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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 次回予告が一番面白かった気がする第10話。ぐつぐつさんが頑張ってくれないとこのままどうでもいいシリアス方向に加速しちゃうぞ!

 義仙の魔眼に囚われてしまった宗朗。十兵衛も慶彦に検体とされており、残された面々は処刑を待つのみ。幸村の誠意に感銘を受けたダルタニアンによって即時の処断は免れたが、千姫も軟禁状態となり、絶体絶命の状態に変わりはない。

 一瞬の隙を突き、かき回し役の兼続と解析役の半蔵の力を利用して抜け穴から隠れ家へと避難した幸村は、一度は秘術・波動霊視を使って宗朗の精神に接触を試みるも、幸村と千姫の力をもってしても呪縛は解けない。結局、力尽くで宗朗の肉体の奪取に挑むことに。わずか5人で研究施設の最深部へ乗り込むメンバーは、その道中で1人また1人と犠牲になっていく。

 最深部に到達した幸村と千姫はついに宗朗を発見するが、その前に立ちはだかるのは最強のサムライ、ダルタニアン。絶体絶命のピンチであったが、幸村と千姫の姿勢にサムライとしての矜持を感じ取ったダルタニアンは、慶彦に初めて反抗する。離反の将もろとも亡き者にしようとトラップを発動する慶彦であったが、千姫たちの呼びかけに応え、ようやく宗朗が覚醒。同時に回収に成功した十兵衛に契りをかわし、今再び、マスターサムライ十兵衛が目覚める。

 

 やっていることは実にシンプルな「ここは俺に任せて先に行け!」展開。普通はこういう流れは最終回の1話前とかにやるもんだと思うのだが、この作品の場合は天草四郎と慶彦という「2つの敵対勢力」があるため、ここでまず半蔵や又兵衛たちの見せ場を作った形になるだろうか。地下施設に乗り込んでからの展開は分かりやすくて突っ込みどころもそんなにないんだど、それ故にあんまり面白いとは言えない。

 加えて、あまりに物語を切り詰めているせいなのか、各キャラクターの心情面が追いにくく、なんだかちぐはぐな印象が強い。まず、最初に幸村がダルタニアンと対話するシーンだが、幸村が「宗朗の安否が分かれば自分はどうなってもいい」と訴えたのは、本心だったのか、それとも何か狙いがあってのことだったのか。結果的にはその行為のおかげでダルタニアンの忠義を揺さぶることに成功したわけだが、幸村の態度を見ていると、どうやら計算無しの本心という扱いのよう。幸村が宗朗に対してどの程度の親愛を抱いているのかがピンと来ないせいで、なんか上っ面だけの会話に見えてしまうのが難だ。「希代の軍師」であるはずの幸村がさっさと全てを諦めて死を覚悟していたのも、なんだかキャラにそぐわない気がするのだ。もう少し幸村と宗朗の絡みを見せてもらった後ならば、少しは共感出来るものになったのだろうが。

 また、そんな幸村を見てやたら影響されたダルタニアンの造反も急過ぎる。幸村たちと違って、これまでダルタニアンが登場したのはほんのわずかな時間だけ。その間に彼女の人となりが理解出来るはずもないし、慶彦との関係の深さも知らない。そんな状態で、ああもあっさりと造反されると忠義が云々というよりも単なる薄情なキャラクターに見えてしまうのだ。なんだか割を食っている勿体ないスタンスである。慶彦の方も、裏切られたと見ると即座に処分する方向に動いてしまったし、想像以上に薄っぺらな関係性だったってことかね。

 どうにもメインプロットの方が納得いかないので、見どころというと脇を探すしかない。今回一番楽しかったのは、千姫救出シーンのあたりで又兵衛に頭を撫でられていた兼続さんですかね。っていうか、兼続が暴れてるシーン以外はあんまり見どころがないんだ。精神世界での全裸対決は製品版だったら少しは楽しくなるかもしれないけど……墨汁が空気を読みすぎるからなぁ。この作品で見たいのは、もっと愉快な墨汁なんだよ。今回はなんだかカット割りが頻繁でブツ切り感の強いコンテ構成で、誰がやっているのかと思ったら、何と演出ともにふじもとよしたかの手によるものだった。久し振りに名前を見た気がするのだが、もっと目の醒めるような仕事を期待したいもんです。

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  久し振りに面白かった気がするので記事を立ててみた第9話。……いや、オープニングのインパクトだけだったかもしれないけど。とにかく凄かったよ。

