忍者ブログ
最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
[10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [17] [18] [19] [20]

○「真・侍伝 YAIBA」 5

 読売の青山剛昌オールベット感すごいな。あ、でもらんまも読売か。サンデーの囲い込みというのが正しいのかもしれない。

 数字だけ確認しておくと、本作の連載は1993年まで、このタイミングでアニメも制作されているという。つまりざっくり30年前の遺物である。ちなみに私は原作も知らなければアニメも見たことがなく、これが純然たる初見。青山剛昌の出世作として存在していることは知っていたが、わざわざ見に行く理由はなかったので触れたことがなかった。そういう意味ではわざわざ触れられる良い機会なのだが……なんで30年前の遺物が掘り返されたのかは1話目だけだとあんまり分からなかった。そりゃま、当時の漫画として人気が出たものなのかもしれないけど……現代に改めてWIT STUDIOの総力をあげてアニメ化する意義はなんなんだろうか。比べるもんではなかろうが、「うる星やつら」ほどの歴史的な意義は感じられないんだが、それは単に俺の知識不足なのかしら。

 アニメとして興味深い点は、意図的にかなり「古臭い絵柄」というか、当時の原作の子供向けギャグ漫画っぽいデザインを踏襲しようとしているところ。WITの制作なのでアクション作画などもとんでもないクオリティになっているし、チャキチャキ入れ替わる賑やかな画面はアニメ化に際しての気合いの表れだと思うので普通に考えれば充分な加点要素なのだけど……なんか、そこまで頑張ってやる内容なのか、というのが不安。これは悪口でもなんでもなく、純粋に作品としては「古い」わけじゃないですか。「現代に甦っても色褪せないなぁ」みたいな恒久的な素晴らしさがあるとは思えず、全体的に「古臭いネタ回しと筋立て」が気になってしまう。

 加えて、今作は時代考証の面倒くささからか、舞台としては現代劇になっている。となると余計に「古さ」が際立つように思えてしまい、画面の「昭和のギャグ漫画」っぽさとの乖離が激しい。まぁ、WITの作風からすると昭和の再現よりもこっちの方が強みが出るという判断も理解できるのだが……なんだかどっちつかずの印象。

 まぁ、言うてもそこまで真剣に品評するような対象ではないと思うのだが、土曜夕方枠で全力作画アニメを放送して、どこまで評価されるかはちょっと気にはなる。これまでコナンしか知らなかったお子さんたちにリーチして認知が広がるならそれでいいのかもしれない。

 
Amazonアフィリンク

拍手

PR

○「炎炎ノ消防隊 参ノ章」 ―

 オープニングを女王蜂に依頼したのは「火炎」のイメージがあったからじゃないかという勝手な予想。その結果出てきた曲のタイトルは「強火」。伝わったんだろうか。当たり前の話だが、ここまでオープニング楽曲は「インフェルノ」「SPARK(火花)」「TORCH」と全て火がモチーフである。現代アニソンのなんたるかが分かりますね。

 アニソンの話から導入してる場合は話すことがあんまり無い証拠だってのはこないだバラしてしまったネタなのだが、そりゃ5年も経っちゃってますからね。私のドブ色の脳細胞では記憶を5年も維持するのは難しいので……覚えてないのが正直なとこなんですが、ありがたいことに1話目ではそれなりに復習も挟んでくれたのでなんとなく勘どころは思い出すことができた気もします。振り返ってみると5年前ってコロナ真っ只中の一番頭が胡乱だった時期だもんなぁ。マジで仕事もせずにアニメだけ観てた……んだっけ? もはやそれすら分からない。

 そんな時代に観ていた2期目は割と面白かった印象だけはあり、感想でもそれなりに高評価を与えている履歴が残っている。この作者のお話って、突飛すぎるから最初はとっつきにくいんだけど、地盤が整ってくると予想もしない刺激がポンポン飛んできてそのかっ飛んだキャラを見てるのが楽しくなってくる、というのが「ソウルイーター」から続いている性質な気がする。多分1期目ではそこまでついていけなかった要素も、2期目で受け入れやすくなってたんじゃなかろうか。

 また、2期目からは監督が八瀬祐樹氏からスイッチしているというのも要素としてあったかもしれない。八瀬さんのクセのある演出も嫌いではない気がするんだけど、今作のようにブンブンアクションも振り回す作品だとちょっと重くてね。2期からの監督は南川達馬氏で継続。その他のスタッフはちょこちょこ変わってはいるが、監督とスタジオが持ち越せただけでもありがたく思わなきゃね。新しいシーズン、2期同様にいい刺激が出てくることを願おう。まぁ、実際1話目から意味わからんトンデモ展開になったしな。何か起こりそうではあるな。

 
Amazonアフィリンク

拍手

「凍牌〜裏レート麻雀闘録〜」 5→4

 今期、正規のスケジュールで最後にゴールインしたのがこの作品(遅延したせいでもう1本残っている)。そしてせっかくのゴールだが評価は辛め。まー、2クールやり通しただけでもお疲れさんではあるのだが。

