最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
○「IS<インフィニット・ストラトス>」 4
ようやくたどり着いた、今期レギュラー放送では(多分)最後の新番組。関東よりも2週遅れてのスタートという、ちょっとした嫌がらせのような放送である。今まで読売系以外でここまでずれることはあんまりなかったんだけどなぁ。 で、そんな最後の1本であるが、よく分からないもどかしさがある。これだけの新番組を見て疲れ果ててしまったのか、新番組の時期を乗り越えたせいで緊張感が切れたのか、1話目を見ても、ことごとくピンと来ない。どの要素についても平均レベルくらいは維持している作品だと思うのに、何故か面白いと思う瞬間が無い。恥ずかしながら、その原因がイマイチ分からないのである。ま、ラノベ原作だと昔からおよそこんな感じになるのだが……今期のラノベものは各々が一応独自の武器を持っていたおかげで評価軸を定めることが出来た気がする。この作品の場合は……うーむ。 冒頭、アバンで流れる戦闘シーンは、おそらくスタッフがそこを売りにしたいのだろう、ということが伝わってくるきれいな画面。流れるようなISの動きはCGモデリングで描かれて滑らかだし、似たような機体の形状をしていた「スカイガールズ」や、監督が同じ「マクロスF」なんかに比べても、かなり画面との融和性が高い。頑張っていることが伝わってくる動画である。ただ、冒頭にいきなり流されたために、それが何を描きたいのかがさっぱり分からない。誰が誰で、どこに敵がいるのか、目的は何だったのか。そうした起点が分からない状態で「とにかく動いてるでしょう!」というのを見せられても、どうしていいのか分からないのである。 「俺以外全員女子」という潔い舞台設定にしても、昨今では驚くに値しないレベルであり、そこから普通に物語を紡いでいけば何の抵抗もないのだが、現時点で「男がいない意味」が特になく、加えるなら「主人公がそこにいる意味」も分からない。「ISは女性しか動かせない」という設定を前提としても、「軍事利用が禁止されてもっぱら競技として使用される、女性専用の装甲兵器専門学校」に、「たまたまISが動かせるから」という理由で男子が入学する意味がないのだ。後半のクラスメイトの話を聞く限り、「ISで男子が女子に勝てたのなんてずっと昔の話」とのことで、「より高いレベルの学生を」という目的なら男子を入れる意味がない。そもそも、仮に主人公が他の生徒よりもずっと上手くISが使えるのだとしても、結局使用目的は「軍事使用を除いた競技目的」であり、当然周りの競技者は全員女性だ。となると、レギュレーションを考えればたった1人の男子がそこに割り込んでくることに何のメリットもない。「動かせて凄いけど、お前が動かせても仕方ないからもう2度と乗らなくてもいいや」ってなもんである。何より、女性しかいない全寮制の学校に男子を一人放り込むなど、面倒ごとしか起こらないことはわかりきっているのだ。わざわざ入学を認める意味が分からない。 もちろん、今後主人公の有用性、希少性が立証され、学園側が主人公を登用する意味が出てくるのだろうとは思うが、それにしたって、主人公の不真面目が過ぎる。特にISに対して熱意があるようにも見えず、特例を認められたからといって肩身の狭い学院に来る意味が分からない。どうせ動かせたとしても何の役にも立たないISのことなどさっぱり忘れて、普通の高校に進学した方がよほど青春を楽しめると思うのだが。 他にも、無遠慮に男女同衾を認める学園の姿勢だとか、馬鹿馬鹿しいにもほどがあるイギリス娘の性格だとか、なんだかラノベである云々以前に気になる要素が多すぎるし、笑いを取るタイミングもなんだかずれている。おかげで「どうせいつものノリ」と分かっていても、あんまりストーリーを楽しむという風でもないのである。ま、「ドラゴンクライシス」あたりと何が違うかと言われても答えられないのだが……やっぱり導入がヌルいってことかなぁ。今後のメカニックバトルでの、独自の客層の確保に期待したいところです。今期は他にロボットも居ないし、とりあえずそこさえおさえておけば最低限のラインは守れる気もするしな。 あとはまぁ、キャストの話。主人公一夏役は、「屍鬼」でステップアップを果たした内山昴輝。最初聴いた時には誰だか分かりませんでした。順調に技術の基盤を固めている印象。そして相方にはぴかしゃこと日笠陽子。ぴかしゃの黒髪ストレート率は異常。今年度だけでも澪、マヤ、シノ、セラ、そしてこいつで、黒髪ロング5段活用である。さらに武器をもって襲いかかってくる率と釣り目率も高い。ここまで安定感があると、役者業としては不安になるよね。でもエンディング歌唱の安定感も異常。仕事があるのは何よりです。 PR
「Arms Dealer/武器商人(MMQ)」 U
こりゃまた懐かしいカードだ。当時に比べるとグッとイラストが可愛くなっている。ちなみに今作のゴブリンは、「クレンコの命令」も含めるとコモン5,アンコ1(こいつ)、レア1。まぁ、そこそこ? 1引きで「クレンコ」しちゃうとマジやべぇ。 「Bladetusk Boar/刃牙の猪(ZEN)」 C ゼンディカーからの地味キャラ再録が多いな。いや、こいつって基本セットにいれることを考えればかなり優秀なカードだけども。威嚇がキーワード化したのって確かこいつ(ら)が初だったっけ。 「Canyon Minotaur/峡谷のミノタウルス(M11)」 C 実はM12は欠席してたのね(「血まみれ角のミノタウルス」がいたからな)。変更ナシだけど、こいつのフレーバーテキストの掛け合いがなかなか雰囲気があって好き。 「Chandra, the Firebrand/炬火のチャンドラ(M12)」 M この子は「軽い方のチャンドラ」っていえばいいのかな。強いか弱いかは……分からん。