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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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Blue Sun’s Zenith 青の太陽の頂点 (X)(U)(U)(U) R

インスタント

対象のプレイヤー1人は、カードをX枚引く。〜をオーナーのライブラリに加えて切り直す。

 「頂点」サイクルの青は、シンプルにXドロー。ここ最近のXドローというと「思考の泉(M10)」がベースになると思うが、余計な能力無しでもインスタントになった分1マナ重くなったと考えればつじつまは合う。「天才のひらめき(USG)」の下位互換的なコストではあるが、その分はZenith能力があるのでとんとん。これで過去の「トレイリアンブルー」みたいなデッキがあれば凄いことになるが……まぁ、無いだろう。トリプルシンボルで決して軽いとは言えないコスト設定は、過去に「火想者の発動(GPT)」なんかでもあまり好まれなかったマナ域なので、手放しに強いとは言えない。ただ、現環境においてインスタントのドロー呪文というのは選択肢が「ジェイスの創意」だけなのでそれなりに貴重で(「深淵の謎」もあるけど)、同じ5マナで比較すれば「ジェイスの創意」とこれは1枚しか差が無い。パーミッションに構えてエンドにあまったマナで適宜ドローを補充するという役割ならば、このスペルが充分替わりを担ってくれるはず。また、Zenith能力があるので何度でもその恩恵を味わえる可能性があり、後半にドローの枚数が増えれば増えるほどアドバンテージ構造が明確になってくる。あわよくば最終的には相手のライブラリを破壊することも不可能ではないわけで、何か過去の遺物のようなデッキも作れそうではないか。ただまぁ、現環境で最大のライバルドローソースと言えば「ジェイス」様なんですけどね。そりゃ分が悪い。

 

Consecrated Sphinx 聖別されたスフィンクス (4)(U)(U)

クリーチャー・スフィンクス

4/6 飛行

いずれかの対戦相手がカードを1枚引くたび、あなたはカードを2枚引いても良い。

 神話スフィンクス。どの次元にも顔を出し始めた最近の青スフィンクスの節操の無さはちょっと気にかかるところだが、そのあまりに短絡的に表現された特大アドバンテージエンジンはさらに気にかかる。6マナ4/6は割と普通のボディではあるが、相手はターンを返してドローフェイズを迎えてしまった時点でアドバンテージを確立させてしまう。仮に6マナ4/6、187能力で2枚ドローという生物だっただけでも充分な仕事だろう。そのままちょっとでも放置しておけば、見る見るアドバンテージが広がっていき、対処手段が無くなってしまう。また、青にはご存じの通りに相性の良いカードが多く「ジェイス」を起動すればプラス能力を使いつつ相手が1ドロー、自分が3ドロー。「時の逆転」でも使おうものなら、相手7ドローで自分は21ドロー! 別な意味で死ねる。いっそこのまま「寺院の鐘」を張った上で「ジェイスの消し去り」でも置いておきたい気分である。リミテッドなら勿論鬼カード。構築の場合、「マゴーシのスフィンクス」というお馬鹿生物に声がかからなかったので過剰な期待は出来ないが、このカードの強さは放っておいても勝手にアドバンテージが広がる自動性能にある。除去耐性の無さをうまくカバーしたコントロールとかなら、ワンチャンスあるかもしれない。

 

Corrupted Conscience 堕落した良心 (3)(U)(U) U

エンチャント・オーラ

エンチャント(クリーチャー)

あなたはエンチャントされたクリーチャーのコントロールを得る。

エンチャントされたクリーチャーは感染を持つ。

 ついにイラストにあのカーン様が現れた。すっかりファイレクシアに陵辱されてしまったカーンは、実に禍々しい姿で鎮座ましましている。ドミナリア時代はウルザの忠実な部下として活躍し、その後もミラディン・ドミナリアの危機を救い、すっかりプレインズウォーカー総本山みたいな印象のカーンだったが、一体何がどうなってこんな姿になってしまったやら……ま、ミラディンの騒動は今も昔も全部こいつのせいなんだけどさ。さておきこのカードである。残念ながら堕落したカーンのカード化ではないが、青特権である「支配魔法」の新作なので、リミテッドレベルなら充分強力だ。そして、ファイレクシアに洗脳されたイメージは感染を付与することで表現されている。単に感染をつけるだけのオーラ「ファイレクシア化」が2マナであることを考えると、3マナの増加でコントロール奪取出来ちゃうのはかなり破格。どのクリーチャーにプレイしても大して損しないわけで、中盤にフライヤーあたりにぺたりとやれば、そのままゲームを終わらせてくれる可能性もあるのだ。やっぱ誘拐オーラはどこをどういじっても強いな。

