最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
意外にとんとん拍子の第11話。先週の時点では色々どうしようもないと思っていたのに、割とあっさり諸々が解決していきました。どれもこれもそれなりに納得出来てしまったのが凄い。
タイムリミット2週間を強制された地球とキャーティア母船の危機。どこをどう見ても八方ふさがりの状況に、キャーティアシップのクルーは自爆の覚悟を決める。しかし、艦長は意識を失う前に、とっさの判断で最上の保険をかけていた。なんと、艦長権限が騎央に移っていたのである。 艦長が動ける。そのたった1点から打開策が見える。なんとか宇宙にさえあがることが出来れば、騎央が母船を再起動して軌道を変えることが出来るようになったのだ。地球製のロケットでも、とにかく打ち上がる推進力さえあれば残りの部分はルーロスの本体が管理するし、時間凍結はいちかの特製護符で突破。肝心のロケットも、アントニアのコネを使ってギリギリエンジンのみ調達出来た。はるかロシアの地で念願の足を手に入れた面々は、犬の人たちの執拗な攻撃を乗り越えて、いざ宇宙へと向かうのである。 プロットだけを追えば、単にピンチの打開策を集めて宇宙に飛び立つ準備をしたというだけなのだが、なんだか色々なパーツが少しずつ集まってくる感じが、無茶苦茶なのに不思議な説得力がある。猫耳巨乳宇宙人少女の発情期とか書いてるくせに、多分この作品の作者はそれなりにSFが好きなんだろうし、そのあたりの要素もきっちり書きたいっていう意識があるんだろう。フィクション部分の整合性が、ラノベっぽくない。いや、もちろん色々と無茶はしてるんだけどさ。今回は騎央のチートクラスの情報管理能力を除けば、それなりにありそうな展開じゃない? 強いて釈然としない点をあげると、地球内における犬の人の影響力の強さが流石に無茶な気がする。一気に圧力をかけて全てのロケット使用権を封じる手はずを整えるっていうのは、かなり面倒な案件のはず。わずかな期間で全世界の宇宙へのルートを掌握できるほどの実権があるのはちょっと妙だ。何せ犬の人たちは表だって地球との外交を結べていないのだから。裏ルートで繋がってあそこまで出来るなら、実力行使なんて不器用なことをせずに、絡め手でキャーティアの地球侵攻を防げそうな気もするし。 そして、わざわざ宙域への進出を妨害する手はずをうっていたということは、「万が一でもエリスたちに宇宙に飛ばれたらまずい」という意識があったということ。艦長の機能停止やルーロスの駆逐など、細かいミッションを全てこなしていた犬の人たちは、更に最悪の最悪(つまり今回の艦長権限譲渡)まで想定していたということなんだろうか。更に更に、ロシア地下部におけるロケットエンジンの確保にまで目を光らせ、NATO軍に無茶苦茶な軍事演習要請まで出来たり……もう、お前が地球政府でいいよ。 ま、すったもんだはあったけど、とにかく騎央達は宇宙にいけるらしいので、頑張ってミッションをこなしてほしいもんです。これに成功すれば、あからさまな実力行使に及んだ犬の人たちとの関係性も変化しそうだしね。 で、今回はそうしたSFミッションに加えて、いつも通りに真奈美・アオイの恋愛沙汰がさらなる混迷を極めているのも見どころ。アオイは後ろ向きさ加減が全く変わらないのに、開き直って真奈美を責めるという姿勢にまで移行した。わざわざ真奈美の秘めたる思いを刺激してライバルを増やしちゃうあたり、奥手不器用もここに極まれり。真奈美も真奈美で、「女の子がどんな相手のためだったら、命を賭けたり職をなげうったり出来ると思ってるの?!」などと騎央を諭すのだが、このカテゴリーに自分自身が含まれているということに気付いているのだろうか。あなたもCIAへの就職を蹴って騎央を助けているのですよね。意識せずにそんなことを言っちゃうあたり、なかなか意味深で面白い。 アオイはアオイで逆ギレ気味のビンタを炸裂させたりしているが、戦闘機械じみたあんたのビンタは一般人相手に繰り出していい技なんだろうか。あと、騎央を人質に取った密告者と対峙している時に思ったのだが、あのとき両手で相手の銃とスイッチをアポーツしたら良かったんじゃなかろうか。ま、そんなことせんでも、無茶苦茶な狙撃で強引に解決してましたけどね。恋愛対象の男の子に向かって眉一つ動かさずに引き金を引けるってのも、逆に問題がある気がします。 今更だけど、この作品、アバンの彩陽の語りが面白いよね。毎回なんか元ネタがあるんだろうけど、あんまり詳しくないからよく分からないのが残念。 PR
<白>
Angel of Glory’s Rise 栄光の目覚めの天使 (5)(W)(W) R クリーチャー・天使 4/6 飛行 〜が戦場に出たとき、全てのゾンビを追放し、その後、あなたの墓地にある全ての人間・クリーチャー・カードを戦場に戻す。 このセットのトップを飾るカードだが、ある意味、セットを代表するカードと言ってもよいかもしれない。これが、これこそが、徹底的白贔屓、徹底的黒いじめの構図である。7マナで4/6なんだからステータスに目くじらを立てる必要は無いのだが、やっていることはなんとあの「ゾンビの黙示録」の真逆。しかも「ゾンビって墓地に送ってもすぐ帰って来ちゃうからねッ」などと無駄な気を利かせてリムーブ効果にしてしまっているために、意気盛んに登場した「墓所這い」も「ゲラルフの伝書士」もとっととおうちに帰りなさい、である。おかしくね? なんで「ゾンビの黙示録」が6マナソーサリー(しかもトリプルシンボル)で、こっちは7マナで4/6天使がついてくるの? しかも破壊と追放って、全然違うじゃん。あ、ゾンビの方はタップ状態なんて制限もあったし……もう、ふんだりけったりですよ。はいはい、つよいですよねーっ。胸くそ悪いわぁ……しかもまたこの天使が無駄にエロいしさぁ……これ、こないだのギルガメでちあキングが着てた服ですやん。本当に色んな意味でけしからんよなぁ…… Angel of Jubilation 歓喜の天使 (1)(W)(W)(W) R クリーチャー・天使 3/3 飛行 他のあなたのコントロールする黒でないクリーチャーは+1/+1の修正を受ける。 プレイヤーは、呪文を唱えたり、能力を起動するためにライフを支払えず、クリーチャーを生け贄に捧げられない。 白にしては珍しいマナ拘束のトリプルシンボル天使だが、身体に内蔵しているのは毎度お馴染み「栄光の頌歌(10ED)」。一応世界観を加味して黒にだけはサポートをしないようになっているが、そんなこたぁ些細な問題だ。何で全体強化のおまけで3/3フライヤーがついてくるのかと。そして、さらなる効果はφマナ涙目能力。能動的にサクりやペイライフが出来なくなり、ほんの小物の天使のはずなのに、グリセルブランド先生が自分のアイデンティティに悩んでもう一回獄庫に引きこもってしまう恐れすらある。ライフやサクりをコストにしているカードなんて一握りなんだからそこまでダメージが大きいわけでもなかろうが、白には基本的にサクりカードなんて無いし、自分が被害を受けないならばデメリットは一切無い。相手が「ギタクシア派の調査」や「攻撃的な衝動」を使うのに多少なりとも難渋してくれればそれでいいのである。黒をいじめるのがそんなに楽しいか! Angel’s Mercy 天使の慈悲 (2)(W)(W) C (M12などから再録) インスタント あなたは7点のライフを得る。 「天使」っていう名前がついてるという理由だけで再録されたシリーズ第1弾。いや、ぼくらが求めてる天使って、そういうことじゃないんで。ちなみに、このカードのイラストは黒の「精神的苦悶」と対になっている。だからどうしたレベルのこだわり。 Angelic Wall 天使の壁 (1)(W) C (オデッセイより再録) クリーチャー・壁 0/4 飛行 防衛 天使っていう名前がついてるという理由だけで再録されたシリーズ第2弾。しかもお前、クリーチャータイプは天使じゃなくて壁ですやん。しかし、こうして改めて見て思い出すのは、あの当時のリミテッドの白の堅さである。これに加えて高性能プリベンター「尊い癒し手(ODY)」がおり、素で2/4,スレッショルドで3/5飛行の「秘教の盲信者(ODY)」がおり、マナを注ぐとタフネスがあがる「エイヴンの群れ(ODY)」がおり、着実にライフを稼ぐ「贖罪司祭(ODY)」、2色のプロテクションクリーチャーまでコモンにいた。あげく軽減スペル「励まし(ODY)」に4枚40点の「生命の噴出(ODY)」である。マジでひどいな。