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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 決意が集う、第23話。水は低いところに流れるとはいうが、まるで神の手のなせる業のように、3つの戸惑いは決意に変わり、気付けば一所に収束している。迷いに迷った水の行く先は、「ブルースクウェア」という名の青い決戦場である。

 端的に言ってしまえば、次回の最終回のために助走を付けるエピソード。これまで散々迷い、謀られていた3人の「首領」たちは、法螺田という名の大きな悪意を前にその全てを捨て去り、自らの信じる道を歩むこととになる。

 まずは帝人。他の2人が激動の世界に身を委ねている中、彼だけは自宅の布団で耳を塞いでいた。前回行った「ダラーズの解散」という判断は彼なりに真剣に考えた結果のようであるが、やはり「色の無いダラーズは、こうしてまた色を失っていくべき」という彼の言い分は詭弁に聞こえてしまう。結成された状態、つまり前回の園原を逃がすパートのような状態でも、ダラーズは色を持たないままであったはず。それを、ここで改めて「色を無くすために解散する」というのはいささか都合が良すぎる。確かに、解散宣言を出したことはおそらく黄巾族には伝わるだろう(ダラーズとの掛け持ちメンバーはいるだろう)が、それは消極的な対策を講じることで完全に暴力に屈してしまったことになり、あれだけダラーズを守ろうとしていた帝人の行動としては情けない。

 ただ、あの判断は彼が「何も知らなかった」が故のものであることは考慮しなければならなかった。「自分が作ったダラーズなんてお遊びのせいで園原や街の人間が傷ついている」という大きすぎる問題を抱えた時、帝人は正直何もできやしない。せめてもの抵抗として、「解散」という選択肢を選ばざるを得なかったのは確かであり、そうできたのは、彼の勇気の表れである。

 そして、今回そんな彼にもたらされたのは、セルティの持ち込んだ「全ての真実」。園原のこと、そして紀田のこと。ダラーズを解散した今、帝人に出来ることは何も無い。力も、数も、今まで使えたものは全て捨てたのだ。それでも彼は、悩むそぶりすら見せず、セルティに従って走り出した。「自分の問題」と思っていた悩みは、紀田や園原といった「他人」も全く同じように抱えていたことを知ったのだ。これは既に、ダラーズが自分だけの問題じゃないのと同じように、池袋の全てが、園原の問題でも、紀田の問題でもなくなったということ。全ては、3人の問題になった。「どんなに嫌なものでも見る覚悟がある」との返事は、何も出来なかった不甲斐ない自分に、ようやく何か出来るかもしれないという、かすかな望みだ。

 静雄の来訪によって、黄巾族が遂に一線を越えてしまったことを知った園原も、これまでのような「額縁」を生み出すことなく、いつの間にやら走り出していた。彼女の頭にあったのは、紀田への絶望感のみ。自分のこれまでの行いで、紀田は遂に行くところまで行ってしまった。こうなっては、今更罪歌の子供のこと、自分のことを気にしている余裕は無い。「自分の問題」の枠を飛び越えてしまった紀田を何とかせんと、園原も単身、「罪歌」としての使命を果たしに向かう。すんでの所で紀田の命を引き留めた「罪歌の命令」は、園原の信念が通じた起死回生の一手。

 そして、法螺田の反逆ののろしに、「過去の追従」を決心した紀田正臣。サイモンには今生の別れを告げ、彼は歩き出す。あの日、三ヶ島沙樹を目の前にしながら動けなかった自分、そんな過去から逃げだそうと背中を向けていた自分。過去に押しつぶされぬよう、真っ二つに引き裂いたブルーの波の中を、一歩一歩踏みしめるように歩いていく。あの日は歩けなかった。それでも、今は真っ直ぐに歩くことが出来る。

 法螺田を殺す決意、つまりブルースクウェアを殺す決意というのは、自分が死ぬ覚悟をするとともに、あの日果たせなかった沙樹への贖罪と、過去の自分をも殺さんとする、二重の死の決意。一度は頭に一撃を食らった彼が一瞬のこととは言え立ち上がれたのは、その決意に、後ろを向くという選択肢を与えられなかったため。自分が死ぬとしても、守るべきは今の仲間たち。貫くべきは、過去に朽ちた勇気。紀田の決意は、最も確実に、たった1点の突破口を見据えている。

 結局、全ての決意はこの場所に集まった。紀田を止めようと駆けつけた園原が見たものは、血に伏した彼の姿。その一瞬で、彼女も全てを悟っただろう。そして、最後に登場したのは帝人。彼の思い、紀田への友情と園原への愛情。この2つだけは、何が起ころうとも変わらぬものであり、絶望にうちひしがれた2人を救うことが出来る唯一のものであろう。また学校に戻って、あの日常を送れるようにするために。

 もう、野暮なことは言わずに次回を待ちたいですね。今回強いて面白かった点をピックアップするなら、例えば撃たれても元気な静ちゃんの姿。気付け気付け。そして、セルティに電話をする新羅、というのも地味に面白い。完全に一方通行の通話って、ものすごくストレスが溜まりそう。セルティもメット被ったまま携帯持ってて伝わるものなんでしょうかね。また、これまでしつこすぎるくらいに気にしてきた「色の問題」も、今回は収束の様相を見せた。3人が集まったブルースクェアの集会場は、黄巾族の黄色を基調としつつも、法螺田の後ろの照明などは、黄緑色に発色している。黄色が緑に変わるということは、当然そこに「青」が混色されていることを表している。

 残されたファクターは、臨也の野望と、それに呼応したセルティの首の問題。来週で解決出来るのかどうかは分からないが、とにかくおさめるべきは現在の動乱だ。さぁ、最終回は何を見せてくれるのか! 刮目して待て!! 

