最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
もう好きにしたらいいと思う第8話。みんなで使えばいいと思うよ、「トイズ忍法火の鳥」。まぁ、科学忍法の時点で意味が分からない技なんだから、トイズで使えても別にいいですよねー。…………ん〜。
なんだかカット繋ぎのあり得ないスピードと、こころちゃんのあまりのデジキャラット顔のせいで「まるで桜井弘明みたいな回だな!」と思ってたらやっぱり桜井弘明だったでござる。この人も歪みねぇな。いつ見ても無闇に元気になれるよ。理不尽な夢ネタは「GA」でもやってたし、桃太郎ネタは「メイド様」でやってるんだけどね。なんだろう、この、どれとも被らない無駄なオリジナリティは。意味なんか無くても楽しいならいいんですよ。 今回一番気になったのは、犬猿キジが登場したシーンです。「グルミンかよ!」って、勢いよく突っ込んだ人間が、日本国内に多数登場したことでしょう。コーデリアがポチ姉みたいな性格だったらもう少し違った作品になってたんでしょうけどね。 改めて言う。もう、好きにしたらいいよ。畜生、笑っちまうよ。 PR
もうずっとキャラ大杉、第8話。キャラが多い=ただでさえ理解してない世界観についていけない=名前を覚えられないから声で判断するしかない=色んな声が聞けて幸せ!
冒頭に「なんかお祭りが始まったから学園祭話なのかと思ったら、実は体育祭だった」というよく分からない肩すかしをくらったので、その後の話の筋を追いかけるのが面倒になった。ま、今回はまだ敵側の顔見せ程度だし、どっちかっていうとシリアス要素よりも前回までみたいな賑やか面子でわっしょいのイメージが強いので、シナリオを気にしないで楽しむことも可能なのです。だから、「パレードがあるせいで道路を渡るのに3キロも歩かなきゃいけないようなイベント進行はありえねーだろ」とかいう突っ込みはしないのです。 あれだけ大量の女性キャラが溢れ出てきたにもかかわらず、存在感が薄まらないのがインデックスと御坂の2大ヒロイン。特に御坂のデレの進行は中の人の心配をよそに深刻化しており、脳内がすっかりピンク色に染まった姿は痛々しい。駄目だよ御坂さん。もうちょっと自分を大事にしないと。 そして逆に自分最優先の行動パターンのインデックスさん。今回彼女がやったことは、単にお腹が空いただけです。でも、それが彼女のレゾンデートルなのだから、致し方ないと思います。食べている姿は一番輝いているしねぇ。ところで、今更の疑問なんだけど……インデックスってお幾つなんでしょう。小萌先生と並んだ2大ロリ共演を見ると、少なくとも小萌先生(の外見)よりは年上に見えるんだけど、当麻に対する羞恥心の発露が結構強い。ラッキーハプニングで当麻にキスしてしまって固まるとか、普段あれだけ噛み付いているアニマルにしちゃ意外ですがな。インデックスさんには照れとか恥を捨てて純粋な食欲モンスターとして頑張ってほしいものです。戦闘? どうせ大して見せ場なんか無いんだから絡むな絡むな! その他の女性キャラとしては、とても17歳なボイスをお持ちの上条母。「あらあら」の後には「うふふ」をつけてくれないと駄目だよ! この家庭で当麻が不幸だと嘆くのが許せない。そしてお母さん繋がりだと、御坂母には篠原恵美。ぜいたくな家庭ばっかだな! 新キャラ登場、当麻の口うるさいクラスメイト・吹寄さんには、もうそろそろ過労で死ぬ気がする藤村歩。この2日(金曜土曜)で見たアニメの全部に彼女が出ていた気すらする。列挙すると、出てないアニメは「ざくろ」「神シル」「ヨスガ」「ミルキィ」の4本、出てるのは「パンスト」「バクマン」「テガミバチ」「禁書」「イカ娘」の5本。すげぇ、5割越えてんのか。……身体を大切にね。あの真剣な姿勢で「お前の不幸は嘘っぱちだ」と当麻をボコボコに出来るのは彼女しかいない気がする。そして、ムサシノ牛乳の乳補強パワーは尋常じゃない気がする。御坂やインデックスも、固法先輩と一緒に風呂上がりのムサシノ牛乳をやってれば、きっと立派になるよ! ならなくていいけど。 久し振り登場となったのは、ローラ・姫神(川澄・能登)の大沢コンビ。明乃さんは1期でやられちゃって、花澤は超電磁砲サイドで使っちゃったから5人揃うことはなさそうだけど、やっぱりこの2人がいるだけで安心してしまう。小萌先生(こやまきみこ)、土御門妹(福圓美里)、黒子と初春のジャッジメントコンビ、なんだかもう、現代声優展覧会みたいな様相ですよ! そして最後に現れしは、新たな敵キャラぱっつんぱっつんな乳を持つ、なんだか中の人に似た印象のパツキンさん(CV・柚木涼香!)。オープニングアクションがやたらエロ格好いいので気になってたキャラです。柚ねぇがやってくれるとか、もう完璧じゃね? エロも、ネタも、食欲も、飲んだくれも、全てをかき集めた学園都市。誰か収拾を付けられるか?! 中の人の話題しかしない作品があってもいいじゃない!
