最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
残すところいよいよあと1話、第38話。この期に及んでがっつり話が進む。この作品最大の見どころは、真下作品であるにも関わらず、きっちり話が進んで全く退屈しないところにあったのかもしれない。
前回の利休の堂々たる挑発行為に対しても、秀吉は苦しみながら決断を下せずにいた。自分が慕い、焦がれていた人間に手をかけるという行為は、既に信長討伐で体験しており、その苦しみは嫌というほど理解している。そして、信長の亡霊に襲われたときに必死に助けを求めた先こそが利休なのだ。そんな父親同然の人間の命を奪うことなど、出来るはずもない。そんな秀吉の判断を確認すると、利休は全てのことが終わったことを確認し、静かに大阪を去ることになる。「全ては失敗に終わった」というメッセージを愛娘に残して。偉大なる侘び数寄の退場に、細川・織部の2人も粛々と見守るしかなかった。 しかし、事態は誰もが望まぬ方向へと動く。明智の意志を継ぎ、次代を作らんと意気盛んな徳川、そして、利休の意志を不幸な方向へと解釈してしまった愛娘のお吟。利休を亡き者としようとする三成の陰謀とも絡み、秀吉の不安は最高潮へ。しつこく斬首を進言する三成に、弱々しく切腹の報だけを命じてしまった。ついに、この物語の主人公である千利休に終わりの時が来てしまった。 これまでの物語の積み重ねが、一気に崩れて、なだれ込むように「最後」へと向かう。最大のトピックスは当然利休の最期ということになるだろうが、その他にも、細川家のドタバタやお吟の情念、茶々の思慕、三成の陰謀とそれを見守る徳川勢の狙いなど、あまりに多くの思いが渦巻いている。そしてそれが、最終的には豊臣秀吉・千利休という2人の男に収束するのだ。「豊臣の世」への思い、それを打破せんとする思い。2つの流れが急激にぶつかり合い、その中心で、利休が打ち立てた「侘び好きの世」がもみくちゃになっている。これこそがまさに「大河ドラマ」なのだなぁ、と圧倒される。これだけの内容でありながら「もう終わってしまう」ことが勿体無くてしょうがない。 PR
意外と嫌いじゃない第2話。今期はバタバタしてるせいでなかなか気になる他作品も気合いを入れて視聴出来ていない現状なのだが、この作品は、そこまで肩肘張らずともゆるりと観られて何となく楽しいので、ホッとする部分があります。こういう作品ばっかりだと困るけど、メカとバトル、キチガイアニメが交錯する中に、こういういわゆるスタンダードなものがあっても良いのではないでしょうか。
1話目時点で持った印象をほぼそのまま維持しつつ、ハードな展開などなく、ややギャグ方向の色合いを強めてお送りした第2話。凛々蝶と双熾の関係性の「犬」の部分を強く押し出して、この作品で一番の胆である(と思われる)双熾の無私の奉仕を笑いに変えるついでに、自然な方向性でシナリオに馴染ませてくれる。基本的に「なりふり構わずにご奉仕の姿勢を見せるキャラ」っていうのはいかにも最近のアニメっぽくて辟易する部分が多いのだが、ある程度自虐的に笑って見せることで、「そこの善し悪しは突っ込まないで」という暗黙のお願いみたいなものが読み取れるのが面白いような、あざといような。でも、凛々蝶の場合、双熾以外のキャラとの絡み方は至極普通なので、これくらいのネタ要素が混ざっているのは割と受け入れやすい。 そして、今回割と気に入ってしまったのが、ユルさ全開の一反木綿、連勝。細谷佳正の声ってのはあまりプラスに働くキャラがいないんじゃないかと思ってたんだけど、なるほど、この使い方か。どうしようもなく気怠い感じや、空気を読まずに発揮する適当さなんかは実に良い味になった。どこかで聞いたと思ったら、「会長はメイド様」のクロタツっぽい使い方。見た目にも可愛いし、この一反木綿はアリだ。その他にもメニアックおねーさんなんかのキャラも良いし、「長屋もの」としての賑々しさが今のところはとても好印象なのである。 そして、やっぱり凛々蝶のキャラが一番大事。1話目では「日高里菜の声がやや殺し気味の低音で、無理してる感じが勿体無い」と書いており、実際に今回も「この音域出すのはキツそうだな」と思いながら聞いていたのだが、凛々蝶のキャラクターであるツンデレっぷり(原作者の言葉でいうと「ツンしゅん」らしいが)を発揮するためのギャップである、というのが見て取れると、これはこれで仕方ないのかな、とも思う。連勝とのユルいやりとりのテンポは良いし、何よりも今回のCパートで見せた「しゅん」の後の素直な愛らしさは、なるほど是非とも里菜ちゃんの愛らしい声で欲しいところだ。「ツン」と「しゅん」のギャップの見せ方が凛々蝶を見せるための最大のキーポイントであり、ひいてはこの作品最大のポイントになると考えると、やはり1つ1つのシーンできちんと役のメリハリを付けられるだけの腕を持った役者に任せたのは正解といえるだろう。結論つけると、「凛々蝶様ちょっとイイと思えてきた」ということである。 Armored Transport 装甲輸送機 (3) C アーティファクトクリーチャー・構築物 2/1 〜をブロックしているクリーチャーがこれに与える全ての戦闘ダメージを軽減する。
