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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 声オタの便利ツールの1つに「声優名鑑」(声グラの付録冊子)があります。毎年確実に更新されるデータブックで、男女版が分けて発行されることもあって、データ量は似たような書籍の中でも群を抜いている。生年月日・所属事務所・出身地など、最低限の範囲をおさえてくれているのもありがたいですね。最近はネットのデータが発達したおかげで、気になる場合にはちゃっちゃとググるなりwikiるなりした方が情報が詳しいことが多いんですが、それでも紙媒体でまとめられてるものが手元にあると、やっぱり安心するものです。毎年これを見て、「誰の写真が新しくなっただろう」とか、「今年は阿澄佳奈の趣味欄に何と書かれているんだろうか」とかを調べるのが楽しいです。
  で、そんな便利ツールが今年も無事に出版されたわけなんですが、前から気になっていたことを1つ調べてみたくなりました。それは、「昨年度版とどこが変更になっているか」という部分。これって結構、気になっている人もいるのではなかろうか。ただ、いかんせん最近はページ数も増大していて、なかなか正確な変更は把握できないのが正直なところ。そこで、多分他のブログとかでもあんまりやっていないであろう無意味チャレンジとして、この「声優名鑑」の差分をチェックしてみることにしました。

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 スタッフ一同の完全に間違った方向に向かった正しさに頭が下がる第6話。馬鹿は突き抜ければ伝説になる。この作品は、やるべきことを本当に分かっている。

 今回のテーマは委員長、繭佳と修輔の関係性を掘り下げ、3人のライバル同士の邂逅を描くことなんだろうと思うのだが、それを差し置いても、とにかくBLである。何がそこまでマジにさせるのかと思うくらいに、馬鹿馬鹿しさが突き抜けている。わざわざ妄想BLの中身のために「BL用」のキャストを呼んできて一言だけしゃべらせるこだわりも恐ろしいし(しかもエンドクレジットが「攻めA」「受けA」である)、スタッフロールには「BL作画」の文字まで。そうですか……やっぱりああいうBLものは専門スタッフが必要になりますか……本当にきれいな花瓶だこと! まさかアレが地上波アニメで放送される日が来るとは思わんかったよ! ちゃんと花瓶の原作者には許可をとったんだろうかね。

 で、何がここまでの情熱をたぎらせているかといえば、ひとえに「BL」という要素も作品のメインストーリーを作り上げる上で欠くことが出来ないファクターであるため。具体的には、繭佳というキャラクターの特性を一言で表した時に「腐女子」であることが、このアニメで強く押し出さなければいけない大切なポイントになっているためだ。

 考えてみて欲しい。今週も突き抜けた異常性が見事だったメインヒロインの奈緒を皮切りに、生粋のストーカー体質で自分の言動に一切の疑問を持たない彩葉も、奈緒に対抗できるだけのポテンシャルをもったキャラクターだ。そんな2人が対峙しているシーンに登場してさらに関係性をややこしくするキャラクターなんて、並大抵の個性では対抗できないだろう。単なる委員長や、単なる「飼い主」、単なる「BL好き」というだけの属性では、2人のド変態を前にすれば霞んでしまうはずなのだ。

 しかし、繭佳の場合にはそれがない。ちゃんと「委員長キャラ」を守りつつも、深夜の公園でBL談義になると歯止めが効かず、目を爛々と輝かせて修輔に迫り来る様子は、まさしくアブノーマル。端から見ている2人のストーカーもドン引きするレベルだ。ここまでの突き抜けたキャラクター性があって初めて、このシナリオが成立している。そして、その繭佳のキャラクターを引き立てるためには、やはりその根源である「BL」の異常性を徹底的に引き出すのが近道というわけである。原作ではどの程度の描写なのか知らないが、アニメでここまで徹底してやったからこそ、繭佳のキャラクターは美味しいポジションに落ち着くことが出来たのは間違い無かろう。いや、単にスタッフが遊んでやってるだけって可能性ももちろんあるのだが……

