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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 「薄桜鬼 碧血録」 4→5

 今期1番最初にゴールテープを切ったのはこの作品。2期目としてはわずか10話分という短期決戦の作品であったが、なんだかんだで気付けば最後まで観ていた、珍しい「乙女ゲー」作品である。

 元々の視聴のモチベーションは徹底的に中の人。雪村千鶴嬢の声、つまり桑島ボイスにはみるみる人を不幸にする魔力が込められており、彼女を守る為に奮戦していた新撰組の面々は、ものの見事に全滅エンドを迎えることになった。今回はキャラクター自体が死ななかったことを喜ぶべきかもしれないが、この救われないエンディングは予想通りとはいってもやはり切ない。新たな桑島伝説の1ページと言ってしまっていい出色の出来である。

 とまぁ、茶化してみてはいるものの、1期では「鬼(羅刹)」だのなんだのとファンタジー要素強めで展開していたこの作品も、2期目になると時代の荒波に押し流されていき、存外しっかりと戊辰戦争の顛末を史実に基づいて描いているのには驚かされた。もっと考え無しな「腐女子向け」展開になるのかと思っていたのだが、特に軍略面、実際の新旧幕府軍の攻防などについては、お茶を濁さずにきちんと設定として活用している。その結果として新撰組の隊士たちは帰らぬ人となってしまっているわけだが、下手な逃げを打たずに、真正面から歴史の悲劇を描いているのは感心させられた。「一人の女性と危険な薬物のせいで人生を狂わせた男達の物語」といえばそうなのだが、ちゃんと各キャラクターたちが信念を守って生き抜き、絶えているために、そこにはお仕着せの悲劇だけではない、ひとかどの物語が存在しているのである。最終回ではエンディングバックで各隊士たちの想い出が流され、不覚にも目頭が熱くなってしまった。

 もちろん、難点も多い。最大の問題点は、「軍記物」として戦争の行方を克明に描こうとしてしまったために、どうしても進行が駆け足になり、中盤以降は、戦局の趨勢を全て千鶴のナレーション1本で片付けてしまっている。もちろん、細かい局地戦の様子を事細かに描かれても視聴者側としては訳が分からなくなるだろうが、全てが同じようなテンションでただ流されていくだけというのはいかにも味気ない。その中で、例えば近藤さんの死のような大きなドラマが挟まれているはずなのだが、どうしても「死ぬために死んだ」ような部分も目立ち、あまりに無感情に戦争が進行するため、ジワジワと負けを重ねる旧幕府軍の連中が全員馬鹿に見えてしまう。策も何も無しに突っ込んで部下を見殺しにした近藤さん、そして最終回では激情に身を任せて突っ込んでさっさと狙撃される土方。そのへんの「格好悪さ」を軽減してくれれば、もう少し物語への没入度も上がったような気がするのだが。話数の尺も半端だし、もう少しシリーズ構成の仕方があったのではなかろうか。

 でもまぁ、最終的にやりたいことは軍記物ではなくてラブロマンスだからね。あれだけツン状態だった土方が最後にはさらりと千鶴に愛の言葉をささやけるようになっており、無骨ながらも精一杯愛情を表現する様には、腐女子でなくてもココロときめくものがあるのだ。三木眞一郞ボイスのイケメンと、桑島法子ボイスの一途な子女。どっちに告白されてもくらくらしますがな。千鶴嬢は最後の最後まで甲斐甲斐しく、実に可愛らしかった。私の桑島ライブラリーに1キャラ追加です。

 その他個人的には風間役の津田健さんがお気に入り。最終バトルはミキシンVSツダケンですよ。無闇に格好良かったし、最後の最後でお互いを認め合い、「薄桜鬼」というタイトルの言われが判明するシーンなんか、ちょっとサムいくらいのやりとりのはずが、この2人だと不思議と絵になるのである。やっぱり乙女ゲーキャストは男性陣が充実してるなー。