三国無双シリーズに出てきた木牛のイメージ。あれ、蜀軍でプレイしてると一瞬で壊されるのに、魏軍でやると無駄に固いんだよな。諸葛亮は本当に悪魔や。さておき、3マナ2/1としょうもなさそうなステータスではあるが、殴りに行けば壊されないという鉄壁ぶりは、どう見ても輸送機の範疇を超えている。とにかくアタッカーの数が増えるので大隊を揃えたいボロスにぴったりのアタックマッスィーン。防御に回るととたんにへなちょこなのでかなりデッキは選ぶが、ひたすら毎ターン「アタック」と宣言するだけの装置として見れば案外使いどころは多い。木牛を開けてみたら中からディミーアの暗号が出てくるとか、割と良くある話だ。 Boros Keyrune ボロスの魔鍵 (3) U アーティファクト (T):あなたのマナ・プールに(R)か(W)を加える。 (R)(W):〜は1/1で二段攻撃を持つ、赤白の兵士・アーティファクト・クリーチャーとなる。 魔鍵サイクルのボロスは意外にも二段攻撃なんてレア能力を頂いて登場。コスト的には「剣術の名手」なので2マナぴったりである。ただ、他のチャームの場合は大体2マナと言っても多色(セレズニア=番狼)だったりダブルシンボル(グルール=ガラクの仲間)だったりするし、そもそも3マナ以上(ゴルガリ=短剣背のバジリスク)だったりするので、シングルシンボルの2マナクリーチャーに化けるだけだとちょっと損した気分。更に二段攻撃の場合は「オーラや装備品で増強すると強いよね!」というのがセールスポイントになるはずなのだが、魔鍵シリーズはオーラや装備品との相性が悪いため、どうしても素の素材として使わなければならないのはマイナス評価。ボロスの大隊戦術はとにかく頭数を揃える必要があるのでどんな形であれクリーチャーが水増し出来るのはありがたい話だが、そこまで固まっていないならば、無理してクリーチャーとして採用する必要はないかもしれない。 Dimir Keyrune ディミーアの魔鍵 (3) U アーティファクト (T):あなたのマナ・プールに(U)か(B)を加える。 (U)(B):〜はターン終了時まで2/2で青黒のホラー・アーティファクト・クリーチャーとなり、このターンブロックされない。 魔鍵サイクルのディミーアは、なんとあの「忍び寄るタール抗(WWK)」に近い能力を手に入れた。攻撃性能だけを見れば「アゾリウスの魔鍵」を超えてトップレベルのカードである。もちろんこれは、あまり攻撃に積極的でないディミーアというギルドに与えられたっていうあたりが絶妙なポイントで、受けのギルドであるディミーアが毎回自分のターンに2マナ払って起動する価値があるかどうかは悩ましいところ。「タール抗」よりも打点は低いし、何よりも土地ではないのできっちり3マナ払ってキャストしないといけないのは大きな壁であろう。まぁ、アンコモンだしね。ライブラリに興味が無いディミーアカラーのビートが出来上がればきっちり仕事をしてくれるカードなのは間違いないし、シミック、オルゾフあたりがタッチカラーで採用して決め技に使う可能性も大いにあり得るレベルのカードである。ちなみに、暗号化スペルはクリーチャー化が解除されても張り付き続けるので、単に適当な暗号が手に入るとヤバさがいきなりマックスになったりする。たかだか魔鍵がそこまで仕事していいのだろうか。 Glaring Spotlight 派手な投光 (1) R アーティファクト あなたの対戦相手がコントロールする呪禁を持つクリーチャーは、呪禁を持たないかのようにあなたのコントロールする呪文や能力の対象にすることが出来る。 (3)、〜を生け贄に捧げる:あなたのコントロールするクリーチャーは、ターン終了時まで呪禁を持つとともに、このターンブロックされない。 回る〜ま〜わる〜よ、メタ〜が回る〜。あまりに露骨で、品性の欠片も感じられない対策カード。書いてあることを翻訳すると「これがあるからトラフトとか大丈夫だよね!」となる。