 

Cryptoplasm 謎の原形質 (1)(U)(U) R

クリーチャー・多相の戦士

2/2

あなたのアップキープの開始時に、あなたは「〜は他の対象のクリーチャー1体のコピーとなる」ことを選んでも良い。そうしたなら、〜はこの能力を得る。

 毎回恒例の「クローン」タイプクリーチャー。3マナ2/2はクローン業界ではそこそこのサイズに分類されるが、一応ステータスを与えられたのには訳がある。普通のクローンと違って、こいつは変身を完了させるまでに多少の時間がかかるのだ。無事に出して1ターン生き延びることが出来れば、ようやく、他の誰かの姿を借りることが出来るというわけだ。クローンの強さは常に場にある最上の選択肢を選べることで、例えば「悪残の天使」をコピーしておけば火力圏外に逃げられたし、すぐにブロックに向かうことも出来た。それが出来ず、大きな隙を作ってしまうのはクローンとしては2流である。一応コロコロ姿を変えるオプションを持っているのはメリットだが、わざわざクローンが入るデッキならそんな尻軽使い方などせず、何かもっと確固たる目的があるはずだろう。中途半端は何事にも向きませんよ、というお話。ただ、リミテッドだと安心のステータスと能力のおかげで結構強い。

 

Distant Memories 遥かなる記憶 (2)(U)(U)

ソーサリー

あなたのライブラリからカードを1枚探し、それを追放してライブラリを切り直す。いずれの対戦相手も、あなたがそのカードを手札に加えることを選んでも良い。そうしなかった場合、あなたはカードを3枚引く。

 こちらもカーン様のイラストが印象的。すっかり悪に染まってしまったカーンが「ぐぅ、なんだ! この私の心を苦しめる記憶の断片は!」と叫んで必死に改心フラグを立てようとしている様子がなかなかにドラマティック。ぼんやりと浮かんでいるのはウルザ様の顔とヴェンセールのマスクだろうか。一瞬「あれ? ガラク? お前関係無いやん」と思ったけど、マスクが違うな。あくまで思い出しかけてるのは同郷出身のプレインズウォーカーだけである。ウルザとつるんだドミナリア政変と、ヴェンセールと共闘した時のらせん事件はものすごい隔たりがあるけどな(ヴェンセールじゃなくてミシュラだっていうは話もある)。さておき、そんなドラマティックな時代背景を感じさせるカードなのだが、残念ながら能力は大したことがない。何せ、レアに分類されているのに同じマナコストの「魔性の教示者(M11)」の完全下位互換にしかならないのである。そりゃま、特定のカードをサーチする能力は黒の方が優れているということなんだろうが、別に苦手なら無理にやらんでもいいと思うのだが。一応「恐喝」システムになっているので、うまくいけば公開条件こそつくものの、一応「魔性の教示者」と同じ。失敗しても4マナ3枚ドローなら「集中(8ED)」なので悪い相談ではない。が、その場合には「引きたいなー」と思って公開したカードがリムーブされてしまい、2度と引けないという余計なハンディキャップがあるのだ。流石に構築で使えるレベルになるとは思えない。改めて、何でレアなのかと小一時間。リミテッドでも鬼ってほどのカードじゃないしなぁ。

 

Fuel for the Cause 目的のための燃料 (2)(U)(U)

インスタント

対象の呪文1つを打ち消す。その後、増殖を行う。

 間違っちゃいないが、何かよく分からない日本語名を付けられてしまったカード。そらな、目的が無い燃料なんてあるわけないからな。さておき、このブロックの基本カウンター。4マナおまけ付きカウンターについては過去に書いた「解明(ROE)」の記事あたりを参照してもらうとして、このカードのおまけは過去の水準で見たらそこそこ魅力がある。コモンで増殖が出来るカードは「傷跡」時点では「着実な進歩」くらいだったので、どうしても増殖デッキは敷居が高いイメージがあったが、今回はこれと「病気の拡散」がコモンで手に入るようになり、カウンター・除去といったベーシックなアクションに付加効果として増殖を絡めやすくなっている。どうしても受けのデッキになるので狙ったタイミングで増殖出来ないのは難点だが、「転倒の磁石」や「堕落の三角護符」といった増殖プッシュカードと併用するならば運用はしやすそうである。現リミテッドで「冷静な反論」はそこまで重要なカードとなっていないが、今後のコントロール寄りのデッキには注目したい。いや、リミテッドの話ですけどね。

