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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 序盤ずっと「パウークはボーッとしてないでフォローしてやれよ」と気になって仕方なかった第20話。あんなにリトゥーシャの好き勝手にさせて、それで問題起こしたらあとあと面倒だと思うのだが。ESメンバーもシャドウワーカーもコンビのバランスはちょうどいい連中が多い中、この2人だけは完全にリトゥーシャ主導なんだよな。

 「記憶」という本作のキーパーツが2つの方向に転がることで混迷を極めるのが今回の主旨。クフィーユは記憶のロストとシェードの洗脳という二重のハードルがあり、前回までの流れを見る限りではそうそう帰ってこられないように見えたのだが、今回リトゥーシャの嫉妬が原因であっさり「事実」が歪んでしまい、シェイドの外付け妨害装置をもってしても、余計な記憶の喚起を押しとどめることは出来なかった模様。まぁ、「パートナー同士は共鳴し合う」なんてぼんやりした現象が起こる世界なので、うわべだけの洗脳じゃどうしようもない部分はあるのかもね。なんで今までそういう現象が起こらなかったのかは、謎。とにかく、「ストーリーが進んだから」といういただけない理由により、まもなくクフィーユの洗脳も解けそうです。もうちょっと劇的な何かがあれば画面映えするのになぁ。

 そして、もう1つの「記憶」はアスクールの過去。Gソサエティの本拠地(どこだよ)に進軍したアスクールは、初めて訪れたはずの土地にデジャビュを感じてしまう。しかもエラい具体的なエピソード記憶を伴って。まぁ、これでガクトエルが言ってた「お前は俺の妹」という妄言まがいの宣告の裏が取れた形になりますけど。次回予告を見る限りではお兄さんが手ずから具体的な記憶まで呼び起こしてくれそうなので、お姫様の記憶物語の方もそろそろ佳境でしょうか。「正義の味方と洗脳されたパートナー」という構図が、実際は「純正培養された正義の味方の子と記憶を失っただけの敵側プリンセス」だったという反転構図は、それだけでも割と面白い。この作品じゃなきゃ、もう少し有効利用出来た設定だと思う。

 ま、予想を1ミリもずれることなく、きちんと進むべきストーリーを進んでいる感じです。今回楽しかった部分っていうと、イヴェール局長がちょっと浮かれてたことぐらいだろうか。全く気合いの入っていない宙域戦闘とか正直どうでもいいし、「GソサエティってGTOを乗っ取って実権握ってるはずなのに本拠地が謎めいたところにあんのかよ」とか、「結局単機で突破されるとか、どんだけ防衛体制ショボいねん」とか、色々文句も多いのは相変わらずです。もう、ごちゃごちゃ言わずに無事に終わってくることを祈るのみだなぁ。 

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Lone Missionary 孤独な宣教師 (1)(W) C

クリーチャー・コー、モンク

2/1

〜が戦場の出たとき、4点のライフを得る。

 ありがたい老修道士(10ED)」のミラクルバージョンアップ版。タフネスこそ1下がったが、コストが軽くなり、得られるライフも2点増えた。長年基本セットで頑張っていたおじいちゃんに鞭を打つ、非情な世代交代の宣言者である。……ま、おじいちゃんが使われたっていう話は聞かないけどさ。何にせよ2マナで4点は破格の設定。適当に使ってもそれなりの説得力。どこぞの台所で嫌がらせしてた奴とか、思い出したら負け。

 

Luminous Wake 光明の目覚め (2)(W) U

エンチャント・オーラ

エンチャント(クリーチャー)

エンチャントされたクリーチャーが攻撃かブロックに参加するたび、あなたは4点のライフを得る。

 普通に使ってもそれなりの効果を発揮するウザオーラ。4点のライフは強いし、それが繰り返し得られるようになるってのはかなりのもの。ブロックされにくい序盤の飛行クリーチャーなんかとかみ合うと、二桁得点も狙える優良ゲインカードなのは間違いない。また、今回多数登場する防衛持ちとのかみ合わせも良好で、ただ突っ立ってるだけの壁は複数のクリーチャーが出てくるとちょっぴり切なくなることもあるが、これをはっておけばどんな壁でも「精油の壁(STH)」を気取れるようになるわけで、防衛戦術の時間稼ぎにはがっちりかみ合う。そして、白にありがちな作戦として、これを相手のクリーチャーにはるというのも当然効果的。「魂の絆(10ED)」が「絆魂」になってしまったせいでこの手の使い方が出来るカードは最近なかったのだが、これなら実質パワー4以下のクリーチャーのアタックを押さえることが出来るようになるわけだ。攻防に安心の渋いサポート。手頃な価格で手頃なフォローを。

 

Makindi Griffin マキンディのグリフィン (3)(W) C

クリーチャー・グリフィン

2/4 飛行

 白いクリーチャーで、過去に4マナ2/4で飛行を持つカードは3枚ある。まずは「司令官イーシャ(JDG)」。レジェンドなので単純な比較は出来ないが、プロテクション(クリーチャー)を持つ鉄壁ブロッカー。続いて「夜明けのマラク(PLS)」。ゴツ過ぎる容姿に再生を携えたニクい奴。そして最後は「エメリアの光守り」。多重キッカーでライフをくれる、優しい天使。こうしてみると、基本ステータスに見えても案外数は少なかった。だから「普通すぎるコモン」とか言って誹ってはいけない。そう、先生との約束だ。

 

Mammoth Umbra マンモスの陰影 (4)(W) U

エンチャント・オーラ

エンチャント(クリーチャー) 族霊鎧

エンチャントされたクリーチャーは、+3/+3の修正を受けるとともに警戒を持つ。

 アンテロープがタフネス、ハイエナが先制攻撃なら、マンモスはどっしりと警戒を与える。まぁ、個人的にはマンモスというと獣性と知性と光ファイバーを兼ね備えた文武両道の英傑のイメージがあるわけですが、残念ながらマジックにはそんな伝統はなく、扱いとしてはせいぜいアーモドンの延長である。で、そんなマンモスのご加護により、警戒によるがっちり守備と+3というそれなりの修正値が得られる。正直言うと警戒はいらないから2マナ軽くして「猪の陰影」と同じにして欲しい気はするのだが、個性を出すためのオプション料金は致し方ない。「似たようなコストで『巨身化』とか『天界のマントル』とかつけられるのになー」とか考えたら負けだ。でもまぁ、やっぱり族霊鎧は総じて強いと思うのだがね。