まぁそりゃ対象に出来れば一気に楽になるのは間違いないですが……わざわざトラフト(と忍び寄り)対策のためにこのアーティファクトを突っ込みたいかと言われると、なぁ。お為ごかしのように「複数枚引いても安心だね!」みたいな能力をセット販売してるのも美しくない。どういうフレーバーなのか分からないものなぁ。呪禁を打ち破る方の効果は別にいいけど、その下はどういう風にスポットライトを使ったら実現出来る効果なんだよ。閃光弾みたいに目くらましに使うってことかな。とりあえず、起動型能力の方はクリーチャーを並べるデッキでエンドカードになり、堪えるデッキでは置きカウンターとして機能するので、リミテッドでも案外有用。構築の場合は……これサイドに取るのはやだなぁ。暗号忍び寄りデッキが、流行る前に終了してしまうではないか。
Gruul Keyrune グルールの魔鍵 (3) U アーティファクト あなたのマナ・プールに(R)か(G)を加える。 (R)(G):〜はターン終了時まで3/2トランプルを持つ、赤緑のビースト・アーティファクト・クリーチャーとなる。
魔鍵シリーズのグルールは「ガラクの仲間(M12)」。このカラーリングの場合マナサポートの価値は他の色合いよりやや低いため、クリーチャーとしての性能が大きく評価を左右することになるが、結論から言うとやや地味である。セレズニアにステータスで負け、特殊能力もパワー3ではあまり役に立たず、他の魔鍵に一歩譲っている印象。今回グルールは湧血能力を持っているために戦闘中にマナを残しておくことが相手に対する牽制の意味を持つため、これを起動して殴りに行ってしまうと、逆に相手を安心させる結果にもなりかねない。そこまで大きく戦線を支えるカードというわけではなさそうだ。ただ、逆に言えば湧血能力があるからこそ、とにかくクリーチャーの頭数が重要、という考え方もある。これを起動した上で湧血出来るマナが出せるようになれば、トランプルはきっちり機能するわけだ。ま、何にしたって魔鍵は全部強い。え? イゼットってなに? Illusionist’s Bracers 幻術師の篭手 (2) R アーティファクト・装備品 装備したクリーチャーの起動型能力が起動されるたび、それがマナ能力でない限り、それをコピーする。あなたは、そのコピーの新たな対象を選んでも良い。 装備・(3) ひょろっと現れた、どこのギルドのものともつかない謎の装備品。デザインからするとコントロール寄りな気もするから、ディミーアかオルゾフなのかな。RTRでは装備品が「護民官のサーベル」だけだったので、久しぶりにレアの装備品と聞くだけで「月銀の槍」の悪夢が蘇ってひやりとする。ステータス修正が無いくせにレアっていうのもなんだか意味深である。とはいえ、効果は割と癖があるので「引いたら勝ち」カードでは決して無い。起動型能力をコピーするアーティファクトっていえば以前は「ブライトハースの指輪(LRW)」なんてものもあったが、何か危ない仕事をしたかっていうとそうでもないし。ただ、こいつの場合はコスト無しでの自動生成っていうのがちょっときな臭い。当然コストが重い能力の方がうまみは大きくて、たとえば現環境なら「新プラーフのギルド魔道士」で2体留置したり、「気まぐれな薬術師」が突然4枚引いたり、「酒場の詐取者」を起動したら突然9ライフ増えたりする。今後も当然起動型能力には大きな効果があるし、組み合わせ次第では充分レアクラス。グリセルブランド様が14枚ひいておられる。
Millennial Gargoyle 千年王国のガーゴイル (4) C アーティファクトクリーチャー・ガーゴイル 2/2 飛行 「千年王国といえば?」と問われたら即座に「悪魔くん」と答えるくらいには教育を受けています。あれだけ大変な千年王国、きっとそれが培ったガーゴイルなんだからたいそう立派なクリーチャーに違いない、と思ったら、ものすごく穴埋めコモンだった。いや、悪くないですよ。もう「翼膜のゴーレム(8ED)」とかなんで必要なのか分からないレベルだし。でもさ、やっぱりもっとさ、欲しいじゃない。既に3マナフライヤーでも2/3が欲しいこんな時代なんだから。まぁ、どうしても何か足りないと思ったときに。しかし、千年経ってもこんなもんなんだなぁ。ちょっと待て、だとしたら「荘園のガーゴイル」とか、一体どのくらいのヴィンテージものなんだろう。もう、ちょっとした化石レベルなんじゃなかろうか。
Orzhov Keyrune オルゾフの魔鍵 (3) U アーティファクト (T):あなたのマナ・プールに(W)か(B)を加える。 (W)(B):〜はターン終了時まで、1/4で絆魂を持つ、白黒のスラル・アーティファクト・クリーチャーとなる。