 シャフトでチョーさんが遊んでるのを見ると、本当に楽しそうでたまらない。同じように歌の仕事でものすごくテンションを上げていたのが「ひだまり」シリーズで歌ってくれた「男の子パズル」だ(是非fullで聞いて欲しい名曲だぞ)。ほんとに芸達者な人だよなぁ。今回はチョーさんだけじゃなくて芳忠さんとか立木さんまで絡んでたからエラい騒ぎですよ。1期も1回だけあった特殊オープニング(「タイトルなんて自分で考えなさいな」)のクオリティがやたら高かったし、シャフトらしい変化球を見せてくれるときはやっぱり輝いているなぁ。1期でマリアだけ特殊オープニングっていう時点でおかしかったわけだが、今回は誰が出てくるんだろうと思ったらまさかの高井オープニング。ありえねぇ選択肢。

 とまぁ、オープニングの話だけで満足なんだけど、最近はあまり注目してなかったこの「荒川」だったが、今回はそれなりに面白かった。特にBパート以降の筋肉話は、無駄な作画の労力がきちんと実っていて、作画がちらほらやばいことがあった(むしろ「それ町」の方がだけど)最近のクオリティを考えれば頑張っていたと思う。台詞回しのキチ○イっぷりも気が利いていたし、このくらいのレベルのギャグが毎回見られれば満足なんだけどなぁ。

 今回なんでそんなに楽しめたのかと悩んだのだが、多分、中の人絡みで面白かったんだろう。千和ステラが2キャラ演じ分けて無茶苦茶やるのには慣れたが、今回「変身」してしまった鉄雄の中の人は三瓶由布子である。「男の子」キャラならば経験値の高い三瓶であるが、流石にムキムキマッチョの筋肉ジャンキー役は初めてであろう。千和ステラのようにまるきり声をかえるのではなく、いつもの鉄雄の延長線上でしっかりとそのマッドな部分が出ていて、すごく新鮮だった。後半になると新谷演じる鉄郎の方も変身したわけだが……こちらは別に変わりなかったな。

 シャフト作品は中の人に無茶ぶりしてくれるところが楽しめるポイントですね。「マギカ」が始まるのが今から楽しみです。

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 智樹が新聞のどんな記事を読んでいるのかが気になる第10話。スポーツ新聞みたいなエロがある新聞にも見えないが、意外にちゃんと社会情勢には興味があるんだろうか。妙なところで発揮される博識は最低限の常識に裏打ちされていたんだな。ちなみに、呼んでる新聞は「デーリィ九州」とある。九州の話だったんだな。最後のカオスも九州北部を襲撃してたし。

 久し振りに智樹の大馬鹿が炸裂するストーリー。自由研究とは思えない素晴らしい規模のプロジェクトが空見町を覆い尽くしているという、「せっかく回りの女の子達がシリアスやってたのにお前はその間にどんな努力をしてたんだ」と突っ込まずにはいられない素晴らしい仕事である。もう、こうなったら「いや、その原理では距離の問題が……」とかいう野暮なことはいいっこなしだ。

 Aパートでは自宅で居場所のない智樹がトイレ、押し入れと避難するところを、イカロスが無情なる優しさで追撃するというお話。アストレアの「トイレが使えないと困るんじゃない?」っていう発言に「えっ、エンジェロイドも……」という疑問が頭をよぎるのだが、トイレパートはアストレアの「っ!……読めない」というどうしようもない大馬鹿発言と、ウォシュレットの勢いに任せてキメ顔で空を飛ぶ智樹のあまりの格好良さに何も言う気になれない。こういう100%馬鹿のネタが最近少なかったので、実に嬉しい。

 引きこもる智樹を心配する2等身イカロスはものすごく可愛いのだが、やっていることがどのエンジェロイドよりも鬼畜。押し入れ電子レンジ化の無駄な科学力も大したものだが、地味にひどいのはいつの間にか戸が開かない様にしているつっかえ棒だったりする。いや、押し入れの構造上、逆の戸を引けば開くはずなんだけどね。この家、イカロスの謎改造と智樹のパイプのおかげで原型をとどめてないよね。

 後半に入ると、3体のエンジェロイドがそれぞれ智樹に対して抱いている思いがはっきりと表に表れ始める。まずはニンフ。アストレアには「ニンフ先輩が居座る理由も無いじゃないか」といわれてしまった2号さんだが、唯一の「羽無し」は、マスターが欲しくとも劣等感からなかなか言い出せない。前に比べれば随分自然に振る舞えるようにはなってきているのだが、まだ完全に片付いた問題とは言えないようだ。

