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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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Annul 無効 (U) C (ミラディンより再録)

インスタント

対象の、アーティファクト呪文かエンチャント呪文1つを打ち消す。

 史上初のエンチャント環境として開発されたウルザブロックで初登場した呪文(実際にはウルザブロックはアーティファクトセットだと言われてばかりいたが)。その後、初の(?)アーティファクトセットであるミラディンで帰還し、当時のドラフトでは1引き上等の活躍を見せた。そして、この度リベンジとなるエンチャント環境ということで、改めてオファーがかかった。ここまで分かりやすいニーズの呪文も珍しい。一度張られてしまうと面倒臭いアドバンテージがてんこ盛りの授与持ちカードを元から絶つ安心設計。これさえ握れば授与だろうが神だろうが全て無かったことになる。OK、そりゃ1引きだ。環境次第では構築もあり。っつうか、これがある時点で授与カードは構築まで行けるのかどうかが怪しい。

 

 

Aqueous Form 液態化 (U) C

エンチャント・オーラ

エンチャント(クリーチャー)

エンチャントされたクリーチャーはブロックされない。

エンチャントされたクリーチャーが攻撃するたび、占術1を行う。

 テキスト2度見しちゃうカード。なんかおかしい。どこかに間違いはないか? なんで1マナのコモンオーラでアンブロッカブルがつくんだ? 最近はアンブロッカブルもそれなりに安くなってきたとはいえ、せいぜい「巧みな回避(DKA)」で一時的に付与する程度のものだったし、「盗賊の道」は制限付きで4マナのオーラだ。同じコストの「通過令状(DIS)」はこれとは比較にならない制限がかかっていた。しかし、このカードはまごうことなくアンブロッカブル。更にアタック誘発でおまけまで発動するという。これが1マナというのはかなり破格だろう。もちろん、ステータスアップが無いので除去耐性もつかないし、それなりにエンチャント先を選ぶ必要はあるだろうが、1マナなのだからパワー3程度が一回殴って占術してしまえば大体元は取れる。これ、いいのかなぁ。

 

 

Artisan of Forms 形態の職工 (1)(U) R

クリーチャー・人間、ウィザード

1/1

英雄的 - (〜が対象のクリーチャーのコピーとなり、この能力を持つことを選んでも良い。)

 英雄的なクローン! どういうことやねん。英雄なのかコピーなのかはっきりしろや。……まぁ、過去には伝説的クローン! もいたのできっとものまね師業界も色々と事情があるのだろう。とにかく、登場してから一手間かかるクローンである。……まぁ、軽いのはいいんだけどさ、クローンがそこまで軽いメリットってあるのかな。後で衣替え出来るところがセールスポイントか? でも、こいつの着替えのためにわざわざスペルを用意してやるのもどうかと思うしなぁ……そもそもレジェンドルールが改正されたせいで、クローンの仕事ってほとんど無いような……なんかすげぇ色拘束の厳しいカードをコピーして信心の足しにするとか? 相手陣営に現れたゴッドをコピーしたはいいものの、信心が足りなくて置物になったりとか?

 

 

Benthic Giant 水底の巨人 (5)(U)

クリーチャー・巨人

4/5 呪禁

 でかい上に安心なファッティ。名前の振り仮名は「みなそこのきょじん」ではなくて何故か「みずそこ」である。まぁ、どっちでもいいらしいけど。ちなみに「青い巨人」も割とレアな存在で、スタンダードリーガルだったカードでは「霜のタイタン(M12)」と「スカーブの大巨人(ISD)」が存在していたのみである。多分トップダウン世界でフレーバー優先に作ると、これまで無かったタイプのクリーチャーが出てきやすいのだろう。こいつも多分海坊主みたいな伝説的な存在なのだ。6マナ4/5は他の色ならば並かそれ以下くらいのレベルだが、ファッティが海蛇なんかで溢れている青なら割と優秀。デカブツバニラは軽量除去で処分されるとがっかりだが、そこは呪禁持ちでフォローして青らしい嫌らしさも演出出来た。重たいのは事実だが、安心してオーラなどで補強出来るのは魅力的。デッキ次第ではマナカーブの締めとして活躍してくれるかもしれない。

 

 

Bident of Thassa タッサの二又槍 (2)(U)(U) R

伝説のエンチャント・アーティファクト

あなたのコントロールするクリーチャー1体がプレイヤーに戦闘ダメージを与えるたび、あなたはカードを引いても良い。

(1)(U)(T):あなたの対戦相手のコントロールするクリーチャーは、このターン可能ならば攻撃する。

 神器サイクルの青は、テッサさんが振るう槍。マーフォークの持つ三叉槍(トライデント)ではなく、雪見だいふくを食べる時に使うアレである。起動型能力の方は、青いカードのくせに相手のアタック強制のみを誘発するという謎仕様。青は「上品な工作員(M13)」のように相手に攻撃やブロックを強制する効果は持っていたが、そのうち片方だけを与えられると、急に「ゴブリンの外交官」のような赤いカードに見えてくるから不思議。青のくせに相手を挑発するのはいかがなものか。テッサさん、なかなかのくせ者。そして、これに常在効果の「沿岸の海賊行為(8ED)」が加わる。「沿岸の海賊行為」がこれと同じコストだったので、ブロッカー排除機能が付いた分だけやや上位互換になっている。リミテッドで出されたら素直に文句を言うレベル。こうしてみると、エンチャント兼アーティファクトなのは、赤でも壊しやすいように配慮された結果なのかも。

 

 