逆にびっくりする第9話。こういう回もあるのかぁ。
Aパート16話は、いまさら「サービス回だよ」などという胡散臭いナレーションから入る水着回。いや、だからこのデザインで水着って言われても……ただ、むしろ今回大サービスしてくれたのはデイモン姉妹だった気がする。実は一番きわどい水着を着ていたスキャンティおねぇ様に、どんな格好であろうと自分を失わずに「ルゥ〜ル!」を堅守するニーソックスさん。彼女たちが策謀も巡らさず、正面から天使姉妹に戦いを挑む様は、実に活き活きして見応えのあるものだった。今回はりょーちもの演出作画なので、奇妙な色気と魅力のあるデイモン姉妹がディティールまでこだわって描かれていた気がする。 この作品にしては捻りのないストレートなビーチバレー勝負なのだが、この絵柄では出ないような切れの良い動きのおかげで、普段なら絶対見せられない天使姉妹の健全なスポーツシーンも気持ちよく見られる。勝負の決着まで正々堂々だったのは驚きだ(途中でチャックが尊い犠牲になってるけどね)。健全な試合だと、やっぱり一番魅力的なのはニーソックスさんだなー。 そして、最後は決着が付いたと見せかけてのグダグダエンド。タコのゴーストは出たけど、今期大人気のイカ型ゴーストが出なかったのは惜しい。「海辺アニメ」「イカが出る」「オチがない」の3拍子揃えれば完璧だったのだがなぁ。 Bパート17話は、まさかまさかの、捻りゼロの「そのまんま」ストーリー。こういう構成も繰り出してくるんだなぁ。油断ならぬ。ギャグ成分が薄かったのでトータルで見た満足度はイマイチだが、ちゃんとこの絵で普通のシナリオも書けるんだ、ということを示すだけでも、ひょっとしたら意味があったのかもしれない。 ピンと来なかったのはストッキングの悪趣味っぷりだけ。最初は何かひどいオチがあるんだろうと思っていたので気にせず見ていたのだが、あのオチだったおかげで結局釈然としなかった。いや、個人の好みなんて口出しするもんじゃないけどさ。今まで全然そういうステータスが描かれなかったもんだから、流石に唐突な気がした。なんか堕ちもの系エロゲで調教がすんだヒロインみてーだな。 形はどうあれ「キャラもの」として成立している作品なので、純愛を通じてストッキングの魅力を引き出す、というのはある意味ものすごく正しい方向性。ついでにパンティの控えめな姉妹愛も感じることが出来たし、普段とは違った方向からいいアクセントになった気もする。これで逆にパンティの純愛エピソードとかが入ったらものすごいことになりそうだけど。 丁寧な画面構成もさることながら、今回は音響面が実に印象的な回。「ショコラ・ショコラ」のちょっと不思議なBGMが何ともセンチメンタルな雰囲気を出していたし、無音の繋ぎなど、シリアスをきっちり支える音の使い方がハイレベルである。オープンエンドもシングルカットされないみたいだし、この作品のサントラが出たら是非ともおさえたいね。もちろん、ドラマを作り上げたキャスト陣もね。ブサメンゴースト役が谷山紀章ってのは、エンドロールを見るまで全然気付きませんでした。やっぱりゲストキャストが一筋縄でいかないよなぁ。あと、今回衣装デザイン協力に伊瀬茉莉也の名前がクレジットされていたのがちょっと気になる。そういう仕事も声優にさせるんか。
この期に及んで新キャラ登場、第8話。そりゃま、特別キャラクターが多かったわけじゃないから別にいいのだが……どういう結末に向かいたい作品なんだろうか。
前回の半蔵の奮戦も空しく、千姫と幸村が出した結論は「慶彦とは確実な対立関係になったので、全員、戦力を増やすために宗朗とキスしてマスターサムライ化しろ」という無体なもの。残された人員である半蔵・又兵衛・兼続の3人は、既に心に決めた人がいたり、単に宗朗が嫌いだったりするので、主君の命といえども素直に受け入れることが出来ない。 そんな中、1話の再現であるかのように、突然空から全裸の女性が舞い降りてくる。彼女は十兵衛のときと同様にそのままキスをしようとしたが、十兵衛の必死の制止があり、宗朗はすんでのところで思いとどまる。柳生義仙を名乗る眼帯の女性。あの手この手で宗朗に迫るところが先約3人には気に入らない。また、「侍とは、臣と将とは何か」というイデオロギーの面でも、義仙は他の2人と対立する。 怒りにまかせた千姫は宗朗をボコボコにしたあげく、義仙に決闘を申し込むことに。いざとなったらマスターサムライ化すれば勝てると高をくくっていた千姫達だったが、義仙の戦力は奇妙な闘気をみなぎらせることで上昇し、油断した千姫を追い詰めてしまう。とどめを刺そうと剣を振りかざした義仙を、十兵衛がかろうじて食い止める。「侍とは忠義によって成り立つ関係であり、その形は愛だろうが信義だろうが同じ。ただの契約関係とは違う」と説いて聞かせる十兵衛に、感銘を受けた義仙は改めて行動を共にすることを誓うのであった。 「次から次へと裸の女の子が空から降ってくるなんて、この国はどうなってるわけ?!」という千姫の嘆きが、どうしても現代日本のアニメ業界を憂いているようにしか聞こえない。今期だと「そらおと」「神シル」「禁書」「TO LOVEる」とコレで5本かな(一匹海からあがってきた女の子もいますけどね)。だが、大体の作品は1人降ってくりゃ充分なのに、この作品の場合、全く同じシチュエーションで2体目が降ってくるというのが「どうなっているわけ?!」と不満が漏れる要因である。現時点で十兵衛の正体も分かってないのに、さらに不確定要素が増えてしまっては、視聴者はどうやってキャラクターを見ていけばいいのか分からなくなってしまう。やっぱあれか、2人ともシナプス製エンジェロイドなのか。 レギュラーキャラがそこまで多くないとはいっても、既に宗朗を取り囲む女性キャラは6人もおり、さらに1人が増えてしまうとなかなか個性が出しにくい。今回増えた義仙の場合、歴史的に見てもマイナーキャラなのでイメージが湧きにくいし(というか私は知らないし)、キャラとしての特徴も、現時点ではあまり見えてこない。乳がでかいのは大体のキャラで一緒だしなぁ。改めて見ればこの作品には「積極的なエロキャラ」はいなかったわけだが、又兵衛や十兵衛があんな衣装を着ている時点であまりアピールポイントにならないのである。こんなところでぽっと出てきて、一体何がしたいのだろうか。 さらに、あらすじをまとめて気付いたが、十兵衛や義仙の素性が分からないおかげで、アイデンティティの対立があまり見えてこず、シナリオ上は今回メインとなるべきだった「忠義とは何か」という問題を掘り下げることもあまりうまくいっていない。最終的に義仙は十兵衛の説教に感服していたわけだが、元々千姫たちが訴えていたことと何が違うのか分からないのである。単に力で押さえつけられたから降伏したのか、それとも十兵衛が無邪気だったから信頼してしまったのか。肝心の筋立てが追えないおかげで、なんだか釈然としない1話であった。 新キャラのパンチが弱いので、他のキャラクターに頑張ってもらうしかないわけだが、今回も一際輝いていたのは兼続だろう。ウザキャラとしての地位を確立し、適度な羞恥心と適度な厚かましさが賑々しくも愛らしい。簀巻きにされたビジュアルも一人だけ世界観が違う間抜けっぷりが際立って良いですね。あの又兵衛に「死ねばいいのに」とまで言われ、当て身+フルボッコというあり得ないぐらい不憫な扱い。何もそこまで冷遇されんでも。後は野獣化して宗朗を付け狙う幸村と千姫の必死の形相とかかな。転ぶたびにエロポーズしか取れない又兵衛さんの阿漕さも捨てがたい。 今回は戦闘シーンもいまいち目的意識が見えなくて盛り上がらなかったのだが、十兵衛が放つ墨汁と、義仙が放つ白墨が混ざり合うビジュアルは分かりやすくて良かったかも。ただ、やっぱり墨の良さを出すなら黒一色で変化を出せれば面白かったんだけどね。
全編シリアス、まるで最終回かと思わせる第8話。この作品のシリアスはあまりニーズが無いかと思った時期もあったが、どうしてどうして。実に印象深い、ハイクオリティなエピソードとなっております。
ニンフを精神攻撃で蝕むカオス。そのまま嬉々としてとどめを刺そうとするが、間一髪のところでイカロスが救援に駆け付ける。しかし、自在に姿を変化させるカオスが智樹に化けて命令を下したため、イカロスはまともに戦闘出来ない。イカロスの必死の抵抗で一時は安全圏まで飛ばされたニンフだったが、偶然出会ったアストレアに救いを求めると、自身は力尽きる。先輩の懇願を受けてイカロス救援に向かおうとしたアストレアだったが、空からは「マスター」の声が響いてくる。ニンフを処分せよとの命令に、未だしがらみを解き放っていないアストレアは逆らうことが出来ない。 そのままニンフを処分する寸前までいったが、虫の報せを受けた智樹が現場に駆け付け、アストレアに対して再び「お前はそれでいいのか」と問いかける。既にダウナーとの接触を重ね、自らのスタンスに疑問を抱えていたアストレアは答えを出せずに立ち尽くし、それを見た「マスター」は、今度は彼女にイカロスの処分を命じる。カオスの暴虐によって満身創痍のイカロスと、それを処分すべく武装を施したアストレア。たとえイカロスの武力が上であっても、容易に任務を遂行できる状態だ。だが、彼女の選択は、悪い頭でただマスターの命令に従うことではなく、自分の気持ちを優先し、自らを束縛する鎖を引きちぎることだった。 しがらみを断ち切ったアストレアは、気ままに人心を揺さぶるカオスと対峙。持ち前の戦闘力で一時は圧倒してみせるが、第2世代のエンジェロイドは彼女の武装をも上回る。最後の一撃が見舞われるかと思われた瞬間、自己修復を施しウラヌスシステムを解放したイカロスが介入する。古の最強装備と、最新鋭兵器のぶつかり合いは熾烈を極め、最終的には、イカロスがカオスを深海に沈めることで決着を見た。