オルゾフの魔鍵は魔鍵業界屈指のがっちり屋さん。パワー1と最弱なので殴る気配はほとんど感じられないが、その分タフネス4とライフに優しい絆魂でがっちりと主人をサポートしてくれる。この壁を乗り越えるのが面倒くさいことは「史上最大のタフネス4環境」と言われる現リミテッドが嫌と言うほど証明しているし、とにかく強請りたいオルゾフ軍団には間違いなくニーズのあるクリーチャーである。「強請りたいのに起動コストでマナ浪費してどないすんねん」という意見もあるかもしれないが、強請るためにはまず何を差し置いてもマナだ。ということは、オルゾフの魔鍵はマナが出るというだけで他よりも需要が高いのである。さばききったオルゾフがこいつでペチペチ殴り始めたりしたらそれこそゲームエンドののろしである。やらしいなぁ。
Propfetic Prism 予言のプリズム (2) C(エルドラージ覚醒より再録) アーティファクト 〜が戦場に出たとき、カードを1枚引く。 (1)(T):あなたのマナ・プールに、好きな色のマナを1点加える。
ゼンディカー出身の3枚目のカード。小粋なキャントリップと生意気なマナフィルター能力により、実にスマートに色サポートしてくれる人気カードである。当時のリミテッドでももちろん重用されたし、「時の篩(ARB)」や「蔵の開放(M10)」を主軸としたエスパーコンボにも採用されている。かくいう私も、「エーテリウムの達人(ALA)」やテゼレットを入れたデッキでグルグルして楽しんだものである。現在はそこまでアーティファクトが活躍出来る環境じゃないが、だからこそ出来る穏やかな活躍ってものがある。少なくとも現在サポートとして提供されている「ギルド渡りの遊歩道」よりは使いやすいのは間違いないだろう。
Razortip Whip 剃刀式鞭 (2) C アーティファクト (1)(T):〜は対象の対戦相手1人に1点のダメージを与える。 「帝国の王笏(M12)」の簡易版ダメージソース。もう鞭なのか剣なのかもよく分からない代物だが、そういや刀狩りの張がこんな武器を使っていたような気もする。わざわざ固有必殺技まで持ってたってことは、必死でおうちで特訓してたんだろうなぁ。ちなみにラヴニカ世界ではこれはラクドス教団の持ち物みたいです。設置しておけば気軽に1マナ1点。「高射砲手」が活躍していることを考えれば、このチクチクダメージも馬鹿にしたもんじゃない。今回は本体ダメージを気にする狂喜能力が無いので一切シナジーは産みださないが、一応未然にプレインズウォーカー対策にもなるわけで、とっておいて損はないかもしれない。これだけずらっと並べてひたすら女王様プレイに走るデッキとかも楽しそうではあるが、ダメージクロックってそういうことじゃないと思うので、ご利用は計画的に。
Riot Gear 暴動用具 (2) C アーティファクト・装備品 装備したクリーチャーは+1/+2の修正を受ける。 装備・(2)
どこからどう見ても普通の装備品。純粋にステータス修正だけの装備品で比較すると「信頼おける山刀(ZEN)」に負けていたり、そもそも同じコモンだった「ヴァルショクの鉄球(DKS)」に完敗したりと散々だが、まぁ、アーティファクトがどれくらい割られる環境か、っていうので強さも変わってきますから。この世界はアーティファクト対策が非常に取りづらく、メインで入っているカードは「帰化」がせいぜいだろう。そう考えれば、恒常的に使えるこの装備品は地味ながらもかなり安定感のある武器になりうる。最初大したことないと思っていた「護民官のサーベル」があそこまで強いのだから、コモンのこれだって充分活躍は見込めるだろう。物騒な名前のくせにタフネスが上がるのかよ、とかいうツッコミはなしの方向で。
○「テルマエ・ロマエ」 5
始まってすぐに終わるらしい、何とも刹那的な新番組。各所で話題になった人気漫画のアニメ化なのに、なんでそんなぞんざいな扱いなんだろうと思ったら、まさかの蛙男商会である。まぁ、これですごく長い作品にされたらかなわないしな…… そして、フロッグマン作品になってしまうというのは、ファンにとっては恐ろしいことだと思う。フラッシュアニメになるというのは漫画や小説では罰ゲームみたいな扱いを受けるときもあるし、実際「ユルアニ」のときの「だぶるじぇい」や「霊媒先生」あたりは、固定ファンなら「ちゃんとしたアニメにしてくれれば良かったのに、なまじフラッシュなんて中途半端な形でアニメ化しちゃったから、今後のメディア展開が絶望的だ!」ってなことになってしまう(たまに「ニャル子さん」みたいな例外もあるけど)。