 で、そんな繭佳の突き抜けたキャラクターを前面に押し出しつつも、残りの二人がまだまだ元気。すっかり共闘態勢が馴染んだ妹と幼馴染みのタッグは、表面上は手を取りながらも堂々といがみ合う絶妙な腹黒さが憎らしい。一応対等な関係ではあるものの、「彩葉ちゃんは自分の言動に疑問を全く持っていない」という奈緒の指摘は激しく同意出来る部分で、現状、なんだかんだで最も客観的に大局が見えているのは奈緒のようであるが。ナチュラル策士な妹っていうのは、なかなか斬新であるな。気付けば「黒パンストを履いた足を兄にねぶられる」という、およそ地上波ではアウトとしか思えないプレイにまで発展しているのは気にしない方向で。ちゃんと修輔を踏み付ける前のカットでこちらに生足を披露してくれる阿漕なカメラアングルもナイスである。彩葉は彩葉で、冷静に修輔のパンチラ視認回数をカウント出来るよく分からないスキルは見事。ほんとに職人の多い世界だよな!

 最後に一番気になったのは……かあちゃん、流石に自分の息子の周りの環境がおかしいことには気付けよ。どんだけ無防備な家庭だ。ちなみに、修輔がBL本を買いに行く書店の店員さんも、高梨家のお母さんと同じ声が出ます。

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  豚はおだてれば木に登るが、銀河美少年は調子に乗ると空を飛べる第19話。「やれそうなこの感じは、やれるってことだよな!」っていうのは、この作品のアホ理念を全て表している名台詞だと思います。大切なのはノリだよ。

 前回まででケイトさん株がストップ高だったので、メインヒロインの矜持を胸に、今回はワコメインのデート回。とはいえ、この作品の焦点は三角関係なので、もう20話を回ろうっていうタイミングなのに相変わらず男2・女1のドリカム体勢です。この3人でつるむことに一切の疑問を感じない野郎2人にも問題がある気がするけど、常に二股状態で連れ回して悪びれないワコのメンタリティも問題があるかもしれません。これでギリギリ嫌らしさが出てないあたりは、これまで丁寧にスガタとの関係性、タクトとの関係性を積み重ねてきた蓄積があるとは思うんだけどね。

 ただ、二等辺な三角関係に見えてはいるものの、今回のエピソードではそのスタンスにやや偏りがあったように見える。例えばワコの誕生日と言いながらもプレゼントを用意したのはタクト1人で、提供された「スガタの」プレゼントもタクトの気遣いによるもの。アホコンビに身体を乗っ取られた後にも、偶然とはいえ、スガタはケイトににじり寄り、ワコに絡んだのはタクトの方。

 スガタは「これまで」を象徴する、ワコの過去、タクトは「これから」を象徴する、ワコの未来の暗示という風にも見えるシーンがいくつかある。例えば、送られたプレゼントを見ると、スガタ名義の贈り物は「これまで」ワコをずっと守ってきたナイフであり、王の柱を巡る一騒動でタクトが現れ、スガタには不必要になった過去の遺物。それに対し、タクトの提供した懐中時計も過去の想い出でこそあるが、未だ時を刻み続け、未来を指向する意図が感じられる。「守られてきたこれまでの時代に決別し、すすみゆく未来を共に行くパートナーを選択する」となれば、タクトの方を本命と見るのが妥当な気がする。夕暮れの海辺を歩くシーンでも、最初はワコ→スガタ→タクトの順番で歩いていたが、タクトが駆けだしてワコを抜き去り、前から手を引いて彼女の行く道(ケーキを食べる)を提供するという場面がある。どれもこれも、それとなく「タクトと共に進む新しい未来」を暗示させるようではないか。現時点での配置からすると、ゴールはタクト×ワコ、スガタ×ケイトで鉄板な気がするね。ん? スガタ×ヘッド? ……いや、うちはそういうのやってないんで。

