最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
「れでぃ×ばと!」 4→6 え〜と、大変申し上げにくいのですが、面白かったです。好きでした。「お前は『ちゅーぶら!!』を酷評した舌の根も乾かぬうちにこれを持ち上げるのか」と言われれば返す言葉も無いのでございますが、作品の出来不出来ってものは、とてもデリケートなものなんですよ。マジで。 ものすごくいいわけがましいことを書いておくと、別にエロいから好きだったわけではないです。ここのところ「クェイサー」だの「クイーンズブレイド」だの、おおっぴらに乳首券のバーゲンセールを開いている作品が多くて、これもその1つだったわけなんだが、正直、エロ描写が義務化されたせいでアングルなんかが制限されてしまい、カット割りがしんどくなるような場面も多かったため、弊害しか無かったような気がする。そりゃま、あったらあったで構わないし、風呂エピソードみたいな露骨な描写も出来るので下ネタギャグを突き抜けたところまで描けるのは強みになるのだが、そこをメインに描かなくても良かった作品だった気がするのだが。 じゃ、何をメインで見ていたかといえば、やっぱりキャラクターの掛け合いの部分だろうか。セルニアを筆頭に四季鏡姉妹や大地、そして当然秋晴なんかはコテコテテンプレートで捻りの欠片も無いキャラクターではあるのだが、朋美のキャラがいい感じに潤滑油となっており、どストレートな絡みもそれなりに見られるものに仕上がっていた。ハーレムものとは言っても集まってくる女の子キャラは真正面に秋晴を見ているばかりじゃなくてどこか妙な方向にピントがずれているので、ぐだぐだ加減もまた別の味わいがある。締めのエピソードもきちんと「まだまだ続くよ!」なのに1つのオチとして機能しており、「1クールでやるラノベ原作のハーレムもの萌えアニメ」としては及第点の仕上がりだろう(あまりに狭すぎて参考になりにくいカテゴリ分けだが……)。 とまぁ、なんとか微妙に褒めてみたが、普通に見たら萌えオタ御用達の消耗品アニメ。取り立てて感心する必要も無い。 ……ぶっちゃけると中の人のおかげなんですけどね! だって考えてもご覧なさい。最終回のラストシーンで集まったキャラクターを中の人で列挙すると、中原麻衣、川澄綾子、小清水亜美、後藤邑子、早見沙織、後藤麻衣、花澤香菜、戸松遥、釘宮理恵、日高里奈。もし「声優ヒロイン度数」みたいなものがあって合算したとしたら、完全にメーター振り切ったオーバーフロー。そりゃ、それぞれのキャラも立つに決まっているわけで。 つまるところ、本作の殊勲賞は、そうした贅沢なキャスティング部分である。特にセルニアに中原麻衣という外しようのない大黒柱と、それと並び立っても微動だにしない朋美役の川澄綾子。ぎゅるぎゅる回るドリルに活力を与える中原パワーは今更語るべきものでもないし、中盤は本当に朋美の「ヘッ」が聞きたいがためだけに観ていたようなもんですよ。そこに絡むのはサブキャラにしておくのはもったいなさ過ぎる小清水メイド。小清水はどうしても真面目な役、切れ目の役をやる機会が多いだけに、中の人の奔放さを垣間見せるポンコツ役で暴れ回ってくれたのは本当に眼福。血縁関係にゴトゥーザ様って、どれだけ素晴らしいキャスティングですか。 中盤以降で一気に株を上げたのは、出番こそ多くなかったがとてつもない存在感を見せてくれたヘディエ。多分純粋な技術的難度でいったらヘディエをやるのが一番難しかったと思う。充分高かった戸松株だが、まだまだ天井が見えない。釘宮ショタ娘なんてライトにイチローくらい当たり前の配置はおいとくとして、さらにリアル中学生声優日高里奈の持つポテンシャルまでも爆発させ、どこまで心得た音響なのかと。そうそう、理事長役の伊瀬茉莉也も美味しかったです。ほんと、耳の休まる暇もない作品! ということで、「声優大好きな人間ならとりあえず観とけばいいと思う作品」というカテゴリでいいと思います。一応もう少しフォローしておくと、高見明男のキャラデザも割と好きなんだけどね。目のハイライトの入れ方が独特なので、アップになってもキャラが崩れにくいんだよね。こういう「アニメ向き」のデザイン構築って、やっぱり熟練度が出るもんですね。 PR
「ちゅーぶら!!」 4→4
題材が病気な作品だったが、気付けばどうでも良くなっているのが恐ろしい。「下着同好会」って言う言葉が凄く普通に聞こえるんだもんなぁ。まぁ、どこまで危険な作品かと言われると、別に大したことなかったんじゃないか、という気もする。 結局、この作品の製作理念は「女子中学生がブラやらパンツやら言ってはしゃいでいるのを見てハァハァする作品」ではなく、「ちょっとイレギュラーな青春要素を中心にして学園ものをやるだけの作品」である。描かれていたものはエロがゴールではなくて、それを使ったコミュニケーションによる友情の描写であったり、大人と子供を行き来する微妙な年齢の心情の描写であったりする。「下着部合宿」だって、ちょいとシフトさせて「合宿に行って特訓する話」だと解釈すれば(いや、してねぇけど)、学園青春ものとして特におかしな展開ではないし、最終回に向けての燃料は学園ものでは定番の引っ越しによる別れだ。やろうと思えば野球だろうがバスケだろうが描けるような作劇である。結局、骨子はスタンダードなので、そこまでおかしなものは出来上がらなかった。まぁ、それでいいような気もするんだけど。各々のキャラクターはそれなりに立っていたし、別につまらなくはないわけだからね。 ただ、結局それって誘致要因が薄いっていう話でもあって。この作品はどういう製作姿勢なのか分からないが画面がちょっとぼやっとしていて画的なセールスが薄く、シナリオを追う以外の作業が視聴時に発生しない。そのシナリオがチープなものであれば、残念ながら楽しめる要素は少ない。そりゃまぁ、この設定で「微に入り細を穿つ緻密な描写をするのだ!」というのはちょっとした変態紳士の主張になってしまうわけだが…… というわけで、個人的にはキャストの力で見てた部分が大きいですな。メインヒロイン奈由役の茅原実里は、こういう地声に近い役だと演技がぎくしゃくしないので安心して聞けるし、寿美菜子もおそらく初めての「地声よりもやや低めの声」だったので、これまでとは少し違った演技の切り口が見えた。まだまだ他のメンバーに比べると見劣り(聞き劣り?)してしまうのだが、確実に進歩はしているだろう。そして珍しい関西弁の役を振られてきちんと構築してみせた矢作紗友里も、随分貫禄が出てきた。日笠陽子も、キャラとしてそこまで立ってはいないが、癖のない使いやすさが好印象。全体的に、若手連中と中堅のバランスがいい感じでした。 そして、巨乳皆勤賞を続ける水野先生役の大原さやか。結婚に萌える天然巨乳女教師……あ、なんか切ない。憧れの先輩が櫻井孝宏だったんで、「空中ブランコ」の2話を思い出してちょっと楽しかったです。 エンドカードのミナ姫が凄く天才に見える第11話。へっきーの絵は全然うまくならないのに、ベッキーは可愛く見える。不思議! でも、その絵だと確実にキャストが変わってしまいます。 三士族の嫌がらせによって、放送コードぶっちぎりの羞恥プレイを強要されるミナ。この作品はエロ&グロが信条ではあるが、ここまでアグネス召喚確実のシチュエーションが用意されているとは。もちろんモロ見せではないので画面としては問題無いわけだが、見せないことに配慮しているというより、見せずにどこまで官能的に出来るかにチャレンジしているような画作りは発狂してもおかしくない仕上がり。原作者もこれを見せられたら流石に満足だろう。 さらに今回は暁と追っ手のバトルでメタモルフォーゼ女が終始全裸。もちろんビーム修正は入っているわけだが、それでも野外露出のエロさが際立つし、あげく変身能力で由紀やミナの変装までしてくれるというおまけ付き。こんな刺客を放ってくれる三士族はなかなかのジェントルマンである。さらにさらに、ミナの不貞(?)を理由に美刃まで暁にアピールし始める始末。ここもしっかりエロい。最終回間近ということでやり残したことを全て消化するかのような、ダイナミック・エロフェスティバルだ。昨今エロまがいアニメも随分大胆かつ適当にきわどい場面を放送するようになったが、この作品のようにダーク・エロというのはあまり無かったので、独自の路線としてそれなりの満足感はありますよ。 今回はそれほどどぎついシャフト臭を感じさせずにきちんとシナリオを消化する良演出の回で、ミナ姫が恥辱に屈してから立ち直るまでの由紀との心の通わせ方や、美刃と暁の逢瀬と、それを支える「蝶と花」のメタファー挿入。そして単純ながらもそれなりの盛り上がりを見せるバトルシーン、変身能力を駆使して暁を籠絡しにかかるメタモルフォーゼと暁の「記憶」の暴走など、見どころは多い(エンドロールでコンテが小林智樹だと知って納得した)。個人的には「ついに浮気性の暁にブチ切れて殺しにかかる由紀」「素直な言葉と素直な全裸で暁に迫るミナ」という2つの特典が、バーチャルとは言え拝むことが出来たのは嬉しかった。由紀は本来ああいう態度に出るべきだと思うんだ。中の人も今作では初めてちょっとはっちゃけられた。 シナリオ自体としては、結局「最後の記憶」がなんなのかがまだ分からないのでやきもきさせられる部分ではあるのだが、多少強引ではあるもののミナの目的と暁の奮闘の利害関係がきっちり一致したし、吸血鬼ヒエラルキーの構成もすっきり分かったので良しとしましょう。でも、今回の宣言ってミナが「もう二度と真祖の血脈を残す気はない」って宣言したことと同じなんだけど……社会システムとして成立するのかねぇ。 ま、難しいことは考えずに、この作品は「様々な年齢層のエロが楽しめる作品」と割り切ってみてもいい気がした。そう考えると、熟女代表ヒステリカが死んでしまったのはちょっと勿体なかったかもしれないな。 ○「ソ・ラ・ノ・ヲ・ト」 6→5 実に歪んだ作品であった。初回放送後は「様々な既存の番組と被ってる妙な作品」という感想を持ったわけだが、改めて見ると、この作品は最終的に非常にオリジナリティ溢れるものとなった。何しろ、ここまで評価に困る不安定さは、なかなか他では得られないものだったからだ。何が新しくて何が陳腐だったのか、何が良くて何が悪かったのか、改めて俯瞰的に考えてみる必要があるだろう。 先に良かった点をあげておくと、まずはなんと言っても「アニメの画」としての完成度だろう。入念なロケハンによって構築されたセーズの町並みや、雄大な景色の中に佇む時告げ砦の雄姿といった美術設定の秀逸さに加え、大きな作画の崩れなどもなく、賑やかな中にどこか物寂しさを感じさせるような、前時代的な「田舎」の風景がにじんで映る。そうした中で生活する人々は、1121小隊の面々を含めて、奇妙な生活感を伴う身近な存在に感じることが出来た。 動画面でも最終回のタケミカヅチの活躍や、ミラクル・クラウスの精一杯虚勢をはったアクション活劇など、画面構成も丁寧だったし、「その時見せたいもの」はきちんと見せられていただろう。ちょっと倫理的に問題のある方向で話題になった8話だって「あの題材」を描くための1本のストーリーとしては実は完成度が高いし、個人的にはフィリシアの抱えた悩みと罪の意識をすべて飲み込んでしまうような重苦しい演出が光る7話はかなり面白かった。監督の神戸守の演出力、そしてA-1 Picturesの技術力は、きちんとアニメオリジナル作品を作るという気概に溢れ、そこかしこに目を見張る成果を残してくれていたと思う。 ただ、それぞれ1本ずつのシナリオとして見れば充分に魅力的な素材だったにも関わらず、それが1つのシリーズとして形を成さなかったのが、この作品の最大の難点といえる。最終話の講評で触れたが、最終話の出来の良さというのは、あくまで「11話をまとめるための12話」としての話であり、「ソ・ラ・ノ・ヲ・ト」というアニメシリーズをまとめるための最終話としては、様々なファクターが不足している。個人的に一番不満だったのは、7話で描かれていたフィリシアの決心、罪の意識を生み出す原因となった「旧世界」「滅びに向かう世界」については一切触れられていないという部分。最後のオチで旧世界が絡んだのはせいぜい炎の乙女の伝承くらいで、それだって別に「旧世界の実在性」は求められない。旧世界の記憶とは、結局何だったのか。 また、それよりも描写の量が多い先の大戦についても、その描写が十全に出来ていたとは言い難い。最終話で描かれたのは軍人としての矜持や、それを踏まえた上での平和と、国家間のあり方の問題。シンプルな戦争史になるはずのところだが、それまで戦争についての描写もほとんど無く、突然の隊員達の自我の目覚めには困惑するしかない。誰も、カナタが銃を構えて人を殺している図を想像は出来ないだろう。もちろん、「人を殺さないで終わらせること」は充分な選択肢として存在しているが、そこには「殺すかどうかを選択するイベント」が必要である。さもなくば、そこに戦争を持ち出してくる意味がないのだから。 では、「あくまで戦争などはオプションであり、単に軍服に身を包んだ女の子がきゃっきゃうふふする話」と割り切るのはどうか。そういう見方が出来なかったので定かではないが、残念ながらそうした方向性のニーズにも充分に応えたとは言い難い。作品の性質上、どうしたって世界観の描写にはある程度時間を割かれるはずなのだが、それも中途半端で「なんか分からない世界」のままに話が進行してしまったため、そこに住まうキャラクターたちの立ち位置まで不確定なまま終わってしまったためだ。萌えキャラを掘り下げることは、例えばクレハが戦争孤児で戦争に対してどのような思いを抱いているかとか、ノエルが過去の自分の過ちをどれほど悔いて、恐れているかといった要素を、きちんと描写することである。そうした側面については全て「戦争史」と分けられない要素であるはずで、「戦争物」として不出来であれば、遡及してキャラの描写も不足ということになる。砦の乙女達については、結局、その内実が余すことなく魅力的に伝わってきたキャラというのは、いないのではなかろうか。 こうした様々な「不足」は、コラージュのように種々の要素を不自然な形に紡ぎ上げた構成の理念自体に問題があったと考えられる「戦争物」であり、最近流行の「ガールズバンド」ものでもあり、もちろん「ハーレム萌えもの」「百合もの」「ドタバタギャグアニメ」である。しかし、そうした要素は全て独立して存在しており、脚本の中で融和しているように見えなかった。それぞれの要素を引き立てるためのアニメーション技術がいくら優れていても、素材のままの状態で「作品」として忌憚なく楽しむことが出来なかったわけだ。 このことは、ひょっとしたら現代アニメの孕む病巣の端的な表れと言えるかもしれない。原作の無いものをやるとここまでシリーズ構成が破綻するということは、原作ものをやったとしても、脚本を余すことなく伝えるためのアニメに仕上がらない可能性も大いにある。「キャラのために話がある」のではなくて、「話のためのキャラがある」ということを、どれだけ意識して初期段階で企画を練り上げられるか、そこにちゃんと注意が行っていればいいのだが…… でもまぁ、結局そうしてばらまかれた「素材」を見るだけでも、それなりに楽しめてしまうのが最大の病巣なのかもしれないのだが。悠木碧、喜多村英梨の2名を筆頭に、さらに新人の金元寿子などのキャストへの賛辞も含めて、点数はボーダーの5点ということに。脚本の吉野さんは、流石に少しずつ私の中で株を下げているのだが、どこで下げ止まるのかが心配でなりません。 ま、大体予想通りの筋書きで幕を閉じた最終話。前回から幕を開けた(?!)どっきり国際紛争編の幕引きとしては、実にスタンダードな、教科書通りの展開といえるだろう。ここ2話については。 響く軍靴の音。キレ気味の「鬼神」の話では、ローマ軍は示威行為のためにヘルベチアの国境沿いにぐるりと回っていた模様。なるほど、だからノーマンズランドから進行してきた訳か。そして、彼らの目的が脅しなら、当然それを愉快に思わないヘルベチア軍人もいるわけで、ホプキンスは何とかしてこれを開戦の足がかりにしようとアーイシャをうまいこと釣り上げる。ローマだって、あからさまに敵国側から挑発されればそれに応じる用意はあるわけで、あとはちょいとその火種をたきつけてやればいい。ホプキンスの計略は、ほぼ完成段階に入っていたわけだ。 しかし、それを何とか阻止せんと起ちあがったのが「炎の乙女」たち。最終兵器タケミカヅチで突貫し、開戦地帯とおぼしき小競り合いの現場を急襲、そこでカナタが入手した「停戦ナル」の方を皆に伝える。だが、それでも一度動き出した武力は止まることが出来ない。絶望的な状況の中、カナタが選んだ選択は、ヘルベチアにもローマにも分け隔て無く響いた「ソラノオト」、アメイジング・グレイスだった…… と、端的にまとめると普通の物語。今回は気持ち悪いくらいの動きを見せるタケミカヅチの完成した造形や、オープニングの絵画やアーイシャの存在をうまく絡めた「炎の乙女」の伝承を流すシーン、そしてクライマックスとなるカナタの演奏シーンなど、流石に最終回らしく気合いの入った仕上がり。実は個人的にはアメイジング・グレイスを聞くとどうしても「風の立つライオン」(さだまさし)を思い出してしまう人間なのだが、そのイメージと朝日に照らされながらラッパを奏でるカナタの画がなんだかいい感じにリンクして感じ入ってしまった。音楽のパワーってのは、本当に計り知れないものだ。 ただ、「1話のアニメ」としての完成度は非常に高いのだが、今回の話は、あくまで「11話で起こった話の結末」である。この「ソ・ラ・ノ・ヲ・ト」という作品全体を総括する話としては、まったく全然本当に足りていない。旧時代とは何か、世界は本当に「終わり」を迎えているのか、時告げ砦の面々は、これからどんな人生を歩んでいくのか。どこから来たか分からないアニメは、どこに行くのか分からない終わり方をしてしまった。もちろん、全てが全て片を付けなければいけないというわけでもないのだが、流石に「戦争が起こりそうです。でも、起こりませんでした!」というだけで何となくめでたしめでたしというのは、ここまで作ってきた流れを考えるといかがなものか。それなら、アーイシャが登場する話をもう少し前に持ってきて、今回のローマ軍との対峙の描写をもう少し詳しくしてクライマックスを盛り上げるべきではなかったのか。軍人としての心構えを語るなら、先んじて軍人の抱えている無視できない感情、使命を描くべきではなかったのか。 これまで出来る限り真剣にこの作品を見てきたつもりなのだが、なんだか、ちょっと裏切られたような、そんな気持ちになってしまう。もちろん勝手な期待、勝手な妄想をはねつけられただけの話ではあるのだが、もし「この最終回」がやりたかったのだとしたら、ここまでの12話の構成は、とてもベストのものだったとは思えない。どこかで何かを見誤ったのか…… うーむ……どうにも視聴直後ではまとまらない。とにかく、色々難しい作品でした。最後に、今回様々な感情を抱えて怯えるノエルの演技は実に素晴らしかったと思います。あと、泣きじゃくりながらもきちんと意志を全うしようとしたクレハも。あおちゃん、キタエリ、いい仕事してます。 「おまもりひまり」 4→3 まぁ、まともに評価出来るほど真剣に見てたわけじゃないんですけど……どういう層がこれを欲しているのかがいまいち分かりません。エロが云々言っても、どうせあの画だしなぁ。無闇やたらとビーム修正が入ってた回なんかもあって、頑張りたいのか、そうじゃないのかもよく分かりませんでした。 ヒロインのキャラクターは、まぁ悪くなかったと思う。特に松岡ボイスがいい味出してたくえすは人物の背景もそれなりに考えてあったし、きちんと志のある描写はあったのでいくらか好感の持てる仕上がり。もちろんメインヒロインのひまりはそれ以上に頑張っていただろう。ただ、ひまりの場合、ブチ切れモードへの変化というファクターが何とも儀礼的で、いかにも平川主人公といった印象の優人が本当に魅力のない人物であるために、その必死さも空回りしてしまっている。エロなくせに変なとこで奥手に振る舞ってみせたり、とにかくその場その場で印象の良さそうな行動に出ているように見えてしまい、最後まで感情移入しにくいキャラクターであった。中の人は頑張ってたんだけどなぁ。 他のキャラクターもあれだけ大量に出てきて充分に描写が与えられたのはせいぜいしずくくらいで、せっかく妖怪大集合という好みのセッティングなのに全く特性が活かせていなかったのは拍子抜け。一本ダタラとか、チョイスは渋いのに……萌えキャラ化したらあかんのかな。 ま、ジワジワアニメの本数が減っているとは言っても、まだこういう作品も残ってるし、ニーズはあるってことだろう。今後似たようなコンセプトで妖怪娘を集めるなら、是非つるべ落とし、あまめはぎ、おとろしの「個人的にビジュアルが怖い妖怪3体」の萌えキャラ化をお願いします。……あかん、もう「ゆっくり」しか浮かばねぇ。やっつけ↓ Last Kiss 最後の口づけ (2)(B) C インスタント 〜は、対象のクリーチャー1体に2点のダメージを与える。あなたは2点のライフを得る。 情報が色々と交錯していたのだが、最終的には単なる「薄暗がりへの消失(GPT)」の同型再版になってしまった。まぁ、そこそこ使えるからいいんだけどさ。「Kiss」っていうけど、イラストを見る限りでは単に吸血鬼に噛まれてるだけですわ。余談だが、「最後のほにゃらら」という名前のカードは当然黒に多いわけだが、「最後の口づけ」→「最後の愛撫(APC)」→「最後の喘ぎ(RAV)」と並べると、なんだか意味深な気がします。これらを総称すると、「最後の儀式(ODY)」になるわけですよ。お後がよろしいようで。 Mortician Beetle 葬儀甲虫 (B) R クリーチャー・昆虫 1/1 いずれかのプレイヤーがクリーチャーを1体生け贄に捧げるたび、あなたは〜の上に+1/+1カウンターを1つ置いてもよい。 他人の死を養分にして育ち続ける不謹慎な虫。効果だけを見れば「屍肉喰らい(SCG)」にも似ているが、自発的にサクれないので他人任せになるのが難しい部分。ただ、この環境ならばそれは放っておいてもある程度補える部分で、早急に除去しない限りは落とし子がマナを出すたびに見る見る膨れあがっていくことに。こちらが落とし子を準備してしまえばインスタントタイミングで好きにサイズアップ出来るし、これが1体いるだけで相手は落とし子からマナを出すことを躊躇うかもしれない。もちろん、「マラキールの門番」のようなカードでサイズアップに協力してもらうのもいいだろうし、「吸血鬼の呪詛術士」や「吸血鬼の貴族」達との相性も悪くない。ひょっとしたら、そのあたりのデッキからニーズがないだろうか。流石に無理かな。 Naghthaze 夜霞 (B) C ソーサリー 対象のクリーチャー1体は、ターン終了時まで沼渡りを得る。カードを1枚引く。 ありそうでほとんど無かった、一時的沼渡り付与スペル。歴史をさかのぼってみると、わずかに「葬送の魔除け(TSB)」のモードに確認出来るだけだ。で、そんな沼渡り付与だが、今回は幸い「汚染された地」という土地を沼に変えるカードがあるので、全く役に立たないということもない。もちろん相手が黒だったら願ったり叶ったりで、とかくブロッカーの多い環境なので、こういった相手のブロック計画を狂わせるカードは、ひょっとしたら面白いアクセントになるかもしれない。どうせ1マナキャントリップだし、どうしてもデッキ枚数が足りない場合には穴埋めに入れておけばいいんじゃなかろうか。 Nirkana Cutthroat ニルカーナの殺し屋 (2)(B) U クリーチャー・吸血鬼、戦士 3/2 Lvアップ・(2)(B) <LV 1-2> 4/3 接死 <LV 3+> 5/4 先制攻撃 接死 接死を操る中堅どころのレベルアッパー。スタート時から3マナ3/2とそれなりの数値で戦えるのは実に心強いし、1回レベルアップ出来れば接死は手に入るから相打ち要員として期待できる。更に更に6マナ追加で無敵の組み合わせである先制+接死である。パワーも5となって一際輝くので、黒いデッキならばとりあえずおさえておいて問題は無いだろう。レベルアップコストがそこまで負担にならないので、気軽にエンドカードクラスまで昇格してくれるはずだ。まぁ、真正直な能力だから落とし子チャンプブロックとかにイライラさせられそうだけどね…… Nirkana Revenant ニルカーナの亡霊 (4)(B)(B) M クリーチャー・吸血鬼、シェイド 4/4 あなたがマナを出す目的で沼をタップするたび、あなたのマナ・プールに(それが生み出すマナに加えて)(B)を加える。 (B):〜はターン終了時まで+1/+1の修正を受ける。 なんだかパッと見は地味で重たいシェイドなので、あまり神話っぽくない。確かに4/4で沼から倍の支援を受けられるようになったシェイドはものすごいサイズになるだろうが、このコスト域で改めてサイズゲームに持ち込むなんて、あまり黒らしくない愚直な戦術だ。つまり、このクリーチャーについているシェイドっぽい能力はおまけなのだ。あくまで、これは全ての沼が「ほとばしる魔力(5ED)」するためのエンチャントみたいなものだ。黒単デッキでプレイした次のターンまで生き残れば、次のターンには確実に12マナ。ほらすぐそこにコジレック。もちろん黒のプライドを守って「魂の消耗」をぶち込むスタイルでも構わないだろう。「陰謀団の貴重品室(TOR)」に迫るマナ効率で、どんな黒マナの厳しいカードだって一発解決なのだ! ……まぁ、こいつ自身が6マナかかるんだけどね。夢があるのは素晴らしいこと。単体でも充分強いわけだし、吸血鬼だったりもするし、「ウラモグの手先」と協力して何か素敵なデッキが作れないものかしら。無理かしら。 Null Champion 虚身の勇者 (1)(B) C クリーチャー・ゾンビ、戦士 1/1 Lvアップ・(3) <LV 1-3> 4/2 <LV 4+> 7/3 (B):〜を再生する。 なんと、虚身業界にも勇者が存在していた。自我も薄くて隷属の身分の虚身が少しずつレベルを上げて上り詰めていくその姿には、涙無しでは語れない努力の物語が隠されているに違いない。まぁ、イラストでは完全に手綱握られてますけど。で、能力の方はというと、まずは5マナで4/2の「巨大ゴキブリ(9ED)」ステータス。勇者のくせにゴキブリとは情けない。そこからもう9マナの追加で、パワー7の再生クリーチャーとなり、ようやく勇者らしい貫禄が見えてくる。合格ラインに達するまでがちょっと気長すぎる気がするのが難点だなぁ。 Pawn of Ulamog ウラモグの手先 (1)(B)(B) U クリーチャー・吸血鬼、シャーマン 2/2 〜かあなたのコントロールする他のトークンでないクリーチャーが戦場から墓地に置かれるたび、【落とし子トークン】を1体場に出す。 吸血鬼のくせに、何故かエルドラージの助太刀をする不埒者。この世界での力関係がよく分からないが、ゼンディカー世界にも色々事情があるのだろう。3マナ2/2という吸血鬼らしい普通のステータスに、「カラストリアの貴人」と似た他人の死を感知する能力。そして、それは落とし子トークンという形で結実する。どんな形であれクリーチャーが増える(減らない)のだから弱いはずがなく、うまく使えば自軍クリーチャーの死からきれいなマナブーストへ繋ぐことも出来るかもしれない。また「吸血鬼の貴族」のようなクリーチャーを能動的にサクるカードとの相性も抜群だ。過去には「腐れ肺の再生術師(ONS)」も大活躍した実績を持つし、何らかのコンボパーツとしても面白そうな素材だ。ただ、その性質上、吸血鬼デッキでの運用はあんまり期待できないかもしれない。あいつらは無駄に黒マナばっかり使うから、無色マナの必要性が薄いんだよ。 Perish the Thought 思考の消滅 (2)(B) C ソーサリー 対象の対戦相手1人は、手札を公開する。その中からカードを1枚選ぶ。そのプレイヤーは、選ばれたカードをライブラリに加えて切り直す。 Orbの検索結果で「Perish」がヒットし、一時「非業の死(6ED)」が復活か! と騒がれたものの、その正体はこれだった。効果としては「強要(9ED)」とほぼ同じ。一応「恐血鬼」が落としやすいとか、「司令官の頌歌」が嫌だ、という時にはちょっとだけ上位互換。「ハリマーの深み」を使った相手にささやかな阻害を与えることも可能かもしれない。開発チームもバリエーションを考えるのに四苦八苦しているのは分かるが、こんなコンパチじみたスペルに思わせぶりな単語を使うのは勘弁してほしいもんだ。 Pestilence Demon 黒死病の悪魔 (5)(B)(B)(B) R クリーチャー・デーモン 7/6 飛行 (B):〜は、各クリーチャーと各プレイヤーに1点のダメージを与える。 「黒死病/Pestilence(6ED)」を内蔵したデーモンなので、黒死病の悪魔。実に分かりやすい。これが赤のドラゴンとかだったら、きっと「紅蓮炎血のドラゴン」になっていたに違いない。時のらせん環境のリミテッドで、ライフが押されていたのでやけになって毎ターン「紅蓮炎血」を連発起動させて、「死ぬときは引き分けに持ち込んでやるぅ!」と叫んで相手を脅したものの、途中で1点ずつダメージが解決されて自分が先に死ぬことに気がついて消沈したのは良い思い出(ま、相手も気付かずにしばらく攻撃を躊躇ってくれたんだけど)。さておき、「黒死病」は強い。その証拠に、同じ能力を内蔵した「のたうつウンパス(MMQ)」は当時の環境を左右するクリーチャーになっていたのだ。そしてこのクリーチャーだって! ……重いなぁ。もう少しステータス低めでいいから2マナ軽けりゃ使い道もあったような気がするのだが。まぁ、この環境でコストの重さを愚痴るのは野暮ってもんだ。案外ホイホイ登場して死をばらまく地獄の化身になる日が来るのかもしれない。ドローンがつぶせるのは貴重かもしれませんからね。そして当然、相手陣営に降臨した「悪残」に溜息をつくのである。この期に及んでプロテクション(デーモン)が地味に強い。 Repay in Kind 等価返し (5)(B)(B) R ソーサリー 各プレイヤーのライフの総数は、全てのプレイヤーの中で最もライフの少ないプレイヤーに等しくなる。 何がしたいのかよく分からないカード。イラストを見るとどうやらソリンさんの仕業のようだが、あの人ホントに他人のライフいじるの好きだよな。7マナも払ったらさぞものすごい効果が起こるだろうと思われたのに、せいぜい数点のライフルーズが起こるくらい。これで勝つためには「白金の天使」が必須という無体な条件があるので、基本的には紙。一応相手が無限ライフコンボをかましてきたとかいう場合には意味が無くもないが、そんな偏狭なデッキを対策している暇は流石のニートにも無い。職安行こうぜ。 Shrivel 減縮 (1)(B) C ソーサリー 全てのクリーチャーは、ターン終了時まで−1/−1の修正を受ける。 「吐き気(8ED)」の同型再版。今更だが、もう数ヶ月もすれば新しい基本セットであるM11が発売されるというのに、こんなに再録カードを増やしていいものなんだろうか。流石に長い歴史の中で無理が出てきてるってことかねぇ。さておき、そんな「吐き気」であるが、当然この世界では一撃で全ての落とし子を殺すキラーカードとして活躍することになる。各種レベルアッパーもタフネス1の瞬間はそれなりにあるし、黒はこのスペルをベースにして作戦を練っていくことになるだろう。だから「湿地での被災」のものすごく弱い版とか言っちゃ駄目。赤とか黒とか、落とし子を出せる色に限って除去があるんだよね。ちなみに赤は対象を広く取れて自軍は被害に遭わない「炎の覆い」というスペルを手にしている。黒、ちょっと不利。 Skeletal Wurm 骸骨のワーム (7)(B) U クリーチャー・スケルトン、ワーム 7/6 (B):〜を再生する。 今回最大のネタカード。史上最強の名を持つカードに、更に能力を付けたらどうなるかという、悪魔のような実験である。駄目だ! 再生が付いたら、再生が付いたら……普通に強くなってしまう! しゅわしゅわー しゅわしゅわー なないろー 甲鱗様ー。 Suffer the Past 過去の受難 (X)(B) U インスタント 対象のプレイヤーの墓地から、対象のX枚のカードを追放する。この方法で追放されたカード1枚につき、そのプレイヤーはライフをX点失い、あなたはX点のライフを得る。 妙な手順を踏むので分かりにくいが、結構衝撃的なカード。そのままでも「ネズミの饗宴(JDG)」の上位互換墓地掃除スペルとして機能できるが、どちらかというとドレインスペルとしてのインパクトの方がでかい。何せインスタントで撃てるX火力で、しかもこちらはライフが回復するのだ。相手の墓地を上回るダメージは与えられないという欠点はあるものの、1枚のカードのドレインなんだから5〜6点もいけば充分だろう。今後の世界ではマナの量には不自由しないだろうし、何らかの方法でライブラリを削って連打、なんてのも夢じゃない。盤面に影響を与えないので数を入れられるカードではないが、1枚あると安心感が違うぞ。 Thought Gorger 思考喰らい (2)(B)(B) R クリーチャー・ホラー 2/2 トランプル 〜が戦場に出たとき、あなたの手札1枚につき、+1/+1カウンターを1つ置く。そうした場合、あなたは手札を捨てる。 〜が戦場を離れたとき、その上に置かれた+1/+1カウンター1つにつき、カードを1枚引く。 なかなか難しいカードだ。普通にカードをプレイしていくと、4マナのカードがプレイ出来る頃には大体手札は3〜4枚残しといったところ。そこでこいつをプレイすると、手札が全て無くなり、5/5くらいのトランプラーが現れる。殴り続けて勝てればいいが、志半ばでこいつが除去られると、今度は手札がリフレッシュして帰ってくる。むー、別に良くも悪くもなさそうだ。この手のカードに案外ありがちな「墓地に落ちないと駄目」とかいう制限はないのでバウンスでもリムーブでも手札は戻ってくる。怖いのは「平和な心」系のエンチャント除去だけ。そう言う対策カードが無い相手に対しては、残っている手札次第で「そこそこ早めに登場する大型トランプラー」として採用してみるのはいいかもしれない。リミテッドならそれなりに鬱陶しいはずだ。また、どんなサイズで出したとしてもその後に何らかの方法でカウンターを置いてやればそれが後々手札に変わるというのもポイントで、うまいこと「アジャニ」あたりと組み合わされば面白いデッキになるかもしれない。「呪詛術士」だけはマジ勘弁。 Vendetta 血の復讐 (B) C (マスクスから再録) インスタント 対象の、黒でないクリーチャー1体を破壊する。それは再生できない。あなたは、そのクリーチャーのタフネスに等しい値のライフを失う。 嫌がらせのように復活したマスクス産の黒除去。メルカディアンマスクスといえばマジック史上でも屈指の地味ブロックとして有名だが、この時代の黒除去は意外にも優秀だった。マスクスだけでもこれの他にスタンダードレベルで多用された優良ピッチスペルの「殺し(MMQ)」があったし、このカードと全く逆の効果を持つ「霊魂切断(MMQ)」もあり、リミテッドでは除去に不自由しなかった(まぁ「夜風の滑空者(MMQ)」1枚で完封されている姿も良く見たけど)。デメリットがあるとはいえ、やはり1マナで手軽にクリーチャーを除去れるのは魅力的。この環境では、油断するとすぐに族霊鎧で防衛線をはられたりするので、こうして細かく動ける選択肢というのは重宝するに違いない。まぁ、10/10やらが闊歩してる世界でこの効果ってのはちょっとしたいじめみたいにも見えるのだが、このスペルの役割はそんなところにはない。リミテッドでは充分な候補として活躍してくれることだろう。1マナなので構築レベルでも通用するカードではあるが、現在は「終止」もある上、「トリナクス」「朽ちゆくヒル」と効かないクリーチャーが多すぎるので、もう少し出番は待つ必要があるかも。マスクス当時はこれと「殺し」に代わって鳴り物入りで「終止」が登場したのだが、いつの間にか時代は逆転現象を起こしているのだなぁ。 Virulent Swipe 悪性の強打 (B) U インスタント 対象のクリーチャー1体は、ターン終了時まで+2/+0の修正を受けるとともに接死を得る。 反復 インスタントで接死を付けるスペルというのは実は案外少なくて、確実につくのは「ツキノテブクロの毒(LRW)」、似たようなところで「ゴルゴンの凝視(RAV)」とかだろうか。接死付与はほぼ確実に相打ちには持ち込めるようになるためにコンバットトリックとして最低限の安定性があり、柔よく剛を制す感じが実に爽快。これが1マナというのだから、なかなか悪くない相談である(そういや「雄牛の猛進」なんてスペルもあった気がするが、多分気のせいだろう)。そして今回はおまけとして反復もセット。これによって、次のターンもブロック無用でちょっとサイズの大きくなったクリーチャーを突っ込ませることが出来るようになり、相手としても対処に困ることになるだろう。1マナインスタントとしては優秀な部類ではなかろうか。こういうスペルででっかいエルドラージを退治していくことになるのかなぁ。 Zof shade ゾフの影 (3)(B) C クリーチャー・シェイド 2/2 (2)(B):〜はターン終了時まで+2/+2の修正を受ける。 ゾフってなんぞふ? 言葉の響きからはオルゾフしか浮かばないのだが、フレーバーからすると地名なんだろうか。4マナ2/2でちょっといびつなシェイド能力。まぁ、コモンシェイドとしては至って普通。一応落とし子から出るような無色マナも有効利用出来るように、ちょっとだけ色マナの使用制限が緩くなっている。でもまぁ、つい最近コモンでは破格の性能だった「墓所の切り裂き魔」を手にしてしまった我々としては些か物足りなくはあるんですけどね。 Zulaport Enforcer ズーラポートの処罰者 (B) C クリーチャー・人間、戦士 1/1 Lvアップ・(4) <LV 1-2> 3/3 <LV 3+> 5/5 〜は黒でないクリーチャーにはブロックされない。 無駄にレベルアップコストの重いコモン。5マナ払ってようやく3/3は、黒とはいえ流石に物足りない。が、頑張って8マナつぎ込むと5/5フィアー。いや、正確にはアーティファクトで止められないのでちょっと優秀。何でわざわざ「畏怖」でも「威嚇」でもないこんな能力を付けることになったのかは謎。そんなにアーティファクトクリーチャーをかわせることが重要なんだろうか。壁が多いこの世界では、回避能力はどれだけ重くても価値がある。何とか投資を続けて、一発フィニッシャーに育て上げてみてくれ。これだけレベルアップコストが重いと、レベル0段階で殺されるタイミングが山ほどあるけどな!
乃莉の家のスクリーンセーバーがちょっと欲しい気がする第11話。シンプルな動きだったけど、あれ、どこに行ったらもらえるんだろう。
今回は久し振りの現在過去構成。現在のエピソードは、乃莉の部屋のパソコンのお話。このご時世にひだまり荘の文明の停滞っぷりはすさまじいものがあるが(沙英の原稿が手書きってのはすごい)、パソコン1つ動かすのにあそこまでの大騒動になるとは。まぁ、確かに世紀の変わり目くらいの時期の初心者ってあんなもんだったけど……今時パソコン全然さわれない高校生って、どれくらいいるもんなんでしょうね。乃莉はネットはもちろんのこと、CGツールやweb電話にいたるまで、それなりに活用している模様。確かにあれだけ興味の無かった集団に突然やってきたらヒーローに見えるのかもしれない。まぁ、実際の中の人でも乃莉の中の人がツイッターやらネトゲやら、1番使いこなせそうではあるな(ネット最古参は宮子の中の人だろうが)。
他には乃莉っぺの関西弁とか、絵描きに憧れを抱くなずなとか、そのあたりの1年生の普段見られない姿が見どころかしらね。まだコミカライズされてない部分なので、オリジナルみたいな気分で見られたパートでした。そういや、ゆのっちはパソコン「落とす」のは知らないのにあっちの「落とす」は知ってたのね。なんか妙な語彙知識だなぁ。
Bパートは冬の別れの話。製作品と校長の部屋に富士山があったのは、何かの自虐ネタとかでしょうか。まぁ、そうした展示物の数々は原作では全て描かれたわけではないので、なかなか面白い部分ではありました。そして一応この作品では影の薄い「ゆの達の2つ上の学年」にスポットが当たる話という意味もあり、再登場願った有沢先輩はもちろん、校内放送では久し振りに出番(声だけだけど)の藤堂先輩が頑張ってしゃべってます。彼女もどこかに進学決まったんでしょうかねぇ。あぁ、あとサブキャラといえば、今回初めて名前が判明した謎の先生(皆口先生)も台詞が1つだけありました。彼女は何者なんでしょうか。 ラストのmarbleの楽曲ともすんなり合わさる春と桜のエピソード。関西は1週遅いのでちょっとズレたが、卒業シーズンという放送時期と合わせた心憎い一本。そして次回は最終回。タイトルからすると、ずっと引っ張ってきたオリジナル要素のトマトで何かしでかすんでしょうかね。 「チャットのハンドルネームを理解した上でもう一回みなあかんのかい!」と戦々恐々の第12話。うーん、流石に2人分もチャットネームが判明してしまうと、その伏線はきちんと回収しておきたくなるよなぁ……しかもまだ分からないチャットネームもあって、この作品のことだから、それも多分キャラクターの誰かなんだろうし……うわぁ。 大団円にして新章突入を飾る記念碑的1話。Aパートは事件の収束からエピローグまでを繋ぐ。恋人を取り返すために帝人にメスを振り上げる誠二だったが、セルティの英雄的活躍によって帝人は危機を乗り越える。誠二は「お前は数に頼るだけか!」とすごんでみせたが、古来より君主キャラなんてものはそういうもの。実際、ダラーズの力により、現時点では池袋でも無敵の存在であるセルティが立ちはだかったわけで、姉の庇護の下で生きてきた誠二との差は歴然。セルティからの返り討ちにあうも、ここは愛のパワー、張間美香の救出によって二人の関係性は一気にゴールテープを駆け抜ける。美香のヤンデレ飛ばしっぷりはなかなか爽快で、何の躊躇もなくピックガンで解錠出来るという行動力と技術力は見ていて気持ちいい。いやぁ、ヤンデレの活躍っていうのは何回見てもムズかゆいものがありますね。また、誠二の方の「病み」方もなかなか堂に入っており、躊躇無く美香の側頭部を壁に叩きつけるアクションは鳥肌もの。やっぱりこの姉弟はどこかおかしい。 事の真相を美香の口から聞き、誠二は力なく崩れ落ちる。絶妙なタイミングでだめ押ししてやる臨也の悪辣さも相当なものだが、正論ながらも空気の読めない感想文で褒め称える帝人の対応もどこかずれているように見える。結果的に2人はくっつくことになったみたいだが、顔を見て本当の憧れの人を忘れないためにつきあうことを決意した誠二と、自分を半殺しにした男から片時も離れない美香の2人も充分おかしい。めでたしめでたしみたいな格好になったが、いつ破綻してもおかしくないぞ。 そして、そんな2人の痴話喧嘩のいざこざで首の真実を知ってしまったのが、今回の主役であったセルティだ。自宅へと愛馬をかっ飛ばし、新羅の胸ぐらを掴みあげて声なき恫喝を行う。しかし、新羅は全てを悟っており、いつもと何ら変わらぬ口調でただ諾々と自分の本音を聞かせてみせる。恨みをぶつけようとしたセルティだったが、新羅の恐れは自分の恐れの裏返し。結局、彼を1人悪役にすることも出来ず、彼の愛を本物と認めることで、和解するに至った。デュラハンのパンチはなかなか痛そうだが、殴られてメットがぶっ飛ぶ気分というのもどんなものなのだろうか。最後はいちゃいちゃのベッドシーン(?!)で締め。 今回はこの2人の関係性が本当にきゅんきゅんしてしまうような仕上がりで、一番の見どころと言ってしまっていいだろう。セルティが何も言わずとも彼女の心情を全てくみ取ることが出来る新羅と、そんな新羅を信頼して全てのぶちまけるセルティ。次第にセルティの「声なき声」が全て新羅に伝わるようになり、いつしか2人の会話は全て「会話」として成立している。セルティの声の演出はこれまでも秀逸なシーンが多かったが、今回彼女が感極まって全てを受け入れるまでの流れは、彼女の持つ魅力と、それを受け止める新羅の一本気な部分がグッとくるベストシーンの1つ。メットを吹き飛ばしたあとの「やっぱり素顔が一番きれいだ」なんて普通なら歯の浮くような台詞も、この2人の関係性に照らし合わせると、また格別の意味合いがある。ほんとにセルティは可愛いなぁ。 エピローグは学校での出来事や、誠二達のその後、そして晴れ晴れとしたセルティの雄叫び(?)で幕を閉じる。沢城みゆきによる情感たっぷりのナレーションのおかげでありふれた日常への回帰が本当にかけがえのないものに思えるし、セルティの馬上のアクションは、彼女の今の気持ちを余すことなく表現している。まぁ、若干「お前はそれでいいのか」という疑問は残らないではないが、今回のエピソードの締めとしては文句のない仕上がりだったのではなかろうか。 そして、それだけでは終わらずに後に引くのはこの作品が2クールだから。Bパート中の臨也の独白、一人舞台は、正直言って流石に詰め込み過ぎの感はある。臨也のキャラと神谷浩史による立て板に水のしゃべりのおかげで何とか成立はしているものの、相変わらず厨臭い妄言のオンパレードに、なんだかやるせない思いがする。まぁ、彼の言っていることや回想をまとめると、「結局今回の騒動も全部臨也の手のひらの上」ってことなんだろうけど。 次回以降、一体どこの誰が騒動を引き起こすのでしょう。ナレーションは園原さんだったので、園原さんメインで話が進むことになるのかな。確かに、現時点でまだ回収されていない伏線は、園原さんの奇行が一番大きいかも。あとは紀田と「黄巾族」の話とかかな。一段落した後ではあるが、来週からもまた楽しみなもんですわ。 |
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