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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 智樹のモットーが「平和が一番」であるということが、本人の口から改めて確認された第6話。いや、お前、あれやこれは平和を愛する人間のする所業じゃないだろ。まぁ、本人の意志とは関係ないところでどんどん事態がこじれているのは確かだけれども……

 しばらくは思わせぶりなシーンで引っ張ってきた新たなエンジェロイド、ニンフが登場。しかし、その登場は「アバンから居間に居座っている」というあり得ないもので、そのあまりの投げっぱなしっぷりが逆にこの作品らしくて潔い。どうせイカロスだって何者なのかさっぱり分からないのだし、周りの人間もそうした現実的な問題を気にしないおおらかな人間ばかり。唯一、せっかく落ち着いてきた日常をまたしても壊された智樹だけはお冠のようだが、結局は長いものに巻かれる人生であった。

 そんなわけで、普通のアニメならそれなりのイベントであるはずの「新キャラ投入」はきれいにスルーして、水着回の後に再び水着回。このアニメは毎回ノルマになる肌色量とかが決まってるんだろうか。もうここまで来ると単なる日常風景にしか見えないのでエロだとかどうとかいう問題も一切気にはならないが、智樹はまだまだ元気。何故かニンフを使って非常に悪質な隠し撮りプランを実行している(そしてそのライブラリがエンディングで確認出来る)。ん、まぁ、彼が元気なうちはこのアニメもきっと大丈夫だ。

 智樹自身には全く悪気はないのだろうが、居候が増えたことで構ってもらえなくなったそはらには次第にフラストレーションが溜まっている。せっかくの旅行(っつっても日帰り海水浴なんだけど。商店街の福引きとはいえ、特賞で日帰り旅行は流石にショボ過ぎる気がする)もいつものメンバーそろい踏みで、微妙な歯車のズレからどんどん鬱になっていく。正直、このあたりのそはらの心理はイマイチ共感しにくい。もちろん「羽根が濡れるので泳げないんです」というイカロスに対して真っ先に「じゃぁ泳ぎを教えてやる!」という発想よりは分かりやすいとは思うのだが、智樹にとって、イカロスは恋人、恋愛対象ではなくてあくまで手のかかる子供のようなもの。良くてもせいぜいドラえもんレベルのマスコットと捉えられているように見える。てっきりそはらもそのあたりの共通認識があるのかと思っていたのだが、あそこまで焼きもちを焼くということは、どうやらイカロスも1人の女性として見られているらしい。冒頭、ニンフが居座る居間でちょこちょこ動くイカロスなんかを見てると、どうしてもそういう対象とは見えないのだが……女心とは難しいものである(このまとめ方は正しいんだろうか)。

 あとはまぁ、ニンフが絡んできたので少しずつイカロスの正体に肉薄したり、前回に引き続いて覚醒モードを見せてくれたり、次第にシリアス展開が幅をきかせ始めているのが気になるところ。ラストシーンはみんなの乗った電車がトンネルに入るところで幕を引いており、これから突入する面倒な展開をそれとなく予期させる締めとなっていた。個人的な希望は、「もう、智樹は永遠にデフォルメ体型でいてくれ」ということ。シリアスになってもいいこと無いわ。幼少期のモノローグと現在の姿が一切変わらない主人公って貴重だと思うぞ(そして、幼少期も同じキャストがあてられるのも貴重だと思うぞ)。

 最後に、今回気になったことをいくつか。1つ、スイカはやっぱり同じものだったんだ。相当長い間抱きかかえていると思うので……やばいぞ、あれ。2つ、羽根が収納できるとか、見えないように出来るっていってるけど、実際飛行モードの時に羽根を使ってるようには見えないんだが(特にニンフ)、あれって必要なパーツなのか? イカロスは鎖を不可視モードに出来たんだから、羽根も何とかしろよ。1話でみせたミラクルパワーはどこ行ったんだ。そして最後に3つ、今回はあまりフライングパンツや奇怪な怪獣などのCGオブジェクトが出てこなかったので「最後の提クレバックの3Dフレームは何が出てくるんだろうなー」と思ってたら……こえぇよ。スタッフ遊びすぎだ。 

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 お花が生えているんじゃないことが本人の口から告白された第6話。あれ、生えてたんじゃなかったんだ! 頭がお花畑じゃなかったんだ! じゃ、なんで着けてんだよ! 多すぎるよ! まだ育ちそうだよ!

 前回は黒子と初春の馴れ初めいざこざ話、今回はようやく御坂と黒子のいざこざの話。冒頭、御坂が絡みたそうにしているのを頭ごなしに怒る黒子を見て、「おぉ、黒子も仕事のこととなると本気だ」と思ったのだが、突きつけた条件が徐々に命令から願望になっていってるのがいかにも彼女らしくて笑った。オチでは「あ、意外と乳あるんだ」ということを文字通り「見直した」し、黒子がいればこの作品は何とかなるということが確認出来て何よりだった。

 話の本筋としては、御坂の無駄な負けず嫌いっぷりのおかげで「ジャッジメントって普段何してるんですか」ということを描きつつ、次回以降に引くグラビトン事件の導入を描いていたわけだが、相変わらず細々とした設定に無茶が多くて乗り切れないのがこの作品の痛いところ。「民間の何でも屋も務める甲斐甲斐しいジャッジメント」という側面を描きたいという意図は分かるのだが、流石にお掃除おばさんの仕事まで回ってくるのはおかしすぎる。確か「禁書目録」の方ではお掃除ロボットみたいな連中が瀕死のインデックスを取り囲んでいた描写があったし、少なくとも一介のアパートの廊下よりも、公共の場であるコンビニ前の方がお掃除ロボットが活躍する場としてはふさわしいだろう。せっかく「科学」が発達して機械に仕事を任せられる学園都市なのだから、貴重な治安維持機関であるジャッジメントが掃除まで委託されるのは設定が浅はかであるとしか言えない。むしろ、御坂がやったようにゴミを捨てていくような不埒者を注意する方が風紀委員の仕事らしいといえるだろう。

 グラビトン(重力子?)の管理という仕事もよく分からない側面で、普通、爆発事件が起こったからといって重力子(実在するの?)の変化量を観測しよう、などという発想にはならないだろう。ということは「常日頃から学園都市内のグラビトンは計測されており、今回そのデータと爆発事件の因果関係がたまたまつながった」と見るしかないわけだが、「恒常的にグラビトンを計測する機関」に意味はあるのだろうか。そして、そんな大仰な機関が、町の掃除なんかにかまける人員を割いていいものだろうか。何とも現実感に欠ける、釈然としない設定なのだ。まぁ、どうせラノベなんだからそんな細かいところに突っ込んでも意味がないんだろうけどさ。

 というわけで、どうにも「シナリオ作るために後付けで世界観をその場しのぎに決めてる」感が否めないためにストーリーにのめり込めないわけだが、そのおかげなのかどうか、設定と特に関係ない部分にいるキャラクターの方が安心して見ていられる。佐天、初春に対しての容赦ないネタ振りが素敵です。もう、それくらいの感想でいいや。

 そうそう、今回はスタッフロール見るまで気付かなかったのだが(そして見てからすぐに確認したのだが)、モブの女の子役に佐藤聡美が、そして竹達彩奈が登場。学園都市に軽音部が出来る日も近い。

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 キャラクターが増え続け、基本全員ボケなのでどんどん純夏の負担が増えているのに純夏も根本的にはボケ要員なので収拾が付かなくなってきている第5話。しっちゃかめっちゃかで本当に楽しくて仕方がない。まさかの爆発鍋2段オチは流石に予想出来ませんで。

 前回の反省を特に活かした風でもなく、未だ「女子部」に拘り続ける朋絵。当初の見た目よりは思慮のある人間だということは純夏も理解出来たのだが、結局めぐり巡って「基本バカ」。しかし、その行動理念の根本には、これまでみやこと2人で集団になじめなかったことへの克己心が横たわっている。純夏自身も彼女のそんな気持ちが分からないわけではないらしく、今回一番友情が深まったのは案外この2人なのかもしれない。

 とはいえ、表面上のドタバタの主役は、百合千和。違う、みやこ。汐の家に押しかけたことで妄想フルスロットルの純夏をおちょくってはいるものの、みやこ自身の思い描く妄想も純夏に似たり寄ったりで、朋絵に対する気持ちが本物であることは伺える。おそらく、朋絵との関係性が確固たるものであるからこそ、煮え切らないでいる純夏の態度を茶化したくもなるのだろう。少し幼い彼女の思考には、「こんなに簡単なことなのに」という苛立ちもあるのかもしれない。写真にヒゲを描こうとしたり、汐に家庭の事情を平気で聞いてみたり、いまいち空気が読めてないところがあるが、そういった天真爛漫な部分も彼女の魅力の1つ。実際朋絵はそうしたみやこの全てを受け入れているわけで、「腹黒」キャラとかではなく、あくまで「どストレートな子」という部分が強い。純夏を挑発しておいて自分もエキサイトしてしまうあたりは、あまり策士向きの性格じゃないしねぇ。

 そして汐は、今回家族構成が明らかになるとともに、純夏に対して強く鍋をたたき付けて訓戒するなど、これまであまり見られなかった「しっかりした面」を見せてくれる。兄と2人でどこか浮世離れした部分もある子なのだが、どうやら家事全般は1人で切り盛りしているようだし、純夏にとっては「自分に全く無い要素」の体現者としての汐が凛々しく映る。基本は「守ってあげたい」タイプの深窓の令嬢にも見えるのに、いざというときには母性溢れる度量のでかさも見せる。天然気味の娘は何が出てくるか分からないところも魅力であろう。

 そして、今回も1人で妄想、突っ込み、自爆と大忙しだった我等が村雨純夏。基本的には物事を一歩引いた立ち位置から見ているくせに、朋絵たちに振り回されていつの間にか渦中に飛び込んでおり、自らを取り巻く異常性癖の饗宴にもすっかり馴染んでしまっている。これまで抑え気味にしていた妄想も歯止めがきかないし、汐が絡むと本当にアホの子になってしまう一途な姿勢。2話の花束には思わず突っ込んでしまったが、この純夏を見ていれば、あのときのテンパり具合も宜なるかな、といったところである。「爆発する鍋って誰が発明したのかな」って、それは俺も知りたい。

 そして最後の1人は、巧みに外野であり続けて被災を免れているキョリちゃん。ごく自然に風間家に顔を出しており、風間兄からも「あの子は今日いないのかい?」と尋ねられているところを見ると、どうやら常日頃から食い物の臭いをかぎつけて風間家に出入りしている模様。許していいのか純夏、通い妻だぞ。そして帰りの駅でもひたすらたこ焼きを食べ続ける旺盛な食欲。これで部活が運動部なら分かるんだけど……吹奏楽部もおなかが空くんでしょうか。物語にがっつり食い込んでこないくせに、なんか気になる子です。

 とまぁ、5者5様のキャラクター模様であるが、ほんと、今回はドタバタっぷりが本当に気持ちのよい回でした。1話とかでは「少しもっさりしてるな」と思った構成も、最近はギャグのおかげか非常にテンポが良くなっているし、デフォルメの使いどころや、個々人の台詞回しの細かい配置まで(特に純夏のさりげない突っ込み台詞)、実にこなれた、「アニメ的な」演出がうまいことはまっている。もちろん百合好きでないと受け入れにくい設定も多いのだろうが、そこさえ気にならない人、そこがたまらない人には、何も考えずに楽しめる作品になっているのではなかろうか。

 そして、今回改めて思い知らされたのは、声優高垣彩陽の破壊力。彼女の演技の幅は以前から賛美していたのであるが、この作品の純夏の場合、多分彼女の音域でもかなり低い部分をベースにした役だろう。その中でここまできちんとキャラクターを作り、自分のものにしているのは恐ろしくすらある。千和とのガチンコ衝突シーンとか、何故だか笑いが止まらなかった。彼女の同胞たち(sphereメンバー)も、いい刺激になってるだろうなぁ。 

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 タイトルに偽りだらけでにゃんこが影も形も無い第5話。別にアニメで猫を見ようとは思わないけど……この作品、猫要素を活かさなかったら単なるありきたりなラブコメじゃんね。ご丁寧に見ているのはどうも画伯にダマされている感じが……

 遊園地デートという定番が展開する本編。ハーレムものなので女性の挙動に云々言うつもりはないが(やれ主人公が何故ここまでもてるか分からないとか、やれ修羅場の割に女性同士の関係がぬるいとか)、どこかおかしいのはやはり一ノ瀬先輩のなせる技。楓との恋路をサポートしてるくせに失敗したら「即・結・納!」だったり、部活の後輩である楓が可愛いという理由だけでサポートしていたり、そのくせ潤平に対する気持ちには特に嘘偽りもなかったり。ほんと面倒臭せぇというか、完全にキャラクター心理としては破綻しているわけだが、それでもあのキャラクターだからなあなあで許されてしまうというのが、うまいというかずるいというか。

 巨乳(と潤平)を振り回してはしゃぐ加奈子もツン期を完全無視したアプローチっぷりだし、普通は「主人公が思いを寄せていることをきれいにスルーする」設定になりがちな天然キャラの楓にこの早さで意図が伝わっていたり、セッティングは陳腐なのに、どこかずれてるのがこの作品。ついかでこれに郵便屋のおねーさんも絡んでくれると、もう何がなにやら。

 まー、別に脚本面とか真剣に見なくてもいいか。画伯が飛ばしててうりょ子とゆかちが可愛ければいいや。大事なことなのでもう1回書いておこう。ゆかちが可愛い。 

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 あれだけの大食漢だったヘイが雑草鍋をおかわりしている姿に涙を禁じ得ない第5話。手にした酒瓶は日本酒か焼酎みたいに見えたけど、当然ロシアではご当地の酒をかっくらってたんだろうし、飲めるならなんでもいいんだろうなぁ。あれだけ過疎地域に見える札幌で酒が手に入るのがすごいが。

 自分の能力の性質を理解し、着実にスナイパーとしての素質を磨く蘇芳。ヘイをして「狙撃だけは上」と言わしめるなど、純粋な狙撃の腕だけなら、それこそ組織から依頼が来るくらいのレベルにはなっているらしい。問題となるのは、あとはメンタル。「契約者は合理的に行動する」という至上命題があるわけだが、マオとの分析によれば、子供はまだ「合理性をはぐくむ途中」であるからその挙動にはブレが生じるとのこと。ん〜、まぁ、分からない理屈ではないが……他の成人した契約者(鉱物変化のおっさんとか、マジシャンとか)だって充分合理性からかけ離れた言動をしてたように見えるし、逆にゴキマスターのターニャなんかはいかにも「契約者らしい挙動」になってたけどね。何にせよ、イレギュラー中のイレギュラーであるヘイに言われても説得力はないが。

 そして蘇芳のゴキブリ嫌いのおかげで存外早くヘイにたどり着いた霧原たち。「三鷹文書」「イザナミ」など相変わらず謎のタームは多いが、着実に蘇芳との距離を詰めてきている。ただ、BK201にご執心の霧原さんがヘイに迫るのは分かるが、三号機関の目的はとりあえず蘇芳の弟の紫苑であった。霧原さんと機関の連携はうまいこと折り合いがついているのだろうか。一応契約者を同道させてヘイに迫ってはみたものの、相変わらず能力をロストしたままのヘイにも割とあっさり逃げられてしまっている。ホテルを襲撃したオカマの嫁さんは水を操る能力者のようだが、若干エイプリルの能力と被ってるのが気になるところ。一応彼女は大気中の水分を集める能力、今回は既にまとまっている水を操る能力のようだが……便利そうなのにあんまり強くなかったな。総じて見ると今回はバトル要素控えめで少し消化不良か。あぁ、彼女の対価はオーブンを使う何かなんでしょうね。次回予告からすると、パイを焼くとか、そのへん。

 で、バトルの代わりに今回何が描かれていたかといえば、それは蘇芳とヘイのココロの交流である。「右は痛いから左を殴れ」と、体罰の形式指定をしてくる蘇芳に、ヘイは混乱する。加えて生き物に対する狙撃をためらうなどの側面も契約者にふさわしくなく、組織としてはよろしくないと判断したヘイは、マオに言われたような「子供ながらのイレギュラー」を敢えて無関係な生物を狙撃させることで払拭しようと試みている。狙撃の結果は演出上明示されていないが、結果を暗示する蘇芳の涙は、蘇芳の内面の変化よりも、ヘイの蘇芳への接し方に影響を与えたように見える。雑草鍋をつつきながら彼の漏らした「最低の夜だ」という一言は、当然鍋の味だけに言及したものではない。彼にとって、蘇芳とは何か、契約者とは何なのか。ヘイは幼い少女に誰の幻影を見ているのか。

 ヘイはトラックの荷台に、そしてクジラに潜望鏡がついてる感じで次回へ続く。今回は色々と謎が増えまくった回でしたなぁ。 

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 しばらくぶりに帰ってきた、見るのにずいぶん苦労した第13話。あれだけ配信が遅れた上に混雑が激しいって、流石に見込みが甘すぎると思うのだが……まぁ、それだけ人気があるってことでいいのかな? 「撫子」2話であれだけひどいことをしておきながら人気を維持しているというのは、ちょっとした社会現象かもしれない。

 さて、一部をweb配信のみで放送するという変則形態をとった今作だが、おかげで製作にかかる時間を何とか確保、クオリティは全盛期のそれに戻っている。もちろん内容は相変わらずのもので、特に今回は物語の中心となる怪異の登場までを描いているおかげで、本来なら山場らしい山場もないのだが、相変わらず会話の中身だけで引っ張れてしまうのだから手に負えない。これがウケることで味を占めて他の制作会社までシャフトっぽくなられたりしたら怖い。

 個人的には一番楽しかったのは冒頭数分。久しぶりに真宵が登場し、阿良々木の変態ハグ、噛みつき、噛み噛み、神はいました。彼女に必要な要素は全て網羅している。どこぞのロボ超人のような呼吸になるまでの映像も声もどれも可愛らしくて、真宵ファンにはたまらない時間。あんな幼女を思う存分抱きしめてしまう上にパンツまで要求する阿良々木君は、とっととどこぞに押し込んでしまいたいところだ。前回のひたぎとのスウィーートな場面を思い出しているのもうらやまけしからん。こいつ、単なる変態なのに何でこんなにもてるんだ。

 続いて登場は、我等がメインヒロインひたぎさん。「空港でもこんなに広くねーよ」という巨大な駐輪場での会話で、「これ、どこなんだよ」と思ったら話の流れから校内であることが分かる。背景で遊ぶのはいいんだが、場所が分からなくなるのはどうなんだろう。いや、誰も気にしてないだろうけど。今回ひたぎの出番は少ないのだが、貴重な中の人ネタでインパクトは充分。「あとがたり」の1回目を聞いた後だと、「中の人はとても優秀なのよ」という彼女の台詞にも説得力がある。もちろん物まねは似ないのだが、これがひょっとしたら「話の展開上、似せないで下さい」っていうディレクションのせいじゃないかとすら思えてしまうのが恐ろしい。千和イズマジック。

 そして今回のメインである羽川に会いに、例の公園へと場面が変わる。猫耳型の雲が漂う広漠とした公園で、一人膝を抱える羽川。テレビ放送中よりも随分成長なされた胸が強調されているようで、阿良々木さんも我を無くしたパジャマ姿が無条件にセクシー。そんな状態で二人きりのトークなのだから(内容は相変わらずのバカっぷりだが)、これも阿良々木さんの役得。基本的には会話の中身なんて本当にどうでもいいのだが、細かいところの演出はやはり見事。個人的には今回2つ特徴的だった天丼の使い方が気に入っており、羽川の「怒るよ」に対して阿良々木の漏らした「怒れよ」は、ちょっとゾクッとするくらいに格好良かったし、いつもの台詞かと思っていた「何でもは知らないよ」の後に続く台詞が違ったことで、実に見事に羽川の現在の心理が現れている。悔しいが、このあたりの細かいセッティングの機微については、うまいとしか言いようがない。

 そしていつも通りに、最後は忍野のところに殴り込み。忍野が何をしていたのかはちょっと気になるが、個人的にもっと気になったのは、「委員長ちゃん」っていう言葉はものすごく言いにくそうってことだ。忍野は連発してたけど、中の人はそれなりに気を遣ったろうなぁ、と。今回は忍野の振り返りのカットが無駄に凝っていたりと、おっさんの格好良さもこれまでの2割増し。次回でも活躍が期待したいです。

 そして締めを飾るエンディングは羽川使用の特別バージョン。ウエダハジメ氏のお馴染みの画風ながら、今回は全ヒロインが賑やかに画面に現れて一層楽しい仕上がりになっている。これ、羽川バージョンだけでなく他の面々のもあるとうれしかったんだけどね。

 とにもかくにも、相変わらず憎らしいくらいの仕上がりでした。次が楽しみなんだけど……まだしばらく先だなぁ。ま、過去のエピソードでも見ながらのんびり待ちましょうか。 

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 声優ファンにはたまらないサービスが続く第3話。考えてみりゃ実写(もどき)声優が顔出しで演じてくれてる地上波作品なんだから、腐女子とかがもっと食いついてくれてもいい気がするんだけど。今回も三木眞ですよ。なんでイマイチ話題にならないんだろう。

 今回の症状は、比較的シンプルな神経症である「強迫神経症」。主人公の職業がやや特殊なので視聴者が共感を得るのは難しい部分があるが、病状自体は誰でも何となく心当たりがあるものだろう。それが自分の生業に関わっちゃうと大変、ということ。ただ、病状はシンプルだが、今回の患者である星山の場合は、その原因に面倒な事象が絡んでくるので話はやや複雑になる。

 彼の場合、単純に「確認を迫られること」が病気の根幹ではなく、作家活動に関わる様々なコンプレックスや軋轢が集まり、「既存のキャラクターがどうかを確認する」という行為に集約される。それは例えばパターンと言われることに対する抵抗であるし、実体験を伴わない作風に対するコンプレックス、自分が本当に書きたいものに対する背徳感などである。それらを見ないようにするために、たった1つ、自らが現在執筆している作品に対して疑問を投げかけるという行為が生まれるわけだ。伊良部は相変わらず適当なことをいいながらも、問題をまとめ上げ、「先輩作家との口論」という舞台を設けることによって、その病巣の治療に成功している。1話の山下や2話の田口に比べると、治療後の態度にもまだ違和感は残るものの、啖呵を切ることで自分が本当にやりたいことに対する姿勢が決まったという風に解釈していいのだろう。というか、そう解釈しないとラストシーンの意味が分からないからね。

 で、3回目ともなると演出面にも随分慣れてゆっくりみられるようになってきたのだが、相変わらず実写を使ってあれこれ「表出」させようとする姿勢が面白い。今回特に目を引いたのは、星山の本名である「鶏」を絡めた演出で、まず、毎回恒例の注射を打たれた後の面相の変化が、ニワトリ。そして嘔吐するシーンでは必ず大量の羽毛が舞い、「身をちぎられるような」苦しみを演出する。最後のシーンでは、彼の心の充足を示すかのようにして、弱々しかった羽毛に羽根が増えているのも芸が細かい。ニワトリと言えば「3歩進んだら物事を忘れる」と言われるように物忘れの代名詞でもあり、「忘れること」のメタファーであるニワトリが、彼の病的なまでの(実質病気だが)確認癖の痛々しさを強調する。嘔吐することで生み出される「中身のない卵」は彼自身が疑問に思っている「形骸化した小説」を表すし、最後に吐き出した時には、卵以外にも彼の思いを詰めた様々な本が飛び出している。彼を追い詰めることになった先輩作家の名字に「鍋」の文字が入っているのも、非常に端的な物語の遊び心といえるだろう(鶏は鍋に入って苦しむところから料理になるものだ)。

 もう1つ意味が分かってきたのは、ホスト役である伊良部のシェイプチェンジの演出意図。大、中、小と3パターンの姿を持つ伊良部であるが、基本的にメインの人格が大で、外出するときは小が多い。そして、中と小は基本的にカットをまたがない。診察室でのカット割りを見ると分かりやすいが、カットが変わるとたいていはスタイルも変わるようになっており、あたかも「患者が複数の伊良部に囲まれて問診を受けている」かのような錯覚を覚える。時には場所を移して、時にはまったく同じ椅子に座りながらコロコロと姿を変えていく伊良部は、そのちょっと危険なエキセントリックさが非常に面白い味として表現される。もちろん、大と中を見事に演じ分ける三ツ矢雄二の怪演もたまらない。

 そういえば、今回パッと出の携帯小説家の女の子がくぎゅでしたね。どうせなら女性声優も顔をトレスしてくれれば面白いのに……いや、別にいいんですけど。気付けばここでもエルリック兄弟そろい踏み。

 次週はヤクルトのサードを務める男のイップスの話らしい。中の人は我等が英雄、浪川大輔。イラストに落とし込んでもその眉毛には一部の揺るぎもない。男らしいぜ、裸王! 

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 前作のようなシリアス展開になるのかどうか不安になってきた第3話。少しはストーリーの中核が小出しにされていくんじゃないかと期待していたのだが、今のところ完全にギャグオンリー。世界観も特に広がらず、果たしてどこに行ってしまうのかと気が気でない。

 主人公がユニットということで、当然起こるであろう喧嘩エピソードがここで早くも展開される。出来ることならもうちょっと二人の友情の度合いとかが確認出来てからの方が脚本上は好ましい気もするのだが、この2人の場合、喧嘩の理由も経過も随分子供っぽいので、あまり深いレベルにまで突っ込んでの「喧嘩」にはならない。表面をさっとなぞっていつの間にか仲直りしているレベルなので、どうせお約束ならこのあたりでやっておくべき、ということなのだろうか。一応アスクールの瞬間移動と、クフィーユの情報処理能力(と予知能力)が微妙なシナジーを形成していた(?)ので、そのあたりの進歩と展開が今回の目玉ということだろうか。まぁ、考えてみりゃエクレールとリュミエールの能力だって、特にツープラトンになってたわけではないな。このくらいの汎用性のある能力の方が、あとあとまで使いやすくていいのかもしれない。

 さて、そんなわけでメインシナリオは大したもんではないので、視聴者の見るべき点は、2話続けて登場したパロディ要素ということになる。前回はニコ動縛りだったが、今回は強いていうなら魔法少女縛り。クフィーユの台詞を借りるまでもなく、その中核は「CCさくら」である。一応それなりの再現度でオープニングカットをまねていたのはそこそこ面白かったが、実はこれって既に他所様でやられている。すぐに思い出すのは「GA(ギャラクシーエンジェルの方)」の「ピュルリクマジカルステーキ」の回で、あちらは制作スタッフ的にも正統派パロディ。確かもう1回くらいどっかでパクられてた気がするけど……かんなぎだっけ? 忘れてしまった。今の世の中、魔法少女の本家といえば木之本さんということになるのだろうか。余談だが、同日に放送していた「夏のあらし!」の変身魔法少女ネタにはセーラームーン、ミンキーモモ、プリキュアなどが顔を連ねていた。やな偶然。

 そして、画面上で展開される「CGさくら」だが、何故かキャラデザに美水かがみ。エンディングが、延々室外の風景にカラオケの熱唱というのも「らき☆すた」のイメージを借りてのものだろう(当然、白石稔繋がりは意識してるだろうし)。そしてコスチュームは何となくリインフォースで変身後の八神隊長に見えなくもない。元ネタは特に意識してないだろうけど、邪推するだけならただだ。極めつけは、憧れの先輩だったトロワジェインの豹変ぶり。「さくらちゃん最高ですよね〜」って、お前は中の人的には苺鈴じゃないか。なんかもう、頭がぐちゃぐちゃですわ。

 どうでもいいことなんだけど、あのステッキが「10年前のキャラフェス(?)で395本限定販売だった」っていう事実は、「3(さ)9(く)5(形的にら?)」本限定ってこと? 芸が細かいが、400本程度の限定だと間違いなく会場で暴動が起きとるぞ。あと、なんでトロワジェインは仕事場にあんなもん持ちこんでるんだよ。突っ込みも面倒くさいが、こうなってくるとアイキャッチのDr.モローが癒しに見えてきますわ。 

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 あのスイカは悪くならないのだろうかと心配になる第5話。スイカとかこけしとか、イカロスはよく分からないものを大切そうにしてることが多いね。まぁ、それが可愛らしいんだけれど。

 前回の引きで登場した(もしくは登場しかけた)新キャラを完全に無視する形で、今回も無事にギャグメインのお話。1話の中に2回もシリアスなクライマックスがあったり、いくらギャグ展開でも流石に1ヶ月をあっさり経過させるのは無茶だったりと構成上、ストーリー上おかしな部分はてんこ盛りなのであるが、この作品の場合はそんな突っ込みをするのも野暮ってもんだろう。何となくエロバカギャグがあって、何となく面白ければそれでいいのである。2話の狂乱にダマされて見てる側としては、「果たして本当に面白いのか」という疑問もちらつかないわけではないが……まぁ、画面はきれいですよね。

 前半パートはサブタイトルでいうと「任侠(セレブ)」のパート。極道一家の娘さんということで「にゃんこい」の一ノ瀬先輩とネタかぶりしてるわけだが、個人的にはアニメ作品で登場した極道の娘さんと言えば、「フタコイオルタナティブ」の桜月組。「瀬戸の花嫁」の瀬戸組よりも先に浮かんだのは謎(シリアスも含めるなら「BLACK LAGOON」の鷲尾組や「Phantom」の悟桐組なんかも印象的)。こういうギャグの場合、親分は大体話の分かる人格者の場合が多いんだけど、今作の親分も非常に愛すべき人物で、あまりの見た目にイカロスも興味津々。確かにアレは撫で撫でしてみたいかもしれない。町のことを考えて自宅の風呂を秘湯にしてみたり、智樹の家を新築してくれたりと非常に地域密着型のいい人達なのだが、何でアニメ世界のヤクザっていい人っぽくなるんだろうね。実際に町中で見かけたら絶対に近付きたくないのに。

 そして後半Bパートは、サブタイトルでいうと「初夜(アツイヨル)」にあたるパート。5話目で入浴シーンと水着っていうのはお手本のようなてこ入れ構成ではあるのだが、この作品の場合は他の回も頭が沸いているので全く意味がないのがすごい。「結局どこだよ!」とか「一ヶ月かよ!」とか突っ込みどころが有りすぎてもう何も言う気にはならないが、最大の突っ込みどころは「一ヶ月も一緒にいるのに……初夜?」という部分。あんな格好のそはらがいて、狭いあばらやで枕も隣り合わせなのに……智樹って意外とジェントルマン? いや、この場合は既にそれを越えて単なる不能? 今まで非常に不思議だったのだが、彼がパンツなどの「モノ」にばかり執着していたのは、ひょっとしたら「中身」に手を出せない理由があるからなのだろうか。それとも、単に少年漫画誌の限界があるからか。下世話な疑問ではあるが、主人公の煩悩レベルってこの手の作品では結構大事なファクターだと思うんだけどね。

 そして、一ヶ月の海中散歩を経て、イカロスが帰還。3話では南米まで行って秒で帰ってきてた気もするのだが、何でたかだかマグロ一匹に一ヶ月も……と思っていたら、エンディングで答えが出てたな。なにやらのんびり海中を巡っていた模様。マスターを放っておいてとろとろ歩いてるのはどうかと思うのだが、ひょっとしたら生徒会長に「二人の邪魔をしない方がいい」とか言われてたのかも。活きのいいマグロを小脇に抱えたイカロスもキュート(でもラストシーンではまたスイカに戻ってたけどね。どんだけ好きやねん、スイカ)。

 今回のエンディングテーマは、なんとなんと嘉門達夫。懐かしすぎるし楽しすぎる。今までは一応懐メロのカバーだったのに、今回はわざわざ本人に歌ってもらってるのは凄い。まぁ、やっぱりあの手の歌は本人でないと雰囲気が出ないからね。今の若い子はあの当時の彼の人気っぷりは想像出来ないだろうなぁ。 

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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
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