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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 やっぱり美由梨と華が元気だと安心して観られる第20話。いや、今回は別に特別面白い回というわけではなかったんだけど、保険医が無事に正体を現して見せ場が出来たので、それを記念して記事だけ立ててみました。そこまで重要な立ち位置じゃないみたいだけど、ちゃんとキーパーソンになって痴態をさらしてくれたので良かったです。もっとエロいことすればいいじゃない!

 今回は保険医と一緒に新任教師の新田(CVは成田剣!)もきちんと正体を現すことでストーリーがクライマックスに向かっていることが分かる。そして、サーシャが主人公補正(?)で第四階梯まで上り詰めてしまったことで、ちょっと置いてけぼりの感があったカーチャにムチを入れる回でもある。まぁ、割と序盤の戦闘からカーチャは負けパターンが多かったけどね……やっぱり銅のクェイサーっていうのがいまいち使いづらいんだな。

 タイトル通りにハリボテの烙印を押された偽りの女王が苦悩している様が描かれているわけだが、個人的にはその脇で一喜一憂している華を観るのが楽しい。小学生の友達と戯れるカーチャを陰から見守っている華は、一本芯の通ったロリペドっぷりが勇ましく、単純に「可愛い物好き」の美由梨との対比でその病巣がきちんと確認出来る。サーシャに完全に見下されたところに「あいつはチートキャラになっちゃったから仕方ないですよ」と身も蓋もないフォローをいれにいくあたり、愛情としてはストレートですわ。実際、チートはチートだと思うし。ただ、何で元々不良の元締めだったような女の子が「チート」なんて妙な単語を知っていたのかは謎。

 今回のバトルシーンはリジーが化け物に変身させられてのモンスターバトルという妙な内容だったので、いささかチープな画面でも何とか乗り切れた感。何が起こったかよく分からないけど、鳳が死んだあとのリジーの扱いの不憫さはやるせないものがあるな。聖乳すら吸わずに一蹴して見せたサーシャが、冷酷とか冷静以前に無茶苦茶いやな奴に見えるのがこの作品の難点である。

 そうそう、今更だけど書いてなかったので改めて付記しておくと、新オープニングはかなりのお気に入りです。特にサーシャとリジーの剣戟シーンの躍動感は見応え充分で、リジーの背中と肩のしなり具合が見どころだ。鳳の出すナトリウム炎のエフェクトも好き。誰が描いたんだろうと思ったら、コンテが小野学でした。こんなとこで仕事してるとは。あ、もちろん高橋丈夫の手によるエンディングアニメも好きですよ。前期EDのメインモチーフが「風呂桶」だったけど、後期版はより直接的に「ダブルベッド」。ホントにこの人の描くエンディングは賑やかよね。

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 ときめきシュガーな第7話。もう、これってどう考えても澪(の中の人)から律の中の人に送る詩って考えて問題無い訳ですよね?! ときめくんですよね! しゅが×ぴかの不動っぷりは異常。初心者のかたはここで基礎を学べ! 個人的にはエンディングの「Listen!!」の締めも「律!」って叫んでいるようにしか聞こえないんですよね。

 さておき、前回の唯回に続き、今回は阿漕なまでに澪回。短い中にこれまで澪が培っていた様々な成分がみっちみちに詰まっているボリューム満点な一本。個人的には、ナレーションや勝手なアフレコが得意で、中の人もアナウンスの県大会で優勝してる感じのお友達キャラの方に目がいったりしてますけど、流石に今回は澪を観ていても面白い回でした。

 それにしても、ここまでずっと「日常もの」を標榜していたこの作品にしては、やや突飛な内容だったので不思議な感覚もあった。いつの間にかそれなりの規模に成長を遂げていた澪のファンクラブというメインテーマ自体が現実感に欠ける設定であるし、全ての発端となった元生徒会長の、無条件での澪好きっぷりも流石に突然過ぎる(いや、面白かったけど)。これまで一度も登場してないキャラクターにあそこまでディープなキャラ付けをされると、別作品を見ているような妙な気分になってしまう。まぁ、レギュラーキャラにくっつけるには無茶な設定だったから、捨てキャラに任せてしまうのが一番安全ではあるんだけどね。ご丁寧に回想を織り込んだ変則構成で卒業生の先輩に澪好き属性をくっつけているのは、今後の展開に支障を来さないための配慮だろうか。あまりに先輩のテンションが高かったおかげで、どれだけ妙な状況でも徹底的に冷静な和の態度が逆におかしかった。

 そして、学校の一室を借り切って、おやつ大量持ち込みのライブイベントという、およそ高校の日常では認可されないだろう特別イベントで、新曲披露というアニメ的なクライマックスも搭載。最後にライブを持ってきたことで、それまでの些か無茶な展開もひとくくりにしてまとめてしまえるセッティングはちょっと卑怯だけど上手い。ライブ描写も1期の時の演出をベースに、あまりカロリーが高くなりすぎない無難な出来。個人的にはライブの内容よりも、その前の諸々のイベントでのあずにゃん達の突っ込みの雰囲気の方が好きでしたけどね。シャワーヘッドは毎日洗わんでもいいだろうに。そういえば、あずにゃんはこういう悪ノリには難色を示すかと思ってたんだけど、やたら乗り気だったのが意外だった。あと、律っちゃんのアルバムには、明らかに本人もいらないみたいな絶妙なタイミングの写真が多すぎる気がする。そのデコはなんだ、そのデコは。

 今回の気になったポイントは、あずにゃんが使ってるマグがなんか可愛かったこと。すごくほしい。そして当然、今回のベストショットは以下。誰がどこから撮った写真だよ。


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 でかいタマを止めるには、でかい腕が欠かせない第9話。流石やDr.ミナミ! アメリカ人の考える作戦はやっぱり世界一やで! ……見た瞬間はロックマンワールド版のワイリーマシンを思い出したけど、後で考えたら「突撃の地鳴り/Seismic Assault(10ED)」の方が近いかもしれません。

 で、そんなこんなでいつのまにやら最終決戦の様相の今回。大崩落を起こした割には、ヒーローマンのおかげでジョーイが無傷。お兄ちゃんが頑張ったおかげでリナも無事でした。息を吹き返したジョーイが「リナー! ウィルー!」って呼んでるのが何とも薄情な気がして切なくなりました。……ニックの名前も呼んでやれよ……あの崩落だったら、ニックもウィルも生存率は大して変わらないだろうに。

 とにかく生き残ったジョーイは、女の子を放置して奥へ進むという外道な選択をしつつ、サイ達と合流する。サイと教授は強化版の音波発生装置のおかげで何とか雑魚スクラッグからは逃れられていたわけだが、今になって思うと、スタート地点でジョーイ達と分かれたのは何でだったんでしょうね? どうせ進入時点でウィル&ニックもタマの生産ラインもどこにあるのか分からなかったから、単純に捜索範囲を広げる目的だったのかしら。いくら自分の開発したマシンに自信があると言っても、手製の武器だけで単独行動を取る気になる2人の無謀っぷりには惚れ惚れします。実際、雑魚には効いてるのも凄いけどさ。パワーアップさせた効果はあんまりわからんなぁ。

 しかし、いくらパワーアップしてもラスボス・ゴゴール様にはそんなものは通用しない。騒音をがなり立てるだけの2人を軽くあしらうと、「交渉など無意味」と悪役らしい台詞を吐きながら2人をひねり潰そうとする(ビーム兵器を使った方が楽だと思うのだが、ゴゴール様は持ってないのかしら)。そして、ピンチに駆けつけるのが真のヒーロー。殴るしか能がないヒーローと、眉毛ビローンが特技のラスボスによる、珍妙バトルのスタートだ。

 正直言って、今回のバトルはあまり面白くない。ゴゴール様の変身はこの手のバトルものでは王道だけど「あと2回変身を残しています」とかいう注釈もないので意味が分からないし、羽根をはやしてヒットアンドアウェイを主軸に戦うファイトスタイルは、正直言ってラスボスらしさがない。その戦法は、三下臭がプンプン漂ってきますよ。だって飛翔の蝙也の技ですよ。ボスキャラなら堂々と殴り合いましょうよ。しかも、スピードで上回ったから勝ち! みたいなことを言ってるのに何故か自分から触角を伸ばしてパワー勝負を挑んでみたり、挑発した割にはジョーイにあっさり追い抜かれたりと、ボスキャラならではの見せ場がいまいち映えてこない。ジョーイのアクセラレイトもスロー画面だとなんかもっさりするし、「ジョーイがシールドで反射」→「ヒーローマンがリバウンド取ってパンチ」っていう作戦もゼルダの伝説の鬱陶しい中ボス戦みたいなイメージだ。そりゃま、この作品でみんなの度肝を抜く作戦勝ちなんてものは期待してないけど……普通に戦ってくれれば画面の質は低くないと思うんだけどなぁ。勿体ない。

 まぁ、流石にワンパンチで死ぬようなみっともないことはないので、次回のゴゴール様大反撃に期待しましょう。ヒーローマンが怒りに身を任せて暴走……って、彼はジョーイが失神しても機能するのか。そしてジョーイが倒れたことで発憤するような感情があるのか。これまでそのあたりのディティールはちょっとぼやかして描かれていたので、来週の展開は引っかかりを覚えつつも、気になるところではあります。でも、やっぱり気になるのはDr.ミナミなんですけどね。出撃、でっかい腕!

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 回る、ねじれる、第19話。表に見えるは池袋の抗争、裏に蠢くは「神」の謀略。友を思う気持ちは、悪意に濁らされ、下へ、下へ。

 前回のエピソードで絶望的な方向へ転がりだした三大勢力の三つどもえの様相は、たった1つのチャットルームを起点として最悪の方向へと加速度をつける。臨也がチャットで操る情報はこれまでよりもかなり直接的なものになっており、「どこまで考えてるっていっても、流石にそんなにうまいこと3つの勢力を転がせねぇだろ」とあきれ果てるくらいに絶妙な采配に。帝人、紀田、園原という3人のトップが「何を知っていて」「何を知らないのか」という情報と、それに応じてどこを刺激すれば何が転がり出すかを操るさじ加減が神がかっており、まさに彼の事務所の謎のチェス盤のごとく。一大勢力のトップとは言っても3人ともあくまでただの高校生であり、その情報体系にはそれぞれ大きな穴がある。その穴をきれいにつなぎ止めることによって「火種」をガンガンに焚きつけていく様は、流石に胡散臭いとは思うが、あまりに出来すぎているのでついつい見入ってしまう。園原が紀田の異変に気付くことや、世話好きのセルティが見るに見かねて園原の救出に乗り込むことまで計画の中に入れているとは流石に思えないのだが、あまりにカチリとはまってしまったので、全てが臨也の手による効果のように見えてくるのだ。

 そして、こうした「穴」の空き方の描写が、これまた実によくできている。前回の感想で3つの勢力の基本には「弱さ」と「虚飾」があるという感想を書いたが、こうした各々の勢力の特徴というのは、今回もきれいに表れている。

 今回一番大胆に動いたのは、罪歌を操る園原であろう。病院での紀田の異変に気付き、チャットルームに恐る恐る入室して情報を求めるも、見事に臨也の策にはまり、2つのカラーギャングの抗争を止めようと足を踏み出す。しかし、そこで見たものは想定外の親友の姿。これまであくまで「客観」を貫き通してきた園原だったが、紀田の行動原理の中心に「自分を想って」というファクターがあることは理解出来たのだろう。これまで罪歌というテロリズムになり得る事態ですら「客観」で克服して来た園原だったが、自らが引き起こした事件に、自分のために敢えて身を投じた親友を見て、平静を保つことは出来なかった。「客観」「人を愛さない」という園原の「虚飾」ははがされ、そこには一人あてもなく怯える女子高生が残される。

 最初から自分の「弱さ」を認めている竜ヶ峰帝人はどうだろう。彼の持つ「虚飾」は数によるかりそめの力と、実体を持たないが故の存在可能性。だが、そんなダラーズの実態も、臨也には全てを知られてしまっている。次第に集まり始める黄巾族の敵意に対してダラーズは全く無力であり、実体が無いおかげで、セルティという象徴に向けられた悪意も、受け止めることは出来なくなる。拡散しているが故に決して無くならないというダラーズの強みは、具体的な悪意を前にした今となっては、「虚飾」としての機能を果たさない。今回、園原と別れて一人途方に暮れた帝人を突き動かしたのが、町ゆく人が「ダラーズが襲われたらしい」と囁く噂話である。実体無きダラーズという組織が帝人を誤った方向に動かし始めていることを象徴的に表すワンシーンだ。

 過去の罪に縛られ、贖罪のために戦う決心をした紀田正臣は、臨也の悪意を最も直接的な形で受け止める。黄巾族という存在自体が臨也の影を背負った集団であることに加え、その構成員にはかつてのブルースクウェアの芽まで植え付けられているという。紀田の抱えるものは、組織を組織として維持出来ず、過去の罪すら受け止められない、最もシンプルな「弱さ」。神のささやく情報でねじ曲げられた黄巾族の意思は、すでに紀田の「虚飾」の範囲を飛び越え、破滅への道を歩み出した。元々、黄巾族にはすがるべき縁もなく、一度紀田の手を離れてしまえば、止まる手段を持たないのだ。

 どうにも止まらない負のスパイラル。相変わらず、この筋立てにはビリビリきますわね。

 今回は、2話や13話などを担当した寺東克己氏によるコンテ。この人の担当回は、ナレーションによる説明の負荷が増えたり、意図的に時系列をいじってシナリオの「俯瞰要素」を高めたりと、メタレベルが他の回よりも上にあるような印象を受ける。今回もメインストーリーと一切関係ない葛原によるナレーションが重要な役割を果たしたり、紀田と園原の関係性を少しずつ時系列を遡って描いたりと、多少変則的な構成になっている。個人的には、もう少しナレーションに頼らずに画面でこのシナリオラインを補強してほしいとは思うのだが、流石に今回はシナリオの密度が濃すぎるだろうか。紀田を見る園原の思考なんかは、もう少しじっくり見せて欲しかったところだけど……

 ただ、今回は素直にうまいなぁと思える箇所もいくつかあって、1つ象徴的だったのは、多用された「反射光」の効果。例えば退院した園原を祝う紀田が三ヶ島沙樹の病室を仰ぐシーンでは、沙樹の病室は窓ガラスに反射する夕日のせいで室内が一切見えないようになっている。これは、紀田の思惑が一切沙樹に届いておらず、一方向的に沙樹の意思(つまり臨也の意思)が働きかけていることを表している。他にも、この「一方向性を示す逆光」は園原のメガネなどにも確認出来て、情報の多寡によってねじれきった現状を含みたっぷりに示唆している(もちろん、セルティによるメットなどの視界封鎖も端的な描写だ)。

 さて、今回はとにかく展開が早くてみっちりたっぷりだったが、今後もこのくらいのスピードでいくのでしょうか。どんどん作り手側の難度は上がっていくと思うのだが、もうここからクライマックスまでは一気に駆け抜けてしまってほしい。ほんとに期待してますんでね。 

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 雨に濡れそぼつ第5話。今回は梅がメインのお話で、主人公(?)はどんどんやることがなくなっております。「特に何もしてないのに分け前をもらう」→「仕事先の紹介」→「住み込みの場所の紹介」ときて、今回はサナトリウムへの案内までしてもらっているというのに……野菜喰え野菜。

 前回ラストで描かれたかどわかしは、五葉が設立するきっかけとなった初めて物語。梅の個人的な腹いせに弥一が一枚噛み、面白そうだったおたけがのり、便利屋として松吉が呼ばれる、という流れ。この時点で、梅は単に仕返しのつもりでコトに及んだわけで、他の連中のように一大誘拐団になろうなどとはつゆも思わず。そんな梅が、ずぶずぶと五葉に沈み込む動機が、今回のメインテーマである。

 頼りない政之助視点もあって、梅というキャラクターのナイスガイっぷりがよく出ていて印象深い今回のお話。相変わらずうまいのは、やはり積極的に梅に絡んで過去話をせがむわけでもないし、梅自身もありがたみをうったえながら昔語りをするわけではない。あくまでさりげなく、出自や過去の過ち、そして昔の仲間との関わり合いなどのファクターを結びつけることによって、次第に梅という人間の内面が見えてくるという構成。例えば、気付けばわざわざ手料理を運んでやるくらいに政之助に入れ込んでしまっている梅だが、最初は頼りなさそうな政之助を相手に、つっけんどんな態度でちょっと怖い人くらいのイメージだったはず。それが気付けば一味の中でも一番気を遣ってくれるポジションになっているのは、やはりおたけの言葉通り、彼の世話好きが高じた結果。悪党であった過去があろうと、梅の本質は、一味の中でも特異な、純粋な善意である。

 そうした政之助との関係の変化を先に描いておくことで、メインのエピソードである仙吉との関係性もすんなり入ってくるようになってくる。梅にとって、過去の兄貴筋に当たる仙吉の窮状は他人事ではない。「自分が先に足抜けしてしまったせいで法度を破らなければならなかった人間が居た」「その人間も、今や自分と同じようにカタギの生活を望んでいる」といったシチュエーションを無視することが出来ず、自分のことを小童呼ばわりしていた仙吉に金を渡すことで、梅は「悪事に荷担することの肩代わり」を引き受ける。自分も娘が大事なので出来れば胡散臭い連中とは関わりたくないだろうが、それでも、現時点で行き詰まっている仲間を助けないわけにはいかない。この選択をしてしまうのが、優しい梅という男なのだ。雨の中の彼の描写が凄く真に迫っていて、画面をフレームアウトしそうになったりすることで現れる彼の歩速の変化や、いきなり肩を掴んで金だけを押しつける不器用さに、彼の逡巡と決断がきれいに表れる。いきなり押しつけられた仙吉のリアクションが、感動や戸惑いではなく、絶句だったのも印象的だ。この作品は、本当に雨がよく似合う。

 他にも、今回は松吉と梅の関係性がちょっと不思議なバランスであることも面白い描写で表されていたり、ご隠居の器の大きさが台詞の一言一言からにじみ出してきたり、丁寧な描写が心に染みる。雨の縁側で仙吉を見下ろすご隠居が、いかにもオノナツメらしい、陰影のゴリゴリしたシャープなデザインで本当に迫力があった。いやぁ、惚れ惚れしますわ。

 今回のお話のおかげで、改めて「さらい屋」というのがあくまで「裏稼業」あるという当たり前の事実がはっきりと確認出来た。普段も政之助が渋っていることからきれいな立場でないことは分かっているわけだが、回も進んで、少しずつそうした罪の意識は薄れている頃合い。改めて「梅が苦渋の決断で裏の世界に身を転じた」ことが描かれることで、そうした「慣れ」に今一度のブレーキがかかり、「さらい屋」というこの作品の中軸のスタンスが見つめ直せる。なかなか上手い構成ですよ。さ〜て、来週のさらい屋五葉は? 

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 2人の幼女(?)にスポットライトOKな第7話。まぁ、一番可愛らしいのはニノなんだけどね。ド直球で攻めてくる時のニノは結構な破壊力がある。最初は渋々付き合っていたリクが徐々に籠絡されていく様を見るのもなかなか面白い。

 Aパートはめでたく開校したリクの青空教室のお話。「橋の下には一通り声をかけた」って言ってたけど、結局アニメで紹介されてないような連中(私も詳しくは知らない)にも面通ししたってことなんだろうか。そもそも星やら村長が真面目に授業を聞きに来ると思う方がおめでたいんだけどさ。予想以上にカオスな「常識」レベルに、リクの突っ込みもだんだんパターンが無くなってきた感がある。今回は普段通りの目のアップに加えて「背景美術を細かく繋いでみる」というよく分からない演出が増えたんだけど、流石にボケのパターンが多くないので、そろそろ見せ方にも苦労し始めている感があるな。展開的に「絶望先生」よりも一発一発の破壊力が弱い上に、個人的には鉄人兄弟が絡んだ時のリクはあまり面白くない気がする。純正変人が揃う橋の下で、兄弟だけは「幼いが故にものを知らない」という側面があるので、どうしても突っ込みにくいからな。あんまりパーソナリティの深いところまで分かってないし。

 そして、そんなちょっとヌルめの学校にスパイスを与えてくれるのが、我らが千和先生、違うステラ。今回は徒手空拳による武力制圧がなかったので、流暢な広島弁以外は割と金髪幼女成分を維持していたように思える。広島弁で押してるところから、リクに説得されて少し「少女」側にブレたあたりのステラが一番可愛い。ぶりっ子モードになっちゃうとその時点で腹黒さがにじむからなぁ。中の人は三十路まで秒読みが始まってるのに相変わらず不動の幼児だなぁ。安心安心。

 Bパートは、免許も持ってるから実際は幼児じゃないけど、ステラよりよっぽど幼さが見えるP子のお話。村長に対する恋慕の情や、野菜に対するストレートな愛情、そして、橋の下ではそこそこ常識レベルが高いので半端にリクとの会話が通じてしまうもどかしさ。おかしさポイントがあまり明確では無いので、村長が出てこないとこちらもインパクトはちょっと弱いです。

 ラストは無駄にエンディングテーマに被せての会話劇を流してたんだけど、特に意味はありませんでした。こうして聞いていると、もうP子は花澤香菜とかでも良かったんじゃなかろうか。すぐに裏返って引きつる小見川ボイスは、元気のいいキャラに当てるとハラハラして落ち着きません。中の人ネタに終始してる時の感想は、「まぁ、特に何も」っていうのと同義の場合が多いです。そろそろワンパンチ欲しいところだけどなー。 

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 ですわよね〜、な第6話。前回の感想で「何も無くても1話出来るから凄い」みたいなことを書いてたんだけど、今回は前回にも増して何も無かった。何も無いのに1話ある、この奇跡。

 一応今回は、強いていうなら唯がメインでぎー太との愛情を確認する回といえるだろうか。ただ、前々から思ってはいたのだが、この娘の場合、愛情とか、お馬鹿とか、天然とかいう表現よりも、やっぱり病気じゃないのか。放送コードギリギリのキャラクターじゃないのか。もう駄目なんじゃないのか。確か一つの事物に異様なまでの執着を示して現実感が薄れるのって、麻薬常習者の傾向だったような……そして1/8音を聞き分けて指摘する感覚器官の鋭敏化も……いや、別に唯が薬中って言いたいわけではないが、ギャグを通り越してうすら寒くなるときがあるんだよな。憂のかいがいしさは、妹というよりも「看護人」のそれだろうし。まぁ……社会復帰目指して頑張ってください。

 そんな殺伐とした印象すら抱かせる、常軌を逸した唯エピソードは、間に姉妹デュエットなどを挟みつつ、相変わらずの空気は固持。どれだけキチガ○じみていようが、やっぱりこの世界でやられると素敵空間として処理されてしまうのである。ギターを包んだビニール片のディティールとか、女子高生の着替えシーンを軸にしてるのにエロに回さず見事に唯のぽやぽや感だけを引っ張り出す構図の取り方とか、最後の澪のシーンの無駄な緊張感と盛り上げ方とか、本当に細かいところまで抜かりない配慮が行き届いている。これを見るために毎回正座してるわけなんで、文句の言いようもないです。

 今回は唯だらけだったので他のキャラの押しはちょっと弱かったが、さわちゃんの苦労は唯のスロットルが止まらないので積もる一方だし、これだけ唯押しのエピソードなのに、何故かオチが回ってくる澪のポジショニングも抜け目ない。通販好きで無駄におばちゃん臭いあずにゃんも、多分その筋の人にはたまらんオプションなんだろう。ムギは……今回なんかしてたっけ? お嬢様のくせにやってることが小間使いっていうギャップが凄いな。きっとバイトなんかも経験したこの2年間で多くの気遣いを学んだに違いない。

 そして、今回は、裁縫が出来るというニュースキルを披露してくれた我らが部長。各所で話題になっていました、今回のハイライトはやっぱりこのシーンでしょう。シャツ・イン・スカートなだけでなんか別人……

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5月14日 ドラフト模様(ROE×3)

ピック順 【Sangriter】→【Alessi】→【Thraxi】→【Van】→【Serra】→

 エルドラージ3発目の今回のドラフトですが、これまでの試合よりもいくらかパックは地味め。もちろんそれはだんだん慣れてきたが故の体感要素も多分に含まれてはいるのだろうけど、これまでのように劇的にコンセプトを尖らせたデッキは少なくなっている。その上で顕著だったのは、コミュニティ内における白の冷遇っぷりであろう。今回は「岸壁安息所の騎士」が登場せず、「隊商の随員」などの基本戦力もいなかったので魅力に欠けるという部分はあったが、まさか5人ドラフトで誰も使わない色が現れることになろうとは。逆に言えば、残りの4色を5人で奪いあう形になっており、ピックは血で血を洗う様相。勝負の分かれ目は、いかにカードを愛しているかである。勝てないと思ってピックしたら、やっぱり勝てないのだ。

 今回のレア度数は5.2と、相変わらず好調をキープ。これで「休眠のゴーマゾア」が2体かぶりとかじゃなければもう少し記録も伸びたところだろうが。


 

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 やっぱりヒーローマンの操縦方法が気になって仕方ない第7話。小声で「ひ〜ろ〜ま〜ん、あた〜っく」っていいながらチョン押しだしとちょっと弱めの攻撃? ストⅠのコントローラーかよ。まぁ、この手の作品でコントロール系統に突っ込み入れるのは野暮ってもんですけどねー。ジョーイはどの程度自覚的に操れてるんでしょうか。

 大きく分けて2極の戦いが描かれた今回。まずはホワイトハウス内での大統領とDr.ミナミの駆け引きから。登場時は「どこかの秘密結社の回し者? それともスクラッグの変身?」などと色々と想像をかき立てられた超絶怪しげ博士だが、その正体はなんと軍の一員。タマの破壊力・支配力に惚れ込み、みすみす破壊してしまうのではなく、何とか軍備に取り込めないかと大統領に打診する。軍の全力をもってしても一向に止められない正体不明の存在にそんな期待をかけるだけでも狂人の考えであろうと思っていたら、なんと大統領もまんざらでないご様子。いやいや、どう考えてもコントロールする目処は立たないだろ。これだからアメリカ人って奴はよう。「合衆国は常に世界のナンバーワンであり続けなければならないのです」って、お約束だけど酷い台詞だよな。ホワイトハウスを犠牲にして、国家の選択はどちらへ傾くのか?

 そして、メインの戦いは無謀にも本拠地に殴り込みをかけたジョーイ軍団とウィル&ニックによる本戦。進入経路は教授の発案した下水を進行するというもので、こうやってみるとスクラッグの監視システムも案外杜撰。まぁ、まさかあの状態から単身乗り込んでくるドンキホーテがいるとは考えないだろうが、発見されたのは割と中枢部(タマの生産工場?)付近まで進入を許した時点だった。無敵に思えたスクラッグも、案外こうした慢心から足下を掬われたりしてな。まぁ、ボスのゴゴール以外は全員雑魚扱いだから、あんまり組織としては完成してないのかもしれないけど。

 すったもんだの末に進入に成功したジョーイ達の目的は3つ。優先順に「タマの停止」「ウィルたちの救出」そして「中枢部の破壊」。最優先事項が友達の救助じゃなくて国家を脅かすタマの阻止っていうあたりがクールね。この状況で誰もリナの心情を慮ってくれないのは、逆に潔い。そして、戦力になるのはヒーローマン1体だけで、残りは「女」「子供」「デスクワーク専門」「けが人」の4名と、全く期待できない面子というのも素晴らしい。どこまで現実を見てるんだ、デントン。

 ただ、ヒーローマンを使っての戦闘にも慣れてきたのか、1話2話の時点ではあれだけ恐ろしい暴虐ぶりを披露した雑魚兵士のビームも、最近では絶対に当たらないこけおどし仕様になりつつある。そして満を持して登場したウィル&ニックコンビについても、前回はウィルVSヒーローマン、ニックVSサイで互角だったのに、今回は何故かヒーローマン1体で2人を手玉に。一体どんな変化があったんでしょう。そして教授の思惑通り、ヘルメットを外して洗脳から2人を開放する。が……

 ここに来て、実に清々しいニックの反乱。いいですなぁ。こうやって三下ポジションのヘタレキャラが増長するシーンってのは、とても共感が持てます。実力では上だと思われたウィルの方が、憎きジョーイを前にしながら妹パワーで簡単に瓦解してしまったおかげで、ニックの晴れ晴れとした悪役っぷりには胸がすっとしますよ。声が陶山章央ってのがたまらんわぁ。このまま神武に乗って突撃かけようぜ!

 しかし、残念ながらこの作品はあくまでヒーローマンが主人公。眉毛ウィップというギャグとしか思えない武器で必死に抗ったニックは、哀れ生成途中のタマの下敷きに……放送後提クレバックの映像(遺影?)を見ると、確実に死んでしまった扱いです。嗚呼、ニック……こういうキャラにはもう少し活躍して欲しかったなぁ。最後の最後に復讐に燃えたラスボスとして登場したりしてくれないものだろうか。メインキャラだったのに7話で退場とか、浮かばれねぇよ。

 今回も相変わらずハードかつスピーディーで退屈してる暇も無い展開。メインのエピソードもさることながら、冒頭に挟まれたウィルの回想ではアメフトを通じて形成されたサイとの確執やジョーイへの屈折した思いなども描かれ、バックグラウンドも盤石の状態です。ニックのこともあるのでこの先ウィルが手を組めるかどうかは微妙なところだとは思うけど、スクラッグの力を手に入れたゴキブリ怪人が悪の本拠地を叩く設定って、完全に仮面ライダーですよ。「ウィリアム・デイヴィスは改造人間である!」って……バッタも嫌だったけどゴキは更にキツいな……

 今週の最大の萌えポイントは、足音立てて怒られて困り顔のヒーローマン。「うるせぇとか言うなら収納してから進めばいいのに……」と正義のヒーローも不満げ。言葉を発しないキャラなのに、どんどん表情豊かになっているのが愛らしくて仕方ないです。 

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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
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