 最初から最後まで、グラフィックの質が落ちなかったのも評価出来る部分で、「乙女ゲーならディーンにお任せ!」みたいなよく分からないセールスポイントが確立された感がある。嘆美な演出が実に絵になっていて、最終回を例に取れば後れ毛を描き上げてうなじを吸い上げる二人のインモラルな雰囲気とか、舞い散る桜の下で眠りにつく「薄桜鬼」の末期なんかは、本当に「絵のような」シーン。他のキャラクターについても、男性キャラがどれだけイケメンに描かれてもしったこっちゃないが、見れば見るほど千鶴嬢が可愛らしくなっていくのがたまりませんでした。彼女には、人里離れた山奥とかでひっそりと土方さんの喪に服しながら人生を全うして欲しいです。原作ではどういうエンディングなのかね。

 結論として、この作品を一言でまとめると「やっぱり桑島法子は不幸が似合う」。以上。

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  サブタイトルの響きからきっとギャグ回に違いないと期待したら、そうでもなかったのでちょっとがっかりした第11話。いや、勝手な思い込みだったわけですけども。

 今回の主役は、エロ人妻カナコの従者、シモーヌ。3話で少しだけスポットが当たったミセス・ワタナベの従者2人だったが、今回はさらに掘り進めて、ワタナベ家とシモーヌの因縁の物語を描いている。これまで特に注目されてこなかったキャラクターがいきなり過去を語り始めるというのはよくよく考えればあんまりそそられない展開な気もするのだが、この作品は特に誰がメインという構図がはっきりしておらず、キャラクターも増え続ける一方なので、こうして少しでも地に足の付いた描写のあるキャラが増えるだけでも安心できてしまうのがなんとも。

 シモーヌの正体は、カナコの夫であるレオン・ワタナベの実子である。レオンとその秘書の間に生まれたシモーヌは、姉の指示によって憎きカナコの懐に潜り込むことに成功し、同僚であるタカシを抱き込み、いつかは主人をその座から追い落として綺羅星での地位を確立してやろうと目論んでいた。3話でもその様子は描かれていたし、諾々と従うふりをしながら、腹の中では「この女が嫌いだ」と唾棄し、自分の野望を達成せんとする様子は今回も顕著。だが、終わってみれば彼女の反骨心ですら、ミセス・ワタナベの手のひらの上であったことが分かってしまうというお話。メインで描かれたのはシモーヌだったわけだが、結果的にはカナコの計り知れない人間の度量のでかさばかりが浮き彫りになっていく。

 後に続く要素は多々あるだろうが、今回は1話完結で「シモーヌのエピソード」として成立していたので視聴後の印象は悪くない。中盤の緊張感のある演出は不覚にもドキドキしてしまったし、少しずつ形成されていくカナコのキャラクター描写も面白い。シモーヌが「カナコの奴が慌てているのを初めて見たぞ。これはきっと、私にその地位を追われることが怖くて焦っているに違いない」とほくそ笑んだのに、終わってみれば単にシモーヌやタカシがサイバディ戦闘で傷つくことを心配して語気を荒げていただけであることが分かるという、何とも寓話的なセッティング。最も近いところに埋伏の毒と知ってシモーヌを置いた動機が「だってすごくロマンチックじゃない」というぶっ飛んだものであることも、彼女の器のでかさを物語っている。もちろん、授業中だってのに先生の存在など一切気にせずにタクトをたぶらかし、突如パーティーの提案をすることなんて朝飯前だ。今のところ一番悪の幹部っぽい悪役ですな。

 また、コンテワークとしては今回要所要所で登場した「見ること」というファクターの使い方が面白い。中心となるのは「最近鏡で自分の顔を見る時間よりもカナコを見つめる時間の方が長い」とシモーヌが独白するパートだが、それ以前に、彼女は剣道場で練習するタカシをじっと見てしまうシーンがある。同様の行為はマリノが演劇練習中のタクトを見つめるシーンにも対応し、その答えはミズノが語る「だって見つめるってことは好きってことじゃない」。マリノ→タクトはほのかな愛情であり、シモーヌ→タカシは露骨な親愛。となると、自ら「ずっと見ていた」と語るシモーヌ→カナコという視線の向きは、本人も自覚しない過度な「愛情」を表すことになるわけで。締めの一言は「やっぱりこの女は嫌いだ」という繰り返しのフレーズだったわけだが、シモーヌの持つ相反した感情を効果的に見せる、実に面白い演出だった。