最後まで「愛」を問い続けたカオスとの接触を通じて、イカロスは自分の中にあるその気持ちを、今まで以上に強く意識したのであった。 Cパートの最後はちょっとほのぼのとしてみせたが、1期最終話を除けば、初めてのシリアスオンリー回。こうして心情描写や格闘戦、メカ戦闘などに筆を費やすと、いかにこのアニメの映像クオリティが高いかを再確認することが出来る。普段はこの技術と品質を空飛ぶパンツや乱舞するエロ本に費やしているわけだね。 実は1期のときからこの作品のストーリーテリングの妙については評価しているのだが(詳しくは1期の番組感想記事参照)、今回のシリアスについても、それがきちんと発揮されている。ニンフの苦悩については既に1期の時点から入念に描かれている部分であったし、救出に来たイカロスが最終的に幻影の智樹に逆らえなかったシーンも、これまでのイカロスの行動原理に基づけば自然な流れ。その中で「ニンフを壊すことだけを拒否し、自分を壊すことについては反抗しない」という中途半端な状態になっていたことも、シリーズを見てきた視聴者ならば納得出来ることだろう。 そして、1つ目のクライマックスとなるのがアストレアの造反シーン。一時はニンフを手にかけようとしたアストレアだったが、智樹の一喝で「自分が悩んでいること」を明確に認識してしまうと、もうどうしようもなくなる。自分よりも明確に任務と悪意を遂行する存在であるカオスに対して、遂にその意識を「自分の意志」で示してみせた。「馬鹿だからこそ」、「自分が馬鹿だと知っているからこそ」、自分を悩ませている最大の要因である「マスターからの命令」の象徴たる鎖を引きちぎるアストレア。ニンフのときと違って自らの手で引きちぎったことにより、強靱な意志と武力を併せ持った彼女のアイデンティティがはっきりと画面に現れ、その後のバトルシーンへの見事な繋ぎとなっている。不覚にも、鎖を千切ったシーンでは鳥肌がたった(その後のクリサオルを振り切るシーンもかなり格好いい)。 最大の長所である武力と、不安定な要素でありながら、ときとして最大のパワーとなる感情。この2つを併せ持つアストレアの特性が最大に発揮されるバトルシーン。しかし、同様の装備は第2世代であるカオスも所持している。勝負としては、悲しいかな互角にはならない。しかし、ここで駆け付けるのが武力の権化たるイカロスである。最終的に彼女はカオスを打倒する。ここにきて、イカロスに最後の1要素である「感情」の芽生えがあったことを示唆するエピソードといえる。もちろん、作中ではカオスとの掛け合いでどんどん台詞に熱が籠もるイカロスが、それを端的に示してくれている。ここまで感情を露わにしたイカロスは、これまで無かったものだ。 アストレアの造反と、イカロスの覚醒。2つの要素が見事に絡み合い、1つの大きな流れを生み出した何とも印象的なエピソード。ぜいたくな戦闘シーン、メカの描写なども加わり、今期では文句無しで1番の回だったのではなかろうか。イカロスの無茶な飛行システムと、綺麗に対比した禍々しいカオスのウィングのデザインなども秀逸。かたや古式然とした巨大兵器のイメージで、かたや液体金属を彷彿させるファンタジックな生物機械のイメージ。普段の世界観からは想像も出来ないことだが、実に見応えがあった。 普段のエロ馬鹿アニメとは別世界になってしまっているような印象だが、ファンだったらば「いや、泳げないゆーてもお前海底歩いてたじゃん」とか、「お前のやりたいことはなんだ、って聞いてる本人は確かにやりたいことやりすぎだな」とか、シリアスの裏にチラチラとこれまで積み重ねてきたギャグのイメージも活かされていることが分かる。日常と非日常、全てひっくるめての「そらおと」。骨子がしっかりしている作品は、何をやってもちゃんと面白くなりますな。今回のコンテ・演出には、「劇場版ボトムズ」で監督をしていた五十嵐紫樟氏がクレジットされている。なかなかドラマ作りの上手い人だ。 そして、今回は2点ほどいつも通りの付記。1つは、シリアス展開だったからこそ分かるキャスト陣のがんばり。ニンフ役・野水伊織、アストレア役・福原香織、カオス役・豊崎愛生、そしてイカロス役・早見沙織。エンジェロイド4体は今回全員が非常に難しい感情の揺れを表現することが要求されていたわけだが、見事な仕事だった。やはり早見が抜群に安定しているが、カオスのクレイジーっぷりが遺憾なく発揮される豊崎の技も見事なもの。 そして、さらにはエンディングテーマである。いつも通りのカバーソングであるが、歌唱が早見・高垣彩陽という、当代きっての歌姫2人。シングルカットされないのが勿体ないくらいの半端無いクオリティ。今回のエンディングに持ってこられたのは、やはり絶対的な信頼があったからこそであろうか。端から端まで、文句ナシの1話でした。
副部長の移動手段が危なくて仕方ない第8話。そりゃま、キツネは無賃乗車するしかないと思うが、そのポジショニングで大丈夫か?