当時のリミテッドでは、ライブラリ削るカードなんて1枚もないのにライブラリアウトで勝ったりしてたもの。この環境では、一体どんなデッキができあがることになるんだろう。それにしても、堅いな、こいつ。 Archangel 大天使 (5)(W)(W) U (6版などから再録) クリーチャー・天使 5/5 飛行 警戒 実に久しぶりの現役復帰となるクリーチャー。収録されていた当時は「なるほど確かにでけぇ天使だ」ということで納得の存在だったものだが、改めて見ると、単なるでくの坊でしかないことがよく分かってちょっと切なくなる。同じコスト域の天使がもうすでにインフレしまくってるしなぁ。で、そんなあおりを受けて、レアリティがアンコモンに格下げされ、リミテッドでは採用しやすくなっている。まぁ「セラの天使」もアンコモンなんだから、こいつがアンコなのは当然なのかもしれない。気軽にアークエンジェルが使えるリミテッド環境って、それはそれで恐ろしいものであるが。 Avacyn, Angel of Hope 希望の天使アヴァシン (5)(W)(W)(W) M 伝説のクリーチャー・天使 8/8 飛行 警戒 〜と他のあなたのコントロールするパーマネントは破壊されない。 最初に判明したカードであり、このブロックの顔でもある大天使、アヴァシンさん。こんなでけぇボディが入ってたんだから、獄庫ってのもなかなか罪作りな施設である。さて、アヴァシンとグリセルブランドの怪獣大決戦がこのセットの幕引きエピソードとなるわけだが、その一角である大天使さんは、8/8のダイナマイトバディに、「そりゃ加護を求めたくもなるわな!」という無体なボーナスを内蔵。当然のごとく、「出せば勝つ」カードには違いない。……違いないけど、だからどやねん、というのも事実だったりする。1マナ重いとはいえ、「エメリアの盾、イオナ(ZEN)」さんだったら出た瞬間に相手の両手両足をもいで絶命させることが可能だったが、この天使が出ただけでは、まだゲームは終わらない。そして、現在のカードでも「忘却の輪」が普通に対処出来てしまうし、「悲劇的な過ち」でも余裕で死ぬ。当然、もう一回「獄庫」に閉じ込めることも可能だ。バウンスで一時しのぎをしたり、当然カウンターしてしまえば無かったことにもなる。決め技としては、まだまだ穴のある構造なのだ。そりゃまぁ、あのエムラクールさんだって対処法があるっちゃぁある御仁だったわけで、贅沢な注文といえばそうかもしれないけど、極論すれば、この天使さん1体だけなら「ランタンの霊」1体で対処出来てしまうのだ。何かもう一声、伝説を作れるおまけがあれば、ねぇ。 Banishing Stroke 払拭の一撃 (5)(W) U インスタント 対象のアーティファクトか、クリーチャーか、エンチャント1つを、そのオーナーのライブラリの1番下に置く。 奇跡・(W) 「排他の儀式」クラスの除去をたたき込むインスタント。世の中にパーマネントを駆逐する手段は数あれど、墓地に落としても気休め程度、ライブラリのトップなんて子供のお使い程度だ。「忘却の輪」で飛ばしたって、そんなリムーブはまやかしなのです。となると、やはり完璧なる除去というのはボトムしかない。ライブラリの下に送り込んだカードなんて、黒がチューターでも使わなきゃ帰ってこない。これが完璧なお仕事ってもんだ。そう考えると、このカードは「イオナの裁き(WWK)」のインスタント版以上。6マナでプレイするのも大した抵抗はなかろうよ。そしてこいつがミラクれる。「別にミラクりたいタイミングでもないのに……」という融通の効かなさがミラクルの難点であるが、これだけ対象が手広くとれりゃ、「1マナだし、冷蔵庫の残り物でもう一品気分で!」てなもんだ。なんか除去れりゃ無問題。まぁ、こんだけ強い除去だと、勝手に使うよりも要所まで取っておきたくなる気もするけど……赤のミラクル火力と違って、完全に受けの手段としてのカードなので、あまり構築向きではないカードではあるのだが、やっぱりミラクル品質。 Builder’s Blessing 建築家の祝福 (3)(W) U エンチャント あなたのコントロールするアンタップ状態のクリーチャーは、+0/+2の修正を受ける。 Blessing、ということで、これまでMagicでは様々なものから祝福を受けてきた。大御所さんでいったら「アクローマの祝福(ONS)」や「ガイアの祝福(TSB)」。妙なところなら「ネフェリムの祝福(DIS)」に「ヒルの祝福(BOK)」まで。我々は、色んな人に支えられて生きている。で、今回もそんな祝福祭りに新たな名前が加わるわけだが……誰やねん。建築家って。今までMagic業界で建築関係の人間なんて「大建築家(SOM)」くらいしかおらんやないか。彼の祝福なら喜んで受けるが、どうやら本当にその辺のおっちゃんの祝福らしく、効果は「城壁(7ED)」そのまんま。まぁ、堅いからいいけどさぁ。祝福っていうか、「作業」じゃん。左官屋さんじゃん。 Call to Serve 奉仕へのいざない (1)(W) C エンチャント・オーラ エンチャント(黒でないクリーチャー) エンチャントされたクリーチャーは+1/+2の修正を受けるとともに飛行を持ち、本来のクリーチャータイプに加えて天使でもある。 白の伝統芸である「聖なる力(M11)」にコスプレ能力を付与したもの。天使のふりをすることによるオプションで、思い込んだら空を飛べるようになった。流石、黒いクリーチャーにはあげないよ、という意地悪なこだわりを持っているだけのことはある。1マナの増加で空が飛べるようになったんだから決して弱いことはないと思うのだが、どこをどういじっても「幽体の飛行」に勝っているようには見えないのが寂しい。天使になることでちょこちょこ今回の白ならアドバンテージは稼げるんだろうけど、天使ファンの人間はこれによってデビルやらウーズやらが天使化したら嬉しいんだろうか。 Cathers’Crusade 聖戦士の進軍 (3)(W)(W) R エンチャント クリーチャーがあなたのコントロール下で戦場に出るたび、あなたがコントロールする各クリーチャーに+1/+1カウンターを1つ置く。 最近は「清浄の名誉」がやたら活躍しているので改めて脚光を浴びているのは、白が脈々と受け継いできた全体強化エンチャントの流れ。そしてその始祖となるのが、ご存じ「十字軍(6ED)」。このカードは、そんな大先輩の名前を受け継いでの豪華版。出た瞬間には何の仕事もしてくれない5マナの置物というのは酷いが、そこから後続がやってくれば、味方の士気はうなぎ登り。何故ミラディン人たちにこのカードを分けてあげなかったのかと、遅きに失したことが悔やまれる。もう、このイニスト世界の人間どもは元気すぎるからこんなんいりませんやん。書いてあることは相当強いので、リミテッドならば凶悪カードなのは間違いない。でもまぁ、5マナで設置した後にちょろちょろとクリーチャーを水増しする展開はあまり考えられないので、構築だとちょっと厳しいか。これの後に窮地版「町民の結集」使うと突如6/6が5体立ちはだかったりするのは愉快だけど。あと「ゼンディカーの報復者(WWK)」で屋上屋を架すのもお勧め。わざわざ専用デッキ組もうとは思いにくいデザインだな。 Cathedral Sanctifier 大聖堂の聖別者 (W) C クリーチャー・人間、クレリック 1/1 〜が戦場に出たとき、あなたは3点のライフを得る。 なんで今回の白はやたらと無駄なライフを求めに行くのか。この優しさ、うっとうしさが本当に鬱陶しい方向だけに向かってくれれば、オデッセイ環境の白のように「ダルいけどそれだけだな」というので片付くんだけど、今回はこれに決定力もありそうなのが腹立たしい。で、このクリーチャーはそんな白のダルい方担当。単なる1/1だけど、おまけで3点。人間なので、各種起動トリガー、サポートにどうぞ。ちなみにこれに1マナ追加するとパワーと回復量が1アップした「孤独な宣教師(ROE)」になる。どう考えてもあっちの方が強いだろうが、エルドラージ覚醒と同じようなカードが収録されている時点で、今回の白の狙いは推して知るべしである。 Cloudshift (W) 雲隠れ C インスタント 対象の、あなたのコントロールするクリーチャー1体を追放する。その後、そのカードをあなたのコントロール下で戦場に戻す。 同じセットにいる「修復の天使」の能力だけをパッケージングしたお手軽インスタント。今回のセットはこの能力が「Flicker」としてフィーチャーされており、特に人間側(正義側)は187能力もサブテーマになっている。