 新番チェックの時点でも書いているのだが、わたしゃ麻雀漫画がそんなに好きじゃないし、麻雀漫画のアニメ化もそんなに好きじゃない。他人が麻雀してる様子をわざわざアニメにしてまで追いかけたいとは思わないからだ。何か大掛かりなトリックが用意されていていちいち真相解明が行われるような展開なら成立するし、「哲也」みたいな怪人大集合のファンタジー麻雀ならそれはそれで面白いが、ある程度現実路線で進行する麻雀漫画って、細かいテクニックは挟みつつ、結局は「流れがどうこう」とか「凄みがどうこう」とか、大事なとこで謎の精神論を持ち出してお茶を濁しがち。今作もご多分に漏れずそういう要素は多かったため、やはり好きにはなれなかった。

 ただ、今作ならではの加点も当然あり、それは「アニメにする意味がありそうなくらいに酷い世界」である。ケイの周りは実に見事にクズばかりが揃っており、やることなすこといちいち外道。まぁ、スジもんの懐に自ら飛び込んでってんだから当たり前っちゃぁ当たり前なのだが、指詰めるなんて日常茶飯事、刺したり撃ったり、とりあえずタマ取る前提で話が進む殺伐ワールドを見ていると、「俺、絶対麻雀とか打たないよ!」といい子が誓えるくらいには阿鼻叫喚。この人間動物園みたいな地獄絵図を楽しむという、カイジの会長みたいなマインドがある人間であればそれなりに興を感じる部分はあっただろう。

 そういう意味では制作意図は分かるし、伝えるべき要素は伝わったと思うのだが……そこからさらに作画でドンとマイナスである。まとめると純粋にショボ作画だったから減点と、それだけの作品。なんかどっかで「麻雀の牌譜とか、矛盾がないようにちゃんと作り込みました」みたいなアニメスタッフのインタビューを見た気がするのだが、そこじゃないんよ。いや、そこを取りこぼすと文句を言う層がいるのも理解できるが……普通の視聴者は、ちゃんとした顔でちゃんと動くキャラが見たいんだよ。それができないせいで「命懸け麻雀」の凄みまでオミットされてしまっては、やっぱ「なんでアニメ化したん?」と思われてもしょうがない。

 まぁ、中の人たちが頑張ってたのでそこはよかったと思っておきましょう。この作品で一番格好いいし実力があるのって、高津組長だよね?(中の人が麻雀強そうすぎる)

 
Amazonアフィリンク

拍手

○「謎解きはディナーのあとで」 4

 ミステリアニメの流れは尽きまじ。今期はこれ以外にもあるのよね。何かミステリアニメのブレイクスルーを起こす作品が現れるものだろうか。

 残念ながらこのアニメがその口火を切る気配はないかな。毎度お馴染み「ミステリとアニメの相性悪い」問題がそのまんまのっかってる状態で、要素を切り出して並べるだけで手いっぱいであんまりアニメとしての見栄えを意識する余裕はなさそう。「まぁ、こうなるよね」くらいの印象。

 原作は多分ある程度既読だったとは思うんだけど、正直あんま覚えてない。だってほら、この通り軽いテイストが売りのミステリ作品なもんで、どっかで暇つぶしくらいの感覚でつまんだ感覚はあるんだけど、短編シリーズだし、別に印象に残るような話もなくて、さっぱり覚えてない。基本設定くらいは認識してるので多分読んだことあるよね、くらいの付き合い。そういう意味では前クールの知念実希人と大差ない距離感の作家ではあるんだが、東川篤哉はだいぶ付き合いは長いのでその分馴染みがあると言えなくもない。馴染みがあるはずなのに記憶があんまりないということで、トータルすると別にそんなに好きな作家でもないというのでQ.E.D.

 まー、ミステリのネタ自体は多分最低限の要件は満たしているはずなので、あとはアニメとしてどこまで盛り上がれるか。一応のセールスポイントとしてはヒロインの中の人・花澤香菜のテンション芸でユーモアにプラスを加えてくれている部分はちょい期待が持てる部分ではある。ただまぁ、なんかギャグのテンションがちょっと古臭い感があって、どうにもノリきれないのよな……。こればっかりはもう、慣れるしかない部分だし、キャラが馴染んでくればもうちょい楽しめるようになるかもしれないんだけども……そこまで積極的に楽しもうという作品でもないんだよなぁ。

 ミステリとしてもギャグとしても、あんまり過度な期待は持たずにヌルく見守ろう。

 
Amazonアフィリンク

拍手

○「最強の王様、二度目の人生は何をする?」 4

 「なんか似たようなタイトルのアニメあったよなー」と思いながら観ている自分に、「似たようなタイトルなんてそれこそあり得ないくらいあったやろがい」と突っ込む自分がいた。一応想定解は「英雄王、武を極めるため転生す」でした。

 あっぱれなくらいになろうだなぁ、と思ったが一応確認しに行ったらなんとなろうじゃない。Wikiの表記は「北米のオンライ小説」である。どないやねん。アメリカ版なろうとかあんの? いや、なろう的シナリオラインなんて別になろうが起源でもなんでもないし、転生物語なんてもんは世界中どこにあってもおかしくはないのだが……でもアニメ化にまでこぎつけた媒体(なんだかよく分からんけど)ってことは普通に考えたらなろうの系譜だとは思うんだけどね。もしなろうと全然関係ないところで発生したものだったとして、わざわざ日本のアニメ業界がアメリカまで出向いてこんな擬似なろうをわざわざ拾ってくる意味ないからな。国内だけでも在庫多数で腐り果ててるというのに。