構築採用実績だと初代が一番多かったのかなぁ。彼女の時代はどこで来るんだろうなぁ。 「Fervor/熱情(7ED)」 R 随分懐かしいエンチャントが再録された。確かに基本っぽいのに、まだほとんど再録実績が無かったのね。まぁ、「ヤヴィマヤの火(INV)」の登場で拗ねてたイメージしかないんだけど。なんでこの期に及んでレアリティあげてきた? 「Fire elemental/炎の精霊(7ED)」 U ザ・基本セット。これでアンコモンっていうのが素晴らしい。そりゃコモンだったらまずいけども。 「Furnace Whelp/焼炉の仔(10ED)」 U 「ドラゴンの雛」がちょっと大きくなった姿。今更ながら、なんでこいつの初出がフィフスドーンなのかがよく分からない。 「Goblin Arsonist/ゴブリンの付け火屋(M12)」 C 現在は狂喜トリガーとして八面六臂の大活躍を続ける火の玉野郎。今後もゴブリン部隊の一番槍は任せとけ。 「Goblin Piker/ゴブリンの長槍使い(M12)」 C 無くてもいい基本セットカード軍団の1枚。いや、2マナパワー2だからまだマシな方。リミテッドだと早い環境なら割と使われたりもするしね。「ゴブリンの手投げ弾(M12)」があるなら加点。 「Hamletback Goliath/村背負いの大巨人(LRW)」 R とにかくでかい。ほんとでかい。……うん、でかい。 「Kindled Fury/火をつける怒り(M10)」 C 赤のパワー・先制攻撃インスタントが、3年前から、コレ(+1),「雷の一撃」(+2),「殺戮の叫び」(+3)と少しずつ大きくなり、「次は+4がくるのか!」と思ってたら、何故かスタート地点に戻った。何のローテーションなんだろう。 「Mark of Mutiny/反逆の印(ZEN)」 U 「反逆の行動」が退場して、再び赤のパクりスペルはアンコモンに戻った。まぁ「投げ飛ばし」も退場したし、落ち着いたんじゃないかしら。 「Mogg Flunkies/モグの下働き(STH)」 C 地味に要注目な伏兵の再録。制限有りとはいえ、2マナ3/3の馬鹿ボディは充分な実績有り。懐かしいなぁ。当時Magic始めたばっかりの時に、経験者の友だちがこれとか「ルートワラ」が詰め込まれた赤緑ウィニーでボッコボコにしてくれたっけ……当然「怨恨」入りでね……。あのとき遊んだA君は、今どこで何をしてるだろう(東京で会社員やってます)。 「Reverberate/余韻(M12)」 R 「移し変え」と同じジャンルで、書いてあることは強い。これで相手の「巻き直し」をコピーしてカウンターすると2マナ浮くという謎現象が起こるぞ。 「Torch Fiend/松明の悪鬼(DKA)」 U 意味なし再録。しかも地味にアンコモン。「初心者に配慮」っていうと聞こえはいいが、単なるパック開封のモチベーションキラー。「躁の蛮人(M12)」で良かったやんね。 「Trumpet Blast/ラッパの一吹き(M10)」 C リミテッドだとまれにそこそこレベル。「掲げられた軍旗」の倍、って書くとすげぇ弱そう。 「Turn to Slag/金屑化(SOM)」 C スタン落ちをかろうじて回避だ!! 別にお呼びじゃねぇけど! 今回のリミテッドはうざい指輪がぽこぽこ出てくるので、案外大事だったり。 「Volcanic Geyser/溶岩噴火(6ED)」 U 2年間基本セットに在籍していた「火の玉」を押しのけて、アンコX火力枠が交代。再録が実はこれも15年ぶりという。多分私が一番最初に目にしたX火力って、6th版のこれなんですよ。懐かしいなぁ。6thってこれと「猛火」が一緒に入ってたんだな。 「Volcanic Strength/火山の力(M11)」 C これも1年休んでたカードなのか。あっしがMagic始めた頃は「巨人の力(6ED)」でしたがねぇ。 「Wall of Fire/炎の壁(M10)」 C 再録実績多数のベテラン選手だが、今回初めてコモンに格下げされた。いや、いっぱい出てこられても……
○「放浪息子」 6
今期のノイタミナの密度はものすごいものがあり、ヤマカン・岡田麿里のコンビがお送りする「フラクタル」の後には、この作品が待ち受けている。監督があおきえい、シリーズ構成はなんと、岡田麿里だ。……関西だと「フラクタル」と同じ時間に「GOSICK」もやってるんですが、こちらも構成は岡田麿里だ。1時間で彼女の仕事が1時間半分楽しめるという、矛盾した状態だ。……マリー、過労で死ぬなよ。 さておきこの作品。原作は未読で、実家にいた時に実兄がこの作者のファンだったので漫画は置いてあったのだが、何かの作品をちらちら流し読みして結局触らずじまいだった。後になってから「ささめきこと」のいけだたかしが対談をしており、そこで「男の娘」について熱く語っていたことで改めて興味をもったのだが、結局この作品がアニメ化することになり、「まぁ、アニメになるならその前に原作は読まない方がいいよな」ってことで保留していた。あおきえいの監督作品ってことで、少なからず期待もしていたし、ニュートラルな状態で観たかったのである。 で、1話だが、なんと言っても特徴的なのは画面の配色だろう。ホワイトバランスを間違ったんじゃないかと思わせる、徹底的に光でトバした白、白、白。ものすごい光量だ。そんな状態だから一瞬「これって作画の手抜き?」とか思ってしまうが、実は白い中にもものすごいクオリティの描き込みが施されている。予想外の方向から、「見たことのない画面」が現れたものである。そんな中で微妙に顔の区別が付きにくいキャラクターたちが動くわけだが、白い中でキャラクターまでもが白く、ちょっと油断すると浮き上がるかのような不安定さを持っている。そして、そんな状態なのに、一切の「浮き」が感じられないのが紙一重。 