今回のメインテーマは大きく2つ。1つ目は、目覚めたスガタと、わだかまりの残るタクトの一騎打ち。ここ数話の間ずっとモヤモヤしていたタクト・スガタ・ワコの3者関係が、2人が直接ぶつかり合うことで次第に浮き彫りになっていく。 まずはタクト。彼がワコに対してもっている感情はについては、未だ名前を持たない不安定なものだ。それは親愛であり、同情であり、義務感でもある。島に囚われた巫女としてのワコの生まれの不幸を打ち崩せるのは自分だけだという認識から戦う決意をしたのは、正義感に裏打ちされたものでもあろうが、そこにワコへの愛情が無いと言えば嘘になるだろう。しかし、この愛情はスガタのことを考えれば確定させるわけにもいかない。現状、タクトが最優先で提示すべき感情は、ひとまず「正義感」ということになる。 そして、これまでくすぶっていたスガタに対する感情が、今回崖の上で開示されたわけだ。あらゆる面で「違っている」2人だが、互いに根っこの部分は似ていると分析している。タクトはスガタに「本気で人と向き合え」と叱咤した。これは当然、「何故ワコの気持ちを汲んでやれないのか」という「正義感」の表れである。「遠い世界」にいるように見えてしまうスガタの立ち位置は、何度もゼロ時間という「二人だけの世界」をワコと共有したタクトにとって我慢ならないものだ。 他方のスガタからの目線はどうだろうか。タクトに対する視線は、やはりタクトと表裏一体。「自分に対する関心が薄いように見える」というタクトは、生まれながらに王の宿命を背負う自分と同じように、何か刹那的な危うさを抱えているように見えてしまう。そんな「余所者」がワコを語ることにも苛立ちはあるのだろう。ワコと培ってきたこれまでの人生は、ぽっと出の余所者の魂の籠もらぬ叱咤などでは動かせないほどの重みがあるのだ。 島から出られない運命を背負うワコと、島から出ようとすれば部下であるメイドたちに殺されてしまうというスガタ。同じように殺される存在であるならば、自分はワコのために殺す側に回ろう。その思いの象徴が、ポケットに収まった1本のナイフに現れていた。スガタにとって、ワコはライフスタイルをも支える、かけがえの無い存在だったのだ。 互いの虚実を拳にのせて、理屈抜きでぶつかり合うサイバディどうしの代理戦争。今まで見たこともないような雨空のゼロ時間は、二人が拳を交えるにつれて、次第に雲が切れていく。最後に広がる満天の星空は、お互いの気持ちをあけすけにぶちまけた、男二人の友情の現れであった。 そしてもう1つのテーマは、「サカナちゃんの脱走劇」。既に封印を解かれてしまったキタの巫女は、ワコと異なり島を出ることは制限されない。これまではヘッドの「所有物」として歌を歌い、物語を語り続けてきたわけだが、イカ刺しサムの物語は、彼の意に沿わぬ形で幕を閉じた。役目を終えた巫女は、自らの意志で外の世界を目指す。行きすがらのバスでもう一人の巫女であるワコと出会ったのは、偶然か、はたまた運命だったのか。「島の外に出ようと思う」と話す彼女に見せたワコの笑顔は、様々な事情を飲み込んだ何とも複雑なもの。互いの健勝を祈りつつ別れる二人の巫女の分岐点は、今後の島の運命が、一身にワコの身に降りかかることを暗示しているかのようである。「行き交う願い」が全て「モノクロームの中」とは、何とも切ない船上の歌声。 前回までのエピソードがちょっともやっとしていただけに、今回はシンプルなシナリオラインと、愉快な画面構成の妙が見事にかみ合った印象深い回になった。 崖の上で語り合い、殴り合う2人の青年の図。夕日をハイロウのように背負った「王」と「戦士」の対話は、内容だけを聞けば単なる青臭い恋愛・人生談義でしかないのだろうが、劇画のごときベタベタな重苦しさが無闇に雰囲気を盛り上げてくれる。いささか歪んだスガタの表情は、最初はスカーレットに操られているせいであると思われていたわけだが、次第にその胸の内がスガタ本人のものであることが分かり、最終的には、ゼロ時間すら2人の間に渦巻く「嵐」に置換されるほどのパワーを持つ。雨天のゼロ時間は二人の関係性の不透明さを表すが、全てをなげうった最後の一撃でそれらが消し飛ぶ演出は、実に分かりやすい「友情の成立」を意味している。また、雨雲の絵を引き裂くシュルレアリスムのごとき様相のタウバーン登場シーンも、「雨雲を引き裂くもの」としてのタウバーンの存在感を示す面白いカットといえるだろう。 そしてこちらもお約束、男と男の拳で語らう喧嘩シーン。一応ベニオが介入しているのでノイズが無いわけではないが、その展開はどう見ても「へっ、なかなかいいパンチもってんじゃねえか」である。前回不安だったアクション作画もばっちり回復し、サイバディどうしの殴り合い、投げ合いなどの息詰まる攻防が見事なリズムで刻まれていく。そう、これが見たかったんだよ。 今回はカットの繋ぎが色々と楽しくて、例えば冒頭ではサカナちゃんの涙からそのままサブタイトルにつなげて「流星」のイメージをリンクさせてみたり、バスの中で語らう4人の女性の視線の向きが各々違っていて、それをサカナちゃんを中心にまとめることで彼女の門出を祝ってみたり。崖の上を吹き荒れる風がぴたりと止むことでゼロ時間へ突入するシーンなんかも印象的ですね。どうせ胡散臭さ満点の半笑いギャグドラマなのだから、こういうけれん味溢れる見た目重視の演出でガンガン押してくれると本当に気持ちが良いです。 一応今回の小ネタ。1つ、この期に及んで新キャラ登場。次回予告では「ミズノちゃん」という名前が出ており、どうやら綺羅星に加わる新たな刺客という立ち位置のようだが、どうなってるかさっぱり分からない髪型なんかが魅力。そして中の人は日高里菜。ここまでがっちりアニメに食い込んできているということは、彼女は正式に声優業を目指す方針と見ていいのかな? 嬉しい限りです。 そしていつも通りに元気な綺羅星女性群。今回は一応寮長がメインだったわけだが、保険医のとき同様、部隊長クラスの連中もあっさりと噛ませ犬になるのが面白いですな。部屋の写真をペロペロしながらのエクスタシーとか、ホントにこの作品の女性キャラは変態ばかり。なんだかだんだん千葉千恵巳の声にエロさを覚え始めております。保険医はいつも通りに快調に飛ばしており、真剣な仕事中なのにディスプレイに一瞬で美少年画像を表示することが可能。どこまで真性なんだか。だんだんエロ人妻が一番まともな人間に思えてきた。
普通だったら絶対笑わないだろうところで何故かにやついている自分に気が付いて、すごく落ち込む第7話。イカの魔力が悪いんや……
Aパート「狙わなイカ?」。渚が相沢家を訪れるだけのエピソード。渚の被害妄想はいつも通りだし、終始平和なのもいつも通り。ただ、例えば渚を驚かして軽快な触手ダンスを披露するイカ娘を見られるのはこのエピソードだけだし、「げそ〜げそ〜」という謎の寝息が聞けるのも今回が初めてだ。夜中にこっそりゲームするなんて小学生男子みたいな行動パターンも親近感が湧くし、たけるのご飯を奪おうと、しれっとした顔で触手パワーを発揮するシーンだって愛らしい。つまり、これまでとちょっとでも違うことをしているイカ娘が見られると、それだけでなんだかOKな気がしてしまうのだ。このエピソードで最大のハイライトは、渚に裏切られて涙目のイカ娘と、そのイカ娘を慰めようとして栄子が放った「みんなに受け入れられる侵略者がいてもいいと思うぞ」という謎過ぎる発言。いや、いいんですけどね。 Bパート「研究しなイカ?」。3馬鹿初登場エピソードであるが、なかなか濃い登場となった。でも、別にいなくてもいいんだけどね。どうせイカ娘がいればいいんだし。十回クイズに容易く引っかかるIQの低さはチャームポイントに見えなくもないが、何故か悟郎の秘密をしっており、脅しをかけるようなこざかしさも持ち合わせている。どうやって調べたんだろう。そして「対等な人間がいなくなったら、お前はひとりぼっちになるんだぞ」という栄子の指摘は、実は結構ひどいことを言っている。この作品で可哀想とかいう必要は無いわけだが、ちょっと油断すると「飼わなイカ?」のシーンが思い出されて目頭が熱くなるので注意が必要だ。一応3馬鹿にも触れておきたいけど……ほんと、小学生が考えた漫画に出てくる「すごくありがちなギャグマンガの博士キャラ」だよね。研究所に入ってからのネタが全く面白くないのがすごい。そして、奇跡的なオチの無さがすごい。絶対原作のオチ部分だけカットしてるだろ、これ。 Cパート「働かなイカ?」。まさかの偽イカ娘再登場。そして、律儀に店員トレードに応じるイカ娘の順応っぷりが何とも切ない。一応「壁の穴の分だけバイトする」っていうのが地上にあがった大義名分だったはずなのだが、そんなそぶりを全く見せずに別な店に移籍しての大活躍。何も言われずとも客引きをしようとしたり、ちゃんとバイトとしての責任感はあるんだよね。ちゃんとお客さんのニーズに応えようとしてたし。それにしても、この海、海水浴客多いよな。 あ、もちろんCパートもオチません! だんだん癖になってきた! イカちゃんの裏番組でイカをむさぼり食う第7話。おい、今期のアニメはどうしてこんなにイカ推しなんだ? 今回はいわゆるサービス回……のはずなんだが、この作品の場合、水着だろうが全裸だろうが全てネタに見えてしまうため、サービスの方向性は別なベクトルになってしまう。そもそもアルセーヌなんかは普段から露出度の高い衣装を着てるし、他の連中は普段から一切セクシャルなイメージが無いからな。ナイスバディで全裸を披露したはずなのにエロさが感じられずに哀れみすら感じられるコーデリアさんがマジ不憫。 今回のみどころは、なんといってもG4やアルセーヌなど、メインとなる女性キャラ総出演による賑々しさであろう。普段なら一番やかましいトゥエンティたちがちゃっちゃと退場し、画面を埋めるのはところ狭しと駆け回る9人の女性キャラクターたち。