この作品だって、多分熱心なファンからすれば「なんでよりによってフラッシュ……」ということになる。 で、私はそこまでのファンではないので安心して言えるのだが、確かにこの作品には誰得感はある。フロッグマン作品といっても「島耕作」の時のようなホームラン級の悪ふざけが出来るわけでなし、わざわざフロッグマンの力を使う場所としては半端な扱いだ。ただ、その反面、「誰得」というよりも「誰損」な気もする。この作品は、これくらいのクオリティで適当にやるのが様式美、という気がするのだ。元々原作漫画も絵に癖があるし、「ガンガン動いてくれないと面白くない!」てな作品でもない。ルシウスの濃い顔が画面にしつこいくらいに固定されていても、それはある意味「原作通り」である。そう考えるなら、この作品はフラッシュ化するのがそれほどデメリットになっていないといえるわけだ。逆にこの作品がボンズやブレインズベースでアニメ化、といわれても困ってしまう気もするしな。 有り体にいえば「割とどうでもいい!」という結論なのだが、定期的に蛙男ワールドが見られて、それが決してつまらなくない作品なのだったら、これはこれでいいんじゃないかと、そういうことだ。それにしても、元祖「フロッグマンショー」がMBSで放映されて、「ユルアニ」は読売。そして今回のフジ系列ノイタミナと、気づけばキー局を順調に制覇してるな。すげぇぞ蛙男。この作品、一ヶ月後に最終感想書かなあかんのな。
レズレズじゃのう、第2話。あ、そこは注目すべき点じゃないんですかね。個人的には、1話目よりも2話目の方が盛り上がっています。何故かっていうと、あおちゃんの台詞が一気に増えたから。ウェヒヒ。
典型的な巻き込まれがた覚醒パターン。不完全な形でシンフォギアとして覚醒した響と、その先輩である翼。本作でメインとなるであろう2人の出会いは、なかなか思うようにはいかなかった。未だ明かされぬ理由で「人助け」に対して不可解な意欲を示す響に対し、大切な人・奏の遺物を所持し、神格化されたあの姿に変身する響を快く思わない翼。本来ならば助け合わねばならない2人だが、出会いのすれ違いは何ともデリケートな問題から始まっている。 とかいうシリアスな中身の話は正直そこまで大事じゃないんだ。何が大事かって、そんな聖遺物に誘発された響が、歌いはじめちゃったことである。この子たち、戦っている間も本当に真剣に歌ってるのが真面目なんだかふざけてるんだか。変身シーンでも当然歌っているわけだが、なんだか「変身シーンのBGMを自分で口ずさんでいる痛い子」みたいでちょっと切ない。そしてあんだけダイナミックに動きながら息も切らさず歌っちゃっている図は、流石にどっか違和感もあるのだ。「歌が戦い」「歌が武器」というのがこの作品最大の売りなんだろうけど、いまんところ笑える要素にこそなれ、面白い要素としてはちょっと機能しきってないような感じ。今後本当にこれがシナリオ面に関わってくるんだったら面白いんだけどなぁ(現状では、アレが歌である必要が無いのだ。別に念仏でも早口言葉でもいいし、単に精神統一でパワーアップ、とかでもシナリオには大した差が出ないはず)。 とまぁ、シナリオ面にはまだまだ不安要素は多いものの、冒頭でも書いた通りに「あおちゃんがとにかく騒ぐ」というのが最大の素敵ポイント。やはり巻き込まれてバタバタしているあおちゃんは良いな。悲鳴や雄叫びにもキレがあるし、緩急のついたヒロインボイスが堂に入っている。このキンキンした声が不愉快さを伴わずにスッと入ってきて満足行くキャラクターに仕上がるというのは、やはり悠木碧マジックと言わねばなるまい。そして、前回不安視していたあおちゃんのお歌だが……まぁ、アリ、かな? 完全にキャラ声歌唱というか、どこまで行っても紅白に出場したりはしない歌には違いないが、それなりに真剣さが伝わってくるし、思ったよりも作品世界を壊す要因にはなっていない。このまま水樹奈々とのコラボが実現するというなら、あおちゃん本人にしても嬉しいサプライズだ。いや、歌い手方向にキャリアを伸ばさなくてもいいんですけどね。 歌い手方向といえば、エンディングが今回から彩陽担当曲(正規版か)にスイッチした。これはもう、夢のコラボと言わざるを得ない。オープニングをアニソン演歌の大家がつとめ、エンディングはアニソン声楽家が担当。確かに、ここまで固めれば「歌うアニメ」という看板も嘘じゃない。ここで歌っているってことは、当然彩陽キャラもそのうち出てくるってことになるわけで……別にラスボスとかでもいいぜ! 丁度どこぞのガンダムでもライバルキャラとして頑張ってるとこだし、悪役彩陽も見てみたい! 違うと思うけど!
○「キルミーベイベー」 5
関東圏ではちょっと前に既に放送が始まってたみたいだけど、関西は「はがない」枠に入ったのでちょっと出遅れた感があるのがこの作品。原作は既読。そして、先にはっきり言っておくと、原作はそんなに面白くないと思っている。ちょっと昔書店でプッシュしてた時に、個人的にもユルい4コマがブームだったことがあったのでそのタイミングで買ったのだが、「ひだまり」や「GA」のように「良い漫画だ」とは特に思わなかった。ま、即売らなかったことを考えると別に嫌いじゃなかったのかもしれないけど、結局2巻で止まってその後を買ってないことからも、大して肩入れしてないことが分かる。「リコーダーとランドセル」ほどじゃないけど、やっぱりワンパターンが過ぎるんだよなぁ。 そして、そんな原作をアニメ化すると聞いて、「流石に無茶やろ」と思っていたのが正直なところ。そりゃ、ネタがネタなので動きはあるかもしれないが、決定的にアニメ化に向かないのは、そのキャラの少なさである。メインで動くのがやすな・ソーニャ・あぎりの3人こっきりで、それ以外はモブですらほとんど出てこない漫才のような4コマ。柴いぬ子さん率いる5分枠ならまだしも、1クールもののアニメにするなんて無謀もいいとこだ。絶対にすべると思っていた。 が、予想を裏切り、アニメは思ったよりも斬新な形で姿を現した。こういうのを見るたび、「やっぱりアニメってのは原作がどうこういう次元で語っては駄目なのだ」と再認識させられる。アニメと漫画は別物。アニメの作り手次第で、どんな作品でも化ける可能性はある。 アニメを「動画」として見ると、この作品はほんっっっっとうに大したことない。それこそフラッシュアニメで作っちゃってもいいくらいのレベルだ。やはり画面のメインが2人だけという代わり映えのしないシチュエーションは、神がかったミラクル動画で変化を産み出すなどという奇策は使えなかった模様。だが、そんな単調で平坦な画面にも関わらず、なーんかテンポがおかしい。見ていて退屈さが出てこない。その点については、見事としかいいようがない。独特の味つけは完全に原作の軛を逃れており、巷で噂の電子ドラッグオープニングに始まり、謎めいた空気を持つアイキャッチや、すっとぼけた背景との混ぜ込みなど、いちいち変なところが気になる。もともとこの作品は「何故かクラスに殺し屋の女の子がいる」というヘンテコなシチュエーションを、一切説明もせずにダラダラと描いているわけだが、その何とも気の抜けたようなシュールな状況を、更に掘り下げてアニメ世界として展開させた形になっているのだ。なるほど、その発想は無かったわ。 この1話目の「違和感」の楽しさが、今後1クール続けていくうちに馴染んでくるのか、飽きてくるのか、そのあたりはまだ想像出来ないが、少なくとも1話目の時点では、「なんか妙なものを見せてくれてありがとう」というのが素直な感想。序盤に眺めていて「なーんか『ナオコサン』みてーだな」と思ってたら、そのままずばり、ナオコサンの中の人がナレーションやってて吹いた(正確には「エトセトラガール」だが)。ずるい。新井里美ボイスのナレーションはそれだけで反則ってことは、「オオカミさん」でわかりきってることじゃないですか。しかも次第に慣れてきたところで今度はチョーさんにシフトさせるという嫌らしい変化球まで使ってきやがった。この2人を置いた時点で、なんかもうどうでもよくなった。「らきすた」で立木さん・くじらコンビをモブに置いたのと同じような発想かねぇ。みっこ達もモブとか色々兼ね役でやってるしね。天井からぶら下がる幽霊役はちょっと笑った。 まぁいいや、そんなよく分からない、面白くもなくもない作品です。この奇妙な雰囲気にもう一役買っているのが、おそらく中の人の効果なのだろう。