つまり、このスペルは本当に1枚でキーとなる存在なのである。除去を回避出来るカウンタースペルとして上々だし、一応不死クリーチャーと組み合わせてリセットしたりなんて使い方も。1マナインスタントの仕事としては充分過ぎる。これの枚数でデッキの仕上がりも全然違ってくるはずだ。 Commander’s Authority 指揮官の威厳 (4)(W) U エンチャント・オーラ エンチャント(クリーチャー) エンチャントされたクリーチャーは、「あなたのアップキープの開始時に、1/1で白の、人間・クリーチャー・トークンを1体戦場に出す」を持つ。 今回ちょいちょい色んなところに与えられている、存在感のあるオーラ群の白バージョン。今セットの中では最も重たくて、それもそのはず、なんと能力は「スレイベンの破滅預言者」クラスだ。「自動で発生するならオーラじゃなくて普通のエンチャントでいいやん」というのが真っ先に出てくる感想だが、これはオーラにすることによって強すぎる効果に弱点を与えていると見るのが自然だろう。オーラだったら土台さえ殺せばエンチャントが割れなくても対処出来るので、可哀想な赤や黒が押し寄せる人間トークンに屈服しなくて済むような措置が執られているわけだ。書いてあることはアンコモンであることを考えても充分強力。5マナスタートなのでちょっと遅い気もするが、これ1枚を維持し続ければいつかは勝てるようになるわけで、なるべく耐久力の高い土台を見つけて張っておく価値はあるだろう。出てきたトークンが並み居る結魂クリーチャーと次々に関係を結んでいく様を見ていると、なんだか新手の婚活詐欺なんじゃねぇか、という気もしてくる。 Cursebreak 呪い破り (1)(W) C インスタント 対象のエンチャント1つを破壊する。あなたは2点のライフを得る。 キャッチコピーは「ネタ切れ」。よっぽどのことが無い限り「穏やかな捧げ物(TMP)」の下位互換でしかないという難点に加えて、「もうこの程度のバリエーションしか思いつかないんだろうなぁ」という哀愁が更なる虚無感を演出してくれる。「啓蒙」に1マナ足したら2ライフ、という風にも考えられるが、2ライフって1マナもかかるもんじゃない。まぁ、今回はコモンにこれしかエンチャント割る手段ないし、今回やたらエンチャントが多いから、使うのは確実ですけども。ちなみに余談だが、このイラストとフレーバーに登場してるシグルンさんって、ひょっとして「修道院の若者」なんじゃなかろうか。テイストが似ている。まぁ、明らかに取ってるポーズは「なーんちゃって!」だけど。 Defang 牙抜き (1)(W) C エンチャント・オーラ エンチャント(クリーチャー) エンチャントされたクリーチャーによって与えられる全てのダメージを軽減する。 張ったクリーチャーに関わるダメージを押さえ込むのは白の得意技で、最近なら「幽霊の憑依」があったし、その原型は「砂の皮膚(ONS)」なんかまで遡れるだろう。ただ、先輩方は与えるダメージと与えられるダメージを全て押さえ込んでいたのに対し、このカードが押さえ込むのは与えるダメージの方だけ。つまり、相手クリーチャーに張れば事実上無効化出来るようになるが、逆に味方に張って鉄壁のディフェンスを築く使い方は出来なくなっている。まぁ、普通に考えたら「平和な心」のように押さえ込む使い方が一般的なわけで、そうした「除去オーラ」としては充分な働きなわけだが、それだったら「平和の心」で良かったんじゃねぇか、という気もする。一応ティム系のシステムクリーチャーも押さえ込めるのは利点ではあるんだけどね。今回のセットはFlicker能力があるからオーラ系の除去は今ひとつ信用できないんだよね。ちなみに、フレーバーによると牙を抜かれた吸血鬼さんは「真夜中の決闘者」と対決する運命らしい。プロテクションもってるやん、いじめか。 Defy Death 死の超克 (3)(W)(W) U ソーサリー 対象の、あなたの墓地にあるクリーチャー・カード1つを戦場に戻す。それが天使であるなら、その上に+1/+1カウンターを2つ置く。 今回のリアニスペル。これも当然のごとく白に与えられ、さらに天使推しである。まぁ、リアニ呪文は黒と白の共有地帯なので特に問題はないけども。今更天使のステータスが1つや2つあがったところで驚きゃしませんて。白のリアニのベースは「蘇生(TSB)」なので、コストアップとメリット1つで帳尻は合うしね。でもなぁ、やっぱり白が強いよなぁ。また今回のセットは「強いクリーチャーの条件」である187能力を抱えた天使がわんさといるのがなぁ。せめて「187能力があるやつは釣れない」とか、それくらいの制限があっても良さそうなものだが……え? それでも呪禁のシガルダさんが7/7ですって? ご冗談を…… Devout Chaplain 敬虔な司祭 (2)(W) U クリーチャー・人間、クレリック 2/2 (T)、あなたがコントロールするアンタップ状態の人間を2体タップする:対象のアーティファクト1つかエンチャント1つを追放する。 「虚無魔道士の番人(RAV)」と非常のよく似た作りのクリーチャー。コストに使えるのが人間限定になった代わりに、1体少なくても済むようになり、さらに対象が追放されるというボーナスがついた。この「集団心理」カードは今回人間サイドに何枚か収録されているわけだが、このカードも「よってたかって人様の持ち物をぶちこわしにかかる群衆」というイメージが湧くので、白にあるまじき野蛮さが感じられる。これだから人間って奴は……。何度も繰り返し使えるユーティリティとして、リミテッドでは気楽に使えるカード。人間をそろえきるのは案外大変だったりするのだが、こいつ自身は3マナ2/2と能力無しでもそこそこだし、揃って割れればもうけもん程度の認識で相手のプレイングを躊躇わせることが出来れば充分だろう。メインから入れる対策カードをクリーチャーに限定することで、攻撃の手を休めることなく多方面に対策出来るのは良いことである。 Divine Deflection 神聖なる反撃 (X)(W) R インスタント このターン、次にあなたやあなたがコントロールするパーマネントに与えられるダメージをX点軽減する。これによってダメージが軽減されたなら、〜は対象のクリーチャー1体かプレイヤー1人に、それに等しい値のダメージを与える。 白の得意技であるダメージ反転の新作。ダメージ反転は、単に軽減したり、単に与えたりするよりも強いのでレアに所属することが多い。そして当然バランス調整が難しく、ちょっと盛っちゃうだけであっという間に「輝く群れ(BOK)」になっちゃうし、かといって調整しすぎると「形勢逆転(DKS)」どまりになっちゃうのであまり面白くない。絶妙な押し引きが要求されるジャンルだ。今回もレアに分配されたわけだが、なんだか初心に返って分かりやすい効果にしてみた感じ。軽減先は問わずに、この手のスペルならたいてい書いてあった「発生源1つ」とかいう文言もなし。とにかく、一度に与えられるダメージは全て引き受け、まとめた上でよいしょと投げ返す。「地震」みたいな全体除去から自軍全体を守って相手にぶん投げられたら芸術点。そうでなくともクリーチャーが除去れたらアドバンテージゲットだぜ。リミテッドならあらゆるシチュエーションで無駄にならないマストゲットなトリックカードだ。これで送り先の対象を取らない、とかなら構築でも出番があったかもしれないんだけど、流石に無理だよなぁ。 Emancipation Angel 解放の天使 (1)(W)(W) U クリーチャー・天使 3/3 飛行 〜が戦場に出たとき、あなたのコントロールするパーマネント1つをオーナーの手札に戻す。 化け物じみた天使だらけの新たなイニスト世界において、アンコモンで手頃なサイズが出てくるとすげぇホッとします。いや、3マナ3/3の時点で既にかなり優秀なはずで、過去の比較対象なら「憑依の天使(APC)」みたいなとんでもねーデメリット持ちがいたわけで、この程度のデメリットで手軽に3/3フライヤーが手に入るのは大したもんだ。と、褒めようと思ったんだけど、性能から考えると「銀のドレイク(PLS)」とそんなに変わらないかもしれん。いや、戻せる範囲がパーマネント全部に広がったおかげで運用は相当楽になってるのは間違いないけどね。なにより、イラストがきれいだ。この世界の天使はかなりビジュアル面に気遣った連中が揃っており、「天罰の天使(TOR)」なんかのあんまり人目を気にしてない奴らとは一線を画すのだ。もう、毎ターンこいつを出し入れして「うはっ! 