 加えて、「見ること」に「鏡」というファクターが絡むのも見どころで、「鏡を通して見つめる」ことに「愛情」は乗りにくい。それは、シモーヌが鏡越しに見つめていたのが自分自身であることからも分かる。普通、鏡越しに見る顔と言えば自分の顔が一番多いのだろうが、今回鏡越しに会話をしたキャラクターが存在している。それが、マリノとミズノである。「直接見ること」が愛情であるなら、「鏡を通して見ること」は何を示すのか。ミズノとマリノの関係性は、今後のシナリオでは重要なポイントとなりそうである。

 静かな中にも色々と見るべき点が多かった昼ドラのごとき展開だったわけだが、その割を食って戦闘シーンは相変わらずあっさり目。シモーヌがアプリボワゼしてタカシが戦うという作戦の意味がよく分からなかったし、スガタが何をしたのか分からなかったので勝因も不明。スガタとヘッドの邂逅は重要な意味を持つことになりそうではあるのだが、少なくとも現時点では何が起こっているのかさっぱり分からぬ。どんどん影が薄くなっていく主人公達、大丈夫か?

 あとの見どころは2人の巫女の歌唱シーンですかね。ワコのミズノも、落ち着いて聞けるようになるとやっぱり雰囲気を持ってますわ。最終的には4人の巫女の大合唱とかが聞けたりするのかなぁ。

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  さて、発売まであと一月半ほどになりました、「ミラディン包囲戦」。今回からブースタードラフトのパック開封順が変更になったり、「陣営ブースター」なんて謎の存在が報告されたりと、ウィザーズ社もあの手この手でキャッチーなことをして来やがりますが、ギミックに策を弄しすぎてカードセットとしての質が落ちないことを祈ってますよ。ただでさえアーティファクトブロックのデザインってのは難しいからなぁ。「ミラディンの傷跡」は今のところ悪くないセットなので、このままいい塩梅を維持して欲しいものです。

 ついでに、このタイミングで第3セット(通称Action)のアナウンスも入り、普段ストーリーにあまり興味のないプレイヤーでも、ミラディンが勝つのか、それともファイレクシアが新たな領土を手にすることになるのか、その趨勢は気になっているはず。今のところ、ちまたの予想では9:1でファイレクシア有利みたいだけど。だってセット名が「ミラディンの傷跡」「ミラディン包囲戦」「清純なるミラディン」だと「MMM」になって分かりにくいじゃん。わざわざ「清純なるミラディン」の略称が「MP」で「新たなるファイレクシア」が「NP」ってPの文字を合わせてくるあたり、ファイレクシアへの気遣いしか感じられないわ。

 さ、今から色々気になりますが、とりあえずは2月発売の次のセットの話!

 

○カード情報

 

Mirrodin Crusader ミラディンの十字軍 (1)(W)(W) R

クリーチャー・人間、騎士

2/2 

二段攻撃 プロテクション(黒)(緑)

 ミラディン軍の象徴ともなる、「ヴェクの聖騎士(10ED)」の系譜を受け継ぐ質実剛健のレア。プロテクションの対象が単純に敵対色から感染ファイレクシアカラーである緑に変更されたのは分かりやすいが、時代の流れからか、先制攻撃が二段攻撃に純正パワーアップしているのが驚きだ。二段攻撃はそんなに簡単に手に入る能力ではなかったはずなのだが……すごいわねぇ。黒除去で死なないボディはもちろん超優秀だし、「カルニの庭」に阻害されないプロ緑だって役に立つ機会は多い。良いカードなのは間違いないが、あとは世界に何万枚も印刷された「紅蓮地獄」や「稲妻」をどう乗り越えていくのかが目標となるわけだな。よし、そろそろ「模範の騎士」に声をかけてこようか。

 

Phyrexian Crusader ファイレクシアの十字軍 (1)(B)(B) R

クリーチャー・ゾンビ、騎士

2/2 

先制攻撃 感染 プロテクション(赤)(白)

 「ミラディンの十字軍」と対になる、ファイレクシアの象徴的存在。プロテクションの色はミラディン軍の筆頭である白と赤に向けられ、相手が二段攻撃ならこっちは先制と感染じゃい、と対抗意識を露わにしている。ま、お互い一生ぶつかることはないすれ違い人生ではあるのだが。ブロッカーがいない前提なら、お互いに敵を倒すのに必要なターン数は5ターンで同じ。対クリーチャー戦闘においても、二段攻撃と先制感染ならほぼ五分と見られる。その上で、このクリーチャーの場合にはプロテクションの色がずるい。何せ現在では2大除去カラーと言ってしまってもいい赤と白に向けられているのだ。「稲妻」で死なず、「糾弾」や「未達への旅」にもへこたれない。もちろん、自身が黒なので「破滅の刃」も知らんふりだ。この耐久力はかなりのもの。さらにここにお約束の「肉体と精神の剣」まで付けたりしたら……あぁ恐ろしい。感染デッキの台風の目となることが出来るだろうか。現在「刻まれた巫女」が一切注目されていないという現状こそあるものの、直接アピール出来る戦闘力のあるなしはやはり違う。吸血鬼にその座を奪われた、ゾンビたちの悲鳴を受けて立ち上がれ!

 

Peace Strider 平和の徘徊者 (4) U

アーティファクトクリーチャー・構築物

3/3

〜が戦場に出たとき、あなたは3点のライフを得る。

 随分前の時点で情報が公開されていた、この環境のカード第一号である。わざわざ記事を立てるほどのカードでもなかったので続報が来るまで無視していた。で、改めて見るとやっぱり地味。「ありがたい老修道士(10ED)」のパワー/タフネス、回復量が1点増えただけのアーティファクトでしかない。そりゃま、無色でこの能力は充分強かろうし、アーティファクトであることはこの世界では値千金である。「エナートゥのゴーレム」が少ない荷物をまとめて実家に帰る後ろ姿が確認出来るし、リミテッドならば充分欲しいカードではあるのだが、それにしたって普通すぎるだろう。こうなったら「試作品の扉」や「ミミックの大桶」に刻印して延々ライフゲインを狙うしかなさそうだ。そして、その上を「生体融合外骨格」をまとった「疫病のとげ刺し」に飛び越えられると。うわ、ファイレクシアマジ鬼畜。

 

Pierce Strider (一刺しの徘徊者) (4) U

アーティファクトクリーチャー・構築物

3/3

〜が戦場に出たとき、対象のプレイヤー1人は3点のライフを失う。

 今回はひたすら「対決」をフィーチャーした内容になっているので、「平和の徘徊者」の対となるクリーチャーがファイレクシアの紋章を背負って登場。英語名も綺麗にもじってあり、そのへんの努力は伺える。そして、「平和の徘徊者」と比べれば、こちらはなかなか魅力的なカード。基本的にライフってのは増やすもんじゃなくて削るもんなので、同じ数値でもゲインよりルーズの方が圧倒的に価値が高いのだ。白のビートなどに入れておけば戦力を補充しつつゲームを早めることが出来るだろうし、「金属の駿馬」などに続けて投入することで金属術をフォローしつつ感染にも余裕を与えずに押していける。それこそ「ミミックの大桶」と絡めてゲームエンドを狙うことだって出来るだろう。相手の「平和の徘徊者」とぶつかって完全にプラマイゼロになる「対消滅」とかが起こったらちょっと哀悼の意を表すくらいはしてあげよう。

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 安心を越えたクオリティ、第10話。視聴者はどんどん慣れていくはずなのに、この作品から得られる満足度はなかなか下がらない気がするのは何でなんだろうか。

 Aパート「てるてる坊主じゃなイカ?」。数学に続いて、美術の才能もあることが判明するイカ娘。触手がものすごく器用なのはいいが、それに比して手が役立たず過ぎるだろうに。あの絵を見せた後の千鶴の反応が気になるところだが……特に何のおとがめも無しだったんですかね。ふざけた絵のデザインとか、最後にイカ娘が見せたグロてるてる坊主の絵柄とか、そこかしこに水島クオリティが見え隠れしている気がします。

 なにげに気になったのは、諦めたたけるを見てイカ娘が「このままではたけるが曲がってしまうでゲソ」と心配した部分。お前も充分幼児みたいな精神年齢してるくせに、たけるに対しては何故か保護者目線なのな。ま、数少ない弟分だし、可愛がりたいのは分からないではないが。そういや千鶴の「イカ娘ちゃんも家族みたいなものだから」っていう台詞は本来なら実にハートフルな一言のはずなのだが、その後の展開と発言者の人柄のおかげでスルーされましたね。相沢家はなにげによくできた一家である。

 Bパート、「好かれなイカ?」。この作品で一番のネタ要員が早苗であるということがよく分かる1本。ただ、本来ギャグなんだから笑い飛ばすべきエピソードなのだが、途中の想い詰めた早苗の描写があまりに真に迫りすぎて、背筋が寒くなったり胸が痛くなったりする。「想い」を通り越して完全に「症状」になっているわけですが(飼い犬にイカ帽子を被せようとする代替行為の意味がさっぱり分からぬ)、あれだけの苦しみを乗り越えて一時は治癒したんだから、早苗も本当は良い奴なのかもしれません。そして、そんな早苗のことをちゃんと心配して上げている栄子も良い奴だと思います。

 アニメとしての見どころは、早苗を追い払う時の容赦無いイカ娘の触手さばきと徹底した攻撃の様子。こうして見るとやっぱりあの触手は殺戮兵器なんだよな。そして、禁断症状に悩まされる早苗の元に現れたのは、なんと幻影のミニイカ娘。「ゲショゲショ」の鳴き声は5話で早苗が夢見た通りのものだが、今回は大増量で妖精のごとく踊り狂う。エンディングでもその愛らしい姿を見せてくれたし、5話でハートを射貫かれた視聴者にはたまらない映像になりました。それだけに、オチの唐突さというか、投げっぱなしぶりが完全に浮いてるんですけど……この適当さこそが本質なんでしょうなぁ。

 Cパート「おおきく振りかぶらなイカ?」、もとい「野球しなイカ?」。水島監督がわざわざこの1本のために「おお振り」スタッフに声をかけたというのがマジだと分かる、無駄な野球描写の注力ぶりがすごい。少女野球の試合なのでそこまで劇的な展開があるわけではないのだが、清美のピッチングフォームとか相手チームのバッティングの力の入り方とか、不必要なほどに丁寧で見やすい画面が出来上がっている。普通に考えたら「腕じゃなくて触手で力投するキャラクター」なんて描けるはずもないのだが、ベースにあるのが「ちゃんとした野球アニメの技術」だったおかげで、触手ピッチングまで妙なリアルさが伺えるのが面白い。

 シナリオとしては、単なるいいお話。イカ娘の天敵である早苗のエピソードの後に、唯一無二の友達である清美のエピソードを配することでギャップによる見栄えがある。ま、相変わらずそれまでの流れが良すぎるおかげでオチの寂しさが(ry

 今回、相手チームの主将役がHEROMANのジョーイ役だった小松未可子だった。ちょっと久し振りだったんだけど、がんばれているようで何よりである。そして、清美に駆け寄るナインの一人が、無情なまでの棒読みキャスト……って、またお前か小見川。なんでそんなところにいるんだよ。小松未可子にしろ金元寿子にしろ、キャリアはお前よりも浅いんだぞ。

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 え? シリアス? な第10話。これをシリアスというのはちょっとおかしい気もする。今までで一番トゥエンティが輝いていた回だったし。

 トイズ奪還に向けて盛り上がるミルキィホームズの奮闘ぶりはさておき、前半の見どころは怪盗帝国の馴れ初めエピソード。根津のポジションって、あそこなんだ。トゥエンティとストーンリバーのキャラがキツイので目立たないのが可哀想だな。でも、今回は3人が頑張ってたおかげで笑える部分が多かったのがありがたい。

 後半は当然の報いとも言えるシリアス展開となり、いつものテンションを期待している身としてはややキツい。本当に可哀想なお話だったら見方も変わったかもしれないが、今回のエピソードは完全にミルキィホームズの自業自得である。しかもエリーというストッパーがあったにも関わらず、それを一切機能させずに自爆するという愚かしさで、本当に救いようがない(まぁ、エリーのいう通りに一週間勉強したとして、どうやってあの試験を乗り越えられたのか見当も付かないが)。ミルキィホームズが馬鹿をやって笑わせてくれるのは構わないのだが、彼女たちが馬鹿にされて笑われるのは望ましい展開ではないのである。逆境にあっても明るくあろうとするシャロの甲斐甲斐しさは好印象なんだけど、4人が理不尽な喧嘩をしているのを見ていると心苦しいんだよなぁ。