なんといってもやすな役の赤崎千夏だ。この名前はここ最近色んな作品で見るようになっており、確か私は「魔乳秘剣帖」や「セイクリッドセブン」の時にちょっと気にしてたんだっけ。今回はわがまま勝手でムカつくはずのキャラ、やすなのどこかネジのはずれた感じを好演。絶妙なトバし方だ。これは癖になるかもしれん。相方のソーニャを務める田村睦心は、既に安定した芸風。女の子役は案外珍しいのだが、まぁ、特に変化を付けるわけでもなく。突っ込み役ならこのくらいでしょう。そしてあぎり役の高部あいという子は知らん子で、素人臭さが抜けてない部分はあるのだが、すげぇ妙なトコから声が出ているのが気になる。こういうのって持って生まれたもんだろうから、今後スキルを磨くときにも、こういう面白さを維持できればいいな、とは思う。 なんか、観るもの全部が新しいアニメだな。
最優先事項で第2話。あ、やっぱり言ってはいけない台詞だったのか……いや、でもねぇ。
なんだか見ている間ずっとニヤニヤしてしまうこの作品。テイストとしては「おねティ」よりも「おね2」の少しふざけてドタバタしてた頃の方に似ている気がする。まぁ、「おねティ」は主人公の桂の停滞のせいで、どこか重苦しい空気もあったからね。 今作の場合、おそらく事態はあのときよりも深刻で、多分海人はいっぺんイチカに轢き殺されて死んでいる(もしくは致命傷を負っている)。それを無理矢理宇宙的な技術でもってつなぎ止めたから、ああして不完全な状態で生きながらえているんだろう。幸い作中ではあんまりそういうところに悲壮感が無くて、海人自身も気づいていないので平然としているが、これでもし「実は死んでいるので、無理矢理生体活動は続けてたけど、イチカが定期的に修復しないとそのうち死ぬ」とかいう設定だとしたら話は結構重い。出来ればそこまで行かずに、適度なギャグレベルの設定にとどめておいてほしいもんだけど。 まとめると、「おねティ」の桂とみずほ先生は秘匿義務を含んだ婚姻関係で繋がっており、今作の海人とイチカは、殺人罪を秘匿せんがための一蓮托生モードで繋がっているということになる。そしてそれ以外の点では……まぁ、少しずつ違ってきた。違ってきたんだけど、やっぱり「おねティ」みてた方が楽しめる設定なのは間違い無いな。多分なんだかんだいいながらも映画作りが「青春ドラマ」の根幹になってくるだろうから、そのあたりの設定から少しずつ「おねティ」とは違うオリジナル要素が出てくるんだろうけど、やっぱり苺……じゃない、檸檬先輩が引っかき回すと、どうしても「おねティ」と被るんだよね。だってさ、檸檬先輩、まりえ……違う、りのんを見ても全然動揺しないし、映画の台本は構想20年で執筆5年だって。仮に山乃檸檬が森野苺の偽名だとするなら、当時21歳だった苺は現在31歳前後。ほら、つじつまが合う。いや、こじつけてるだけだけどさ。 今回のエピソードですごくいいキャラで楽しかった海人のお姉ちゃんさんが旅立ってしまい、シナリオはいよいよもって高校生たちにスポットが搾られた。下準備がようやく整った状態なのだが、既に柑菜は海人とイチカの関係に突っ込むところまで行ってて、三角関係とか恋愛談義でも、意外とテンポが速いのである。このニヤニヤ感がどこまで続くのかを、楽しみに見守りたい。 しかし、イチカの正体は一体何者なんでしょうかね。「行きたい場所がある」っていう漠然とした目的意識が、最後にどういう風に種明かしされるのかが楽しみ。私の勝手な願望では「母が世話になった木崎湖を見たい」なんだけどね。何が凄いって、みずほ先生(の中の人)と桂(の中の人)で子供を作ったとして、イチカ(の中の人)は年齢的に問題無いっていう。保志総一朗39歳、戸松遥21歳。井上喜久子17歳。あれ? おねーちゃんの娘さんって今いくつだっけ?