Breaching Hippocamp 水跳ねの海馬 (3)(U) C

クリーチャー・馬、魚

3/2 瞬速

〜が戦場に出たとき、対象の、あなたのコントロールする他のクリーチャー1体をアンタップする。

 ヒッポカムポスとは、いわゆる「シーホース」のことらしい。半魚人ならぬ半魚馬である。なかなか気持ち悪いデザインになっているが、ここに登場したってことはこれもギリシャ神話由来ということなのだろう。クリーチャータイプが「馬・魚」というのが斬新過ぎる。そういや「水馬」ってなんだったんだろう。さておき、コイツの仕事は他のクリーチャーを他所から超特急で戦線に運んでくること。別の戦場でアタック作業をしていたと思っていたクリーチャーでも、こいつの力を借りればあっという間にアンタップ。相手の計算を狂わせるインスタントブロッカーが2体現れるという仕組みだ。4マナ3/2はそこそこレベルのステータスで、青だったらこれに飛行がつけば優秀、といったマナ域なのだが、上手くこの能力を使うことが出来ればコスト分の働きくらいにはなるだろう。形はどうあれ「青のコンバットトリック」であるから、頭数を増やしつつ柔軟性をあげられる小技として、それなりに重宝しそうだ。

 

 

Coastline Chimera 海岸線のキマイラ (3)(U) C

クリーチャー・キマイラ

1/5 飛行

(1)(W):〜はこのターン、追加でもう1体のクリーチャーをブロック出来る。

 「他の色の起動型能力」サイクル、青の友好色版。タフネス5のフライヤーというのがとんでもなく堅いということは「変転充填魔」あたりで充分味わった事実。能力のおかげで更なるブロックも可能になり、壁としてはそれなりに優秀なカード。ただ、「変転充填魔」はパワー5のアタッカーとして活躍出来たことが最大の採用動機であり、単なる壁ではそこまで熱烈なニーズがあるとは思えない。これ、別に起動型能力にしなくても良かった気もするけど……いざというときは1人で5体とか止められるから意味があるのかしら。

 

 

Crackling Triton はじけるトリトン (2)(U) C

クリーチャー・マーフォーク、ウィザード

2/3

(2)(R)、〜を生け贄に捧げる:〜は対象のクリーチャー1体かプレイヤー1人に2点のダメージを与える。

 「他色の起動型能力」サイクルの敵対色版。こちらはなんと火力を搭載しているので、サイクル中でもトップレベルの使いやすさ。能力だけで見たら本家赤の「蛮族の狂人(ODY)」を余裕で超えるスペックであり、「突撃隊(8ED)」クラスだ。まぁ、そもそも赤マナが必要なんだから青いクリーチャーとしてカウントするのは微妙かもしれないが、青単で見たとしても、3マナ2/3だからそれなりに強いのである。このサイクル、半端に強いせいで無駄に色選択に悩まされそう。コモンだし、片方でも合わないとこのスペックでもグルグル回りそうだし。

 

 

Curse of the Swine 豚の呪い (X)(U)(U) R

ソーサリー

対象の、X体のクリーチャーを追放する。この方法で追放された各クリーチャーにつき、そのコントローラーは2/2で緑の猪・クリーチャー・トークンを1体戦場に出す。

 なるほど、フレーバーはよく分かる。確かに、魔法使いってのは相手を豚に変えちまうもんだ。千と千尋だって神隠されたりするもんだ。しかし、そんな不思議学園魔法組なフレーバーを再現するためとはいえ、青にこんなカードを作ってしまうのはいかがなものか……完全に対象を絞って、一撃で相手をなぎ払える「全体除去」である。そりゃま、2/2が残る部分は青にとっては簡単な課題ではないかもしれないが、それでも相手陣営のクリーチャーが全部クマ、じゃなくて豚になるなら、対処法はいくらでもあるだろうよ。ご丁寧に対象のカードは追放しちゃうから、たとえば「ゲラルフの伝書士」みたいなカードでも後腐れなしで処分出来ちゃうし。コストはそれなりにかかるけど、4体まとめて片付けても6マナだろ、充分実用レベルやんけ。これ、すごくない? リミテッドで「怪物化!」「豚におなり!」とか言われたら立ち直れないぞ。

 

 

Dissolve 解消 (1)(U)(U) U

インスタント

対象の呪文1つを打ち消す。占術1を行う。

 割とよくある「取り消し」の完全上位互換スペル。これまでの上位互換は「打ち消して追放」とか「金属術で軽くなる」とか、それなりに渋いメリットだったがわけだが、今回は非常に明確に、占術1個分だけ強い。まぁ、リミテッドなら「取り消し」だけでも充分強いのだからこのスペルは当然強いし、「打ち消し」がデッキに入るようなら、構築でも文句なくこちらに入れ替わることになる。「5枚目以降」としてしか価値が無くなった「取り消し」がちょっと可哀想ね。そして、こっちのスペルの方がイラストが可愛いという利点もある。背中から尻のラインがエロくて非常に良いね。

 

 

Fate Foretold 予記された運命 (1)(U) C

エンチャント・オーラ

エンチャント(クリーチャー)

〜が戦場に出たとき、カードを1枚引く。

エンチャントされたクリーチャーが死亡したとき、そのコントローラーはカードを1枚引く。

 キャントリップオーラサイクルの青だが、見ての通りに非常にシンプルなデザインになっている。設置に成功さえすれば最終的に2マナ2ドロー。更にキャスト時にクリーチャーを対象にとれて、場にエンチャントも増えるという至れり尽くせりのカードだ。リミテッドならば適度な潤滑油としてそれなりに搭載しておきたい。ちなみに、このカードのデザインに非常に近い「遺贈(EXO)」なんてカードが緑にあったっていうトリビアもある。こんな昔から、オーラはアドバンテージロスを解消しようと試行錯誤を繰り返していたのだなぁ。