 この先どういう展開になるのかいまいち分からないのだが、結局ミルキィホームズはトイズを取り戻すことになるんだろうか。彼女たちのバカ騒ぎが面白さの本質なわけで、トイズを取り戻してエリート集団になった4人なんて見たくないというのが本心なので、このまま地べたを這いつくばっていて欲しいのだが、それだとシナリオが成立しないよなぁ。

 こうなって思い出すのは、毎度の比較となる「GA」メンバーとの比較。放送当時は気にしてなかったけど、エンジェル隊ってあの年齢で軍の階級持ちだったわけで、それなりのエリート集団だったんだよね。ウォルコットやフォルテなんて実績もめちゃめちゃあるし、エピソードによってはちゃんとその設定が活きていた。その上で、普段は単なる馬鹿エピソードを徹底してくれていたのだ。ってことは、ミルキィホームズもトイズありの状態でもちゃんとギャグが出来る可能性はあるわけだが……どうなんだろう。2期があってトイズが戻っているとしたら、今回みたいに「トイズを取り戻す」っていうメインシナリオが無くなるわけで、よりGAに近いハイパーなギャグが期待できるようになるんだろうか。うーむ、気になる。

 今回も作画が良好、怪盗帝国のアクションシーンなんかはものすげぇ暴れっぷり。髪を下ろしたシャロが無闇に可愛いし、コーデリアはやっぱり作画無視で好き放題。基本線は守られていたので質は低くないと思うんですけどね。この作風だと、何をどういじるとバランスが崩れるか分からないから難しいっすわ。

 そういやアイキャッチがG4による「る〜ん」のパロディだったのだが、あの作品をここで持ち出すのはあんまり縁起が良くないような気が……

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 なんかしらんけど見入っちゃった第10話。

 こういうのを見るとさ、田村ゆかりの王国は死ぬまで安泰なんだろうなぁ……ってしみじみ思うんですよ。やっぱりすごいよ、あの人。一から十までゆかりんアワーじゃないですか。

 あ、でも序盤のあやせもなかなか魅せてくれましたね。今期の早見沙織は異常性癖の人間の回りにばかり配備されていて色々と大変そうですが、こういう気が強くて黒いキャラってのも味わい深いものがあります。

 かたや91年生まれの若手筆頭声優、かたや17歳にも関わらずベテランへの道をひた走る伝統芸能声優。コラボレーションでお腹いっぱい。

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 12月10日 ドラフト模様(SOM×3)

ピック順 【Thraxi】→【Serra】→【Alessi】→【Newcomer】→【Sangriter】

 どうも、ドラフトあけでめざましかけないで寝たら信じられない時間に起きました、僕です。人間歳を取ると長時間寝られないなんていうけど、ありゃ嘘かもしれん。

 今回のドラフトは、パックの中身が色々と残酷。無色のカードが多い環境なんだから食い合いなんて起こりにくいだろうと思われるのだが、逆に、中途半端に共存出来てしまうからこその悲劇というのもあるもので。結果的には5人中4人が同じ色に。ピック終盤まで、誰もこんな状態になっているとは気付かずに歪みまくった5つのデッキを構築しており、今回は感染デッキが誰もいないという妙な布陣になりました。まぁ、ウチのコミュニティだと感染はあんまり歓迎されない傾向にあるし、今回は1パック目の感染カードが弱かったから仕方ないかもしれないんですけどね。14引きされてる「伝染病の屍賊」とかを見るとちょっと悲しい気持ちになります。

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  実験作と言ってしまえば何でも許される第11話。……すげぇのは間違いない。そして、本当に許されるのも間違いない。この作品でしか出来ないことを、事ここに及んで引っ張り出してくるスタッフの貪欲さには惚れ惚れするばかりです。