 まだ気持ちの整理がついていないのはアストレア。単に食べ物(と遊び相手)を求めて桜井家に上がり込んでいたお馬鹿さんだが、まさかの会長からのいい台詞によって、自分の気持ちの在処をぼんやりとではあるが意識し始める。一人きりの食事は寂しい。自分が本当にほしい物は、桜井家のあの茶の間の団欒なのではないかと。会長が全てを悟りながらさりげない助け船を出すいいシーンなのだが、じつはビギナーズラックでポーカーの手を固めたアストレア相手にさりげなく勝負を避けたり、アストレアだけを置いて組の抗争に出かけたり、会長は相変わらずやってることが酷かったりする。そう言えば、過去に新大陸発見部には辞表を出したはずなんだけど、相変わらず英四郎と一緒にいるのはどうしてなんだろうね。

 そして、今回最も変化があったのがイカロス。前々回から少しずつその様子がおかしくなっていったイカロスだったが、今回は自分の心の有り処をそはらに尋ねることで少しずつ思いを固め始め、ハプニングとも言える(何か汚い)智樹とのキスシーンにより、その感情はキャパを越える。智樹の下を訪れた当初は起こりえなかった自己の解析不能の変化に、システムの化身であるイカロスは「記憶のデリート」というとんでもない行動に出てしまうことに。はたして次回はどうなってしまうのだろうか。せっかく少しずつ女の子らしい可愛い表情が増えてきたイカロスだったのに、また元のような鉄面皮に戻ってしまうのだろうか。

 智樹とイカロスの関係性。それがこの作品の大元のテーマである。エロ馬鹿という大切な要素もありつつ、少しずつそれがクローズアップされてきている流れだ。そして、そんな中で重要な役割を果たしているのがそはらの存在。今回は冒頭で「自分が起こさずとも智樹が早起きできるようになった」と少し寂しげに語っているし、「智樹はイカロスに対してだけ手を出さない」という事実を看破している。そはらの気持ちを考えるとこの質問は非常に痛々しいものであるのだが、かたやエロに走りつつも女心を考えない優しい馬鹿、かたや「愛は何か」と自問を続けるエンジェロイド。この2者の関係性を繋ぐには、間にそはらのような特別な存在が必要なのだろう。ま、鏡越しでチョップの波動を飛ばせるような超人だしね。

 そして最後に登場したのは、予想通りに深海からの復活を遂げたカオス。さぁ、煮詰まって参りました。色んな意味で期待度マックスです。

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  カタミ・ワカチタ・ヤガダンセ、第10話。最初は「片身分かちた」とかで恋しい思いを詠った呪文なのかなぁ、とか考えながら聞いてたんだけど、途中で単なる逆読みだと気付いて腰が砕けた。あの島、関東界隈なのか?

 突然の体育で、胡散臭いダーツバー軍団の一人を含む隣のクラスにぶつかるタクトたち。スタードライバーも、綺羅星も巫女も、野球をやるだけなら普通の高校生ですよ。普通に投げて、普通に打ってました。一応スポーツ万能少女であるマリノとの(文字通りの)接触はあり、お互いにミズノを通しての情報交換が行われている旨を伝えあい、ついでにミズノの胸中にはサブタイトルにもあるようなほのかな感情が。前回のミズノちゃんのファーストインプレッションで初恋は分からないでもないが、今回は単なるアクシデントだったわけで、そこから頬を赤らめる意味はよく分かりませんけど。

 タクトをどうしたらいいか、さらに分からなくなってしまうミズノ。そんな姉の胸中を知ってか知らずか、今まで以上に野放図に飛び回るマリノ。二人の意志とは無関係に、バニシングエイジは次なる刺客を送り込む。野球の試合でタクトを三振に打ち取った奴(名前はよく分からない)が、ごつい割には「飛び回る4つの球体」という地味な攻撃で攻め立てるサイバディで進軍してきた。予測不可能な動きを見せる飛び道具に防戦一方のタクトだったが、ミズノちゃんに教えてもらった胡散臭い「大丈夫の呪文」を唱えた途端、何となく元気になって何となく勝利。何となくおめでとう。

 「呪文を唱える」→「本当に大丈夫になる」ということは、少なくともタクトはミズノのいう通りに「呪文を信じていた」ということになるのだろうか。自分以外にも妹のことを信じられる人間を目の当たりにして、マリノはさらに揺れる。「お姉ちゃんと私はいつも同じものを好きになるから」。屈託のないミズノの笑顔に、マリノはさらに複雑な状態に……