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 まさかの妹キャラ登場に話題騒然の第9話。え? そうでもない? まぁ、話題性の無い作品ですからなぁ。

 前回の引きから、どれだけ颯爽と松吉を救援するのかと思っていたら、ものすごく地味に、あっさりと奪還を終了させてしまった政之助。雇われのふりをして忍び込んでいる手前、おおっぴらに救助は出来ないんだろうと思っていたので、あっさり真正面から助けに行ったのは少々拍子抜け。自分の見張り当番の時間帯ではなかったようなので松吉との直接の関与は明るみに出ていないのだろうが、これで近江屋の一件に続いて「用心棒に入ったとたんに警護対象がさらわれる」という事態が重なってしまいました。信用商売ならおしまいです。

 ただ、救助の前に展開された、松吉が囚われた蔵の前での小競り合いはなかなか面白いシーン。痛めつけられた松吉を庇おうとする政之助に訝しげな顔をする菊屋の用心棒。それに対し、政之助はこれまで見たこともないような毅然とした態度で、その場をおさめてみせた。普段なら考えられないまっすぐな視線と、その場に適した無難な受け答え。あの場で疑いを膨らませず、さらに松吉の身を守る方法としてはベストの選択肢だったのではなかろうか。あのシーンだけ別物みたいだったなぁ。

 そして、ちょっとした反則ツールである八木が暗躍したことにより、大津屋と菊屋の事件は万事解決。八木の絶妙なサポートにより、大津屋にも被害は出ず、松吉は嫌でも「恩」を感じざるをえないような状態。なんだかうまく行きすぎたような気もするけど、政之助は晴れやかな顔で「めでたしめでたし」ってな風だったので、これはこれで良しとしますか。後日談の中では各人の松吉への接し方が描かれており、お互い皮肉混じりながらもしっぽりと友情を確認し合う梅と松吉が実にいい感じ。「親馬鹿過ぎるおめぇを見たくなかったけど、実際のところすごいと思うよ」というツンデレ風味の松吉。そして、それに炊事洗濯で応えてあげる家庭的な梅。こうしてみるといいコンビじゃない。

 政之助は相変わらず空気が読めないままであるが、松吉の現状と心情を根掘り葉掘り尋ねてまわり、いちいち「野暮でござった」と頭を掻く。このキャラクターで許されるのはあんたくらいのものだ。でも、松吉もきちんと「3人目の恩人」として認識してくれているらしく、友情アイテムである「松のかんざし」を贈呈。五葉の働きで手に入れた金の使い道も判明したし、松さんテラツンデレ。

 そして、1人達観したような視線を送り続けるのが、弥一である。「無事で良かったね」の一言も無しに、松にかけた言葉は「仕事を頼みたい」。この2人の関係性は、あくまでこのままがベストであるということを、どこかで感じ取っているのだろう。松吉の方もそれが自然であるらしく、怪我も快癒していない身であるものの、早速弥一のために動き出してくれている。これはこれで面白い友情の形と言えるかもしれない。

 そして、そんなかりそめの平和を乱す事件が2つ。1つ目は、突如来訪した政之助の妹、幸。兄の家を訪れたら妖艶な女性が1人の時点でドギマギ。その後懐かしの兄に実家での不満をぶつけるも、政之助は自分の言い分に共感してくれず、結果は幼さの残るふくれっ面。政之助、こうして頼られてきたってことは、一応兄としては慕われているみたいね。行き場を無くした幸は、おたけが気になってしばらくくっついてるみたい。秋津家の人間は人の心の隙にするっと入り込んで犬みたいに可愛がられる属性でもあるのかしら。

 そしてもう1つの事件は、八木の介入を快く思わない弥一による牽制。確かに、悪党集団の仕事に与力同心が一枚噛んでくるのは都合が悪い。しかも八木という男はなかなか食えない奴で、弥一が自分の思惑通りにコントロールしている五葉という組織にとっても異分子には違いない。この2人の小競り合いが、最終回に向けたクライマックスになるわけですな。

 そして、そんな八木が絡んでしまったせいで面倒なのが、弥一と政之助の関係性だ。「初めのうちは面白かったが、今は鬱陶しいとしか思えない」という弥一の言葉に、政之助は素直に狼狽する。そして、「それが駄目だ。ポーカーフェイスを貫けないなら、八木には会うな」というのが弥一の命令。言っていることはもっともなので、政之助も言い返すことも出来なかった。

 ここで微妙なのは、この「今はお前さんが鬱陶しい」という台詞が、どこまで弥一の本心なのか、という部分である。作中の流れからすると、弥一はこの台詞でもって政之助の動揺を誘い、「それみたことか」と揶揄するための台詞ととれる。実際に政之助もそう受け取っており、「先ほどの弥一殿の台詞には驚いた」と溜息をもらしている。しかし、本当に単に政之助を驚かすためだけに、弥一が口からでまかせを言ったのだろうか。彼の中で、政之助という人間の持つ奇妙な魅力のようなものを、処理しきれなくなっているのではないか。彼がきてから、梅も丸くなったし、自分にしか懐いていないと思っていた松吉までもが政之助に懐柔されている。この状況を、弥一はどのように思っているのか。最終的には、やっぱりこの2人の心の通わせ方がメインテーマだと思います。

 なにやら情報屋を介して五葉に近付く黒い影もあり、最後のヤマもきっと大きい。どうなりますことやら。 

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 「ん? 間違ったかな?」と言って欲しかった第11話。拳王なのにやってることがアミバっぽいよ。

 強硬手段に出た父親に対し、恋人ニノの一言から奮起して反撃に出るリク。ただし、しょせんは若造の浅知恵、軽く父親に上を行かれ、家名の大きさに太刀打ちすることも能わず。基本的に「リクが優秀な事業家である」っていう側面がこれまで全く描かれてこなかったので、今回のエピソードもいまいち説得力が無く、盛り上がりに欠けます。高井の暴れっぷりが楽しいくらいかね。ニノの語るリクに対する思いも3日で忘れるようなものなのであまり深みも無く、リクが河川敷にどこまで思い入れを抱いているかも描かれてこなかったので説得力も微妙。シリアスな話に振られると、この作品はどうやって見ていいのか分からないし、覚悟して見ると、フツーの作品なので引っかかる部分が無いのである。マリアが画面上にはいたけど台詞なかったしな……

 どうせなので本編に関係ない話題を一つ。今月のニュータイプの新房特集に載っていたが、今回、千和は「千和さんなら1人でステラやれるよね」と言われたらしい。何その信頼感。そりゃまぁ、「絶望先生」であの「前巻までのあらすじ」をやりきった人間に不可能はないだろうが……しれっと幼少期のリクまでやらせているあたりが流石。千和とみゆきちに限っていえば、「シャフト声優」とコネやごり押しを揶揄するのは見当違いと断じることが出来よう。そりゃ、自分が音響をディレクション出来る立場になったら、あんなに便利な役者を使わない理由はないだろう。あ、小見川は知らん。 

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  神浜市の自然の奥深さに恐れおののく第36話。ちょっと漁船で移動するだけであれだけの規模の洞窟があるとは……恐ろしい町だ。

 今回はリコとケンの関係性がやんわりと変わる、実に印象深いお話。一応ミサに認められたりしているところを見るとケンもなかなか頼りになる奴のようだが、今回のように馬鹿要素を廃してきちんと男を見せられたのは初めてのことかもしれない。ネズミ好きでネズミ属性の男の子ってのはなかなかキャラを立たせるのも難しいのと思うのだが、コウモリとの対話や方向感覚の鋭敏化、さらにクライマックスの「あの台詞」と、なかなか上手い具合にネズミ属性をポジティブに活用している。

 ストーリーは、タイトル通りの「宝探し」なわけだが、この作品のすごいところは、次回予告でとんでもない設定が出てきて、「またまたご冗談を」と思っていたら割と真正面から無茶なネタを描いてしまうところ。特に宇宙人のUFOの回は「一体何をUFOと勘違いするのかしらね」と思って見ていたらマジもんのUFOの中で途方に暮れていたので、どうしていいか分からなかった。今回もそれは同じで、「宝探し」とのことで「どこに行くんだよww」と思っていたら、本気でそれなりの規模の洞窟に突入してしまった。どんな理由にせよ、あの洞窟に単身乗り込めるケンの親父がまずすげぇ。

 そしてそれなりにシリアスに展開するリコとケンのドキドキ二人旅。鈍感2人の珍道中なので小学生らしい掛け合いになっているのだが、あのシチュエーションで「自分を喰え」とさらっと言えるケンは男の子としても最上位に位置するくらいのイケメン。しかもその台詞が絶望からヤケになって漏れたものでも、ちょっとキザったらしく頬を赤らめて言った台詞でもなく、本当にさらっと、何気なく言った台詞である。他にも寒さで弱ったリコをすぐに抱きしめてやれる男気、何気なく上着をかけてやるさりげなさ、やべぇ、格好いい。ここまで気遣われたら、流石のリコも従順にはなるよ。いや、なってなかったけど。

 今回は本当にこの2人のいちゃいちゃっぷりを眺めるだけの回で、タイトルに登場したゾウなんかはほとんど出番も無かったわけだが(彼はどうやってあの島に行ったんだろう……)、個人的にはポチ姉のナイスボケが印象的。家族5人で食べるとしたら多分600グラムでも足りないくらいだと思うけど。

 で、今回のエピソードで脳裏に蘇ったのは、カノンの中の人繋がり(?)なのか、CCさくらの17話、「さくらのこわーいきもだめし」である。あれは確か臨海学校に行ったときのエピソードだが、友枝町近辺にも結構な規模の洞窟があったわけだ。そして、暗闇で協力するのは普段あまり仲の良くない男の子と女の子。真っ暗な中で協力して問題を解決するのが、子供たちの仲を取り持つ第一歩なのは10年経っても変わりませんな。ちなみに、小狼が始めてさくらを名前で呼んだ「さくらと小狼とエレベーター」(57話)も、暗い閉鎖空間の中でのお話。あのあたりの雰囲気が大好きでした。

 流石にリコとケンは最終的にさくらと小狼みたいな関係にはならないだろうけど、今回の男前ケンにならリコを任せてもいいと思った。既に父親の心境です。でも、リムをタマオに任せるのはちょっと……

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 ラストバトルで馬鹿大爆発の第23話。流石にこの馬鹿馬鹿しさは素晴らしいと言わざるをえない。突き抜けた先に待っていたラストバトルが、なんかショボくてもいいじゃない。だって、はなから真面目に戦う気なんてないんだもの。エロ馬鹿だもの。

 水の聖堂に突入し、念願のサルイ・スーの生神女の前で激戦を繰り広げる燈(黄金のクェイサー)とサーシャ。頑張っているのは分かるのだが、基本的にサーシャの攻撃なんて単調な剣撃だけだし、黄金のクェイサーは「分子分解」という素敵な特殊能力を見せてくれた以外は、単に殴りつけたり石をぶつけてきたりするだけのいやらしい敵。特に絶望感も演出されないし、そこら中に乳を丸出しにした女性キャラがいるせいで、余計な修正と静止画が混ざるのでシーン自体ももっさりしたもの。こればかりはしかたないことはこの半年で分かっちゃいるけど、抱く感想といえば「うわー、豊崎愛生ががんばってんなー」というくらい。いや、豊崎はこの作品で本当に面白い仕事をしてくれてますよ。正直、それだけでも充分楽しいくらいに。

 だが、修正入りでもあの画は流石に吹く。過去には某アニメではおっぱいリロードなどというアホな必殺技もあったが、今作で炸裂したのは、サーシャの魂の一撃を受け止める「巨乳白羽取り」。……ハラショー……ここまでアホな絵面はなかなか作れませんて。あとはアホにアホを繋げるこの作品の真骨頂。乳が吸いたいために死の淵から立ち上がる主人公。威勢良く啖呵を切る台詞は、「この乳はお前のような下衆が汚していい乳じゃない」「お前の乳はお前のものだ」「吸い出してやる、全てを、何もかも!」……ほんと、いい病院が紹介したくなります。あれだけ絶望していた燈の操りも、搾乳であっさり解決。

 最終戦の勝敗を分けたのは、その場にいる全ヒロインからの一斉授乳という最終手段。敵の攻撃を華麗にかわし、テレサからは普通に授乳、華からはアクロバティックなローリング授乳、そして燈からは天へ舞い上がりながらの廬山昇竜授乳。あらゆる乳を吸ったことで、世界は救われたのです。あんだけ剣を振るってきたのに最後の一撃は拳骨かよ、とかいうことは、もうどうでもいいんです。修正が入っているせいで見えないところは見えないわけですが、とにかく馬鹿なことだけはわかりました。ヒロイン一斉エクスタシーが決めシーンのバトルアニメって、どうよ。恐れとともに跪くよ。

 流石に今週分は、無修正が楽しみだな。

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 さわちゃん無双の第10話。正直どないやねん、と思うような内容ではあるのだが、一介のサブキャラをメインに据えてここまでがっつりと話作りが出来てしまうこの世界には感心する。さわちゃんって、ひだまりで言うところの吉野屋先生よりも出番少ないキャラなんだぜ。

 おしとやか美人先生と、ちょっとおかしなド迫力ねーちゃんという2つの顔を使い分けるさわちゃんがそのペルソナを脱ぎ捨てるというのがメインストーリーで、クライマックスのライブのくだりなんかは、実にありきたりで分かりやすい流れ。ライブシーンの処理も流石に慣れてきて、もちろんうまいとは思うが、そこまでインパクトのあるものでもなかろう(まぁ、覚醒直後のさわちゃんのひと睨みの迫力はなかなかのものだったが)。

 その上で、今回のエピソードで描かれたのは、まずは軽音部5人組の、ちょっとおかしなロケーションでのドタバタ劇。例えばファミレスでオーダーを巡ってバタバタする唯なんか、その心情が分かるだけに微笑ましくも馬鹿らしい。この際だから「尾行するのに制服姿で5人して楽器背負うのはどうよ」とかいう話は置いておくとしてね。他にも、今回最も異色だったのが、おでんの屋台で先輩の話を聞く面々。流石にこの組み合わせは想像出来なかった。そして、不思議と屋台をエンジョイしている面々が溶け込んでいるのが謎。その後の教室でのメモ回しから廊下へのコンボも、普段意外と授業中の描写がないだけに新鮮なシーン。ほんと、なんで女子ってああいうのが好きなんでしょうな。

 そして、もう1つ今回のエピソードでフィーチャーされたのは、「大人になること」と女子高生(というか唯)の関係性。この作品ではさわちゃん以外の大人というものがなかなか登場せず、今回キーとなった紀美は、数少ない「唯たちに干渉した大人」である。年を経ても変わらなかったデスデビルとさわ子の関係は、そのまま将来の唯たちの姿でもある。「大人になったら大人になるのか」という唯の疑問は実に的を射たもので、嫌が上でも変わっていくこれからの生活を想起させる、ちょっと切ないファクターでもある。そうした「変化」について、唯は唯なりに感じ取っているようで、憂に対して何気なく口にした質問は勿論端的な表れだし、ジュースを飲むかと訪ねられてお茶がほしいと答えたこと、廊下に立たされたときに教室の表札に向かって飛び跳ねたこと、屋台でギー太を返してもらった後に何気なく音を出してみたこと。それらは、将来への不安と、期待の表れだったのではなかろうか。

 こうした「デスデビルのメンバーと軽音部のオーバーラップ」はなかなか心憎い演出で、2つの「青春」が相補的に影響を与えあっている。例えば、これまで我々は2クールのあいだ軽音部の日常生活を見てきたので、それを反映させることで、本来なら何一つしらない、さわ子たちの青春時代を数枚の写真から思い描くことも出来るし、逆に、彼女たちの卒業写真から、嫌でも唯たちの卒業というファクターにも目を向けざるをえない。その上での結論は、「大人になっても、大丈夫だよ」というさわ子の現在で締めているのは本当にありがたかったです。変わらぬ日常、っていうのがこの作品の大命題だものね。

 でも、今週一番印象深かったのは、実は憂の何気ない返答の一言。唯の訳の分からない質問に対して、「ジュース飲む?」って……姉の質問のすべてを飲み込んで、自分なりの答えを持ってないとこのレスポンスは出来ない気がするんだけど……すげぇな。

 あ、今回はあんまり出番がなかったんですけど、一応今週の1枚。「アイアムアペン」はボケの基本。

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 6月11日 ドラフト模様(ROE×3)

ピック順 【Van】→【Serra】→【Sangriter】→【Alessi】→【Thraxi】→

 エルドラージ5発目。来週以降は、メンバーが出張で長期遠征のためにしばらくドラフトが出来ないらしいです。そのために、オンラインでやってる人間以外はなるべく鬱憤を溜めないように試合を展開したいところ。

 今回のドラフトは、ピック中に漂う空気がなんだか微妙。どうも、全体的なパックの流れが悪く、様々なデッキの根幹を成すようなキーカードが少なかったのだ。おかげで多くの人間が「今回どうしたらいいの?」と途方に暮れることとなり、試合前からヤサグレてる人間も約1名いた。まぁ、そのヤサグレ具合と勝率がかみ合ってないのはどうかと思うけどさ。

 結局、試合前に少し話していたが、我々のドラフトは5人戦という些か特殊なバトルフィールドであり、どうしたって充分な枚数のピースは集まらない。この環境は様々なデッキコンセプトがあるわけだが、それをきれいに尖らせたデッキは作りにくいのが実情だ。あとは、その「尖りきらなかった部分」をどう埋めるかということで、結局「誰が使ったって強いカード」で埋めるのが一番正しいのである。なんと夢のないことか! まぁ、今回の優勝デッキは夢に溢れていましたよ。主に悪夢だけど。

 今回のレア度数は4.06という高値をマーク。レアゲーとかレアゲーとかレアゲーがあったよ!


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<白>

 

Accorder Paladin 調和者隊の聖騎士 (1)(W) U

クリーチャー・人間、騎士

3/1 喊声

 我々の中では「ティンベー」の名前ですっかりお馴染みになった「調和者隊の盾」をもっていた集団、調和者隊。白の剃刀ヶ原在住の連中(オーリオック)の一群のようだが、今回は鉄壁の防御を誇るティンベーではなく、積極的に攻めに出るカードで荒々しさをアピールだ。2マナ3/1といえば未来予知で登場してリミテッドの場合は割と簡単に9点とか削っちゃった恐怖のバニラ「第六隊の刃(FUT)」と同じステータスで、そのスピードは折り紙付き。相手がちょっとでもまごついたら、その瞬間にあっという間にコスト分の元は取れる。そして、今回はアンコモンってことで喊声能力まで手にし、仮に2ターン目に出られずとも、自身のパワー3と広範なサポートで充分に嫌なアタッカーとなってくれる。これまでの白は「ケンバの空護衛」などのフライヤーを基盤とする戦術だったが、こいつがいればフライヤーは勿論、2ターン目からちゃっちゃと地上の戦線も維持出来るのである。みんな、「板金鎧の海うろつき」の用意だ! 俺は「煙霧吐き」を集めるから!

 

Ardent Recruit 献身的な補充兵 (W) C

クリーチャー・人間、兵士

1/1

金属術 - 〜は+2/+2の修正を受ける。

 一回り小さな「甲殻の鍛冶工」。シンプルイズベストなデザインかと思いきや、基本的にアーティファクトの数が前提となる金属術カードにおいて、絶対的なコストの軽さはそこまで大きな意味をもっていない。どうせ1ターン目に出したところで1/1からは動きようが無いからだ。よって、最終的なサイズが大きな「甲殻の鍛冶工」の方がよほど有益な生物である、という結論が出る。3/3程度では後から出てきた「ヴァルショクの模造品」などで相打ちしやすいし、「ニューロックの模造品」「ガルマの保護者」など、タフネス4の生物であっさり止められるのも難。よほど金属術に自信がある前のめり白ビートとかならマナカーブを埋める上質な生き物といえるが、そこまでソリッドになっていないのなら、慌てて採用するほどのものでもないだろう。ま、「回収の斥候」を入れていたならコンセプトを統一するためにこちらに入れ替えた方がすっきりするとは思うが。親和などの下の環境のデッキだとそこそこ面白そうだが、どうせ一気にアーティファクトを並べる親和デッキなら「頭蓋囲い」なんかでパワーは爆上げするわけで、3/3になったところでそんなに差はない気がする。

 

Banishment Decree 消失の命令 (3)(W)(W) C

インスタント

対象のアーティファクトかクリーチャーかエンチャント1つを、そのオーナーのライブラリの一番上に置く。

 「ライブラリの上に置く」は元来青の能力であり、代表的なところでは「時の引き潮(9ED)」や「追い返し(ODY)」などのクリーチャー戻しがあるし、変わり種ではスペルをカウンターする代わりにトップに戻す「記憶の欠落(7ED)」なんてものもある。これはおそらく、使役者であるプレイヤーの脳内を表すライブラリに呪文そのものを押し込めるのが、精神を司る青にふさわしいと判断されたためだろう。しかし、この効果が「元いた場所に押し込める」「懲罰する」というイメージに合ったのか、例によって次元の混乱のカラーバイ調整後に、白にも移植されてきた。「記憶の欠落」は「確実性の欠落(CON)」へと渡り、「時の引き潮」は「破門」になった。さらにライブラリの奥底に押し込める「失脚(ROE)」なんてスペルもある。今や、ライブラリに追い返す仕事は白のものである。で、そんな白の新たな誇りを存分に発揮してもらったカードがこれ。青には出来ない特性としてアーティファクトやエンチャントすら押し込めることが可能で、インスタントなのでトリックとしても悪くないカード。5マナと重たくなってしまったのは難点だが、実質的なアドバンテージを失わずにテンポを刻めるだけでも、リミテッドならばかなり優秀である。出来れば時間稼ぎを有効利用出来るよう、自軍有利の状況を一気に畳みかけられるデッキで使いたいところだ。多分やらないとは思うが、「知性の爆発」とのプチコンボとかに期待してもいいかもね。

 

Choking Fumes 窒息の噴煙 (2)(W) U

インスタント

各攻撃クリーチャーに、−1/−1カウンターを1つ置く。

 ジワジワとファイレクシアに浸食されつつある白は、既に−1/−1カウンターを置くことに全く躊躇いがなくなっている。そして、それを白なりのシステムに組み込んでオリジナリティを出したのがこのカードだ。お得意の「攻撃クリーチャーだけディスる」効果に−1/−1カウンターを絡め、狙い撃てれば敵軍だけに甚大な被害を与えることが出来る。全体に−1程度だとそこまで効果がないようにも見えるが、これを使ったあとで当然ブロックも出来るわけで、計算を狂わせる効果はかなり高い。リミテッドで相手が数を頼みとしたビートだったり、全体的に線の細い連中だったりした場合の効果は覿面だろう。つまり、喊声を武器にしたデッキに強いってことだ。……白は白を目の敵にするのか……

 

Divine offering 神への捧げ物 (1)(W) C (5版などから再録)

インスタント

対象のアーティファクト1つを破壊する。あなたはその点数で見たマナコストに等しい値のライフを得る。

 随分古いところからの再録。アーティファクトだけでエンチャントに触れないようになっているのは白インスタントとしては珍しいカードだが、これは同じセットに「解呪」も一緒におり、後に続くテンペストでこれと対になる「穏やかな捧げ物(TMP)」が登場することで実現した特殊なスタイルだろう。当然同じセットには「粉砕」もいたわけで、この当時は色の棲み分け云々以前に赤の破壊能力が冷遇されていたことが確認出来る。そして、この世界では実に14年ぶりにこのカードと「粉砕」がまた同じ土俵に上がってきた。「粉砕」が1引きされる環境なのだから、当然このカードも同じ。おまけにライフゲインまで出来るが、まぁ、そこはホントにおまけで。現時点では「存在の破棄」の追放能力が割と便利だったので、あれに比べるとちょっと見劣りするくらいか。まぁ、インスタントだから文句無しなんですけどね。

 

Frantic Salvage 大あわての回収 (3)(W)

インスタント

対象の、好きな数のあなたの墓地にあるアーティファクト・カードを、あなたのライブラリの上に置く。

カードを1枚引く。

 墓地にあるアーティファクトならば何枚でも引き直すことが出来るようになる、アーティファクト版の「足の底の饗宴(LRW)」。最低限インスタントタイミングでの「墓暴き」と同じ効果くらいにはなるので、効果としてはそこそこ。1枚でゲームを決められるような鬼カードがある場合には何枚か確保しておくと安定感が増すだろう。「好きな数を」拾ってこられるところも強そうに見えるのだが、「足の底の饗宴」の時にはこの効果はそこまで有効利用されなかった印象がある。結局、これをキャストする前に墓地にあるカードということはそれなりにコストが低くて「それ以降に引かなくても良いカード」であることがほとんどだからだ。どちらかというと後のドローが阻害される不安感の方が高い。結局、せいぜい2枚くらいを積んで回すのが一般的な使い方になるのではないか。一応「シルヴォクの模造品」のような生け贄効果が高いカードを多く所有している場合には価値が上がるので、「炉の式典」デッキのようにぐるぐる回すことに意味があるデッキなら多少加点してもいいかもしれない。

 

Gore Vassal 流血の臣下 (2)(W)

クリーチャー・猟犬

2/1

〜を生け贄に捧げる:対象のクリーチャー1体に−1/−1カウンターを1つ置く。その後、そのクリーチャーのタフネスが1以上であるなら、それを再生する。

 白とは思えないグロい生き物。イラストを見た瞬間にどこぞの封印能力を持つ天界の生き物とか挙動の怪しい淫獣を思い出しました。怖い怖い。3マナ2/1というステータスは割とどうでもいいが、白にあるまじき「屍百足」能力はリミテッドなら喉から手が出るほどほしいもの。貴重な白除去として、それだけでも使われることになりそう。また、一応白っぽさをアピールするためなのか、こいつの肉を喰らった人間は病にこそ侵されるが、一時的に再生することが出来る。単純な損得勘定として、「こいつ1体が死んだ上にタフネスが1下がったとしても生き残らせたい」レベルの生き物を救うためならバリケードとしても使用出来るわけだ。まぁ、多少弱っても「太陽の槍のシカール」や「ガルマの保護者」が立っていた方が良い場合もあるしね。「マイア鍛冶」なんかにはごめんなさいだけど。ただ、増殖持ちの相手だと結局時間稼ぎにしかならない場合も多いので、運用は個人の判断で。これだけグロいんだからちゃっちゃと除去にした方がいい気もするな。

 

Hero of Bladehold 刃砦の英雄 (2)(W)(W)

クリーチャー・人間、騎士

3/4 喊声

〜が攻撃に参加するたび、1/1で白の兵士・クリーチャー・トークンを2体、タップして攻撃している状態で戦場に出す。

 新キーワードである喊声のお披露目となった神話レア。4マナ3/4は充分なステータスであるし、殴ることに成功すれば出てきた殴りトークンもパワーがあがり、最低でも実質7点分の打点をマークできる。なるほど、弱くないのは間違いなさそうだ。ただ、神話レアとしてどうかと言われるとやや疑問で、4マナというコストは半端に重い上、自分が攻撃しなければ能力が活かせず、対応して除去された時の見返りがない。そして、除去されずともはっきり効いてくるのが1ターン後と、タイムラグがあるのも気になる部分。うまくこれらの条件をフォローしつつ、数でたくましく攻める白ビートなんかを作ることは可能なのだろうか。一応「遊牧の民の召集」や「征服者の誓約」があるうちに何かをやってみたい気にはさせるが……とりあえず「清浄の名誉」からだな。

 

Kemba’s Legionケンバの軍勢 (5)(W)(W)

クリーチャー・猫、兵士

4/6 警戒

〜は、それに付けられた装備品1つにつき、追加で1体のクリーチャーをブロックできる。

 とりあえず重いレオニン。アーティファクトには同じく7マナで5/7の「六角板のゴーレム」がいるが、色々とついているせいでそれよりもサイズが小さくなってしまったのは残念なところ。いくら警戒持ちで固いとはいえ、7マナパワー4はちょっと手を伸ばしづらいカードだ。一応、装備品大好き能力によってディフェンスには定評があるわけだが、どうせ飛行クリーチャーなんかは止められないわけで、時既に遅し、もしくは屋上屋を架すだけ、という展開が多い気がする。一応到達をつける「縒り糸歩き」を張ればかなり強固にはなるが……いるかなぁ。

 

Leonin Relic-Warder レオニンの遺物囲い (W)(W) U

クリーチャー・猫、クレリック

2/2

〜が戦場の出たとき、対象のアーティファクト1つかエンチャント1つを追放しても良い。

〜が戦場を離れたとき、その追放されたカードを、そのオーナーのコントロール下で戦場に戻す。

 2マナ2/2の基本ボディに、ちょっと限定的な「忘却の輪」を搭載したイカした生物。普通の肉として問題無く使える上に、相手が先に出したマナマイアを一時的に封じつつ進軍することが出来るようになる。この世界には1マナアーティファクトも多いので、普通に2ターン目召喚でも案外テンポアドバンテージを刻めるのが良いデザインである。「忘却の輪」と違ってクリーチャーなので対処されやすいが、その分デッキを選ばずにとにかく放り込むことが出来るし、中盤以降に出しても無駄にならないウィニークリーチャーというのはそれだけで充分価値が高い。微妙なテクニックとして、これを挟むことで「決断の手綱」みたいなオーラは帰ってきた時に対象を選び直せたりもする。とりあえず引けたら小ラッキーの、「微光角の鹿」くらいのアンコモンだな。

 

Leonin Skyhunter レオニンの空狩人 (W)(W) C (ミラディンなどから再録)

クリーチャー・猫、騎士

2/2 飛行

 前期ミラディンでも優雅に空を舞っていた飛行の雄。当時は2マナ2/2フライヤーというだけで衝撃をうけたものだが、あれから時代は流れ、2年後には同じアンコモンに2マナ2/1でシングルシンボルにした「北風乗り(DIS)」が登場し、さらにその4年後には「嵐前線のペガサス(M10)」と名前を変えてコモンにまで強化された。今の時代には、2マナでパワー2のフライヤーなど、コモンで充分というわけだ。そうしたクリーチャーインフレの流れを受け、このクリーチャーもレアリティがアンコモンからコモンに変わっている。もちろん、稀少度が下がったといってもその価値に変わりはない。コモンでかき集められる骨太戦力は「ケンバの空護衛」との共同戦線で白の飛行ビートを力強く後押しすることは確実である。3ターン目に「ダークスティールの斧」や「シルヴォクの生命杖」を握り締めて敵陣に特攻をかけるこいつの姿を、今後よく見かけることになるのではなかろうか。

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 タイトルが無駄に恐ろしい第11話。確かにジョーイたちにはとんでもない災難が降りかかっているが……タイトルと「横暴な姉」というファクターから、何故か「PSYREN」を思い出しました。アゲハとジョーイは流石に被りません。

 前回流れでリナからデートのお誘いを受けたジョーイ。朴念仁のようにも見えていたのだが、いざ誘われたらそわそわするのはきちんと男の子。普段のようにリナに振り回されっぱなしではまずかろうと、プランを練ってみたり、財政状況を危惧してみたり。しかし、男をあげようと苦心しているジョーイに降りかかった「メナス」は、5年前に別れた放蕩娘、姉のホリーとの再会だった。

 ……いやぁ、いいキャラですよ、ホリー姉さん。例によって「ものすごくテンプレ臭いアメリカ人像の1つ」ではあるのだが、言動が一貫していて、しかもジョーイの回りにはあまりいなかったタイプの豪放磊落、明快な意志が表出してくれるネジのはずれた性格。パンクなファッションも素敵で、ライトパープルを基調とした衣装は、常に半ケツはみだした腰履きパンツが実にセクシー。ジョーイ君、いい兄弟をお持ちで。

 そして、そんなホリーに振り回される展開がメインなので、今回はやたらめったらカットの繋ぎが気持ちいい。エージェントヒューズの朝の様子とクロスオーバーして緊迫感を煽る登場シーンもそうだし、玄関、風呂、私室と暴れ回る様子もポンポンと小気味良く、ジョーイの苦労が伝わってくる。そして何故か、本来なら新キャラの見せ場になるはずのシーンなのに、白濁液を浴びたりシャワーシーンを披露したりと視聴者サービスに余念がないジョーイきゅんがどうにもやるせない。いやいや、女性の新キャラが出てますから!

 そんなジョーイのご家庭のドタバタと関係ないところで確実にストーリーを進めてくるのが、虎視眈々と地位向上を狙うDr.ミナミと、そのドクターにあっさりと接触を果たしたエージェント、ヒューズ。このあたりの展開の速さは流石としか言いようがないが、ヒューズは「Mr.ゴースト」ことヒーローマンとの初顔合わせまで果たし、そしてDr.ミナミがセントラルシティーで復興作業に従事していることに何か裏があるという。曲者2人のあいだの密約は、ヒーローマンたちにどのような影響をもたらすのだろうか。余談だが、2人が笑顔でわかれる際にお互いに「タヌキめ!」と毒づいているのだが、英語だとこの場合タヌキじゃなくてキツネなんだよね。いや、どうでもいいですけど。

 そして、今回よく分からないクライマックスとして用意されていたのが、なんとホリーの演奏シーンである。「昨今のアニメならばギター少女くらい描かなくてどうする!」という妙な気概でもあったのだろうか。普段の破天荒な言動からはちょっと想像出来ないようなメロウナンバーでしっとり聞かせてくれるホリー姉さんにはホレてしまいそうですよ。演奏シーン自体も実によくかけていて、弦の揺れからチョーキングの手の動きまで、他の並み居る「音楽もの」に負けないくらいの説得力に仕上がっていました。質素な感じではるのだが、個人的にはどこぞのデッドモンスターの演奏シーンよりもこちらの方が好きですね。

 次回、いよいよリナとのデートに出発! 今週登場できなかった分、リナが大活躍する! ……予定。水着姿を披露するリナ、思ってたほど胸がでかくなかった!

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