 Aパート23話「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ガーターベルト」。前回がブリーフとチャックという2人のサブキャラ回だったわけだが、今回は3人目の主役とも言えるガーターがメインの回。パンティたちが実はあまり詳しく知らないガーターの日常を探りに行くお話なのだが、その内容がどうこう言う以前に、とにかく吉成曜の一人コンテ演出回であるというのが凄まじい。氏はカートゥーンに対する造形も深いらしいのだが、そのこだわりに独自の演出技法(勿論爆発シーンもね!)をミックスし、唯一無二の画面を端から端まで一切隙を残すことなく構築しきっている。ガイナックスだからこそ出来る贅沢な起用である。

 冒頭、まずはパンティたちがガーターを追ってダンジョン探索をするパートでは、ベタベタなトラップに引っかき回される2人の動きが実に賑やかで、マッチを擦った後に揺らめく炎の影の出し方や、マッチを口にくわえながら動くストッキングの細かい動きにいたるまで、現実味がないのにどこかリアルであるという、アニメのお手本のような仕上がり。

 そしてガーターの日記を読み始めてからの嘘創世記になるとドラマティックな演出はさらに勢いを増し、息つく間もない怒濤の大河ロマンをギャグに昇華しつつも壮大に描き上げる。例によって「こんなんキリスト教文化圏で放送していいんかな」と思えるほどのひどさなわけだが、あまりに真に迫ったガーターの熱演のおかげで、これはこれで1つの「信心」の物語としてはありな気がしてくるのが恐ろしいところだ。もちろん、オチはいつも通りの最低な内容なので一安心。結局ガーターの日記(というなの厨二小説)が本当だったのかフィクションだったのかは謎のままだが、あんな終わり方されたら、もうどうでもいいと思えてしまうだろう。チャックが自然にガーターのプレイを手伝っているのが痛々しくて笑える。

 Bパート24話「ナッシング・トゥ・ルーム」。Aパートとは対照的に、画面自体の動きは皆無で、ほぼフィックスで流れる、こちらも実験作と呼べるもの。コンテは平松禎史氏と、やはりガイナックスパワーに満ちあふれている。

 話の筋自体は本当に「ただ部屋の中でいつも通りの会話をしているパンティとストッキング」というだけの内容で、正直クスリとする余地も無いような「だらだら」っぷりなのだが、これが何の苦もなくするりと15分まるまる見られるのが恐ろしいところ。モラルの欠片も無い2人のトークと、時折挟まれるえげつないまでのクオリティを持つアクション動画。画面がフィックスであるからこそ、そうした細かい部分の「動き」にごまかしが効かず、徹底して描かれていることが分かる。

 個人的にはフィックスというと最近では山本寛のイメージがあって、例えば「ハルヒ」28話「サムデイインザレイン」だとか、「かんなぎ」7話「キューティー大ピンチ!(略)」など、敢えてフィックスで見せることによって他のシーンでの動きと対比させたり、空間独自の空気を作り出す技法が面白い。今回の平松コンテの場合、ヤマカンの「フィックスをどう使うか」という挑戦に加え、「止めた画面の中でどう動きを見せるか」という要素も加味されており、相応の技術の高さが伺える。一部屋しかない画面の中で、舞台演劇のように「テーブルの前と後ろ」という奥行きの使い方が効果的に使われているのがポイントだろうか。こういうのを見せられると、まだまだナンボでもアニメってのはやれることがあるんだと再認識させられる。

 そうした実験的な内容に加え、ひたすらパンティたちのトークが流れ続けるシナリオになっているために、二人の関係性を改めて確認することも出来るのが、ファンにとっては嬉しい部分だろうか。「天界にかえる方法」のくだりでは、「あぁ、パンティってここまで脳内がお花畑なキャラだったんだ」と知ることが出来たし、ストッキングの食べ物に対する執着も、改めてその恐ろしさが垣間見える。そして何より、「なんだかんだいいながらもこの姉妹は本当に仲が良いなぁ」というのが分かってほのぼのしたりもするのである。

 デイモン姉妹が2週続けておやすみだったのがちょっと寂しいが、これはこれでこの作品に望んでいるものである。残り話数も少なくなってきたが、このままの勢いで一気に逃げ切って欲しいものである。

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 次回予告が一番面白かった気がする第10話。ぐつぐつさんが頑張ってくれないとこのままどうでもいいシリアス方向に加速しちゃうぞ!