 ガワがなろうなので基本が減点スタートになってしまうのはやむなし。ただ、一応「転生」のくだりをちゃんとやって、幼少期の認識や世界の差異などをはじめにきちんと記述しておくという物語創作のいろはは押さえているため、そこまで大きな減点要素ではない。そりゃまぁこれまで拒絶反応が出るほどに観続けてきた展開には違いないが、どんなオードブルだとて基本の調理法に出来不出来はあるもの。今作に関しては前クールの「マジックメイカー」くらいの肌感だろうか。奇しくも、あっちは「魔法がない(と言ってる)世界に魔法を使いたいやつが転生」だったが、今作は「魔法がなかった世界から魔法がある世界に転生」という対称形になっている。まぁ、だからってこっから先やることは大して変わらんのだろうが。どっちかっていうと転生前の世界の謎飛行物体とかの方が気になるので、そっちの世界をアニメ化して欲しかった。

 制作はstudio A-CATというあんまり聞き慣れないところで、過去の履歴だとそれこそなろうが数作。あとは「HIGHSPEED Etoile」という私が切ってしまった謎レースアニメもここの作品。そして、この2作の共通点は監督が元永慶太郎であるという部分。元永さん、最近はWHITE FOXを離れてなんか変なとこでの仕事が続いてるな……。基本は作れる人のはずなので、もしかしたらこのアメリカンなろうがそこそこ真っ当なシナリオだったら、それなりの作品に昇華してくれる可能性はあるのだが……どうでしょう。

 まぁ、期待は低めで。

Amazonアフィリンク


拍手

 今年もこの時期がやってまいりました。以前から気付いてはいたんだけど、世にある多くの「今年のベストアニメ決めようぜ!」みたいな企画ってだいたい年末にやるから、年度末にやってる私の企画は微妙に時期がズレてることが多いんだよな。でも、普通アニメって春・秋クールから2クールになる方が多いから、節目としては冬クール終わりの方がいいと思うんですけどね。まぁ、そんなことを思いながら、なるべくあっさり、シンプルめを目指して、今年も頑張ってまいりましょう。

 (以下去年までの記事からのコピペ)一応毎年のことなので約束事をコピペしておくと、タイトル賞の選出は何故か毎年「仮装大賞」の賞に依っており、タイトル部門以外の賞は、基本的に3位まで取り上げてある。(コピペ終わり)とはいうものの、一昨年度からカテゴリに大鉈を振るって最も選考に時間がかかった「サブタイトル部門」を削減。これによって文字数も執筆時間も大幅に削ることに成功はしている。そりゃね、全部の話数が評価対象になるっていう状態だと作業量が(視聴も含めて)桁違いだったからね。この譲歩だけでも、私の老いが伝わってくるとは思うが、できる範囲で頑張るしかないじゃない。

 さて、例年通りにまずは数字から見ていくが、今期エントリーされたのは、「2024年4月期以降に終了した、もしくは現在放送中である」ことを条件として、ある程度最後まで視聴していた以下の166作品。……何とか抑え込めたぜぇ……この茫漠たる数字は皆さんが見てもピンとこないかもしれないが、私からしたら必死の努力の成果である。というのも、23年の秋クールからスタートした「N話切り」のルール、これが年間通して適用されたのは初めてな訳ですよ。N話切りの努力の成果は見ていただければ分かると思うが、しっかりと宣言した上で切ったアニメは春クールから順に9本→8本→13本→13本と2桁まで増加し、年度トータルで言えば43本をマーク。仮にこれら全てを切らずに視聴を続ける従来型(?)の視聴スタイルだったら年間視聴本数が209本という人智を超える数字になっていたわけで、しっかりと「切る」判断ができたことは自分を褒めてあげたい部分である。続けていくうちに「切る」判断基準もある程度攻めることができるようになり、例えば「作画がいいのは知ってるんだけど内容が何一つ頭に入ってこないんだよ」という従来なら切らずにダラダラ流してたタイプの作品も切れるようになってきた。こうして少しずつ職業訓練(?)を続けながら、健常な人生へ向かう努力は続けていきたい。未だ道半ばである。

 閑話休題、そんなわけでここ2年に比べたら数は削減することに成功。とはいえこれでもコロナ期と同等くらいなので、目標はここからさらに1割減くらいかな。ゼロ年代の本数まで戻せればいうことなしなのだが。とりあえず毎年のことなので数字だけ上げておくと、グランプリ観測を初めてからの視聴本数の推移は以下の通り。(括弧内がショート枠を除いた数字)

7674596790

103(93)132(121)149(133)152(129)

170(148)170(150)183(157)157(135)

160(141)155(148)176(163)187(183)166(159)

 

 続いて劇場作品は20本とおよそ例年並み(ギアスを4つに分けると23本になるが)。今回データをまとめてて「トラペジウム」が今年度枠に入るのかと気がついてびっくりした。その「トラペジウム」を筆頭に、今年度は取り上げるべき劇場作品も多かったので悩ましいところだが、基本的には当グランプリは劇場作品は選出からはずすようにはしている。ただ、例外となる年も多かったので今年もどうなるかは分からない。

 数字に関して、これまでの本数の変化は以下の通り。

7→4→6→12→8→6→

9→171517227

19131920

 

