝らした画面を見ることが出来たことくらいだろうか。「空の広さ」を見せてくれる画作りは非常に面白かったと思います。後は当然中の人の評価かな。こんだけブーブーいうてもアスナは可愛かったと思うし。仮想世界で戸松嫁と結婚する妄想を堪能するアニメ、と割り切れば、あの辺の数話は面白かったかもしれない。娘がかな恵ちゃんだし。

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「CODE:BREAKER」 5→4

 すみません、あんまり真面目に見てないです。今期アニメシャワーは一本目で満足してしまうから、その後に続く3本は本当に印象が薄くてなぁ。しかもこの作品、現段階でもマガジンで連載が続いてるんだから2クールあるもんだとばっかり思っていたのに、気付いたら終わりやがった。しかもなんか続編なんてない感じで。原作ファンはそれでいいんでしょうかね。

 ま、大体どんな内容の作品なのかは知っていたわけだが、その枠からはみ出るようなことは一切無いままで終了した。もちろん、予想を裏切ることは義務ではないし、期待さえ裏切らない出来なら問題無いわけだが、やっぱりちょっとパンチが弱い作品だったと言わざるをえないかなぁ。リアルで「爆ぜろリアル・弾けろシナプス」やってる漫画なわけでしょ、なかなか「ここがすげぇ面白い!」って言って食いつくようなもんではない。映像面はかなり頑張っていて、複数ある異能の視覚的な効果もかなり丁寧に描かれていたし、個々のキャラクターの表情なんかも面白い箇所は多かったのだが、それらの頑張りが活きるシナリオラインが出来上がってない、というのが勿体ない。最初から最後まで「悪を裁くこと」が一貫してテーマになっていたので分かりやすい反面、その先の進路が全て見えてしまっていて、どんでん返しのようにひっくり返してみても、「あぁ、そりゃそうなるよね」という納得が先に来てしまい、驚いたり盛り上がったりする要素としてついてこなかった。また、ヒーローものなのに「主人公が恰好いい!」という要素があまり強くなく、じゃぁ他の連中が目を引くのかというとそうでもない。今更火だの電気だのといった素材の味をそのままな能力バトルを真正面から出されてもなぁ、という感じです。

 いや、これってやっぱり原作をぼんやりとでも読んでしまっていたのが悪かったのかな。先の展開を知らなければもう少し集中して見ることが出来たかもしれないし、そうなればもう少し作画面での頑張りにも注目できたかもしれない。適当な視聴体制からは適当な感想しか出てきませんね、すみません。

 中の人については、後半の印象がどうしても強いので、ミキシンが頑張ってたよね、というのが第一印象なのだが、女性キャストだと齊賀・甲斐田といった渋い面々が活躍してたのは割と好印象。特に甲斐田さんは普段強気な役ばっかりなので、今回みたいにちょっと守られてる側に回っているのは新鮮だった。

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12月21日 ドラフト模様(RTR×3)
ピック順 【Mei】→【Serra】→【Thraxi】→【Alessi】→【Sangriter】→
 
 メリー。特にないよ。来週は28日開催予定になるわけだが、約1名、首都圏の方の日本最大のお祭りに行く人間がいるから、今回同様に発生しても5人がマックス。流石に年の瀬にやるのはしんどいわ、という人は、事前に連絡して下さい(もしくは日程を木曜日にするなどの対応が必要な人)。欠員が出しだい、然るべき手段で連絡します。特に連絡がない場合は、一応5人開催となります。誰か面倒な人がいたら、発生しません。ギルド門侵犯のリークが1枚出てたから、それを見て来年に思いを馳せればいい。

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「お兄ちゃんだけど愛さえあれば関係ないよねっ」 4→5

 怒濤のように過ぎ去っていった、謎のあるるん、あり得たときあるタイム。あかん、何で俺点数あげてんねん。違う、こんなん違う。

 でも、凄い作品だったと思う。「妹萌えもの」のジャンルとして、これは一体どこに向かい、何を失って何を得た作品だったのだろう。この異質さは、どこから出てきたものなのだろう。およそ、他作品との最大の違いは1話の時点でほぼ出きっていたと思う。徹底的な要素の排除と、簡略化に簡略化を重ねた「関係性」だけの人物描写。いや、「関係性」なんてあいまいな言葉じゃなく、「主人公がひたすら4人(大家さんや編集さんも加えると最終的に6人)に迫られるだけのシチュエーション」が描かれ続ける。そこには理由は無いし、感情の機微も無い。そして見事なまでに、主人公サイドに恋心もエロ心も無い。ひたすらすらに女の子が男の子を取り合って毎回同じ手管でもって迫ってくる様子を、狭い下宿屋の中の、狭い人間関係の中で淡々と描き綴っていく。はっきり言って、蛮行だ。毎回ヒロインが変わるといえば「アマガミ」とかもやや近いニュアンスがあるといえばあるが、普通は恋愛をするイベントは、学校があり、家があり、遊園地がありプールがある。そして当然季節や親密度に即したイベントがある。しかし、この作品にはそれすら無い。強いて言うならば銀兵衛やアナはそこそこ過去話をやってくれたから一応フォローがあった気がするが、秋子は無い。もちろん会長も大家さんもない。なーんも無いけど、気付けば1クール秋人を追っかけるだけで成立させた。