 

 突然の野球回というのは、意味も無く視聴者を不安にさせる。伝説の「宇宙をかける少女」第9話の存在が頭をよぎるからだ。本作の場合、流石にそんなことは仕掛けてこないが、だからといって面白いかといったら微妙なところ。別に野球でなくても良かった気もするし、取り立てて盛り上がる要素があったわけでもない。あくまで「マリノとタクトの出会いの場」であり、「今回のバトルの伏線」であっただけ。一応話に繋がっているから構わないけど……ギャグのノリとしてもイマイチ盛り上がらなかったしなぁ。ちょっと消化不良。というか、今期はどれだけギャグを絡めようとも「パンスト」「ミルキィ」がいるから密度が薄く感じてしまうんだよね。イカんことだとは分かっているのだが。

 野球が終わればあとはいつも通りに。今回メインとなったのはマリノの心情であり、妹を思う気持ちと、綺羅星の一員としてタウバーンを打倒したいという気持ち、そして新たにタクトに対して生まれてしまった気持ちなど、本当にややこしい状態になっている。一時はミズノを説得してそうした関係性を簡略化しようとしたのに、タウバーンのバトルを見たおかげで余計ややこしくなってしまったわけだ。今後どういう風に動いてくるんだろう。

 そんなマリノの心情を表す演出として印象的だったのが、ミズノの部屋で彼女を説得しようと対峙するシーン。常に光を浴びながら明るい世界を生きるミズノに重ねて、全く同じ構図で部屋の奥に座るマリノが対比される。明と暗、動と静、双子の姉妹ははっきりと別れているが、綺麗に重なる構図がどうしようもないほどの「等しさ」も同時に表す。さらに、ミズノを膝枕するシーンになるとマリノは「光の当たる方」へと移動しており、妹の力によって、彼女が「明」の方向へと進めていることも暗示されている。もっとも、そんな妹は窓を飛び出してさらなる光へと進んでしまうわけだが。

 外へと飛び出したミズノは、巫女の名物であるアカペラ歌唱を披露。サカナちゃんやワコと比べて、随分明るくて活動的な歌である。当然今後はタウバーン登場シーンにこの歌が重なるわけだが、「モノクローム」に慣れてしまった身としてはちょっと浮いているような印象を受けてしまう。こればっかりは慣れの問題だとは思うけど、もう少し重厚さが欲しいかなぁ。下手ではないので今後のミズノの立ち位置次第では面白い素材だと思うんだけど。こうしてバックミュージックで「現在の物語の中心が誰であるか」というのが分かるのは面白い部分か。

 他に気になった点というと、まずは相変わらず微妙な立ち位置をうろうろしているスガタの存在。ものすごく安易に王の柱を起動しようとする浅慮には困ったものだ。そして、「バックアップは野球だけか」と、ゼロ時間での自分のふがいなさに嘆息するシーンも。彼は本当にタクトとうまくやっていけるんでしょうか。

 そして、そんなスガタやワコと旧知の仲だった科学部部長、ケイトの過去もちらっと見えた。あんなクールな立ち位置だったのに、ワコと仲良しだったとは意外である。ま、この島の社会はめちゃくちゃ狭くて小さいから、みんながみんな仲良しでも不思議じゃないけどね。

 そう考えると、毎回ボコられる負け犬同盟も案外スガタあたりとお友達だったりしてな。……ファンネルが飛んでくるとあっさり負けるってのは理不尽だよなぁ。そもそも「ソードスター」って呼ばれてるのにメインウェポンが飛び道具ってのは理不尽だよなぁ。ほんと、敵キャラ適当すぎやで。

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  ほとんどメインヒロイン2人がしゃべってない第10話。ここに来てこのあり得ない変化球。もう、誰もついていけない領域。

 Aパート「インナーブリーフ」。一応ブリーフメイン回ということになるんだろうけど、その実メインはガーターである。これまでも数々の最低な行為を繰り広げてきた破壊坊主のガーターだったが、今回は「パンティたちがブリーフの体内へ」というよく分からないシチュエーションに便乗し、ついにブリーフ攻略に着手。おかげで予想通りに最低の結末を迎えている。散々ひどいひどい言われてきたこの作品だが、今回ほど誰も得しないエピソードもないだろう。「ワシとワシのワセリンを信じるのだ」って、ここまでひどい台詞、アニメはおろかAVでも聞いたことねぇよ。なんか画も変な回だったけど、この作品に作画云々とかいう言葉は通じないな。