※【重要】今年度特別措置について

本年度放送のアニメ「響け!ユーフォニアム3」については、『殿堂入り』とみなし、当企画では取り扱わないこととする。

 実に勝手な裁量で、公平を期すためにはよろしくない決定だとは思うのだが、グランプリ記事の多様性を保持するために苦渋の決断をさせていただく。一応理由を簡単にまとめておくと、繰り返しになりすぎるためである。過去のグランプリ記事を振り返ると、「ユーフォ」関連の受賞は「リズ」も含めると総合部門2回、サブタイトル部門1回、キャラクター部門2回と作品が発表されると必ず名前を挙げている。当たり前だ。挙げなければいけないものが出てくるのだから。そして、ぶっちゃけ今年度のグランプリをいつも通りに処理したら、そりゃもうグランプリはユーフォ以外にない(そしてキャラクター部門の1位が久石奏だ)。そこは動かせない。ただ、そのせいで取り上げるべき作品が1つ減ってしまうというのは心苦しい。今年度は特に優れた作品も多く、1つでもたくさん記録に残したいと思ったのである。また、ユーフォの個別感想でも書いた通り、3期の評価はどうしたってシリーズ全体の総括にならざるを得ず、他の作品と評価軸がズレてしまうという問題もあった。言い方は悪いが、ユーフォが部門を「食い潰して」しまう事態を避けざるを得ず、いわば禁止カード扱いにして競技の平等性を担保することにしたわけである。もっとほんとのことをぶっちゃけると、「改めてユーフォを評するための言葉など捻り出せない」というのも正直なところである。

 以上の理由により、以降の記事はユーフォを除いた状態で選出させていただきました。改めて、ご了承願います。

 

 

○一応ある程度見ていたエントリー作品(アイウエオ順・ショートアニメは〔〕で表示)

「アイドルマスター シャイニーカラーズ」「青の祓魔師 雪ノ果篇/終夜篇」「アオのハコ」「青のミブロ」「悪役令嬢転生おじさん」「アクロトリップ」「アストロノオト」「ATRI -My Dear Moments-」「甘神さんちの縁結び」「天久鷹央の推理カルテ」「Unnamed Memory」「異修羅 SEASON2」「異世界失格」「異世界スーサイドスクワッド」「うる星やつら(第2クール)」〔エグミレガシー〕「オーイ!とんぼ」「狼と香辛料」「沖縄で好きになった子が方言すぎてツラすぎる」「【推しの子】(第2クール)」「俺は全てを【パリイ】する」「ガールズバンドクライ」「怪異と乙女と神隠し」「怪獣8号」〔かつて魔法少女と悪は敵対していた〕「株式会社マジルミエ」「カミエラビ GOD.app(第2期)」「神之塔-Tower of God-  王子の帰還/工房戦」「鴨乃橋ロンの禁断推理 2nd Season」「烏は主を選ばない」「妃教育から逃げたい私」「擬似ハーレム」「きのこいぬ」「義妹生活」「君のことが大大大大大好きな100人の彼女(第2期)」「君は冥土様。」「鬼滅の刃 -柱稽古編-」「ギルドの受付嬢ですが、残業は嫌なのでボスをソロ討伐しようと思います」「キン肉マン 完璧超人始祖編」「薬屋のひとりごと(第2期)」「クラスの大嫌いな女子と結婚することになった。」「グリザイア:ファントムトリガー」「グレンダイザーU」「黒岩メダカに私の可愛いが通じない」「黒執事-寄宿学校編-」「結婚するって、本当ですか」「喧嘩独学」「ケンガンアシュラ Season2」「現代誤訳」「恋は双子で割り切れない」「合コンに行ったら女がいなかった話」「この会社に好きな人がいます」「この素晴らしい世界に祝福を!3」「この世界は不完全すぎる」「最凶の支援職【話術士】である俺は世界最強クランを従える」「SAKAMOTO DAYS」「ささやくように恋を歌う」「ザ・ファブル」「しかのこのこのここしたんたん」「時光代理人-LINK CLICK-Ⅱ」「地縛少年花子くん2」「死神坊ちゃんと黒メイド(第3期)」「SHY 東京奪還編」「終末トレインどこへいく?」「小市民シリーズ」「シンカリオン チェンジ ザ ワールド」「声優ラジオのウラオモテ」「戦国妖狐 千魔混沌編」「全修。」「戦隊大失格」「戦隊レッド、異世界で冒険者になる」「先輩はおとこのこ」「想星のアクエリオン Myth of Emotions」「ソードアートオンライン オルタナティブ ガンゲイルオンラインⅡ」「空色ユーティリティ」「誰ソ彼ホテル」「ただいま、おかえり」「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうかⅤ」「ダンジョンの中のひと」「ダンジョン飯」「ダンダダン」「チ。ー地球の運動についてー」「杖の剣のウィストリア」「月が導く異世界道中 第二幕」「妻、小学生になる。」「デート・ア・ライブⅤ」「デリコズ・ナーサリー」「天穂のサクナヒメ」「転生貴族、鑑定スキルで成り上がる」「転生したらスライムだった件(第3期)」「転生したら第七王子だったので、気ままに魔術を極めます」「凍牌~裏レート麻雀闘牌録~」「時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん」「Dr.STONE SCIENCE FUTURE」「となりの妖怪さん」〔殿と犬~わんわん!~〕「トリリオンゲーム」「嘆きの亡霊は引退したい」「なぜ僕の世界を誰も覚えていないのか?」「夏目友人帳 漆」「七つの大罪 黙示録の四騎士(第2期)」「菜なれ花なれ」「NieR: Automata Ver1.1a」〔ニートくノ一となぜか同棲はじめました〕「逃げ上手の若君」〔にじよん あにめーしょん2〕「日本へようこそエルフさん。」「ネガポジアングラー」「バーテンダー 神のグラス」「ばいばい、アース」「ハズレ枠の【状態異常スキル】で最強になった俺がすべてを蹂躙するまで」「花野井くんと恋の病」「花は咲く、修羅の如く」「ハニーレモンソーダ」「ババンババンバンバンパイア」「BanG Dream! Ave Mujica」「ヴァンパイア男子寮」「響け!ユーフォニアム3」〔百姓貴族 2nd Season〕「VTuberなんだが配信切り忘れたら伝説になってた」「ぷにるはかわいいスライム」「BLEACH 千年血戦篇 -相剋譚-」「ブルーアーカイブ The Animation」「ブルーロック VS U-20 JAPAN」「変人のサラダボウル」「忘却バッテリー」「僕の妻は感情がない」「僕のヒーローアカデミア(第7期)」「星降る王国のニナ」「マーダーミステリー・オブ・ザ・デッド」「魔王軍最強の魔術師は人間だった」「魔王2099」「魔王の俺が奴隷エルフを嫁にしたんだが、どう愛でればいい?」「負けヒロインが多すぎる!」「マジック・メイカー~異世界魔法の作り方~」「魔神創造伝ワタル」「魔道具師ダリヤはうつむかない」「魔法科高校の劣等生(第3期)」「魔法使いになれなかった女の子の話」「魔法使いプリキュア!!~MIRAI DAYS~」「真夜中ぱんチ」「無職転生Ⅱ(第2クール)」「村井の恋」「メカウデ」「女神のカフェテラス(第2クール)」「メダリスト」「もめんたりー・リリィ」「〈物語〉シリーズ オフ&モンスターシーズン」「やり直し令嬢は竜帝陛下を攻略中」「Ubel Blatt~ユーベルブラット~」「ゆるキャン△ SEASON3」「妖怪学校の先生はじめました!」「夜桜さんちの大作戦」「夜のクラゲは泳げない」〔齢5000年の装飾ドラゴン、いわれなき邪竜認定〕「ラーメン赤猫」「来世は他人がいい」「ラブライブ!スーパースター!!(第3期)」「らんま1/2」「Re: ゼロから始める異世界生活(第3期)」「リンカイ! -RINKAI!-」「RINGING FATE」「るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚京都動乱」「わたしの幸せな結婚(第2期)」「わんだふるぷりきゅあ!」「ワンルーム、日当たり普通、天使つき。」