 シナリオ構成だけではない。ほとんどが下宿屋の中で展開される上に、やることにそう大きな差があるわけじゃないので、画面がすこぶる地味になるのだ。ほぼ会話だけ、なんてこともザラだし、最近は定番と言ってもいいような、シャフト的な「嘘っこ画像で適当に間を保たせる」なんてこともしない。いわばヒロインが「そこにいる」というただ一点だけを押しつけて、それで逃げ切っただけなのだ。そして、少なくとも私はそれだけで逃げられてしまった気がするのだ。この構成は、よっぽど勇気がないと出来ない蛮行である。多分ここまで「どうしようもない」作品は、今後もなかなか出てこないだろう。

 まぁ、多分私が点数を上げてしまったのは、そんな端正な(?)画面を彩った中の人についての評価が多いだろう。とにかく終始作品を支え続けたのは、脅威の中学生、木戸衣吹。1話の時点で既に堂に入った演技を見せてくれていたが、この作品の象徴とも言える暴走特急秋子を、一切気後れすることなくやりきってくれた。もちろんまだ拙い部分もあるのだが、年齢を考えれば尋常ではない仕事だと思う。学業を考えればなかなか声優業に本腰を、というわけにはいかないと思うが、今回の仕事をきっかけにそういう芽が出てくれば良いな、と切に思う。また、芸歴ならば圧倒的に上だが年齢は更に下、脅威のロリっ子諸星すみれちゃんまでもが、こんなひどい作品に参戦。戦慄のティーンエイジャーたちの仕事ぶりには、回りのおねーさんたちも戦慄したのではなかろうか。すみれちゃんの場合はガンガン声優業にも身を入れてくれそうだし、期待大ですよ。あとはもう、他の連中はつつがなく。ポジション的にキタエリがなんか損してるいみたいな気もするけど、まぁいいや。個人的には編集役で活躍してくれた高本めぐみが一番です。めぐたん、もっと活躍の場を増やしてほしいのです。

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 今年最後の放送の最後のカットがまさかの老師、第38話。改めて見るとヨーダみたいなファービーみたいな、完全に妖怪やな。

 タイトル通りにエデンさんの反逆覚醒をたっぷり描くお話かと思ったら、Bパートで衝撃の展開が幕を開けるという、盛り上げ方としてはなかなか良い構成。とりあえずAパートは予定調和気味のエデンさん参加イベントだ。しかし、ここまで2クールに渡って対抗し続けていたエデンさんのこと、流石に易々と裏切りから仲間入りって訳にはいかない。「何で来たん? 別にええけど、お前さんなら素通りしたらええやん」というフドウの質問に対して、「親父に反逆したからもう通れへんのですわ」と正直なご様子。あんだけ決意を胸にしたというのにそこだけは律儀か。っつうか、結局今までどこにおったんや。ソニアさんやメディアさんに諭されてたわけだから、彼女たちの近くにいたはずなのに、エデンは下から処女宮に登ってきて、メディアさんは宝瓶宮で悪だくみ、一体どういう構造になってるんだよ、この十二宮は。

 とりあえず律儀道を貫き通すエデンさんは「マルスに反逆するぞ!」と決めたらいっぺん下まで降りてからのぼり直す行程を選んだものと考えるべきか。その場合に下の方で盛り上がってた貴鬼&ハービンジャーコンビをどうしたのかっていう謎が出てくる気がするけど、そこはスルーしておく。とにかく、真正面からフドウにぶつかりにいけるのはエデンさんくらいのものだ。一応最強キャラとアウトローキャラのぶつかりあいといえば、原作段階から処女宮での大切なイベント。相変わらず腰が重くて動こうとしないフドウに向けて、とりあえず色々打ち込むエデン。しかし、やっぱり所詮はブロンズなので、フドウに傷を負わせることは出来ない。「やっぱり駄目じゃないか!」と思いきや、「私をわずかでも動かすとは大したもの」とかいって動かないアピールしていたフドウさんが何の前振りもなく突然自分から立ち上がるというサプライズ。最終奥義でも繰り出すのかと思ったら、「三輪身」なんて地味な解説から突然懐柔に移行するという謎の行動に出た。ちなみに「三輪身」ってなんだろう、と思ったらちゃんとネットに解説があったので、興味がある人はこちらを参照。これによるなら、今までは敵対する人間を打ちのめす「教令輪身」だったが、突然シフトして「自性輪身」となったらしい。あそこまで頑なに反逆してた連中を雰囲気だけで押さえつけようって、無理に決まってるやん。いや、約4名ほど引っかかりかけてた奴らがいたけども。

