最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
コウキのお母さんは文句なしの和服美人、第8話。中の人的に間違い無いところだね。ただ、今回のお話は、惜しくもコウキのお母さんとは違う、別な「お母さん」のお話でございます。
実際の季節に少しずつ追いついて、りんたちの生活も夏休みに突入。うだるような暑さの中で今回行われたイベントは、大吉の祖父宋一の墓参りである。季節柄、手土産にしたいと思っていたリンドウの花はまだ揃わなかったが、りんが顔を見せることが一番の土産になるという大吉の説得を受けて、2人は心おきなく墓に参ることが出来るようになった。ああいうところでスッとりんが一番求めているであろう言葉を選べる大吉って、本当に偉いと思いますね。「出来れば墓前に自分のリンドウを供えたい」というりんの気持ちを決して無駄にせずに、それをくみ取りながらも善処した答えを提案するっていう、理想の教育者じゃないですか。自然に出てきた言葉だとしたら、もう既に父親の貫禄ですよ。 そして、墓参りについて、ちゃんと理解している風のりんちゃんも随分賢い。最愛の人の死に接して大きく精神的に育たざるを得ない部分もあったのだろうが、あの歳で「人が死ぬこと」の意味をちゃんと理解していて、その上で「故人との接し方」についても大人の分別がついているようなのだ。私が子供の頃なんて、墓参りは鬱陶しいだけの催し物だったような気がするけどなぁ。「墓」なんてものは基本的に生きている者の自己満足の産物である、という見方も出来ると思うのだが、仮にそうだったとしても、それはそれで価値がある。そうした「墓を大切にすることの意味」を、りんはきちんと理解しているのだ。 そしてもう1人、故人を故人として忘れずに居た人物がいる。それが今回の主役、吉井正子である。しかし、何事もつつがなくこなせるりんや、誠意と行動力で社会を渡り歩く大吉とは違い、正子は非常に不器用な人間である。数年前に「りんを手放す」という決断をしたことからもそれは確認出来るが、時を経た今になっても、その頼りない部分は変わっていない。彼女にとって、自分が生きていく上で必要なものが、何なのかはっきりしないのだ。 社会生活を営む上で、人は様々な役割を担う。正子の場合なら、漫画家であること、女性であること、恋人であること、そして母親であること。普通の人なら、そうした役割のバランスを取りながら日々を過ごすところだが、宋一は、正子の不器用な人柄を見て、「母親であること」を担わせるのは無理だと判断したようだ。彼女自身もその判断を受入れ、りんを手放すことによって、生涯を通じて1つの「母親役」を喪失させた。そして、手放したからには、残りの役割に全力を注がねばならないと思うのが、正子の人柄。たまたま、今の段階ではそれが「漫画家としての自分」であり、その役割を維持し続けなければ、すべてが壊れてしまうという強迫観念とも言えるプレッシャーに苛まれている。 実社会において、この「焦り」は正しいものであろう。本人が言うように、漫画家なんて人気商売は、時機を逸したらどうなるか分からないものであろうし、出来ることを出来る限りやり続けても、まだ足りないくらいの立場。そういう意味では、彼女がぶっ倒れるまで動き続けるのはある意味間違ったことではない。しかし、偶然が重なった夏の墓参りの席で、彼女はそうした追い込みに、自ら揺さぶりをかけてしまった。一度は捨て去った「母親であること」を思い出してしまったことに加え、大吉の姿を見て、「女であること」もフィードバックしてきた。こっそりと草むらから2人を見守るあのシーンにおいて、りんに目を向けるよりも大きなウェイトで、大吉の後ろ姿を見ていた正子は、「母親」というよりも、一人の「未亡人」である。普段どれだけおかしな振る舞いをしたとて、やはり血のつながりは忘れられるようなものではないし、残した想い出は完全に消え去ることもない。正子の今後の「軸」は、どこへ揺れていくのであろうか。 今回のエピソードにおいて、最も重視されたのが「繋がり」であろう。1つ目は、正子とりんという母子の血のつながり。毎日健康な生活をして、大吉に大切にされているりんの綺麗な髪の毛と、不摂生のせいでぼさぼさになってしまった正子の髪の毛。状態が全然違うにもかかわらず、この「髪」の繋がりで、大吉は「正子は母親である」という事実を思い出した(また、その後で正子も何かにすがるかのようにして何度も髪の毛を握り締めている)。更に、大吉が走り去った後に上方から俯瞰で見た正子のシルエットは、見慣れたりんの立ち姿に酷似している。どれだけ会わずとも、どれだけ忘れようとも、そこには「繋がり」が見える。 そして、正子が垣間見た大吉と宋一の血の繋がり、さらには全く同じ台詞を心中で吐くことで繋がった大吉とりんの繋がり。最後の1つだけは血縁としては遠いものであるはずなのに、生活を共にして、互いに大切に思い合っているからこそ生まれる「繋がり」が見える。こうした「縁」の妙が画面に現れるのを見ていると、「絆」という言葉の意味がしみじみと感じられるのです。 そしてオチは安心のコウキ・大吉劇場。胸にグッとくる部分もありながら、ちゃんと笑いにも繋げてくれる描写が、本当に上手い。今日もゆっくり寝られそうです。 PR
なんかキャラ原画おかしくなかったか? 第22話。なーんかみんなして普段よりも丸くて、緒花なんか髪の毛がのぺっとしてる気がした。まぁ、1話の中で統一感があればそれはそれでいいんだけどさ。周りがみんな大人しめの丸い造形になってたから、晴れ姿の貴子さんの化粧がやたら浮いてた気がするのです。