「フラクタル」との連続視聴だったということもあろうが、特にこの作品、一切緊張感が途切れる瞬間が無かった。1話目だというのにとんでもない人間関係が説明無しに流れていったことも理由としてあげられるが、中学1年生という微妙な年頃のキャラクターたちの落ち着かない心情がこちらにも伝染してしまったかのように、終始そわそわしてしまうのである。確かに思い返してみれば、6年という長い小学校生活を追えた後の「大人の第一歩」である「中学校」という舞台は、子供心に不安一杯、期待一杯の奇妙なフィールドであった。こういう年代を描いたアニメって案外少ない気がするのだが、普段なかなか刺激されないような奇妙なノスタルジーもあり、少年少女たちの多感な精神の揺れが、白い画面にジワジワとしみ出してくるのを止める術がない。初めての自己紹介でのやきもき感や、旧友との下らない会話での安堵感、そして過去の「恋人」との奇妙な関係性。女装男装というイロモノ要素を取り除いたとしても、この作品で描かれているモノは、どこか敏感な部分に触り続けている。 そして、ぶっ飛び要素としての「男の娘」。今となってはオタクの萌え要素の1つみたいに拡散したファクターだが、おそらくこの作者にとっての「女装趣味」はそんな浅薄な理念から描かれたものではない(「バカテス」の秀吉のような、単なるキャラクターの1要素では終わらない)。女装趣味は主人公修一の人生を表すものであり、この作品のテーマそのものである。1話では恐ろしいことに「女装」という言葉はほとんど使われず、気付けば修一は「男の子」と「女の子」を自然に行き来する存在となっている。かろうじて姉からは責めを受けているものの、他の登場人物たちは、そんな修一の趣味について、完全に許容している状態になっているのである。 おそらく今後の展開で改めてこのことについての「禁忌感」みたいなものは出されてくるのだろうが、これだけ「濃い」設定が「進学」という緊張感の中でするりと入ってきてしまう導入はどこか異様だ。おそらく、こういう「濃い」テーマを描くための1つの裏技が、画面を覆い尽くす「白」なのだろうと思われる。桜が舞い踊る「白」の中を闊歩する女装少年。そこには奇妙さ、異様さはあるのだろうが、どこか美しく、尊いものであるようにも見えてくる。この背徳感と隣り合わせの甘美さこそが、この作品そのものなのではなかろうか。予断を許さない作品です。 最後は一応キャストの事。主人公の修一役は、完全に素人の子。微妙な年頃の微妙な声音を表現する手法として、まさかリアルで中学生男子を持ってくるとはおもわなんだ。確かに、このポジションをやろうとするとどうしたって女性声優になるのだろうが、それだとあまり切迫感が出ない可能性はあるので、キャスティング側の英断といえる。小学校からあがりたての幼さが残る感じは、拙いながらも面白い配役。同様にヒロインよしの役も新人だ。このあたりの先入観を抱かせない布陣が、今後吉と出るか凶と出るか。他の面々も色々と面白い名前が並んでおり、例えば千葉紗子・南里侑香のtiarawayコンビが久し振りの共演。千葉さん、産休明けで久し振りの顔見せでしょうか。また、南里侑香は南條愛乃と並べると南南コンビで、やたらアーティスト色の濃い布陣である。なんか、新鮮。
○「フラクタル」 6
個人的には、今期最も注目している作品である。何しろあの山本寛の監督作品。しかもその喧伝手段が「引退も辞さない」というのだから穏やかではない。脚本構成には岡田麿里や東浩紀の名前が連なり、アニメオリジナル作品として、どこまでの完成度になるのかというのは本当に楽しみでもあり、怖くもあり。 1話目を見ての感想は、「まず確実に面白い」というそれなりに好印象なもの。先んじて放送された関東の方の感想などはちらほら流れてくるものの、なるべくフラットな体勢で見るために出来るだけ耳を塞いでいたのだが、そんな中で「なんかジブリっぽい」という文言が漏れ聞こえてきていた。確かに、冒頭部分からの雰囲気はパッと見にジブリ作品を連想させる。ちょっと古めかしくて牧歌的な印象の舞台設定がそうだし、キャラクターデザインもどこか前時代的なものを感じさせるように見える。「ドッペル」と呼ばれる奇天烈な電子存在のデザインにも、寓話的でありながら、どこかイカれたような独特のセンスが伺える。そして、飛行機械から落下した少女と、主人公の少年の出会い。何ともテンプレートな印象を与える、「ジブリ的な」出だしと見られないこともないだろう。山本寛が目指していたものはジブリの模倣なのかと、些か不安になる部分ではあった。 しかし、少しずつ視聴を続けるうちに、どうやらそうでもないぞ、というのが見え始める。「祈り」を強制する奇妙なフラクタルシステムと、何者かに追われる美少女の存在。そこに見えるのはシンプルな「頑張れ男の子」を予感させる構図であり、もっとあけすけにいえば現代深夜アニメに通底する「萌え」路線の布石。なんだかとんちんかんな行動を続ける少女フリュネのキャラクターも、デザインのおかげで微妙な「今風」とは違うように見えながら、その根本は分かりやすいヒロインになっている。さらに、その後に出てくる謎の幼女と取り巻きの黒服なんかは、もう、ストレートなギャグアニメのテンポになった。作品は、少しずつ、良く馴染んだ「深夜アニメ」の空気をまとい始めるのである。やはり、このメンバーで考えて作り上げた作品が、フワフワと俗世から浮いたようなものになるはずはないのである。 そして、作画面、演出面において、ヤマカンはいつも通りのディレクションを徹底している。「ジブリみたい」と言われているのは作画枚数の多さと詳細なキャラ動画の質による部分が大きいと思うのだが、例えばフリュネが飛行機械から飛び降りるシーンなんかは、独特の浮遊感に卓越した作画の勘が見える。その後の追跡側の飛行船が空中で制動する様子なんかも、普通ならなかなか描ききれない部分。これまで数々の「リアル」を生み出してきたこだわりが生きる場面である。