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 サブタイトルの示す通り、終始薄暗い中をさまよい歩く第21話。前回あたりから大きな動きは少なくなっているのだが、それは描かれるべき心情描写がどんどんややこしくなっているため。今週はどの「色」が塗り替えられることになるのか。

 ややこしいので、今週が終わった時点での各自の「知識」をまとめておこう。まず、意識的に「非日常」との接触を避け、事件との関わりを持とうとしなかったために最も「無知」なのが帝人。彼が知っている情報は「ダラーズの真実」「首無しライダーの正体」の2つ。知らないことは「罪歌の全て」と「黄巾族の正体」。その上で、最後に「黄巾族に園原が捕らえられたらしい」ことを知る。

 次は園原杏里。彼女の場合、罪歌の真実は全て知っており、決死の単独行によって、黄巾族を統べているのが親友の紀田であることも知ってしまった。そして、「そんな彼の行動原理が園原を襲った切り裂き魔であり、復讐のために黄巾族を使ってダラーズに攻勢をかけている」ことも知っている。知らない情報は「ダラーズとは何か」。

 最後に紀田。彼は切り裂き魔の正体を知らず、セルティと園原の突撃のおかげで「ダラーズと切り裂き魔は密接に関わっている」という(あながち間違っていないが)正しくない情報に従って行動している。そして臨也を通じて、また、ダラーズのリーダーが親友の帝人であると吹き込まれており、そこについての確認は取っていない。そして衝撃の事実として、黄巾族のメンバーに「催眠術」をかけた「謎の女」が、園原であるという疑いまで抱かなければいけなくなった。「園原=切り裂き魔(罪歌)」という事実には行き当たっていないが、「催眠術なんて世迷い言も、首無しライダーなら出来そうな気がする」→「首無しライダーは刀を振るった切り裂き魔と接点がある」→「首無しライダーはダラーズである」→「切り裂き魔もダラーズであり、催眠術を使う何者かもダラーズである可能性が高い」と、次第に「ダラーズ」「首無しライダー」「切り裂き魔」の3つが繋がりかけている。あぁややこしい。最大の不幸は、誰もが臨也の存在を意識しておらず、「自らの意志で行動している」と思い込んでいるところと、黄巾族に仕組まれたブルースクウェアという毒に気付いていないところだ。

 今週最も直接的な動きを見せたのは、園原だ。黄巾族の横暴を座視しているわけにもいかず、直接的な形で罪歌による干渉を始めている。黄巾族の中にも罪歌の子供が潜んでいるというのがポイントで、一種の後催眠暗示のようにして、黄巾族の暴力行為を止めるための防波堤を築く。一見すると、自分の正体もばれず、内部から抑止出来るナイスアイディアに見えるのだが、超常現象によって黄巾族の中に渦巻くフラストレーションが更に高まってしまうこと、そして何より、施術中に自分の姿を見られていたことがネック。本来ならば捉えどころのないはずの「罪歌」という存在が、ついに捕捉されてしまった。「無関心」を貫き続けた園原の日常が、自分を想う親友の干渉、そして自らの親友への干渉によって瓦解しかけているというのは皮肉な話。

 紀田は、今週もただただ流れにのまれる。「ダラーズ狩り」を止めることも出来ず、ついに積極的な罪歌の介入を呼び起こしてしまったのは彼の責任。さらに臨也の情報を手にしたにもかかわらず帝人に確認を取ることも出来ず、転がり落ちるだけの情勢を黙って見ているしかない。

 対照的に、見ているだけのポジションから具体的に動き出す決意をしたのが帝人。ダラーズの存在に疑問を隠せない彼だったが、門田と出会い、張間美香と出会い、「何かをしなければ」という義務感に駆られ、何とか活動を再開する。色が無いせいで奇妙な騒動に巻き込まれてしまった不幸なダラーズを、再び「色のない結束性」を元にした有るべき姿に戻すため、リーダーとして立ち上がる決意をする。ここからは、彼の得意の「情報戦」のフェーズになるのだろうか。

