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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 安心品質の水着回、第18話。普通の子供向けバトルアクションも目指しつつ、水着回になるとよく分からないクオリティを発揮してくるこの作品。何と戦ってるんでしょうね。

 MIAの計らいでリゾートにやってきたヒーローマンご一行。何故か前回接触を果たしてしまったコリンズ先生も引き連れて、男3、女2の珍道中である。コリンズ先生はこんなキャラだったんだなぁ、と改めて感じ入るほどにミーハーっぷりを発揮し、ヒーローマンともデントンとも仲良くやっている様子。残念ながらそこまで見栄えのする水着姿では無い気もするが、リナだけでは補えない大人の女性分をフォローしている。一体いくつくらいなんでしょうね。それにしても、アメリカ人女性はあっという間にヒーローマンに惚れるよなぁ。電撃ロボットと一緒に海に入ることに疑問は感じないんだろうか。そして、ヒーローマンは海水でも平気な完全防水なのか。すげぇ。

 浮かれ気分のリナ、保護者気分のサイ、そして白衣に海パンという変態チックなデントン教授と並び、1人煮え切らないのはジョーイ。前回の騒動の影響が不安なのだ。だが、リゾート地に来てまで心配してもしかたないと割り切り、精一杯の青春模様を満喫することに。リナもエロいはエロいが、ジョーイは彼女に負けず劣らず華奢だなぁ。

 そして、夜はサイの主催による怪談話へと移行するわけだが、アメリカンな怪談話は正直あまり怖くはない。デントンはビビリすぎだろ、と思っていたのだが、これが現実問題になると話は別。駆け込んできたMIA職員の警告も間に合わず、噂に聞こえた「シェイプシフター」にロッジが急襲され、一行は散り散りになってしまう。間一髪でリナを救助したジョーイだったが、ヒーローマンともはぐれてしまい、大ピンチのまま以下次回。

 今回はAパートのレジャー展開と、後半のパニック展開の落差が激しい。そして、基本的に水着で生活していたため、どちらも適度にエロいのが売り。真昼の海ではリナと手を繋いで頬を赤らめ、深夜の海では人命救助をどうすべきか迷う。ジョーイきゅん、青春すなぁ。ただ、あれだけの距離を泳いで意識不明の要救助者を引き揚げたり、すぐに火をつけて暖を確保したりと、ジョーイはボーイスカウトにでも参加していたかのような行動力がある。ヒーローマンのおかげでたくましく成長したのか、それとも元々そういう方面は得意だったのか。後者だとしたら、リナが惚れるのもしかたないかもしれませんな。

 そして気になるのはヒーローマンの行方。今回は冒頭からはぐれるシーンまで、ずっとヒーローマン出しっぱなしという珍しい状況だったのだが(それ故にずっとジョーイの左手がふさがっててエラい不便そうだったのだが)、シェイプシフターの襲撃後はコントローラーが解除されており、ヒーローマンが消えてしまったことが分かる。ということは、再会するためにはあのおもちゃ状態のヒーローマンを見つけなければいけないということになるのか。それとも、ある程度遠隔操作でもコントローラーを起動すればどうにかなるのか。

 そして一番の焦点は、「シェイプシフター」とは何なのかという部分だろう。次回予告では「バイオハザードによる化け物」と紹介されていたわけだが、これまでの話と全然関係無い事件であるはずはない。予告画面には植物性とは思えないような重装備ロボも登場していたし、その中心にあるのはやはりスクラッグの遺産ということになるだろうか。MIAがアメリカ政府と結託してスクラッグの遺産を研究していた施設があの島にあり、なにかの加減でそれが暴走を始め、手近な植物を兵器に仕立て上げたのだろう。これがウィルの仕業なのか、それともこれを調伏しにウィルが現れるのかは分からないが、とにかく言えるのは「アメリカ政府って本当にろくなことしねぇよな」ということである。

 植物とは思えない硬質なボディを持つ「シェイプシフター」。その圧倒的な数とパワーはなかなかの迫力で、海に落ちる顛末や研究所員が逃げ込んでくる様子などから、「いばらの王」を思い出した。そして、地上波作品のくせに、こちらの方が危機の迫った感じが良く出ていたと思う。今回は冒頭水着回から最後の展開まで、いつもに増して良い作画で大変見応えがありましたな。

 次回はシェイプシフター討伐戦。ラスボスクルー!? 