 Bパート「チャックトゥーザフューチャー」(1/2/3)、今度はまさかのチャックメイン回。一種のサイレント劇なわけだが、「チャ」と「ク」だけでも余すことなく感情が表れるチャックが無闇に可愛らしい上に不憫。

 とにかく動きだけで見せてくれる作劇になっているので、いかにもカートゥーンらしい勢いが面白い「1」。これまでほとんどスポットが当たらなかったファスナーとの絡みもあり、「使い魔(?)世界も色々と大変だったんだなぁ」というのがよく分かる。ファスナーさん、学生時代は帝王でイケメンでスケコマシだったんですね。でも、中の人(??)は女性だよなぁ。

 「3D」と銘打たれて、やたら画面の押し引きのダイナミックな動画面が売りの「2」。これって本当に3Dになったりするんだろうか。こういう全力で無駄がやれる精神は素晴らしいものがある。でも、中身はものすごくどうでもいい内容なんだけどな。中身の小さいおっさんも大変だな。

 そしてサイコホラーのような奇妙な雰囲気に終始緊張感が維持される「3」。扱っているモノがチャックなのにこの不安定なイメージが現れる作劇は、多分なにか洋画のパロディなんだろうけど、よく分からない。分かるのは、「チャックのキャストの人(中村たかしさんというらしいが、何者なんだろう)が頑張っているな」ということくらいなものだ。そして、あまりに意外な最低のオチ。これって「実はファスナーと仲良しになりました」っていうことでいいんだろうか。っつうか、あいつらはどんな生命体で、どういう繁殖の仕方するんだよ。もう、すげぇよ。

 余った時間のCパート「2人はエンジェルHELP!」。徹底してPV風の作りを維持した画面になっており、曲ロゴや紹介テロップなど、全てどこかで見たことがあるものを再現。さらに数々のメジャーPVのパロディを織り交ぜつつ、こっそり最低な演出を交えるなど、本当に怖いもの知らずのやりたい放題。そのくせどこかスタイリッシュに決まっていて「格好……いい?」と思えてしまうのが恐ろしいところだ。

 ライブシーンはふざけた画面かと思わせて実はかなり入念に作られており、昨今では既に定番となった「ライブアニメ」としてもきっちり見せられるものになっている。ボーカルのパンティは熱の入った歌唱が曲にマッチしているし、ベースソロパートがあるのでサポートのストッキングにもきちんと見せ場が用意されている。特に左利きの設定も無かった気がするのだがベースがレフティなのは……いや、何も言うまい。ドラムのガーターにギターのチャック、こいつら、普段は仲悪いくせに妙な連帯感があるよなぁ。

 無茶苦茶が「こういう方向」にも出てくるということを知らしめる実験作となった今回だが、この作品の場合、こんな無茶苦茶でも実験とも言い切れないやりきった感があるのが不思議なところ。1つだけ分かるのは、多分サントラは間違いなく買うだろうということだけだ。

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 あれ? なんか普通に面白くね? と思ってしまった第9話。もうこのアニメを見るときの基準がだんだん分からなくなってきているので、感覚がすっかり麻痺してしまっている可能性があります。これが侵略か……

 Aパート「ピンポンダッシュしないか?」。三瓶ボイスの悪友に誘われたとはいえ、たけるがピンポンダッシュなんて迷惑な悪戯に荷担しているのはいただけない気がするのだが、そんな小学生の悪戯を使わないと侵略者魂を発揮できないインベーダーも問題があるな。そして千鶴絡みで本当に小学生のように拙い嘘を塗り固めてどつぼにはまっていく展開。「部活オツカレ!」とか、つい最近まで学校という施設すら知らなかった奴が言える台詞じゃないけどな。

 色々ありつつも、結果的には初めて対等な立場と言える友達、清美との出会いのエピソードとなった。「イカ娘って、本名でゲソ」っていうのもどうかと思うが、それで打ち解けてくれるんだから本当に良い子だね。もう、いい話だけでも構わないよね。千鶴のせいでそうはならないのが残念だけど……結果的には相沢家にすっかり馴染んでいるイカ娘の日常も垣間見えたわけで、トータルで見たらいい話……じゃなイカ。千鶴も栄子も、本当に優しいなぁ。やたらテンポが良かったし、普通のネタとしても面白かったし、Aパートに持ってくるのが勿体ないようなお話でした。このバランスがこの作品のベスト配分な気がする。え? オチてないって? いや、イカ娘が「煮るなり焼くなり」って言った時点で落ちてるんですよ。大根で叩いてから煮るとやわらかくなりますよ。

