最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
ジョージ格好いいよジョージ、第6話。今回はバトル無しエピソード。その分、じっくり画面を見ることが出来る回でもあります。
シナリオラインとしては非常に明確な「巨悪」が判明する転機となるエピソード。エルクレスと呼ばれる「夢魔の元締め」の存在が判明し、メリーの身の上の謎も何となく明らかになった。さらにそれに付随して夢路の夢の中での傷と現実の関係や、様々な夢魔がどのようなスタンスで「世界」を構築し、対峙しているのかも分かる。説明役として登場してくれたチェイサーは無駄に格好いいだけでなく、治療役だったり、夢魔としてのサンプルの1人だったり、無理矢理夢に引きずり込むことでメリーと夢路の関係性を進展させたりと、八面六臂の大活躍である。1話で出てきた使い切りだと思ったキャラがこういう風に重要な役割で絡んでくれるっていうのは、ちょっと嬉しい。 バトルがないおかげで山内コンテの特殊性が些か見にくい画面ではあったのだが(あと演出が違う人だからかも)、今回メインで描かれたのはメリーの心配であったり、「夢無くし」に対しての言いようのない不安であったり、夢路の男の子らしい決意であったり、目に見えない部分で現れる「心情」の重さがあるので、要所要所での山内コンテの重さが効いてくる。明快な1枚絵で表現する「止め画」の技法は分かりやすいインパクトを与えてくれるが、逆に「見せない」ことによる心情の描出もさりげなさが印象に残る作劇法。今回なら、夢路の見舞いに友達が訪れたシーンで、メリーが涙を拭って強気な笑顔を見せるカットがあるが、実際には涙を拭う手元ではなくて膝元にカメラを固定してみせたり、ずっと仮面を付けて表情が「見えない」チェイサーの心情が止め画とカット割りで少しずつ彫り込まれていくのをみせたり、緊張感を維持して飽きさせないだけの画面になっている。 他にもチェイサーの飲むワイン(?)の瓶を通した魚眼越しのような独特の歪んだ画面とかはいかにも山内さんらしい変化だし、この作品の最大の胆を意識してなのか、最終的に必ずメリーのヘソにズームが固定される偏執的なカメラワークも秀逸だ。最初にメリーが奮起して立ち上がるシーンなんかは、中途半端な位置にカメラが固定されていたので「妙だな」とおもわせられるのだが、メリーが立ち上がると、ちょうどヘソで止まるように出来ていて「あぁ、なるほど」と思える。ラストの夢路に抱きつくシーンも同様。どこまでヘソなアニメなんだよ。 やっぱり癖があるコンテワークの方が見ていて楽しめますな。時折この作品を評して「画が動かない手抜き作品」みたいなことが書かれているのを見ることがあるのだが、本気で非難しているとすれば(ネタとして言う分には知らんけど)、これほど勿体ないことは無いと思う。「動かす意味」を考えながらアニメを見ているなら、必然的に「止める意味」についても考えるべきだと思うんだけどね。止め画に意味がないとか言い始めると、「NOIR」とか絶対見らんないじゃんね。 PR
ミサカはミサカは第18話。繰り返しますが、これさえ見てりゃ幸せです。ミサカやミサカが可愛いので、幼女からは一切の警戒心を抱かれない一方通行さんも、無闇に良い人に見えますね。
今週は、先週の面子から小萌先生と黒子がOUT。代わりに、別に本筋と一切関係ないのにメカに詳しくないシスター軍団が開けっぴろげなサービスシーンを連発するという、この作品みたいな規模のでかい世界だからこそ出来るご褒美を披露。いやぁ、神裂さんは中の人同様、エロ目的となると容赦無いなぁ。冒頭のあやちーキャラ(未だに名前を把握してない)の入浴シーンは、何であんな妙な風呂場だったのか、謎ばかりが深まるんだけど、多分意味なんてないんだろうなぁ。シャフト演出なら日常風景なんだけどね。 今回の美味しいサービスはその他にも大きく2つ。1つは、あれだけの因縁があったのに何事もなかったかのように掛け合いを演じている3種の御坂のコラボレーション。なんだか字面だけ見ると4種のチーズのカルボナーラみたいな響きだな。