 

 

○今期視聴した劇場アニメ作品(視聴順)

「トラペジウム」「コードギアス 奪還のロゼ」「好きでも嫌いなあまのじゃく」「ウマ娘 プリティーダービー 新時代の扉」「ぼっち・ざ・ろっく! Re:」「数分間のエールを」「モノノ怪 唐傘」「ぼっち・ざ・ろっく! Re: Re:」「きみの色」「ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 完結編 第1章」「わんだふるぷりきゅあ!ざ・むーびー! ドキドキ♡ゲームの世界で大冒険!」「ルックバック」「オーバーロード 聖王国編」「BanG Dream! It’s MyGO!!!!! 前編 春の陽だまり、迷い猫」「ふれる。」「がんばっていきまっしょい」「BanG Dream! It’s MyGO!!!!! 後編 うたう、僕らになれるうた & FILM LIVE」「メイクアガール」「先輩はおとこのこ あめのち晴れ」「モノノ怪 火鼠」

 

 


拍手

 

 

←前(2/4)へ 

 

 

<アニメソング部門>

 遠慮せずにアニソン部門。コロナ以降、カラオケに行く機会がめっきり減ってしまったためになかなか「自分で歌う」ってことが出来なくなってしまったし、自分で歌わないとなると必然聞く機会も減ってしまうのが残念だが、これだけのアニメがあればそれに倍するだけの「アニソン」があるわけで。今年も色々と見ていきましょう。

 ただ、今年のラインナップはなかなかまとめるのが難しくてちょいと悩む。いわゆる「アニソンシンガー」的な枠があんまりはっきりしてなくて、アーティストのバリエーションが増えた印象があるのですよ。例えばイカすテンションとCloverWorksによる映像もビビッドな「プランA」(逃げ上手の若君OP)あたりはDISH//による楽曲。まぁ、アニソン歌手と言えなくもないが、やっぱり雰囲気はちょい違うよね。同様に「アニソン歌手」というと怒られてしまいそうなところから米津玄師の「BOW AND ARROW」(メダリストOP)。羽生結弦とのコラボなんかも話題になったが、ふつーにアニメのオープニングとして完璧だったりする。なお、同作品だったら「アタシのドレス」(メダリストED)も大好き。ミミズが可愛いアニメ映像が珠玉。