 Bパート「メイクしなイカ?」。イカ娘の唇がどこらへんかが判明するお話。「幼児キャラ+化粧品」という組み合わせのごく当たり前のストーリーながら、早苗が絶好調でいい感じ。ものすごくさらりとれもんの客層がおかしかったりするのは、隠しきれない水島監督の馬鹿ネタっぽくて久し振りにホッとした。

 メイクしてもらった直後に顔をこすられたイカ娘がやたら可愛かった上、渚や栄子あたりもちょっと雰囲気が変わっていい感じ。悟郎はあんな態度のくせにイカ娘に対して案外優しい。キャラクターが集まってくるだけでなんだか賑やかになるなぁ。意外にも、早苗オチにすりゃいいのにオチを受けたのは何故かたける。この辺のチョイスが意味不明。「落ちないでゲソ〜」がオチというのは、製作陣の自虐ネタなんでしょうか。秀逸。ところで、何でイカ娘は相沢家の印鑑を持ってたんでしょうかね。

 Cパート「秘密兵器じゃなイカ?」。サブタイトルとはあんまり関係無い気がするシンディ三馬鹿エピソード。とにかくキャラクターが増えて過去最高の人数が集まったため、それだけでなんだか盛り上がる。シンディ×早苗や渚×シンディなどの目新しい組み合わせが見られるので、それだけでもネタ回しになるのである。そして、どれだけキャラが増えたところで濃さでは他の追随を許さないのが早苗。「めんどくせぇ」という他の面々のご意見ももっともです。

 三馬鹿が出てきたのに3人がイマイチ目立たないのはナニだが、こいつらが出てくると何でもありになるからかき回し役としては使いやすそう。「侵略者の威厳が身につく弾丸」ってナニさ。まぁ……どうでもいいや! 今回は3本とも休む間もない小気味よいネタの刻みが最高でしたね。以上!

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 普通のアニメとしても楽しんでしまっている第9話。こんなアニメになるなんて、誰が想像出来たかなぁ。

 まさかの根津メイン回という意外なセッティングもさておき、今回の目玉はなんと言ってもミルキィホームズのご先祖様大集合。大甲子園のごとく集まりくる偉人達の共演に、シナリオラインとしてもなんだか「普通の」盛り上がりも見せてくれている。特にタイトルを冠する名探偵であるホームズは純粋に最強キャラとして描かれており(スタンド能力的にも最強)、こんな作品なのに不覚にも格好いいと思ってしまうほどである。……っていうか、この作品なら格好良くならないと駄目なんだよね。むしろ他の3探偵がギャグに徹していた方がおかしいのかしら。グレイとポアロはそれなりにいいキャラになってたけど、ネロウルフのあのキャラは、たとえ冗談だったとしても1人だけ可哀想過ぎる気がする。そのバナナは一体なんだよ。

 そして、順当にキャラとしての魅力が上がり続けているミルキィホームズの面々。シャロのコロコロした愛らしさは言わずもがなだが、今回はキャラ造形の質がかなり高くて、1つ1つの表情の変化までネタになり、なおかつ可愛いというお手本のような出来。食べ慣れない豪勢な食事にがっつく4人のブサイクな表情は見ているだけで楽しいし、コーデリアに抱えられながら滝のような涙を流し続けるシャロ、何かをひらめくと電球でなくはげ親父が浮かんでくるエリー、先祖に乗り移られた結果頭にケーキが標準装備になったネロ、乗り移られた姿が一番しっくり来るコーデリア。細かい部分でも徹底的にネタに走った画作りがなされているので、作画の質があがったときに一番ペイが大きいんだよね。

 そして、探偵がずらりと並ぶと、「そういや探偵小説の警官って無能キャラになることが多いね」っていうのがよく分かるこころちゃんの扱いがナイス。シャロについで表情の変化に富むキャラクターで、今回は謎の人形ココロ君とのタッグも実に滑稽。「人形とぴったり同じにしゃべるなんてすごいです!」とはシャロの弁だが、こういうネタが綺麗にスルーされるあたりがこの作品の根深い部分だ。