シスターズとラストオーダーが絡むのは先週もあったわけだけど、今回はさらに御坂さん本人も接触。自分の劣化コピーに当麻を狙われるという、どうにも表現しがたいピンチを迎えている。ツンデレとクーデレだと、正面衝突したら後者が有利なのかね。シスターズが平気で街を歩いていることについては特に突っ込みも入ってなかったけど、もうクローンの存在は認めちゃったから気にしてないってことなんだろうか(一応「アンタがここにいていいのか」、みたいなことは言ってたけど)。一方通行がどれくらい殺したのか覚えてないけど、数千体のクローンが身近にいる生活って、やっぱり怖いんだけど。 そして、もう1つのサービスが当麻と一方通行の「幼女交換」イベント。わがまま幼女に振り回される苦労人2人、という点だけを見ればこの2人はよく似てるんだな。原作の方の話を聞くと一方さんは主人公クラスの活躍もしているらしいし、当麻こそ気付けば完全に劣化コピーみたいになってるじゃねぇか。生まれの悲壮さとか能力の派手さで考えたら、普通は一方さんが主人公であるべきだよな。 組み合わせとして馴染むのは、当麻×ラストオーダー。ずるいくらい可愛いラストオーダーを前にしても特にテンションが変わらない当麻。あんた、1日のうちにどれだけ女の子と外食すれば気が済むんだ。っつうか、学生の身分で生活費は大丈夫か。対して、今まで無かった図式なのでちょっと馴染まないのが一方通行×インデックス。ほんとに一方さんは幼女に対しては優しいよなぁ。普通はあんな胡散臭いシスター服に無償でおごろうとは思わないだろ。態度も悪いし。インデックスは何かを食べている時は可愛いんだけど、今回は構図なんかが意図的にラストオーダーと重ねられていたので、愛らしさでは一歩劣っている印象か。いや、相手が悪すぎるからさ。 もう、幼女の大活躍さえ見ていれば大満足だった今回ですが、合間に入るシリアスが場違いすぎてどうかと思いました。黄泉川先生と一方通行の会話は、彼の生い立ちのことにまで踏み込んでちょいと暗い中身になっていたわけだが、歩道橋を歩きながら通話する一方通行を見て、「いや、あんたらそんな深刻な話を片手間でするなよ」と思えてしまう。黄泉川先生の立場を考えれば、せめて自宅に帰ってきた後、夕飯でもゆっくり食べて寝る前にすりゃいい話だったと思うんだけど。電話越しでするような話じゃねぇよなぁ。 今後のこの作品の目標、シリアス一切無しでひたすら可愛い話をする。え? 超電磁砲でいいじゃないかと? 身も蓋もないな。
2月11日 ドラフト模様(MBS,SOM×2)
ピック順 【Lionhall】→【Newcomer】→【Van】→【Sangriter】→【Alessi】→【Thraxi】 包囲戦環境2回目にして、今回は久し振りの6人戦。各々の対応時間が異なるのでなかなか参加人数を増やすのが難しいんだけど、今回は妙な同窓会みたいなノリになって人が集まり、めでたく偶数人でのまったりプレイとなりました。 この環境に触るのが初めての人間が2名、さらにうち1名はドラフト自体もそこまでやっていないとなると、この面倒な包囲戦環境で色々と齟齬が生じるかとも思ったんですが、結論としては「まぁ、そこまで新しいシステムが出てきたわけでもないし、いきなり激変したりはしないよね」というくらい。ただ、各人の色の進行はやっぱり変わっているし、当然ながら「最初は感染も意識してるけど、途中で離脱」という流れは多くなっているようだ。傷跡環境は「普通にピックしながら感染も意識」くらいのパターンが多かったので、一応逆順になった意味は大きいな。
色々衝撃的だったのに、後番組の「Rio」のせいであんまり残ってない第6話。もうね、このサブタイトルは「Rio」の方にふさわしいと思いますよ。おかしいとかいう次元じゃねぇけど。