 

 

Gainsay 反論 (1)(U) U (プレーンシフトから再録)

インスタント

対象の、青の呪文1つを打ち消す。

 同色ヘイトサイクルの青は、唯一過去のカードから再録されている。当時はコントロールも元気な時代で、ビッグブルーにアンクタイド、白青系のレベルなどもあったので、このカードがサイドに潜んでいることも多かった気がする。まぁ、あの時は多色セットに入っていたおかげで「対象に出来る呪文が多いよ」という状態だったので、リミテッドでもそれなりに使うことはあったのだが。今回のリミテッドでは、効く相手と効かない相手ははっきり分かれる。「効く相手」ならば、どんな呪文だろうがパーマネントだろうが元から絶つことが出来るカウンターはサイクルの中でも最強である。今後のメタに大きく影響をあたえる、キャスティングボードを握るカードだ。

 

 

Griptide 捕海 (3)(U) C (闇の隆盛より再録)

インスタント

対象のクリーチャー1体を、そのオーナーのライブラリの上に置く。

 ブランクなし再録が決まり、こんな妙ちきりんな日本語名のくせにひょっとして基本カードとして定着させるんじゃないかと恐ろしくなるカード。「追い返し(ODY)」でいいやん、だからホカイってなんやねん。なんでイニストラードとテーロスに同じような概念があるんや。イラストイメージも大体同じようなコンセプトだしさ。まぁ、強いですけどね。オーラ剥がせますからね。イニストラード世界ではトップに置いたカードをそのまま削り落とすこともそれなりに出来たのだが、この世界ではちょっと無理っぽいので、大人しくバウンスとしての機能のみを満喫しよう。相手の占術1に合わせて打ち込んだりすると、ちょっとイラッとさせられて良い。

 

 

Horizon Scholar 地平の識者 (5)(U) U

クリーチャー・スフィンクス

4/4 飛行

〜が戦場に出たとき、占術2を行う。

 仕事がでかいんだかそうでもないんだかよく分からないスフィンクス。4/4フライヤーなのだから何も文句は言わないし、占術も1じゃなくて2なのはありがたい。非常に堅実に強いクリーチャーである。ただ、堅実すぎて印象もなんだか薄い。そりゃ出されたらしかめ面になりますけどね。何かもう1つ派手なギミックがあればアンコモンらしくなったんだけどなぁ。瞬速とかかなぁ(最近クリーチャーが強いので贅沢思考に歯止めがかからない)。

 

 

Lost in a Labyrinth 迷宮での迷子 (U) C

インスタント

対象のクリーチャー1体は−3/−0の修正を受ける。占術1を行う。

 なるほど、ギリシャ神話がベースなら迷宮もあるだろうし、迷宮があるなら迷子にもなるだろう。出来れば、道に迷うことには定評のあるフブルスプさんの意見も聞いてみたいところだが、残念ながら次元が違うので彼は迷宮には入れない。「迷子ってのはね、こんなもんじゃないよ。ちょっとパワーが下がるだけの迷子なんて可愛いもんじゃないか。本当に迷子になったらね、気付いたらライブラリの上にいる。そういうもんだ」。カードとしては特に触れたい部分は無いです。

 

 


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 ジュ律エットォ! な第19話。前回も含めると、文化祭の準備で1話、初日で1話、そして次回は最終日で1話。1年分の文化祭で3話使うとか、どんな文化祭アニメですか。

 たっぷりの時間を使って描かれる文化祭の忙しさ、騒がしさ、賑やかさ、そして楽しさ。何を生み出すというわけでもないが、この「空気」の描かれ方が本当に素晴らしい。前回同様にクラスメイトのその他大勢も大活躍していたので「クラス一丸となって1つのイベントを成功させよう!」というみんなの盛り上がり方も嫌というほど伝わってきたし、メインで梓視点を採用したおかげか、そんなロミジュリ劇と「軽音部」というこの作品の中軸の関わり合いも決しておろそかになっていない。2日続けてこれだけ充実した参加姿勢だと、文化祭が本当に楽しそうだなぁ。

 サブタイトルにもなっている演劇の様子が描かれるのは、基本的にAパートだけ。先週は不安だったのにいつの間にか随分うまくなった澪や、それに合わせてきちんと自分の役割を果たすことが出来た律が中心のような気もするのだが、結局演劇シーンで一番持っていったのは唯だった気がする。ブサイクな顔をすればするほど楽しいメインヒロインっていうのは前代未聞だ。それにしても、クラスの出し物レベルなのにレベル高いし気合いはいってるよなー。ラストには「お墓がない!」というどこかで聞いたようなトラブルが発生したが、クラスメイトA(しずかちゃんというらしい)の機転によって無事にクリア。唯の「ふんすっ!」が無闇に格好いいぞ! ただ、1つだけ気になったのは、唯って「木G」の役だったんだよね。んで、突如ピンチヒッターを頼んだ子は「木H」の役。……なぁ、木AからFまではどこで登場したんだ? ずっとGが出ずっぱりだったじゃねぇか。

 そしてBパートは、いよいよライブに向けての準備パート。学園祭の準備といえば、やっぱり徹夜作業。普段あまりないクラスメイトとの夜通しお泊まり作業って、本当にテンションがあがるんだよね。そんなお祭りムードの「徹夜」というイベントが、梓の心配した「軽音部としての作業姿勢」というファクターとうまく絡み合って、楽しさとやる気がうまい具合にマッチング。この期待感の持たせ方は本当にずるい。