 まだまだ色々と夢想出来て飽きさせない今作だが、今回のエピソードの目的の1つ(であろう)「ワコのイメージアップ」はつつがなく進行中。四方の巫女はどれもこれも魅力的なキャラが多くて、彼女達が活躍する間はワコが完全にギャグ要員、驚き要員、解説要員になってしまうという苦しい展開が続いていたが、ようやく残りの巫女が2人になり、ワコにもターンが回ってきた。普段通りのギャグメインのふざけたテンションを維持しつつも、綺羅星に攻められた時には他の巫女には無かった芯の強さでしっかりと悪をくじく強さを見せる。躊躇無くタクトの首筋にナイフを突き立てるシーンは引き込まれるものがあった(あのシーンを「タクトが迫ってきたところをスガタの化身であるところのナイフが守った」という風に解釈すると、スガタエンドも無視できないんだけどね)。今回彼女のテーマソングの音楽有りバージョンが披露されたわけだが、ロックテイストの派手目のメロディに乗せられても、思いの外、曲が映える。やっぱり早見沙織は歌が上手いし、一連の巫女ソングは作り手側も上手い。

 そうそう、今回はちゃんとバトルもメリハリが効いてて面白かったですね。アホコンビの片割れ、ニードルスターは第1フェーズもサイバディも「針」になぞらえた攻撃を仕掛けてきたわけだが、冷静に考えるとあんまり繋がってなくて単なる節操なしに見えるな。そもそも第1フェーズの時点で透視能力とコントロール奪取の全然違う2つの能力を持っているのがずるい。一応個人で持てる第1フェーズの能力は数に制限が無いらしいけどね(ミズノも、動物と話す能力に加えてマリノの生成を行っていた)。

 そしてサイバディ戦闘では、今回変形ギミックに重きを置いた空中戦へ。もう多少の変形くらいは驚きゃしませんよ。「なんか変形後はハンブラビみてぇだな」とは思ったけど。そして、モビルアーマー形態に変形できるマシンの利点は、普通に考えたら人型オンリーのマシンよりも機動性に優れることだと思うのだが、そんな常識はタウバーンには通用しない。気合いで飛行ブースターを起動させてしまったタウバーンは、信じられない効率の空中制動を実現し、なおかつトップスピードでもモビルアーマー形態に勝ってしまうというチートっぷり。もう、ほんとひどい。最終的に「タウ・ミサイル」でとどめだからタクト自身はそれ以上の速度で飛んでるわけだしな。ニードルスターさん、いいとこ無しですわ。あ、違う、登場シーンは相変わらず爆笑もんだった。寮長さんの突っ込みが的確すぎて言葉も無い。

 今回も馬鹿馬鹿しくて良い内容でした……と締めようと思ったのだが、そういや前回のケイトとスガタの夜伽の続報が来てないじゃないか! なんで何事も無かったかのようにスルーだよ?! ちゃんと何をどうしたのか報告してくれないと困るなぁ。今回肉体乗っ取りなんて分かりやすいスキルも登場したし、ますます薄い本が熱くなるな。

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 ジョージ格好いいよジョージ、第6話。今回はバトル無しエピソード。その分、じっくり画面を見ることが出来る回でもあります。

 シナリオラインとしては非常に明確な「巨悪」が判明する転機となるエピソード。エルクレスと呼ばれる「夢魔の元締め」の存在が判明し、メリーの身の上の謎も何となく明らかになった。さらにそれに付随して夢路の夢の中での傷と現実の関係や、様々な夢魔がどのようなスタンスで「世界」を構築し、対峙しているのかも分かる。説明役として登場してくれたチェイサーは無駄に格好いいだけでなく、治療役だったり、夢魔としてのサンプルの1人だったり、無理矢理夢に引きずり込むことでメリーと夢路の関係性を進展させたりと、八面六臂の大活躍である。1話で出てきた使い切りだと思ったキャラがこういう風に重要な役割で絡んでくれるっていうのは、ちょっと嬉しい。

 バトルがないおかげで山内コンテの特殊性が些か見にくい画面ではあったのだが(あと演出が違う人だからかも)、今回メインで描かれたのはメリーの心配であったり、「夢無くし」に対しての言いようのない不安であったり、夢路の男の子らしい決意であったり、目に見えない部分で現れる「心情」の重さがあるので、要所要所での山内コンテの重さが効いてくる。明快な1枚絵で表現する「止め画」の技法は分かりやすいインパクトを与えてくれるが、逆に「見せない」ことによる心情の描出もさりげなさが印象に残る作劇法。今回なら、夢路の見舞いに友達が訪れたシーンで、メリーが涙を拭って強気な笑顔を見せるカットがあるが、実際には涙を拭う手元ではなくて膝元にカメラを固定してみせたり、ずっと仮面を付けて表情が「見えない」チェイサーの心情が止め画とカット割りで少しずつ彫り込まれていくのをみせたり、緊張感を維持して飽きさせないだけの画面になっている。