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  キャラクターも制作者側も変態しかいない気がする第3話。もう、「キミキス」→「アマガミ」と来たら、次は「キ○ガイ」でいいよ。

 というわけで、この3話についてはもう語るのも馬鹿馬鹿しいくらいの出来になっているので、視聴している間に考えていたよしなしごとを綴っていこう。

 「考えていたこと」の起点は、「現在の声優のスタンスはどこで確立されたのか」ということである。この記事をわざわざ読んでいるような御仁は既に承知の通りに、現代において声優という職業は実に奇妙なアイドル性を帯びた、確固たる「華の職業」である。しかし、十数年前にはそのような状態は固定化しておらず、歴史年表を紐解けば何度となく現れる「声優ブーム」にしても、「第n次声優ブーム」という書かれ方をすることから分かる通り、一過性のものであった。しかし、現状において、「声優人気」は(たとえ一部の層に限定されているとはいえ)不動のものとして成立してしまっている。この状態は、一体どんな要因がもたらしたものなのか。

 歴史的な転換点をピンポイントに指摘するのは難しいが、確実に言えるのは90年代末期から2000年代の初頭にかけての時期が、一つのターニングポイントとなったことだ。たとえば「やまとなでしこ」の結成が99年、「みっくすJUICE」は2002年。声優雑誌「hm3」が確立したのも2002年のこと。この時期に何が起こったのか。

 端的な答えは、「深夜アニメの爆発的な増加」だ。最盛期には国内アニメの年間製造本数が500とも600とも言われたこの時期、それだけの受け皿が用意された声優たちは、自然と活躍の場を増やし、それだけ力を発揮する場が増えた。この時期にデビューした面々が現在においても業界を牽引していることを考えると、この通称ゴールデンエイジの存在感というのは、偶発的なものではないだろう。また、この時期は劇的なIT革命とも重なっており、インターネットの普及により、これまで裏方に回っていた役者たちの声、顔、キャラクターが一気に身近なものになった時代でもある。この「声優業界の近接化」が、これまでの声優ブームとは異なり、「声優の常在化」を引き起こしたと考えられるだろう。

 業者別に見ていくと、この「声優という商品」にいち早く目をつけて動いたのは、先に「やまとなでしこ」の名前を挙げたことからも分かる通り、アイムや日ナレを要するアーツビジョンであった。「元祖」カリスマ声優林原めぐみを要していたことでノウハウがあったことも大きいが、積極的に「アイドル声優」の路線を開拓し、現在にも残る多くの名優を排出するに到る(「ブリブリの引くくらいの衣装」や「大して上手くもない歌」といった「アイドル声優」の負の側面も、このあたりの時期に確立している)。また、声優事務所としては老舗の青二プロダクションもこの流れは見据えており、林原の対抗として一時期はアイドル声優の代名詞ともなった國府田マリ子の次弾として「DROPS」を送り込んだり、既存の声優像以外の売り込みも心得たものだった。

 そして、そんな中で独自の方向性で分野を開拓した2つの事務所がある。1つは、大沢事務所。それなりに古参の声優事務所であり、伊藤美紀、南央美といった確実な「アイドル性」を持つ役者を一転突破型で輩出していた大沢は、98年に川澄綾子、02年に能登麻美子という核弾頭クラスの役者をヒロインデビューさせる。この1点豪華主義のごり押し気味の采配は、現在に至っても変わらぬ事務所のテイストとして確認出来て、花澤香菜、井口裕香など、数こそ多くないものの、業界を牽引するレベルの役者を出すか、もしくは業界を巻き込めるレベルにまで育て上げる根気と地力の強さを見せる。単なる「アイドル」ではなく、きちんと役者として成立出来る事務所、という何物にも代え難いブランドを生み出したのだ。

 そしてもう1つの事務所が、内海賢二率いる賢プロダクションである。アーツや青二のようにアイドル性の高さや数で押すわけでもない事務所だが、雪野五月やかないみかなど、こちらも名の知れた役者を輩出している。そして、独特なのは、他社ではタブー視されている場合もある「エロゲ出演」への寛容さである。もちろん変名は使っているが、賢プロ所属の役者はメジャーである程度有名になった後でもエロゲーに平気で登場するという妙な社風がある。「仕事の貴賤を問わず」という、ある種見上げた姿勢ではあるのだが、このことが、数年前に定着した「アイドル声優の常在化」の中では何とも奇妙に映る。

 やはり、エロゲーに登場していた声というのは、アニメと比較しても非日常の極み。そうした人間たちが一般アニメに現れたり、ラジオ番組をやったりという流れは、いくらかいびつに見えてもしかたない部分がある。今となってはエロゲも深夜アニメも大差ないので気にもならないが、やはり当時は「エロゲーに出てることはタブー」という風潮があった気がする。

 そして、そんな中でも「エロとアイドル性の両立」という易しそうで難度の高いハードルをクリアしてみせたのが、賢プロ所属の「アイドル声優」の1人、伊藤静というわけだ。彼女のデビューは03年。翌年には「マリア様が見てる」で代表役の1つである令を演じているし、彼女(たち)の印象を決定づけた「開運野望神社」もこの時期に始まった。様々なアイドル声優が現れ、消えていったこの時期に、伊藤静は生天目仁美とコンビを組みつつ、たくましく、図々しく、そして気高く生き残ったのである。エロに出ていればこそ、膝の裏を嘗められようが、緊縛ラーメンプレイをさせられようが、そこに残るのは嘘くささや馬鹿らしさ(だけ)でなく、純粋なエロさなのである。

 気付けば、もう半年もすれば彼女も三十路の大台に乗る。それでもなお、彼女はエロキャラであり続ける。痛々しくない、自然体のアイドルにして、僕らの御前。彼女の行く末を、今後とも興味深く見守っていきたいものである。

 どっとはらい。

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 やっぱめんどくせぇ奴はめんどくせぇ第4話。壮絶な状況を抜け出して少しは穏やかになれるかと思ったら、余裕が出てきたせいで逆に俗っぽい感情も表出するようです。

 今回は、孝と麗がただ無人の町を走るだけのお話。Aパートはまだ4話だというのに総集編かと見紛うような内容で、時間軸を刻みながらこれまでの大まかな流れを振り返る。こんなゆっくり展開にしてるってことは、脚本は話数分埋めるほど無いってことなのかね。まぁ、1シーン1シーンに迫力があるので、総集編じみた再編集パートもそこまで悪いもんじゃなかったのは偉いと思うけど。

 で、改めて確認されたのは、ゾンビ共に対する世界の対応の仕方と、ゾンビが現在どのような状態にあるのかという大ざっぱな図式。どうやら人が集まっている地域には自衛隊レベルの防衛が配備されているようで、流石にそれなりの武器で殲滅されればゾンビ共も倒れるらしい(まぁ、平野の釘打ち機で倒れてたわけだしな)。かなり多くの地域で同時多発的にゾンビが発生していたみたいだが、世界的に見て、ゾンビと人間はどちらが多いのかしらね。既に数で上回られていたら、どれだけ軍が頑張っても焼け石に水だと思うんだけど。

 そして、人が逃げ出した地域にはゾンビもいなくなるという奇妙な現象も確認された。正確には、最後のシーンで集まってきてたから全然いないってわけではないんだろうが、明らかに繁華街と見える街中にも人影(ゾンビ影?)が見えなかったところを見ると、所在ないゾンビというのはあまりいなくて、回りに生者がいないと見ると移動を始めるということらしい。あのスピードで移動したとしても、1日そこらであんなに町が閑散とすることは無い気もするのだが……まだ存外生者の方が多いってことかね。

 そして、鬱陶しい痴話喧嘩を終えた孝たちを待ち受けていたのは、「お前はどこをどうやって生きてきたんだ」と突っ込まれること請け合いの可哀想なチンピラ君。話の流れ的には「麗を人質にとって好き放題言ったあげく孝の銃で撃退された悪い奴」ってことなんだろうが、あんまり痛快な感じはせず、むしろ彼にも同情してしまったのだが、私はおかしいんだろうか。確かにトチ狂った行動はしていたが、彼だって存分に世界に絶望し、必死に考えた末の行動があれだったわけで、狙撃後にゴミクズのごとくうち捨てられているのはちょっと不憫過ぎる。もう少し頑張って共存の道はなかったものだろうか……無理かなぁ。

 そんな妙な憐憫の情を抱いてしまったせいか、痛快なはずの孝の活躍も、なんだかちょっと消化不良。判断の瞬発力は素晴らしいと思うんだけど……やっぱり麗に対する接し方がなっちゃいない気がするんだが。いや、麗も充分問題があるのだが。この2人の妙などろどろが、下手したら世界の危機以上にハラハラする要因かもしれません。

 今回は他の面々も活躍しなかったので、そこまで見どころはなかったかね。強いていうなら、チンピラ役の稲田徹のトビ気味の熱演が楽しかったです。Cパートラストの歯が映る演出も、相変わらずの絶望感がナイスですよ。 

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 ハイパー七実アワー、第7話。並べて書いて今気付いたが、7話だから七実なんだろうか。先月の次回予告を見て「うわ、次回の敵は七実ねぇちゃんだ。こいつは今から楽しみだぜ!」と思っていたのに、関東では放送が早かったせいもあり、うちのブログをやたらと「七実」「死亡」で検索して来る人が多くて、何か哀しくなった。無事に視聴したので、これでめいっぱい書けるぞ。七実死亡、七実死亡。鑢七実死亡。

 今回はとにかく、その特徴的な画面が目を引く回である。原作挿絵を強く意識したのだろうか、ゴリゴリと太い枠取りにシンプルなラインで描かれた造形。普通に動くだけでもかなりインパクトのある絵柄だったが、これがさらにデフォルメを強調させていくことでゲーム画面のようなストイックな画面構成としてギャグにまで落とし込まれる。最初は、一時的にコミカルな演出の箇所を用意したのかと思ったのだが、結局、ほとんどぶっ通しで最初から最後までこの画面が貫かれていた。この独特のデザインが何を意味していたのかは推し量るしかない部分であるが、最後に七実から悪刀を引き抜いたあたりでふっと画面の緊張が緩むことから考えると、おそらくあの画面は「七実の世界」を構築していたということなのだろう。

 象徴的なのは冒頭に七実が刀を奪いにいくシーンで、等身の低いキャラクターが、ゲーム画面のような一見すると手抜きの造形の中ですがりつく敵を無惨に踏み付ける。「草め」と延々呟きながら手負いの敵兵士、そしてその亡骸を踏み続ける七実も、その後で死屍累々の荒野を1人笑いながら歩く七実も、実に恐ろしいシチュエーションなのは間違いない。しかし、七実の目から見てしまえば、それらはあくまで日常的な一風景でしかなく、自分が踏み付けたものはあくまでも「草」。そうした虚無的な七実の思考、厭世的な物の見方が、ゲーム画面のような味気ない作品世界を構築してしまったと考えることが出来るだろう。その「どうでも良さ」「張り合いのなさ」を考えれば、チープと見える戦闘シーンのエフェクトなんかも、怖気が走る不気味なものに見えてきませんか?

 今回はこの作品では初めて、コンテ演出、それに作監までを田中基樹氏という人が1人でこなしている。印象になかった名前だが、長丁場のこの作品をきちんと1本の軸で描ききってみせた手腕は評価出来るだろう。延々と垂れ流される会話劇の演出については単調な部分も見受けられたが、相変わらず必死に画面に変化を付けようという努力は見て取れたし、クライマックスに刀大仏前で対峙してからのバトル展開は直球勝負で見応えがあった。別に七花と七実の姉弟関係なんてそこまで思い入れがあるわけでもないのに、ラストはちょっとうるっと来てしまうくらいの出来だった。良い物を見せてもらいました。

 で、そんな画面のがんばりを差し引くと、今回のシナリオラインは今まで以上に阿漕で、見るべき部分が少ない。珍しくとがめが「奇策士」らしいことをしているのだが、「相手の目が強いならば暗闇にすればいいじゃない」なんてネタは流石に奇策と呼ぶのもどうかと思うし、それが通用するならスタングレネードみたいな光線などで目の働きを阻害した方が手っ取り早かった気もする。もともと「七花八裂」がどの程度「最終奥義」なのかは疑問が残る部分があったのを、そのまま「ちょっと改良すれば本当に強いよ」という流れで使ってしまったのも拍子抜け。「どこからどう見ても最強」というキャラクターをどう倒すのかっていうのが今回の見どころだと思っていたので、この幕引きは肩すかしであった。バトルものは強さの配分が難しいね。

 もちろん、そうしたいちゃもんは単なる言いがかりでもある。今回のメインプロットは「七花の強さ」というものを別方向から描写することにあったであろうし、もっと割り切って言えば「ジョーカーの退場」を目的としたものであったろう。バトルものにおいて主人公よりも強いいわゆる「ジョーカーキャラ」は扱いが難しく、存在しているだけで主人公のがんばりが霞んでしまうという難点がある(過去にそれで失敗した漫画がいくつあることか)。この作品も、七実というジョーカーを出して4話ででっかい悪ふざけをやってみせたわけだが、そのまま七実を残してしまっては、最後の決戦で支障が出てしまう。物語として成立させるには、あくまで「正面から、七花が七実を倒す」必要があったのだ。その必要性をある程度満たしつつ、説得力を維持するギリギリの落としどころが、今回の顛末だったと見ることが出来るだろう。一応七花もとがめも全力で頑張った結果、ということなので、努力からの勝利という方程式は守られている。

 あとは「ジョーカーとしての七実」にいかに魅力を与え、いかに綺麗に退場させるかという部分が腕の見せ所。悪刀を抜かれた後の「技を見取っていた理由」などはあり得ない理屈だけに度肝を抜かれるし、その後のとがめを狙ってのソニックブーム、最後の一撃を浴びた末期の一言など、ひねくれながらも華々しい「悪役の幕引き」。もう、本当にこれがラストバトルでも良かった気がする。鑢七実という実に良くできたキャラクターが退場してしまうのは口惜しいが、このあたりが丁度良い幕引きか。

 後はとがめのドロップキックとビンタを合わせた叱咤激励のシーンとかが見どころですかね。今回は初めて新キャラが1人も登場しない回だったのだが、既存のキャラクター達が回りでぎゃーぎゃーやっているのを見てるだけでも何となく楽しい部分はありました。個人的には否定姫が気になる。普段は「〜〜せず」の形で返答していたはずの右衛門左衛門が、何故か否定姫相手には素直に「ハイ」って答えちゃうんだよね。

 そして、毎度毎度のことながら、やっぱり中の人のこと。ハイパー七実アワーなんだから、今週は中原麻衣のことしか書く気が起きません。「弱さ」と「強さ」、「冷酷さ」と「慈悲深さ」を同時に孕んだ、鑢七実という怪物の心情など、演れと言われて演れるものではなかろうに。安心の狂気、それが中原麻衣。勝手な思い込みかもしれないですが、この人はこの歳の役者の中では屈指の「役を感覚で引っ張ってくる」役者だと思ってます。それこそ、七実と同じ天性のものかもしれません。

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 相変わらず人多杉、な第3話。

 この作品、視聴すべき中心事象が見にくいから追いかけるのが大変なんですよね。一応村の医者と、夏野くらいを中心に追えばいいことは分かるのだが、ガンガン死んでいく村人達の素性と関係性がなかなか繋がらない。縦糸が繋がっている感じがあるので視聴する分に不自由はないのだが、これが2クール後にきちんと収束してくれるのかどうか、今から不安で仕方ありません。

 で、そんな不安な作品で記事を立てた理由がたった1つ。「あおちゃんすげぇ!」ということ。今回初登場となったキーキャラクター、桐敷沙子。そのキャストが悠木碧なのだが、その声の当て方が実に面白い。語尾の癖や独特のイントネーションの詰め具合なんかから「悠木碧である」ことは分かるわけだが、声のバックグラウンドが、これまでのあおちゃんとはまた1つ違った引き出しを開けている印象。これまで「幼女だったらあおちゃんだね!」と気楽に言っていたのだが、幼女でもこれだけの演じ分けのパターンを要するということを改めて認識し、これまでちょっと安易な聴き方をしていた自分を内省した。

 正直言うと、これまでのあおちゃんの演じ方にここまで「役に対する考え方」を感じてはいなかった。「紅」の紫役はほぼデビュー役ということで、たどたどしいながらも「基本の出来た子や」と思っていたくらいだし、同時期に勤め上げた「キルミン」のリコと「ダンスインザヴァンパイアバンド」のミナも、幼女とは言ってもスタンスが全然違うので、演じ分けをそこまで意識せずとも役が成立していた。

 ただ、今回の沙子役というポジションは、どうやらこれまでの「幼女役」とは少し違うらしい。持ち味であるあどけなさはこれまで通りに維持しつつ、舌っ足らずな側面がクローズアップされ、激昂した時のトーンとの対比もあり、平素の発声の時点で、リコとも紫ともミナとも違う声音になっている。「役者なんだから当然だろ」と言われればそうなのだが、きちんと登場シーンから「役の呼吸」を完成させて挑んでいることが分かって、改めて感心し直した次第である。この、役に対してストイックながらも純粋に楽しんでいる姿勢、やっぱりどこか沢城みゆきの影がちらつくんだが……ちょっと先入観が強すぎるか。

 この「屍鬼」という作品は、登場キャラクター数が多いせいか、中には妙なキャストが紛れ込んでいる。そんな中で、一際異彩を放つ悠木節が堪能できただけでも満足であると、そういう報告なのでした。