さて、本作ではすっかり名物となった、「1話前で巻き起こった大問題が翌週にはあっさり解決している」という不可解な現象が今回も発生。あれだけ勝手にこじれたと思った緒花と民子の間の理不尽な亀裂。どうやったら修復出来るのかと固唾をのんで見守っていたが、なんだか不慮の事故からとんとん拍子で女子高生つかみ合いバトルになり、さらっと流れてしまった。民子が徹の前でうっかり大爆発したことで2人の間の問題も(一応は)解決したみたいだし、結婚式と引っかけて男女の問題は万事解決。今回唯一感情が突き抜けたのは熱烈ベーゼの次郎丸くらいなもんである。 緒花たちの問題が解決したのは、突如学校でかかってきた皐月からの電話がきっかけ。奔放だったと思っていた母親が多彩な男性遍歴を経てたどり着いたたった1人の相手への「叶わぬ片思い」の話を聞き、緒花も自分の恋愛観がどこか歪んでいたことをようやく悟ることが出来た。母を反面教師にしたおかげで緒花は男女の間に必要以上の潔癖さ、つまり「両者の同意」を常に求め続け、その結果、些細なすれ違いから孝一と別れる決心をした。しかし、母の言葉は「そんな必要はなくて、とにかく片思いから始めればいい」と諭した。これにより、緒花は民子の勝手な思い込みを打ち破る信念を獲得し、それが波及して、民子のうじうじも吹き飛ばすことが出来たのだ。「母は強し」とはよく言ったものである。正直、本人の前で告白同然の台詞を吐いてしまった民子が徹と今後どんな距離感でやっていくのかは気がかりであるが、どちらも不器用なくらいにまっすぐなことしか考えられない質なので、案外裏表無しでぶつかった後の方が良い結果が出そうである。 そして、1つの恋愛模様がまとまったことも祝福しつつ、つつがなく進む縁たちの結婚式。喜翠荘メンバーの尽力もあって、式は素晴らしい想い出を残すことが出来た。貴子は祝福を受け、縁は決意を新たにし、豆じいは頬を赤らめる。うむ、巴さんの必死さが本当に痛々しいくらいだが……頑張れ。まだ20代なんだからチャンスはあるさ! よっ、いい女! だが、それだけで終わらせてくれないのが「昼ドラ」である。全てを祝福し、万事が収まるべきところに収まったかのように見えた喜翠荘。しかし、残念ながら女将はそんな簡単なハッピーエンドには満足しなかった。豆じいの進言を受けての発案なのか、それとも以前から既にそのつもりだったのか。自分たちが細腕1本で切り盛りしてきた喜翠荘は、ここで歴史に幕を閉じさせてしまおう、という決意を表したのである。貴子に対して「旅館は継がすつもりがない」と宣言した前回同様、この告知は従業員一同には寝耳に水だ。確かに経営が順風満帆とは言い難いかもしれないが、それなりに上手く回り、未来に希望を持った喜翠荘。その歴史を、女将は受け継がせずに自らの手の中で打ち切ろうという。そこに一体どんな深謀遠慮があるのか。現時点ではスイのみぞ知る。 さぁ、これが最後の盛り上がりか。次回予告を見る限りでは、とりあえず緒花は孝ちゃん関係を片付ける必要があり、それが終わったらいよいよ女将との決戦、という流れになるのだろうか。案外豆じいが重要なところで鍵を握っていたのが驚きだったが……さて、どのように転がるものか。 今回はささやかながらも晴れやかな披露宴の様子からエンディングに入る演出が何とも印象的な回。「なーんか貴子の友達、変な声してんな」と思ったら、なんとオープニングを歌っているnano.RIPEのボーカルだったというよく分からないサプライズがあり、祝福の歌がそのままエンディングに繋がった。そのまま晴れやかに次回を迎えられるかと思ったところにCパートの爆弾発言だったから、驚きも一際である。ほんと、分かりやすいところに転換点を用意してくれるので、この作品は親切であることよ。
Abbey Griffin 修道院のグリフィン (3)(W) C
クリーチャー・グリフィン 2/2 飛行 警戒 普通っていうな!(CV:新谷良子)。 いやー、妙なカードがたくさん出てくると、こういうカードがあることにホッとしますね。こんな単純なキーワード能力を組み合わせただけのカード、絶対再録か同型再版だと思うじゃん。でもね、無いんだな、それが。調べてみると、全く同じステータスを持つカードが過去に2枚存在しているのだが、1枚はコストが(1)(W)(W)の「急降下するグリフィン(8ED)」、そしてもう1枚が(1)(W)(U)の「嵐のドレイク(VIS)」である。ん、どっちと比べてもコスト自体は重くなっているな。そもそもフライヤーってあんまりブロックする役割は求められてないんで。警戒を売り払ったお金でパワーとか絆魂とか買えないもんですかね。「マキンディのグリフィン(ROE)」に笑われるぞ。 Dearly Departed 安らかに旅立つ者 (4)(W)(W) R クリーチャー・スピリット 5/5 飛行 〜があなたの墓地にある限り、人間・クリーチャーがあなたのコントロール下で戦場に出る際、それは+1/+1カウンターを1つ置いた状態で戦場に出る。 安らかに成仏してる割には5/5とかいう荒ぶる肉体を持つ、喧嘩上等武闘派スピリット。天使でもないのに6マナ5/5フライヤーはちょっとやり過ぎな気もするんだけど、まぁ、レアなんで。リミテッドなら出せば勝てるレベルの理不尽ステータスで相手を殺る気満々な上に、仮に除去されたとしても、そこはそれで安らかに旅立ってしまい、草葉の陰から後の世の人間達を盛大に応援するインカーネーションみたいな役割を担う。テキストがややこしいが、こいつによって与えられる能力は常在型の能力であり、人間クリーチャーが場に出たときの誘発型ではない。つまり、例えば元来2/2の人間がキャストされたとしても、場に出たと同時にカウンターが乗せられるため、「ショック」で焼くことが出来ないのである。うむ、強いな。今回登場する狼男どもは、場に出る段階ではほとんどが人間であり、変身後もカウンターは持ち越せる。結局狼に塩を送っているような気がするな。 Battleground Geist 戦場の霊 (4)(U) U クリーチャー・スピリット 3/3 飛行 あなたがコントロールする他のスピリット・クリーチャーは、+1/+0の修正を受ける。 ここに来て狼でも人間でも吸血鬼でもゾンビでもなく、スピリットを応援してみるというチャレンジ精神溢れるちょびっとロード。一応この世界はさまよえる霊魂であるスピリットもそれなりの数が存在していそうではあるが、いっそ神河世界にでも生まれて転生してた方が幸せだったんじゃないかという気もする。まぁ、不安は有りつつも5マナ3/3フライヤー+おまけのアンコモンなのだから、いつの世もヒーローには違いない。あとはお仲間のスピリットにたくさん巡りあえるように祈るしかないだろう。ヤバイ、浅原晃の「さまようもの(CHK)」デッキが強くなってしまう!! Civilized Scholar 礼儀正しい識者 (2)(U) U クリーチャー・人間、アドバイザー 0/1 (T):カードを1枚引き、その後手札を1枚捨てる。