さておき、今回は魔女も使い魔も登場せず、純粋に魔法少女どうしの対人関係のみが描かれるという、一応シリーズ初の構成になっている。ただ、この状態でも普段からの殺伐とした空気が一向に緩和されず、むしろ根深いものにすらなってしまうのがこの作品の恐ろしいところ。そして、そんな絶望的な状況を作り出しているのは、全てあの白い悪魔なのである。放送開始当初は「みんな、いくらなんでも穿った見方をしすぎだろう。腐っても魔法少女もののマスコットキャラなんだから、最終的にはすごく大きな目標を持った良い奴なんだよ」とか思ってたんだが、最近はその悪辣さを隠そうともしないな。 「人間は分からないなー」みたいなことを平気で言いやがるが、依頼を出す側なんだから先方のデータくらい調べておけよ。「何にせよ、彼女が何かを企んでいるのは確かだ」じゃねぇよ。お前だお前。穢れたシードを回収って、最終的にお前が穢れの集合体になる姿しか思いつかねぇだろうが。もしくは魂をジェムに閉じ込めて食べやすくなった魔法少女でも吸収するのか。さやか絡みでどんどんまどかに対する外堀を埋めようとするのもえげつない。 ディープな分析は他の場所で色んな人がやってる人がいるので、あくまで個人的に印象に残ったシーンをピックアップしていこう。今回はイヌカレー空間が発動せず(代わりにDDRの画面内で暴れてたけどな)、アクション面での演出はほぼ無い状態。さやかのジェムを回収しに駆けるほむらがちょっと特殊な動きを見せていたが、その他にはあまり印象的なパートがない。そんな中でちょっと気になったのは、冒頭のシーンで杏子が戦闘を避けて退場するカット。独特な形状の武器を使って跳躍する姿がなかなか格好良くて、魔法少女の特殊な身体性を確認することが出来る。 イデオロギーの差がどんどん拡大していくことが分かるさやかとまどかの口論のシーンも、次第に荒廃していくさやかの精神性が救われなくて辛い。確かにまどかが言っていることは甘っちょろいし、実際に命を賭けていない人間の戯言であるのは事実。しかし、魔法少女と戦うことが本懐でないことくらいは、さやかも冷静なら判断出来るはず。それが出来なくなっているのは、着実にキュゥべえがさやかを追い込み、「洗脳」しているせいである。改めてさやかの主張を確認すると、マミの存在がすっかり彼女の中で偶像となって認識をゆがめてしまっていることも分かる。こうなると、あの悲壮なマミの死すら、キュゥべえの策略だったのではないかとすら思えてしまう。「キュゥべえも何か言ってよ」とのまどかの懇願に対し、キュゥべえは思いっきり話題をねじ曲げて訳の分からない返答をしている。本当に、パニック状態に持っていって顧客を追い込む手管に長けているようにしかみえない。 混乱するまどかが、夜のリビングで母親と語らうシーンは、個人的には今回のベストショット。あまりに理解力のありすぎるお袋さんの男前っぷりには頭が下がる。一体どんな人生を歩んできたら、こんな達観を持つ立派な母親になれるものだろうか。ただ、流石に大人の美学はまどかには難しすぎたのかもしれず、言ってることが乱暴なのは間違い無いので、扱いの難しいアドバイスだったのは確かだ。ただ、個人的には中の人が透けて見えるせいか過激さばかりが際立ったアドバイスにも聞こえたけどな。「はやく大人になって、ゴトゥーザ様とお酒飲んでみたいな」って、あおちゃん、それはアカンと思う。その人はアニメと違ってウィスキーをロックじゃなくてストレートで飲む奴だ。あ、茶々入れてすみません。珍しくハートフルなシーンだったので余計に感じ入ってしまいました。 そして、地味に衝撃度が強いシーン「上條の退院」。何気なく描かれてたけど、今週一番ショッキングなのがここだった気がする。どれだけの献身を施しても、結局さやかは報われていないという……ひどい話。杏子が「上條をボロボロにしてやろうか」って提案したおかげで「元気になった上條」というだけで対比的に幸せな気もするが、さやかの心情を思えば、「勝手に自宅に帰った上條」って、これ以上救いようのない状況は無いと思うのだが。すさみきったさやかが杏子の提案を飲み込んじゃう可能性すら無視できないレベル。 そして、あのラスト展開へ。血みどろの争いをするのかと思ったさやかと杏子だったが、白い悪魔の前では等しく被害者でしかなかったために、対決はなんだかなあなあに。ジェムこそ命、ジェムこそ本体。それが魔法少女としての契約。さっさと説明すりゃいいのに、キュゥべえが最初に吐いた台詞が「友達を放り投げるなんて」。もう、開いた口がふさがりませんよ。