普通、これだけの人数でドタバタギャグなんかやった日には訳が分からなくなって収拾が付かない気がするのだが、この作品のすごいところは、9人が9人とも、ちゃんと見せ場を作ってキャラを立てているというところである。エリーは少し影が薄かった気もするが、G4の面々まで画面上で楽しそうにしているのが見えるのはすごい。 序盤の海辺のシーンはよく分からないテンポで、「お、今回はハズレ回か?」と身構えた。カニをとられるくだりとか、別に面白くもないのにやたらと尺を引っ張って、あまりこの作品らしくないダラダラしたシーンになってしまっていた(エラい引っ張るから何かの伏線になるのかと思ったのに、特に何も無かったし)。なんだか作画の状態も怪しくて、「これはギャグとしてうけとめればいいのか、それともあっという間に製作体勢が限界に来たのか……」と悩んだものだが、シャロの頭が叩き割られ、つづけて洞窟に入った後からは、真骨頂であるせわしなさが存分に発揮されるエピソードとなった。 9人全員だと流石に多すぎるってことで、まず落とし穴トラップでチームを二分したわけだが、この4人と5人の組み合わせが意外。今回は一応「ネロのトイズ復活の糸口」っていうのがメインプロットだっただろうからネロ・シャロ・アルセーヌが一緒の組なのはいいのだが、ここにもう一人ついてきたのがG4の遠山咲である。何とも妙なご一行。一方、落とし穴の下に転落したメンバーはG4メインの組み合わせだが、ここに全力全開のコーデリアが加わることで、上も下も終始ミルキィホームズ主体で進んでいる印象になる。つい最近まで特に区別も付かなかった面々なのだが、気付けば随分濃いキャラになっていた。 ふざけまくったトリックハウスと格闘するドタバタっぷりも相変わらずテンションが高く、強引にエロにもっていく流れなんかも無茶苦茶でフォローの仕様がないくだらなさ。いや、これが全てだと思いますけど。ところどころ入ってくるさりげないパロディ要素は露骨すぎないので逆に病巣が深く見えるし、前半から通してちょっと微妙な作画状態も、なんだかかえって味があるように見えてくる。この作風はずるい。ちなみに今回一番気になったのは、こころのスク水に書かれた「Gの4」っていうネームタグ。いや、それ違うだろ。 今回は福田道生のコンテ回だったよう。残念ながら見てる間は気付かなかったのだが、相変わらず大ゴマの使い方とか、テンポの作り方が上手い。次はどんなクリエイターのどんな悪ふざけが待ち受けているのだろうか。あかん、気付けば完全にミルキィのペースだ。 ようやく科学と魔術が交差した気がした第7話。相変わらずよく分からない部分も多いんですけど、格好いいシーンがいっぱいあったので満足です。 ツリーダイアグラムの残骸を巡って御坂と対峙したテレポーター、結標(むすじめ)というらしい。前回のエピソードでは黒子の完全上位互換かと思われるような悪辣さだったのだが、初春の調査によって自身をテレポートしたくないという心の弱さがあっさり露見。これにより、黒子にも反撃のチャンスが訪れる。不意を突いて一気に攻め立てた黒子だったが、やはり地力の違いからか、結局大量の家具に埋もれて這いつくばることに。 一転してピンチに陥った黒子に、自分の生い立ち、目的、信条を語って聞かせる結標。浮き上がるのは相変わらず暗部の多い学園都市の歪みであり、超能力者という異質な存在であるがゆえの苦悩。彼女の悩みも尤もである。しかし、黒子にとってそんなことは関係無い。黒子の全てはあくまで御坂であり、彼女の邪魔をする結標はどんなお題目を唱えようと敵でしかないし、同じような境遇といいながら暗く歪んでしまった結標に同情する理由も無い。 能力を発動できず、純粋に体力だけで立ち上がり、襲いかかる黒子。そんな気迫に、結標は壊れてしまう。能力を暴走させ、とにかく目的のものだけを持って逃げ出そうとする。しかし、既にアンチスキルの手が回っており、目の前には学園最強の男、一方通行。百戦錬磨のレベル5に頼みの綱であるテレポート能力もあっさりと封じられ、一蹴される結標。トランクも破壊されて、彼女の目論見は幕を閉じた。 一方の黒子は、御坂妹に報せを受けた当麻と、当麻に引き連れられた御坂の手によって救出されて一命を取り留めた。御坂に心配はかけてしまったようだが、最終的には彼女の目的である「御坂を戦闘に関わらせない」という部分は達成した。御坂には事情などを追究することなく、あくまで「自分の未熟さが引き起こしたこと」とする黒子。全てを受け入れて、御坂は笑ってくれた。 というわけで、いわば「レールガン側」とでも言えるエピソードは綺麗に終幕。バトルメインの展開で、終始男前なキャラクターが入り乱れるドタバタっぷりはボリュームたっぷりでした。相変わらず細かい部分は疑問が多くて、前回も思ったけど、やっぱり一撃死が充分あるはずのテレポーターどうしのバトルであんなに余裕を見せちゃいけません。