 今回勝手に読み込んでしまったのは、「祭り」の「準備」と「その後」。深夜の学校を回って楽しむ別角度からの「学園祭」は、賑やかな中にもどこか寂しさもあって、「祭りの準備」が自然に「祭りのあと」もイメージさせる。噂では原作の方も来月で最終回を迎えることが発表されているらしいし、どうしてもこの時期は「去りゆく青春」を意識せずにはいられない。深夜に展開される壊れかけのテンションなども、この時期だからこそ出来る勢いの現れだが、それを見てなんだか切なくなるのって、単に年取ったからなのかな……

 次週はいよいよライブパート。律の台詞ではないが、「お前の全てを見せてみろ!!」ってなもんですよ。

 今回は「演劇で役を演じるキャラクター」っていうのがメインになってたので、どうしても中の人のことに頭がいきがちになってしまった。ぴかしゃ→澪→ロミオっていうフィルターの掛かり方が色々と味があって面白かったぜ。今回は「男前の声を出す澪」+「オカルト研」っていう組み合わせのおかげでなんだか別作品のイメージもありましたがね。

 で、そんな澪を支える今週の部長のコーナー。今回も徹夜の申請を出し忘れていたりと、八面六臂の大活躍でしたが、その他のシーンでも数々の良い表情を披露してくれています。例えば、代表的なところでは劇中思わず吹き出しそうになる律ちゃん。やっぱり真面目なテンションは持続しません。そして澪に向かって頑張ってウインクする律ちゃん。ほっぺがぴくぴくしてます。出来ないなら無理にせんでも。そして一番の色香といえば、やっぱり寝袋から出た律ちゃんの寝顔。カチューシャ無しでこの破壊力。

 そして今回の1枚は、本番直前にも関わらず怖じ気づく澪に、気合いの一発を入れるシーン。そのデコにはそんな使い方が!! いきなり頭突きして許されるのは、律ちゃんだからですよ。

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 たとえ弾が入ってなくても、安全装置が入っていても銃口を人に向けちゃいけない第6話。丁度今週のスクデッドで平野が注意してたろ! ガンマニアならそれくらいの礼儀は知っておけよ!

 キャーティア首脳陣は本格的なサウナでへろへろになりながら外交会議。どうやら犬の人たちとの因縁は浅からぬものがあるらしく、地球でも残念ながら平和に解決、とはいきそうにない。大量のアシストロイドに大事な部分をガードされたナイスバディたちの表情も曇ります。

 一方、切ったはったの騒動からは一時開放されて、嘉和家の回りにはひとときの平和が訪れています。かな恵ボイスで発情期挑発されている室内を尻目に、庭先で気軽に狙撃練習するおよそ日本人の感覚じゃねぇ女子高生2人組。当然家主からはストップがかかり、渋々ながら他の場所を探すことに。と同時に、アオイはなんとか騎央との関係を進展させるために真奈美先生から料理をマスターするように指示される。銃の訓練についてはプロであるアオイも、少女漫画だの料理に関しては素人以下。銃を教えて料理を教わるという奇妙なギブアンドテイクの関係が成立し、お互いが自由に練習できる場所を探し回る。

 キャーティアから提案された代替案は、なんと全てのマテリアルをイメージから構成できるという夢のような空間。そういや学園都市にも似たようなシステムがあったような気もするが、流石に宇宙人のオーバーテクノロジーはあれの比じゃない。ちょっと考えただけで食材も出れば思い人も現実化させることが出来る。本家キャーティアたちは発情期のオ○ニーに使っているという大胆素敵な事実も判明し、視聴者としては「よし、真奈美もアオイも、まずそっちの用法から極めるんだ」と応援する姿勢。しかし、残念ながら地上波アニメではその方向性を追い求めることは無理なようだ。

 アオイは素直に料理特訓。試食してもらうためにバーチャル騎央を生み出すというのはやや危険な領域だが、終了後の様子を見る限りでは本当にそれ以外の目的では使用しなかったみたいなので、こちらのお嬢さんは本当に問題なさそう。銃器の扱いは繊細なのに料理はからきしなのはお約束。

 問題ありありなのは、銃の練習名目で勝手な射撃場を生み出した真奈美の方だった。イメージだけでクソ重いガトリングガンを生み出せるほどのガンマニアっぷりは見上げたものだが、そこで補佐役としてバーチャル騎央を生み出してしまったのが運の尽き。「口答え機能をオフ」などという都合の良い補正をかけつつ、これ幸いとばかりにバーチャル騎央相手に溜まりにたまった鬱憤を吐き出すことに。

 幼なじみ同士の淡い恋心。まず、そんな感情に片を付けてしまったのが真奈美自身が引き起こした勘違いであることを確認する。騎央は真奈美に対して悪くない感情を抱いていたはずなのに、真奈美自身が素っ気なく、その上で「相手もいる」雰囲気を漂わせていたがために、騎央は今のスタンスに落ち着いたという。「こうなってしまったのは全部自分のせいだとでもいうのか」と激昂する真奈美。それに対しても、騎央は「自分が悪い」と引いた態度。そんな様子ですら、真奈美には辛い。「小さいころは自分がお姉さんだったのに、気付けば相手は男の子」という、良くある切ない関係性が、真奈美の感情を爆発させてしまう。騎央のことは好き。それでも、自分のせいで離れてしまった関係は、今更戻すことも出来ない。銃の練習どころじゃない彼女の戸惑いは、一筋縄ではいかない。

 と、ここまでの内容が、「バーチャル騎央」を中心としたものであるというのが難しい点。あくまで「真奈美の想定した騎央の反応」を返すというバーチャル騎央。ということは、真奈美が泣き叫んだ一連の会話は、実に技術力の高い独り相撲ということになってしまうのだろうか。しかし、「理想の騎央」なのに望まざる反応をするというのも不思議な部分。ドリアンの催眠術にかかった独歩が全然油断しなかったのと同じ理屈かなぁ。全責任が真奈美自身にかかっているだけにフォローしにくい部分だ。

 今回は完全に真奈美オンリーの回となり、キャーティアやアシストロイドの愛らしい様子もあまり描かれなかったのでちょっと消化不良。冒頭で登場したモザイク替わり(もしくは鬼印替わり)のアシストロイドも、ちょっと微笑ましくはあるものの、流石に鬱陶しいという印象になってしまう(フリップに書いてある台詞が「らめぇ」だったのはちょっと笑ったけど)。当然製品版で外れるんだろうけど、「外れます!!」っていうとアシストロイドがまるで邪魔者みたいに扱われているのがちょっと嫌だ。可哀想にね。

 アクションシーンも少なく、今回の画的な見どころは真奈美の回想シーンでの海辺の自転車道。そのあたりの雰囲気はよく出ていたと思うのだが、他のシーンでちょいちょいキャラクターの顔の作画が残念な部分が出始めた。画面がビビッドで少しの崩れも目立つデザインなので、そのへんはなんとか堪えて欲しいもんである。

 来週は発情期も終了。どういう見せ方になってくるんでしょうね。

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  タイトル通りです。具体的には、今日(時間的には昨日)BS2で放送された「ゼロ年代 珠玉のアニソンスペシャル」っていう3時間特番だったんですが、「いつも通りの内容だろうし、作業しながら片手間で見ておこう」と思ったのに、気付いたら貴重な休日の夜を3時間まるまる持って行きやがりました。視聴後はへとへとになったので、続けて見る予定だった「金田伊功特番」は後日ゆっくりみます。

 基本的に、私の肩書きは「声優ファン」なんですが、声優ファンってことは当然アニメファンでもあるわけです。で、声優とアニメが好きなら、やっぱりアニソンも好きなわけですよ。っつうか手持ちのipodはアニソン以外は入ってないよ(アニラジも入ってるけど)。そんな人間からすると、今回の3時間は本当にディープに楽しい3時間。いやぁ、なんでNHKってアニオタ向けの番組を作るとあそこまでのものが作れるんだろう。これでこそくそまじめに受信料を払う価値もあるってもんですわ。

 というわけで、今回の特番を受けて、あまりに面白かったので少々感想でも書いてみようかという気になったのです。

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 なんかもう、好きにしたらいいと思い始めた第6話。ほんと、この作品はどこに行きたいんだろう。いや、分かっちゃいるが……

 今回はエイラとサーニャ、いわゆるエイラーニャ回。いきなり現れた新たなネウロイは、相変わらず目的がさっぱり分からないが文句ナシの過去最大級で、地上3万メートルという規格外のサイズを実現。しかもご丁寧にコアはその最上部に位置しており、破壊するにはロンギヌスの槍かアクエリオン、もしくはグレンラガンが必須な状態。一応地元ロマーニャ軍が挑んでみるも、キリンに蟻が立ち向かうがごとき様相で、とてもじゃないけど文字通りの意味で手が出せない。

 そこでもちろん、我らがウィッチの出番だ。しかし、流石の彼女たちも普通のストライカーユニットで上昇できる高度は1万メートルがやっと。そこで、新兵器のジェットを組み込んだ上で一致団結、多段ロケット構造を構成し、一番破壊力の高いサーニャを打ち上げる算段となった。そして、サーニャだけでは狙撃と軌道修正だけで手一杯なので壁役も1人付けなきゃいけないってことになって、そこで芳佳とエイラがどーたらこーたら。

 今回のお話、簡潔にまとめると「面倒なネウロイが現れたので芳佳とサーニャに特殊ミッションを任せたのだが、嫉妬に駆られたエイラが暴走して好き勝手やっちゃった」というお話。結果オーライではあるものの、あのミッションで芳佳があがっていても問題無く成功していた可能性は高く、エイラの暴走は、必要に迫られて軍規違反を犯した4話のバルクホルンとは事情が違う。エイラは、単にわがままで隊列を乱し、自分の欲求を押し通しただけである。これまで散々勝手な行動を取ってきたウィッチーズの面々であるが、ちょっとフォローしにくい行動である(まぁ、前回のルッキーニの使い込みの方が悪質な可能性はあるが)。

 と言っても、何故かその画面作りのせいでそんなエイラの無鉄砲ぶりも許せる気がしてくるのが不思議なところ。「声が聞こえない」という絶妙な伏線を回収して挿入歌をバックに無音の連繋を決める2人。高度3万メートルに散らばる銀河とネウロイの輝きが、2人の関係性を無駄に豪華に飾り立てる。前半にエイラが持ってきたお土産の針葉樹などからサーニャのノスタルジーなども効果的に機能しており、はるか眼下に広がる故郷の山並みに馳せる思いが、何とも切ないシーンである。おかしいなぁ、感情移入する要素は少ないはずなんだが……やっぱり構成がうまいのか。