っつうか、契約時にまず説明しろよ。そこ説明しない契約とか、クーリングオフ効くんじゃないか? 一応キュゥべえの言ってることも一理あるっちゃあるが…… さて、ここからどういう展開になるんでしょうか。今回の一件で、さやかと杏子の因縁もなんだか尻すぼみ。少なくとも即死イベントは避けられたように見える。そして、こんな現状を叩きつけられたらまどかの契約イベントなんて夢のまた夢だ。キーワードとなるのはほむらが仄めかしていた「ワルプルギスの夜」だろうか。強大な魔女の来襲イベントみたいなものだろうが、ほむらも杏子も、そこなら協力体制が敷ける……のか? もう、何も信用できない状態だから静観するしかないんですけどね。 どうでも良すぎる余談だが、「ワルプルギスの夜」は同じくシャフト制作の「ダンスインザヴァンパイアバンド」でもサブタイトルとして登場している。千和とあおちゃんは、1年で2回も同じスタジオのアニメでこの名前に触れているわけだ。だからどうしたってこともないけどさ。
現在、当方ひどい風邪を引いて寝込んでおります。既に風呂にも入らず3日目。高熱と咳がひどいだけで意識は割とはっきりしてるし、普段の生活が生活なのでPCに向かう時間は大して変わらなかったりするのは問題アリアリな気もします。こうしてダラダラPCに向かってるから治りが悪いんだろうか。で、そんな駄目な生活の中でちょいと妙な事件が起こったので、暇潰しがてらエントリーを立ててみたのです。
毎日寝たきりというのは本当に退屈なので、当然のように、暇潰しはアニメ関係な訳ですよ。といってもテレビに向かうのはちょっとしんどいので、ネットラジオを聞いたり、アニソン流したりね。そんな中で、今までの人生で経験したことがない現象にぶち当たりました。それは、「何か音の聞こえがおかしい」という症状。最初はPCのスピーカーがイカれたのかと思ったが、確認のためにテレビで聞いてもやっぱり音の聞こえがおかしい。どれもこれもやたら「低い」。これで単に「聞こえにくい」とかなら耳が詰まってるとか、そういう可能性もあったんだろうけど(何せしばらく風呂に入ってないからな)、ボリュームもピッチも変わらずに「なんか低い」っていうのはすごく妙な体験。「熱が高すぎるとこんな症状まで出るのか?!」と驚いたんだけど、しばらくして冷静になってみたら、そんな妙なことがあるとも思えない。 で、心当たりをgoogle先生に片っ端からお伺いすることにしたら……分かりました。原因は、処方された薬の副作用だったんですね。正直びびりましたがね。まさか風邪で処方された薬の副作用に「音感異常」なんて項目があるとは思わないからねぇ。具体的な薬剤名はフラベリック錠という咳止めの薬で、紹介ページによって音感異常の副作用は載ってたり載ってなかったりします。 そして、原因が分かってみてから検索すると、出るわ出るわ、音感とこの薬の関係に言及したブログやら専門のページがいっぱいありました。どうやら割と有名な話だったみたいですな。特にトップにヒットするのは絶対音感をもった人のページ。この副作用だと基準音まで含めて全部の音が低く聞こえるようになるので、一般的な聴覚レベルの人間は気付きにくいけど、絶対音感を持っていれば嫌でも気付くのだとか。なるほど、確かに理屈は分かる。 でもさ、別に私、絶対音感も何も持ってませんが、それでも気付くわ! このどうしようもないモヤモヤした感じ、すごい不快感があります。何がしんどいって、暇潰しに音楽を一切聴けないこと。あらゆる音楽が半音(絶対音感の人の意見による)程度下がるので、何を聞いても気持ち悪くて仕方ない。おかげで音楽を流すのは絶対NG。 そして、この副作用、声オタには拷問。だって聞きたい声が全部変質しちゃうんだよ? 耳に馴染んだあの声も、憧れ焦がれたあの声も、全部半音下がるんだよ? ひどいってばよ。声優の声を識別する能力のことを「駄目絶対音感」なんて表現する場合もあるけど、この症状が辛いのは「絶対音感」の人間だけではないです。駄目な絶対音感の人間にも、かなりのダメージがあります。やめて! マジキツイ! 何がしんどいって、別に絶対音感なんて持ってないわけで、病院に相談に行って変えてもらうのも抵抗があること。「あの……大好きな声が変な風に聞こえるんで、お薬変えてもらえます?」って、どんな不審者だよ。 声オタのみんな、風邪をひいて薬を処方される時には、「フラベリック錠」には気をつけろよ。
何がなんだか、第4話。「おちんこ」みたいなアニメなら平気だけど、こういう作品は体調が悪いときに観るとキツイ場合があるので注意が必要。
星祭り襲撃からフリュネの誘拐へと作戦を移行させ、そのまま大々的な進撃作戦にまで切り込もうとするロストミレニアム。そして、それに対抗して大軍勢を送り込んでグラニッツ一家を亡き者にしようとする僧院一派。対立構図は明確になり、人死にも出ているので表面的な盛り上がりは文句無い流れになっているが、未だに世界観がはっきりしていないのが困りものだ。あれだけの武装を用意していたスンダたちだが、今回ようやく僧院の連中からアジトを襲撃されることになったということは、これまでは特に活動していなかったということなんだろうか? 前回は星祭りの襲撃は過去にもやったみたいなことを言っていた気がするのだが…… なんだかモヤモヤするのは、世界観というよりも世界規模がはっきりしないせいかもしれない。前回の疑問で「星祭りって、フラクタルシステムに関与している人間の一斉アップデートのはずなのに、参加してる人間がやたら少なくない?」というものがあったのだが、巫女であるフリュネがわざわざあそこに登場したことに加え、今回の襲撃で僧院の一番偉そうな女性(モーランという名前らしい)がロストミレニアムに対して対抗姿勢を取ったことを考えると、あの星祭り襲撃は僧院側からしてもかなり大きな問題になっていることが伺える。つまり、あの星祭りは、「数多存在する地域別星祭りの1つ」ではなく、「大々的に行われる星祭りという名のイベントの中心的位置」であるはずだ。にもかかわらず、参加者は大して多くない。この世界の住人はどこへ行ってしまったのか。 このことの答えとして考えられるのは、「既にこの世界にはあんまり人間がいない」という可能性。60億を超える現在の地球人口ならば星祭りに集まった人間達はかなり少ないといえるが、もし世界人口が1万人を切るような世界だったと仮定すれば、あの規模の星祭りでも数カ所で済むかもしれないわけだ。そもそも、フラクタルの中心にいるモーランが既に「時間が残されていない」と言っていることから分かる通りに、フラクタルシステムが既に限界に来ていることは内部の人間にも周知であり、中枢部も隠すような意志が感じられない。この世界は、既に滅びを迎えた終局に位置しているのではないか? ただ、その場合にはクレインたちがあまりにのんびりしすぎている気もするのだが……これもフラクタルによる「洗脳」の一部と考えれば説明は出来る。 ただ、そうした世界設定の悩ましさをさらに膨らませる存在がいる。フリュネである。説明不足なせいでイデオロギーが分かりにくいキャラクターが多い中で、飛び抜けて意味が分からないキャラクターがフリュネだ。突如単身クレインのところに逃げ出して来て、ネッサを渡して再び逃走。星祭りの舞台上に現れたにもかかわらず、とらわれの身から解放されたとたんにクレインにビンタ一発。さらに僧院の追っ手から逃げようと必死になっている。一体彼女は何を考えているのだろうか。もちろん、物語の中心にいるフリュネの言動については、後々説明がなされることになるのだろうが、僧院VSロストミレニアムという単純な構図でこの物語を追いかけようにも、どちらの陣営ともとれないフリュネが中心にいるせいで、そう単純な処理が出来ないのが悩ましいのだ。ネッサとの関係性もいっこうに説明される様子が無いし、このまま足下がおぼつかない状態でシナリオを進められると、追いかける側としてはちょっとしんどいのである。せめてクレインの言動だけでも一貫性があればまだ理解は追いつくのだが……彼にとって一番大切なものは、一体何なんだろうね。 とはいえ、今回は作画の状態もよく、独特の構図をとったコンテワークがなかなか面白い。