 作品に触れていないが……いいじゃない。声ヲタだもの。 

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 「羽化未遂」っていう言葉はどうかと思う第4話。スピード解決で風花さんを羽化させたので、残るは最後の1人、篝さんだそうです。

 風花の言葉で迷いを吹っ切り、鈿女が出て行くことになってしまった出雲荘。美哉が「待っているから」と背中に声をかけると、鈿女は振り返らずに皆の下を去った。ほとんどの人間はそのことに気付いておらず、皆人が帰ってきたことを祝うどんちゃん騒ぎが続いていたが、そんな中で未だもやもやとくすぶっていたのが、「最後の1羽」となってしまった篝である。彼女(彼?)は雌雄すらも不安定な「プロトタイプ」とのことで、男の身体故に羽化を拒否し続けてきたわけだが、ついにここに来て、皆人を見るだけで身体が反応するようになってしまったという。更に皆中による煽りメールが帝都中にばらまかれたことにより、草野の時同様の混乱が起きると松は忠告する。いよいよもって、鶺鴒計画が一つの大詰めを迎えようとしている。

 というわけで、淫乱ねーさん達が全員片付いたので、残る1人は今流行の「男の娘」ってことになるだろうか。ただ、篝さん(本名は焔さん?)は残念ながら女体化が進行しているようなので、男の娘好きのニーズには応えられないかもしれません。いや、応えなくてもいいんだけど。気付けば胸も「むにゅっ」だったらしいし、月海の水ぶっかけで「頭が冷えた」後は、それなりに魅力を振りまいてくれているようにも見える。個人的には、出雲荘では本当に貴重な貧乳枠なので、何とか頑張って欲しいとは思います。まぁ、何を頑張ればいいのかはよく分かりません。ん? くーちゃんがいるじゃないかって? いや、ガチロリはちょっと……

 今回も順調にお話は進んでいますが、3話まででそれなりに見せる画面が多かったおかげか、今回は画面的には割とおとなしめ。皆中にドロップキックをかます高美さんなんかは素敵でしたが、直接のバトルがないので個人的に一番の見どころはユカリがおっさんを虐めてるシーンだった気がします。入浴シーンとかは、この作品のヒロイン勢はホントに恥じらいがないのでいまいちピンと来ません。あと、湯気多すぎ。車座になって3人が風呂場トークを繰り広げるカットなんかは、割とエロい構図だったのでちょっと気になったけどさ。

 あと、今回気付いたのは「草野は割と美味しいところにいるな」ということ。鈿女を送り出すシーンではなにげに皆人と手を繋いでいたし、その後も他の連中が風呂に入っているのに、1人だけ皆人に遊んでもらっていた。子供ならではの特権なんでしょうが、月海は許してくれるんかな。くーちゃんは1期の頃に比べて中の人が格段に上達しているので、「フーッ!」って威嚇するときとか、どういうキャラが飛び出してくるかを見ているだけでも楽しいです。

 今回は出雲荘以外の他勢力もちょろっとお目見え。色々と気になるキャラクターもいたので、この後の乱戦展開が楽しみですよ。

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 こんなサブタイトルのくせに、濃厚なあずにゃん回となった第16話。不覚にも今回のあずにゃんは可愛かったです。ペロペロ派の人たちの気持ちが少し分かりました。

 入部して1年半、すっかり軽音部の空気に染まってしまった「元」しっかり者の梓が自分を取り戻すために四苦八苦するお話。その中で、改めて後輩から見た4人の先輩像が描かれていく。キャラクターの魅力で勝負する萌え作品としてはド直球と言える、個々のキャラクターにスポットを当てた魅惑的な展開である。

 冒頭、いきなり展開されるのは梓×ムギという何とも珍しい組み合わせ。この間の律×ムギ回でも「珍しい組み合わせ」と言われていたことから考えると、結局ムギって誰と組み合わせても珍しいんじゃなかろうか。それだけメインでスポットが当たってないってことだけどな。今回は後輩目線でムギの人となりを確認したおかげで、ムギの魅力も良い形で表出していた。「お嬢様なのに世話焼きって珍しい」とは憂の台詞だが、確かに不思議なキャラクター。世間知らずのくせに部内でお母さんキャラってのも妙な話。母性を感じさせつつも、中の人が一番若手。