この方法でクリーチャー・カードが捨てられたなら、〜をアンタップして変身させる。 ↓(裏側) Homicidal Brute ー (このクリーチャーは赤である) クリーチャー・人間、ミュータント 5/1 あなたのエンドステップの開始時に、このターン〜が攻撃していないなら、〜をタップして変身させる。 これまた斬新奇抜なカードである。変身前も変身後もそこまでたいそうなことが書かれているわけではないが、何故か変身すると色が変わるのだ。普通、マナコストが無いカードはサブテキストで「この呪文の色は○○である」と書かれるものだが(「常在精神(SOK)」や「超起源(TSP)」など)、このカードはしれっとカードの色合いを変えて色変更をアピールしている。おそらく、サブタイプ欄脇のマークが色を表すことになるんだと思うけど。さておき、そんな色変わりクリーチャーだが、表の顔はパワーを失った「マーフォークの物あさり(M12)」。ルーターはどんな環境でも英雄扱いなので、このカードだって当然強い。ただ、この効果でクリーチャーを捨て去ると、自分でやったことなのに「生き物を捨てるとはなんたることか!」とキレて5/1に大変身。学者ぶった博識などどこ吹く風の粗暴パンチである。他の変身カードと違ってアップキープなどの制限無しにいつでも変身出来るため、ターンエンドに変身して次に殴りにいくことも出来るし、自分のターンに起動して唸りを上げて殴りにいくのもいいだろう。相手からすると、単なるルーターにいきなり5点持って行かれる可能性を常に意識しなければならなくなり、普通のルーターよりもかなり危険度が高い。唯一の難点は、望まざるタイミングでクリーチャーを捨てると次のターンにルーター業務を行えなくなることだが(変身はすぐに解ける)、まぁ、些細な問題だろう。このデコボコした不安定な感じは、いかにも赤青のイゼットカラーらしい、面白い生き物である。 Grasp of Phantoms 幻影の掌握 (3)(U) U ソーサリー 対象のクリーチャー1体を、そのオーナーのライブラリの上に置く。 フラッシュバック・(7)(U) 単発だと1マナ重くなっただけの「時の引き潮(9ED)」。ミラディン環境では「消失の命令」はちょっと重くてあまりデッキに入らないスペルになってしまっているが、やはりトップに置く効果が強いことは間違い無い。コントロール重視の青デッキになった時には、考慮に値するトリックになるだろう。そしてやたら重たいとはいえ、フラッシュバックもついている。これでめでたくアドバンテージカードとなり、更に長期戦を見込むコントロールデッキでのニーズが出てくる。デッキは選ぶが、いかにも青らしい渋いサポートだ。こういう重たいフラッシュバックカードは、「どうせ使えないでしょ」と思って使い捨てる傾向にあり、万事窮したと思った終盤に墓地から掘り出した時の喜びはひとしおである。我々のコミュニティの名言の1つに「モビハンあった!」というフレーズがある。忘れられた「病的な飢え/Morbid Hunger(ODY)」が相手の残り3ライフを削って勝利したシーンだ。他にも「焦熱の飛弾(ODY)」のフラッシュバック頼みのデッキなんてのもあったし、案外8マナくらい余裕なのかもしれない。 Stitcher’s Apprentice 縫い師の見習い (1)(U) C クリーチャー・ホムンクルス 1/2 (1)(U)(T):2/2で青の、ホムンクルス・クリーチャー・トークンを1体戦場に出し、その後、クリーチャーを1体生け贄に捧げる。 フレーバーテキストがなんか可愛い、頑張り屋さんのホムンクルス。過去にはひたすらブロッカーとしてホムンクルスを呼び出し続けた「くぐつの妖術師(ALA)」なんてカードもあったが、このカードは残念ながらクリーチャーの数はほとんど増えない(「マイアの種父」みたいなカードがあれば別だが)。せいぜい、チャンプブロックに差し出したホムンクルスを新たなホムンクルスに入れ替えるのがせいぜいだろうか。もちろん、登場するトークンが2/2という点を利用すれば、1/1クリーチャーは純粋にパワーアップ出来るし、どんな強大なクリーチャーでも、死に瀕したところを2/2にしてやれれば御の字。損をしないことを続けていけば、いつか得できるという精神だろう。青ならば相手からクリーチャーをパクって改造するとかいう悪行も試してみたいし、「幻影」クリーチャーや阻害系エンチャントを張られた味方の有効活用にも使える。そして何より、このブロックなら能動的に「陰鬱」能力の起動が出来るのだ。ふむ、悪くないね。最終的に自分を2/2に改造してる姿が見えるのが何とももの悲しいなぁ。 Vampire Interloper 吸血鬼の侵入者 (1)(B) C クリーチャー・吸血鬼、スカウト 2/1 飛行 〜はブロックできない。 シンプルな味わいの吸血鬼。性能で言ったら「天空のアジサシ(ZEN)」以下、というとちょっと寂しいが、これがカラーバイという奴なのだから仕方ない。防御を考えなければ何も問題無い、という黒でお約束のお馬鹿論法は健在なのだ。出来れば吸血鬼サポートの諸々のカードと合わせて使いたい。一瞬でも「吸血鬼の夜鷲(ZEN)」を思い出したら負け。 Village Ironsmith 村の鉄鍛冶 (1)(R) C クリーチャー・人間、狼男 1/1 先制攻撃 各アップキープの開始時に、直前のターンに呪文が唱えられていなかった場合、〜を変身させる。 ↓(裏側) Ironfang 鉄牙 ー クリーチャー・狼男 3/1 先制攻撃 各アップキープの開始時に、直前のターンにいずれかのプレイヤーが2つ以上の呪文を唱えていた場合、〜を変身させる。 鍛冶屋さんだって裏の顔はあるんだよ。何故か知らないけど鉄工業と人狼って、すごく親和性が高いイメージがある。鍛治屋って、なんか怪しいんだよなぁ。Magic界ではプロテクション(赤)の人、っていうイメージなんだけどさ。で、そんな鍛治屋人狼であるが、わざわざ変身ギミックをもらって両面カードになったにも関わらず、すこぶる地味である。昼間の顔も1/1だからあんまりパッとしないし、裏返っても単に「矛槍兵(ODY)」になるだけである。