毎ターン天使がキャスト出来る!」とか楽しむのもアリだ。いや、すまん、無しだ。 Entreat the Angel 天使への願い (X)(X)(W)(W)(W) M ソーサリー 4/4で飛行を持つ、白の天使・クリーチャー・トークンをX体戦場に出す。 奇跡・(X)(W)(W) まだまだ続く、白の神話天使列伝。今回のテーマは「正義の命令(SCG)」の焼き直し。まぁ、ぶっちゃけあの呪文は天使を呼ぶ呪文っていうよりも「カード引きながらインスタントで兵士を並べる呪文」っていうイメージなので、関連性は薄い気もするが、見た目には完全にキャラが被っている。先輩は6マナで天使1体、こちらは5マナで天使1体。そこまで大きな違いではないだろう。では、その差であるサイクリングと奇跡はどっちが強いのか。汎用性で言ったらサイクリングが強い。最低3マナでカードが引けたわけだし、いつでも無駄にならないのはサイクリング。奇跡はタイミングが限られる効果なので、そこは仕方ない。ただ、その「限られたタイミング」が血反吐を吐くほどヤバいのがこの呪文。仮にリミテッドのゲーム中盤、5マナくらいのところにこれを引いたら、アップキープ後に気づいたら天使が3体並んでいる。意味が分からない。どうしようもない。まさに奇跡。いや、それは流石にラッキーパンチがひどすぎやしませんか? これが(X)(X)(W)でも下手したら使われるレベルだと思うんですがね。そんなにいっぱい天使を出しちゃったらありがたみがなくなりますよ。自重しましょうよ。ねぇ。マジで。やめて。 Farbog Explorer 遠沼の探検者 (2)(W) C クリーチャー・人間、スカウト 2/3 沼渡り 過去に白に収録された沼渡りクリーチャーは「湿地を縫う者(ZEN)」ただ1体のみ。つまり、こいつは史上2体目の沼渡りだ。そして、「湿地を縫う者」は2マナ2/1だったが、こいつは1マナ追加することでタフネスを2点アップさせることに成功した。目的が先鋭化していた先輩に比べて、丸い仕上がりになったのでメインからでも投入しやすい部分もあるだろう。ゾンビという種族をいじめ、沼があると見れば即渡りにかかる。今回は本当に徹底的な黒いじめが白のレゾンデートルとして確立しているようである。リミテッドのカラーバランスとか、一体どんなものになるのだろうか。 Goldnight Commander 黄金夜の指揮官 (3)(W) U クリーチャー・人間、クレリック、兵士 2/2 他のクリーチャー1体があなたのコントロール下で戦場に出るたび、あなたのコントロールするクリーチャーはターン終了時まで+1/+1の修正を受ける。 大体、自軍全員を1だけパワーアップさせる効果は2マナ程度で発動する。現時点での評価軸は「栄光の突撃(M10)」だからだ。それにおまけがついた「暁天」なんかが拡張セットにいるのも分かりやすいだろう。そして、このクリーチャーはそんな2マナインスタントの効果を、四六時中味わうことが出来るという。タイミングはソーサリーになるだろうから使い勝手は違うが、仮に2マナの「恐怖」や「火葬」撃ち放題と考えたら目眩がするわけで、つまりこのクリーチャーは強い。あげく「町民の結集」やら「未練ある魂」やらで一気にクリーチャーを出すとエラい騒ぎ。リミテッドでもFlickerを使えば充分ゲームエンドを演出出来るはず。「黄金夜」ってつくクリーチャーはろくでなししかいないよ。 Goldnight Redeemer 黄金夜の救い手 (4)(W)(W) U クリーチャー・天使 4/4 飛行 〜が戦場に出たとき、あなたは、あなたのコントロールするクリーチャー1体につき2点のライフを得る。 鬱陶しいわッ! なんだよこいつ。もうさ、アヴァシンさんが率いている天使たちは本当にやる気満々で、レジェンドどもは見ただけで怖気ふるうようなとんでもない能力を携えて特攻してるわけ。そんな中でさ、何なのお前。いや、6マナ4/4とかはもうどうでもいいんだけど。ライフとかほしいの? なんで若干「砕けた天使」みたいになってるの? それとも「エメリアの光守り(WWK)」でもディスってんの? 一番ディスってるのは「寛大な麒麟(SOK)」なの? もう、なんなの。最低でも自分がいるから2点ゲイン、さらに仲間の数次第では2桁得点も夢じゃないダルダル天使。いや、仲間がいっぱいいる時点で優位になってるはずなんだから、ライフなんか回復してないでもっと前のめりな能力にしろよ、とは思うわけなんですけど。リミテッドで出されたら本当にウザいぞ。でも、デッキインする方も「なんか重くて嫌だな……」とか思っちゃうという謎。 Herald of War 戦争の伝令 (3)(W)(W) R クリーチャー・天使 3/3 飛行 〜が攻撃するたび、〜の上に+1/+1カウンターを1つ置く。 あなたの唱える天使・呪文か人間・呪文のコストは、〜に置かれた+1/+1カウンター1つにつき(1)だけ少なくなる。 この世界における白贔屓の権化のような天使。これだけ様々なこわれ天使が出てくると5マナで3/3とかしょっぼ、と思われる部分もあるのだが、殴った時点で4/4なので基本構造はクリアしている。そして、殴ってこいつが肥大化するほどに次の天使が出てきやすくなり、どさくさに紛れて人間まで安くなるという。どういうことなのよ。種族テーマって闇の隆盛までで終わったと思ってたのに……。なんでこの期に及んで人間サポートなのよ。……まぁ、実際はこいつが殴って肥大化し始めた時点でゲームとしては割とどうしようもない局面になっているはずなので、多少そんなボーナスがあっても大差ないといえばそうかもしれないけども。カウンターをのせる方法については一切吟味していないので、たとえば「吠え群れの飢え」とかでカウンター3つのせると、いきなりアヴァシンさんが5マナで舞い降りてくるとかいう反則技もある。汚い、天使汚い。 Holy Justiciar 聖なる司法高官 (3)(W) U クリーチャー・人間、クレリック 2/1 (2)(W)(T):対象のクリーチャー1体をタップする。それがゾンビであるなら、それを追放する。 重いタッパー。いつの時代もタッパーは強力であり、正義であるのは間違いないが、流石にここまでデチューンされると悩ましい。4マナの時点でせめて「バリーノックの罠師(EVE)」クラスの活躍をしてほしいものなのだが、タフネス1と脆い上に、起動に3マナもかかる。これでは流石に恒常的な運用は見込めない。タッパーにしては珍しく、「いざというときに使えたらいいか」という程度のカードである。ただ、そこに書いてあるたった1つの文章が本当に胸くそ悪くて、何故かゾンビだけは徹底的に敵対する。3マナ起動でお手軽リムーブって、過去に存在したあらゆるシステムクリーチャーの中でもトップクラスの性能じゃないですか。かつて黒が隆盛したトーメント環境でも、ここまで露骨にヘイトしてきた記憶は無いぞ。白の人間どもは黒(と青)に何か恨みでもあるのか! ……あ、あるのか。 Leap of Faith 信じ抜く心 (2)(W) C インスタント 対象のクリーチャー1体は、ターン終了時まで飛行を得る。このターン、そのクリーチャーに与えられる全てのダメージを軽減する。 「不滅のオーラ(CHR)」と「ジャンプ(M10)」の合体スペル。コストも足しあわせだとすると納得出来るくらいのものだが、残念ながらこの効果を2つ足しあわせて堪能出来るタイミングというのはそこまで多くない。ジャンプ効果が使いたい場合ってのは、ほとんどが「敵の頭を飛び越えて殴りたい」という場合であり、その場合にはブロッカーがいないことになるので、プリベントする意味が無い(インスタント火力があるなら、このスペルに対応して飛んでくるだろうし)。そして、軽減の方で使うということは、火力が飛んできてるとか、クリーチャーと戦闘状態になっている場合なので、この場合には空を飛ぶ意味が無い。唯一意味があるのは、同じようなサイズのフライヤーを地上クリーチャーで止めに行く場合であるが、白は元々飛んでいる色なので、そうしたニーズはそこまで多くないだろう。となると、3マナというコストはちょっと重たい。まぁ、どちらの効果でも使えるスペルであり、クリーチャー防護手段としてはそれなりのものなので、リミテッドならば穴埋め程度に採用出来るだろうか。もしくは、緑あたりが白に触って使う場合はあるかもしれない。 Midnight Duelist 真夜中の決闘者 (W) C クリーチャー・人間、兵士 1/2 プロテクション(吸血鬼) 1マナ1/2、「聖所の猫」に、妙なプロテクションがついた。……まぁ、計算上は優秀なクリーチャーですよ。マナレシオが恐ろしく高いわけだし、その上おまけ能力まで! うん、……サイドボードから使う時もひょっとしたらあるかもしれないよね。 Midvast Protector ミッドヴァストの守護者 (3)(W) C クリーチャー・人間、ウィザード 2/3 〜が戦場に出たとき、対象のクリーチャー1体は、ターン終了時まであなたの選んだ色1つに対するプロテクションを得る。 劇場版ギャバン並にバリアー!出来る達者なじじい。調べてみて驚いたのだが、ひょっとして、187能力で単体にプロテクションを与えるクリーチャーって、今までほとんどいない? 現時点で確認出来るのは「セトの虎(FUT)」だけで、しかもこいつはプロテクションをプレイヤーに与えるという変わり種。ひょっとしたら、この何の変哲もないコモンクリーチャーが歴史のスターターになっているのかもしれない。さておき、別に瞬速があるわけでもないので、このクリーチャーのプロテクションは基本的に攻撃用。相手の色のプロテクションをアタック前につけて特攻する、いわば「ニューロックの透術士」のようなアンブロッカブル付与に近い。そう考えると、まぁコモンレベルかな、というくらいのまとまり方。ただ、この世界の白はFlicker能力という大きな武器があり、普通なら防御に回るトリックであるはずのちらつき効果が、このクリーチャー1体で積極的に攻め手段として効果を持つようになってくる。この世界のちらつきパラダイスを体験したいなら、1枚くらいは押さえておきたいカードである。 Moonlight Geist 月明かりの霊 (2)(W) U クリーチャー・スピリット 2/1 飛行 (3)(W):このターン、〜が与える戦闘ダメージと、与えられる戦闘ダメージを全て軽減する。 どんな相手にも決して負けない(勝つこともないけど)、前向きだか後ろ向きだかよく分かんないスピリット。とにかく能力を起動すれば戦闘では無敵だが、まぁ、4マナかかる時点でなんか違う気もするし、そんなに死にたくなきゃ小細工を労せずにタフネスアップに努めろ、という気もするのだが、無いよりはあった方がいいのだから文句は言うまい。そもそも3マナ2/1フライヤーに文句を言う方がお門違いである。「声無き霊魂」って強いよねぇ。ちなみに、この辺の文章を書いている段階で、「あれ? 白って天使の印象が強いから強い強いと書いてたけど……他で見ると案外ショボい?」と思い始めているのだが。ちょっとでも隙を見せると白は調子に乗りそうなので、引き続き「白強い、黒弱い」のスタンスで執筆を続けていこうと思います。 Moorland Inquisitor ムーアランドの審問官 (1)(W) C クリーチャー・人間、兵士 2/2 (2)(W):〜はターン終了時まで先制攻撃を得る。 あ、普通だ。人間は普通なんだよ、この世界。ひょっとしたら普通どころか「先制攻撃くらい素で持っててもよくない? いちいち3マナって面倒くさすぎるじゃん」と思う向きもあるかもしれないが、流石に熊にそれは高望みしすぎだろう。イメージとしては現在大活躍中の「暗茂みの狼」の別バージョンみたいな感じで、序盤は何も考えずに殴り続けていれば、相手は「先制を付けられたら負ける」と思うのでどうせブロックしてこない。そういうカードである。もしブロックした場合も、した方が「まぁ、3マナ使わせたんだからいいや」と思うことでお互いに精神的な安寧が得られるかもしれない。そういう意味でも、優しい。いや、相手取ると意外と嫌なんだけど。 Nearheath Piligrim 近野の巡礼者 (1)(W) U クリーチャー・人間、クレリック 2/1 結魂 〜が他のクリーチャーと組になっている限り、その両方は絆魂を持つ。 絆魂結魂。日本語テキストで見ると絆魂と結魂は分かりにくすぎるよ。とりあえず、2マナ2/1絆魂だけでも割と優秀。そして、事前に出しておいたパートナーにより、相手のライフカウントを大きく狂わせることが出来るというのも立派なもの。現在も「勇壮の時」で結構稼がれた上で逃げ切られる、なんて展開はちょいちょいあるので、この人の場合は「ウィニーである」「とにかく数が増える」「ライフも増える」で素敵要素はそろい踏みだ。まぁ、今回結魂クリーチャーのせいなのかなんなのか、2マナ2/1がおっそろしく多い気がするけどな。それにしても、なんでこの人は近野なんかに巡礼しに行ったんだろう。あんなとこ、行っても4/1不死くらいしかいないだろうに。
どうみてもラス前、第11話。ここまで散々酷いこと(褒め言葉)やってきて、ここに来て急に普通のアニメだー。
突如発表された「最終作戦」は、ロマーニャ上空にあるネウロイ本拠地をネウロイ化した大和で特攻するというもの。そこにウィッチの助力は必要とせず、あくまで勝負を決めるのは最新技術と男の浪漫だ。「既に余力は残されていないから、やるとしたらこれしかない」とはミーナさんのお言葉。上層部がそこまで悲壮な決意で挑んでいるのかどうかは分かりませんが、自分たちがロマーニャ一円を守ってきたという自負がある501部隊はちょっとご不満。そして、そんな中で1人焦りを見せるのが、最後の最後でメインを持っていったもっさんであった。 既に引退の歳を迎えているはずの坂本少佐。彼女はシールドが張れないというビハインドをたぎる魔力とその発動技である烈風斬によって埋め合わせていたわけだが、魔剣烈風丸は急激な魔力吸引を行っており、これまでの連戦連闘で彼女の魔力も既に限界。皆を守る為に常に戦い続けることを旨としていた1人の軍人にも、引退という現実が突きつけられる。 最後の作戦において、501部隊の11人は、本意ではないかもしれない中でものびのびと空を駆ける。大和の護衛任務を十全にこなし、歴戦の名にふさわしい戦いを見せた。その甲斐あって、大和は無事に作戦行動を遂行。ネウロイ化に成功して敵本拠地を叩き、最後の一撃を見舞うところまで肉薄した。しかし、最後の最後で魔導エンジンが停止。あと一歩のところで作戦は失敗してしまう。 全てを諦めた大和クルーだったが、こんな結末は誰も望んでいない。戦い、勝利、そして仲間。全てを護るために、坂本少佐は捨て身の突撃を敢行した。 エロや馬鹿がてんこ盛りのこの作品も、一応ミリタリーバトルものであるということをなんとか思い出させてくれるラス前のクライマックス。最後に主役の座にあがったのは、坂本少佐その人である。 2話の時点で既に現役引退を臭わせていたわけだが、1クールの作戦行動をこなしてそろそろ限界。彼女のラストバトルが、ロマーニャ奪還戦という大舞台とリンクする。「失敗すれば部隊そのものが終わり」というウィッチーズの現状が「失敗すれば軍人生活が終わり」という少佐の人生にリンクし、「ここで働かなければ何も守れない」という大和のクルーが「もう守る為に戦うことが出来ない」という少佐の悲壮な覚悟ともリンクする。全ての環境が彼女の限界をあざ笑うかのように追い詰めていく。 猪突猛進のきらいがある坂本さん。今回はあまりに焦りがすぎて、ちょっと回りが見えなくなっているところがある。最後の特攻がその最たるものだが、自分1人の悲劇に思い悩むあまり、作戦行動もあまりうまく行っていない。もう戦力としてカウント出来ない状態であると自覚できるなら、軍人が取るべき行動は特攻ではなく身を引くこと。それが出来なかった時点で、彼女に同情の余地はない。その上で、芳佳が抱く感情は「これで坂本さんは戦わずにすむ」という同情以外の何物でもないもので、ここに来て坂本少佐というキャラクターがいささかみっともない立場に立たされてしまっている。悲劇としてのクライマックスを引き立てるためには仕方ないところだろうが、彼女の男気や司令官としての手腕に惹かれていた人間は、少々残念に思うことだろう。 他方、その脇でいい仕事をしているのは、中間管理職ながら理と情のコントロールが巧くできているミーナ中佐だ。意に沿わぬ上層部からの司令にもぐっと感情を抑え、部隊に伝達してきちんと意思の疎通、統一を果たすのは流石であるし、長年の付き合いで培ってきた坂本少佐との関係性も美しい。普通、こうした「個人の感情を殺して現実を見る役」というのは嫌われ者になってしまうものだが、彼女の場合は前提として回りのことを最優先に考える思慮深さがあるので、今回もいい場面が多かったような気がする。 そう、やっぱり心の通った百合は良いものだ。今回はこの2人以外にも、バトルシーンではお馴染みのコンビ芸が堪能できて、ウィッチーズの面々が遺憾なく持ち味を発揮しているのが最大の見どころだった。 