 最近は売れ筋アーティストがグイグイアニソンに食い込んでくる流れがかなり強くなってる気がするが、90年代とかの適当なタイアップと違ってきちんとアニメに寄り添った楽曲を提供してもらうあたりが現代風で、その流れを確立したのがYOASOBIという風潮。今期も最強楽曲「UNDEAD」は強烈でしたね。これ、エンディングバージョンもいいけどむしろMVの方ががっつりアニメタイアップっていう。同じカテゴリには昨年のBling-Bang-Bang-Bornが謎のブームを起こしたCreepy Nuts。今年も「オトノケ」(ダンダダンOP)で存在感を見せつけている。意外なところではAimerの今年度のお仕事が「SCOPE」(天久鷹央の推理カルテOP)というちょっとこれまでとはニュアンスの違うところに。いや、楽曲はいつも通りの響きではあるんだけど。あとはやたらインパクトがあるところではサカナクションの「怪獣」(チ。OP)なんかもありましたね。このオープニングはストーリーの進行状況に応じて次々に人物が入れ替わっていくところも印象的だった。

 同様に作品の進行によって変化が生じる芸の細かさで見せてくれたのは「天使たちの歌」(義妹生活OP)。こういう心遣いってやっぱオタクは嬉しくなっちゃう。他にも映像的な特徴に注目して何曲か拾ってみると、画面効果の面白さで見せてくれたのは「おとずれ」(君は冥土様。OP)。毎週退屈せず見ちゃう映像作品っていいよね。そういう意味では毎週必ず最後まで観ることを強要されたのはやっぱり「」(ぷにるはかわいいスライムED)でしょうよ。ほんとに映像が素晴らしすぎて早送りのしようがなかった。カバー曲なのにここまでアニメとしての完成度が高められたのは奇跡としかいいようがない。元々は何らかのネタで作ったんだろうか……。

 ネタ枠ということでどこまで電波な楽曲があったかと思い返してみると、やはり今期最大の話題作は「シカ色デイズ」(しかのこのこのここしたんたんOP)ということになるだろうか。例年だったらランクイン候補になりそうな空気はあったが、擦られすぎてちょっと風化しちゃったのは残念ね。ネタ枠ってほどではないが独特の空気感がクセになるのは「ギフにテッド」(変人のサラダボウルOP)。何気に映像の工夫も面白いよね。そして作品自体がネタ以外の何物でもないのでもはや曲のおかげなのかなんなのかよく分からないのが「へんしん!」(村井の恋OP)。気持ちよくなる葉っぱやってないと作れない映像。まぁ、エンディング(「すこ。」)も飛んでますけどね。

 ここから雑多になんか気になった楽曲を並べるコーナーにするが、なんかテイストが似ちゃうのは好みの問題なので先に謝っておく。私が好む傾向というと例えば「AMBITION」(俺は全てを【パリイ】するOP)。単に疾走感のある女性ボーカルが好きなだけかもしれないが、サビ部分も言葉遊びのとことかがいいんだよな。疾走感繋がりなら個人的にはランクインも検討したくなった「ハザードシンボル」(怪異と乙女と神隠しOP)。この曲はフルで聞くとまた不思議な印象になりますよ。同じジャンルからもう1曲「ホロウ」(魔王2099OP)もあげておこう。こういう作品のオープニングは「オープニングくらいは頑張らなきゃ!」って本編で出てこないクラスのアクション作画とかが出てくるのが有り難くも悲しくあったりして。あ、「True Peak」(異修羅OP)もこのカテゴリかも。これは本編でもいい映像を提供してくれる恵まれたアニメの、恵まれた映像です。

 そういや一時期メインストリームだった「声優歌唱楽曲」については、もちろん今期もたくさんあったんだけどあんまり取り上げようってものはなかったかも。これが世代のズレなのだろうか。映像効果も込みでピックアップするとしたら「フラーグム」(アクロトリップOP)くらいかな。「絶対幸せな気持ちにしてくれるアニメだろうな」って安心させてくれるオープニング良い。あとはまぁ、アイドルユニットではやはりLiella!、「Let’s be ONE」(ラブライブ!スーパースター!!OP)も外せないか。もちろん映像込みですが、映像で言うとむしろエンディング(「DAISUKI FULL POWER」)の方が好きだったり。

 そうそう、最近の大きな流れの1つに「ガールズバンド」ってのもありますね。個人的には今後も注目していきたいBAND-MAIDの「protect you」(グレンダイザーU ED)あたりが印象的。「ガールズ」バンドかは分からんが「おいしいサバイバー」(もめんたりー・リリィOP)も強烈。映像で誤魔化せて……ないぞ。そしてもちろん「雑踏、僕らの街」(ガールズバンドクライ)。ほんとはランクインさせるつもりの曲だったのだが、なんぼ練習しても上手くならないので癪に触ったので(むず過ぎるやろこの曲)。

 残りは「単に俺が好きなアーティスト紹介」のコーナーで、毎年取り上げてる気がするオーイシマサヨシが今期提供してくれたのは「ギャンブリングホール」(凍牌OP)。相変わらずの調子だ。意外なところでは伊東歌詞太郎から「修羅日記」(異世界失格OP)あたりもクセになる。そしてフル回転だった推しアーティストはナナヲアカリ。今年度は「正解はいらない」(戦隊大失格ED)に始まり「ブループリント」(ダンジョンの中のひとED)、「明日の私に幸あれ」(ギルドの受付嬢ED)と、それぞれ全く異なるテイストでいちいちハマる楽曲を提供してくれている。去年選出したので今年はグランプリ入りは自粛したけど、来年度以降の活躍も引き続き楽しみ。全部エンディングでの起用なのにすごく印象に残るのはなんでなんだろ。