 義仙の魔眼に囚われてしまった宗朗。十兵衛も慶彦に検体とされており、残された面々は処刑を待つのみ。幸村の誠意に感銘を受けたダルタニアンによって即時の処断は免れたが、千姫も軟禁状態となり、絶体絶命の状態に変わりはない。

 一瞬の隙を突き、かき回し役の兼続と解析役の半蔵の力を利用して抜け穴から隠れ家へと避難した幸村は、一度は秘術・波動霊視を使って宗朗の精神に接触を試みるも、幸村と千姫の力をもってしても呪縛は解けない。結局、力尽くで宗朗の肉体の奪取に挑むことに。わずか5人で研究施設の最深部へ乗り込むメンバーは、その道中で1人また1人と犠牲になっていく。

 最深部に到達した幸村と千姫はついに宗朗を発見するが、その前に立ちはだかるのは最強のサムライ、ダルタニアン。絶体絶命のピンチであったが、幸村と千姫の姿勢にサムライとしての矜持を感じ取ったダルタニアンは、慶彦に初めて反抗する。離反の将もろとも亡き者にしようとトラップを発動する慶彦であったが、千姫たちの呼びかけに応え、ようやく宗朗が覚醒。同時に回収に成功した十兵衛に契りをかわし、今再び、マスターサムライ十兵衛が目覚める。

 

 やっていることは実にシンプルな「ここは俺に任せて先に行け!」展開。普通はこういう流れは最終回の1話前とかにやるもんだと思うのだが、この作品の場合は天草四郎と慶彦という「2つの敵対勢力」があるため、ここでまず半蔵や又兵衛たちの見せ場を作った形になるだろうか。地下施設に乗り込んでからの展開は分かりやすくて突っ込みどころもそんなにないんだど、それ故にあんまり面白いとは言えない。

 加えて、あまりに物語を切り詰めているせいなのか、各キャラクターの心情面が追いにくく、なんだかちぐはぐな印象が強い。まず、最初に幸村がダルタニアンと対話するシーンだが、幸村が「宗朗の安否が分かれば自分はどうなってもいい」と訴えたのは、本心だったのか、それとも何か狙いがあってのことだったのか。結果的にはその行為のおかげでダルタニアンの忠義を揺さぶることに成功したわけだが、幸村の態度を見ていると、どうやら計算無しの本心という扱いのよう。幸村が宗朗に対してどの程度の親愛を抱いているのかがピンと来ないせいで、なんか上っ面だけの会話に見えてしまうのが難だ。「希代の軍師」であるはずの幸村がさっさと全てを諦めて死を覚悟していたのも、なんだかキャラにそぐわない気がするのだ。もう少し幸村と宗朗の絡みを見せてもらった後ならば、少しは共感出来るものになったのだろうが。

 また、そんな幸村を見てやたら影響されたダルタニアンの造反も急過ぎる。幸村たちと違って、これまでダルタニアンが登場したのはほんのわずかな時間だけ。その間に彼女の人となりが理解出来るはずもないし、慶彦との関係の深さも知らない。そんな状態で、ああもあっさりと造反されると忠義が云々というよりも単なる薄情なキャラクターに見えてしまうのだ。なんだか割を食っている勿体ないスタンスである。慶彦の方も、裏切られたと見ると即座に処分する方向に動いてしまったし、想像以上に薄っぺらな関係性だったってことかね。

 どうにもメインプロットの方が納得いかないので、見どころというと脇を探すしかない。今回一番楽しかったのは、千姫救出シーンのあたりで又兵衛に頭を撫でられていた兼続さんですかね。っていうか、兼続が暴れてるシーン以外はあんまり見どころがないんだ。精神世界での全裸対決は製品版だったら少しは楽しくなるかもしれないけど……墨汁が空気を読みすぎるからなぁ。この作品で見たいのは、もっと愉快な墨汁なんだよ。今回はなんだかカット割りが頻繁でブツ切り感の強いコンテ構成で、誰がやっているのかと思ったら、何と演出ともにふじもとよしたかの手によるものだった。久し振りに名前を見た気がするのだが、もっと目の醒めるような仕事を期待したいもんです。

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