 これだけ既存のキャラが立っているのに、新登場の「ご先祖様」軍団も負けちゃいない。原作ファンにとっちゃ色々と悩ましい造形かもしれないが、ギャグをやりながらも、なんだかんだで「普通のミステリ」っぽい部分はおさえている。やっぱりダイイングメッセージって言ったらああいう推理が普通よね。ポアロのキャラやホームズのキャラなど、既存のメディアで描かれた探偵像を踏襲しているのも評価が高い。ず〜〜〜っと「この作品に探偵要素は無いよなぁ」と思っていただけに、ちゃんと(?)設定が活かされたのは嬉しいことだ。

 この作品に求められるものはほぼ全て出し切っている感のあるエピソードであるが、今回のびっくりポイントは、無駄に豪華な4探偵のキャスト陣。再登場はなさそうだけど、あるべき声をあるべきところに使ってますよ。

 ちなみに、今回エンドロールに明らかにおかしい部分があったことはどこかで話題になってるんだろうか。キャスト欄に「ポアロ」がいないんだ。本来「ポアロ」であるべき部分が「ネロ」になってたせいで、「ウルフ=チョー、ネロ=茶風林」っていう表記になってた。どんなミスだよ。

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 12月3日 ドラフト模様(SOM×3)

ピック順 【Thraxi】→【Sangriter】→【Alessi】→【Newcomer】→【Van】

 気付けば随分間が空いてしまった久し振りのドラフト。面子の中には順調にオンラインで試合を消化している人間もいるみたいなんですが、その伝によると、今回の環境はなかなか勝ちきれないらしいです。「ゲームジャパン」誌上の「何取る」もプレイヤーによって1引きのカードの性格がはっきり分かれていたし、当初噂されていた「アーティファクト環境ならではのピックの安易さ」はあまり感じられず、むしろ「有色と無色」という要素がこれまでのピックに+アルファで加わり、さらに感染デッキという別な軸まで用意されたことで、純粋に付加的な難度が増しているのかもしれません。

 まぁ、そんなことは大して回数を重ねていない身としてはピンと来ないわけですが、私に出来るのは、フライデーでフルボッコにされた怨念を身内で晴らすのみです。レア最高。どうやら我々の中には、「神話レアの中からワームにだけ片寄らせて開封する能力者」がいるみたいです。プレインズウォーカー・プリーズミー!


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 というわけで、近所の劇場で開催された謎の上映会に行って参りました。劇場にファンが集まって、ライブでもねーのにツアーの編集された映像を見るのってどうやねん、とは思ったのですが、なかなかどうして、見応えはありましたよ。

 Sphere絡みのイベントだし、それなりにお客は入ってるのかと思ったのだが、実際は日に2回回しということもあってか、客入りはまばら。劇場もせいぜい1/3程度が埋まっているくらいで、イベントとしてどの程度のニーズがあったのかはよく分からない。ただまぁ、この企画自体、あんまり大々的に宣伝を打っていなかったような気もするので、もう少し色んなところで売り込めば客も入った気もする。個人的にはあまり窮屈にならずにのんびり見られたから良かったけどね。

 ライブの映像を劇場のスクリーンで見るのはなかなかよろしい。音響も充実しているのでライブの臨場感が出るし、11人の顔がきっちり見られる大画面の方が、わざわざ現地に行けなかった人間が見る意味があるからだ。また、今回は3D映像ってこともあって、ライブに行く代償行為としては求められる最高レベルのものではなかろうか。

 当方3Dシアターは初体験で、眼鏡on眼鏡になるのは窮屈だと聞いていたので心配だったのだが、そうした部分での不満はほとんど無かった。想像以上に3D技術ってのは進歩しているんだなぁ、というのが率直な感想である。ただ、「とびだスフィア〜」とはいうものの、実際はどちらかというと画面に奥行きを与えることで3D化している感じなので、「飛び出してくる」っていうのとはちょっと違うだろうか。画面上で一番飛び出してたのは観客が振ってるサイリュームだったし。せっかく奥行きが出てステージパフォーマンスが映えるはずなのに、全体的に引き気味の映像が多かったのはちょっと残念。4人全員を画面に入れる必要があるし、ステージ全体の映像も必要なのは分かるのだが、折角の3Dなんだから、細かいアクションが分かりやすいように寄り気味の映像を多めにして欲しかったというのは贅沢な注文だろうか。

 

 とはいうものの、やっぱりライブっていいもんです。当方、この世界に入ったきっかけがUNDER17だったということもあり、ライブの持ち味であるコール&レスポンスの妙味っていうのがものすごく刺さりやすい。正直言ってSphereの面々のステージパフォーマンスがそこまで上手いというわけではないと思うのだが、それでも若さを全面に押し出したエネルギッシュな歌と踊りのおかげで、どうしたって飛びたくなってしまう。次に関西に来たときには絶対に会場に行きたい。そして、こうして外聞を気にせず応援したくなっている自分は韓流アイドルやAKBを応援してる人間と同じ人種なのだなぁ、と思うと、ちょっと寂しくもなる。好きなものは好きなんだから(ry

 改めてライブという舞台上のSphereを見て思うのは、やはりこの4人は、華があるということ。「声優ユニット」なんてふざけた存在はこれまでも数多存在してたわけだが、個人個人が役者としての活動をしている関係上、どうしたってメンバー間に差異が生じてしまい、メインとサブに別れてしまったり、何人か空気の様なメンバーが出るのが常である。しかし、Sphereの場合はそれが無い。4人がそれぞれ一流のパフォーマーとして成立しており、1人1人に見せ場が存在している。どの側面から見ても、4人が最低限の仕事をこなすことが出来るユニットというのは、考えてみれば実に贅沢な集まりではないか。

 1人ずつ見ていくと、最年少の寿美菜子は、メンバー全員が評する通りに振り付けの完成度が高い。歌唱力も高いレベルで安定しており、若手のくせにバンドで言ったらベースみたいな立ち位置だ。彼女の守る基本線を維持しつつ膨らませるのが、このユニットの起点であるようにも見える。

 寿の上に重ねて全てを増幅させるのが、戸松遥の役割。立ち位置は端になることが多い戸松だが、広がりを見せる4人のフォーメーションを考えたとき、一番端は一番大きなモーションを要求される。その位置で、歌唱、声量、そして振り付けと、とにかくはっちゃけてエネルギーを弾き出す、そんな役割に見える。映像中でも既に名物となった「戸松ジャンプ」は健在であったし、会場特典として流された武道館ライブの映像では、真っ赤な衣装で他のメンバーがスカートだったのに、一人だけパンツルックだったのがやたらおかしかった。飛びすぎると、見えちゃうからなんでしょうかね。

 熱心なファンからは異論も出るかもしれないが、4人の中でやや異質なスタンスを持つのが、豊崎愛生ではなかろうか。他の3人が比較的近い声質を持つ中で、豊崎だけは、1人ちょっと違ったカテゴリの声音を持っている。そして、その性質ゆえ、やや声量が弱い(もちろん歌唱時の話であって、役者としては決してそんなことはない)。ただ、この「弱く聞こえる音域」というのはバランスを考えたときに不可欠なものであって、4人が全く同じ方向性でまとまってしまっては、わざわざユニットとして活動する意味が無くなってしまう。「声の多層性」を持たせる上で豊崎は替えの効かないポジションであり、それがよく分かるのは、コーラスやデュエットなどの混声パート。「風をあつめて」のようなコーラスが活きる曲目だと、彼女の声が実に良いアクセントになるのである。

 そしてこうした個性的な4人を飲み込んでまとめ上げるのが、リーダーの高垣彩陽というわけだ。個々の歌唱スキルが充分に高い4人であるが、その中でも飛び抜けた彩陽の歌唱があるからこそ、思い切り歌って踊れるという部分はあるだろう。常にメンバーの中心にいるリーダーの存在感は、タスクが複雑になるライブとなると、より一層際立つのである。一番小さい身体で一生懸命に振りをこなすがんばりも実に印象的で、そのエネルギッシュな部分を最大の武器としているSphereというユニットを象徴する存在と言える。堂に入ったトークパートでのしきりなんかも流石(まぁ、この辺はメンバー全員が信じられないくらいの舞台度胸を持ってるんですが)。

 やっぱり、ライブ映像を見ると会場に行きたくなるし、飛びたくなる。やっぱり「すぱのばっ!」と決めたときの会場との一体感はそこにいなければ味わえないものだろうし、1から10まで全速力で駆け抜けるライブのテンションは、映像では伝わりきらない部分があるだろう。「今のSphere」にしか出来ないこともあるだろうし、是非とも次の機会は狙いたいところである。……まぁ、競争率は高いんだろうけどね。

 多分、今回上映されたツアーのソフトが出たら買うことになるんでしょう。それだけの価値はあると思いますよ。

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Thraxi
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声優のこと全般
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子
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↑越えられない壁
沢城みゆき 斎藤千和 
中原麻衣  田中理恵  
渡辺明乃 能登麻美子
佐藤利奈  佐藤聡美
高垣彩陽   悠木碧
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