 三者三様、それぞれに努力はしているのだが、結局流れる方向は決まっているのがこの池袋。騒動の発端である「切り裂き魔」園原が黄巾族の手に落ちるとき、紀田は、園原は、帝人は、そして臨也は、誰のために、どのように動くのだろうか。

 もつれ合った状況だけに、各キャラクターは考えることが多すぎるので、その心情を全て追い切るのはなかなか大変な作業。個人的には帝人や紀田はまだ与えられた情報が「全てか、ゼロか」という状態なので楽なのだが、園原の行動原理を追い求めるのがなかなか大変。特に彼女の場合は「度の過ぎた客観」という属性も持っていたはずなので(最近はそれを発動しないが)、現時点で誰を思って行動しているのかを確定させにくい。今回久し振りに登場した張間美香はそれに比べて非常に分かりやすいメンタリティだったので、なんだかほっとしました。「愛する人を決して離すな」と力説する矢霧誠二君だが、あんたが言ってもいまいち説得力がないな。

 今回は池袋の街中にほとんど陽がささないというのが随分特徴的で、明るい画面でも、ほとんどが下校時刻の夕焼けに染まった寂れたビルの背景である。これは実にシンプルに、勢力を拡大して完全に「無色」を飲み込んでしまった黄巾族の「黄色」、そして、その「黄色」の内部から介入、浸食しようと試みた罪歌の「赤」が溶けあったもの。前回に引き続き、象徴的なカラーリングによる描写が見事でした。

 最後に1つ。ちゃんと教えたつもりで内緒話モードが全然設定出来てないという大ポカをやらかしてしまったセルティさん。もう、どこまでもドジっ子! 

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 政之助と剣を巡る第7話。ようやく主人公らしくメインでスポットがあたった政之助だったけど……うん、相変わらずで切ない。

 ご隠居宅での療養を終えて江戸に戻る政之助。道すがら弥一に身の上の話をしてみるが、弥一は珍しくはっきりとしゃべりたくないという意思を表してみせる。なにやらご隠居にも顔を知られた賊の一味であったらしいが、立場の弱い政之助では、それ以上の詮索は無理な相談だ。

 弥一の不思議なところは、これまで誰もそのバックグラウンドを詮索してこなかったということ。もちろん五葉というのは互いの干渉をあまり好まない徒党であるが、それでも皆、弥一を慕って集まってきた者ばかり。松吉も、梅も、苦労した過去を弥一に救われたからそこにいるわけで、弥一はメンバーの素性を大体は知っている。その上で、自分の素性だけは知られたくないという一種のワガママがまかり通っているわけだ。これは勿論他のメンバーとの人間関係もあるだろうし、弥一の徹底した秘密主義も原因となっているだろう。実際、今回弥一は「今が一番幸せだと思いたいから過去は話さない」という、なんだかいい話っぽく政之助を丸め込んでしまっているのだが、冷静に考えれば詭弁以外の何物でもない。それでも、わざわざ弥一がそのように「逃げ」を打つということは、語りたくないし、語る気もないことの表れである。そう言われてしまったら、他のメンバーとて黙っているしかない。あくまで、「野暮」なのだから。

 そして、そんな弥一の過去が暴かれずに終わってしまった代わりに、今度は政之助の過去が少しずつ切り開かれていく。2度目の出会いとなってしまった絡み癖のある浪人に勝負を挑まれて情けなく逃げ出す政之助。これまでの立ち振る舞いからすれば決して剣の腕は悪くないはずなのだが、徒に刀を抜くことは性格的に躊躇われるし、人の目のあるところではどうしても萎縮してしまう。どうやら郷里の弟もこの「極度のあがり症」に関わっているようだが、彼の剣に、一体どのような過去が秘められているのだろうか。そして、そんな臆病者の政之助にすら刀を握らせてしまう弥一の「気迫」とは一体何なのか。

 今回は謎の親切侍、八木が政之助に積極的に絡んできている。稽古をつけてやろう、なんてのも随分な申し出だし、プライベートな墓参りにも嫌がるそぶりもなく政之助を帯同させているし、飯もおごってくれたりしている。政之助は本当に色んな人の善意で生きていけてるな。ここまでのストーリーで何回飯おごられているやら。