そして、キャラの掛け合いの時に見せる独特の台詞の被せ方なんかも、おそらくヤマカン本人のディレクションによるものだろう。「あるキャラがしゃべってから他のキャラの台詞を入れる」という「芝居的お約束」をあっさりと打破して、多少クロストーク気味に被せた演技の見せ方は、そこに何ともいえない「現実感」みたいなものを持ってくる。過去には松尾衡の手によるプレスコ録音などで実現していた方法だが、これをかなり意図的に組み込んでいるのも「挑戦」の1つの現れととれそうだ。 こうした細かいながらも難度の低くない様々な努力によって、この作品は世界作りの厚みを増している。一応説明がちょろっと出たものの、結局何がなんだか分からない「フラクタルシステム」はわずか1話でその全貌が何となく染みこんできているし、冷静に考えれば無茶しかやっていないフリュネの行動にしても、主人公クレイン同様、いつのまにやら巻き込まれて慣れてしまいそうな自分がいる。1話における「世界の導入」のバランスは、まずまず良いものだったといえるのではなかろうか。 と、色々褒めてもいるのだが、勿論不安も多い。一番の不安は、「これ……売れるのか?」という部分。このまま壮大な物語へと繋がっていく期待感こそあるものの、この作品は1クールであることが既に発表されている。わずか12〜3話程度で、この独特の世界観をどこまでまとめきれるのか、1話の流れがゆったりとしていたこともあり、今からちょっと怖い。また、期待感から1話は終始楽しく見られたのであるが、いわゆる「アニメファン」の目にこれがどう映っているのか。シナリオラインだけを追えば、前述したようにシンプルなボーイミーツガールであり、何か劇的なサプライズがあるとか、未だかつて無かったものすごい技術力で圧倒的な戦闘シーンを描けるとか、そうした部類の作品にはならないだろう。あくまでヤマカンの武器はその精緻な世界作りと、計算に計算を重ねた(上でこしゃくなマネをしてくれる)癖のあるコンテワークだ。「ハルヒ」「かんなぎ」などの阿漕さを押し出した作品作りならばこれも活きるだろうが、この「フラクタル」の世界はどこまでヤマカンワールドとしての受容体を持つものか。実に余計なお世話ではあるのだろうが、そうした「先の見込み」が見えてこないのは不安要素である。 ま、ノイタミナ枠なので最低限の売上は確保出来ると信じているし、別にヤマカンが今後どうなってしまおうと問題はないのだが、自分テイストを充分にもった貴重なクリエイターなのは間違い無いので、今後も忌憚なく作品作りに専念できるように、何とか一発当てて欲しいものである。 一応最後はキャストの話。画伯の話はもういいとして、ヒロインフリュネ役はどうやら新人さん。歌まで含めた1話の中身は可もなく不可もなく(技術的にはやや不可気味だが)といったレベルで、癖のあるディレクションの中でどのように芝居の腕を磨いていくのかが注目。他にキャラクターはほとんど出てきていないが、やっぱり井口裕香ボイスじゃないですか? いやぁ、うざ可愛い。このゆかちは間違い無く良いゆかち。今後も是非作品をかき回して欲しいもんです。でも、次からかき回し役は最後にちょろっと出た花澤香菜になるのかな? ヤマカン作品で花澤が出るんだったら、もうついでに戸松も出してよ。 相変わらずヴィクトリカが可愛い第2話。なんかもう、作画演出も良好でそれだけ見てればいいような気もするんですが、そこに集中しようとしてもシナリオ部分の浮き方が半端じゃないので、そっちが気になって気になって仕方ないです。こういういただけなさはどうにもやるせない。 色々と突っ込みどころが多いのだが、そういう場合には、原作読者が「原作では説明されているよ! 削って描写してるアニメ製作陣が悪いんだよ!」という主張をする場合がある。当然のことながら私は原作を読んでいないので、その責任の所在が原作にあるのか脚本を起こした人間にあるのかは分からない。また、一応ミステリ的な題材なので、現時点で分からないとしてもそれが伏線であったり、謎の本質であるという可能性もあり、分からないこと自体が正解ということもある。それでもなお、気になってしまう部分はあるのでとにかくアニメを見た時点で理解不能で、納得出来ない部分をあげてみよう。 まず、具体的なトリック部分について。1番最初の疑問は、パンしか喰ってない一弥が「一服もられた」といって他の連中と同じように眠りこけたこと。そりゃま、パンにも薬が入っていたと考えられるわけだが、パンにだけ入っていたならば逆にヴィクトリカが眠らないことになるので、全ての料理に満遍なく睡眠薬が含まれていたと考えられる。となると、一弥は圧倒的に摂取量が少ないはず。にも関わらず、彼はむしろ他の人間よりも長いくらいに寝ているのだ。特別薬に弱い体質なのか、それとも寝不足だったのか。少なくとも他の「大量に摂取した人間」に比べたら効き目が出るのは遅かったはずなのだが、何故あんな風に一緒の扱いになるんだろう。少量でもすごく効くような劇薬なら、大量に摂取した他の乗客の命がヤバイ。普通に考えて「論理の再構成」をするなら、パンしか食べてねぇのに一緒に眠りこけていた少年が、一番怪しい人物だ。 一堂に会しつつ目覚めた12人の乗客、という設定も謎。ヴィクトリカは「食堂に11人いた」と認識しているわけで、最初の食事シーンで顔の判別くらい出来たはずである(画面上は確かに顔が見えないようになっているが、普通はお互いの顔も見えないような暗がりで食事はしないだろう)。10人程度ならぼんやりと覚えていても良さそうなのに、あの場面で「誰が12人目なのか」という魅力的な謎の解明が一切行われなかったのは何故だろう。中年の集団はそれぞれ顔見知りも多かったみたいだし、確実に食堂に居た人間を消去していけば、自ずと「犯人」の顔は見えてくるはず。たった1度の血文字の効果であそこまで取り乱しはじめる意味が分からない。っつうか、みんな普通に食事してたはずなのに、給仕する側(ホスト側)の人間が一人もいないってのは流石におかしくないか? なんでそんなテーブルで平然と飯が食えたのだろうか。 船の構造も不思議だ。あれだけのパニック状態になったなら、まずは運転室に向かって船を操作しよう、というのが当然の発想だと思うのだが、無人で航海を続ける船は滞りなく海を進んでいる。誰もそこに突っ込まないのは何故か? また、後々の部屋誤認トリック(モロバレだが)の構図を見る限り、一人目を殺したボウガンの矢は隣の部屋のドア付近から飛んでこないとおかしいはずなのだが、どこにも発射装置らしきものが見あたらない。一体どんな構造になっているのか。ドアにトラップが仕掛けられている可能性も高いはずなのに、「その部屋を開けてみろ」と一弥に命令するヴィクトリカもマジ鬼畜。 そして最大の疑問は、どうにもアップダウンの激しい容疑者(兼被害者)たちの心理状態だ。こうしたクローズドサークルもので最も難しく、描写しがいがあるファクターは「極限状態で追い詰められていくキャラクターたちの心理状態」だと個人的には思っているのだが、そこがまったくついていけない。部屋を飛び出して殺された1人目の老人。これは典型的な「お前らと一緒にいられるか! 俺は部屋に戻る!」役なのでまだいいとして、その後の面々が「ボウガンがいきなり飛んできた」のを目の当たりにしながら考え無しに部屋を飛び出した理由が分からない。「CUBE」のようなトラップパニックものなら、これまで進んでいなかった未知のフィールドに進む方が圧倒的に恐ろしく感じると思うのだが。あの老人達は船のトラップの場所を全て熟知した「猟犬」たちだったということか。それなら最初の一撃で殺された説明がつかない。 極限状態になっているとはいえ、あそこまで荒れ狂う海に飛び出そう、という神経も分からない。素人目に見ても、船の上なら未知数だが、海に出たら確実にお陀仏だということくらい分かりそうなものだが。もし「死んでもいいから逃げ出したい」ほどの恐怖があの船の上にあるのだとしたら、その描写は未だなされておらず、説得力に欠ける。そもそも、そんな連中は招待状1つであの船に乗ったりはするまい。他の連中にしてもどこまで怖がっているのかが微妙で、舞台俳優の某は自己紹介のくだりで「殺人犯の役をね」なんて余計な軽口を叩きながら、「お前がやったのか」と詰め寄られるとマジギレするという訳の分からない精神状態である。当然、突然ブチ切れて銃を振り回し出すおっさんの心情など分かるはずもない。 また、これは矛盾というより描写不足の部類だが、一弥とヴィクトリカの絡みでは、序盤に一弥が「ヴィクトリカは死体を前にしても冷静なままで、本当に感情があるんだろうか」みたいなことを思い、後半に彼女を背負うシーンで「やっぱり幼い女の子なんだ」と思い直す部分がある。ヴィクトリカという不思議なキャラクターの内面性を探る効果があるわけだが、他のギャラリーもいちいち死体のことなんか気にしてないし、一弥自身がそこまで事件に恐れおののいている風にも見えない。他との対比で「ヴィクトリカの強さ」みたいなものが見えにくく、かえって「実はふるえている」ことの方が不自然に見える。 とにかく、色々なシーンにおいて理屈が合わなかったり納得出来なかったり、フラストレーションが溜まっていく。これで一弥がエレベーターに乗ろうとして俳優の人が「よせ!」って叫んだことが伏線になってなかったらどうしよう。マジでこのシナリオラインだと矛盾だらけだからスルーされそうな気がするんだが……どうかねぇ。
「Acidic Slime/酸のスライム(M12)」 U
緑色のデッキなら、サイドボードを含めれば必ずどこかに潜んでいる定番中の定番。大御所面しているけど、まだ登場してから4年目だぜ。まぁ、とりあえず使うんですけどね。 「Arbor Elf/東屋のエルフ(WWK)」 C なんとなんと、大定番の「ラノワールのエルフ」を押しのけて、この新参者が基本セット入りした。史上初の「極楽鳥」も「ラノワールのエルフ」もいない基本セット、一体ラヴニカで何が起きるんだってばよ…… 「Bountiful Harvest/豊穣な収穫(M12)」 C 14引きカード確保。 「Centaur Courser/ケンタウルスの狩猟者(M10)」 C このステータスが基本セットに入った時には割とびっくりしたもんだけど、今みるとそうでもないな。 「Deadly Recluse/命取りの出家蜘蛛(M10)」 C 実は2マナでは破格の性能。コレ1枚で「セラの天使」もぴしゃりだもんよ。 「Duskdale Wurm/夕暮れ谷のワーム(M11)」 U 夕暮れ谷ってどこだよ。実はシャドウムーア出身なんですよ、こいつ。 「Elvish Archdruid/エルフの大ドルイド(M12)」 R 4年連続4回目。こいつがいるおかげで、いつの時代も突然エルフデッキが出てくる可能性がある。 「Elvish Visionary/エルフの幻想家(M10)」 C アラーラ世界では貪食のタネとしてカルトなニーズを誇り、その実績を買われて即座に基本セット入りも果たしたナイス隙間家具。ドローできりゃとにかく偉い、というMagicの基本原則を余すことなく伝えてくれるナイスガイ。 「Farseek/遥か見(RAV)」 C ラヴニカ原産、やや偏ったテキストを持つ土地サーチスペル。当時のリミテッドでは下手したら1引きなんじゃないか、っていう勢いで引かれていたのが懐かしい。「不屈の自然」でなくなったので緑単色はやややりにくいが、こいつらが加入したってことは新手のデュアランが登場するんじゃなかろうか。 「Fog/濃霧(M12)」 C 個人的には、「石臼(10ED)」や「吠えたける鉱山(M10)」が活躍出来そうなカードには愛着があります。 