印象に残ったのは船から逃げ出したクレインとネッサがテクテクと道を歩きながらじゃれ合っているシーンで、クレインの背後に背景の流れを作りながら、歩くスピードに合わせてネッサの構図などをぐるりとカメラを回してうつす描写なんかが面白い。ちょっと歩く速度が不自然な気もするが、こういう動きを全面に押し出した描き方はなかなかアニメで見かけないので新鮮な感じがした。他にもネッサがフリュネをポカポカ叩くシーンのネッサの必死な表情なんかも可愛らしくて○。「ネッサは好きが好きなの!」って、シンプルだけどなんだかいい台詞です。 中の人的に楽しかったのは、いかにも悪辣な敵キャラで見せてくれた宮本充。今期は「ドラゴンクライシス」にも出てきたし、彼のイケメンボイスを聞く機会が増えたのはちょっと嬉しい。三枚目や嫌らしい悪役でもイメージが膨らむ良い役者だ。
三雄そろい踏み、第5話。既にエンディング歌唱のおかげでその存在は知らしめられていた委員長だが、今回正式に参戦。これによって物語は混沌の中へとさらに突き進むことになる。風邪で体調が悪い状態で観ても、この作品のテンションだけは落ちることはありません。
今回は奈緒よりも修輔の方が台詞が多いくらいの、修輔中心のエピソード。野郎の自分語りが中心の構成になったら面白さが落ちるかと思えば決してそんなことはなく、いつも以上に振り切れた修輔の恥も外聞もない数々の蛮勇に頭が下がる思い。今回はようやく「ひょっとして自分は好かれているんじゃないか?」という事実に(やんわりとだが)気付くこともできて、この調子で突き進めばいくらでもエロイベントなんて発展させられそうなセッティングである。でもまぁ、それでも一線は越えないのが作品の限界ではあるのだけれども。 新ヒロイン近藤繭佳は、直近のヒロインならば「アマガミ」の絢辻さんがかなり近い。普段は物静かで優秀な委員長キャラを維持しているのに、不慮の事故によって主人公にだけ正体がばれてしまい、そのまま高圧的な態度で犬として使役することになる。「アマガミ」の純一も本作の修輔も、そうした情けなくも幸せな状況にすぐさま順応できるヘタレ含みの紳士っぷりはよく似ているだろう。同様の変態ヒーローながらも女性に対しては常に支配的であろうとした「そらおと」の智樹との対比も面白い。どうやら妹がいるご家庭っていうのは、どこか兄の性癖をゆがめてしまう傾向があるようだ。 ただ、絢辻さんと繭佳が決定的に異なるのは、繭佳が大のBL狂いであるということ。薔薇目的ならばろくに素性も隠さずクラスメイトを脅迫するくらい朝飯前で、何が彼女をそんなに狩り立てるのかと感心してしまうほど。その上で、必死に自分の属性を隠そうとしたり、書店で目当ての本を買えなかったりと、案外奥手な部分も見せてくれるのがこざかしい(この世界の書店はどれだけハードルが高いんだろうか)。普通はBL好きキャラクターならば野郎との恋愛関係になど興味を示さないものだが、繭佳は何故か分からないが修輔のことを意識することが多くて、正統派ヒロインとしての受け皿まで用意するという、属性のバーゲンセールみたいな状態である。こんな無茶なキャラクターなのに、このアニメのテンションだと「よし、変態がまた一人」みたいな自然な溶け込み方が出来るので、あまり押しつけがましく感じないのが不思議なところだ。 そんなてんこ盛りの新ヒロインの登場により、妹・幼馴染みの2キャラはお役ご免になるかと思えば、決してそんなことは無いのも見事。もう深夜のストーキングなんかはお互いろくに突っ込みもしないくらいの仲になってしまった奈緒と彩葉は、似たような属性と思わせておきながら、新たな闖入者に対する態度ははっきりと分かれた。彩葉は露骨な泥棒猫に嫉妬してみせるが、奈緒はさらに兄の新しい属性が開発できるとあってご満悦。あまりのプロフェッショナルぶりに、流石の彩葉も理解が及んでいないほど。メインヒロインが不動だからこそ、安心してその他の要素も楽しめるってもんですな。ぽっぽと上気して色々妄想を巡らせる奈緒がいちいち可愛らしいのである。 今回注目すべきは、新キャラ繭佳を演じた荒波和沙という中の人。新人のようで、エンディング歌唱を担当している時点で「どんなもんだろ」と思っていたのだが、初めてのレギュラーとしては上々の部類である。最近の新人はちゃんと基礎が出来た状態から登場するのでなかなか減点する機会がないな。まだちょっと声が細い部分はあるのだが、それでも繭佳の二面性はちゃんと出ていたし、他のヒロイン2人に負けないだけのパワーはありそうだ。所属は内田彩や齋藤楓子が所属するJTBエンタテインメント。この事務所も着実に新人を送り込んできてるよなぁ。
マジ爆笑の第18話。多分この作品が始まってからここまで笑わせてもらったのは初めてのことだと思います。素敵なアホヒロイン達がトップの座を巡って首位争いを続ける中、ニチ・ケイトさんがいきなり首位に踊り出てきました。
夏休み最終日の青春の火遊びで住処を追われてしまったタクト。寮の伝統行事だっていってるくせに寮生の参加者が3人だけというものすごく寂しい夏休み最終日だ。そもそも、夏休みも終わりだっていうのに学生がぜんぜん寮に戻ってきてないのってどうなんだろうな。律儀に出席してくれるバイク先輩がすごくいい人に見える。そして、寮長や先輩がいる中で謎のゲームを取り仕切れる部長の才覚にも惚れ惚れする。何なのあの罰ゲーム? ちゃっかり部長自身は暴露大会に参加しないでレフェリー役に逃げてるのが汚いよな。「たまや!」って訳の分からないジャッジシステムはどこかで流行ったりしないもんだろうか。 そして、タクトがスガタ邸に移住したことによって明らかになった過去の人間関係。まだ明るい表情があどけないケイトの過去の写真に、今とはすっかり変わってしまったギャップ萌えが……とか思っていたら、本日のハイライトですよ。今まで数多のアニメでライブシーン、ダンスシーンを見てきたわけだが、ここまで楽しそうで、奇妙な笑いを誘うダンス歌唱は初めて見ました。堂に入った歌声にキレキレのダンス。見事な営業スマイルと水を得た魚のようなエネルギー溢れる肢体。いやぁ、ケイトさん素晴らしすぎます。もう、さっさと封印を解いて本土に渡ってデビューすべきだと思います。教室のシーンからの繋ぎで見事なギャップが爆笑に繋がり、さらにオチの驚愕の表情でもうひと笑い。あれはさぁ……多感な女子高生だったら死んでもおかしくないくらいの恥部だよなぁ。ヒトカラっていうだけで抵抗ありそうなのに、あのタイミングで見られちゃなぁ……今までばれてなかったのがすごいけどさ。 というわけで、ケイトさんが本性を現し、どさくさに紛れてタクトとフラグなんかも立てつつ、さらにそこにはスガタも絡めてきます。サイバディが修復中なのでよく分かんない第1フェイズで襲撃してきたマドカを、最近ありがたみが全く無くなった王の柱で瞬殺したキング・スガタ。初めて使った時には辺り一面焼け野原にした王の柱も、いつの間にか随分コントロール出来るようになったみたいで、今回はギャグで済むレベルの黒こげパワーで発動。いや、ギャグで済んだのは手加減したのかタクトが頑丈すぎるのかはよく分かりませんけど。みんなも第1フェーズを使う時には本当に気をつけた方がいいな! この作品世界では花火も王の柱も大して違わないってことだな。 今回のサブタイトルはケイトの朝と夜。朝のケイトはタクトと絡んで見事なネタを提供したが、夜のケイトは一転シリアス。ヘッドは彼女が何をしているのか知っているみたいだが、その実体は……エロ。王の柱を連発する絶倫リビドーを持つスガタだったが、流石に最近は連発しすぎてお疲れのご様子。そんな寝所に、メイドの手引きで侵入したケイトは、えーと……夜伽? いや、スガタが爆睡してる状態じゃことにもおよべないだろうけど。せいぜい日曜5時に出来る範囲の何かをするのだろう。薄い本が熱くなるな。 シリアス良し、悪役良し、ネタ良し、エロ良しで今のところ弱点が見えないスーパーヒロイン、ニチ・ケイト。彼女の活躍がここからも止まらないかもしれません。で、そんな見事な追い上げを見せるケイトの陰で相変わらずギャグ要員にしかなっていないメインヒロインのワコさん。今回も単なる冷やかし役になってたわけですが、ちょっとだけ毛色が違ったのは、スガタの家でタクトと会話をするシーン。一人称視点のアングルでドアを開けるとベッドに座るワコ、っていうカットがやたらエロい妄想を刺激したりもするのだが、大事なのはそこではなく、落書きを書いたのが自分だ、と告白した時のタクトの沈黙がものすごく気になった。