 そして、そんな八木が墓前で呟く親友の名前は「弥一」。さて、これは偶然か、何かの因縁か。そこまで珍しい名前とも思わないが、政之助からしたら気になる過去が2つも「弥一」で重なったのだ。今後も無視するわけにもいくまい。そして、独自の動きを見せていた松吉だが、こちらも何か動きがある様子。最近なかなかグループ活動が出来なかった五葉ですが、久し振りにミッションスタートになるんでしょうか。

 今回も相変わらずのジリジリとした空気が特徴的。晴れた日のエピソードが描かれているはずなのに、まるで雨上がりのような妙な湿度を感じさせる演出が印象的だ。日本は「湿度の国」であるから(ソースは「ギャラリーフェイク」)、江戸時代の物語の描き方としては、至極まっとうだし、実に味があります。せわしなく動き続ける「四畳半神話大系」の後にこの作品が放送されるので、本当に救われるんですよ。 

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 新ジャンルの広島弁幼女がたまらない第9話。前回の感想ではグチグチと文句ばかり書いた気もしますが、こうやって個々のおかしなキャラクターにスポットが当たる回は、特に気兼ねなく楽しむことが出来ます。

 そして、今回はこの作品の真骨頂(俺的にはね)。ステラとマリアという魅惑の絡み。言い換えるならば、齋藤千和と沢城みゆきの絡み。現代声優業界が誇る2人の天才の共演にはただただ感服するばかりで、「この安定感があるだけでもシャフト作品は存在意義があるなー」と一人でご満悦。ガハラ先輩と神原の絡みもたまらんかったし、モツ×シチミ(アーニャ×ネカネ)とかベッキー×芹沢とか、彼女たちのデビュー間もない頃の「ココロ図書館」以来の絶妙な距離感がたまりません。もちろん、ほとんどの現場でみゆきちの方が年上役です。そう言う意味では、ガハラ先輩は本当に貴重です。

 今回のステラの「拳王化」を、音声加工無しで楽々やってのける千和の豪腕は言わずもがなだが、実は「コテコテの広島弁なのに何故か可愛く聞こえる幼女」というのも白眉。この2つを行き来して目まぐるしく入れ替わるステラのテンションが今回の最大の見どころ。そして受けて立つのは、地の底からわき出すような大人の色香とサディズムを発揮するマリア。声だけでも人が殺せるくらいのポテンシャルがあるが、2人の間に入って解説しているのがシスターというのも混迷した状況に拍車をかけている。いやぁ、いい物を見せて(聞かせて)いただきました。今回は一応シャフトメインの製作体制だったみたいだが、ところどころ安っぽくなる大迫力拳王のカットなんかは、在りし日のシャフトの面影が出ていた……かな?

 一転、Bパートはふつーの話。メインでスポットが当たるのは星だが、彼の嘘だかホントだか分からない過去話に、リクの突っ込みもどこかピントがずれてしまう。一応この流れを見ていると、「やっぱり橋の下で一番まともなのって星なんだなー」ということが分かるくらいのエピソードでした。しかし……彼が煙草を買う資金というのはどこから出ているのだろうか。あと、長時間川に流されてヒトデ状態だったくせに煙草にすぐ火が付いたのはどういう原理だったのだろうか。まぁ、どうでもいいんですけど。 

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 「目」な第8話。「進路!」とかいう未来志向のサブタイのくせに、内容はほとんど過去話ばっかでしたね。まぁ、2クールあるらしいのに卒業まで1年無いわけだからねぇ。なかなか話は進まないわなぁ。

 今回はサブタイトルのテーマで一貫した内容となっており、唯が自分の進路についてひたすら頭を悩ませるだけの内容。高校3年生の初夏に一切進路が決まってないって、大丈夫なのかね……まぁ、私は個人的に今までの人生で進路に悩むという経験が一度もなかった妙な人間なので、この苦悩はちょっとよく分かりません。いや、まだ人生には迷ってるんですけどね。ニートも案外いいもんだぜ! 憂がいるから何とかなるよ! (まぁ、唯がニートになると憂もその後を追いかけてニートになる可能性があるけど)