 

Near-Death Experience 臨死体験 (2)(W)(W)(W) R

エンチャント

あなたのアップキープの開始時に、あなたのライフがちょうど1点ならば、あなたはゲームに勝利する。

 名前だけ見るとちょっとだけパピヨンな臭いのする、アホな勝利条件カードの最新版。ここ最近出た勝利条件カードっていうと……と考えていて「らせんの円錐(EVE)」あたり? とか思ったら、その後に「メイエルのアリア」と「フェリダーの君主」がいたんだな。こうしてみると、なんだか白だけ勝利条件カードが多い。で、このギデオン様の雄姿が格好いいカードであるが、マナバーンが無くなったこの世界においては、充分勝利条件に値するくらいの難度のミッションに仕上がっている。現在ライフを支払うカードというとフェッチランドと「朽ちゆくヒル」しかなく、失うカードも「ジャンドの戦闘魔道士」「縞瑪瑙のゴブレット」など、微妙なカードが多い(一応「ニクシリス」も自分のライフを削れるが、3点ずつだと怖い)。しかも白マナシンボルが重いので、これで勝ちを狙うデッキを構築するには、かなりの労力が必要だろう。そして、それが労力に見合うデッキになるかといえば……うーん。一応、今回は黒にインスタントのX火力が登場しているので、奇跡的にそういう白黒デッキが出来たらチャレンジしてみてもいいかもしれない。責任は持てないけど。

 

Nomads’Assembly 遊牧の民の集合 (4)(W)(W) R

ソーサリー

あなたがコントロールするクリーチャー1体につき、1/1で白の、コー・兵士・クリーチャー・トークンを1体戦場に出す。

反復

 レア反復は、流石にきな臭いことが書いてある。出てくるトークンがドローンで無い時点でこのブロックの主旨とは若干ずれる気もするのだが、ひとまず「エルフの行列(LRW)」の白版だと思えばいい。プレイ時にクリーチャーが6体以上いないと「征圧者の誓約」以下の効率になってしまうのは難点だが、それでもクリーチャーが倍に増えるのだから弱くはない。そして、そのまま次のターンまでクリーチャーを持ち越せば、倍率ドン、更に倍だ。当然前のターンに出したトークンもカウントするので、ネズミ算ならぬコー・ソルジャー算でものすごい数になる可能性がある。仮にスタート時のクリーチャー数が3体だとしても、2ターン後にはこれが12体に。むぅ、流石レア。もちろん、この世界には大量の落とし子トークンが渦巻いているわけで、落とし子トークン4体とかからスタートすれば、あっという間にパワーを持つトークンが12体手に入る。流石にこれは勝てそうな気がする。多少重たいコストもドローンがいればある程度ごまかせるだろうし、何か凄いデッキが組めるかもしれない。リミテッドでは、当然エンドカードだ。

 

Oust 失脚 (W) U

ソーサリー

対象のクリーチャー1体を、そのオーナーのライブラリの上から2番目に置く。そのコントローラーは3点のライフを得る。

 「流刑への道」で最強1マナ除去を欲しいままにしている白が、さらに1マナに除去枠を増やしてきた。ソーサリーとはいえ、場からクリーチャーが消えて見返りが3点のライフとは、随分安くみられたもんである。そのトリックは、2ターン後には再びそのクリーチャーが登場するという部分で埋め合わせる。恒久的な除去とは呼べないために、ある程度の温情を受けているというわけだ。しかし、だからといって弱くなるかといえば決してそんなことはない。例えば戻したのが大量の落とし子を犠牲にして出てきたエルドラージならば、2ターン後に引いてもプレイ出来ない可能性は高い。また、構築レベルでも1ターン目にプレイされた「ステップのオオヤマネコ」や「ゴブリンの先達」を抑える目的なら2ターン稼げれば充分であろうし、フェッチを多用するデッキなら、2枚目に送り込んで2度と帰ってこない可能性もある。これと「流刑への道」を併用して強引にシャッフルしてもらうという手もあることだろう(シャッフルされなければ、別にそれはそれで損しないわけだし)。「流刑」と違って自分に撃って土地をのばすというような汎用性こそないが、このカードはアドバンテージロスが無いという利点がある。今後の環境次第では、面白い選択肢になるのではなかろうか。

 

Puncture Light 刺し込む光 (1)(W) C

インスタント

対象のパワー3以下の、攻撃クリーチャー1体かブロッククリーチャー1体を破壊する。

 秘儀じゃなくなった「天羅志の評決(BOK)」。対象が限定されているが、2マナと軽いので序盤の運用がとても楽。壁連中は総じてパワーが低いので、あり得ない高さにそびえる壁をぶち壊すのにも最適な、この世界の基本白除去である。リミテッドなら必須。ただ、全日本トリナクス死んでしまえ連盟本部では、何故追放効果にしてくれないのかとコールセンターに電話殺到中。

 

Repel the Darkness 闇の追い返し (2)(W) C

インスタント

対象の、最大2体までのクリーチャーをタップする。カードを1枚引く。

 踏み外し(JDG)」にキャントリップが付いただけのカード。キャントリップのコストは「素のコスト+2マナ」というのが基本なので、1マナ増えただけでドロー出来るこのスペルはなかなか強力ということだ。「踏み外し」の場合は使い切りなので大事なところまでとっておいてしまうとベストタイミングを見つけにくいというもどかしさがあったが、これならばどうせドロー出来るので、そこまで気にすることなく1回の攻撃の無効化や、無理矢理ワンパンチ通す目的だけでも気楽に使っていける。もちろん、エルドラージを1回黙らせるスペルとしてもニーズはあるだろう。無くても困らないが、1,2枚さしておくとなかなか美味しい呪文だ。

 

Simte 強打 (W) C (ストロングホールドより再録)