 2番目に梓と対面するのは、唯一「憧れの」先輩といえる澪。ベースの弦を張り替え、無事に生真面目2人で練習できるかと思いきや、梓の目論見は律の乱入でおじゃんに。「練習せねば!」と焦る梓に対し、澪はあっさりと「律の家に行くか」という判断を下した。この辺の空気の違いが、似たもの同士とは言っても2人の差が出るところかね。気付けば梓回なのに澪の描写が一番少なかった気がするのは、元々澪に憧れてやってきた梓が軽音部全体の空気に取り込まれてしまったことの端的な表れかもしれない。

 そして、そのまま舞台は田井中家へ。弟との絡みや洗濯物の話、手料理の披露など、梓からすると意外な家庭的な面を存分に見せつけた律。部屋の中にはきちんと練習しているとおぼしきスティックや雑誌も見受けられ、ちょっと梓も見直したみたい。

 そして、トリを務めるのは当然、一番の問題児であり、梓の忌避すべき「たるんだ軽音部」の象徴である唯。唯と接している時だけは梓の口調や態度もガラッと変わって、完全にお姉さん的な振る舞いになるのが面白い。そして、ジリジリと焦っていた梓の気持ちをすとんと落ち着かせてしまったのが唯というのも、この作品の象徴的な部分だ。言ってることはホントに適当なことばかりで、シールを貼りまくったりする言動も高校3年生とは思えないほどに幼稚なのだが、それだけに、無理に背伸びして見せようとする梓には新鮮なのだろう。ま、同じクラスには真反対の憂がいるというのも大きな要因だとは思うけど。

 最終的に、梓は「自分らしくは今の自分」という分かりやすい結論に落ち着くわけだが、最後に純を相手に大ポカをやらかす。梓をいじらせたらやっぱり純に一日の長がありますな。ほんとにこんなんで来年以降の軽音部は大丈夫なんだろうかね……

 今回は、とにかく1人でテンパってクルクル表情を変える梓を見ているだけで楽しい回。気付けばすっかり軽音部テンポに馴染んでしまっているとはいうものの、その「軽音部の空気」というのは4者4様の妙ちきりんな先輩全体から醸し出されるもの。打開しようとしたところで正体不明のものに勝てるわけはありませんので。あの後梓がどんな努力をしたかは、誰にも分かりません。一つだけ言えるのは、「女の子2人であの水槽の掃除するのって、結構大変だよね」ということくらいでした。

 で、毎回恒例の「今週の1枚」。今週は田井中家の訪問エピソードもあり、どう見ても即興で作ったとは思えないハイクオリティな夕食を提供するというミラクルを実現してみせた我らが律ちゃん。ファンならそのへんの要素に食いつくか、澪に泣きつくシーンあたりが素敵ポイントだったと思うのですが、今回は敢えてそれらをはずして、お茶会シーンでほんの一瞬、凄く安らいだ表情を見せた瞬間。普段が騒がしいだけに、こういう表情は貴重だと思います。

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 アシストロイドが無闇に可愛い第3話。バトルアクション展開が収束したらどうせつまらなくなるだろうとふんでいたのだが……あれ? 嫌いじゃないぞ。

 正式に国交(?)を結んだ日本とキャーティア。まだまだ摩擦は多そうだが、とにかく騎央の家を大使館に地球との交流の足がかりとし、しばらくは観察を続けることが決まった模様。そして、そこに転がり込んできたのは一転追われる身となりそうな真奈美とアオイ。「騎央の家ならば治外法権なので滞在しても大丈夫」という大胆な動機づけによって、エリスも含めた奇妙な4人暮らしのハーレムが始まった。

 あとはまぁ、この手の作品にはお約束な要素を1つずつ積み重ねて行っているだけな気もするのだが、今回もクリアな画質にぱっちりとメリハリの効いたキャラ画が実に綺麗。好みの描かれ方だなーと思っていたら、作監は乳と尻の魔術師、木村貴宏。安心のキムタカ作画により、キャーティアの方々のスク水姿も2割り増し。乱舞する湯気も致し方ない。まぁ、リビングに飛び出しても湯気が追いかけてくるのだけはどうにかならないかとは思うが。

 ドタバタが落ち着いて設定が確認出来たので、今回から各キャラクターの表情が追いやすくなったのもありがたいポイントで、今後も長い付き合いになるであろう、アオイと真奈美という2人のキャラクターが改めて紹介されている。

 CIA志望というちょっと変わった幼なじみ、金武城真奈美。卓越した情報技術を抜きにすると、彼女は実に分かりやすい幼なじみスタンス。騎央の家に住まうことになって一時は取り乱したものの、いざ決まってしまえば失礼なほどのくつろぎっぷり。2人の間に流れていた長い時間を感じさせる態度である。そして、「自分はどうせ女性として見られていないから」という理由でアオイの恋愛談義にも積極的にのってやり、応援するようなそぶりを見せていた。しかし、ラストの食事シーンで騎央が自分を女として「も」見ていたことを再認識して少しだけ戸惑いを露わにした。良いバランスの恋心である。アオイに銃を渡されて「援護して」の一言だけで乱射出来る瞬発力も凄い。CIAメンバー候補っていうのがどんな訓練を積んできたのかは見当もつかないが、案外戦力としてカウント出来そうな、肝っ玉の据わった子である。まぁ、騎央に向かって銃を乱射するのは勘弁して欲しいけどね。あれだけ乱射したのに銃弾は当たらず、最後のヘルメットだけ直撃するっていうのはどんなミラクルなんでしょう。

 そしてもう1人は、黒髪眼鏡、双葉アオイ。入国管理局のエージェントであるということ、物質転送能力を保持していることなどが改めて確認され、宇宙人に負けず劣らずの無茶な経歴と属性を持っていたことが分かる。恋愛に関しては奥手なのでエロ絡みではなかなか活躍の場もない彼女だが、いざミッションとなると本当に人が変わったかのようによく動く。最後のシーンで真奈美の心の揺れを察知するなど細かい観察力にも優れており、今後はSPとしてメインで機能していくことになるんだろうか。他のキャラクターとの差別化が図られた徹底的なまな板胸が、逆に売り。

 その他、新手の組織からアシストロイドを誘拐しに挑んできた謎の隻眼美女(CV・あけのん)や、キャーティアの一番偉い人(CV・17歳)、敵対組織の中枢で冗談の分かる犬美人(CV・17歳)などなど、まだまだ気になるキャラクターは増殖中。結構色んな場面がごちゃごちゃしているはずなのに、分かりづらくないのは筋立てが単純だからか、構成がまとまっているからか。何にせよ引き続き視聴のモチベーションを保持するのに苦労はありません。

 そして、今回最も気に入ったのが、ちょこまかと動き回る数多のアシストロイドたち。生み出された時には「阿漕なマスコットキャラやん」と思ったものだが、今回の大活躍で一気に好きになってしまった。なにかに似てると思ったら、パワプロのモブキャラ、通称ザコプロくんだ。あれだけ高性能なAIを搭載しているにもかかわらず、何で日本語は覚えてくれないのかが気になるところだが、絶えずフリップ片手にたどたどしい日本語でコミュニケーションを図ってくれる姿勢がたまりません。「おせなかながしまさんばん?」って、どんな情報インプットしたんだよ。あと、くそ真面目に監視の任についていた誘拐犯が「シリアルナンバー、17に変わって……17?」っていうシーンがやたら面白かった。気付いてたなら番号変えろよ。お風呂入ったら消えちゃったみたいだから、今度はちゃんと区別出来るようにね。

 そして、この作品の視聴モチベーションを維持してくれているもう1つの要因が、背景を埋める沖縄描写の細やかさ。琉球硝子のタンブラーとか、食事に出てきた沖縄ソーセージとか、クソ暑いこの時期だからこそ、沖縄の青空を見に行きたくなりますよ(いや、行ったことないけど)。深夜放送が終了した後に無性に近所の沖縄料理屋に行きたくなるのに、もう閉まっているジレンマ。海ぶどう喰いながらオリオンビールうめぇな。 

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 メガエスパー

 

土地(16)

島×5 平地×4 沼×1

湿地の干潟(ZEN)×4

霧深い雨林(ZEN)×2

 

クリーチャー(22)

エーテリウムの彫刻家(ALA)×4

エーテル宣誓会の法学者(ALA)×4

鋼の監視者(M11)×3

エーテリウムの達人(ALA)×4

エスパーゾア(CON)×3

ガラス塵の大男(ALA)×4

 

その他(22)

永遠溢れの杯(WWK)×1

バジリスクの首輪(WWK)×1

万華石(CON)×3

予言のプリズム(ROE)×3

飛行機械の鋳造所(ARB)×2

原霧の境界石(ARB)×4

霧脈の境界石(ARB)×3

災いの砂時計(ALA)×2

蔵の開放(M10)×3

 

サイドボード(15)

否認(M10)×4

ヴィダルケンの異国者(CON)×4

真髄の針(M10)×2

ドラゴンの爪(M11)×2

災いの砂時計(ALA)×2

全ては塵(ROE)×1

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Thraxi
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男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子
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↑越えられない壁
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