 唯ファンにとっては、ロリ唯や様々なコスプレを披露する唯を見られるだけでも眼福の回で、和との腐れ縁についても、本来なら殴ってもいいくらいのエピソードがてんこ盛りのはずが、何となく許してしまう(というか諦めてしまう)流れになるのは唯の天性のスキル。そして、特に唯派ではない人間でも、豊崎愛生の真骨頂が味わえるという意味では充分な内容。ほんと、アホの子を産み出す時の豊崎パワーはビッグバンな破壊力がありますよ。先例でいったら野中藍あたりが近いのかなぁ。和の言うような「何となく許せてしまうアホの子」って、かなりハードルが高いキャラクター性なんじゃなかろうか。もちろん、中には到底許せないって人もいるとは思うけど。唯の場合はアホの要素の中によく分からない才能の片鱗も眠っているので、和はそのあたりのポテンシャルを見込んで付き合ってあげているのかもしれない。

 そして、今回本当のメインといえるのは、唯の過去話に便乗して律が持ち出した律澪の出会い物語。一歩間違うと枝先絆理ちゃんと見まがうロリ律ちゃんと、人見知りが相変わらずな文学妄想少女澪のデコボココンビ結成秘話。話してる当人がポロッと「好きな子にはちょっかい出したくなるじゃん」って、完全にプロポーズとも取れるラブラブ宣言をしてしまってるんですが、そこはスルーなんですね。いや、既に大前提になっているということか……個人的に一番訳が分からなくてツボだったのは、「律が賞を取れば良かったのに!」と怒鳴ってしまった澪を見て、何故か「おもしろッ」とデスノートのリュークばりの反応を見せる律ちゃん。明らかにおかしい。空気読めないにも程がある。


 でもまぁ、そんなズレた反応が出来たからこそ、必要以上に壁を作りがちな澪とコミュニケーションが取れたのかもしれませんな。ツーカーの仲になった今でも、デコにペンを立てられても全く抵抗する気配もなく堂々と刻印を受け入れる律ちゃんが男らしすぎて惚れます。あのデコのまま職員室に進路調査票提出しにいってるんだよなぁ……強いなぁ。鏡も見ずに自分のデコに書かれた文字が「目」であることを理解するのも凄いよなぁ……

 結局、今回は1話では進路が決まりません。アバンを含めた作中のモチーフとして「カメ」が多用されていることからも分かる通りに、唯の将来設計も亀の歩みで決めていくことになるんでしょうね。まぁ、少し真面目に考えるのも大事ですよね。

 余談1・「レトルトカレーもってこい」っていうキャンプイベントって一般的なの? 流石にそこは、作れよ。

 余談2・うちの高校では「アルプス一万尺」の節で古文の助動詞を覚えるのがはやりました。同じ節で中国の王朝名も覚えました。ただ、作中でも言ってたけど、覚えりゃおしまいの王朝名と違って、助動詞一覧って覚えただけじゃ何の役にも立たないんだよね。しかも何故か受験で一切使わない上代文法の助動詞まで入っていたので、覚えてかえって混乱する奴もいたり。ま、そんなもんですよね。


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エルドラージ罠変身

 

2010年FNM(アラーラ・ゼンディカーブロックスタンダード)

 

土地(23)

森×6 島×5

ハリマーの深み(WWK)×4

カルニの庭(WWK)×4

霧深い雨林(ZEN)×4

 

クリーチャー(10)

ムル・ダヤの巫女(ZEN)×2

ゼンディカーの報復者(WWK)×1

ペラッカのワーム(ROE)×2

鋼の風のスフィンクス(ARB)×1

テレスタドン(WWK)×1

無限に廻るもの、ウラモグ(ROE)×1

引き裂かれし永劫、エムラクール(ROE)×2

 

その他(25)

思案(M10)×4

先読み(ROE)×4

探検(WWK)×4

成長の発作(ROE)×3

ジェイス・ベレレン(M10)×2

野生語りのガラク(M10)×2

変身(M10)×4

召喚の罠(ZEN)×4

 

サイドボード(15)

瞬間凍結(M10)×4

否認(M10)×2

ジェイス・ベレレン(M10)×2

精神の制御(M10)×3

酸のスライム(M10)×2

濃霧(M10)×2

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 完 全 決 着! な第9話。全く予想外のことは起こらない展開なわけですが、このスピード感は他の作品には無いこのアニメの売りであり、悩みの種でもある。もう少しラストバトルにけれん味を持たせても良かった気がするんだけどねぇ。