 というわけで、残りは最後までランクインを悩んだ作品を3つほど。1つ目は絶対に選ばれるだろうと思ってたのにギリギリで選考から漏れてしまった「つよがるガール」(負けヒロインが多すぎる!OP)。1話目でこのオープニングを見た時点で傑作になると確信できる、そんなパワーに満ちた映像美が素晴らしい。2つ目は意外なところからで恐縮だが、「きのこいぬ」(きのこいぬOP)である。なんだろ、こんなにレトロな感じの「アニソン」、ほんと久しぶりに見た気がするけど、その懐かしさが良いとこに刺さった気がする。実は歌詞で歌われてる内容も結構切実で優しかったりするんですよね。そして最後の1曲は……「P-P-P-Pero」(エグミレガシーED)。これは楽曲がどうこうとかじゃねぇんだよな。毎回最後にこれが流れることで「一旦ここで終わりだ!さっさと寝ろ!」みたいな必死さが感じられたせいだ。アニソンってのはその作品の看板である。そういう意味では模範的すぎて困っちゃうような「アニソン」だったのは間違いないと思うよ。

 さて、残り3曲。

 

第3位

’14 「デス・パレード」OP「Flyers

’15 「戦姫絶唱シンフォギアGX」挿入歌「殲琴・ダウルダヴラ」

’16 「SHOW BY ROCK #」OP「ハートをRock!!

‘17 「戦姫絶唱シンフォギアAXZ」第6話ED「アクシアの風」

’18 「ゴールデンカムイ(第2期)」OP「レイメイ」

’19 「さらざんまい」挿入歌「カワウソイヤァ」

‘20 「戦翼のシグルドリーヴァ」OPHigher’s High

‘21 「ゾンビランドサガリベンジ」OP「大河よ共に泣いてくれ」

’22 「シャドーハウス 2nd Season」OP「シャル・ウィ・ダンス?」

’23 「SHY -シャイ-OPShiny Girl

’24「来世は他人がいい」ED「なに笑とんねん

 過去の受賞歴を見れば一目瞭然だが、個人的な嗜好もあってこの部門で取り上げられるのはオープニング曲が圧倒的に多い。まぁ、基本的にアップテンポになるし映像も盛り上がるものが多いからだ。しかし、今回はある程度真っ当なエンディング(?)がここにラインナップ。謎の浪速の情愛ソングが、何故かやたらと脳髄に残ってしまった。

 タイトルからも分かる通り、歌詞は終始関西弁。蓮っ葉な関西人女性が素直じゃない言葉を不器用に紡ぎながらどうにももどかしい情愛を歌い上げたもの。2番になると「Meはきよしやでホンマ」などという壮絶な歌詞まで出てくるのでコミックソングにすら見えてしまうのだが、これがなんともまぁ、憂いを帯びた良い歌なのですよ。当然モチーフになっているのは作品のヒロインである大阪の爆弾娘の吉乃、そしてクレイジー極道の霧島とのメロドラマ。見事なまでに吉乃の「やばすぎる霧島を毛嫌いしながらもどうにも気になってついたり離れたりを繰り返す」という心情を歌いあげている。およそ昨今のアニメソングにはなかったタイプの楽曲なので、それだけで耳についちゃうってのはあったかもしれない。

 映像は当然吉乃を中心にした際どいカット満載の大人なフィルムになっているのだが、終盤に繰り広げられる吉乃の無表情ダンシングが、映像としてはどっかショボいはずなのにやたら似合う気がするのはどうしたもんだろう。毎回毎回凄惨なストーリーを見せつけられて、30分でたどり着くエンディングにこれが置かれていると、なんでか分からないけどこの吉乃ダンスを観てしまうのですよ。エンディングとしてこれ以上の配置はなく、作品の「締め」として見事に機能していた。なんとも不思議なものである。

 

 

第2位

’14 「ガンダム Gのレコンギスタ」ED「Gの閃光」

’15 「干物妹!うまるちゃん」OP「かくしん的☆めたまるふぉ〜ぜっ!」

’16 「学戦都市アスタリスク(第2期)」OP「The Asterisk War

‘17 「キラキラ☆プリキュアアラモード」後期ED「シュビドゥビ☆スイーツタイム」

‘18 「ラストピリオド-終わりなき螺旋の物語-ED「ワイズマンのテーマ」

’19 「COP CRAFT」OP「楽園都市」

‘20 「トニカクカワイイ」OP「恋のうた(feat.由崎司)」

‘21 「ビルディバイド-#000000-OPBANG!!!

’22 「機動戦士ガンダム 水星の魔女」OP「祝福」

’23 「江戸前エルフ」OP「奇縁ロマンス」

’24「嘆きの亡霊は引退したい」OP「葛藤tomorrow

 これはちょっと意外なところから引っ張ってきました。アニソン部門としての選出理由はちょっとズレてしまうかもしれないんですが、この曲の一番の特徴は、アニメのオープニングとしての起用方法がなんと毎回変わるというアニメ本編と切っても切れない立ち位置になったこと。おかげで楽曲単体での評価は難しくなってしまったのだが、こうして有機的にアニメそのものと結びつき、30分の放送枠の中で無視できない存在になったというのは、非常に刺激的な挑戦だったと思う。リンクからは一応「ノンクレジットオープニング」という形で飛ぶことができるが、実際にはこのような放送形態をとったことは1度もなく、常にナレーションやタイトルコールと何らかの結びつきがあるし、楽曲が1本丸々放送に乗ったのは1回あったかなかったか、そのくらいのもの。アニメオープニングの常識を打ち破った演出は、ほんとに毎回「自然に見ちゃうオープニング」を実現させた。