「Garruk,Primal Hunter/原初の狩人、ガラク(M12)」 M これは「重い方のガラク」としか言いようがないガラク。ガラクさんは3体とも全部構築クラスなんだよなー。……ところで、ヴェールの呪いはどこにいってしまったんでしょうか。しれっと緑色のビーストだしてんじゃねーよ。 「Garruk’s Packleader/ガラクの群れ率い(M11)」 U ステータスも悪くないし、書いてあることだって強いはずなのに、あんまり出番が無い可哀想な中堅どころ。どこか輝ける場所が無いもんかなぁ。 「Ground Seal/地の封印(ODY)」 R 元祖墓地環境、オデッセイから舞い戻ったお邪魔カード。ま、オデッセイ当時もあんまり使われたわけじゃないけど。墓地からのプレイが阻害出来るわけじゃないからフラッシュバックとか止める仕事が出来ない。リアニ全盛でないと案外地味。 「Naturalize/帰化(ISD)」 C 何も言うまいて。そこにいればいい。 「Plummet/垂直落下(M12)」 C 3年連続3回目。「軍用隼」から「ウスーンのスフィンクス」まで、狙え一発大金星。 「Prey Upon/捕食(ISD)」 C 名前と効果を見た時点で「基本セットに入れるつもりだな……」と予想がついた最新環境からの再録カード。環境を去るタイミングがイニストラードと全く一緒なので、カードを集めたいプレイヤーからすると「パックに混ざっているゴミ」である。まぁ、リミテッドだと強いから実際は開けたら嬉しいんですけどね。 「Primordial Hydra/始源のハイドラ(M12)」 M まさかの続投、倍々ゲームハイドラ。せめて神話枠は使用実績のあるやつにしようよ……もしくは屈辱のレアリティ落ちを経験した誰かみたいに普通レアにするとかさぁ。 「Quirion Dryad/クウィリーオンのドライアド(10ED)」 R 「ミラクルグロウ」のキーカードが再び帰還。次が多色環境のラヴニカなので、もう一花咲かせる可能性はありますぜ。 「Rancor/怨恨(ULG)」 U ひょっとしたら今セットの目玉はこれなんじゃなかろうか。ついに帰ってきた、帰ってきてしまった最強のオーラ。弱いことが何一つ書いていない1マナコモンオーラというだけで恐ろしいが、現環境でも呪禁だろうが賛美だろうが単なるビートだろうが、とにかく何に入れても強いという。丁度私はこれが暴れていた時期にMagicを始めたのだが、「飛びかかるジャガー(USG)」からのこいつをぽかんと眺めていた記憶しかない。あとは「アルビノ・トロール(USG)」とか……。今回は流石にアンコモンとなっての再録だが、これでまた1つ時代が動き出す可能性は大ありだ。 「Revive/生き返り(8ED)」 U 緑限定の復活スペルが久しぶりに復帰。相方次第では一応構築だって夢じゃないスペックではあるんだけど。奇跡環境の現在じゃ何故か「有毒の蘇生」の方が強そうなのが切ない。 「Silklash Spider/絹鎖の蜘蛛(9ED)」 R ハイパー蜘蛛。「大蜘蛛(M12)」への弔意を込めて。 「Titanic Growth/剛力化(M12)」 C 僕らのジャイグロはかえってこない。ネズミさんも、熊さんも大きくならない……。 「Vastwood Gorger/巨森を喰らうもの(M12)」 C そういやこいつもゼンディカー出身バニラだな。
サブタイトルだけ見るとウルトラ怪獣で大騒ぎしているようにしかみえない第2話。何の気なしにwikiったら、やたら詳しいページになっててびびったのは内緒。ウルトラ怪獣の記述、充実しすぎだろ。
という全然関係無い内容から入ったことからも分かる通りに、この作品は何も考えずに見るのが吉。とにかく奈緒のぶっ飛んだ言動だけを見て聞いて笑ってりゃいいだけなので、ギャグ作品としてもものすごく見やすいし、基本的に登場キャラクターが全員変態なので、どこかズレた笑いどころも多い。何はともあれ、この兄妹は楽しそうで仕方ないな。 そして、今回はさらなる爆弾投下。幼馴染みかつツインテヤンデレ気味少女という、いささかキャラ設定が渋滞を起こした感のある転校生の登場。転校生の彩葉は奈緒に負けず劣らずのハイテンション+痴女設定ってんだから、もう好きにしてくれとしか言いようがない。屋上での修輔との一連の議論の流れとか、突っ込みどころが多すぎてどうしていいやら。世の女性が全員こんな阿呆だったら、むしろ世界は平和だったんでしょうなぁ。 既に2週目にして一切気にならなくなっている奇形なキャラクターデザインは今回もクルクルと姿を変えて動き、奈緒もそうだが、彩葉も二面性を持った実に多彩な顔を見せてくれる。そして高低差の激しい修輔の反応も掛け合わせることによって、下品なギャグでも一気に振り抜いて後味の悪さを吹き飛ばしてくれる。振り切れた馬鹿ってのはいつの時代も気持ちがいいや! 今回の見どころは屋上での彩葉のひどい台詞や行動が一番だと思うが、アルトリコーダーを絡めた奈緒の奇行と、それに付随する形で進行した彩葉と修輔のやりとり、そしてBGMとして流れたリコーダーの音など、アニメならではの見せ方もやけに笑える。かたや直接唇を奪いに行った幼馴染みで、かたやリコーダーの間接キスでテンションMAXの妹、という対比も露骨ながらシンプルで良い。結局、今回はこの3人のノリと勢いでクリアしたんだろう。 というわけで、やっぱりすごいぞ喜多村英梨。次回予告の「観察日記」とのテンションの差なんかも見事なもんです。そして、今回登場した彩葉役は、ちょっと珍しい声音を作ってきた井上麻里奈。個人的には「Rio」みたいなのよりもこっちの方が好きですね。麻里奈は中原麻衣とかと同じ部類で、テンション芸をやってくれた方が声質が映える。 あと母親役の大原さやかの声が聞こえるのも今期はここが安定かな。そういや全然関係無い話だが、google翻訳に読み上げ機能がついてるんだけど、その声を担当しているのが、どう聞いてもさぁやである。多分、音源提供が彼女なのは間違い無いだろう。googleが選んだ声ということは、間違い無く「日本を代表する声」となったということだ。流石の流石。伊達に関東圏の鉄道音声の過半数を統べているだけのことはある。思わず翻訳機能とか関係無しにさぁやキャラの名言を読ませてみたのもしかたないところだよね。コレとか、コレとか、コレとか、コレとかね。流石にあんまりうまくいかねぇが、ボーカロイドならぬさぁやロイドで遊べるだけでも「死んでもいいな」って気にさせる。googleさん素敵。
「Nicol Bolas, Planeswalker/プレインズウォーカー、ニコル・ボーラス(CON)」 M
やっぱりなんだか基本セットにいちゃ駄目な気がする僕らのダークヒーロー。ファイレクシアが訳の分からない法務官5人に牛耳られている今、Magic業界のヒールといったら君しかいない! がんばれニコル、戦えボーラス! 「Akuroma’s Memorial/アクローマの記念碑(FUT)」 M 未来予知出身の、まさにメモリアル。当時のリミテッドでも出てくるとなんか引き笑いみたいなものが起こった。書いてあることはトンデモだが、コストもそれなりなのでこれが活躍したデッキというのは未だ聞かず。後続としてより確実かつ無慈悲にまとまった「エルドラージの碑(ROE)」が登場したのも心理的向かい風。 「Clock of Omens/前兆の時計(5DN)」 U すごく何かしそうなのに、何もしない。何かしたい。 「Door to Nothingness/空虚への扉(5DN)」 R 5つの太陽眩しいフィフスドーンから面白かっこいいカードが再録。勝ち手段の選択肢が多いのは良いこと。地雷好きのプレイヤーは常に頭の片隅に。あの当時のミラディン世界はメムナークさんの悪さの結果だったけど、今は5色の法務官がシメてるから、なんか効果に説得力があるよな。 「Elixir of Immortality/不死の霊薬(M12)」 U 私のようにリミテッドでライブラリを狙う人間にとっては邪魔以外のなにものでもない存在。 「Gilded Lotus/金粉の睡蓮(MRD)」 R なるほど、と思わず膝を打った、なかなか面白いところを突いてきた再録である。強すぎるわけでもないけど何かやってくれそうな空気、シンプルな効果、レアとしての迫力、良いバランス。活躍するデッキは出てくるだろうか。 「Jayemdae Tome/ジェイムデー秘本(10ED)」 U こちらベテラン選手。しかし、ここで突然のアンコモン降格。おじいちゃんちょっとショック。突然育成枠で入団させた中村ノリみたいだな。 「Kitesail/帆凧(WWK)」 U 確かに基本っぽくて使いやすそうな平均的装備品。リミテッドなら気軽に鬼畜。これが大して活躍した記憶がないゼンディカー環境って、一体どんなんだったんだろう。 「Phyrexian Hulk/ファイレクシアの大男(NPH)」 C 何も今再録せんでも。しばらくファイレクシアの名前は退場させとけよ。 「Primal Clay/原書の土(6ED)」 U 実は6版以来なので13年ぶり。そこまで懐かしくないのは、当然次元が混乱してたせい。いつの間にやら多相の戦士になっているというよく分からないサプライズ。 「Stuffy Doll/ぬいぐるみ人形(TSP)」 R 突然次元の狭間から収録されたチャーミードール。ダークスティールを収録するなら、なんかもう少し迫力のあるカードにして欲しかったもんだが。基本セットリミテッドでこんなもん出されたらどうしたらいいんだよ。ちなみにイラストは前のカラフルもきもきではなく、新規である。キモいことに変わりはないが。 「Tormod’s Crypt/トーモッドの墓所(TSB)」 U あの熟練の墓地掃除人がまさかの基本セット入り。「瞬唱の魔道士」を皮切りに、現在あふれかえる墓地利用ギミックを根絶出来るか。この夏の墓地を巡るメタ対決はアツいものになりそうだ。 「Evolving Wilds/進化する未開地(DKA)」 C これと「広漠なる変幻地」は何故入れ替わって収録されているのかよく分からないのだが、よくお世話になっているので気にしないことにする。 「Glacial Fortress/氷河の城砦(M12)」 R 「Drowned Catacomb/水没した地下墓地(M12)」 「Dragonskull Summit/竜髑髏の山頂(M12)」 「Rootbound Crag/根縛りの岩山(M12)」 「Sunpetal Grove/陽花弁の木立ち(M12)」 いわゆるひとつのM10ランドが4年連続、4回目の出場。こんだけ再録されると、レアの2色土地でも一切値段はつかなくなるよね。まぁ、財布に優しいのは助かる。そもそも、どうせ次のラヴニカで多色土地なんてなんとでもなるよな。 「Reliquary Tower/聖遺の塔(CON)」 U へぇ……うん。まぁ、「呪文書」再録されるよりはいいのかも。土下座して頼んだらタミヨウさんがエンブレムの欠片くらいくれる気がする。
恐怖のエンドレスファイブ、第15話。今回はついに、初のバトルシーン無しエピソード。ここまでぎっちり物語が作れるなら、最初から妙なこだわりを無くしても良かったと思うんだけど。