 前回ぶっ飛ばされたジョーイが、何故か冒頭で1回だけ復活。しかし、「ヒーローマンはジョーイが操っている」という見たらモロわかりの事実を看破したゴゴール様のテンションは高く、とどめとばかりに全力パンチで今度こそジョーイをぶっ飛ばす。「第1部完!」と高らかに勝利宣言するゴゴール様だったが、何のきっかけなのか、ヒーローマンが暴走。デューオっぽかった外見に更にファイアーマンの要素も加え、圧倒的な膂力と暴力でもってゴゴールをフルボッコにしてしまう。

 とどめにアイアンクローからの首へし折りというおよそヒーローとは言えないフィニッシュホールドに入ろうとしたヒーローマンに対し、意識を取り戻したジョーイは必死のストップをかけ、すんでの所でヒーローマンは意識を取り戻す。後は完全に事後処理の流れで、改めてブラスト一閃、哀れゴゴール様は居城の塵と散った。Dr.ミナミの思惑を見事に裏切るデントンの運ゲープレイも見事にきまり、核の炎もかくやという大爆発の中でも、4人はあっさりと帰還。やっぱりアメリカ人のヒーロー補正は伊達じゃないね!

 とまぁ、勧善懲悪のお手本のような筋立てだったわけだが、バトルシーンがそこまでバリエーションをもっておらず、今回目玉となる暴走シーンも静止画メインであまりアドレナリンがでない構成になっていたので、一つの結末としては「まぁ、こんなもんか」というレベル。怒りにまかせて首をへし折ろうとすると「君は僕のヒーローなんだから!」という乙女チックな理由で制止したのに、最後に自分の命令で顔面がひしゃげる程の拳骨ならぶち込んでいいという英雄観もなんだかよく分からない。いや、多分あのまま暴走していたらヒーローマンが悪の心に魂を売って暴れ回っていたのだろう。ジョーイにとって、あくまでヒーローマンは「白いひと」でないと駄目ってことだな。

 暴走によって見事な勝ちを拾ったおかげで、一応今回のMVPはヒーローマンということになるはずなのだが、何故かインパクトが強かったのは勘とセンスのみでタマを止めてしまった教授の方だろう。キーボードなのかどうかもよく分からないインターフェースを初見で操り、「彼らの技術体系に触れたことがある」とはいうものの、あれだけ巨大な施設と兵器をコントロールするシステムを曲がりなりにも操れてしまうというのは、ひょっとしたら天才の片鱗なのかもしれない。そもそもコントロールルームに移動するエレベーターを使えた時点で驚きだ。

 そして、そんな一般人の活躍の陰で完全に割を食ったのがDr.ミナミ。先週出てきたでっかい手はどこで使うのかと楽しみにしていたのだが……結局彼の秘密兵器もお披露目前にお蔵入り。今後は彼を中心に物語が進むだろうし、リベンジに期待したいところですね。そしてゴゴールの残した落とし種と、それを回収した謎の人物……たかが10話では終わらせねぇよ!

 ところで……ウィルはあのまま日常生活を送るのかい?  

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 三つどもえの状態から、また一つ均衡が崩れていく第20話。もう、これから先は「臨也ってどれだけ不確定要素まで加味して読みきってんだよww」という突っ込みは無しにしますが、それにしても面白いように状況が悪化します。

 紀田がダラーズ軍団のところを訪ねるところから幕を開ける今回。なんとナレーションが湯馬崎・狩沢コンビということで、ずっとシリアス続きのはずなのに、どこかネジのはずれたような奇妙な浮遊感のあるシナリオ運びになってしまっているのは、やはりこのコンビの持つ実体のない存在感ゆえか。キャラのしゃべりとナレーションが被さって、どこまでがナレーションだか分からなくなるというのも、この作品では初めての体験でした。

 露西亜寿司で互いの情報と感情を交換する紀田と門田。この2人はきれいな相互理解が横たわっているため、会合には隠し事は存在していない。門田は園原の存在だけが未知の領域となっているわけだが、紀田自身も園原=罪歌という事実をしらないので、この2人の情報量ははっきり言って等価だろう。そんな不毛な「相談事」に繰り出さなければいけないあたり、臨也のシナリオの意地の悪さが確認出来る。

 この会談で浮き上がってくるのは、紀田を突き動かしている感情というものが、どこまで行っても「中学生の独りよがりのワガママ」であり、回りからすると迷惑なものでしかないという「弱さ」。過去のブルースクウェアの名前まで持ちだしてダラーズに揺さぶりをかけようとするが、あぶり出されたのは有益な情報などではなく、湯馬崎の怒り、狩沢の義憤。彼らは悪事を働きたくてダラーズになっているのでもないし、悪事に嫌気がさしたからブルースクウェアを抜けたわけでもない。独白で語られるように、彼らは日常と非日常の境目を自由に取っ払うことが可能な、この街で一番「強い」存在なのである。そんな彼らの価値観に照らし合わせれば、理不尽な過去の妄執と現在のワガママを重ね合わせて暴れる紀田は、ただの子供でしかない。代表の門田に突っかかり「彼らの領域」に不躾に踏み入ろうとする紀田に対し、湯馬崎はダイレクトな「怒り」をぶつけ、互いの「現実」を隔ててしまう。「切り裂き魔の事件は、三ヶ島沙樹が被害にあった過去の事件とは別の出来事である」と、彼らなりの手段で確認していると見てもいい。つまり、「クールになれ」という彼らなりのアドバイスだ。門田は門田で「やり合うなら相手になる」と正面から紀田を抑止しており、ダラーズ軍団の荒唐無稽ながらも一糸乱れぬ連繋がここで確認出来る。

 しかし、そう言われても紀田の「現実」は塗り替えられない。次第に携帯電話のボディにディスプレイなど、「黄色」の要素が色濃くなっていく紀田は、最も触れてはならぬ領域、折原臨也の居城へと足を運んでしまう。そこで得られた「事実」と「真実」と「現実」は、到底彼に受け入れられるようなものではなかった。

 次第に加速していく黄巾族の暴虐。ダラーズは駆逐され、それを黙って見ている帝人は、紀田の目からは少しずつ歪んで見え始める。そして、それを黙って見ている紀田を眺めるのは、これまた一方的に真実を見てしまった園原杏里……歪みきった3者関係に、歪みきった街の喧噪。果たして、解決策はあるのだろうか? 彼らが選ぶべき「現実」とは、何だろうか?

 ここ数話は息もつかせぬ程の密度で様々な事件がもつれ合っていく様子がすさまじい展開だったが、今回は「帝人の正体が紀田に伝わる」という以外は大きく事態が進展しないエピソード。そのため、序盤の露西亜寿司のシーンは極力動きの無い静かな画面構成になっており、紀田と門田という2つの「現実」のぶつかり合いの様子が紛れを含まずに刻まれていく。また、画面が静かだっただけに、「怒る湯馬崎」「語る狩沢」という2人の突拍子も無いキャラクター性がはっきりと前面化され、地味ながらも実にインパクトのあるシーンとなっている。

 そして、引き続きナレーションを続け、紀田の転がり落ちる原因となったこの街の全てを、フィギュア人形劇を交えて表現する2人もなかなか怖い。「面白ければ現実・興味がないなら非現実」と自由自在にシャットダウン出来ると嘯く2人と、不器用なまでに「見つめたくない現実」に抗う紀田の対比が痛々しい。臨也はまるで我が事のようにスルスルと紀田の内面を語って聞かせていたが、臨也にあっさりとすっぱ抜かれてしまうほどに、紀田の内面は脆く、あからさまである。しかし、そんな「単なる中学生のワガママ」の中に、臨也は「帝人の正体」というスパイスを流し込んだ。これにより、園原→紀田→帝人 という一方通行の情報開示が行われた3人の首領の関係にも大きな歪みが生じてしまった。いつも通りの下校シーンでは互いの視線のみでこの歪んだ関係性が表現されており、細かな帝人の反応を伺いながら冷たい視線を送り続ける紀田が、確実にこれまで通りの関係ではないことを示している。怖い怖い。

 今回、前半パートはほとんど動きが無く、後半もそこまで目立ったアクションがあったわけではないのだが、黄巾族の黄色、ブルースクウェアの青、罪歌の赤という3つのカラーリングのみを背景で際立たせたりする絶妙な色彩設定で、本来なら画面に全く現れないはずの「池袋の現在」が置換描写されているのには感心した。例えば、色を失ったモブの黄色い傘と青い傘が画面の両端に位置し、間に赤い煉瓦塀が置かれたカットなどは、「3つの力が相容れずに並立してしまっている」ことを端的に表すシーンとなっていた。このあたりの画面の含意が相変わらず見事である。

 さぁ、臨也の工作も少しずつ佳境には向かっている。一触即発、上がりきった怒りのエネルギーは、どこにどう流れ込んでいくのだろうか。刮目。 

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