インスタント

対象の、ブロックされているクリーチャー1体を破壊する。

 12年もの時を経て復活した白の優良除去。基本的に防戦にしか使えないデザインになっているおかげで、対象制限も特になく、最小のコストで最大の効果が上げられる実にシンプルなデザインである。これにより、どれだけ恐ろしい能力を持ったエルドラージだろうが、先制攻撃や接死をもった相打ち上等野郎だろうが、確実に戦闘前に葬ることが出来る。特に壁が前面に押し出されてブロック大好き環境となったこの世界なら、何の不自然さもなく、あっさりと敵の本命を叩くことが出来るはずだ。攻め気の強いデッキでは優先順位は落ちるが、確実に使える逸品である。

 

Soul’s Attendant 魂の従者 (W) C

クリーチャー・人間、クレリック

他のクリーチャーが戦場に出るたび、あなたは1点のライフを得ても良い。

 何かよく分からないけど、突如現れた「魂の管理人」の名義変更クリーチャー……ではない。「魂の管理人」のテキストは「You gain 1 life」だ。このカードは「You may gain 1 life」だ。つまり、どうしてもライフを得たくない場合に得なくてもいいこいつは上位互換クリーチャーなのだ! ……まぁ、強いからいいよね。これでもしM11で「管理人」がおちてもしばらくは安心。

 

Soulbound Guardians 魂縛りの守護者 (4)(W) C

クリーチャー・コー、スピリット

4/5 飛行 防衛

 剣の壁(10ED)」のコストが1重くなった代わりにパワーが1上がった、と言われれば何となく納得出来るのに、「セラの天使」のタフネスをあげた代わりに防衛を付けた、と言われるとものすごく弱く感じる。不思議! 壁デッキで「崇敬の壁」に続けてプレイして4点のライフを得るのが今後のトレンドとか。以下悪斬禁止。

 

Stalwart Shield-Bearers 断固たる盾持ち (1)(W) C

クリーチャー・人間、兵士

0/3 防衛

あなたのコントロールする他の防衛を持つクリーチャーは+0/+2の修正を受ける。

 防衛持ちをさらに強化するための「城壁(7ED)」を内蔵したがんばりブロッカー。自身は2マナでタフネス3とそこそこレベルのサイズだが、2体並べばタフネス5だし、他にもたくさん集まった防衛持ちは、既に火力やクリーチャーの力程度では突破できない不屈の布陣に。何が制作チームをここまで壁に傾けさせたのだろうか。流石にここまでタフネスが高くなってくると、火力もそりゃ強くなるわ。

 

Student of Warfare 闘争の学び手 (W) R

クリーチャー・人間、騎士

1/1 Lvアップ・(W)

LV 2-6> 3/3 先制攻撃

LV 7+> 4/4 二段攻撃

 各色に与えられた、コスト1でレベルアップしてくれるレアのサイクルの白。このサイクルは、手軽に片手間でレベルアップの研鑽を積めるのがセールスポイントだ。で、こいつの場合は、まず3マナで3/3先制。まぁ、強い。色拘束が厳しいが、最近は白単じみたデッキも多いことだし、使おうと思うデッキでマナの色に苦心することは無いだろう(キツいなら採用しないだけの話だし)。そして、さらに5マナを費やすことで4/4二段攻撃というフィニッシャーサイズに。まぁ、「数多のラフィーク」が半分以下のコストで同じスペックを実現させてたこととかは気にしたら負けだ。あっちは神話で、しかもレジェンドだから。でもまぁ、納得したところでこれを使わなきゃいけない理由もないわけで。リミテッドの大将として頑張ってもらう程度だろうなぁ。このサイクルの2つ目の共通点、「地味レア」。

 

Survival Cache 生き残りの隠し場所 (2)(W) U

ソーサリー

あなたは2点のライフを得る。その後、あなたのライフがいずれかの対戦相手よりも多い場合、カードを1枚引く。

反復

 何とも不思議な使い心地の反復スペル。3マナもかけて2ライフだけなら即くずかごに消えてもらうところだが、うまいことライフを失っていなければ、まずキャントリップでドローが出来る。その後、次のターンにかけても3点以上のダメージを喰らわないで過ごせれば、更に2ライフと1枚ボーナス。「アミーシャの口づけ」が7ライフ2ドローで6マナかかるわけで、半分のコストで似たような効果を発生させられるのは脅威だ。壁でがっちり守り抜き、更にこれで手札も有利に持ち込む。なかなかシュートなコントロール模様が展開出来そうではないか。

 

Times of Heroes 英雄の時 (1)(W) U

エンチャント

あなたのコントロールするLvカウンターが置かれている各クリーチャーは+2/+2の修正を受ける。

 レベルアッパー支援装置。つまりキャパシティダウンの逆。幸い、このセットに「全てのレベルアップを持つクリーチャーは1/1になり、能力を失う」などというカードは収録されておらず、ガンガンレベルを上げてもAIMバーストは出てこない。そりゃま、せっかく作った(大して強くもなさそうな)ギミックを潰されたら立つ瀬がないからね。で、このカードの効果だが、コストが2マナと軽いのが実はかなり重要。なんだかんだで結構な枚数のレベルアッパーが登場しているので、リミテッドでデッキを組んだ場合、1枚もレベルアップクリーチャーが入らないという事態は少ないだろう。つまり、このカードをはっておけばそれなりの確率で「最低1体くらいは+2出来そう」ということ。2マナで+2出来るオーラがあればそれなりに使われるであろうから、このカードだって充分にデッキに入れていいということである。構築ではレベルカウンターを増やしてくれる「敬慕される教師」なども全力で突っ込んだ「レベルアッパーデッキ」が誕生するなら可能性はあるか。……流石に無理かなぁ。佐天さんをいじめるのはやめて!

 

Totem-Guard Hartbeest 族霊導きの鹿羚羊 (4)(W) C

クリーチャー・アンテローブ

2/5

〜が戦場に出たとき、あなたのライブラリからオーラ・カードを1枚探し、それを公開して手札に加える。その後、あなたのライブラリを切り直す。

 誰もが思うことだろうが、「鹿羚羊」っておかしくない? ふりがなは「シカレイヨウ」ってふってあるんだが、鹿とレイヨウって別もんじゃないのか? 「アザラシオットセイ」っていってるようなもんじゃない? よく分からん生物だよな……まぁ、アンテロープなんですけどね。現在世界に存在しているアンテロープは6体だそうで、あの「放牧の林鹿」もお友達だよ。で、そんな種族特性など欠片も無いアンテロープだが、何故かこいつはオーラが大好きらしい。5マナ2/5というそれなりのステータスにアドバンテージが同梱され、この世界には族霊鎧というナイスサポートまである。実に気の利いた、よいクリーチャーだ。リミテッドなら充分スタメンをはれるだろうから、是非アンテロープ繋がりで「エランドの陰影」をはって、2/9の素敵鹿を堪能していただきたい。

 

Transcendent Master 卓絶の達人 (1)(W)(W) M

クリーチャー・人間、クレリック、アバター

3/3 Lvアップ・(1)

LV 6-11> 6/6 絆魂

LV 12+> 9/9 絆魂 〜は破壊されない。

 神話レベルアッパーにして、最低のレベルアップコストを持つ男。なんだこのありがたみの無さは。そして、必要なレベル数も最大なので別にお得感もない。総じて微妙だよ、このレアども。3マナ3/3バニラは、現在の白ならめちゃ普通。悪くはないけど、わざわざ「イーオスのレインジャー」や「白蘭の騎士」を差し置いて登場するカードではない。そこから6マナつぎ込めば6/6絆魂。悪くはないけど「悪斬の天使」を差し置いて登場するカードではない。さらにさらに6マナをつぎ込めば9/9でダークスティール製の絆魂になるけど、わざわざ「コジレック」じゃなくてこれを選ぶ必要も無い。……何がしたいんだ? そりゃま、早急に除去出来なけりゃ鬱陶しいには違いないが、流石にレベル12になるまでには何とかなる気がするんだが……だってドラクエ3で言ったら魔法使いがルーラ覚えるレベルだよ。ベギラマ目前だよ。もっとやることあるよ、多分。

 

Umbra Mystic 陰影の神秘家 (2)(W) R

クリーチャー・人間、ウィザード

2/2

あなたのコントロールするパーマネントにつけられたオーラは、族霊鎧を持つ。

 族霊鎧の専門家。こいつがいれば「広がりゆく海」も「巨身化」も、全部が全部族霊鎧。ほとんどの場合には当然メリットだが、この世界にあるオーラの多くはハナから族霊鎧のカードが多いので、そこまで劇的な効果があるかというとやや微妙。どちらかといえば構築でハイパーオーラデッキを組む人のためのカードだろう。でも、族霊鎧を持つオーラ自体なかなか優秀なので、「コーの精霊の踊り手」を使ったハイパーオーラデッキとかでも最初から陰影シリーズを使えばいいんじゃないかって疑惑もある。何か凄い使い方とかがあるのかねぇ。

 

Wall of Omens 前兆の壁 (1)(W) U

クリーチャー・壁

0/4 防衛

〜が戦場に出たとき、カードを1枚引く。

 花の壁(STH)」のカラーシフトクリーチャー。「花の壁」の強さは今更説明の必要もないので、このカードだって当然強い。緑の「草茂る胸壁」同様、今後の壁世界の重要な牽引役となることはほぼ確実だろう。コントロールデッキではこれまで「クラーケンの幼子」が使われることもしばしばあったわけで、それがわずか1マナ重たくなっただけでアドバンテージに直結するようになったのだから意味が分からない。コントロール志向なので「コーの空漁師」とのかみ合わせはそこまでいいものではなく、「暴走するヌー(10ED)」みたいな再利用エンジンは今のところあまりいい候補がないが、「上天の貿易風」がひょっとしたらその任を担うことになるかもしれない。まぁ、とにかく引けってこった。

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  スタッフロールのキャスト欄の「ELISA」がなんか気になる第21話。どこかで友情出演してたのかな。全然気付かなかった。よくしらねぇしな。

 さておき、前回からスタートしたポルターガイスト編が色々な要素をまぜこぜにして、なおかつアニメの大団円に持っていこうとしているのがよく分かる一本。新キャラへの各々の思い、友情や疑惑などを中心にして、4人のメインヒロインのそれぞれの要素をきちんと浮き彫りに出来るようになっている部分は素直に面白い。特に今回は、黒子がかなり真面目に仕事をしていたので、ふざけた黒子が好きなファンとしても、黙って彼女の仕事ぶりを応援するために姿勢を正してしまう。黒子の脇で独自に情報を調べたり、間を取り持って場を取り繕おうとする御坂さんも、一応年長者としての配慮を見せてくれているのでOKです。まぁ、普通の作品だと主人公の仕事じゃない気がするけど。また、佐天さんは持ち前の明るさで次第に重みを増す空気のフォロー。ただ、彼女のレベル0っぷりがことあるごとに掘り返されるのはちょっと不憫。学園都市で「あなたもさぞ立派な能力者なんでしょうね」って、何も知らない状態で「どちらにお勤めですか?」とか「学校はどこを出られました?」って聞くのと同じくらいデリカシーが無いよな。

 そして、今回春上との関わり合いで一番心理が揺れ動いたのが、初春だろう。ただ、残念ながら彼女に対してはあまり感情移入出来ない。今回彼女は友達のことを思って黒子と対立してしまったわけだが、傍目から見て、どう考えても黒子のスタンスの方が正しいのである。もちろん初めて「先輩」らしく振る舞える春上に出会い、自分がかつて黒子や佐天にしてもらったような恩を返したい、という気持ちは分かる。自分だけは春上を信じてやるべきであると。ただ、残念ながらそれはまったく春上のためにもなっていないし、いたずらに危険因子を放置することは、ジャッジメントの理念に反する行為であろう。たとえ疑念を向けられたとしても、黒子たちは「春上が悪意をもって騒動を起こしているのだろう」と詰め寄ったわけでもないし、検査を行うように促したところで彼女に迷惑がかかることもない。ひょっとしたら危険人物としてアンチスキルなどにマークされ、拘留されるなどの不利益は生じるかもしれないが、それでもなお、彼女が知らぬ間に多くの人を傷つけることを望むはずもないのだから、冷静に考えれば、「春上を疑い、全ての疑念を解決すること」が最上の策であることはすぐに分かるはずなのだ。それなのに、初春は些細な私情を最優先させ、何とも幼稚な対応を選択してしまっている。たかだか女子中学生にクレバーになれとは言わないが、レベルアッパー編ではきちんとジャッジメントのつとめを果たすことで意志を貫き通したのだから、今回も訳の分からない癇癪は起こして欲しくなかったのだが。前から不満はちょいちょい書いてきたが、この作品の最大の欠点は、無茶な設定を作った上で、その設定の中で生きるキャラクターたちの心情をまったく追えていないところである。多少のご都合主義には目をつぶるが、中核となる感情の機微が齟齬をきたしていると本当に据わりが悪い。

 というわけで、メインストーリーがいまいち乗り切らない話だったのだが、設定上のストーリー進行は良い感じで興味を引かれるものになっている。相変わらずトンデモ科学でトンデモ現象が起こり、それをトンデモ説明で何となく納得させているのは触れる必要もあるまい。簡単に説明すれば、古来より言われているポルターガイストの原因と大差ないしな(ポルターガイストは思春期などの少年少女などのストレスが多く引き起こす怪異だと言われている。ソースは忘れた。なんだっけ?)。また、テレスティーナさんの乗ってるパワードスーツがイチゴシロップをぶっかけたような柄なのも気にしないでいいだろう(一応迷彩柄なんだが、ピンクの迷彩ってどないやねん)。

 注目すべきは、やっぱり全ての現象の裏でちらつく木山春生の存在である。とりあえず再登場は確定だろうから、これは期待せずにいられません。さらに、なんと春上が大切にしていたロケットの中には、あの悲劇の最期を遂げたしゅがっ子が(枝先絆理という、相変わらず凄い名前)。しゅが美の再登場もありますか? 初春・枝先、そして婚后さん。軽音部創立まであと1人。ぴかしゃ呼んでこい!

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 戦争や世界背景を臭わす以前に、何か別な臭いがして仕方ない第8話。本当にこの作品は視聴者の目線をどこに振り回したいのだろうか。

 2話目で思わせぶりに登場した電話を巡るエピソード。といっても、電話が鳴るのはラスト2分であり、それまでは延々電話番の様子だけが描かれるという、ある意味実に斬新なストーリーである。確かに、宅配便の受け取りとか何かの通知とか、気になって電話から離れたくない時ってのはやたら回りが気になるもんだけどね。携帯電話がある現代ならまだしも、固定電話が黒電話1本の砦においては、その気がかりっぷりもまた特別。電話に密かな憧れを持っていたカナタならなおさらだ。「電話を受けたことが無い」と言いながらシミュレーションで「じりりりり」って言ってたのは何故かってのは謎なんだけど。やりとりを聞いたことはあるんだろうか?

 そして、今回の物語の中心となるのは……生理現象。カナタはせっかく軍属になったというのに、一向に敵と戦う気配がありません。これまでのカナタの戦績をまとめると、

1話 VS捜し物○   ラッキーで発見

2話 VS幽霊△    正体は見破ったが、和解せず痛み分け

3話 VS風邪×    一日寝込む

4話 VSラッパ○   めっちゃ上達する

5話 VS重たい荷物× 試合放棄

6話 VS迷子○    ギリギリ救出

7話 VSフィリシア× なんかはぐらかされる

8話 VS尿意×←New! 多くは語れまい

 

 ……なんだこの作品。今回の地味な一部屋のエピソードで、製作側が何を伝えたかったのかさっぱりわからん。単に女の子がもじもじしている姿を延々流すことによる販促運動か? ……だったら微妙に成功だよ! あのままバケツコースだったら確実に別次元になったものを。金元さんもメジャーデビュー作でこんな仕打ちとは大変だ。

 とまぁ、この期に及んでシリアスに傾倒しない意固地な部分は置いておくとして、せっかくなので今回もかたくなにシリアス伏線を回収しておこう。まず、なんと言ってもリオ絡みのパート。リオが持っていた楽譜はイリア、つまりこの国の皇女殿下のもの。リオは彼女から直々にラッパを習ったり、譜面を受け継いだりしていることから、どうやらこの国を左右する立場にある(可能性をもった)人物であるらしい。最後の電話の男のこともあるし、3話の母親のエピソードなど、まだまだ謎はてんこ盛りだ。国を救える僻地の兵士って、一体どんな存在なのだろうか。

 また、ヘルベチアと隣国との和平交渉は、現在も続いているということが今回会話の中で分かった。前回のエピソードで終戦は4〜5年前程度だと予想されるわけだが、それからズルズルと会議が進んでいないとすると、多少なりともきな臭さは残る。考えてみれば、一体何を契機に戦争が終結したのかもよく分からない。少なくともリオ達の振る舞いからしてヘルベチアは敗戦国扱いではないように見えるし、半端な和平ならすぐに再燃してしまうかもしれないわけだ。いくつも爆弾を抱えてるな、この国は。

 最後に本当にどうでもいい話だが、何故か無駄にこだわってしまう「文字」の話。今回、冒頭でカナタが読み上げた「本営直通高度緊急非常事態用指令伝達回線保守確認任務」という文書。フィリシアがその書面をカナタに見せており、視聴者からはその文面は見えなかったのだが、これがもし漢字(イデア文字)で書かれていたなら、漢字は表意文字であるからカナタのように「……カク……ニンニンム?」などと読み上げるはずはない。つまり、あの令状には何らかの表音文字で「ホンエイチョクツウコウドキンキュウヒジョウジタイヨウシレイデンタツカイセンホシュカクニンニンム」と書かれていたはずなのだ。あり得ないくらい読みにくい。そして、それは間違いなく日本語である。……なぁ、この世界の文字はどうなっているんだ? 