 フドウの悟り説得にも惑わされなかったのは、アリア愛好会の熱心な2名。この2人の意志は固く、懐柔などされなかったが、残念ながら一枚岩ではない。「お前何もしてなかったじゃねぇか!」という光牙のもっともな突っ込みに対し、エデンは「そうだ」と返答。お詫び代わりの一撃を見舞い、光牙達を処女宮の先へと進ませる。え? 進ませんの? いいの? フドウさん、そこ止めなくていいんですか? みんなして何事も無かったかのように走り出しましたけども。……意外とザルだな。エデンさえ叩きのめせればいいのか。しかも、そのエデンさんもろくに打ち倒せてないし。タイマン勝負でやっつけようとしたのに、例によって魔法の言葉「アリア」を唱えて覚醒するエデン。あっさりとセブンセンシズミッションをクリアし、必殺技「オリオン・デバステーション」を炸裂させる。確かに、なんか強そうな技ではあった。エデンさんならアリアを思うだけでセブンセンシズに目覚められたのに、光牙さんはアリアのことを思えば思うほど闇の小宇宙に飲まれていくっていうね。主人公ェ……。まぁ、流石にフドウさんもこれで終わりじゃないだろうし、次回、どんな言い訳でエデンを通してくれることになるのかを期待して待ちましょう。

 そしてもう1つの山場は、意外にも天秤宮の前に訪れた。相変わらず怪しさ満点で暗躍しているメディアさん。彼女が目を付け、悪そうにチューンナップした水瓶座の聖衣を渡したのは、栄斗の兄者を亡き者にした白銀聖闘士、時貞である。……ごめん、出てきた時に「誰?」って思ったわ。お話を聞いて「あぁ、いたっけ、そんな奴」と何となく思い出せたレベル。一応確認したら登場したのが22話で、そこから1回も出てないキャラだ。しかもその22話でもちょろって出てきて兄者ぶっ殺してさっさといなくなっただけだ。玄武さんも似たようなもんだが、まだあっちの方がインパクトあったからなぁ。とにかく、そんなパッとしない奴が突如アクエリアスの聖衣を譲渡されるという謎展開。しかも、聖衣にはなんだか悪そうな髑髏が付属しており、聖衣を身にまとった者は聖衣の下僕になってしまうという。なんじゃそのひどい設定。今まで水瓶座が悪者だったことなんてないじゃないですか! 呪われた聖衣なんて設定なかったじゃないですか! どこぞの蟹座に人が最終的に聖衣にすら見放されるっていうコントを演じたことはあったけど、あの聖衣はむしろ高潔な印象だったじゃないですか! 水瓶座が何をしたっていうんですか!

 いやぁ、驚きですね。しかも自分の持ち場でじっとしてればいいのに、わざわざフライングで出張ってきて、光牙を階段からたたき落とすという、「やればいいと思ってたけど少年漫画でやっちゃいけない感じのこと」をあっさりと決行。光牙はどこまで落下するんでしょう。ひょっとしてここからエデンと共闘とかになるのかな。とにかく、時間を操る水瓶座の聖闘士はなんだかやたら強いらしい。よし、ここでいよいよ栄斗のお当番回なんだな、と思ったら、次回予告で玄武乱入ですよ。どゆことー、しかも黄金対黄金のぶつかり合いってなんやねん。玄武さんは一応敵ポジションじゃねぇの? でないと龍峰が因縁を解決出来ないやん。なんで「栄斗の因縁の相手」と「龍峰の因縁の相手」が戦ってるんだ。単なるエキシビションなんでしょうかね。それとも、玄武さんはようやく自分の出番だと思ってたのにちゃちゃ入れられて怒ってるんでしょうかね。「なんで水瓶座って連中はいっつもいっつも天秤宮で邪魔ばっかりするんだよ!」って、先代アクエリアスの分の恨みも含めて。

 いやぁ、凄い展開になってきましたね。個人的には、やっぱり時貞に水瓶座はふさわしくないと思うわけさ。どうせあの黒髑髏はメディアさんの差し金なんだろうし、ザコ臭い時貞はさっさと退場してもらって、宝瓶宮にいったら正式に聖衣から認められた真の水瓶座が待ち構えている、っていう展開希望。氷の能力ならやっぱりパブリーンさんに出てきてもらうのが本命。この期に及んで色々妄想出来るのは楽しいなぁ。

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声優のこと全般
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子
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