もちろん悪くはないんだろうけど、「裏返ったのにその程度?」と言われるとちょっと肩身が狭い。まぁ、コモンの変身カードは貴重だし、このあたりをベースにクリーチャーのラインを見定めるといいのかもしれません。 Moonmist 月霧 (1)(G) C インスタント 全ての人間を変身させる。このターン、狼男か狼以外のクリーチャーによって与えられる戦闘ダメージを全て軽減する。 「ムーンミスト」っていうと何だかムーディーなのに、日本語名は「ツキギリ」。「げつむ」とかじゃないですよ。ちゃんとふりがなで「つきぎり」って書いてありますからね。いっそのこと「月霧」って漢字で書いて「ムーンミスト」ってふりがなをふる「軟体電極獣/じぇれくとろーど(GPT)」方式にしちゃえば良かったのに。さておき、昼と夜を入れ替えるギミックがあるのだから、当然それをいじるトリックは存在する。意外だったのは、この手の悪戯は青の専売特許だと思っていたのに、緑がやってのけたことである。夜の魔性を帯びた霧が辺り一面に立ちこめて……というフレーバーが「濃霧」なんかの緑のテイストにフィットしたおかげなんだろうけど、これでいきなり人狼軍団がわっふる出来るので、リミテッドレベルでもそこそこ有用。相手は一度変身した狼共を元に戻すのは結構重労働だし、そもそもこれが綺麗に決まればたった1回の戦闘で相手をガタガタに出来るはず。是非使いこなしたいカードだが、まぁ、あんまり無理を狙うようなもんでもない。1マナ重たい「濃霧」として使えれば御の字である。 Spider Grasp 蜘蛛の掌握 (2)(G) C インスタント 対象のクリーチャー1体をアンタップする。それはターン終了時まで+2/+4の修正を受けるとともに到達を得る。 現在唯一の皆勤賞を保持したカードである「大蜘蛛(M12)」のおかげで蜘蛛どもはちょっとばかり態度が大きくなっており、今回は基本セットで3つのレアリティに蜘蛛を送り込んだ上、「アラクナスの蜘蛛の巣(M12)」なんてオリジナルギミックまで開発してやがる。ミラディン世界のリミテッドで「荒廃後家蜘蛛」が大活躍中なのも、蜘蛛たちを増長させる一因だろう。そこで、この世界の増強スペルは蜘蛛の力をお借りすることで「流れに乗ろう」という考えである。勢い盛んな蜘蛛の力をもってすれば、飛行を止めるのもタフネスを4あげるのも余裕余裕。まぁ、その割に3マナかかってパワーが2しか上がらないとかいう残念な面も無いではないが、トリックとしてはそれなりのレベルである。でも、やっぱりジャイグロ系ってせめて2マナ圏内で抑えててほしいもんだよね。ニーズがあるかどうかは、五分五分。 Creepy Doll 不気味な人形 (5) R アーティファクトクリーチャー・構築物 1/1 〜は破壊されない。 〜がいずれかのクリーチャーに戦闘ダメージを与えるたび、コイン投げをする。あなたがコイン投げに勝った場合、そのクリーチャーを破壊する。 もう、本当に看板に一切の偽りが無いクリーチャー。なにせイラストが怖い。これぞ恐怖新聞、アウターゾーン、不思議ハンター、不安の種である。こんなん近くの骨董品店に並んでたら、それだけで怖くて夜寝られないレベル。ついでにフレーバーも怖い。判事がやられたらしいです。うわぁ……とまぁ、そんなイニスト風味全開のアーティファクト。5マナでタフネス1、破壊されない人形ということで、往年の「ぬいぐるみ人形(TSP)」を思い起こさせる。あちらは壊れないのをいいことにひたひたとプレイヤーを付け狙う仕様になっていたが、こちらはアタックに行けるアクティブさを利用して、クリーチャー戦闘で不気味にカオスを巻き起こす。コインフリップが絡むとはいえ、ひとたび触れれば死んでしまう可能性がある置物相手に殴りには行きにくい。しかし、放っておくとコイツが殴ってきてチクチクと1点削られるのだ。嫌らしいし、気持ち悪い。リミテッドで引けたら強いけど、開けたパックにいたら夢に見るレベル。もう、いっそ元気にしゃべって「タマ○ン噛み切ってやるぜ、メーン」とか言って欲しい。当然とどめはドライヤーの一撃だ、このトンチキがー! Ghost Quarter 幽霊街 U (ディセンションより再録) 土地 (T):あなたのマナ・プールに(1)を加える。 (T)、〜を生け贄に捧げる:対象の土地1つを破壊する。そのコントローラーは、自分のライブラリから基本土地・カードを1枚探し、それを戦場に出してもよい。そうしたなら、自分のライブラリを切り直す。 夜の住人が闊歩する世界観を反映して、ラヴニカ生まれの渋い名作土地が再録された。イニストラードにおいては単なる幽霊のたまり場という意味合いのカードのようだが、ラヴニカの場合、幽霊街はラヴニカが他の次元から隔離され、おかげで死者の魂がふきだまっちゃってエラいことになった状況を表す重要な土地だった。最終的には主人公だったアグルス・コスさんもここに滞留していたはず。まぁ、立ち位置が違っても能力は一緒だけどね。基本的に相手の特殊土地を妨害する目的で使用するカードだが、アドバンテージロスが多いのでそのままでは使いづらい。ラヴニカ世界では2マナ出るお帰りランドを破壊して帳尻を合わせることが出来たのだが、今回はそうしたぴったり来る役目はないだろう。せいぜい、自分で土地を調整して色補正に利用するくらいだろうか。これでスタン環境でミシュラランドやヴァラクートと一緒にいられればそれなりにニーズはあったのだろうが、現在はそこまで重用される土地も無く、構築での活躍も今のところ未知数。覚えておくと、どこかで活躍があるかもしれません。
8月26日 ドラフト模様(NPH,MBS,SOM)
ピック順 【Sangriter】→【Alessi】→【Thraxi】→【Metallica】→【Mei】→【Serra】 今回の、通信は、書きたくなーい。恥ずかしい、戦績は、書きたくなーい。あと、翌日朝からの雑事だった上に、夜にはしこたまビールを飲まされたせいで、人生でも数えるほどしか発生してない二日酔い中ー。つまり、適当に書くー。あと、イニストラードで大事件が起こってるから、もうミラディンどころじゃなーい。
細谷佳正の心のタフさはちょっと見直した。なんでこんな風にお互いに傷つけ合う番組になってしまったのだろうか……残りあと5県!
【千葉】【東京】【広島】【香川】【沖縄】 #41「和歌山犬スパイラル」 (CV:小西克幸) みかんを早々に愛媛に取られてしまった和歌山だったが、大丈夫、和歌山には紀州梅もあったのだ。そして、他の果実の類が素材そのままで提供されているにもかかわらず、何故か梅だけは加工されて梅干しになって登場しちゃうあたりが謎である。まぁ、「梅の実」のキャラクターって、いじりにくそうだからねぇ。ちなみに、和歌山出身声優の中の人はこにたんこと小西克幸。番組内でオリジナルコーナーを持っているわけで、ここで出てこなかったら嘘ですよね。あれ? でもマジ兄は登場しなかったな……残された広島犬役でちゃんと細谷が起用されるのかどうか、この番組での細谷の扱いのひどさが間もなく明らかに! さておき、うめぼしの化身である和歌山犬であるが、タイプで分けると「進んで食べてもらいたい」側のキャラクター、登場した時点で既に愛知には一口かじられた状態になっており、その証拠に愛知の口元はあまりの酸っぱさから「*」マークになってしまっている。自分だけ酸っぱい思いをした愛知は、通りがかりの福岡もそそのかし、あっという間に口元「*」。どうやら酸っぱさのせいで*化した人間を、「スーパーすっぱ団」というらしい。福岡を巻き込んで構成員3名となったスーパーすっぱ団のもとに、更なる生け贄である山梨がやって来て…………はい、今週もみんなで、「山梨が可哀想ずら……」。 しかし、1つだけ不可解なところがあるぞ。愛知や福岡が*化したのは分かる。が、なんで和歌山本人も*状態なんだ? 自分で自分の身を食べるなんて自傷行為を働いた後には見えないし、生まれながらに*だったということなんだろうけど、しゃべり方を聞いていると、絶対に「酸っぱいものを食べた後だから口が縮こまっている状態」のはず。つまり、自分の外皮の影響を常に受け続けているということになるのだが……この原理が他の連中に当てはまるとエラいことになるよね。福岡は四六時中辛いだろうし、宮崎は永遠に苦い。兵庫はずっとずっと「あま〜い」。……この世界の住人も生きていくだけで大変そうだなぁ。 個人的には、なんか妙なキャラになっちゃった和歌山犬の口調が妙に可笑しかった。こにたんはイケメン役からギャグまで、幅広い対応が可能な便利な役者さんだが、こういう役になってもどこか存在感があるのがよいね。何だか地元を愛してそうなキャラ造りである。 #42「しっとりプレシャス長崎犬」 (CV:立木文彦) 九州からは最後の1県、長崎が登場。異国情緒豊かな長崎は色々とオリジナリティのあるモチーフも多そうだが、その中から代表として選べれたのは、文化交流の花形お菓子、長崎かすていらである。この記事を書くためにカステラの作り方のページを確認してみたのだが、これまでのどの県の記事を書くときよりもお腹が空く結果となった。焼きたてほやほやのカステラ、うまそうだなぁ。でも、生まれたてなのに立木ボイスって、どんだけ渋いんだよ。こえぇよ。立木さんは長崎出身だったのかー。 できたてのカステラは、とにかくでかい。製造工場のWebページを見るとざぶとんみたいな大きさのカステラ1枚が確認出来るし、これを切り取って販売する、いわゆる「1号」サイズに裁断しても、他の和菓子類と比べたらかなり大きな部類だろう。ながーいカステラを羊羹などと同じく「1本、2本」と数えるのも納得がいく。 出来たてほやほや、湯気が出た状態で登場した長崎犬は、まだ食べるのに適した1口サイズに裁断されておらず、後ろから探し歩いた静岡が「やっと顔ら」というくらいに長い。そして、そんな長いボディを維持できるのは出来上がってから食べられるまでの短い時間であることも分かっているようで、「かぶりつきたい気持ちはよ〜分かるばってん。ばってん、もう少し余韻に浸らせてくれんね」と、どこか余裕のある態度だ。それを聞いた静岡は「でももう無くなっちゃうかもら」と、衝撃的な事実をサラリと告げる。あまりのボディの長さのせいで、遙か向こうから飢えた野獣共がかぶりついていることに気づかなかった長崎の不幸。まぁ、このままあっという間に末期を迎えることになったのでした…… 「長い」という、県名にもちなんだ(?)特性でひとネタ見せてくれたわけだが、今回だって、さらっと描かれた中に謎が多い。「こいつ、この状態でどうやって歩くんだろう……」とかいういつも通りの謎は置いておくとして、アイキャッチ画面を見る限りでは、薄く切り取られた部分も「長崎犬」として機能している。仮に、ながーい状態のボディを切り取った場合、一番手前の薄い部分だけが生命体として機能し、残りの後ろ部分は単なる抜け殻になるのだろうか? それとも、切断面から新たな長崎犬が産声を上げるのだろうか。切り取り済みの製品などを考えたとき、その内1枚だけが長崎犬であると考えるのは不自然であり、全てのカステラが独自に「長崎犬」として機能すると考える方が自然だ。となると、切れば切るほど長崎は増える? ……なんか、怖い。 そして、背中(?)からかぶりつく荒ぶる野獣の役割を果たすのは、愛知・福岡のお騒がせコンビは当然として、何故かどさくさに紛れて常識人であるはずの愛媛も混じっている。愛媛は最近、栃木を容赦無くミキサーにたたき落としたり、着られもしない(?)ワンピースを持っていたり、ちょっと言動に謎が多くなってきている気がする。初期の愛らしい被害者体質の愛媛に戻ってきてほしいなぁ……ただまぁ、栃木や長崎に対する無茶な行動を見ると、単に「甘いものが絡むと容赦無くなるスイーツな女子」っていうだけかもしれないけど。愛媛被害者団体は、現状で熊本・栃木・長崎と、全員甘いのである。 そして、もう1人のひどい奴といえば、なんと言っても静岡だ。相変わらず、悪気はないのだろうが、「ボーッとしているせいで被害者が増える」といういつも通りの静岡パターン。「無くなっちゃうかもら」じゃねぇよ、人が死んでんねんで!
めちゃめちゃIQってる、特別編。2期制作も見事に決定し、特別編の放映でノリにのってるミルキィワールド。特別編放映っていえば「ひだまり」なんかのヒット作の証ですからね! (まぁ、「けんぷファー」も特別編放送してたけど)
久し振りの偵都ヨコハマ。一体どんなもんじゃろかと思ったけど、本当に何一つ変わっていない。強いて言うなら、グランドヨコハマ峡谷での死闘の後のエピソードなのに、最終回で乱入してきた森アーティーがいないことくらい……も気にならないな。まさかの天丼オチという恐ろしいネタのために最後まで控えていたことを考えると、お疲れ様以外に出てくる言葉がない。 そして本編の方はというと、特別感など一切感じられないいつも通りのネタ回しで、まさかの小衣ちゃんメイン回である。本放送の時にも、彼女がはっちゃけた回は面白かったので、今回も当然のテンション。あらゆるシーンで突っ込みが追いつかないというミルキィ亜空間が炸裂するあっという間の30分である。ネタの分析とかは、多分他所のサイトでしっかりやってるところがあるだろうから、いちいち掘り出すことはしませんぜ。 敢えてピックアップするとしたら、つい先日「ミルキィホームズオフィシャルファンブック」が発売しており、そこで書かれていた監督や作監の沼田さんのこだわりポイントをしっかり確認しながら見られたのは良かったかなぁ、と思う。シャロのわっかやリボンのサイズ、ネロの口元が三角形をベースに描かれている部分とか、じっくり画面を見ていると本当に1キャラ1キャラが個性をぶつけるためにこだわりをもって描かれているのが分かって楽しい。キャラ原画としてみると本当に適当な絵も多くて、絶対に「作画アニメ」とかいう看板はもらえないはずの造形なのに、G4の部屋の妙なアングルや、格闘シーンのクライマックスの描き込みなど、いらんところに手をかけて、その他の部分はユルさで押しまくるという構造は、もう本当に卑怯。一番人情に訴えかけるはずのいい話シーンも、堂々のパロディネタで切り込んでくるしねぇ。感動のお話に感動のお話のパロディを混ぜ込むことで、ここまでひどいもの(褒め言葉)になるとはなぁ。そうかぁ、小衣ちゃんはいつもどこから黄金仮面を取り出しているのかと疑問に思っていたけど、あれば四次元ポケットから出してたんだなぁ。 そして、中の人的な部分をフォローしておくと、今回はやっぱり小衣ちゃんの中の人がめいっぱい歌うっていうのが見どころだろう。アイドルを目指したり目指さなかったりするG4だけど、中の人的には「アニソンアーティスト」「世界一可愛いアイドル」「普通ッ子アイドル」「……単に声優」という4人組。咲や平乃もそのうちアイドルデビューするかもよ。そして、ヨコハマスタジアムで行われた小衣ちゃんのライブだが、小衣ちゃんの後ろでキーボードを弾いているのはfripSide的には当然八木沼さんってことになるんだろう。なんだかやたら格好良く描かれていた気がする。 次の機会では、シャロが夢の国のミュージカルで踊り狂うところがみたいですね。
牛角さんゲス過ぎ第22話。6大ヒーロー十把一絡げはあり得ないだろうからそれぞれに独自の出番があるかと思ったのに……牛角さんは株が下がるばっかりってどういうことよ。思い出話も牛角さんだけ無しだったしさぁ。ひょっとして、お前ら仲悪いんじゃねぇの?
順調に予定調和を追いかけておりますラスト3話。あまりにおじさんの「秘策」がアホ過ぎたし、もう少し四面楚歌モードで引っ張るのかと思ったら、楓ちゃんの参戦が予想以上に早かったですね。前回の適当過ぎる伏線からあっさりと記憶操作を解除することに成功して、最悪の状況からは脱出。「ヒーロー大決戦に一般人な上に土地勘がない楓ちゃんが単体で駆け付けられたのは何で?」「マーベリックの能力って記憶改変だけだと思うけど、重ねがけでカウンター出来るってこと? それとも楓ちゃんが思い込んだ記憶を新たに書き換えしちゃったの?」とか、色々疑問はあるんですが、その辺を気にするのは野暮ってもんなんでしょうね。とにかく楓ちゃんが必死で頑張って、その結果アホな大人たちがみんな正気に戻ったと、それでいいじゃない。結局この作品のメインヒロインは楓ちゃんだったわけでね。 そして、これもマーベリックが狙った通りだったのか(どう見ても偶然だけど)、最も大切なキャスティングボードを握るバーナビーだけは記憶を戻すことに失敗してしまい、今度は一転、バーナビーVS残りのヒーローという構図に。ただ、今回は正気の人間がほとんどなので、イカれたバーナビーをよってたかってボコるわけにもいかず、おじさんが吹っ切れちゃって自然にタイマンの形に。シナリオとしては綺麗なんだけど、他のヒーローたちの危機意識がやたら薄いのが気になるな。バーナビーのあの気迫だったら凶悪犯扱いで一気にブチ殺す展開まであり得るわけで、「あの二人なら大丈夫だ」なんて希望的観測で放置するのはちょっとまずい気もする。おじさんが想像以上にタフだから助かってるけど、バーナビーが本気出したら虎鉄は保たないんじゃないかな。 そして、更にヒーロー軍団に襲いかかるのは、マーベリックの切り札であるロボタイガーである。このためにわざわざアンドロイドが云々っていう伏線を用意してきたわけだが、これまで頑張ってシティを守ってきたヒーローたちが、急ごしらえのアンドロイド風情に負けたらちょっとショックである。以前スカイハイが1人でアンドロイドをフルボッコにした経緯もあるんだし、そんなに苦戦する相手にも見えないんだけど。っつうか、そもそも現段階で残りのヒーロー全てをロボが駆逐してしまったら、マーベリックさんは今後の商売に支障を来しますがね。社長、どこまで考えてるんでしょう(ひょっとして他のヒーローも全部ロボで代用する気か)。 自然に進行してる割にシナリオのあちらこちらに気になる点は多いんですが、それ以上に、最後の展開の無茶なアツさが際立っているので「まぁいいか」ってなもんである。「サイドカーモードってわざわざ変形してたんだ」とか、「手足でっかくなるモードって、お前ら結構愛用してるよな」とか、新しい発見も有りつつ、ラストシーンはバトルものでは定番の空中で交錯しての引きである。赤と緑の光をまき散らしながらぶつかり合う2人のヒーローの真剣な表情は、「実際に殴り合ってる理由がものすごく馬鹿馬鹿しいんだよな……」とか思いつつも、無条件に盛り上がれる素敵シーンである。最後に出来上がった構図だけを見れば、「TIGER&BUNNY」が「TIGER VS BUNNY」になってるっていうのはすごく綺麗ですな。もう、あんまり残ってる要素もなさそうだし、あとはルナティックさんの事後処理だけきちんとやってフィニッシュを迎えてほしいものである。
インフレ勃発、第19話。ここにきて一気に、古田織部の株が上がりまくっている気がします。弟子を1人携え、まだ無名であるらしいあの長谷川等伯を懐に抱き込んだ。そして、「巨人」千利休を、尊敬すべき師匠であると見なすと同時に、「最終的に倒すべきライバル」と認識できるようになった。フルオリサーガは、早くもクライマックスを迎えている感だ。
天下が平定されても、その水面下での腹の探り合いは続いている。そのうち1つが、真摯な態度を貫き通したことで未だ勢力を保ち続ける徳川勢と、それを牽制する豊臣勢の小競り合い。「裏切り」のレッテルを貼られた石川数正を代表として、「今だのこり続ける武士の精神」と、「世が平定されたからこその数寄の世界」が対峙する。武士という任務があり続ける限りは「妙味」などは不要であるとして豊臣を非難する徳川勢榊原に対し、数正は「桜の美しさも子に伝えられずに、何を語る権利があろうか」と反論する。精神論に対して極論で応じるという、なかなか頭の悪そうなやりとりではあるのだが、それでもお互いの主張は分かりやすいし、今この時代を左右するものの対比は見える。そして、この作品においてはどちらが優位になるのかは火を見るよりも明らか。傍らの利休もどこかしら笑っているかのように見えるのは、自らの思い描いた理想通りの侘びの世界に、1つ近付いたことを実感しているからだろうか。 しかし、そんな「数寄」を統べているはずの豊臣秀吉の表情は明るくない。利休にそそのかされた帝の暗殺計画は情が邪魔をして達成出来ずに終わり、どこかで歯車が狂えば徳川や毛利に天下が傾くかもしれないという不安は残り続けている。しかし、秀吉はあくまで機知と運気で乗り切ってきた男。かの信長公の後をなぞりきってみせることは目標とするが、その行動指針までもが信長に準じたものになるわけではない。非情を胸に抱きつつも、何とか現状の勢力を拡大し、更なる版図を海の外に向けるべく、決意を新たにするのである。 そして、大きな決心をする男がもう1人。もちろん我らが古田織部様。聚楽第に念願の武家屋敷が建つことになるわけだが、これまで手がけてきた茶碗だの、着物だのとは規模が違う。家を1軒建てて、それが衆目に晒されるとなれば、「数寄で天下を取る」とまで誓った男には運命のかかった大勝負だ。わずかばかりも気を抜くまいと、進んで改革できる部分は茶器にしろ、絵画にしろ、信じる道を突き進み、更に利休から技を盗むことにも抜け目はない。数寄を高じさせつつも商売のいろはを守り抜いて稼ぎもあげる利休の手管を見て、わずかでもその理を自分のものにし、あわよくば乗り越えんとする気概に溢れている。何とも浅ましい姿ではあるのだろうが、迷いを失った後の織部は、清々しさに満ちているためにむしろ格好良く見えるのが不思議なところである。 今回は、秀吉の見せる「人間50年」の力強い舞台などの見どころも多く、シナリオラインの進行と同時に、人生行路と数寄に全力を傾ける男達の馬鹿馬鹿しさが見事であった。久し振りに見たからテンションがどうなってるかと思ったけど、この人達は心配いらないみたいです。
本放送から一週遅れでの更新御容赦。この番組だけはなかなか遠隔地で見ることが出来ない。さぁ、めでたく放送は20回を越え、本当に残すところあとわずかだ!
【千葉】【東京】【和歌山】【広島】【香川】【長崎】【沖縄】 #39「今日は徳島犬祭りの日」 (CV:豊崎愛生) 大方の予想通りに豊崎ボイスで登場したのは、鳴門巻きの化身、徳島犬。とりあえず、これで満貫クラスの役である「放課後ティータイム」が成立。更に役満級の役である「sphere」にもリーチがかかったわけだが、残りの1牌である彩陽は東京都という巨大な山の中。ピンポイントで引いてこられるかどうか、要注目。 さておき、徳島はすだちになるんじゃないか、というような無難な予想が多かった気がする中での鳴門巻き。確かに鳴門市は徳島県であるし、鳴門の渦潮は徳島名産と言っても構わないと思うのだが、加工食品としての鳴門巻きは、一切徳島風味がしないというのはちょっと困りもの。相変わらずwiki頼みの知識になるが、なんと国内のナルト生産高は9割が焼津市(静岡)とのこと。うーむ、なんかしっくりこないよなぁ。というか、焼津が9割作っているという事実が驚きである。全然関係無い知識がまた1つ増えた。 でもまぁ、今回の徳島犬は、特に鳴門巻きとしてのステータスを発揮することなく、単に踊り狂うだけのキャラクターになったので、正直ナルトだろうがすだちだろうが、大した問題ではなかった。徳島といえば阿波踊りですからね。踊る阿呆に見る阿呆、同じアホなら踊らにゃそんそんですからね。相変わらずの愛生ボイスで「ええじゃないか、ええじゃないか」とただひたすら踊るだけの明快なキャラクター性は、素材の味があまり活きていないだけに、今後の他のキャラとの絡みで無限の可能性を秘めているといえるのかもしれない。 しかし、今回の問題も、当然そんなところには無いのがこの作品の凄いところ。徳島が仲裁した喧嘩は愛知と愛媛のものだったのだが、その喧嘩の原因となったのが、愛媛が気に入っていたワンピースを愛知が着てしまったこと。そりゃねぇ、揚げ物のくせにそんなものを着たら、油まみれになっちゃうのは当然じゃないか……って……着たの? え? なんで? 普段、お前ら全員全裸じゃん。かろうじて服を着てるのは滋賀犬くらいじゃん。え? なんで着たの? いや、ちゃんと着られたの? そして何で持ってたの? 愛媛もいつ着るの? どうやって着たの? 入らないだろ? 手ぇ出ないだろ? どゆこと? ……もう、突っ込みどころが多すぎて途方に暮れちゃうよ。……あぁ、そういや7話の愛知の妄想の中ではドレス着てたこともあった。ひょっとして、アレが最終的なスタンダードなのだろうか。普段、みんなして全裸で遊んでいるのは、実は大胆過ぎる露出プレイということなのか? すげぇ、この世界ホントすげぇ。 ちなみに、徳島の力を借りて踊り出した愛知は、後ろ足だけで立つ必要性から、今まで見せたことのない実に奇妙な格好になり、これまでほとんど見せたことがない腹の部分を露出してのダンスになった。これまで色々と可愛らしい仕草をみせてくれた愛知だが、縦に伸びると、ちょっとキモいかもしれない…… #40「2人は山形犬」 (CV:遠藤綾) こちらも大方の予想通り、遠藤綾が登場してきました山形犬。そしてそのモチーフも、これまた誰1人裏切ることなく、真っ直ぐにさくらんぼになっています。一応果物キャラが多すぎる気がしたので「将棋の駒」っていうのも考えてたんだけど、県のイメージが完全に確立してたらいじらなくてもいいのかしらね。 これまで既にりんご、ぶどう、桃などのベーシックな果物を網羅してきたこのシリーズ、今更フツーの果物が普通に食べられるだけの話では新しいネタなど生まれるはずがないため、サクランボがオリジナル要素として持ち出してきたのが、シリーズ初の「双子」という要素。過去には大分犬が(何故か)兄妹設定で2体登場していたわけだが、同時に登場して同時に2体でしゃべるのは初の試み。どちらの声も遠藤綾が担当しているが、左右の粒でちょっとだけ声は変えてある。ただ、キャラクター性はあまり変わっていないようだ。 「瓜二つ」ならぬ「サクランボ二つ」な双子姉妹は、「息もぴったり!」と得意がってみせるが、双子に対しては最もありがちとも言える「好きな食べ物は?」の質問に対して、「玉こんにゃく」(左)「だだちゃ豆」(右)といきなり別回答(ちなみにどちらも山形の名産品である。農作物のくせに農作物を食うな)。不穏な空気が流れる中、質問者の山梨が気を遣って「じゃぁ、好きなスポーツは?」と続けて質問をすると、「サッカー」(左)「野球」(右)でまた意見が合わない。おかしいだろうに、二人分かれることが出来ない状態なんだから、スポーツなんて常に一緒にやらないといけないんだから、好みは合致しそうなもんなのに。っつうか、そもそもその身体では野球は不可能な気がするし…… 意見が合わないと分かると、陰湿な張り手を繰り出す「左」。応戦する「右」。最後に「どっちがお姉ちゃん?」の質問には、始めて声を合わせて「私!」と即答。最終的にはお互いに「ブス! ブス!」と罵りあっての殴り合いだ。もう、せっかくの双子設定が綺麗さっぱり台無しである。この2人、今までどうやって生活してきたやら…… 割とシンプルなネタいじりなので大した突っ込みどころもないのだが、とりあえず言えることは、「山梨が可哀想ずら……」という相変わらずの感想だけである。それにしても、山形方言って「にゃー」なのか? |
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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