特にお互い能力制限なんて有って無いようなもんなんだから、本当なら最低でも視認出来ない距離やポジションから闇討ちにでもしない限り勝利は得られないんじゃなかろうか。 とはいえ、メインとなったテレポーターどうしのバトルは、その超人的な能力の一進一退の攻防が視覚的にも理解出来るのでなかなか面白いシーンだった。お互い能力を知り尽くしているからこそのせめぎ合いは、微妙に歪んだ「この世界」のバトルだからこそなしえる、小洒落た見せ場である。 そして、迫力で言ったら一番意味不明だったレールガンからの当麻ハイパージャンプ。正直、何が起こったのかさっぱり分からないシーン。まず、御坂がレールガンを照射した理由が謎。「その地区で能力者どうしの戦いがあると報じられていた」「コインが落ちている」などの理由で「そこが黒子と結標の決戦の場である」ことは理解出来ただろうが、ビルの上で戦っていた二人に対し、状況も確認せずに問答無用のレールガンをぶちかましたのは何故なんだろう。普通に考えたら、黒子が死ぬ。うまいこと脇をよけて飛んでいってくれたからいいようなもので、あのシーンなら黒子が「あー、上からものを落とされて死ぬかも」と思っていたところに真下から電撃を浴びて即死、なんて洒落にならない事態もありえたのだ。レールガン自重。 そして、そんな電撃の残滓もさめやらぬ中、レベル0で何の能力も持たない当麻が人間としてあり得ない身体能力を発揮し、黒子を抱き留める。能力を持たない一般人で壁を駆け上った人間なんて人吉善吉くらいしかしらんぞ。まして崩れるビルの瓦礫を駆け上るなんて、よっぽどの能力者でもなきゃ出来ない芸当。さらに、ビルの上部に駆け上って何かをイマジンブレーカーで消したみたいなんだが、一体何が消えたのかが分からない。結標がテレポートさせた「ビルを壊すほどの何か」を消したってことなんだろうが、テレポートしてきたものはあくまで現実にある物質でしかないだろうに。1期目からずっと思っているが、主人公の能力があまりに野放図に使われすぎていて、「理屈でバトルしてる」感じが全く出てこないのがこの作品の最大の悩みどころです。 でもまぁ、今回は画面の迫力重視で、とにかく見せる画面を作ることが出来ていたから良しとすべきか。御坂がコインを拾ってから最後に物陰で微笑むまでの一連のくだりは、アニメにすることで現れる最大のセールスポイントである「画と音の迫力」が出ていたシーン。落下する黒子に対して御坂が「黒子!」と叫ぶカットは、「超電磁砲」最終回の名シーンの再現だ。こういう本歌取りはニヤリとさせられてしまう。 その後の一方通行の陵辱シーンも馬鹿みたいにかっ飛んでて面白かった。岡本信彦によるちょっとお茶目な一方通行のキャラクターはなんだか面白いポジションに落ち着いており、余計なことをグダグダしゃべらなければ「すごく強い人」として結構楽しく見られるのである。いっそ聖戦士星矢みたいに「意味は分からないけどとにかく気合いでいけるからいいよね!」みたいな馬鹿な作品になってくれた方が幸せなんだけどな(結局、超電磁砲の方が好きな理由も、御坂は大して悩まずにかっ飛ばしてくれるのが楽しいからだし)。 そして、超電磁砲ならではの楽しみと言えば、やっぱり黒子と御坂の友情物語。今回は結標に御坂のことを罵られた後の黒子の奮起シーンが最大の見どころで、能力を使えずとも、無理矢理瓦礫を押しのけて立ち上がる黒子が無闇に格好いい。「てめぇの事情なんかしらねぇよ。お姉様が言ってることが正しいんだからよ」という芯の通った力の源が分かりやすいのに加え、立ち上がった黒子の腕にかかるジャッジメントの腕章が印象的に見えるカットも印象深い。ジャッジメントとしての活動も御坂との絆を表す1つのツールだが、彼女の力は「正義」であり、それを示す最大のキーツールがあの腕章。やっぱり黒子はあのポーズあってこそ、ですの。ラストシーンのやりとりも、最低限の会話でお互いの心中が伝わっていることがよく分かるし、この2人については、どんな苦難が襲ってきても心配する必要は無いのだろう、という安心感があります。 その他の見どころとしては、たくさん出てきた回りのキャラクターたちの動向がある。当麻のヒーローっぷりは置いておくとして、一切のシリアス風味に関与しようとしないインデックスさんの平和っぷりや、自己の判断で動いていることが伝わってくる御坂妹たちの変わりつつある自我、そしてひたすら愛くるしいラストオーダー。いやぁ、いいね、ラストオーダーいいね。日高里菜いいね。一方通行さん、ずるいわ。 良い具合で「超電磁砲」の持つ要素を取り込めたエピソードでした。個人的には「禁書」の方の存在意義はほとんど見いだしていないので(女性キャラが可愛いことは評価するが)、いっそこのまま「錦織版超電磁砲」みたいな作品が見たいくらいです。完結にまとめると、当麻さえいなければ万事OK。あと、新井里美万歳。 |
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧 |