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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 このサブタイトルを見せられても希有馬屋のfateエロ同人しかイメージ出来ない第10話。……希有馬屋はエロくて良いね。

 ヒステリカとの勝負も終わり、一段落するバンドの面々。暁が先約をつけちゃったので、屋内プールでは元気な女性キャラ総出演。委員長もこうしてみると万事OKですよね。ショタっことおおっぴらにいちゃいちゃ出来るようになったわけだし、それを誰もとがめない場所に住むことが出来るわけだし。ミナの描いた「吸血鬼達の止まり木」としてのバンドはちゃんと機能しているようだ。他にもメイド隊は仕事そっちのけで休暇中だし、親友ということで由紀も招待されている。ヴァンパイアだらけの中に人間が1人ってのもちょっと怖いけど、友情が成立しているので無問題ですか。とにかくみんなが集まって水着姿を披露してくれたんだからそれでいいと言う話もあるな。

 そして暁は相変わらず謎の多い美刃との逢瀬。何が目的なのかさっぱり分からない状態なのだが、彼女に関することやクレオメ(風蝶花)のことを思い出したら、何か良からぬことまで起こってしまうとのこと。彼女は一体何者なのか……って、今週最後に思わせぶりな仮面の女性がいましたがな。

 そしてミナの元を訪れたのは、血族であり、眷属であり、敵でもあるという、面倒な3人組。相変わらず吸血鬼社会の構造がいまいち分からないので彼らが何を成したいのかがよく分からないのだが、とりあえず要約すると「幼女相手にちゅっちゅしたい」ということでいいんだろうか。ミナの貞操を巡って3人がやんわりと権利を争っているという、冷静に観るとあり得ないぐらい気持ち悪い状態なのだが、ミナ姫から直接「喜んで子を宿そう」などと言われてしまっては、テンションがあがるのも致し方ない。もう犬っころになんて構ってる場合じゃねぇ。

 でもまぁ、とりあえずやるべきは犬っころの排除。邪魔な悪い虫を賭けの対象として亡き者にし、その結果でミナ姫争奪戦まで済ませちゃおうってんだから効率はいい。繰り出された刺客は、ちょっと荒れ気味のおねーちゃんと、不気味な文様を顔に刻みつけた中国風味のおっさん、そしてサイバーな衣装に身を包んだ謎の(?)ナイスバディ。うーん、そのおねーさんはドロップを発射したりしないんですかね。まぁ、何にせよ暁にとってはエラい災難である。3人のよく分からない追っ手を振り切り、無事にミナの元にたどり着くことが出来るのだろうか!? って、残りの話数から考えると、このミッションが終わるとこの作品も終わるよね。……なんか半端な締めになりそうです。

 今回も、なんだか画に気合いが入ってない部分が散見されたのが気になるところ。この作品は特に「ゆっくりカメラを動かして振り返りをダイナミックに表現する」というカット割りが(無駄に)多いのだが、そうした振り返りの作画ですら、何か怪しい部分がちらほら。難しい画なんだから、あんまり安易に使って馬脚を現さない方がいいと思うのだが。止め画とかでも遠景になるとかなり適当で、序盤の暁の顔とか、ギャグみたいなとこがあったぞ。シャフトさん、この作品を見捨てないであげて。

 まぁ、幸い演出面やシナリオの構成についてはそこまでひどいもんではなくて、今回風蝶花を使ってミナと暁の関係をたとえたくだりとかは、寓話が切ないだけに、何となくセンチメンタルな気分にさせるだけの力はある。画の方だって、ミナ姫のとっておきのスク水姿が見られたのでちょいとした眼福だ。ミナ姫の決意や恋心は充分伝わってくるので、あとは暁の方が何を考えているのかはっきりさせるだけ。エロい画伯キャラとかにお熱じゃ、単なる女好きにしかみえねーぞ。 

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「とある科学の超電磁砲」 6→7

 あらゆる面において期待を持って観ていた作品であり、その期待に充分に応えてくれたのは間違いない。改めて振り返ってみると、ここまで捻りの無い「普通の」ラノベ原作アニメできちんと風呂敷をたたんだことは、まず評価しなければならないだろう。

 もちろん、この作品の場合には、何度も触れたように大きな欠点も抱えていた。それが原作シナリオにおける世界設定の不備、キャラ心理の不可解さなど、要するにラノベにありがちな「適当さ」「嘘くささ」である。実際視聴時にはそのあたりの意味の分からない部分が鼻につき、どうしたって完全に物語に没入することが難しかった。「科学」という言葉をタイトルに冠し、能力バトルものとしての売り出しているのだから、プロットの練り方が直接作品の出来不出来に関わってくるのは当然のこと。ディティールを意識せずに適当に書き散らしただけのシナリオラインは、誰が見たって褒められる代物ではなかったはずだ。

 しかし、それを補ってあまりある魅力があったのも事実である。そして、その魅力を生み出せたのは、純粋にアニメスタッフの功績としてしまっていいのではないか。前半が原作準拠、後半がアニメオリジナルという構成になっていたわけだが、原作の持つ最大の武器が「女の子達の日常と非日常を描いた学園バトルドラマ」であることを理解し、その魅力を最大限に押し出すことを意識した作品作りが徹底していた。細かい作品世界のあれこれを多少犠牲にしようとも、魅力的なヒロイン勢を描くことに心血を注いでくれた。このあたりの手練手管については、流石の長井龍雪としか言いようがない。現時点で長井監督の携わった作品にはハズレがない(世間での評価は知らんが、「アイドルマスター」も充分面白い作品だったと思っている)。J.C.STAFF的にも「とらドラ!」→「超電磁砲」とヒットを2本繋ぐことが出来たわけで、長井監督の評価も安定したものになっているだろう。

 また、監督と製作スタジオの相性というのも無視できない。昨今はシャフトや京アニ、P.A.WORKSなど、独自性が強いスタジオの作品が注目を集めることが多いが、J.C.の場合、その特徴は原作再現率と、奇をてらわず、きっちり画面を仕上げる安定感にある。今作のように女の子がメインできゃっきゃうふふする作品の場合、やはり画面のクオリティというのは無視できないファクターであり、2クールのあいだに作画を崩すことなく、一定以上のクオリティで見せてくれたことに対しては素直に感謝したい。藤井昌宏氏によるメリハリの効いたキャラクターデザインを、ここまで動かせたのは大したもんである。そして、そうした保証があればこそ、長井監督の描く細やかなドラマ性というのも活きてくるというものだろう。取り立てて目新しいものがあるわけではないが、こうして必要な要素をそろえて見せてくれるアニメというのが、なんだかんだで一番安定するのである。

 そして、やはり無視できないのはキャストの魔力。メインヒロインの佐藤利奈に加え、新人賞コンビ(伊藤かな恵、豊崎愛生)のかっちりとした役作りには好感が持てる。その他にも敵役には田中敦子、大原さやかという嬉しいラインナップで、誰からも文句のでない鉄壁の布陣。植田佳奈、柚木涼香、甲斐田裕子、遠藤綾、生天目仁美、佐藤聡美、田村ゆかり等などの脇を固めるゲストもありがたい。

 そして、なんと言っても今作のイメージを決定づけたのは、黒子役の新井里美。彼女のおかげでこの作品が成立したと言っても過言では無かろう。彼女の偉業と作品の大団円を祝して、みんなで青空の下で叫ぶと良いだろう。「ジャッジメントですの!」と。

 

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 急転直下、という言葉がこれ以上ふさわしい展開もなかなかなさそうな第11話。ここまでなあなあで持ってきたので何となく終わらせる展開なのかとばかり思っていたのだが、どうやらきちんとやることをやる覚悟はあるようだ。

 リオが去り、雪深さも相まってなんだか寂しい時告げ砦。そこに訪れた奇妙な来訪者は、なんと敵国ローマの女性兵士だった。素敵なおっぱいをお持ちの敵兵アーイシャは、ローマ語しか話すことが出来ず、肌の色もいくらか浅黒い。クレハはかたくなに彼女のことを「敵」として扱おうとするが、隊員たちの反応はまちまち。

 カナタは単に物珍しさが先立つらしく、「ローマ人って初めて見ました」とお気楽な様子。彼女の持ち物にラッパがあったことも勝手な親近感を抱く理由になったのか、何とか意思の疎通を行おうと試みる。彼女の奏でた「アメイジング・グレイス」は、彼女の信条である「音は誰の上にも響く」を強く押し出したようだ。

 敵国の人間を見て過去の記憶がフラッシュバックしたのがノエル。彼女はヘルベチアの軍事施設で研究に従事していた過去があり、その時に生み出した成果が、軍事利用されたことに対してトラウマを抱いているようだ。「見えない死神」である天才少女は、傷ついた敵兵に、自分の咎を嫌でも刺激される。何とか乗り越えようと努力してはみたものの、最終的には「見えない死神」というキータームをアーイシャに宣告され、恐慌状態へと陥ってしまう。歳の近いアーイシャにまでその二つ名が広まっているということは、彼女が「生み出してしまった」災厄はローマに多大な被害をもたらしたようである。

 そして相変わらず腹に一物抱えているのが、隊長のフィリシア。リオとの誓いもあり、彼女は彼女なりに砦の役割を考えて指揮を執る。セーズに出現した敵兵というファクターは国際情勢に大きな影響を及ぼすらしく、彼女はその事実を囲い込むことで、何とかリオが動けるだけの時間を稼ごうとしているようだ。しかし、状況は休戦中と言っても戦時下である。残念ながら彼女の賭けは成立しなかった。

 4者4様で「敵国兵」という異分子に対する反応を見せる面々。そして唯一ローマ語を理解出来るユミナも、自身の信仰と、アーイシャの目的に戸惑いを隠せない。「世界を滅ぼした悪魔」、もしくは「黙示録の天使」とは一体何なのか。ぶっちゃけすっかり忘れていたが、1話でカナタの見た謎の化石(壁画?)が、最終局面で重要な役割を担うようだ。

 そしてついに現れた「敵」。ローマ軍は大量の実戦兵器を伴い、ノーマンズランドを進軍してくる。……って、そっちが隣国? ノーマンズランドって何も無い土地っていう設定じゃなくて、単に国境付近の不可侵地帯だったの? 5話の説明や7話の回想では、とてもその先に敵国ローマがあるとは思えない描写だったのだが……それともローマ兵は面倒な進路を取ってぐるりと大回りして、想定外の方向から急襲をかけてきたってことなのかなぁ。よくわからんが、とにかく凄い数と凄い気合いの臨戦態勢。講和条約やら何やら、この国の外交はあんまり役に立ってない模様。

 まぁ、とにかく各人の立ち位置は大体分かった。フィリシアが現場指揮、リオは上層部からの軍事介入、ノエルはタケミカヅチを起動させての最終兵器の役割だろう。そしてカナタが繰り出すのは、間違いなく「そらのおと」である。兵士になっておきながら敵兵に対して全く闘争心をかき立てない彼女、「ヘルベチアもローマも同じ音が響いていたんだ!」と完全平和主義の彼女のこと、きっと神々しいまでのアメイジング・グレイスを奏でて戦争終結に導いてくれるに違いない。……って、随分甘っちょろい脚本だな。流石にそんな安直かつつまらないオチにはならないと思うけど。

 今回はローマ語がドイツ語だったってことが分かった。敢えてアーイシャのデザインをあまり欧米人っぽくなくして(どちらかというとアラブ系に見える)、さらに言語がドイツ語、名前がローマと、ちょっとずつ色んなものを混ぜて明確なモデルを固めないようにしているようだ。戦争を描いた物語の場合、敵兵が転がり込んできて云々というシチュエーションは王道ではあるのだが、街の人々やクレハの様子を見る限り、やはり敵国と言えば鬼畜のイメージ。なまっちょろい性善説エンドとかは勘弁して欲しいな。最後の最後で何かエポックメイキングなことをやってくれることを期待したい。

 ちなみに、今回全編ドイツ語のアイーシャを演じたのは、なんと宮原永海。英語が堪能なのは知ってたけど、まさかドイツ語もこなせるとは。貴重な人材ですなぁ。そして人間の耳ってのは不思議なもので、しゃべる言語が変わっただけで中の人が誰なのか全然分からなかった。やっぱり聞き分けって純粋な音というよりはアクセントとかイントネーションで区別してるんだろうね。 

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 余すことなく、全てを注ぎ込んで駆け抜けた最終話。特に意外な部分もなく、予定通りの風呂敷のたたみ方だったわけだが、これがこの作品では最善の選択。正直、割と泣いてたりします。

 今回、動画部分で無駄に気合いが入っていたのがAパートで、なんと木山先生の車を使ったカーチェイスを交えた屋外バトルという、かなりのイロモノ展開。流石にそういう方向性で盛り上げてくるとは思ってなかった。婚后さんと黒子が真っ先に「ここは任せて先に行け」展開を見せ、固法先輩は大した能力でもないのにあの大爆発の単車からどうやって無事に着地したのかは気になるけどとにかく離脱。残されるのは、便利な張り付き能力を使い、車体の上という斬新なロケーションで巨大ボスと対峙する御坂。正直、テレスティーナさんの乗ってる巨大マシンは一体何なのかがさっぱり分からんし、どう見ても最終回を飾るのにふさわしい迫力があるとは言い難いのだが、そこは高速でかっ飛ばしながらの射撃戦という、難度の高い作画でカバーしている。
走り続ける車の上から応戦するというだけでも御坂が苦労するであろうことは想像出来るし、前半のクライマックスであるAIMバースト戦との差別化を図るという目的はおおかた成功している。ロケットパンチにしがみついてぶち壊すところから始まり、情報戦でリードしようとしたテレスティーナを出し抜いてレールガンをぶち込むシーンは文句の付けようのない名カットの連続。前回のエンディングカットからの引用に引き続き、今回は「吹き飛ばされて四つ足で着地する御坂」と「空中からテレポートして舞い降りる黒子」のカットがオープニングからの引用。こういう使われ方が本当にたまらない。また、窮地で御坂が叫んだ「黒子!」には、期待とか、願望といった意志が全く含まれておらず、叫んだ時点で「黒子がそこにいること」に一切の疑念の響きはない。そして黒子自身も、御坂が何を望み、自分が何をすべきなのかを理解し、何の躊躇もなく行動に移している。二人のあいだで全く言葉を交わすことなく、「やはり御坂が最も信頼しているのは黒子である」ということがひしひしと伝わってくる。今回期待していた黒子はっちゃけオチがなかったのは残念だったが、このシーンがあっただけでも充分でした。

 そしてBパートは一転して室内での戦闘。「解決かと思ったらキャパシティダウン」から「テレスティーナが真の目的を明かす」「学園都市の存在意義についての対立」「佐天さんホームラン」「テレスティーナさんブチ切れリーサルウェポン」「レールガン対決」と、わずか10分足らずでものすごい密度の展開となっており、少々詰め込み過ぎのきらいはあるのだが、それでもこの展開は大体予測できていたものであるし、ダラダラやるよりは一気に流された方がむしろ有難かったかもしれない。Aパートの御坂・黒子コンビの友情に続き、こちらは「瞬時に状況を判断し、無条件で佐天に全てを託す初春」と、「親友の傷つく姿を目の当たりにしながら、そこに割ってはいることをぐっと堪えて託されたミッションを遂行する佐天」という2人の友情パワーも確認出来るようになっている。初春は今回目立った活躍はしていないのだが、このくだりの判断だけでも見せ場といえるだろう。もちろん、ばっちり予想通りの働きを見せてくれた佐天さんもグッジョブである。まぁ、中央管理のシステムをぶっ壊したら枝先ちゃん達の保護装置とかも危ないんじゃないかって気もするのだが……大丈夫、佐天さんの判断に間違いはない。

 そして、最後はやはり主人公である御坂の見せ場。一度はモルモット扱いされた事に激昂した御坂だったが、佐天の魂の籠もったメッセージを聞いて今再びのクールダウン。最後に放ったレールガンを後押ししたのは、木山に対する贖罪の意識でも、テレスティーナに対する怒りや正義感でもなく、仲間達と過ごしてきた街への愛着。そして、かけがえのない友達のために。「女の子たちの友情を描いた物語である」というこの作品の根本部分をきちんと表明し、単に感情だけに振り回されず、きちんと地に足をつけて物事を見てくれる御坂さんのキャラクターもきちんと押し出してくれた実に印象深いシーンである。流れるBGMは、12話と同じく「only my railgun」。やっぱりこの作品はストレートなテーマ性ががっつり表現されるのがありがたいです。作画演出も文句なしで、先週から続く暑苦しいクライマックスとしては満点ではなかろうか。

 そして大団円は、ベタベタながらも木山先生を盛り上げる大集合エンド。プログラム起動で一瞬躊躇う木山先生も描写が細かいし、目覚めて真っ先に目の下のクマを指摘する枝先ちゃんが可愛いので万事OKではないでしょうか。婚后さんのスタンスは相変わらずだし、キャラクター総出演(インデックスさん!!)も嬉しいところ。ラストシーンでは御坂が「退屈しないわね、この街は」で締め。クライマックスのレールガン射出シーンでは、音としては聞こえないが、御坂は何かを叫んでいる。なんと叫んでいたのかは、視聴者のご想像にお任せされている。彼女はきっと、同じように叫んでいたんだろう。「この現実が好きだ」と。

 終わりよければ全て良し。とりあえず、現在のコメントはこのくらいで。 

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 ハリマー・スペランカー

 

2009年FNM(アラーラ・ゼンディカーブロックスタンダード)

 

土地(23)

平地×10 島×6

セジーリの隠れ家(ZEN)×4

ハリマーの深み(WWK)×3

 

クリーチャー(24)

ハーダの自由刃(WWK)×4

ハリマーの採掘者(WWK)×4

オンドゥの僧侶(ZEN)×4

カザンドゥの刃の達人(ZEN)×4

ジュワーの多相の戦士(WWK)×4

クローン(M10)×4

 

その他(13)

思案(M10)×3

宝物探し(WWK)×4

後追いの呼び声(ALA)×3

複製の儀式×3

 

サイドボード(15)

天界の粛清(CON)×4

瞬間凍結(M10)×4

否認(M10)×4

召喚の罠(ZEN)×3

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 ウメェェス! どこにいってやがった! と、文句の1つも言いたくなる第10話。まぁ、コミックス作業で忙しくてアフレコどころじゃなかったと、そういうことにしておきましょうかねぇ。マルチタレントも楽じゃないぜ。

 今回はゆのがひだまり荘の各部屋を訪ね歩く一週間。全部の部屋が埋まったからこそ出来るエピソードであるが、同じ間取り、同じ設備のはずの部屋を、こうもきれいに属性分け出来るもんか、という個性が見えてなかなか面白い。

 初日は宮子。彼女の部屋は何回か入ったこともある(特に1期ではクライマックスのネタの1つとして使われた場所でもある)が、今の時点では内装などは取り立てておかしな部分もない。敢えて特徴を挙げるとするなら、隣室の洗濯物をパクってきやすいところくらいだろうか。いかに親友とはいえ、やっぱり洗濯物を勝手に持ってこられるのは嫌だろうが……宮子が何もしなかったら、ゆのっちはしばらくのあいだ何を着て過ごすつもりだったんだろうか……

 2日目はヒロ。彼女の部屋も食堂替わりに使われているのですっかりお馴染みで、普段は全員で囲んでいるテーブルなども見慣れたロケーション。未だ色気づいていない娘に化粧品を勧める母親のような存在感は流石だが、朝は苦手で髪の毛3万倍。そういや今期はあんまりにょろにょろと動くシーンがないけど、その分(?)大盛りになっております。あんだけ朝が弱くて、よく母親替わりをやっていられるもんだ。

 3日目は乃莉。彼女の最大の特徴はやはりパソコン機材。そのためか、部屋の内装もいくらかモダンな仕上がりで、システムチェアのような小洒落た椅子など、地べたに座るのじゃなくて目線がデスクの高さになるレイアウトが特徴だ。ベッドの中で顔を見合わせるカットで2人の目線に合わせて画面が90度傾く場面があったが、わざわざ添い寝の雰囲気を強調するあたり、なかなか心得た演出である。

 4日目はなずな氏。正直、住人の中では一番特徴の薄いなずなだが、ゆのとは一番性質が近いのか、終始ほわほわしたムードで会話が進む。ゆのが先輩面出来る貴重な部屋として、今後も重宝するような、そうでもないような。ゆのは数学もあまり成績が良くなかった気がするのだが……流石に1年生の内容なら教えられるのか。

 5日目は沙英。こうして前部屋を巡ってみると、壁際にソファーをおいた沙英の部屋の間取りはかなり特徴的であることが分かる。スペシャルゲストに知花が(声だけ)登場したが、彼女の部屋の場合は、夜を徹して仕事を行う沙英のあまりのお父さんっぷりが格好いい。ほんとに忙しいんだろうなぁ。今時の高校生で原稿手書きってのが理由な気がするんだけど。それなりに稼いでるだろうし、PCくらい買おうよ。

 6日目は吉野屋先生(?)。ほんと、この人は迷惑だ。珍しく生徒を叱るシーンがあったわけだが、確かに理不尽ではあったな。それでも、その後の対応のさらなる理不尽さのおかげで霞んで見えるのは人徳といえるかもしれない。そんな彼女は未だに実家暮らしです。

 そして、ゴールとなるのは大家さん。実をいうと、今回は大家さんの家が初登場。エラいしっかりした一戸建てで、近くには「正の湯」の煙突も見えるのでひだまり荘からそんなに遠くではないのかな。どういう生活してるんだろう。鍵を探すだけで一苦労だが、やっぱり捜し物の時の定番イベントはマンガの発掘ですよね。書物や段ボールを積み上げた汚い和室に転がる大家さんは、中の人と製作会社繋がりで神原駿河にも見えました。沢城ネタをもう1つ出しておくと、ゆのが鍵を落としたシーンから大家さんに相談するつなぎで、真実→大家さんと声がガラリと変わる2役は流石の一言。音域広いなー。

 この作品にしては珍しくクルクルと場面の変わる賑やかなエピソード。もちろん単に背景がちょっと変わるだけなので作画の手間という意味では大した労力ではないのだが、それでも最後の入浴シーンのゆのが言っていたように、「何となく違うひだまり荘」が見られて興味深いエピソードではあった。そういや、今回校長先生が出てなかったな。3期に入って欠席は初か? 

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 「イッペン、シンデミル?」の着ボイスはちょっと欲しい気がしてきた第11話。そしてなんといつの間にか来日してやがったらしいアイザックとミリアまで登場しており、作者繋がりの化け物どもの存在が気になります。まぁ、あの2人は死なない存在だからどこに居てもおかしくはないわけだけどさ。相変わらずの空気の読めなさにほっこりですよ。ここからさらにニャンコ先生も登場すれば大森作品大集合になるんだけどなぁ。

 さておき、前回覚醒してみせた帝人を中心に、「ダラーズ」の真実が語られ、さらにそれを使って矢霧製薬を圧倒してみせるという、なかなか痛快な1話。……のはずだが、なかなか一筋縄ではいかないのがこの作品。最後の(どうやって判断したんだかわからんが)誠二が帝人へ挑みかかる引きは、一体どんな展開になるのかが気になって仕方ないですがな。相変わらず構成が憎たらしいなぁ。

 ただ、今回はちょっとシナリオ上釈然としない部分もあったので、まずはそれを確認しておこう。なんと言っても、今回一番納得出来なかったのは、クライマックスとなるダラーズの使い方の部分である。帝人は波江が動いたのを見てすぐに反応してメールを送信したわけだが、やはりどうしたってここにタイムラグは生じている。矢霧製薬チームがなんとなくダラダラしてくれていたために大事にはならなかったが、相手は実験のためなら人の命を何とも思わない集団である。それこそ誠二のように突如襲いかかってくるという可能性もあったわけだし、みんなしてメールを見ているあいだにさっさと片が付いてしまうという危険もあったわけだ。帝人が「数の力」をそこまで信用できた根拠がいまいち分からないし、不用心な気がしてならない。

 また、「メールチェックしてない人間が敵」というのは面白いアイディアだとは思うのだが、帝人はどこまでダラーズの拡大を実数として把握できていたのだろうか。数千単位で増え、その一部を何らかの手段であの場に集めたとも考えられるわけだが、それなら、矢霧製薬チームにもダラーズのメンバーが居ても不思議はないのだ。その場合、すぐに敵側に帝人の作戦は伝わることとなり、壮大な「こけおどし」が露呈することになる。「矢霧製薬の人間はダラーズではない」という確証をどうやって得たのか、それが一番気になった部分であった。

 しかしまぁ、そうした些末な疑問点があったとしても、今回のシナリオはやはり奇妙な爽快感がある。ダラーズの結成と浸透の過程が明かされ、一介の少年だと思われた竜ヶ峰帝人が、実は「創始者」であったことが判明する。これまでのエピソードではそのあたりのことを割と露骨に、かつ自然に描かないようにぼかしてきたのは素直にうまいと思う。知らんかったせいで色々と見当外れなことも書いてきた気がするけど、まぁ、アニメ初見の人間なのでこんなもんですよ。

 そして、「ありふれた幻想だけに、それは多くの人間が望んでいることなんだ」という台詞から、「数を武器として使う」という宣言への流れは、この池袋という珍妙な街の中において、なかなか面白い自己主張である。謀略の天才である折原臨也や、部類の馬鹿力を誇る平和島静雄、組織力の矢霧波江、そして魔性の能力を秘めたセルティなど、魔都池袋には様々な「強さ」がはびこっているわけだが、地味で非力な学生である帝人が手にした力は、「無色透明な緩やかな繋がり」という、何とも奇妙なもの。これを行使する方法として、「何もせず、ただ見つめる」という戦略をとったのも「田中太郎」である帝人らしい戦略で、あくまで暴力、謀略で勝つのではなく、「ただあること」によって敵をくじく。「ただあるだけ」の存在であるダラーズの創始者として、これ以上の自己主張も無いだろう。もちろん「努力をする時間も与えられない」といいながら、彼の手にした力は長年蓄積してきた「努力」の賜物以外の何物でもないのだが、そうした「手にある力」を存分に発揮しつつ、これまでの「帝人像」を崩すことなく作戦を遂行しきった姿は、何とも不可解な、興味深い主人公の姿であった。

 こうした「力の行使」のシーンの演出がまた面白く、最初は関係していそうな人間以外はモノトーンの人影で描かれていた部分に、帝人のメールが届くことで、少しずつ個体としての色を得ていくという描写がなされている。「色がないこと」が特徴であったはずのダラーズの存在が、「次第に広がり行く色」で表現されるというのは、何とも倒錯的で、見応えのあるシーンであった。

 そして、「ダラーズ」という都市伝説の上でもう1つの都市伝説である「首無しライダー」も現実のものとなる。「池袋における自分とは何か」で思い悩んでいたセルティ。新羅には「結婚しよう」とまで言われた彼女だが、自らの手で「首が他人のものとして人格を持ち、自分の手を離れてしまった」と認識したとたん、彼女はブチ切れてしまう。理知的な彼女のこと、流石に張間美香から首だけを奪い取ろう、などとは考えなかったが(何せ首の方だって「彼女自身」なのだから)、「首のない、今の自分」の存在価値を知らしめるため、全てをなげうっての壁面滑走からの大立ち回り。画的にも迫力のあるシーンだったが、なんと言っても我を失い、現実に寄りすがるセルティのもの悲しい慟哭が寂寥感を誘う。首もなく、名も奪われ、彼女は何をもってアイデンティティとするのか。池袋の住人達は、そんな一人の女性の懊悩の、決定的な目撃者となったわけだ。

 さぁ、次週でこの矢霧製薬の騒動は一区切りするのかな? ここまで盛り上がったバカ騒ぎ、何とか収めてもらいやしょう。 

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 エンディングのカオスっぷりが気になって仕方ない第10話。結局あれ、何だったんでしょう。ホラータッチだったけどところどころ意味のわからん絵も挟まってたし、曲がホラーと関係あるわけでも無し……いや、面白かったからいいんだけどね。

 今回のAパートは、なんかいい話。意外にも園児達の体操服姿は初なのかな。ちっちゃい頃から運動が苦手な子ってのは苦手なもんで、何で走るだけのイベントで優越つけにゃならんのだ、と思ってたりもするわけです。体験談ですけど。また走れる子ってのは無闇にヒーローになれるもんでね。流石に杏は普段から元気印なのでこういうところでは速い速い。意外にも柊師匠も2位と健闘しており、杏との仲の良さも伺わせています。師匠がつっちーに指導をお願いするシーンは、「珍しくズレたお願いしにいったな」と意外だったりもしました。忍者コスプレは何故かケムマキカラー。師匠は渋いなぁ。

 まぁ、そんなこんなで小梅が頑張るお話だったわけだが、今回ようやく気になりだしたのは、目立ってなかったけど小梅役のMAKOも案外存在感があるかもしれないなぁ、ということ。最近そこかしこで「かみちゅ」のBDのCMが流れるようになって、何年ぶりかでゆりえ様のお声を聞くことが出来たのが、何とも懐かしいのです。当時は新人ってことで苦笑いしながら聞いてたんだけど、別に当時から「下手だ」とは思ってなかったんだよねぇ。最近は「宇宙かけ」とかですっかり貫禄が出てきたとこを見せつけてたわけだけど、久し振りのゆりえ様は、相変わらずなんだかひっつめた様な声が愛くるしかった。あれって、素人っぽくてああなってたんじゃなくて、ひょっとして役作りであの声だったんだろうか。今回は小梅が泣きじゃくるシーンがあったわけだけど、なかなかいいものを見せてもらいました。

 そして一転、駄目な大人のお話がBパート。なんだか訳の分からないテンションのつっちーの告白シーンとかはついていけなかったんだが、それ以外の場面は園児達があまり出てこない大人の世界のダラダラした感じが、いいような悪いような。1つだけ分かることは、やっぱりつっちーは駄目な大人だということだ。まぁ、山本先生もあり得ないけどさ。

 そういや、居酒屋で何故林原が流れていたのかがちょっと気になるんですけど。スタチャ繋がりか。延々アニソンだけが流れる居酒屋とか、行ってみたいです。 

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 いよいよ本命、ESメンバー大集合の第22話。ストーリーは大きく動き、誰が見ても分かるクライマックスに近付いてはいるのだが、相変わらずところどころにちぐはぐな部分があるため、完全にのめり込むまでいかないのが悩みの種だ。

 アスクールはガクトエルの手に渡り、クフィーユも同型能力者として完全に力負け。どうにもしようがない状態かと思われたが、Gソサエティに生じた不和が原因となり、状況は少しずつおかしな方向へ。まず真っ先にガクトエルに対して背を向けたのは、これまで単なるお馬鹿キャラだった気がするリュビス。まぁ、彼女の場合はこれまで純粋に楽しいから戦闘に参加していた部分もあり、裏切り(というか気紛れ?)にもそこまで違和感はない。過去に命を救われた経験からガクトエルに与していたわけだが、クフィーユを駒としか見ずに切って捨てたガクトエルに、過去の自分の敵と同じものを見てしまったと、そういうことだろうか。クフィーユたちに「逃げろ」と言ったところで、どうせ「時間の凍りついた空間」が動き始めたらクフィーユ達がどこに逃げても死んじゃうじゃん、とかいうことは考えないのが彼女の単細胞なところかもしれない。

 そして、実際の現場で明かされた事実に動揺を隠せないのはリトゥーシャ。彼女の場合、ガクトエルへの憧れは「エネルギーの平和利用」というでまかせに依る部分が大きかったらしい。「爆弾」という端的な解決法に絶望しつつも、結局自分たちを取り囲む現状を打開する方策もなく、あとは惰性でガクトエルについていくしかなくなっている。

 とまぁ、この2人の心の揺れ、造反は意味が分かる。もちろん、一貫して「安っぽい悪役思想」をブレずに演じてくれているサフィルも大丈夫。ただ、他のメンバーがどういう意志で動いているのかが分かりにくい。おそらくシェイドもサフィルと同じく盲信の域なので問題無かろうが、トーチの場合、船中での会話(「敵にも信念があるんだろう」みたいな)を聞くと、どうやらかなり揺れている様子。そんな中で、結局諾々と作戦行動に従事しているのは何故なのか。彼もまた、ガクトエルに見切りを付けるタイミングが定まらないのだろうか。

 そして、常にリトゥーシャの影に隠れているパウークも、結局どこまで考えて動いていたのかが分からなかった。一応リトゥーシャよりもことの顛末は知っているようなのだが、それでもパートナーに黙って行動していたあたり、彼の考え方が今ひとつ分からない。多分今回ESメンバーにおさえられちゃったせいで彼らの活躍は今後ないだろうと思われるのだが、結局大した見せ場も無しに、丸め込まれてしまうことになった。

 ESメンバーといえば、あれだけの宇宙大戦争が演じられているのに一箇所に全力投入されるのもどうかと思う。あげくサフィルの攻撃に対して「奇襲でも無ければこんな能力大したことない」って、死んだトリクシーたちに申し訳ないと思わんのか。ほんと、内容がバトルになるとこの作品のショボさは揺るぎない。

 どうしても「終わらすために終わらせている」感が否めない展開になってきてはいるのだが、一応人命を選択させることでアスクールが悩むところなんかは、王道ながら理解しやすい問題提示である。これまでGTO側とGソサエティ側をまんべんなく描いてきたおかげで、リトゥーシャのばあちゃんを巡ってのお互いの懊悩とか、クフィーユを巡っての仲間意識とか、そういうややこしいファクターが一応キャラの行動原理として機能している部分は見どころといえるかもしれない。これで装置を停止させるシーンとかにもっと緊迫感があれば、サスペンスタッチの物語としてそれなりに見られるものになったはずなんだけどなぁ。トゥイードゥルダムがどこをどう動いたのかとか、さっぱり分からんがな。

 ま、とにもかくにもエク・リュミコンビが復活したわけです。彼女たちの活躍を見るために散々文句を言いながら半年観てきたんだから、この後なにも無かったらただじゃおかねぇ。 

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プロフィール
HN:
Thraxi
性別:
男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子
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↑越えられない壁
沢城みゆき 斎藤千和 
中原麻衣  田中理恵  
渡辺明乃 能登麻美子
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