 そして、そんなちょっとセンチメンタルな要素以外では、今回はちょっと珍しい隊員どうしのコミュニケーションが新鮮である。特に新しいのはペリーヌ×エイラという組み合わせで、エイラ自身がペリーヌに対して「お前とつるむのは特に仲がいいからじゃないぞ」と断りを入れているし、ペリーヌもペリーヌで「サーニャはちょっと苦手」なんてきな臭い発言を平気で口にしている。ここだけ見ているとなんだかかなり空気の悪い部隊である。ま、今回のエイラはサーニャ絡みなので少しおかしくなりすぎた、と思っておくことにしよう。隊の他の連中もそのあたりのことは分かっているので、明らかに無茶を言い出したエイラに対し、芳佳はあっさりと場所を譲り、2人の関係性を応援してくれている。芳佳さんは隊の中でも一番空気が読める娘やで。まぁ、その割りには冒頭でエイラにしつこく絡むシーンとかはちょっとウザい気もしたけど。

 そして、そんな微妙な人間関係の小隊の中でも、一際異質な関係性を見せつけるエイラーニャ。相思相愛なのはもちろん自明なのだが、今回さっそく先週買ってきた枕が有効活用されているのが印象的。エイラがサーニャのためにプレゼントした枕が、今回サーニャ自身の手によって投げつけられる。そして、「未来予知のおかげでシールドをはったことがない」とのたまうほどの回避性能を誇るエイラが、この枕だけは一切よけられずに顔面を直撃するのだ。なんか、本当にいじらしい関係性ですわね。

 百合百合してくれているんだから個人的には文句の付けようもない回のはずなんだが、なんだか消化不良なのはやっぱりエイラっていうキャラクターがいまいち消化し切れていないから。というか、エイラだけ、ちょっと中の人がね……他が鉄板だからちょっと浮くんだよなぁ。

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 8月13日 ドラフト模様(ROE×3)

ピック順 【Sangriter】→【Serra】→【Thraxi】→【Alessi】→【Van】→

 気付けばまた一ヶ月近く空いてしまった久し振りのドラフト。その間私はフライデーに参戦して初全勝したり、メンバーの中でもう1人だけDCIナンバーを保持している【Sangriter】は地元のフライデーに参加して「ガイアの復讐者」を入手したりしてました。おかげで、エルドラージリミテッドはものすごく遠い世界に感じます。

 お盆で回りに人っ子1人いない中で行われた今回のドラフト、パックのどこがおかしいというわけではないのに、なんだか組まれたデッキが妙なことになっている場合が多かった。久し振りとは言ってもみんなぼちぼちエルドラピックにも慣れてきたころで、「大体2つくらいのコンセプトに渡りを付けておいて終盤調整すればデッキにはなる」というのがおおよその見解らしいです。ただ、うまくまとめきれなかった時に均等3色になってしまうのが悩みとか。実際、緑が絡まない3色だとちょっと勝ち目が薄いかもしれません。あとは、コンセプトが固まると勝敗は差し置いても「楽しい」っていうのが大事なのかしらね。

 今回のレア度数は4.33となかなかの数字。神話は「復讐蔦」の登場がちょっと嬉しい。まぁ、リミテッドだと割と普通の生き物だけどな。

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 まだまだ落ちない第6話。何だろうこの作品。やってることはベタベタのくせに、やたらとパワーがある。俺が見たかったアニメってのは、ひょっとしてこれだったんだろうか?

 前回の臨死体験で完全に別人となったこずえ。視力が回復しているほか、オカルトへの興味をまったく失ってしまっている。人としてはこちらの方が正しいような気もするのだが、毒気の抜けたこずえには親友たちも納得出来ない。何とか彼女にオカルトへの情熱を取り戻してもらおうと、マヤと亜美はよく分からない方向へと努力を始める。

 まずは前回こずえが食いついていたオカルトもどきの総ざらい。ポルターガイストに板書の謎の文字、エセつちのこにモスマン(未遂)まで色々とオカルト要素をぶつけて反応を見るが、どれもこれも全力の空振り。最終的には文明のスプーン曲げにまで協力を依頼するも、実に見事なイカサマっぷりにこずえも苦笑い。「やっぱりオカルトなんて馬鹿馬鹿しい」とマヤが挑発すると、こずえは同意しながらも涙を流す。心の奥底では、彼女は今の自分に抵抗しているのだ。

 そこで最終手段としてマヤが持ち出したのは、臨死体験装置を使って「忘れてきたこずえ」を回収するという作戦。もう、理屈も何もあったもんじゃない作戦だが、命がけの臨死ダイブで何とかこずえを引き戻そうと奮戦する。が、保護者責任で文明がストップをかけ、気付けば文明自身が臨死ダイブをすることに。

 彼の仮死状態での思考をモニタしていると、画面に映ったのは幼少期と未来の映像を交えた走馬燈。ここで面々は未来の凄惨な実情を目の当たりにするとともに、「内田文明」としての真の姿を確認する。もっとも、その意味を全て理解出来るのは事情を知っているマヤだけ。意外にも深刻な彼の思い出に、やや認識を改める必要性が出てきた。

 結局、とんでもねぇオチで易々と復活を遂げたこずえ。今までにも増して元気になった彼女の姿を見て、親友たちも一安心。マヤはというと、一応は命がけで生徒を守った文明に対し、少しだけ認識を改めるのだった。

 

 というわけで、前回のエピソードはきっちり回収出来たし、文明とマヤの関係もまた一歩前進したわけなんですが、もう、本筋のネタがひどい(かなり良い意味で)。あれだけ命がけのシーンやシリアスな過去話が展開して「おぉ、ようやく少しはまともなシナリオに入ったんだ」と思ったのもつかの間、「本当に必要なものはすぐ近くにある」なんて含蓄のある言葉を、まさかあんなネタにしてしまうとは。そりゃま、「メガネメガネ」には定番のオチであるが……この真っ直ぐなボケっぷりは逆に新鮮だわ。文明もラストシーンで期待を裏切らずに三枚目に戻ってくれてるしね。最後の最後まできちんとギャグを成立させてくれている一貫性は嬉しい部分。ま、今回一番笑ったのはダウジングロッドで鍵を開けちゃったJKなんですけどね。いくらピッキング犯でもそれは無理や!!

 そして、今回も実に見事だったのは、各種顔芸やずっこけなどの身体を張ったシーンの勢い。毎回「お前ほんまにメインヒロインか」と思うくらい悪鬼羅刹のごとき形相をみせてくれるマヤですが、今回も怒りに歪んだ表情や、あっけにとられて大ボケかました表情なんかがいちいち笑える。亜美と2人でつちのこを作ろうとした時のお約束のエロネタもやたら真に迫っていたり、路上ですっころんだ文明のリアクションなんかは無駄に動きが良く、この作品は細かい心理描写なんかよりも「ベタな笑い」の方に気合いをいれているように見えて仕方がない。いや、それでいいんですよ。今回の大オチの時のマヤの表情は、無闇に笑わしてもらいました。


 そして、一応少しずつ進行しているシリアス路線の話も、決しておろそかにはせず押さえておきたいところ。母親に仕事優先で少年期を忸怩たる思いで過ごした文明と、オカルトに人生を捧げた父親に振り回されたマヤ。マヤの親父さんなんて、1話では基本的にネタ扱いだったのに、気付けばいつの間にか「辛いエピソード」っぽくなっているのが驚き。また、スプーン曲げこそ出来なくなったものの、長年のテレビ出演の実績があるおかげで、実に巧みなスプーンさばきを見せる文明にも注目。何気ないシーンではあるのだが、いかにもプロといった彼の手つきに、長年蓄積された彼の「歴史」が垣間見える。この辺の要素の配置の仕方がうまいなぁ。

 そしてこずえのオカルトへの情熱というファクターを通じて、さらにマヤのオカルトに対する姿勢も仄めかされていることも忘れてはいけない。文明のスプーン曲げを見て散々オカルトをこき下ろしたマヤだったが、最終的にそれがこずえの涙を誘発することになった。これはつまり「こずえはオカルトの楽しさを思い出すべき」というマヤの意思の表れであり、どこまで行ってもマヤは「オカルト好き」なのである。ツンデレにしちゃぁおっかないが、そのへんのねじれた愛着の表出のさせ方も実に面白い。

 また、ギャグに収束していた要素ではあるが、こずえのオカルト熱を、彼女の眼鏡というツールに具現化させてシナリオに組み込んでいるのも興味深いギミック。そもそもこずえは「目に見えず、心でしか見えないものを見たい」という切なる願いのためにオカルトを追い求めているわけだが、そんな「目では見えないものを見たいと思う気持ち」という抽象物が、今回の事件では「彼女が探し求めている眼鏡」という具象物に代用されている。このすり替えはシナリオを理解しやすくする効果があるのはもちろんだが、彼女のメンタリティを1点に集約することで、「近さ」「大切さ」などの要素を視聴者に出来るだけ身近なものにする意味もある。この辺りの構成の妙も、この作品のシンプルな楽しさを支える一要因になっているのかもしれない。

 まぁ、個人的には女子高生がきゃっきゃしているのを見るだけでも楽しいんですけどね。特に前回と今回は3人娘がフルでしゃべってくれていて、賑々しさもひとしお。というか、ぴかしゃ、彩陽、花澤の絡みって、現代声優界花盛りなラインナップよね。ギャグでもシリアスでもばっちり決められてこその一人前。そう言う意味では文句ナシです。

 今回の予告から、テーマソングが彩陽歌唱に変わりました。曲目はなんと「HOT LIMIT」! 確かこれってBD/DVDにフルがつくんだよな……この巻だけでも、確実におさえにいくか!

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  美也の「にしし」笑いは不自然なのに許せる気がする第5話。今回もサブキャラの舞太とか、アスミスとか、そういうとこまで全力で耳が研ぎ澄まされる至福の時間。

 今回から棚町薫編ということなのだが、私が必要以上にもきもきしたのは、キャラクターのせいだけではないはず。終わってからスタッフを見たら、コンテに金崎貴臣氏、そして演出はまさかの小林智樹。無駄に豪華じゃねぇか。やってることは凄くありきたりな「気の置けない女友達と思っていたアイツが最近気になり出して……」という流れなんだが、要所要所の棚町さんが無闇に魅力的でどうしようもない。それだけの作品なので、そこが力強いと満足するしかないのですよね。

 ま、あとはどこまで行っても中の人のことなんですけどね。佐藤利奈ってのは不思議な役者で、「サトリナならこれだね!」っていう役のタイプがはっきりしていない。同じ作品に出ている役者を見ると、たとえば御前なら「委員長タイプ」というのが真っ先に出てくるし、アスミスなら「放っておけない妹系」ってことになるだろう。新谷は……「普通」? まぁ、とにかく「この人がやるってことはこういうキャラだな」という中心が、どこかにあるはずなのだ。しかし、サトリナはそれが無い。ヒットのきっかけになったのは「ネギま!」のネギなので少年役が第一かと思えばそんなこともなく、「みなみけ」「明日のよいち!」「グレンラガン」のようなお姉さん系、「バンブーブレード」「にゃんこい!」などの天然系、そして今回の棚町さんや「超電磁砲」の美琴のような元気っ子系と、どのフィールドでも分け隔てなく溶け込んでいる。