変態しかいねぇ、第2話。ま、分かってたことなんですけど……撫子が完全に痴女になってしまったおかげで、頑張ってる神原さんが雑魚キャラっぽくなっちゃうじゃないですか。
本当に、「単にしゃべっているところに画を重ねているだけ」と言われたら反論のしようがない作品。「化物語」の時には1クール(+α)でエピソード5本だったのでガンガンシナリオも進んだのだが、今回は1クールでメインとなるお話が2本なんでしょ? そりゃぁゆっくりしますわな。そして、ゆっくりしてても別に問題無いように見えるのがこの作品の恐ろしいところだよね。だって、台詞がおさまるタイミングがほとんどないんだもの。中の人達も大変だよなぁ。 台詞が続くだけでなく、ちゃんと画も「動いて」いるのは「化物語」の時よりも製作体勢に余裕がある証拠だとは思うのだが、やっぱり、シナリオ進行が遅い上で「動く」となると、どうしても意味のない画面が多くなってしまう。「化物語」の時のように「台詞でフォローしきれない内容面を、抽象度を高めた画面情報で埋めていく」という方法論ではなく、「1期でも話題になったシャフト的な野放図な画面をそのまま踏襲する」という目的の画面に見えてしまうため、「ま、見てて退屈しなくていいけど」というくらいのもんである。いや、そのための画面を構築するのだってものすごくセンスと労力を要する作業だとは思うんだけどね。今回のコンテ演出は八瀬祐樹氏という名前だが、これまでもシャフト作品で実績を重ねてきていたし、過去には「デュラララ!」の大事なエピソードで演出を任されたりもしている。今後注目すべき名前かもしれません。 とまぁ、面倒な話はおいといて、とにかくエロかったりバカだったり、そういうトークの中身を延々堪能すればいいのですよ。前回はガハラさんと八九時が頑張ってくれたので、今回は当然撫子と神原。撫子については、痴女じみた台詞と花澤ボイスの融合度がたまらんものがありますが、個人的には前バージョンの髪型の方が好きですね。どこかで見た意見だが、「前髪全開はよほどの美人じゃないと似合わない」という格言があるのです。撫子はまだその域ではないな。つまり、前髪全開でカチューシャをつけても似合う女の子というのは……あとは分かるな? そして神原さんはめいっぱいの視聴者サービス。でも、何故かあまりエロさを感じないのは、やっぱりエロに恥じらいが必要だからだろうか。「案外普通なんじゃない?」って言われてテンパるってことは、やっぱり「変な奴」キャラを作ろうとして必死になっているってことなのかな。いや、神原さんの発想は確実に変人には違いないと思うのだけど。相手にしてる阿良々木さんのレベルが高すぎるんじゃないかな? せっかく妹のことを心配するいいお兄ちゃんっぽい顔を見せたと思ったのに、すぐに後輩からパンツをひんむかれるんだから、本当に阿良々木さんってば。真宵フェイスの阿良々木さんはちょっと笑った。 あぁ、あと今回はオープニングが火憐Verになり、エンディングも正式版が遅れて登場。どちらも流石に視聴者のニーズを理解していらっしゃる。最近はぐっとキタエリ歌唱のアニソンが増えてきたね。良いことだ。次の進出先は、戦隊ヒーローかな。デカマスター役で。
○「BRAVE10」 4
今期のシンプルそっち向け作品。いつの世にも、時代劇で展開される逆ハーレムというのは一定のニーズがあるんだろう。もう、あらゆるジャンルで散々イケメン化と女体化が施されており、過去の偉人さん達もボロボロだとは思うのだが、まだそこまでメスが入っていないであろうジャンルということで、今回のテーマは真田十勇士でございます。 メインとなる霧隠才蔵は小野大輔、その他、神谷・柿原・森川と出揃いまして、なんかどっかで見たことがあるようなキャラクターデザインで物語は進みます。あとはまぁ、特に語ることもなく。監督は佐山聖子、製作するのはスタジオさきまくらという聞いたことのない名前のプロダクションだったが、なんのこたぁない、トムスの子会社である。つまり、特に血湧き肉躍る要素は無い。1話目を見た限りでも、その印象はさほど変わらず、「今期はこれくらいなら見なくなってもいいかなぁ」と思い始めている。 後ろ髪を引かれる思いが残るのは、メインヒロインである巫女さんの中の人が佐藤利奈であるという点だ。サトリナキャラにしてはなかなかかっとんだ性格だし、それなりのエロ要素も提供してくれるので、何故か無闇に性的な刺激があるサトリナボイスがジャストフィットするキャラ。今後彼女があんな目に遭ったりそんな目に遭ったりするアニメだとしたら、見続けてもいいかもしれない。でも、あんまりそういう方向性のアニメにも見えないんだな。 ま、「薄桜鬼」シリーズを最後まで観た人間が何を言っても仕方ないとは思う。1話目だけでは特に面白い部分が見いだせなかった、という理由で2話、3話とダラダラ見続ける可能性も大いにあるし、その中から面白い部分が見付かればもうけものだ。世の中の男性視聴者は、こういう作品の場合はどういうモチベーションで見るもんなんでしょうね。「マジ恋」がまったく理解出来なかった身としては、そのあたりに興味があったりもします。さて、この作品はどっちに転がるんでしょうね。 |
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