それまで和気藹々と想い出語りをしていたはずの2人なのに、スガタの使っていた部屋にワコの痕跡がある、ということを聞いて急に口をつぐんだタクト。なんだかきな臭い空気が一瞬だけ漂い、やっぱりこの三人の関係こそがこの作品の最終テーマなんだろうな、というのを予感させます。次回のサブタイトルも「三人の日曜日」という、和やかなんだか修羅場なんだか分からない内容だしね。ふむ、胃が痛い。 今回もサイバディ戦闘が無かったおかげで(?)充実した回になりました。まだまだケイトの痴態を見ていたいです。お茶目ケイトさんの方が中の人のイメージにどんぴしゃなので余計に笑えます。ほんとさぁ、中の人4人で四方の巫女ユニット組んでデビューしてくれないかな。4人の立ち位置を右から順に東西南北で並べると、戸松のポジションがsphereの時と同じ左端になるから良い感じ。当然、小清水はあいなまポジションである(身長的に)。うわ、見てぇ。
○「スイートプリキュア♪」 4
惜しまれながら言ってしまったキュアサンシャイン、もとい、ハートキャッチプリキュアに変わって今年1年間のお仕事を務めることになる新たなプリキュア。前に書いた通りにプリキュアはなかなか1年を通して視聴することが無いので、今回の新作がシリーズ中でどのような立ち位置になるのかはイマイチ分からないが、はてさて。 率直な感想からいえば、まぁいかにもプリキュアらしいプリキュアという感じがする。ハートキャッチが異端すぎただけな気もするが、キャラクターデザインも記憶の片隅にある初代にかなり近いものになっているし、導入やメインヒロイン2人の関係性なども、どこか初代のそれに近い。変身バンクはそれなりに力の入ったものだろうし、今後物語が進めば、少しずつ世界が作られていっていい土壌が仕上がるのだろう、という期待感もある。 でもなぁ、やっぱりプリキュアって見続けるモチベーションがあんまり起こらないんだよなぁ。良くも悪くもお約束だからね。この後なにかとんでもないものが飛び出すんじゃないか、みたいな期待はあまり持てないから、朝アニメを必死で追いかける必要性も感じられないのですよ。しばらく視聴して、自然なフェードアウトっていういつものお約束パターンになりそうな気がする。 気になる部分といえば、1つは音楽というモチーフを扱ったことで、変身アイテムがドからシまでの7つ存在しているという点。メロディがドでリズムがレ、ドドとレレを妖精として使役って、それこそおじゃ魔女じゃないか。そして、ミ〜シがまだ残っているわけで、残りの5つを誰が使うのか、というのが焦点である。ひょっとして最終的に7人の最大規模プリキュアになったりするってことか? 流石に多すぎるだろうなぁ。オープニング映像を見る限りでは怪しい人が1人しかいないしな。 そして、もう1つの誘致要因は、やっぱり中の人である。小清水・折笠コンビっていうことで、考えてみりゃあの因縁のナージャキャストということになるのだが、最近はおりさんの声を安定して聞ける場所も少ないので、ここに来れば一定の満足感は得られるわけだ。冬の間は「プリキュア」→「スタドラ」と繋ぐことで夢のスーパー小清水タイムを演出することが可能に。また、豊口・折笠のR*Lコンビとしても発信されているのはここだけなので、あの何とも奇妙なノリを夢想しつつの視聴というのも悪くない。そして、最大のセールスポイントは意外にも敵ボス役の賢雄さんだったりする。ギャグケンユウとシリアスケンユウの絶妙な中間地点を行き来するキャラクターで、聞いてるとなーんか不安定な気分になる。ちょっと楽しい。 さて、来週以降どのような動きになるのかは気にならないではない作品だが、このまま追いかける自信は、正直あんまり無い。 |
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プロフィール
HN:
Thraxi
性別:
男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧 |