最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
「江戸前エルフ」 6→7 誰がなんと言おうと大好きな作品でした。今作については、電書じゃなくて紙の本で揃えようかと思ってるんですが……書店に全然置いてねぇの!!! どういうことなのよ! 他のアニメ化作品はコーナー作って平積みされてるのに! マイホームヒーローや女神のカフェテラスはあるのに! どんだけ発行部数少なかったんだろう……。 というわけで、本当に今期アニメ視聴の一番の癒しコーナーでございました。「今期一番面白かった作品は?」と問われたら必死にウンウン唸ることになるだろうけど、「今期一番終わってほしくなかった作品は?」と聞かれたら今作の名前を挙げると思います。それくらいに、毎週が楽しみだった。なんでだろね? たまにこういう、「やたらと好みにズドンと刺さっちゃう系作品」が出てくるんだよなぁ。去年の例が「このヒーラー、めんどくさい」だったのはどうかと思うけども……ユルくて、いちいち難しいこと考えなくていいアニメをごくごく飲みたい欲求ってのはあるもんだよねぇ。 もちろんそれにしたって単に平和な日常をダラダラ流されたら嬉しいわけもなく、30分の枠の中でキュッと心動かされる瞬間が欲しい。今作の場合、通常進行の「神社ギャグ」をベースに置き、そこにエルダのオタク語り、毎回ノルマのように挟んでくる江戸豆知識をあんばい良く散りばめ、最後に「それでも不老不死のエルダは僕ら人間とは生きてる時間が違うんだ」という切なさをひとつまみ。このエルダを思う心情がねぇ、普段のグダグダなギャグのおかげでいぃ〜感じに染みるのよねぇ。正直、毎週オープニングの小糸が成長するシーケンスで泣きそうになってたんですよ。小糸はどんどん大きくなっていく、それでも、隣を歩くエルダはずっと背中を丸めて卑屈そうにテクテク歩いてる。気づけば目線の高さも近くなって、2人はもう、血を分けた家族みたいなものだ。この先、いつか小糸もエルダと別れる日がくるわけだが、それまでの数十年間を、せいぜい幸せに生きて欲しいと、そんなことを考えてしまうのだ。この感覚、他に日常系では得られないですからね。 こうしてどっぷり作品世界に浸かることが出来たのは、毎度色鮮やかに画面をまとめてくれたアニメ制作スタッフのおかげ。特に動きも無いアニメだけど、その分、1枚1枚の絵の破壊力が重視されるんですよね。エルダが1コマでも「綺麗じゃない」状態を見せてしまったら高耳神社の御祭神の品格が下がる。小糸の顔がブサイクだったら、僕らはみんながっかりだ。全てのエルフ、全ての巫女、そしてあらゆる月島の風景。みな綺麗で、本当に素敵だった。この夏は、是非東京に遠征して高耳神社に聖地巡礼しに行きたいと思います(今から作ってください)。 そして最後はもちろん、中の人。もう、この途方も無い埋没感を生み出してくれたのは間違いなく小清水亜美だと言い切ってしまっていいよね? あみっけ、本当に「綺麗な声」で神やら魔王やらの声に宿す神通力が凄まじいなぁ。いや、エルダは神通力持ってないけど。小清水無くしてエルダ無し。名物クラスのキャラをバンバン打ち立てられるのは大看板の証よ。そしてそんな小清水に引っ張られ、時に引っ張り返す重積を果たしたのは尾崎由香。出たての頃は彼女に対して愛憎込みのいろんな気持ちもあったが、こうしてきちんと声優として一本立ちできた今となっては、「いいキャラクターをありがとうございます」しか言うことないよ。 みんな、エルダくらい長生きしてればそのうち2期もくるかもしれないから頑張ろう。
PR 「Opus. COLORs」 4→4 ん〜〜〜、わっかんねぇよ……いや、狙った方向はなんとなく見えるんだが……そこに成功の目があったのかどうか……。 結局最後まで「パーセプションアートってそこまで人生かけるような一大ジャンルなの?」っていうのを受け入れることが出来なかったんだよな。作中でも主人公チームの親世代が思い切り世間に広めて市民権を得た流れは描かれているのだが、それがどれほどの規模で世界を動かすムーブメントになっているかがピンと来なかった。やっぱ一番の問題は、作中で披露されるパーセプションアートがそこまで魅力的に見えないっていう部分なのよな。初回で既に書いてたけど、「バーチャルを利用して体感できる、既存のアートを飛び越えたアート」はどんだけ二次元のアニメーションで描かれても我々にその魂は伝わらんのよ。 そうして「そこまで頑張るようなことか?」という疑問が埋まらず、心情的な乖離を「でも家族の問題が! 可哀想な生い立ちが! 仲間との拗れた友情が!」みたいなドラマで引っ張ろうとするわけだが、そちらは「なんか似たような顔の男どもが言うてる……」という感情が先立つのであんまりハマれない。まぁ、野郎だらけの愛憎劇になるのはハナからわかってたんだから、そこはノットフォーミーだと事前に受け入れて見始めたはずなんだけどね。「スタミュ」はそこそこ見られた作品だったからいけるかと思ったのだが……ステージパフォーマンスの持つ意味づけが変わっちゃって、テレビの画面からこちらに働きかける訴求力はこっちの作品の方が間違いなく乏しいのでなぁ。 多分これ、うまいことヒットしたら現実世界でもARとかを駆使して「これがパーセプションアートです!」みたいなリアルイベントに繋げるプランもあったんじゃないかと邪推してしまう。もし新しい切り口のエンタメを生み出したいのだとしたら、作品全体に圧倒的に派手さが足りなかったなぁ。あ、でも最近アップルかどっかが超すごいVRの技術を発表したらしいし、もうちょい時代が進めば今作(に似た概念)が認められる時もくるかもしれませんな。おっちゃん、その時まで生きて瑞々しい感性で受け入れられるかしら。
「デッドマウント・デスプレイ」 5→5 なんか、色々と気にさせてくれる要素が多い作品。1クールを見続けて得られた感想がそんなぼんやりしたもんでいいのかとは思うが、でもこんだけ半端で思わせぶりなところで終わっちゃったら現時点ではそういうしかないじゃない。分割2期目は1クールの休みを挟んだ後ってことなので、きちんと全体像をまとめた上で2期を迎えたいものです。 どっちかってぇと面白い寄り。とにかく個々のキャラのクセの強さが強烈で、犯罪者連中がゴールデンカムイの死刑囚に負けず劣らずのインパクトを持っている。そうした連中に加えて異世界がらみのあれこれまで混ざり込んでくる謎の多さと勢いはあまりに雑多すぎるが惹かれる要素になっており、モチベーションを維持するには充分なものだ。ただ、そうしてあまりに雑多なキャラがじゃんじゃか出てくるせいであまりに取り留めがないというか、「どこをどう見てったら本筋が追えるのかしら?」みたいな部分がはっきりせず、終わり方が半端だったことも相まって「気にさせてくれる要素は多いが……」くらいの感想で今のところは止まっているということである。 まぁ、逆に言えばこんだけ思いつきみたいにポンポン要素が飛び出してくるのに破綻してる印象ではなく「今は全部準備段階なんだろうな」と思わせてくれるのは最低限のストーリーテリングが保証されているおかげとも考えられるか。正直言うと、1クール空けて10月から2期目を見始めたとしても、どうせあれやこれやを忘れてモチベが低下してしまう最悪のパターンがかなり現実味を帯びているので、いっそ原作コミックで先回りして2期を待ち構えちゃうという私としては異例の対応も検討中。多分、そこまでやっても問題ない作品だという気はしてるし。どうしようかしらね。 ちなみにイチオシポイントはエンディングです。いのすけが歌ってる曲も好きだけと、映像の真ポルカのアホみたいなダンス好き。序盤に「なんでこのアニメのエンディングはサメとペンが踊ってるんだろう……」って思ってたけど、正体が判明してから見ると「ポルカ、めっちゃ楽しそうやんけ……」ってなるし、かわいい。作中の誰かさんのせいでサメ愛の強いアニメである。
賑々しさと、寂しさと、初々しさと、第12話。熟年夫婦の貫禄を出しているにも関わらず、きっちり要所で見せるウブな反応、ずるいですね。 すっかり馴染んだ2人の生活。いや、馴染んじゃダメなはずなんだけど、もうすっかり2人でいるのが当たり前。そんな高校生カップル……そりゃ親御さんからしたら気が気じゃないわなぁ。 雨が降って長引きそうな撮影合宿に、まず送り込まれたのは仲良しお友達グループ。久しぶりに見る穴水は何も変わらずに穴水でほんと安心する。こいつを中心にしたストーリーでも色々と楽しめそうなくらいに謎と魅力の多い女の子。残りの2人ももちろん輝いており、仲良くなった後のカニは強い。こんだけ遠慮なくぶっ込んでくる子のくせに、あえて伊咲が丸太と何してるか、なんてことは聞かないんだよな。まぁ、女の子らはその辺全部分かってやってる感じだから……あ、野々ちゃんはわかんないけどね。鼻水ぐちゃぐちゃの野々ちゃんかわいい。 男は男でちゃんと確認してやらなきゃ、ってんで受川が丸太をリサーチ。まぁ、やっぱみんな分かってはいるわよ……。その上でお邪魔しちゃ悪いと思いつつも、2人が望んでるドンピシャのタイミングで救援に駆けつけてくれるのだから本当に友達想いだ。この短期間で、本当にいい仲間を持ったもんだよ。これもやっぱり伊咲のカリスマによるものですかねぇ(丸太は?)。 しかし、こうしてたくさんの友達とあれやこれやと青春の夏(変な言い方)を満喫してしまうと、去ってしまった後の寂しさも際立つことに。2人が当たり前だとは言ったが、ずっと2人の生活が続けばそれはそれで欠けてる要素もあるわけでね。いや、本当になんの邪魔も制限もないなら、そのまま突っ走って2人の世界でゴールインしてもいいのだが……まぁ、ここでおかんストップはかかりますよ。いやお母さん、たまたま2人が節度のある子供たちだったからまだ「何もなくて」良かったですけど、姉の策略でとっとと2人きりになった時点で、アウトな連中なら即アウトでしたからね? 今更何かあるかもしれないとか騒いでも……手遅れも手遅れよ。許してあげてくださいよ。 さて、許されざることとなればかえって火がついちゃうのが恋愛模様。このタイミングで丸太にはスイッチが入った……か? どうなる次週。 「ゴールデンカムイ(第4期)」 ―→6 何はともあれ、この第4期もゴールインできたことを喜ぼうじゃないですか。関係者の皆さん、お疲れ様です。 昨年の秋新番としてスタートしたにもかかわらず、「中心スタッフの逝去によって制作が困難」という前代未聞の理由で放送を延期。そこからまるまる1クール分の休憩を挟んで再始動し、ようやくのゴールイン。似たような仕切り直しをした「久保さん」と比べてもさらにブランクが長く、視聴者側のモチベーションが切れてしまってもしょうがない状況。そんな中でも、手堅く、そして大胆に結果を残し続けるこの存在感、やっぱすごいわ。ジャンプ漫画の長期シリーズと言えば今期も「Dr. STONE」みたいな例があり、どうしたって途中から制作も視聴も惰性でやりがち。そもそも原作漫画の方が長期連載になったらマンネリ化して強度を落として行くのはどんな名作漫画でも避けられないはずなのだ。しかし、本作はそうしたパワーダウンの傾向が見られない。いや、もしかしたらちょっとは落ちてたり、変質したりしてんのかもしれないけど、4期は4期で切り取っても充分に頭がおかしいし、笑えるしハラハラできる展開が用意されている。これだけの地力のある作品、よくもまぁ長期連載で成立させたもんだ。 今作だけの武器を拾い上げておくと、もしかしたら死刑囚の存在が大きいのかもしれない。杉元たちの冒険はどんどん人間関係が大きくなって、話も大仰なものに広がってしまうのだが、そうした時によって立つところが忘れられて漠然とした物語になりがちなところを、「ところで、ここにはこんなイカれた死刑囚がいるんですが」と一発出オチでもいいのでヤベェキャラを出すことによって、一気に「あぁ、これがゴールデンカムイだった」という原点まで引き戻してくれる。今期もヤベェ石田彰とかヤベェ関智一とかヤベェ檜山修之とかが出て「そんなことしてる場合なんか?!」というツッコミと共に頭のおかしい世界観を披露してくれた。この「ぶっとい本筋+飛び道具の死刑囚(あと時々クマ)」という縦横無尽の筋立てが、今作を独特の味わいに仕立てているのかもしれない。 それじゃ、引き続き完結までの制作をお願いします。杉元とアシリパさんの旅路の結末、是非ともアニメで見守らせてもらいますんで。
「彼女が公爵邸に行った理由」 4→4 これもまぁ、ある意味で爆発系作品と言えなくもないのだが……ごめん、全然身を入れて見てないので途中からあんまり筋を追えてなかった。なろう系だというだけでモチベが削がれて見切りが早くなっちゃうのだが……こればかりはもう因縁だと思って諦めてもらうほかない。 ちなみに、本当にどうでもいい話なのだが今作は途中で「キデオン・ジュラ」というキャラが登場して「????」となり、改めて見たら主人公が“レ”リアナだったり、主要人物に「ビビアン」がいたりするのだが……でも、多分単なる偶然。まぁ、たくさん登場するキャラの何人かの名前がなんとなく似てることくらいはあると思う。……詳細不明。 閑話休題、なろう系なのであんまり真面目に追えなかった作品なので詳細への言及は避けるが、意外に映像部分はちゃんとしている。ちょっと線が太めというか、塗りが印象深い独特のデザインが画面に映え、モーション作画も決して低品質ではない。これでもう1つくらい追いかける理由があればプラス評価に転じる可能性もあったのだが、どうにも私はなろう系の中でも特に「悪役令嬢」系と相性が悪い。通常のなろうはいわゆるオレツエー展開に辟易するだけなのだが、悪役令嬢系の場合、「破滅エンドって何?」という根本的な設定への疑問が未だに解消されておらず、筋立てそのものへの違和感がどこまで行っても拭い去れないのだ。改めてざっくり触れておくと、「どこまで行ったら破滅エンドって回避できたことになるの? バタフライエフェクトの例をとれば、キャラが“本来の”筋立てを認識してそれに反する行動をとった時点で、もう原典の進行とか無意味にならないの? もし運命の修正力が働く前提なら、主人公が何をしても無駄じゃないの?」という疑問である。当然今作もその疑問に答えてくれる要素は何一つなく、主人公はずっと偽装婚約をめぐるあれこれでラブをどうこうする展開に流されつつ、肝心なところで「破滅エンド」が必ず脳裏をよぎるのである。こういう作品ってはめふら要素は全部無しにして、単なる恋愛ドラマにしちゃった方が一気に見やすくなるんだけどなぁ。 やめよう、安易な設定。
カワイスギフォーエバー……最終話! 最後のシーンをちゃんとリザ&よぞらで締めてくれるのはとても良かったですね。 最終話ということで、おれたたエンド……というのもどうかと思うけども、だらだら続きそうな可能性を残しつつ、アニメでは一応節目となりそうなお話も用意してくれた。もちろんシリアスなんて1ミリもない作品なのでいつも通りの雰囲気で無問題だし、その上でキャラクターがわっしょい大集合という賑やかさも見せてくれている(ハムスターのおっさんとかうさぎ親子は欠席だが)。ある意味で宇宙大戦争に地球が勝利した記念すべきエピソード。これできっちり締まったように見えるのは流石に贔屓がすぎるかもしれないが、ほんとに原作ではこの後にどんな話で続いてるんでしょうね。 最終話の舞台となったのは、なんとまさかのアドベンチャーワールドだった。上野動物園じゃなくてそっちに行くのは、よりコンパクトにいろんなものが楽しめるからなのだろうか(アドベンチャーワールドだってでかいやろ)。お目当ては当然パンダだったが、意外なことにパンダに殺されたのは切込隊長(?)のミトラのみ。艦長はやばかったけどなんとか堪えた。ちなみに艦長のペットのギィちゃんについて、艦長はだいぶ卑屈になってたけど可愛いと言えば可愛くないこともないよね? キモカワも別にお世辞じゃない。なんなら、艦内の動物園にも可愛いやつ何個かいた気がするんだよな。トーテムポールみたいなやつとか、地球の動物園にいてもそれなりに人気はでそうだけどな。 しかし、そんな動物たちで満足していた宇宙人を迎え撃つは、和歌山が誇る(?)最強可愛い軍団。そうだよ、この地球上にはペンギンなんて動物もいたっけな……そう、私ペンギンも大好きなんですよね。久しぶりに動物園行きたくなってきたわ……ちなみに私が動物園の動物で最推しなのは日本だと2カ所の動物園でしか飼育されていないというカナダヤマアラシである。かつて彼に会うためだけに名古屋の動物園に足を運んだことがあるのだが、残念ながら今は移送されて浜松にいるらしい(もう1匹は東北)。……この夏、なんとか浜松まで会いに行く計画を割と真剣に模索中です。 宇宙人たちはペンギンやレッサーパンダなどの精鋭に次々と返り討ちにあい、我らがリザさんもここにきてキリン・ゾウのコンボにまさかの敗戦。いや、冷静に考えてキリンとかゾウってそこまで「可愛い」ではないと思うのだが……一度動物園の空気に飲まれると、あらゆる生き物の尊さが数十倍になって叩き込まれるからな……最後まで生き残ったガルミたちを今後は艦内で昇進させてあげてください。実際、地球への切り込み隊長としては、リザ・ガルミ・ラスタの3名が頭抜けて優秀だろうしな。異種間コミュニケーションが捗るといいなぁ。 最後に、今回一番気になったことに触れておくと……ハリネズミって……キモカワなん? まぁ、自分のペットが「痛い」ってのは確かに異様と言えば異様なのだが……あいつはど真ん中ストレートの「可愛い」じゃね?
「おとなりに銀河」 6→6 まだまだ続く爆発系作品。そしてこちらも「実は好きでした」枠だ。 ラブコメってことで今期は色々と比較対象が多かったわけだが、今作で特に取り上げるとするなら「地に足がついてないふわふわ感」だろうか。タイトルに引っ張られてる印象もあるかもしれないが、ほんとにフツーの日常を送ってるだけのはずなのに、どこか突拍子もないような、どこか日常からはズレてるような、妙な特別感がある。例えば「山田くん」はネトゲというテーマを使って「そんな都合のいいことあるかい」みたいなお約束な展開を扱っていたのに対し、こちらの作品はほとんどのパートが初々しいカップルが単にいちゃついてるだけなので「トニカクカワイイ」と大差ない展開のはずなのに、そこにただ1点、「棘の呪い」という意味のわからん概念が入ってくることで、急に話が怪しくなる。2人して呪いのディティールを検証してみたり、呪いを巡ってしおりさんの実家まで行ってドタバタする必要があったり。こんだけ揉めに揉めるような大きなファクターなのに、どこまで行っても「呪い」はふわふわしてて、それがなんなのかはよく分かんないってのがすごいよね。「訳のわからんことを言うな!」と思いつつも、それが日常風景を壊すようなこともなくいつの間にか2人の間では「呪いありきのコミュニケーション」が成立し、「呪いの先の共同生活」が待っている。「あ、そんなんでいいんだ」と拍子抜けしても、「まぁ、この2人ならそれでええんやろなぁ」という諦観にも似た納得感がある。「山田くん」がベタながらもラブコメ的なご都合お約束にちょっとずつリアルを肉付けしてドラマにしていったのに対し、こちらはとっかかりからしてよく分からん関係性をずっとフワフワしたまま見守る。またメインの2人のキャラがこのフワフワに抵抗せずに馴染むばかりの奴らなもんでね。 しおりさんに関しては、「陰キャに理解がある深窓の令嬢」という、理論上は存在が提唱されているが未だ実存が確認されていない無体なステータスを存分に発揮し、それを久我という「ほんとにただ優しいことだけを武器に生きてきた男」が受け止めるという、人畜無害すぎて現実味がなさそうだけど、「まぁ、結局恋愛ってそういうもんだよね」というこちらも不思議な納得感もあるカップリング。特に久我に関しては、とにかく人のことを考えて動ける徳の人なので、「山田くん」における山田みたいに「女の子はこういう男に惚れるもの……か?」と首を捻るようなところもない。善い男に、善い女がくっついた。それだけの話。そしてこの2人の「善さ」が主にホームドラマ方向に発揮されるのもまた良い。久我家3兄弟、ほんとにいい家族だったなぁ。ラストでまちちゃんのお悩みにフォーカスしていく構成も微笑ましいし、こんなにも互いを思い合い、互いに手を取り合って成長していく兄弟ってのもあるものかと羨ましいばかり。ガンダム見た後だと特に。わたしゃ姉萌えも妹萌えもないけど、家族愛には弱いんですよ。この後、正式にしおりさんも家族の一員になって末長く幸せに暮らしてほしいですね。 ちなみに、久我家といえばやっぱりまちちゃん役の遠藤璃菜ちゃんだよね、という話題は新番チェックの時にやったが、伏兵として刺さったのはもしかしたらふみおの方だったかもしれない。そうかぁ、長縄まりあボイスってショタにつかってもいいんだぁ……。今期は「ダイスター」の八恵と同時にこのふみお君だったので(あとこめっこ)、「長縄ワールド恐るべし」と思い知らされた。ロリ専用ボイスってどうしても芸の幅が制限されるイメージがあったが……そんな心配は無用だったようだ。
いい話“風”! 最終話! 冷静に考えると、結局2人して夢半ばで力尽きてることになるんだよなぁ……。 まぁ、こういう終わらせ方になるしかないのか。もちろん作中でイヴと葵のどちらが上なのかを明言するわけにはいかないし、もしやるとしたら「これで私が200勝199敗ね」「違うでしょ、私の方が200勝してるわ!?」みたいな絶対数で有耶無耶にするお約束の技法くらいしかないのだが、ゴルフでそれやるのはいくらなんでもしんどかろうし。おれたたエンドにも似た「数年後……」パターンで誤魔化すくらいしか丸く収める手段は思いつかない。 その結果、最終話で何が繰り広げられたかというと、ぽっと出のランキング女王とイヴの一騎打ち。流石にそれだけだと葵の立場がないのでなんと夢のキャディー共闘というサプライズが展開されたわけだが、「昨日ぶっ倒れて運ばれたやつがキャディーて」という、お相手もびっくりだったツッコミポイントが気になるし、「イチナさんが不憫すぎるやろ……」というのも気になる。そして何より「いや、そこで葵がキャディーについたからってイヴが強くなるのは変じゃない?」という気もする。まぁ、結局「最愛の人が隣にいると力が湧いてくるんだ」っていう古臭いラブソングみたいな理屈が一番考えやすかろう。このアニメの筋立てを振り返ってみれば、古臭いスポ根のそれに違いないのだし。適材適所、このアニメならこのエンドでもまぁええやろ。「シャイニングレインボーバースト」っていうネーミングだけどうにかしてほしかったけど。ウィング要素がなくなると「天鷲」要素はゼロになるな。 結局葵の病気も治っちゃったみたいなので、多分アムロも元気で後進の育成に励んでいることだろう。あと多分部長先輩といちゃいちゃにも励んでいることだろう。セイラママンの立場がないなぁ。冷静に考えるとここまで展開されてきたドラマが全部茶番だったんじゃねぇかという気にすらなるが、考えるな。感じるんだ。それがバーディーウィングなんだ。それでいいじゃない。かしこ。
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Thraxi
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声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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