まずは芳佳。彼女は盾魔道士(Shildmage)と呼ぶのが相応しいような防御のエキスパート。大和の防衛という今回の任務の中軸を果たし、特大シールドで完璧な防御を見せた。そんな彼女のパートナーは遠距離射撃の名手であるリーネ。レーザーを放つネウロイをピンポイントで打ち落とし、芳佳のバックアップに回っている。 愉快なタンデムを見せてくれるのはシャーリーとルッキーニ。今回の作戦は、ルッキーニの故郷であるロマーニャの存亡をかけた一大決戦。パートナーであるシャーリーは彼女を鼓舞し、ぐるぐる回転からの人間大砲という大技を披露。戦闘中も楽しそうでなによりです。ま、今回最大の見せ場は風呂場での幅跳びだった気もしますけど。 相変わらず一向にシールドを張る気がないエイラ。へろへろとネウロイの攻撃をかわし、誘導した先に待ち受けているのは、特大火力を用意したサーニャである。おとり誘導からの一撃大量破壊は、長年のコンビネーションの堅さを見せてくれる安心のクオリティだ。 忙しく空を駆け回るバルクホルンは、面倒臭そうなハルトマンを引きずり回してガンガン撃墜数を稼いでいく。流石のエースパイロットたち。「勲章が向こうから飛んでくると思えばいい」とは、いかにもお姉ちゃんらしいお言葉。 このように、ウィッチーズたちはそれぞれの特性を活かして、いかにも最終決戦らしい活躍を……って…………誰なんだろうね、ウィッチーズのメンバーを奇数にしちゃったのは。どこもかしこもコンビで描かれるから、1人余っちゃうんだよ……今回、特に活躍してなかったしね……頑張れ、誰か。 さて、何はともあれ、次回で今作もひとまず終わり。実は、1期で描かれていたネウロイとの心の交流みたいなものが全く描かれなかったのが驚きであった。ま、いくらでも続きが作れる設定だし、実際色んなメディアで「ストパン」の世界は広がっているらしいので、今回のミッションが終わっても、まだまだ3期とかがあると期待しましょう。次回予告では、芳佳がオープニングテーマの歌詞になぞらえたメッセージを送るという心憎いサービスを披露。単純だけど、こういうギミックがあると見続けてきた視聴者は何となく嬉しい。石田耀子の歌って、こうして読み上げるだけでもイメージが湧いて力がもらえる気がします(作詞は監督なんだけどね)。 そういえば、今回も司令部で命令を受けているシーンでは「尻で語る」カットがありました。もっさん、臀部に力を入れすぎだと思います。
どうしてこうなった(AA略)、第11話。本当に本当に、どうしてこうなった……
いよいよXデーも近付き、何としてもノストラダムスの鍵を探さなければいけない文明とマヤ。あらゆる可能性を考える彼らの前に現れたのは、中川美風。これまでずっと蓄積されてきた色仕掛けと餌付けが充分と判断したのか、美風はついにその正体を現すことに。彼女の正体は、黒魔術を武器とする「魔女」か「悪魔」と呼ばれる類のもの。松代の近隣住民をも巻き込み、神代マヤを「悪魔である」と断じて排斥しようとしている。その最終目的は、先代学長神代純一郎が残したオカルト学院、およびマヤを排除することで、長野の地に異世界の扉を開くこと。つまり、文明が探し求めていたノストラダムスの鍵を握っていたのは、他でもない美風その人だったのである。 しかし、彼女の悪意に対し、文明は抗することが出来ない。「マヤが来てから、彼女の回りでばかり超常現象が起こっている」というのは純然たる事実であり、文明から見たら、彼女が鍵である可能性も捨てきれない。マヤに向かって直接不安をぶちまけては見たものの、結果が出るのが怖くて携帯で撮影できないヘタレの文明。突然の彼の乱心に、マヤは激昂し、一度は袂を分かつ。 そんなマヤの下を訪れたのは、これまで執拗に彼女の足跡を辿っていた川島教頭。彼女の手により、マヤは「殺害」されてしまう。激しく後悔する文明だったが、そんな彼のところに、川島に連れられたマヤがあっという間に帰還した。彼女の死はあくまで敵を欺くためのカモフラージュ。先代学長の代から続く「忠臣」川島の「白魔術」によって生み出されたものだという。当然、そんなことはにわかに信じられない文明は、証拠に学長の手帳を見せろと迫る。引け目を感じていたマヤは素直に要求に応じるが、その一瞬の隙を突き、美風が手帳に込められた護符を処分。ついにマヤに手をかける突破口を開いた。正体を現し、圧倒的魔力で迫る美風に対し、川島も魔力を解き放ち、さながら魔術大決戦の様相。田舎の一市街を舞台にした世紀末のオカルト合戦は、よく分からないノリのままで最終決戦を迎える…… 改めて、どないやねん。美風が怪しい、みたいな話は再三再四出ていたことなので構わないし、「ノストラダムスの鍵」が世界の改変を望むものの明確な悪意であったことも別に構わないとは思うが、それがこうも直接的な方法で提示されるとは、まったく思ってもみなかった。これまでのあかりのエピソードや亜美のエピソードみたいな細やかな「オカルト風味」とのギャップがあまりに激しすぎて、楽しむとか評価する以前に、とにかく受容しにくくて仕方ない。 特に顕著なのは川島教頭の大変貌ぶりだろうか。不覚にも「彼女が味方側である」っていう可能性はこれっぽちも考えていなかったのでそこにもついていくのが大変だったのだが、これまでの陰から追従する姿勢ががらりと変わってしまったのは、こちらの予想を超えるとかいう以前に、訳が分からない。一応「美風が直接動き始めたため」という理由付けは出来るのだが、はたして川島側には美風が諸悪の根源で、彼女がどのように文明に働きかけているかを確認する手段はあったのだろうか(少なくとも、前回までの恋敵みたいな関係性には、白と黒の因縁の対決みたいな様子は感じられなかったのだが)。7月21日がXデーであることは何となく知っていたのかもしれないが、このタイミングで「マヤを殺す」という直接的な行動に出た理由が分からないのである。あとはまぁ、やっぱりキャラクターについていけないってのはあるよね……モスマン、グレイ、チュパカブラとかいう「オカルト」と、とんがり帽子の魔女さんはちょっと住む世界が違う気がするんだ…… とまぁ、とにかく前回までとのギャップにどうしようもなくなった今回だが、一番の不安は、「確かにこれならストーリーを締めることは出来るだろうが、はたしてこれが面白いのか」という部分。正直、整合性とかをかなぐり捨ててきた「強引かついい加減なまとめ方」になるのではないかという不安がぷんぷん漂っている。いや、別に回収すべき伏線や片付けるべき要因がそこまで多いわけではないのだが……これまで10話かけて積み重ねた「オカルト学園の良さ」みたいなものが締めのエピソードに活かされない気がするんだよね。それとも「この馬鹿馬鹿しさも全部含めて『オカルト学院』です!」という姿勢なのだろうか。うー、賛否は分かれるだろうなー。 一応、現時点で気になる部分をまとめておくと、今回片付いたようで片付いていないのが、これまでの美風の振る舞いである。「文明の母親に酷似する様々な要素」や「松代の過去の事実を体験したかのような言動」などは、どれもこれも「まぁ、黒魔術師だし」という説明で片が付くのかもしれないが、はたしてそれでいいのだろうか。 そしてもう1つのファクターとして、今回もちょろっと描かれた未来世界の人類の組織がある。文明を送り込んだ人類最後の希望。そのリーダー格の男が、どこかで見たことがあるヒゲを蓄えた親父なのだが……今回のマヤの「偽装された死」のことを考えれば、当然出てくるの疑問が1つ。「はたして神代純一郎は死んだのか?」。このあたりは最終回のクライマックスですよね。 なんやかやと不満はあるわけですが、顔芸などの持ち味は健在。一部業界ではご褒美以外の何物でもないマヤの罵倒シーンや、無意味に凝った変身シーンなど、画面で見せる矜持は今回も要所で確認出来ました。また、今回は更に美風の執拗なエロ描写が克明に描かれ、独自路線を貫くアニメーションとしての画面作りは充分楽しめています。みのりんは、単にエロ声優として起用されたのだな。アフレコ現場の大宙が羨ましいぜ。
もう何の作品やらよく分からなくなってきた第10話。元々ゾンビパニックものだと思ってたんだけど……もうゾンビの要素ないよね。「やっぱり一番恐ろしいのは人間なのだ」みたいな分かりやすすぎるオチはいらんぞ。
高木家にて一悶着をクリアして、ようやく落ち着いた面々。高木・平野コンビはなにやら人生観の部分で共通するものを感じ、さらにそれを理由にして孝を「リーダー」と認めるとする。コンプレックスや弱い部分を認めることで認識を共にした2人と、それが分からず「勉強になった」とのたまう孝の関係性というのは、現時点では笑いながら語られてこそいるものの、冷静に考えると結構微妙な状態。孝はそのことに気付いているんだろうか。 お偉いさんである沙耶パパと対等に会話出来るのは毒島先輩。およそ現代の女子高生とは思えない立ち居振る舞いは相変わらずのものだが、そんな彼女が今まで同道してきた仲間達を自分なりの目線できちんと評価している。自分にないものがあるからこそ、それぞれの面子を評価出来るのだろうが、孝の評価だけは、事情が事情だけにちょいと特別。高木パパもそのことは分かっているのか、そこだけは冷静に見る必要がある旨の釘を刺す。ほんのちょっと顔を合わせただけの娘の幼なじみについて、いつの間にそこまでの分析をしたやらな。 そして、これら4人の関係性の中で1回も名前が出てこないメンバーが、麗である。ヒロインクラスのはずなのに他の連中に全部美味しいところを持って行かれているおかげで、現時点で与えられている属性は「ビッチ」だけというおかしな立場。これまでのエピソードでは毒島先輩や沙耶にばかりスポットが当たっていたため、今回は彼女が活躍する話……だったんだけど、やっぱりビッチ臭が抜けない。1話での孝との微妙な関係性がまだ頭から離れないため、あんなストレートな濡れ場を演じられても、どうしてもその裏に漂っている残念なギスギス感が見える気がしてしまうのだ。毒島先輩はあっさり行くとこまで行けたけど、最後まで永のことが頭から離れなかったら、麗と孝がコトに及ぶことは出来ないだろうな。 そんな麗に無理矢理刺激を与えるのは、スーパー変態教師、紫藤。マイクロバスのみでこの数日間を生き残っていただけでも大したものだが、口答えする生徒を遠慮無く排除し、小さな小さなエロ王国に君臨していた暴君。めでたく安住の地に逃げ込んできたと思ったのに、そこには自分の本性を知っている麗が紛れ込んでいた。過去の悪行を暴露され、あげく私怨で殺されかけるところまでいくというアクシデント。啖呵を切ることでなんとか一命は取り留めるが、よく分からない判断によって配下の生徒ともども退場を命じられてしまう。うーむ、流石に可哀想な気もする。高木パパも麗の告白で全てを判断したわけではなかろうが、これまで数多くの住民を救ってきたくせに、こういうときだけ判断が早いのな。内心忸怩たるものがあるだろう紫藤は、どこかで復讐の機会を得たりするんだろうか。 そして、そんな小さな小さな人間同士のいざこざなんかよりも、今回最大の転換点は世界規模のものである。混乱のどさくさに紛れて、各国の軍備が動いている……らしい。他所の国の現状も分からないので、何がどうなっているかもさっぱり分からないのだが、とにかく人道的にアウトな「ファーストインパクト」に動いちゃった国がある模様。特大の火事場泥棒とでも思えばいいのだろうか。ただ、あまりに突飛すぎて流石にイメージしにくいし、どうせ生き死にの問題だったのは最初から変わらないので、その規模がでかかろうが小さかろうが視聴者からしたらどうでもいい。 この作品、本当にどこへいくやら。エロ要素しか安定して評価出来る部分がないので最後の感想をどうしていいのかよくワカランのだがね。
最終決戦ワンパンチの第25話。殴り合えっていったじゃんよ! もっとこう……元気にいけよ!
今週も話が進んだようなそうでもないような、何とももやもやする進行。起こったことをまとめると、「ゴゴール様とごあいさつ」→「ゴゴール様朝ご飯開始」→「なんとなくウィル発見・救出・ツンデレ」→「全力パンチ」→「駄目でした\(^o^)/」というくらい。そりゃま、ゴゴール様がひゅんひゅん飛ばす触手とか、ヒーローマンの大特攻なんかはそれなりの見せ場だったとは思うけど、それにしたって中身が薄い。この作品の魅力は確か高密度な展開の速さだったんだけどなぁ。 一応他の連中が何をしてたかも確認しておこう。デントン率いる「ジョーイのお友達チーム」は、何故かただひたすらヒーローマンに充電することだけを考えている。確かにたかがDr.ミナミを相手にした時ですら電池切れになったわけで、今回のエネルギー補給は急務だとは思うけど、わざわざお前らが動かんでも、とは思ってしまう。もしくは「いくなら教授1人で行けよ」と。人手が必要にも見えないのに女子供を連れて行く意味がよく分かりません。空からは危険という判断だけは正しかったようだが、結局地上も危険だったわけで、あれだけ足止めされてたら普通は間に合わないだろ。実際、今回の一撃でヒーローマンがとどめさしてたら無駄足だったわけでね。どうにも効率が悪い。 そしてそんな素人集団よりも効率が悪そうなのがエージェント・ヒューズ。「結局車じゃないと駄目か」って、あんたは何しに現場に行きたいのよ。雷雲爆弾の手配くらいはしてくれたみたいだけど、いっそそこまでにしてあとは見てるだけでもいいんじゃなかろうか。今更MIAに頼ろうなんて誰も思ってないだろうしさ。 そして、未だ空を飛び続けるテレビクルーも、本当に命知らずの馬鹿野郎ども。ただ、その神がかったヘリ操縦術のおかげで辛くも生き延びており、デントンやヒューズたちにヒーローマンの最期をお伝えするという重大な役割を担っている。そう考えると、今回一番仕事したのはこの人達かもね。 さて、メインの舞台に話を戻すと、決戦の方は単に「ゴゴール様つえー」の一言で片が付く。一度地獄を味わっているゴゴール様。攻撃方法は前回とは全く変わってしまっているが、「攻撃の要であるタマを呼び戻してディフェンスに使う」という発想は、大ボスとは思えない堅実かつ賢明な判断である。あれだけ無双の強さを見せたヒーローマンも、実はタマに対しては完全に無力。その無敵の鉱物(液体?)で回りをコーティングしてしまえば、いかなヒーローマンとて勝ち目はないはずだ! ……って、今回普通にパンチが刺さってましたけどね。ちゃんと意味があるのかなぁ……やっぱり序盤にごろごろ転がってたときの方が迫力はあったよなぁ。 その他、ゴゴール様は「味方をぶちゅぶちゅ食べてパワーアップ!」とか、例の島で植物兵器が見せた触手による偽ヒーローマン生成などのパフォーマンスを披露。残念ながらどれも割とこけおどしレベルの演出で、最終的にヒーローマンを屠ったのはたんなる触手の一撃だったわけだけど、これまでの色々な知識がちゃんと蓄積されていることが分かるのはありがたい。ジョーイの顔を見て「またお前らか」って言ってくれたし、ちゃんと前回の騒動は覚えているんだね。はたしてこの数ヶ月はどういう状態で生命活動を維持してたんだろうか。サナギみたいなもんだったのかなぁ。 そんなゴゴール様に対し、ヒーローマンは蚊のようにたたきつぶされてからの反撃という見せ場を用意。結局何が起こっていたのか分からないのだが、とにかく「凄いフィジカルから凄いパンチ」が炸裂した。やっぱりヒーローマンの見せ場って単なるパンチしかないんだよな。ゴゴール様には「私の弱点はそこではなぁい!」と邪険にされてしまいましたが、「私に弱点はない!」じゃないあたりが素直ですね。フェアプレイを尊重するゴゴール様が素敵です。 さて、……もうこのアニメ終わってしまうと思うのだが、次週は何が起こるというのだろう。ウィル関係が特にそうなんだけど、まだまだたくさんの釈然としないポイントが残ってるんだけどなぁ……投げっぱなしでしょうか。個人的にはDr.ミナミがピンチに駆けつける、っていうシーンがほしいです。無理でしょうけど。なんでデントンはミナミのことをあんなにべた褒めするんでしょうかね。
Glint Hawk きらめく鷹 (W) C
クリーチャー・鳥 2/2 飛行 〜が戦場に出た時、あなたがコントロールするアーティファクトを1つそのオーナーの手札に戻さない限り、〜を生け贄に捧げる。 まれに登場する、すげぇ軽いけどなんか戻さないと駄目なウィニークリーチャーのミラディン版。最近だとパーマネントを戻さないと自分が戻る「コーの空漁師」が活躍中だが、一番近いのはエンチャント1枚を戻さないと死んでしまう「ドレイクの使い魔(RAV)」だろうか。あちらは2マナで2/1、こちらはなんと1マナで2/2。色が違うせいか、随分強化されている。「ドレイクの使い魔」が使われたラヴニカ環境は、「信仰の足枷(RAV)」や「空想の飛行(RAV)」などのいわゆる「187オーラ」が同席していたので、どちらかというと戦力を見込んでではなく、それらを使い回すために使われる傾向にあった。今回も、このカードは何らかの187効果を持つアーティファクトの再利用カードとして使うことができるわけだ。ただ、どうせ「ドレイクの使い魔」よりも強化されたというなら、さっさと早めにキャストして殴りにいかせるビジョンも狙ってみたいところ。今回は0マナの「メムナイト」みたいな相棒もいるし、ひょっとしたら2ターン目から2/2フライヤーがコモンでパンチしにいく時代が来るのかもしれない。そうでなくとも、−1/−1カウンターを載せられたクリーチャーの回収や蓄積カウンターの再充填など、クリーチャーとしての機能以外にも色々とフォロー出来る。ある程度デッキは選ぶが、充分一線級のクリーチャーだ。