 他の声優だって役者なんだから様々な顔を演じることは出来るだろうが、「この人の代表役を上げてくれ」と言われて票が散りやすいのが佐藤利奈。そんな気がするのだ。もちろん、看板役のイメージが割れるということは決して印象が薄いこと、メインがはれないことと同義ではない。あくまで「その時その時で印象が変わる」ことの証左であるから、役者にとってこれ以上素晴らしいこともあるまい。たとえ「サブミッションが得意な魔法の国からきた女王」を演じさせても、「普段はクラゲだけど時々王妃になる大家族の長女」を演じさせても、サトリナはサトリナとして揺るぎなく存在できる。そんなところが、きっと彼女の最大の魅力なのだと思う。かつて某所では「弱い生き物」との二つ名を付けられた彼女だが、芸歴も積み重なった今となっては、回りの影響を受けずにただひたすら自分を磨き続けてきたことが最大の強さになっているのだ。

 というわけで、棚町さんも素晴らしい女性に違いありません。佐藤利奈ボイスの悪友に耳を噛まれたり、右フックを食らったり、校舎裏に呼び出されたり、「どこ見てんのよ!」って言われたりしたいです。ゲームを買うのは面倒なので、棚町シナリオだけ分割して1000円くらいで売ってくれないでしょうか。あ、もちろん佐藤利奈シナリオでも一向に構わないのですが。一緒にカレーを食いに行こうとするとバッドエンド。タイカレーだとセーフ。

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 ぱらいそ一色な第6話。作品始まって以来の壮絶な状態になっているにも関わらず、主人公回りは正に別世界。エロとゾンビ、ある意味この作品の粋の粋といえる回かも分かりません。

 鞠川先生の友人宅に逃げ込んだ一行は、武器弾薬の補充と心の洗濯、栄養補給など1日ぶりの安寧を手にする。男性陣がくつろぐ間もなく兵器調達で女性陣がお風呂タイムっていうのはなんだか釈然としないものがあるが、逆にしたとしても視聴者は絶対に喜ばないのでこれで良し。2つの目的は見事に達成されております。

 そして、そんな天国模様と比較されてより凄惨なのが、橋を舞台にした地上の地獄絵図だ。これまでなんとかゾンビを押さえ込み、封鎖を維持してきた警官隊だったが、あまりの現実に本来ならば守るべき対象であるはずの市民にも対応しなければならない状態になった。確かにあり得ない現状を考えれば、アホな市民どもがトチ狂うのは分からないではないが、わずか1日であそこまで電波を孕んだ思想を持った連中が集合できるのには驚きだ。学園の様子を見る限りでは事件発覚からはほとんどパニックしかなかったはずなのだが、ビラをまいたり、プラカードを立てて結集する余裕があったのは信じられない。ああいう連中っていうのはいつか暴れ回るチャンスのためにいつでも臨戦態勢なんだろうか。

 そして、そんな万事窮した状況に、警官隊のトップはついに苦渋の決断。一部の市民を巻き込みながらも、現状を鎮圧することを最優先として行動を開始する。そこには、不逞の輩の命も、ゾンビたちの命も、そしてそのどちらでもないものの命もある。「市民を守るべし」の使命を達成した警官は、全ての責任を取るために、自らの命をその代償として差し出した。もう、誰がどう正しいかなんて分かりはしない。

 「警官隊はどれだけの覚悟をもってバリケードを築いているんだよ」という疑問を先週の感想で書いたわけだが、奇しくもすぐにその解答が描かれた。もちろんある程度の覚悟はあっただろうが、今回の事件で混乱を極めていたのは何も市民だけではない。それを守る警官隊だって、当然極限状態で警備にあたっていたのだ。「会計課まで持ち出してきたんだ」と泣き言をいう部長格の男だったが、ついに上層部からの指示も途絶え、全てははかない末端の現場判断に頼らざるをえない状態。見たところ、ここに来てベストの判断を下していたように見えたので警官隊の行動には素直に感心したのだが、市民にとって最善の選択が、果たして最善の手に見えるかどうかは別問題。あまりの責任の重圧に、一人は全てを償う意味で命をなげうった。しかし、その行動はより末端に混乱を来す意味しかなかったようにも見える。橋の上の混乱だけは一時的におさまるかもしれないが、今回の決断と顛末は、世界中に波及し、新たな火種となるのかもしれない。

 また、今回はマスコミ報道を通じて、世界の現状がはっきりと数字で示された。現時点で、「殺人病」に犯された被害者は日本国内で200万人超。そしてこれがあっという間に一千万人に達する見込みだという。一千万といえば日本の総人口の約十分の一にあたるわけで、そこまでいったら国家としては崩壊したと見るべきだろう。つまり、現状で歯止めがかかればまだ救いはあるが、後3日もすれば日本は終わるかもしれないということ。リアルにキツイ数字だ。世界同時多発と言っていたのでどこの国でも似た様な状態だろう。日本は人口密度がそれなりに高い国なので被害の拡大も大きいという可能性はあるが、それでもわずか1日足らずであそこまで警官隊が動けた治安の良さもある。他の国では、もっとスムーズに「殺人病」の蔓延は進みそうである。

 で、そんなどうしようもない現実とは裏腹に、主人公パーティーは一気にサービスカットをばらまく作戦に。この作品はどの子もみんな爆乳なのであまりバリエーションは楽しめないのだが、徹底したばいんばいん描写とフェティシズム溢れる構図、シチュエーションは、湯気があろうがなかろうがお腹いっぱい。沢城・麻里奈・キタエリの喘ぎ声っていうだけで、我々の業界では珠玉のご褒美です。

 一応、孝と麗の痴話喧嘩なんかもあったけど……気付けば喧嘩混じりなのにだんだん良い感じになってきてるのはムカつくな。平野が頑張れ。

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