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 なずな氏がしゃべってるシーンは背景が白っぽいと本当に画面が真っ白になる気がする第7話。漫画とかだと普通は画面構成が単調になるのは「作画泣かせ」なはずなんだけど、この作品の場合、妙な色の統一感はかえって味になってるかもしれないな。

 さておき、今回は智花の登場回ということで、当然完全アニメオリジナルの回である。1期はオチを務める唯一のオリキャラとして登場した智花だが、2期には登場回が増え、気付けば随分その存在感が増した。今期は原作のストックも少ないということで、折り返し点となる7話での登場である。まぁ、遊びに来るタイミングとしてはゴールデンウィークがちょうどいいし、時系列順に進行している3期ならここしかないのか。ただ、せっかくの貴重な登場回でいささか残念だったのは、やはり作画の調子が戻っていなかったこと。Aパートはなかなか頑張っていたのに、Bパートで目に見えて崩れてしまったのは残念至極。ほんと、今じゃ「ひだまり」は看板商品なんだからしっかり作って欲しいものであるが。

 とはいっても、オリジナルながらなかなかまとまった空気をもったエピソードになっており、特に新1年生と同い年の智花というセッティングは、原作でも見たことのない「同年代を相手にする乃莉なずな」が見られて興味深い。確か一期で智花が登場する際には原作者のウメス自らキャラを起こしたり、設定を考えたりしていたはずなので、きちんとひだまりの空気を壊さず「沙英の妹」という要項を見たし、なおかつ新1年生とも自然に絡めるという、かなり完成度の高いキャラクターになっている。今回は特に普通科どうしで親交を深めたなずなとの関係性が面白く、最後に「メールするから」となずなが珍しく積極的だったところで、2人の親密さが伺える。まぁ、裏を返せばなずな氏はひだまり荘で肩身の狭い思いをしてるかもしれないってことなんだけどね……

 その他のシーンでも、今回は女子高生7人が一部屋にひしめき合うというかなり窮屈なシチュエーションがほとんどだったにもかかわらず、きちんと各々のキャラクターが自己主張をしており、それが錯綜せずに「何となくひだまりっぽい会話劇」として成立していたのは見事なもの。ま、乃莉と智花の「イモリ」発言はちょっとひどいと思うけど……これも姉妹だから出来る芸当なんでしょうな。ヒロさんは今回完全にお母さん役であまり表に出てこなかったけど、女子高生の一人暮らしでパエリア鍋を持ってるのが驚きだよ。あんなでかくて用途の少ない物、なんで準備してたんだろうな。

 そして、今回深く掘り下げられたのは、当然智花である。「歌舞伎好き」「ブラバン所属でアルトサックス」など、よく分からない属性が一気に判明。伝統芸能に音楽活動と、芸術方面に触れているのはやはり沙英の妹だからか。姉が絵画と文芸、妹が舞踊と音楽。うまいこと棲み分けたもんだな。1人で歌舞伎座に出かけたり、初対面の相手とも分け隔てなく接することが出来る肝の据わったところも、高校生にして執筆活動を続けている沙英に近い部分もある。ほんと、説得力のあるキャラクターになったなぁ。原作で登場するのはいつになるんでしょうかね。

 最後に、何故か連休中にも関わらず登校して運動することになった校長と吉野屋先生の両名……やっぱり校長先生は根本的に吉野屋先生が好きなんだよね。ただ、冷静に考えると30前後の妙齢の女性に体操着+ブルマで2人っきりの運動を強要する校長ってかなり危ない。吉野屋先生じゃなかったら確実にアウトですがな。すげぇ学校だ。

 次回のサブタイ、「ゆのクラブ」。……ゆのの体重が軽くなる話……じゃないんだけどね。 

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 顔のない女性が一番魅力的という、本当に倒錯した状態が気がかりな第8話。4話の時もそうだったけど、セルティ・新羅のカップルがメインになると、この作品は何とも言えない安心感と刺激がいい塩梅にない交ぜになって展開する。

 一応今回の語り部は2話に続いてセルティであるが、物語の重層構造がどんどん多角化し、全ての局面が同程度のウェイトで視聴者に伝達されるようになってきているため、今回は語り部の地位がかなり低く、言い換えればナレーションはあまり重要ではない。その上で、まるで重ねたミルフィーユを少しずつ縦に切り取るように、様々な断片だけが、中心へ向かってじりじりと進行している。ほんと、この構成で物語が破綻を来さないというのは恐ろしい事態である。

 まずは脇から見ていこう。高校生3人組は、園原がいじめにあってしまったことで少しずつ関係性がおかしくなっている。生真面目な帝人、お調子者の紀田、その間で静かに笑う園原という構図だったのが、紀田はいじめに対して静かな怒りを燃やし、園原の中でも2人に対して(世界に対して?)何かが歪んでしまったように見える。これまでの園原の振るまいから考えて、わざわざ靴を届けてくれた帝人に対するあの態度は、確実にどこかおかしい。そして、そんな園原の動向を訝しく思いながらも、普通の高校生レベルでしか悩めないのが帝人。園原の変化に疑念は抱くが……どうにもしょうがないのかな。この作品で一番普通な奴だから、普通じゃない状況についていけてないんだなぁ。主人公(?)パートが一番地味だよ。

 個人的に(特に中の人的に)気になるのは狩沢・遊馬崎コンビ。これまでは「単にノリの軽いオタク」という認識しかなかったのだが、サイモンを前にしてまるで話を聞かずに自分の目的をダラダラ話し続ける狩沢は、やっぱりちょっとどこか変。無事に再会して街中で踊り狂う2人のテンションも相変わらずだ。なんかいいね、こいつら。もう1人の相方であるドタチンはシリアス全開なのにな。

 そして、矢霧製薬を中心にして展開するメインストーリー。花火を掴んで研究所に突撃する男と、女(張間美香)を「セルティ」と呼び、記憶を押さえつけようとする矢霧誠二。このあたりのファクターは、次週の語りが矢霧波江のようなので、おいおい説明があるだろう。

 そして、なんと言っても今回その関係性が濃密に描かれていたのがセルティ・新羅のカップルである。身勝手でどこかズレた新羅であるが、彼のセルティに対する気持ちだけは本物。顔のないセルティとの接し方は長年の経験で完成されており、セルティに対して「浮かない顔だねぇ」と看破してみたりするのは端的な見せ場。他にも会話をするときにきちんとセルティの正面にぐるりと回り込んでしゃべり出したり、うつむいたままの状態でも「そう喜ばれるとな……」と正対したセルティの心情の変化を悟ったりと、阿吽の呼吸を見せつけてくれる。セルティの手料理を食べて涙を流しているのも、別に味にたえているのではなく、本当に彼女の料理に感動しているためだろう。そんな新羅に対して、セルティの方からは直接的なアプローチこそないが、独白シーンでは「恋慕」という言葉も使っているし、ネギを抱えて愛馬で滑走する姿は実に甲斐甲斐しい。無駄にまがまがしい闇の能力で料理をひっつかまえたりしてみせるが、休日の過ごし方のプランは女性らしくてうらやましいことこの上ない。

 これで新羅の方が「今のセルティ」にこだわり、セルティが過去(首)を追い求めているというすれ違いさえなければ、この2人もうまくいくはずなのだが……最後のフォーチュンクッキーを見る限り、どうもこのすれ違いは決定的なものであるようだ。静雄と一緒に空き地を眺めるセルティ。彼女は「自分の顔さえ忘れそう」だが、その空き地に何があったかは「記憶」が残っている。池袋という土地で仕事をしたり、共同生活をしたする今の「ヒト」としてのセルティと、首を抱えたデュラハンとしてのセルティ。彼女が落ち着くのは、どちらの姿なのだろうか。「私はここにいる」という最後の台詞は、首の言葉か、「セルティ」の言葉か。

 相変わらず切れ切れの世界。それなのにどこかが繋がっている不思議な感覚。今回は広場で「さがしもの」を聞いていた金髪美人へのメッセージが面白い働きをしており、帝人が見たスケッチブックの中には、「羽島幽平!」に始まり、「家でした猫」「仕事」「首」、そして「ゆまっち」と続く。最初の描き込みは弟にこだわる静雄のものだということは容易に想像出来るし、「家でした猫」を探したいのはおそらく新羅だろう(実際は、彼があの場所でスケッチブックを書き込む時間は無かったと思うが)。「仕事」だけは誰とも限定できないが、その後の「首」は当然セルティ。今回登場したメインキャラの「さがしもの」が、1冊のスケッチブックを通じてクロスしていく。そして、最後に帝人が書いたものは「つながり」。この世界は、どことどこが繋がっているのか。

 ほんと、気にさせる演出は天下一品である。 

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 うちの地域では「キディガーランド」→「のだめ」→「はなまる」の放送順なので、何故か火曜深夜はスーパー日野日野タイムになります、第7話。3人のキャラが全部違うのは流石だけど、何故かどのキャラもヘタレ臭が漂うのは人徳のなせる技だろうか。

 今回のエピソードは、季節感まる無視の夏休み。そういや今週は「レールガン」でも花火見に行ってたなぁ。ただ、こちらの作品は「レールガン」と違ってこの1話で夏をやりきる必要があるので、帰省に始まり川遊び、花火、夏祭りなどの必須イベントを一気にこなす形に。故郷に里帰りするつっちーと桜先輩、そしてその娘である杏は分かるのだが、両親の同伴も無しに幼稚園の先生に子供を任せちゃう柊と小梅の家庭は違和感があるな。いくら山本先生が引率するとはいっても、休み中のプライベートまで任されるとは、つっちーは保護者からそれなりに信頼されているってことなんだろうか。

 で、今回はいつにもましてつっちーのハーレムっぷりが凄い。冒頭の電車のシーンでの山本先生は流石に行動が軽率過ぎるだろうし、一番熱心に粉をかけてくるのが妹っていう時点でもなんかおかしい。そして、改めて見てみるとハーレムといっても周りにいる女性が園児3人を除くと社会人(人妻)、社会人(同僚)、女子高生()。そういやつっちーも社会人だった。近年の萌えアニメでは珍しく、主人公ヒロインともに年齢の高い作品だ。学園ものならフィクションとして見られるのだが、社会人の話は時折心に来るものがあるから若干きつい。つっちーのヘタレっぷりを笑ってられない気が……いかんいかん、アニメ見て鬱になってどうする。

 とにかくヘタレのつっちーだが、母親も交えた女性優位の環境では、どれだけいじられても耐え続けなきゃいけない男の業。ニョッキを巡る妹の地雷を踏んじゃったエピソードも、正直言って男性目線からだと「知らんがな」だよなぁ。分かるぞつっちー。お前がニブチンなんじゃない。回りの女どもがワガママなだけなんだ。そう信じないと観てらんないよな! 山本先生、少しはつっちーをねぎらってあげて! すり寄ってくるのがツンデレ妹と幼稚園児じゃ、どれだけフラグを立てても成就しねぇよ。この作品は一体どこへ行きたいんだろうなぁ。今回は杏たちの自己主張がそこまで激しくなくて、2集続けて、しかも2発連続の「お兄ちゃんのばかぁ!」がメインだったために、どこへ向かう作品なのかが分からなくなってきてしまった。まぁ、個人的には柊師匠が観られればいいんですけどね。今週の師匠はパドドゥですか? って言っても今の若い子は知らないだろうなぁ。可愛かったですよ。

 そして今週も相変わらずエンディングが秀逸。こういうバリエーションって、本当によく思いつくな。毎回エンディングが楽しみで視聴持続出来る部分もあるかもしれない。

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 覚醒したディアがプリキュアの3人目みたいに見えた第19話。長いこと引っ張った割には随分あっさり正体が割れたもんだな。

 シェイドの優秀な洗脳でGTOに攻め込んできた新生クフィーユ。先週も思ったが、やっぱり洗脳されてた方が彼女は活き活きしている。そして戦闘能力も上がっている。もう、このままガクトエルに雇われてシャドウワーカーとして働いていた方が彼女のためなんじゃなかろうか。

 とはいっても、元パートナーのアスクールにしてみればそういうわけにもいかない。何とか気付いてもらおうと彼女なりに体を張る。ただ、洗脳された仲間とのバトルというそれなりに盛り上がるべきバトルなのに、どうにも気合いが入らないのがこの作品の最大の難点。冒頭のほっぺ引っ張りとかもそうだけど、一瞬迷ったあげくクフィーユの時間停止の直撃を喰らうシーンなんかも随分短絡的だし、クフィーユが本当にアスクールを殺したいと思う過程とか、過去の仲間を攻撃することで揺れ動く描写とか、なーんか適当。そもそもGTOとGソサエティの関係性もうやむやな状態なわけで、過去には式典をめちゃくちゃにしたり、ESメンバーの命を奪いにきたりしたトーチ・シェイド組の登場にもGTOが何か対策を採っているようには見えない。イヴェールはイヴェールでGソサエティに勧誘されてるし、なんで敵対してた組織のトップがのうのうと生き残れるんだよ。どこまでがガチンコでどこまでがギャグなのかが分からないから、バトルで真剣さをアピールされてもいまいち伝わってこないんだよねぇ。結局ありがちなお涙もののテンプレをなぞってるだけな気がする。

 同じような不満はトーチ・シェイド組の過去話にもあって、彼らの信念となるものが伝わりにくい。自らの力で考えようとしているトーチの思考は分かる。現在の描写だけでは張り子の虎でしかないガクトエルの統治に対しては疑問を抱くも、パートナーのシェイドが心酔しちゃってるからとりあえずついていくというスタンスだ。対して、シェイドがどうしてそこまでガクトエルに魂を売ることが出来るのかは、今回のエピソードだけでは分からない。過去には軍警察の上層部に裏切られたという過去があるにも関わらず(そしてそれがシャドウワーカーとしてのモチベーションになっているにも関わらず)、ガクトエルという新たな権威に関しては何の疑問も抱かずに盲信しているシェイド。死に瀕した現場を救われた時点で感謝するのは分かるのだが、何故それだけで「ガクトエル『様』」になるんだろう。流石に考えが足りないのではないか。まぁ、今回の軍警察虐殺シーンは、似たような「考え無しヒーロー」が使っていた絶対遵守の何かの力に似てましたけどね。イエス、マイロード。

 まとめると、今回はディアの正体が判明したことが一番の収穫か。エクリプスという大きな存在が完全になくなるとは思っていなかったが、こんなにストレートな形で影を落とすとは。これでディア=エクリプス、クフィーユ=リュミエールなので、あとはアスクールがエクレールになれば完全に1期のメンバーに戻るわけだ。一応アスクール言っていた「ディアが他の誰かのかりそめの姿である」という心配はなくなり、この作品では数少ない、貴重な「外見通りのキャラクター」になったわけだ。何度も繰り返してきた「ディアはディアだよ!」という一言が、ここで大きな意味を持ったのはなかなか面白かった。 

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 待ちに待った……というか待たせに待たされた第14話。この作品のおかげでシャフトのスケジュールがギリギリになっているとしたら、実に罪作りなものである。そして、ようやく配信された最新話をみるにつけ、「そこまで労力を割かれるような出来かよ」と。まぁ、相変わらず楽しんでしまうわけですが。

 13話で復活を果たしたブラック羽川を何とか鎮めようとする阿良々木。ただ、前回まではやっかいな悪意ある怪異として明示的に敵対視されていたブラック羽川だが、今回は「忍の捜索」という目的も絡み、何ともあっさりと協調姿勢。猫は気紛れな生き物ではあるが、今ひとつそのレゾンデートルが分からない。まぁ、今回登場した意味は最後に本人が言ってたことが目的なんだろうけど。蟹は純粋なる呪い、蝸牛も浮遊霊、猿が一種の乱神で蛇は質の悪い動物霊。今回の猫はヒト由来成分も含んでいるおかげで随分話が分かる。ただ、アニメのみの視聴者は忍と阿良々木の関わりがはっきり分からないので、阿良々木の行動原理を追いかけるのが大変で、そのあたりの絡みを前提としながらの羽川との対話が飲み込みづらいのである。

 というわけで、メインストーリーは進んでるようでそうでもないので、今回の見どころは大きく2点。1つは、ここに来てのヒロイン大集合の流れ。実際には1人1人に阿良々木が電話をしているだけなので集合はしていないわけだが、立て続けに奇妙なロケーションから相談に乗ってくれるヒロインズの対比は素直に面白い。こうして一気に見てみるとひたぎは目立ってないのに正妻としての貫禄があるし、撫子は撫子で本当にずるいポジション取り。おかげでせっかくの真宵が目立たないじゃないか。駿河は……すげぇキャラだな。みゆきちボイスで「エロ奴隷」とか言ってくれるだけで一週間分のエネルギーがもらえそう。改めて今回だけを見ると駿河は単なる駄目人間じゃねぇか。それにしても、羽川に1回聞いただけのどうでもいいラジオネームを全部覚えてる阿良々木さんがすごすぎる。

 そしてもう1つの見どころは、なんと言っても羽川のエロ大盛りのセックスアピール。立て続けに魅力的なヒロインを4人も繰り出した本作、最後の1人となる羽川には残されたテリトリーなどほとんど無いかと思っていたのだが、実は4人中3人が貧乳という偏った配置だったため、巨乳キャラとしてのアピールががっつんと効いてくる。通常バージョンは眼鏡委員長巨乳なのに、ブラックになるとアホの子天然巨乳になるというチートじみた性能が、今回は存分に発揮されている。間で通常バージョンの羽川がフラッシュバックする演出も小憎らしい。このための堀江由衣なのだなぁ。そうそう、満を持して登場した羽川版オープニング、曲はおよそ予想通りのものだったが、映像が実写版というのは微妙に勿体ないサプライズ。尾石さんらしいっちゃらしいのだが、こういう方向性のエロはあまり望まれていない気がするのだが。実写版って銘打たれてたってことは、15話ではアニメ版もあるのかなぁ。出来ればアニメでガツンといいやつをみたいものなのだが。

 今回は、時間がかかった割には演出があっさり目で、正直言うと前話のような衝撃は無い。まぁ、間をつなぐエピソードなので印象が薄くなるのは仕方ないのだが、「それならもう少し早く見せてくれよ」といういちゃもんの方が先に出てしまうのは致し方ないところ。まもなく今年度も終わり。出来れば最後まで観てから年度またぎの総評がしたいんだけど。間に合うかな。無理かな。 

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