最終決戦秒読み開始の第11話。こうしてキャラクターがぞくぞく集まってくると、やっぱりこの作品は賑やかだなぁと思いますね(主に中の人的に)。
鈿女の遺志を継ぐべく氷峨と邂逅する皆人。ただ、緊迫の初顔合わせは特に衝突が起こるわけでもなく、氷峨は「鶺鴒計画の全ては皆中広人の勝手な遊びでしかない」という事実を再確認し、互いを狙っていた矛先を皆中へと向けることになる。こうして皆人の怒りをMBIに逸らすことで、敵勢力と諸悪の根源の2つをぶつけることこそが、氷峨の狙いのようだ。 皆人は、結局この氷峨の思惑にまるまる乗った形になる。千穂の病気という急所を握られているので致し方ない部分もあるが、高美さんとのやりとりをうまいこと皆中に利用されてしまったため、もう後戻りできない事態。いかに出雲荘がセキレイの力を蓄えているとはいっても、なかなか帝都中のセキレイの相手をするのは酷である。 それでも行かねばならない最終ステージ。一応松と相談して計画は練っていったようだが、やっていることは愚直な正面突破。あっという間に回りを囲まれ、進退に窮しているとラッキーハプニングが発生し、なんとか有象無象のセキレイだけは相手にせずに済んだ模様。無事に帝都タワーには到着したが、さて、ここからが真のゲームの始まりとなる…… 1期のラストバトルは帝都脱出戦、そして、今回のクライマックスは帝都タワー攻略戦だ。シンプルながらなかなか魅力的なセッティングで、南、東、西の全勢力の思惑が絡むことになるし、皆中というラスボスの背中も見えるため、宿敵の懲罰部隊との衝突も確実。現段階でセキレイたちは既に半数にまで数を減らしているらしいが、このゲームで果たしてどこまでその数が減ることになるのだろうか。 一極ずつ戦局を確認していくと、現時点で一番まずいことになっているのは焔。氷のセキレイである秋津に霧を操るセキレイがタンデムを決め、一気にホワイトアルバム作戦を仕掛けられた。あれだけ炎をまき散らしていた焔だったのに、今回の対決は相性が悪かったのだろうか。ちゃっちゃと鶺鴒紋をおさえられたら機能停止である。どうすんだ。それにしても……あの霧使いは秋津無しで単体だとどうやって戦うんだろうな。霧の能力なんて……エンヤ婆くらいしか思いつかんぞ。 さらに、そんな焔を置いて逃げ出した草野と松も、現時点で最も頼りない戦力。幸い御子神はそこまで追撃に執心しているようには見えないが、とてもじゃないけど陸奥の追撃をしのげるとは思えない。松は、きちんと役割を果たすことが出来るのか。そして、松は本当に実戦でつかえねー奴なのか。要注目。 正面突破組は、直情馬鹿の西がうまいこと絡んでくれたおかげで無血開城に成功。しかし、そこまでが皆中の計画通りだったらしく、風花・月海・結という武闘派3人を引き連れてタワーを上ることに。メールで呼び出された連中の大半は外にいただろうから、中で待ち受けるのは基本的に懲罰部隊くらいのものだろう。雪辱に燃える紅翼や灰翅はもちろんだが、はたして鴉羽は動くのだろうか。 あと、地味に気になるのは妹尾の動きですかね。今回なにやら裏で怪しげな取引をしていたようだけど……あいつらも実は機能停止の危険性があるんだよね。随分鷹揚に構えていたけど、何か策があるのだろうか。何はともあれ、あと2話でとりあえずの決着はつけてくれるはず。ガチンコバトル展開を楽しみに待ちましょう。 ……ただね、今回はちょっとキャラ絵のくずれが全体的に目立ちましたね。登場キャラが多くて大変だったろうとは思うけど……こういうキャラの魅力で引っ張る作品は、極力止め画くらいは維持してほしいとは思う。その分次回予告は良い感じみたいだったから次回に期待するけどさ。 そして、今回ちょっと気になったのは霧使いのセキレイの中の人。聞いたことない名前だったけど、ちょっとくせにある声が印象に残った。高梁碧っていう名前だけでも覚えておくといいかも。
シリアス一直線の第10話。まさかたったの30分でここまで絶望的なピンチに陥ることになろうとは……この作品、ほんとに毎回のテンションの落差が激しいからついていくのが大変です。
過去にはアントニアの船を襲撃したことがあった犬の人だが、今回はいきなり全力全開の本気モード。キャーティア本船に奇策でもって猛攻をかけたほか、地球の大使館にも部隊を送り出し、さらに今の今までどこに居たのかさっぱり分からないエリスの保護船、ルーロスも個別に襲撃されていた。ここまで完璧なアタックを仕掛けられるとは、犬の人も単にアニメ見てくつろいでいたわけでもなかったんだな。 母船の襲撃は、デブリに見せかけた地球の人工衛星の破片にアシストロイドを詰め込み、狙撃で四散させた一群を船外から突入させるという、いわば物量作戦。犬型アシストロイドは7話でボロボロの状態のものが何体か出てきていたが、まさかあれだけの数を投入できる程の軍備が整っているとは。結局、予想外の方法による侵入を許したキャーティア勢は、船長の不在もあってか、容易くコントロール基盤を失ってしまう。 他方、地球上に移動していた船長を含む大使館メンバーも、突然の襲撃に対応は後手後手。一撃目でアシストロイドを封じられ、返す刀で船長も無力化。残されたのがエリスのみでは、大量のアシストロイド相手に分が悪い。戦線に参加しようとしていた騎央もまだ準備が出来ていないし、母船との連繋が取れない状態では、一気にベースが制圧される可能性すらある。このままではどうしようもない……というところで引き。 今まで何をしていたのかと思うくらいの強行作戦に移った犬の人。地球上では表だった活動が出来ないようなことを言っていたのに、最初のトラックによる攻撃に始まり、回りからの見え方など一切気にした様子のない徹底攻撃は、流石にキャーティア陣も予期していなかったものだったのだろうか。あまりのワンサイドゲームに、キャーティアの文化レベルがものすごく低く見えてしまう。今までの展開からみるに、犬と猫の軍事力は似たようなものだと思っていたのだが……何か打開する手立てはあるのだろうか。現時点で空いている戦力は、まだ機能していない騎央自身と、別働隊として直接攻撃を回避出来た真奈美とアオイ。彼女たちのアシストロイドも残っているだろうか(そういや定やんも大丈夫だったかな)。あとは犬側のアシストロイドがどの程度の知能レベルか、というのが気になる部分だが、今回はかなり臨機応変に作戦行動を実行していたし、にわか仕込みの地球人の手でどうにかなるようには見えないのだがね…… この作品は、結局何がやりたいのかがよく分からないのがもどかしい。今回の急展開だって、それぞれのシーンは割と本気で描かれているし、本格バトルものとして見ていればそれなりのものだと思う(決して上質とはいわないが)。しかし、振り返ってみれば前回が謎の思い出ソング回であり、前々回は真奈美とアオイの恋愛バトル回。犬の人の存在などすっかり忘れ去られてもおかしくないような平和な状態だったのだ。そこでいきなり最大の敵勢力として犬軍団を投入されても、「どこかでギャグ要素が残ったりするんじゃないか」という懸念を持ちながらの視聴になってしまう。 そもそも犬側がどの程度破壊行動を行えるかも分からないような状態で観ていたわけで、「あ、そんなことまでやっちゃうんだ」という驚きの方が大きくて、バトル要素としてのめり込むのが難しい。今回のエピソードでいうなら見どころは「自分の過去の経験をもとにしてアオイに忠告する身勝手な真奈美」とか、「ひたすら官能的に焼き肉を貪る艦長」とか「定やんの無駄に決めた狙撃シーン」とかだった気がする。これまで描いてきたのは「恋愛」や「エロ」や「アシストロイドの愛らしさ」なのだから、そちらに目が向いてしまうのは致し方ないことだろう。 むー、なんとも据わりが悪い。次回で決着がつくのか、それともこのままバトルメインになり、本気で犬の人との血みどろの侵略戦争が始まるのか。予想もつかないし、考える気も無くなってきているが、とにかく見守ることにしましょう。 |
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