 他にもチェイサーの飲むワイン(?)の瓶を通した魚眼越しのような独特の歪んだ画面とかはいかにも山内さんらしい変化だし、この作品の最大の胆を意識してなのか、最終的に必ずメリーのヘソにズームが固定される偏執的なカメラワークも秀逸だ。最初にメリーが奮起して立ち上がるシーンなんかは、中途半端な位置にカメラが固定されていたので「妙だな」とおもわせられるのだが、メリーが立ち上がると、ちょうどヘソで止まるように出来ていて「あぁ、なるほど」と思える。ラストの夢路に抱きつくシーンも同様。どこまでヘソなアニメなんだよ。

 やっぱり癖があるコンテワークの方が見ていて楽しめますな。時折この作品を評して「画が動かない手抜き作品」みたいなことが書かれているのを見ることがあるのだが、本気で非難しているとすれば(ネタとして言う分には知らんけど)、これほど勿体ないことは無いと思う。「動かす意味」を考えながらアニメを見ているなら、必然的に「止める意味」についても考えるべきだと思うんだけどね。止め画に意味がないとか言い始めると、「NOIR」とか絶対見らんないじゃんね。

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 ミサカはミサカは第18話。繰り返しますが、これさえ見てりゃ幸せです。ミサカやミサカが可愛いので、幼女からは一切の警戒心を抱かれない一方通行さんも、無闇に良い人に見えますね。

 今週は、先週の面子から小萌先生と黒子がOUT。代わりに、別に本筋と一切関係ないのにメカに詳しくないシスター軍団が開けっぴろげなサービスシーンを連発するという、この作品みたいな規模のでかい世界だからこそ出来るご褒美を披露。いやぁ、神裂さんは中の人同様、エロ目的となると容赦無いなぁ。冒頭のあやちーキャラ(未だに名前を把握してない)の入浴シーンは、何であんな妙な風呂場だったのか、謎ばかりが深まるんだけど、多分意味なんてないんだろうなぁ。シャフト演出なら日常風景なんだけどね。

 今回の美味しいサービスはその他にも大きく2つ。1つは、あれだけの因縁があったのに何事もなかったかのように掛け合いを演じている3種の御坂のコラボレーション。なんだか字面だけ見ると4種のチーズのカルボナーラみたいな響きだな。シスターズとラストオーダーが絡むのは先週もあったわけだけど、今回はさらに御坂さん本人も接触。自分の劣化コピーに当麻を狙われるという、どうにも表現しがたいピンチを迎えている。ツンデレとクーデレだと、正面衝突したら後者が有利なのかね。シスターズが平気で街を歩いていることについては特に突っ込みも入ってなかったけど、もうクローンの存在は認めちゃったから気にしてないってことなんだろうか(一応「アンタがここにいていいのか」、みたいなことは言ってたけど)。一方通行がどれくらい殺したのか覚えてないけど、数千体のクローンが身近にいる生活って、やっぱり怖いんだけど。

 そして、もう1つのサービスが当麻と一方通行の「幼女交換」イベント。わがまま幼女に振り回される苦労人2人、という点だけを見ればこの2人はよく似てるんだな。原作の方の話を聞くと一方さんは主人公クラスの活躍もしているらしいし、当麻こそ気付けば完全に劣化コピーみたいになってるじゃねぇか。生まれの悲壮さとか能力の派手さで考えたら、普通は一方さんが主人公であるべきだよな。

 組み合わせとして馴染むのは、当麻×ラストオーダー。ずるいくらい可愛いラストオーダーを前にしても特にテンションが変わらない当麻。あんた、1日のうちにどれだけ女の子と外食すれば気が済むんだ。っつうか、学生の身分で生活費は大丈夫か。対して、今まで無かった図式なのでちょっと馴染まないのが一方通行×インデックス。ほんとに一方さんは幼女に対しては優しいよなぁ。普通はあんな胡散臭いシスター服に無償でおごろうとは思わないだろ。態度も悪いし。インデックスは何かを食べている時は可愛いんだけど、今回は構図なんかが意図的にラストオーダーと重ねられていたので、愛らしさでは一歩劣っている印象か。いや、相手が悪すぎるからさ。

 もう、幼女の大活躍さえ見ていれば大満足だった今回ですが、合間に入るシリアスが場違いすぎてどうかと思いました。黄泉川先生と一方通行の会話は、彼の生い立ちのことにまで踏み込んでちょいと暗い中身になっていたわけだが、歩道橋を歩きながら通話する一方通行を見て、「いや、あんたらそんな深刻な話を片手間でするなよ」と思えてしまう。黄泉川先生の立場を考えれば、せめて自宅に帰ってきた後、夕飯でもゆっくり食べて寝る前にすりゃいい話だったと思うんだけど。電話越しでするような話じゃねぇよなぁ。

 今後のこの作品の目標、シリアス一切無しでひたすら可愛い話をする。え? 超電磁砲でいいじゃないかと? 身も蓋もないな。

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 2月11日 ドラフト模様(MBS,SOM×2)

ピック順 【Lionhall】→【Newcomer】→【Van】→【Sangriter】→【Alessi】→【Thraxi】

 包囲戦環境2回目にして、今回は久し振りの6人戦。各々の対応時間が異なるのでなかなか参加人数を増やすのが難しいんだけど、今回は妙な同窓会みたいなノリになって人が集まり、めでたく偶数人でのまったりプレイとなりました。

 この環境に触るのが初めての人間が2名、さらにうち1名はドラフト自体もそこまでやっていないとなると、この面倒な包囲戦環境で色々と齟齬が生じるかとも思ったんですが、結論としては「まぁ、そこまで新しいシステムが出てきたわけでもないし、いきなり激変したりはしないよね」というくらい。ただ、各人の色の進行はやっぱり変わっているし、当然ながら「最初は感染も意識してるけど、途中で離脱」という流れは多くなっているようだ。傷跡環境は「普通にピックしながら感染も意識」くらいのパターンが多かったので、一応逆順になった意味は大きいな。


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 色々衝撃的だったのに、後番組の「Rio」のせいであんまり残ってない第6話。もうね、このサブタイトルは「Rio」の方にふさわしいと思いますよ。おかしいとかいう次元じゃねぇけど。

 さておき、今回は魔女も使い魔も登場せず、純粋に魔法少女どうしの対人関係のみが描かれるという、一応シリーズ初の構成になっている。ただ、この状態でも普段からの殺伐とした空気が一向に緩和されず、むしろ根深いものにすらなってしまうのがこの作品の恐ろしいところ。そして、そんな絶望的な状況を作り出しているのは、全てあの白い悪魔なのである。放送開始当初は「みんな、いくらなんでも穿った見方をしすぎだろう。腐っても魔法少女もののマスコットキャラなんだから、最終的にはすごく大きな目標を持った良い奴なんだよ」とか思ってたんだが、最近はその悪辣さを隠そうともしないな。

 「人間は分からないなー」みたいなことを平気で言いやがるが、依頼を出す側なんだから先方のデータくらい調べておけよ。「何にせよ、彼女が何かを企んでいるのは確かだ」じゃねぇよ。お前だお前。穢れたシードを回収って、最終的にお前が穢れの集合体になる姿しか思いつかねぇだろうが。もしくは魂をジェムに閉じ込めて食べやすくなった魔法少女でも吸収するのか。さやか絡みでどんどんまどかに対する外堀を埋めようとするのもえげつない。

 ディープな分析は他の場所で色んな人がやってる人がいるので、あくまで個人的に印象に残ったシーンをピックアップしていこう。今回はイヌカレー空間が発動せず(代わりにDDRの画面内で暴れてたけどな)、アクション面での演出はほぼ無い状態。さやかのジェムを回収しに駆けるほむらがちょっと特殊な動きを見せていたが、その他にはあまり印象的なパートがない。そんな中でちょっと気になったのは、冒頭のシーンで杏子が戦闘を避けて退場するカット。独特な形状の武器を使って跳躍する姿がなかなか格好良くて、魔法少女の特殊な身体性を確認することが出来る。

 イデオロギーの差がどんどん拡大していくことが分かるさやかとまどかの口論のシーンも、次第に荒廃していくさやかの精神性が救われなくて辛い。確かにまどかが言っていることは甘っちょろいし、実際に命を賭けていない人間の戯言であるのは事実。しかし、魔法少女と戦うことが本懐でないことくらいは、さやかも冷静なら判断出来るはず。それが出来なくなっているのは、着実にキュゥべえがさやかを追い込み、「洗脳」しているせいである。改めてさやかの主張を確認すると、マミの存在がすっかり彼女の中で偶像となって認識をゆがめてしまっていることも分かる。こうなると、あの悲壮なマミの死すら、キュゥべえの策略だったのではないかとすら思えてしまう。「キュゥべえも何か言ってよ」とのまどかの懇願に対し、キュゥべえは思いっきり話題をねじ曲げて訳の分からない返答をしている。本当に、パニック状態に持っていって顧客を追い込む手管に長けているようにしかみえない。

 混乱するまどかが、夜のリビングで母親と語らうシーンは、個人的には今回のベストショット。あまりに理解力のありすぎるお袋さんの男前っぷりには頭が下がる。一体どんな人生を歩んできたら、こんな達観を持つ立派な母親になれるものだろうか。ただ、流石に大人の美学はまどかには難しすぎたのかもしれず、言ってることが乱暴なのは間違い無いので、扱いの難しいアドバイスだったのは確かだ。ただ、個人的には中の人が透けて見えるせいか過激さばかりが際立ったアドバイスにも聞こえたけどな。「はやく大人になって、ゴトゥーザ様とお酒飲んでみたいな」って、あおちゃん、それはアカンと思う。その人はアニメと違ってウィスキーをロックじゃなくてストレートで飲む奴だ。あ、茶々入れてすみません。珍しくハートフルなシーンだったので余計に感じ入ってしまいました。

 そして、地味に衝撃度が強いシーン「上條の退院」。何気なく描かれてたけど、今週一番ショッキングなのがここだった気がする。どれだけの献身を施しても、結局さやかは報われていないという……ひどい話。杏子が「上條をボロボロにしてやろうか」って提案したおかげで「元気になった上條」というだけで対比的に幸せな気もするが、さやかの心情を思えば、「勝手に自宅に帰った上條」って、これ以上救いようのない状況は無いと思うのだが。すさみきったさやかが杏子の提案を飲み込んじゃう可能性すら無視できないレベル。

 そして、あのラスト展開へ。血みどろの争いをするのかと思ったさやかと杏子だったが、白い悪魔の前では等しく被害者でしかなかったために、対決はなんだかなあなあに。ジェムこそ命、ジェムこそ本体。それが魔法少女としての契約。さっさと説明すりゃいいのに、キュゥべえが最初に吐いた台詞が「友達を放り投げるなんて」。もう、開いた口がふさがりませんよ。っつうか、契約時にまず説明しろよ。そこ説明しない契約とか、クーリングオフ効くんじゃないか? 一応キュゥべえの言ってることも一理あるっちゃあるが……

 

 さて、ここからどういう展開になるんでしょうか。今回の一件で、さやかと杏子の因縁もなんだか尻すぼみ。少なくとも即死イベントは避けられたように見える。そして、こんな現状を叩きつけられたらまどかの契約イベントなんて夢のまた夢だ。キーワードとなるのはほむらが仄めかしていた「ワルプルギスの夜」だろうか。強大な魔女の来襲イベントみたいなものだろうが、ほむらも杏子も、そこなら協力体制が敷ける……のか? もう、何も信用できない状態だから静観するしかないんですけどね。

 どうでも良すぎる余談だが、「ワルプルギスの夜」は同じくシャフト制作の「ダンスインザヴァンパイアバンド」でもサブタイトルとして登場している。千和とあおちゃんは、1年で2回も同じスタジオのアニメでこの名前に触れているわけだ。だからどうしたってこともないけどさ。

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  現在、当方ひどい風邪を引いて寝込んでおります。既に風呂にも入らず3日目。高熱と咳がひどいだけで意識は割とはっきりしてるし、普段の生活が生活なのでPCに向かう時間は大して変わらなかったりするのは問題アリアリな気もします。こうしてダラダラPCに向かってるから治りが悪いんだろうか。で、そんな駄目な生活の中でちょいと妙な事件が起こったので、暇潰しがてらエントリーを立ててみたのです。

 毎日寝たきりというのは本当に退屈なので、当然のように、暇潰しはアニメ関係な訳ですよ。といってもテレビに向かうのはちょっとしんどいので、ネットラジオを聞いたり、アニソン流したりね。そんな中で、今までの人生で経験したことがない現象にぶち当たりました。それは、「何か音の聞こえがおかしい」という症状。最初はPCのスピーカーがイカれたのかと思ったが、確認のためにテレビで聞いてもやっぱり音の聞こえがおかしい。どれもこれもやたら「低い」。これで単に「聞こえにくい」とかなら耳が詰まってるとか、そういう可能性もあったんだろうけど(何せしばらく風呂に入ってないからな)、ボリュームもピッチも変わらずに「なんか低い」っていうのはすごく妙な体験。「熱が高すぎるとこんな症状まで出るのか?!」と驚いたんだけど、しばらくして冷静になってみたら、そんな妙なことがあるとも思えない。

 で、心当たりをgoogle先生に片っ端からお伺いすることにしたら……分かりました。原因は、処方された薬の副作用だったんですね。正直びびりましたがね。まさか風邪で処方された薬の副作用に「音感異常」なんて項目があるとは思わないからねぇ。具体的な薬剤名はフラベリック錠という咳止めの薬で、紹介ページによって音感異常の副作用は載ってたり載ってなかったりします。

 そして、原因が分かってみてから検索すると、出るわ出るわ、音感とこの薬の関係に言及したブログやら専門のページがいっぱいありました。どうやら割と有名な話だったみたいですな。特にトップにヒットするのは絶対音感をもった人のページ。この副作用だと基準音まで含めて全部の音が低く聞こえるようになるので、一般的な聴覚レベルの人間は気付きにくいけど、絶対音感を持っていれば嫌でも気付くのだとか。なるほど、確かに理屈は分かる。

 でもさ、別に私、絶対音感も何も持ってませんが、それでも気付くわ! このどうしようもないモヤモヤした感じ、すごい不快感があります。何がしんどいって、暇潰しに音楽を一切聴けないこと。あらゆる音楽が半音(絶対音感の人の意見による)程度下がるので、何を聞いても気持ち悪くて仕方ない。おかげで音楽を流すのは絶対NG。

 そして、この副作用、声オタには拷問。だって聞きたい声が全部変質しちゃうんだよ? 耳に馴染んだあの声も、憧れ焦がれたあの声も、全部半音下がるんだよ? ひどいってばよ。声優の声を識別する能力のことを「駄目絶対音感」なんて表現する場合もあるけど、この症状が辛いのは「絶対音感」の人間だけではないです。駄目な絶対音感の人間にも、かなりのダメージがあります。やめて! マジキツイ!

 何がしんどいって、別に絶対音感なんて持ってないわけで、病院に相談に行って変えてもらうのも抵抗があること。「あの……大好きな声が変な風に聞こえるんで、お薬変えてもらえます?」って、どんな不審者だよ。

 声オタのみんな、風邪をひいて薬を処方される時には、「フラベリック錠」には気をつけろよ。

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  何がなんだか、第4話。「おちんこ」みたいなアニメなら平気だけど、こういう作品は体調が悪いときに観るとキツイ場合があるので注意が必要。

 星祭り襲撃からフリュネの誘拐へと作戦を移行させ、そのまま大々的な進撃作戦にまで切り込もうとするロストミレニアム。そして、それに対抗して大軍勢を送り込んでグラニッツ一家を亡き者にしようとする僧院一派。対立構図は明確になり、人死にも出ているので表面的な盛り上がりは文句無い流れになっているが、未だに世界観がはっきりしていないのが困りものだ。あれだけの武装を用意していたスンダたちだが、今回ようやく僧院の連中からアジトを襲撃されることになったということは、これまでは特に活動していなかったということなんだろうか? 前回は星祭りの襲撃は過去にもやったみたいなことを言っていた気がするのだが……

 なんだかモヤモヤするのは、世界観というよりも世界規模がはっきりしないせいかもしれない。前回の疑問で「星祭りって、フラクタルシステムに関与している人間の一斉アップデートのはずなのに、参加してる人間がやたら少なくない?」というものがあったのだが、巫女であるフリュネがわざわざあそこに登場したことに加え、今回の襲撃で僧院の一番偉そうな女性(モーランという名前らしい)がロストミレニアムに対して対抗姿勢を取ったことを考えると、あの星祭り襲撃は僧院側からしてもかなり大きな問題になっていることが伺える。つまり、あの星祭りは、「数多存在する地域別星祭りの1つ」ではなく、「大々的に行われる星祭りという名のイベントの中心的位置」であるはずだ。にもかかわらず、参加者は大して多くない。この世界の住人はどこへ行ってしまったのか。

 このことの答えとして考えられるのは、「既にこの世界にはあんまり人間がいない」という可能性。60億を超える現在の地球人口ならば星祭りに集まった人間達はかなり少ないといえるが、もし世界人口が1万人を切るような世界だったと仮定すれば、あの規模の星祭りでも数カ所で済むかもしれないわけだ。そもそも、フラクタルの中心にいるモーランが既に「時間が残されていない」と言っていることから分かる通りに、フラクタルシステムが既に限界に来ていることは内部の人間にも周知であり、中枢部も隠すような意志が感じられない。この世界は、既に滅びを迎えた終局に位置しているのではないか? ただ、その場合にはクレインたちがあまりにのんびりしすぎている気もするのだが……これもフラクタルによる「洗脳」の一部と考えれば説明は出来る。

 ただ、そうした世界設定の悩ましさをさらに膨らませる存在がいる。フリュネである。説明不足なせいでイデオロギーが分かりにくいキャラクターが多い中で、飛び抜けて意味が分からないキャラクターがフリュネだ。突如単身クレインのところに逃げ出して来て、ネッサを渡して再び逃走。星祭りの舞台上に現れたにもかかわらず、とらわれの身から解放されたとたんにクレインにビンタ一発。さらに僧院の追っ手から逃げようと必死になっている。一体彼女は何を考えているのだろうか。もちろん、物語の中心にいるフリュネの言動については、後々説明がなされることになるのだろうが、僧院VSロストミレニアムという単純な構図でこの物語を追いかけようにも、どちらの陣営ともとれないフリュネが中心にいるせいで、そう単純な処理が出来ないのが悩ましいのだ。ネッサとの関係性もいっこうに説明される様子が無いし、このまま足下がおぼつかない状態でシナリオを進められると、追いかける側としてはちょっとしんどいのである。せめてクレインの言動だけでも一貫性があればまだ理解は追いつくのだが……彼にとって一番大切なものは、一体何なんだろうね。

 とはいえ、今回は作画の状態もよく、独特の構図をとったコンテワークがなかなか面白い。印象に残ったのは船から逃げ出したクレインとネッサがテクテクと道を歩きながらじゃれ合っているシーンで、クレインの背後に背景の流れを作りながら、歩くスピードに合わせてネッサの構図などをぐるりとカメラを回してうつす描写なんかが面白い。ちょっと歩く速度が不自然な気もするが、こういう動きを全面に押し出した描き方はなかなかアニメで見かけないので新鮮な感じがした。他にもネッサがフリュネをポカポカ叩くシーンのネッサの必死な表情なんかも可愛らしくて○。「ネッサは好きが好きなの!」って、シンプルだけどなんだかいい台詞です。

 中の人的に楽しかったのは、いかにも悪辣な敵キャラで見せてくれた宮本充。今期は「ドラゴンクライシス」にも出てきたし、彼のイケメンボイスを聞く機会が増えたのはちょっと嬉しい。三枚目や嫌らしい悪役でもイメージが膨らむ良い役者だ。

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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子
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