これまで天然不思議系として活躍してきたミズノだったが、今回は2つの点から一気にどん底へとたたき込まれてしまう。1つ目は、タクトとワコの関係性への干渉。ワコの気持ちも、タクトの思いも、未だはっきりしない奇妙な三角関係。おそらく一番意識しているのはワコだろう。ミズノとのキスシーン云々の問題でタクトがのらりくらりとしているのを見て自身でも判断の付かない妙な嫉妬に駆られ、思い切りアイスをほおばって立ち去るワコ。勢い任せの行動ながら、タクトの食べていたアイスを横取りすることにより、「実際は練習まで行かなかったミズノよりも先に間接キスをする」というアプローチに出ている。このあたりのことを意識せずに勢いでやってしまうのがワコの悩ましいところ。 そして、遂にヘッド直々にスカウトを受けた「王」スガタ。戦士など自分には勝てるはずがないと放言するヘッドは、「タクトは間もなく敗れる」と挑発してくる。スガタはもちろんタクトを信じないわけにもいかない立場だが、その意識を改めて確認すべく、ワコとの関係性を餌にした真剣勝負を挑む。その心中には、王としての今後の方向性を定めなければならないという遠大な悩みも含まれているのだろう。タクトはタクトで、そんなスガタを知ってか知らずかワコの目の前でそれを受諾。ワコの方は幼い男連中を見て困り顔だ。相も変わらず微妙な関係性は動くようで動かない。 しかし、傍目に見れば、それは明らかな三角関係。偶然そのシーンを目撃したミズノは、真っ直ぐ目もくれずに突き進んだ幼い恋心に初めてのひびが入り、自分でもどうしていいのか分からない状態。加えて姉のマリノまでタクトに心を寄せていた感があり、自分の気持ちの優先順位を計りかねてしまう。 そして、そんな幼いミズノの心にさらなる追い打ちをかけるのは、幼少の頃に決定的なトラウマを与えた母親の帰還。天真爛漫な彼女ではあるが、母親との確執だけは唯一にして最大の心の影。マリノは「戦う意志」を示してみせたが、最大の理解者であるはずの姉の言葉すら、ミズノは拒絶してしまう。そして得られた精一杯の答えは、一時島を離れるという選択だった。 そして、残酷な島の運命を全て知ってしまったミズノ。自分は巫女である。巫女には巫女の使命がある。そして、島から出ることはかなわない。一気に突きつけられた悲しい運命に、ミズノは拠り所を失う。そして、そこに現れたのは…… なおざりなバトルシーンが無いために、ミズノの全てがたっぷりとした尺で描かれていく。ワンエピソードの中だというのに衝撃的なカットが多く、これまでの中でもトップレベルに密度の濃い内容となっている。まず、冒頭ではミズノとタクトの出会いのきっかけとなったひな鳥がいつの間にか巣立ったことが描かれる。タクトは「君のおかげだ」と褒めそやしたが、彼女にそんな意識は特になく、あくまで時間が経ったから、ひな鳥は翼を得ることが出来たというだけのこと。そして、時間の紡ぐ成長物語ということで、少女であったミズノにも、いつしか巣立ちが訪れることを暗示させる。彼女が巣立つべき「巣」となるのは、やはり唯一の理解者である姉のマリノ。しかし、今回のエピソードにおいて、ミズノとマリノの間には決定的な溝があった。 過去にも何度か現れた、姉妹の過去の回想。しかし、2人の思い描く回想には決定的な差異がある。それは、「マリノの有無」。改めて見返すと、本来姉妹仲良く寄り添っていたはずの木の上のシーンや、橋の上のシーンで、何故かマリノの姿が確認出来ない。そして、先週から新規版に切り替わったオープニングの映像においても、この「マリノの消失」は実に明示的に描かれている。ミズノにとってのマリノとは、一体どういう存在なのだろうか。ヘッドやケイトの見た「マンティコール」の正体とは? 「マリノとは何者なのか?」ということが表面化された謎になると、今回のエピソードは本当に恐ろしい。例えば部屋で2人が互いのベッドの上に居ながら会話をするシーンがあるが、同じ構図で描かれた2つのベッドの映像が、ミズノ側からマリノ側に切り替わると、いきなりマリノが消えているシーンがある。実際はミズノのベッドに移動しているだけなのだが、その一瞬の「消失」にはどきりとさせられる。また、今回クライマックスとなった恐怖の「ループ」シーンにおいても、ことさらに強調されるのが「マリノの不在」だ。ミズノがどれだけの朝を迎えても、どれだけの恐怖に怯えても、そこにはマリノの姿が確認出来ない。ずっと守り続けると誓った心優しい姉は、どこへ消えてしまったのだろうか。おそらく次回が「西の巫女編」のクライマックスとなるのだろうが、このあたりの結末は何がどう転がっても衝撃的なものになるだろう。今からやきもきしつつ待ちたいところだ。 今回はサスペンスタッチの緊張感溢れるコンテワークがいつにも増して意味深で、ずっと引き込まれっぱなしだった。既に定番となったミズノたち姉妹の部屋での会話パートなんかはお約束で、陰影の差や構図の対比が綺麗に決まっている。前半、いつもならば降り注ぐ日の光の中を無賃乗車で颯爽と走り抜けるはずのミズノの上に、初めての雨が降り始めてからというもの、画面はずっと暗い。これまで西日が射し続けていたミズノのベッドも、今回は月明かりがかろうじて照らすだけである。ただ、それでも部屋の奥にある薄暗いマリノのベッドとは対比的であり、影に向かっておのが心情を吐露するミズノの気持ちが、どんどん暗い方へと向かっていることを暗示させている。他にも、ワコと出会っていくらか平静を取り戻したミズノが歌っているのは、西日が沈みかけた海岸線であり、「西の巫女」としての存在感がさりげなくアピールされていたりもする。もちろん、そこに現れたケイトの、全く対照的な不適な笑みについても、既に語る必要も無いものだろう。 次回は今回の分もまとめてのバトル回となるのだろうか。順当に盛り上がって参ります。気分はどうしても沈みがちではあるが、この緊張感を維持したまま「アゲて」いってほしいものである。 |
カレンダー
ブログ内検索
リンク
最新記事
(07/01)
(06/30)
(06/30)
(06/30)
(06/30)
(06/29)
(06/29)
(06/29)
(06/29)
カテゴリー
プロフィール
HN:
Thraxi
性別:
男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧 |