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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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10月14日 ドラフト模様(ISD×3)
ピック順 【Alessi】→【Thraxi】→【Metallica】→【Serra】→【Mei】
 
 イニストラード3戦目。さぁ、少しずつその全容を明らかにしているような、実際のところ全然そうでもないような、これまでにない難しさを孕んだ環境、イニストラード。色構成とかはシンプルなんだけどね。カードどうしのシナジーがあまり単純に組まれていないので、1つ1つの効果を予測しながらピックしていくのがやたら難しい気がするんですよ。構築環境はまだそこまで影響は出てないみたいだけど、リミテッドの場合は難しさもひとしおです。

 1回目の時に「弱いし地味だしおもんなーい」と言っていたわけですが、少しずつその妙味は見えてくるようになったかもしれません。特に人狼を巡るやりとりについては、「単に両面カードめんどくさいよー」というのが最初の感想だったんですが、変身を巡って「1ターンにいくつ呪文を唱えるか」っていうのは、これまでMagicにほとんど無かった概念なので(一応「エラヨウ」絡みの時とかストームが絡むと関係あったけど)、そこを考えながらのプレイというのは新鮮な部分はありますね。まぁ、面白いかどうかはまた別問題だけど。
 
・業務連絡・来週(10月21日)は毎年お馴染みの事情により、ドラフトはありません。

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 ……あ、すみません、取り乱しました、第14話。まさかこう来るとは思いませんでした。前回までの色々悩ましい展開が一旦保留されて、なんか違った方向の悩ましさが加速した気がします。ただ1つ言えることは、僕はもう、「世界一初恋」に文句を言いません、ということだ。

 今回なんだか気になったのは、なんで高倉家っていきなり情緒不安定になるんだろう、ってなことですかね。たまたまとはいえ、晶馬と陽鞠が突然ダウン状態になっちゃったんだよね。晶馬の方は、過去に抱えた大きな大きな傷跡が関わってくることとはいえ、互いに傷も含めた見られたくない部分まで見せ合った苹果に対し、あそこまでよそよそしくなるのはちょっと違和感がある。これまで苹果は「守られる側」であって、多蕗との問題が解決して面倒をみる必要が無くなったから冷たくなったのかな。苹果の気持ちはさておくとして、晶馬の中では苹果はどんな存在になっていたのか。確かに「親が姉を殺した直接の原因である」というのは非常に心苦しい事実ではあるのだろうが、これまでのような気遣いの出来る晶馬の性格ならば、許しを与えようとしている苹果の気持ちをくみ取っても良かったと思うのだが。それだけ晶馬の中で16年前の事件は根深いってことなのかなぁ。

 そして、時を同じくして突然テンションが下がっちゃった陽鞠。渡瀬とのコミュニケーションが主だったおかげであんまり心情までは読み込めなかったんだが、考えてみたらこれまでも「陽鞠の心境」ってあんまり語られる要素じゃなかったんだなぁ。彼女もあの事件の当事者である「高倉家の一員」であることは間違い無いわけで、苹果が事実を知った今、彼女の動向がどのように変化していくのか、というのも注目すべき点かもしれない。

 そして、謎のアンプル代を捻出するためになりふり構わない冠葉。いつも通りに謎の黒服軍団を介して資金調達しているが、流石にヤバい方法であることは間違い無いらしく、世界で最も冠葉のことを心配している女、夏芽が武力介入。ピング弾で黒服を一掃すると、残った弾丸で冠葉の「最愛の女」に待ったをかけるため警告を送る。禁忌であるはずのその関係に警鐘をならすのは、何も冠葉への感情が強いから、というだけではないだろう。しかし、冠葉はそんな夏芽の言葉に耳を貸す気配はないようだ。結局、こんだけ話が進んでるのに冠葉の身辺って一切が謎のままなんだよなぁ。

 しかし、そんな高倉家が鬱々としている中で、今回主役に踊り出たのは、意外や意外、サブタイトルの「嘘つき姫」、時籠ゆり嬢である。冒頭、舞台で共演した男役の誰かさんとのベッドシーンから始まり、「え? 朴璐美ボイスだけどそいつ男じゃねぇの?」という突っ込みを挟んでの女傑ぶりを遺憾なく発揮。いやぁ、全く個人的なお話になるんですが、最近「ウテナ」の再放送が始まり、ようやく噂の作品を1から観る機会を得たのですよ。んで、そのウテナを見ながらのこの「ピングドラム」で、しかも今回はかなりテイストの寄ったドラマティック百合劇場じゃないですか。……ニヤニヤしながら見ますよ。本当は格好良いはずの男装の麗人がくちゃくちゃの顔になってギャグるとこなんて、もう「ひどい」っていう言葉しか出てきませんよ。絶対運命黙示録ぅ!

 というわけで、ピングドラムこと桃果日記を奪った真犯人として名乗りをあげた時籠ゆり。これまでは苹果ストーリーのサブキャラクターだとしか思われていなかった脇役が、桃果との関係性を持ったことで一気にメインステージに上がり込んできた。あくまでもこの作品の中心はピングドラムであり、そのピングドラムを産み出したのは(現時点では)桃果なのである。その回りにいるのは、苹果、ゆり、そして多蕗。

 これまでは苹果、ゆり、多蕗という歪んだ三角関係があり、晶馬の尽力のおかげでようやくそのゴタゴタにも片が付いたと思われていたのに、その根源的恋愛感情に、更に桃果までプラス。多蕗とゆりは「幼馴染み」という関係があったわけだが、それに加えて「桃果に心酔する者」という共通点も産み出された。幸い、多蕗は「桃果本人」への思いをあの時代にきちんと置いてくることが出来たが、ゆりはそれを手放せず、気づけば16年が過ぎていた。桃果の写し鏡である苹果が立派に育つには充分な時間だ。ピングドラムに引き寄せられて、彼女は新たな桃果を産み出すために、苹果に決定的な「痕跡」を残すことを企む。

 さぁ、みなぎって参りました。もう、どうするんですか。何も知らない女子高生を相手に、百戦錬磨の百合戦士が「滅茶苦茶にしてあげる」って言ってるシチュエーションですよ。もう、どうするんですか。しかも能登ボイスですよ。もう、どうするんですか。そしてやたらめったら作画が艶めかしくて、色々と止まるところを知りませんよ。もう、どうするんですか! どんな阿漕なそっち向け作品よりもエロいな! たまらんな! 細かいストーリーとか、溜まりにたまった伏線とか、どうでもいいな! これで来週汗だくでぐったりした2人の朝チュンから始まったりしたら、冷静でいられない。あんだけ頑張って多蕗と既成事実を作ろうとしていた苹果が、まさか先に女性の毒牙にかかることになるとはねぇ……レッツファイッ!

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黒い黒い黒い黒い。第26話。ここまでしばらくは織部のドタバタ空回り失墜劇ばかりが描かれ、コミカルな面が強調されてきた本作だったが、今回は一転、ドロドロと渦巻く様々な負の感情が飛び交い、画面もひたすら黒い方へと転がり落ちていく。こいつぁ久し振りにいい刺激だぜ。

 画面が黒くなるということは、その中心に立つのは当然、黒衣の巨僧、千利休である。大茶湯での褒賞を何とか丿貫に受け取ってもらうべく足を運んだ利休だったが、丿貫は相変わらずの侘び好き。地位も金も一切必要無い。そればかりか、長かった自分の人生の終わりを感じ、この当時であれば決して安くないであろう、貴重な書物なども平気で火にくべていく。「その身とともに終わるべし」を信条として、既に身辺整理に入っているのだ。

 「あまり感心しませぬ」と口を挟んだ利休であったが、そんな彼を見て、丿貫は少し残念そうな顔をする。過去の利休は、国家の在り方にまで口を出すような人間ではなかったと。己が業を統制しているつもりかもしれないが、その実、業の炎に身を焼かれてしまっていると、丿貫は利休に苦言を呈する。唯一自分と同じ高みから侘びを語ることが出来る丿貫にそう言われても、利休は易々と自らの変質を認めるわけにはいかない。自分の行いが、日の本における侘びの浸透に貢献しているのだと、そう思うことで、突き進むしかない。それが、これまで様々なものや命を犠牲にしてつかみ取ってきた、利休の人生なのだ。

 しかし、思い立って立ち寄った帰路の茶席でも、利休は自分の望まぬ方向での「似非侘び茶人」の存在を突きつけられてしまう。丿貫の言うことは本当だったのか。自分がこれまで邁進してきた道は、はたして正しいものだったのか。これまで微動だにしなかった老僧に、初めて揺らぎが生まれる。

 そんな侘び茶の世界と同様、戦国乱世もまた不穏な風が吹き始める。天下統一が果たされたとはいえ、未だ豊臣の治世は盤石とは言い難い。北条が密かに反旗を翻さんとしているという噂は国中を走り、大阪とて気安くはない。三成、家康などの諸将が警戒に当たる中、秀吉はついに帝の迎え入れという念願を達成させた。あの信長公をもってしてもなしえなかった「国家の掌握」。それがついに、最も具体的な形で実ったのである。普段ならば手放しで喜ぶべき祝い事であり、実際に秀長は素直に嬉しそうにしていた。

 しかし、しゃにむにこの道を突き進んできた秀吉には、たどり着いた頂上にこそ、不安は転がっているのである。「信長にもなしえなかったこと」ではあるが、何故信長が果たせなかったのかといえば、それは間違い無く、あの夜秀吉が信長を討ち取ったためである。自分の天下は、信長の犠牲という巨大な墓標の上になりたっているのだ。一度成してしまったが故に、そこに現れるのは、巨大な信長の影ばかり。

 そして、時を同じくして、見事な洒脱さを見せながら、丿貫が帰らぬ人となる。あまりに見事で完成されたその人生の幕引きに、利休は隠せぬ絶望を見せる。語らう相手もおらず、迷いの生じた自らの人生を正してくれる恩師もおらず。あまりに大きな影が頭を覆うのは、利休も秀吉も同じことである。そして、この2人こそが、本能寺を企てた真の黒幕2人。信長という怨霊、丿貫という障害。助けを求めようにも、共謀した2人の天下人は、既に袂を分かった状態。お互いに助けも求められぬまま、ただ内なる悲鳴と戦い続けなければならぬ。数寄の対立などをしてしまったばかりに。

 今回は、とにかく「黒い」。冒頭の丿貫邸の絵面からして非常にインパクトのでかいものになっており、正面から光があたる丿貫に対し、常に顔に影をまとう利休の恐ろしさ。窓枠の光の「白」に切り取られ、はっきりと浮かび上がる利休のぬっとしたシルエット。そして燃やした書物の灰が舞うことで幻想的に現れる「黒の魂」の描出まで。徹底的に「黒」にこだわった演出。これが最後に秀吉が見た悪夢のイメージまで繋がり、「呪われし夜」の恐怖を執拗にかき立てる。今回のコンテは「カインド・オブ・ブラック」や「哀しみの天主」と同じモリヲカヒロシ氏という人。癖の強い本作の中でも際立った働きを見せる人だ。

 で、そんな真っ黒な世界の中でも、なんとか元気を取り戻そうと走り回る織部の頑張りが一服の清涼剤となります。数寄精神を奮い立たせようと上田と走り回る各所の名品探訪。「鳥獣戯画」は駄目だったけど仁王像なら楽しい。うむ、よく分からない。でも楽しそうだからいいじゃない。家康と仲がよさそうでいいじゃない。今回は家康と三成という関ヶ原コンビが正面からぶつかり合ったり、こそっと重要な場面が多いのだよね。

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○「世界一初恋2」 5

 嗚呼……またこの時間が来てしまいましたね。始まってしまいましたね……逃げられない避けられない、恐怖のガチタイムが。コレ見たら確かにまだ「うたプリ」を冷ややかな目で見ている方が楽なお仕事だったと思います。うん、分かってる。じゃ、見なきゃいいってことは。実際、今期は色々切羽詰まってるから視聴本数は減らそうと思ってるし、真っ先に見なくなるべきはコレだと思うんだ。…………でも…………見ちゃうんですわー。

 1クールのブレイクを挟んで久し振りにみたこの世界。一切のブレが無い元気仕様で、初回からいきなりイタシテしまっているという全力投球ぶり。これは確かに唯一無二。遊びでソフトBLやってる歌プリなんかは裸足で逃げ出す。これが欲しい客層はこれ以外には満足すまい。そして、憎らしいことに作りがエラいしっかりしてる。そりゃね、この道を進んで幾星霜の実力派スタッフが揃ってますからね。アニメとしては充分に評価に値する作品になってるんですよ。キャストも豪華ですよね。あんな良い声のあんちゃんしかいない雑誌編集って、頭おかしいんちゃうか。そりゃ掘られるし掘るし。

 そう、だからたった1点、「男同士であること」だけを乗り越えてしまえば、この分厚い壁は突破できるはず。そうだ、両方の性別が逆だと思えばパラダイスだ(片方じゃないのがポイント)。丸川書店編集部、そこは乙女の園……いや、流石に妄想力にも限度があるし。無理だし。どうすればいいのよ。せっかくのディーンのスタッフが、ここでまた私の得しない方向に消費されていく……今千秋監督。あなたは素晴らしいものを持っています。その熱意をBL以外の方向にも発揮してくれると、幸せなアニメファンはもっと増えると思うのです。そして、1話目からコンテを切ってらっしゃる小滝礼さん。あなたは私の中ではヒーローなんです(性別しらないけど)。もう、いっそあなたが監督で構わないので、オリジナルで「地獄少女」の4期を立ち上げて下さい(その際は大森監督を音響に配置するのを忘れずに)。ほんと、頼むからもう少し俺の幸せになる方向に……

 いや、しかし悲観してばかりでは何も産み出さない。今期は、1期目とは違う素晴らしいポイントがあるのだ。それは、この作品の後に森田さんがいるということ。ガチでガチな野郎たちに疲弊した後は、森田さんの5分間がきっといくらかの癒しになるに違いない。「世界一初恋」→「森田さん」→「しばいぬ子さん」。うん、いけそう! 「世界一初恋」→「森田さん」→「しばいぬ子さん」→「君と僕。」……ノーサンキューだよ! 悪魔の罠だよぉぉ!!!

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○「HUNTER×HUNTER」 4

 こいつもなかなか難しい作品。何が妙だって、これって関東では朝放送のアニメなんだよね。それが関西ではほぼ同時開始で深夜枠に。内容を知ってる人間からしたら「これを朝にやるのはまずい気もするんだけど……」ってなもんだが、まぁ、大丈夫な内容でやるんでしょうね。なかなか珍しい現象である。ちなみにもう1つのややこしい要素として「作り直しの2作目」という背景もあるが、当方、以前作られた1作目のアニメについては全く視聴しておりません。

 で、そんな朝向けハンタの初回。率直な感想としては、なんか端折ってる。いや、肝心要の要素はちゃんと描写してるはずなんだけど、漫画の時には必要だったはずの要素がスルリと抜けて、なんだかあく抜きされたみたいな出来だ。具体的にはカイトの登場シーンが無いっていうのが一番の差になっているが、他にもミトさんがジンに対して感情をぶつける場面も大きくカットされていて、悲喜こもごもでの出発劇が無くなり、ゴンのハンターという職業に対する思いがなんだか軽いものに見えてしまう。「とにかく明るく楽しくハンター目指せばいいんじゃね?」っていう発想もありっちゃアリなんだが、それなら今度はコンとのお話を切っちゃうとなんだか寂しい。グリードアイランド編で帰ってきたときの一幕が出来ないじゃんね。別にこの1話をみるためにコミックス読み直したりしたわけじゃないんだけど、それでも「なんか物足りないなぁ」と思える部分がポロポロと出てくるってことは、やはり印象が随分違ってるってことなんじゃないかと思う。

 矛盾するようだが、こういう原作と1つ1つ比べて「あそこが違う、ここが違う」という見方はあんまり好きじゃない。アニメにはアニメなりの方向性がある全く別な作品だと考えるべきだし、違うことはすなわち害悪ではない。いちいちあげつらってどうこういうのもおかしな話なのだ。でも、流石にここまで読み返している作品のアニメ化となると、どうしても比べる目線が出てきてしまうのでなぁ……なかなかフラットに見られないのは残念なところである。

 全体的な制作理念については、そんなわけで「いくぶんライトに」ってな方向性だろう。そうしてみると、余計なクドさを排除したいかにも少年漫画っぽい進行は引っかかりが無いので見やすくはある。監督の神志那さんはバトルもの、少年漫画での実績はそれなりのものだし、極端にピントのズレたものにはならないんじゃなかろうか。残った問題は、どれくらいの期間放送して、ストーリーをどの辺まで追いかけるかですよ。何クールやるにしても、ちゃんと切りの良い区切りがあるのかどうかねぇ。どうしても作品が作品なだけに、一筋縄ではいかないという、不安は残ります。

 そして気になる中の人のお話。キャストが1作目とはガラッと変わってるが、流石に10年前の作品だったら仕方ないだろう(キルアの中の人なんてほとんど引退してるようなもんだし)。そして、今回最大の目玉は、ゴンの中の人に抜擢された潘めぐみだろう。なんとあの潘恵子の娘さん。そうかー、気づけばララァも娘が仕事を始めるような歳かー。いや、個人的には潘恵子っていうと城戸沙織のイメージの方が強いんですけど。1話目ではそんな親子声優の事実上のデビューを記念してか、わざわざお母さんがミトさん役で特別出演するというサプライズまで展開された。なんだろう、この作品全体を使った強力なデビュープッシュは。ま、最低限の仕事はちゃんとこなしていたし、思ったよりも新人臭さは無かったので「コネじゃね?」みたいなことは言わずに済みました。親の威光に負けないように頑張って欲しいものです。

 そして、こっそり面白かったのは藤原啓治のレオリオである。キャスト発表の時にレオリオ=けーじ君、クラピカ=みゆきちっていうアナウンスがあった時点で「あぁ、大体こういうキャラだ」っていう演技プランまで余裕でイメージ出来たわけだが、実際の声を聞くと、レオリオの声は思いの外若い。「藤原啓治じゃちょっと老けすぎなんじゃ?」と心配していたので、嬉しい誤算であった。流石ベテラン声優、こういう枠でちゃんとニーズに合わせてこられるんですわなぁ。

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「まよチキ!」 6→5

 Yeah、めでたくたどり着いた、今期最後の感想だ。総数は27本(うち2本が5分アニメ)、まぁ、今期もよく頑張った。休む間もなく次のシーズンですが、秋の夜長も頑張ってアニメを見ましょう。

 さておき、「ラノベ枠」というのは基本的に悪口である。この作品も徹底的にラノベだ。しかし、浸透と拡散を繰り返し、少しずつ特異な方へと広がっていくラノベ文化の中で、ここまで徹底してラノベ的な要素をおさえ、それだけを徹底的に突き詰める方向性でそれなりの結果を出せたというのは、「ラノベ枠」といっても評価されるべきものだったのではなかろうか。いや、あかん部分は本当にあかんはずなんだけれども。

 この作品で嬉しかったのは、覚悟していたような作画の崩壊が見られなかったこと。キャラクターデザインが割とシャープで、アニメ向きとはいえ少しの油断で崩れが目立つようなデザイン。この手の作品はキャラクターの見せ方が8割とは分かっているものの、制作がfeelってんでは不安も残ろう。川口監督も「SKET DANCE」との2本体勢だし、もしこの作品が「あまり本気で作られないもの」になっていたなら、おそらく目も当てられない結果になっていたのではなかろうか。

 しかし、実際にはそのわずかなセールスポイントを維持したままで、この作品は無事に走り抜けた。キャラのドタバタしたイメージは残しつつ、とってつけたようなシリアス展開に若干の無益さを感じさせつつ、「中の人さえ居ればそれでいいよね」とかいうお約束の感想も孕みつつ、それでもゴールにはたどり着けた。そのことが偉い。

 おかげで、どこを明示的に褒めたらいいのかは分からない。この手の「褒めどころが難しいラノベ文化」っていうのは、見る人によっては徹底的に駄目なものに見えるんだろうけど、何と擁護していいのか分からない賑々しさが好きですよ。メインヒロイン勢は全員キャラが立っていたとは思うが、個人的にお気に入りだったのは、毎回多様なプロレス技で魅せてくれた紅羽。ボストンクラブやパイルドライバーなんかは分かるんだけど、OLAPなんかもかけられるあたりに、単なる格闘技好きの範疇を超えたマニアックな嗜好が伺える。彼女が出てくると無闇にテンションが上がるし画面にも動きが出て楽しいのですよ。お誕生会の話とかも良かったですよね。純正の花澤妹キャラが気になるのって久し振りの経験。

 もちろん、それ以外のキャスト陣も元気いっぱい。「にゅ」で殿堂入りを果たしたキタエリの奏も見事だったし、シンプルなツンデレ押しできた宇佐美役の伊瀬茉莉也もグッジョブ。ナクル役のアスミスは普段とはちょっと違う立ち位置だったが、最終回も含めて、何だか無駄に美味しいところを持っていった感じだ。そしてメインヒロインとなるスバル役のゆかち。うむ、頑張った。面白かった。ただ、個人的にはスバルはデレるのがちょっと早すぎた。もう少し1話のクール状態で引っ張ってもらえた方が、ゆかちの百面相が堪能出来たと思うのですよ。そこだけが心残りだったので、点数は1点下げさせてもらった。まぁ、いらんお節介だとは思うけど。

 アスミス、ゆかち、そしてキタエリ。この3人が集まってワーキャーやってるだけって、……単なる日常のワンシーンじゃないですか! もう、キャストが実写でだべってるとこを延々放送してくれてもいいんですよ。以上だ!

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○「未来日記」 5

 これも話題作っちゃぁ話題作みたいですね。ちなみに原作はほとんど未読。数年前に話題になっているのを見かけて1巻(か、ひょっとしたら2巻くらいまで)読んだのだが、途中でやめてしまったのでどういう展開になったのかは全然知らないのである。読むのをやめたのはつまらなかったからではない、というのがちょっと特殊な漫画で、実をいうと「こういうデスゲームものの漫画なんて、どうせ後半にグダグダになって期待を裏切られるだけなんだし、面白くならない気がするから追いかけるのめんどい」と思ってやめたのだ。当時はまだそんなに巻数を重ねていなかったし、どうなるか全然分かんなかったし。こういう設定は好きな方なんだけど、最後まできちんとクリア出来た事例をあんまり知らないので疑り深くなってしまった(例えば似たような設定の「ガスマスク・ガール」という漫画のボロボロっぷりは感心する)。実際のところ、そんな理由で読むのをやめた数年後に全12巻で完結しており、アニメ化されたってことは評価もそれなりにいいと言うことらしい。このアニメを通じて原作を再び手に取るかどうか、今から楽しみではありますね。

 さておき、そんなちょっと面倒な関係の漫画原作アニメだが、1話目のでだしはなかなか好調。制作がアスリード、監督が細田直人というとどうしても「みなみけ」がフラッシュバックするので胸のどこかがチクチク痛むものですが、わたしゃ細田さんの描く画がものすごく良いと思っているのです。確か「流されて藍蘭島」で作監やってるときに惚れ込んだんだっけ。「みなみけ」だって脚本がアレだったから残念な結果になったけど、画は面白かったんだよ。その他「超電磁砲」の23話コンテとか「かなめも」のOPコンテとか。面白い細田作品はいっぱいあるので、知らん人は是非見て欲しいのです。

 で、そんな細田さんの久し振りの監督作品ってことだが、制作スタジオが同じおかげか、作画状態は「みなみけ」に非常に似ている。どこか浮き上がったようなちょっと取っつきにくい色彩が特徴で、「みなみけ」の時はあんまり「日常もの」にそぐわなかったせいで浮いてしまう結果になった。でも、今回は違う。日常とはほど遠いサイコなバトルもの。あの頃よりもCG技術も向上し、現実感が全く無いデウス・エクス・マキナのモーションとか、少しずつ主人公に迫るストーカーヒロインのちょっとハズレたところなんかは、案外面白い味になってるんじゃなかろうか。1話目ってことで1枚1枚の原画の質がとても高く、お話そっちのけで「綺麗な夕日だなぁ」なんて満足げに見てしまった。

 あとはまぁ、シナリオ面でどういう風になるのか。途中からは全然知らないので、これが何クールやってどういう風に終わるのかは見当もつかない。普通に考えたらコミックス12巻だと1クールでは終わらんけどな(っつうか2クールもやや厳しいか)。出来ればアニメで「初見」の私も楽しめるような展開を望みたいものです。

 そして当然中の人のお話。今作は主人公・メインヒロインも含めて、その多くをフレッシュな面子で固めているようだ。主人公の中の人は「日常」の麻衣ちゃんの人。正直「日常」ではほとんど印象に残らなかったわけだが、こちらは特に文句も出ない仕事ぶり。今後、より切羽詰まった状態に陥った時にどのような演技を見せてくれるかで評価が決まりそう。また、ヒロインの方は全然知らない人。ひっじょーに難しい役だと思うのだが、ここで一発結果を残せるだろうか。そういや、日記所持者が集まったシーンで、関智一声なのにどう見ても「GOSICK」のブロワ警部にしか見えない人がいたんだけど、何なんでしょうね。同じ角川だから友情出演? とか思ったけど、全くもってそんなはず無いな。

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 男性キャラが出てきてもこの世界は何ともないぜ! 第2話。今回登場した先生、鬱陶しいけどなかなかいいキャラじゃないですか。予想以上のご当地押しがなかなか強烈。これで広島にもファンが押し寄せることになるんでしょうかね。いや、その前に「かみちゅ!」で行っとけよ、って話なんですけど。

 毎回何かものすごいことが起こるわけじゃないから、多分毎週記事を起こすような作品ではないと思うんだけど、ちゃんと1話の品質が維持されていたことが喜ばしかったので、2話だけでも言及しておきますね。今回はコンテに佐山さん、そして作監が伊藤郁子。こりゃブレない。細かいデフォルメキャラがちょろちょろと画面上に出てきて遊んでる演出は、なんかシャフト作品……というか大沼心っぽいかも、という気はします。

 そして、今回今更ながら気づいたのだけど、メインキャラ4人ってそれぞれ人間の五感を表したキャラだったのね。「妙な趣味持った連中ばっかだな」と思ってたんだけど、そういうことなら合点がいく。楓は当然カメラを持ってたまゆら探しをしているので、視覚担当。ただ、彼女の場合はファインダーを覗くことで初めて世界を変えられるという設定なので、他の3人と違って「世界を全て統括する」という役割も持っている。他の3人の感覚を寄せ集めて、最終的に出来上がった世界を受容し、視聴者に伝えるディスプレイの役割を果たしているのだ。五感の中で最も優位である視覚担当の楓がその任を担うのは当然といえる。

 その他、かおたんは嗅覚、のりえが味覚、そして麻音が聴覚を担当。この中で最も異端なのが、嗅覚を担当するかおたんだろうか。「アニメで伝わらない」という意味ではのりえが担当する味覚もスタンスは同じはずなのだが、「味覚を言葉にのせて伝える」というのはアニメではよく見るシーンだ。また、日常生活において、他者と共有するのが最も困難なのが「味覚」なので、これはアニメでも現実でも「伝わりにくさ」が一緒なのだ。それに対して、嗅覚は違う。もちろんアニメでは伝わらないのだが、現実の「臭い」ならば、場を共有した人間ならばその感覚を共有することが可能になる。つまり、画面の中に描かれたたまゆらワールドと、画面の前の視聴者を最も弁別し、差別化してしまうのが「嗅覚」という感覚なのだ。

 そして、そんな「違うもの」を極力アニメとして描き起こそうというのが、この作品のテーマなんじゃなかろうか、というのが勝手な印象である。いわゆる「日常もの」であるから特別なシーンなど全く出てこないのであるが、そんな日常生活の中でのめいっぱいの「共感」を呼び起こすのが、今作で与えられたチャレンジ。光の世界を幻想的に描くことで視覚情報は充分に補完されているし、「口笛で返事をする」というとんでもない属性の麻音を介さずとも聴覚情報は共有出来る。残された嗅覚、味覚の情報までもを積極的に共有させるような演出を用いることで、世界全てが共有出来るような、そんな感覚が提供出来るというわけだ。それが万全の状態で成功しているのかどうかはまだ分からないが、なかなか面白い切り口なんじゃなかろうか。

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○「機動戦士ガンダムAGE」 4

 今期注目作の1つ。今までに無いコンセプトで「イナズマイレブン」の生みの親が作り出した、子供向けの「イナズマガンダム」である。いや、多分アホ必殺技とかは炸裂しないと思うけど。

 個人的に、まず企画自体は何の問題もなくアリである。個人的に熱心なガンダムファンじゃないってのも理由かもしれないが、そもそも「こんなもんガンダムでやる必要ねぇだろ!」という批判については的外れも甚だしいとは思う。それをいうなら、既に10年単位で過去に遡って突っ込まねばならないのだから。既に「SEED」や「00」がある程度認知されている時点で、ガンダムは「何をやってもいい」フィールドになってしまっているのだ。ファーストを起点としたトミノ・ファンタジーをガンダムのオリジンとするなら、描いている戦争の姿や理想化されたガンダムの存在価値なんかは、むしろ今作は原点に近い制作理念を持っているとすら言えるかもしれない。ことさらに「子供向け」という方向性を振りかざして免罪符としている点は頂けない部分かもしれないが、セールスを考えた時に、サンライズとしては一度やってみたかった方向性なのは間違い無いだろうし、これで再びガンダムが「子供の憧れ」に回帰し、新たな時代を刻み始めるのなら、それはそれで面白い試みなのではなかろうか。

 そんなわけでシナリオ面は非常に分かりやすい進行が最優先されており、戦争に挑む際の小難しい理念理屈については全面カット。現状、敵対勢力は「悪魔」「モンスター」と例えられる謎の異世界生命体。どっちかってーとガンダムよりもマクロスに近い設定な気もするが、善悪の2極構図が分かりやすいので、1話目から余計なことを考えずに済む。ガンダムの存在自体も、「伝説の天使」という何ともこっぱずかしく分かりやすいもので、ある意味現世におけるガンダムの理想像と重なるとも言える。あれだけ頑張って「等身大ガンダム」を再現しようとする日本人の姿は、肖像画と母の遺言を元にガンダムを作り上げようとするフリットと大差ない精神性である。まぁ、冨野がターンエーでガンダムを「黒歴史」として埋めちゃったのとは真反対の方向性だけどね。

 あとは直感的なバトル要素が燃え上がり、ガンダムが「格好良い正義のロボット」として立ち上がることに成功すれば、新たなガンダム・サーガとしては準備万端。天才少年技師の手により、白い天使が人類を救う希望に仕立て上げられる。うむ、実に分かり良いじゃないか。

 ただ、子供向けを意識しすぎたためか、やっぱりシナリオがどこか釈然とせず、これまでのガンダム観のまま見続けるのはちょっと辛いのも事実。1話の細かい突っ込みとしては、例えばフリットはあの若さで軍に出入りして兵器開発に協力する、いわゆる「天才少年」なわけだが、そんな彼が必死になって学校の先生に「UEが来るんだ! 人類は滅亡する!」とキバヤシじみたことを訴えているのはいかにも不自然。本当にヤバいと思ってるなら、頼りにならない学校の先生なんかに食ってかかるのではなく、近くにいる軍関係者に正式に報告すりゃいいものを。演出面で「フリットだけが気づいている危機感」をアピールしたい、という制作側の意図は分かるのだが、冷静な目で見るとやっぱり冷める。

 また、戦闘シーンのカタルシスもなんだか味気ない。記念すべき初陣となったガンダムVS敵モビルスーツだが、ビームナイフで突貫したガンダムの初勝利が、全然盛り上がらない。あと、ナイフがあるのを知ってたはずなのに「何か武器はないのか……」って言って地面に落ちてるライフルを拾う描写も意味不明。いや、効かないの見てたやん。せっかくお話をシンプルにして分かりやすい戦闘シチュエーションを作り上げたのだから、もう少しバトル方面でけれん味のある戦いを見せてくれれば良かったのだが。

 ま、まだ1話目だし、過去のガンダムと比べても、いっそ清々しく先入観無しで見られるのは私を含めたライト層からすればありがたい設定と言えるかもしれない。新しい血を入れることで生まれ変わった新時代のガンダム、じっくり見守らせてもらいましょう。

 ちなみに、過去のガンダムとの接点は一切無いだろうと思われるのだが(まぁ、ハロはいるけど)、この世界には1つだけ、過去の作品と妙な接点があるのだ。それは、フリットのおふくろさんの名前が「マリナ」であるということ(そして声が恒松あゆみであるということ)。うん? マリナ姫、こんなとこで何してますのん? ひょっとしてそいつ、刹那との子供?! じゃぁ、お前がガンダムだ。

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Thraxi
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男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子
ーーーーーーーーーー
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渡辺明乃 能登麻美子
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