 実際に数えたわけじゃないので感覚での話だが、私が好きな「曲の途中でタイトルが入る」形式のオープニングもここ1、2年でちょっと増えてきて、もしかしたらアニメ業界も「これまで脳死で守ってきたフォーマットも色々とやりようがあるのでは?」と考え始めたのかもしれない。今作の場合、そうした実験的な挑戦をするのにも抵抗がない作風だったこともあるし、疾走感のある楽曲そのものも、切り貼りしやすくてスッと本編に噛み合わせられる実に良い「素材」だった。そりゃま、作ってるアーティストからしたら「ちゃんと通して1回聞いてよ」と思うかもしれないが、アニメ全体で見た時にはオープニングテーマだって立派な「枠の中の1つのシーン」なのだ。だったら本編を面白くするために工夫を凝らすのは当然のこと。その結果楽曲自体も強く印象に残って、私みたいに何回も聞いちゃう人間がいるわけでね。

 念の為にもっかい書いとくけど、楽曲自体もとても良いし、映像も格好いいのでギミック抜きでも文句なしなんですよ。クライさん、これ以上格好いいシーンは本編にないからな!

 

 


拍手

 

 

←前(3/4)へ 

 

 

<キャラクター部門・女性キャラ>

 男性キャラ部門よりも人数が多くなっちゃうので無難に処理してしまいたい、ヒロイン部門。ちゃっちゃといきましょう。

 まずはメインヒロインから。基本的には作品の良し悪しが直結することが多いので作品評と切り分けづらいのがナニだが、例えば「負けイン」のヒロイン勢は甲乙つけ難すぎて今回は選出からはずれた、もちろんまっすぐにいくなら八奈見杏奈さんということにはなるんだろうが、焼塩がいい女すぎたり、小鞠ちゃんが健気すぎて応援せざるを得なかったり。……負けって、なんなんでしょうね。他にも作品単体でさほど刺さってないのにヒロインのヤバさだけが際立っていたのが小山内ゆきちゃん(小市民シリーズ)。あんな性格とあんな声の持ち主、そりゃ犯罪ですって。

 メインヒロイン部門ももっと小分けにした方がいいな。じゃぁ、「まっすぐなメインヒロイン」部門にしてみると、例えば鹿野千夏先輩(アオのハコ)とか、さん(君は冥土様。)とか、可愛いですよね。特に声が。七倉凛ちゃん(擬似ハーレム)なんてのも作品が1本成立しちゃうくらい可愛い。特に声が。まっすぐなヒロインというとちょっと違うかもしれないけど、蒼井咲ちゃん(先輩はおとこのこ)の元気っぷりにはエネルギーがもらえたし、大井とんぼさん(オーイ!とんぼ)の健気さだって眩しいもの。スポーツ少女という意味では当然結束いのりさん(メダリスト)だって。春山花奈さん(花は咲く、修羅の如く)も部活にまっすぐという意味では似たカテゴリ? 

 もっと別枠の面白みでいうと、瞳孔が心配になる伊達地図子さん(アクロトリップ)もある意味でまっすぐな主人公でしたね。やはりヒロインは愛の強さこそが正義。そういう意味では広瀬ナツ子(全修。)も好きをパワーに変え続けた英雄か。好きを受け続けた側には田中彩乃先生(村井の恋)っていう別軸の化け物もいますが。恋する乙女は皆美しい。ティナーシャさん(Unnamed Memory)とかね……。

 さて、まっすぐな主人公枠から少しずつ外していくと、例えば「誰が最終的にセンターに上り詰めるんだ!?」という状態が維持されているヒロイン勢から、例えば神朝ちゃん(甘神さんちの縁結び)。この歳であのエロさを発揮できるとは、将来有望だぜ。今期もフル回転で頑張ってくれた苦労性ヒロインからは有馬かなさん(【推しの子】)。個人的には作中では一歩リードなんですけどね。純情すぎて非実在性が別方向から強化された変化球純愛ヒロインは琥珀ちゃん(合コンに行ったら女がいなかった話)。彼女に奈央坊ボイスを当てたスタッフに拍手を送りたい。純愛といえば純愛だったけどなんか歪んでる気がするのはアネットさん(異世界失格)。面倒な男でも異世界に行けばモテる可能性はあるのかな……。ちなみにファンタジーハーレム作品の中ではシトリー・スマートさん(嘆きの亡霊は引退したい)が好きです。あんな女でも男に騙されることってあるもんやねぇ。

 親友ポジションのくせにいい具合に胡散臭さを発揮してくれた高橋(魔王2099)あたりも気になるサブのポジションでしょうか。多分いい女だし、いい友達なんだろうけど、十全に信頼するには一抹の不安がある。そして親友だったりライバルだったり元鞘だったり色々とややこしい地雷原みたいな存在からは水口亜季さん(囁くように恋を歌う)がエントリー。ほんと、どうなってやがるんだこの世界は。いろんなことの原因がお前やぞ、という意味では今更名前をあげるのもどうかと思うがキスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードさんも上げといていいですか? なんだったんだあのエピソードはよ。

 サブキャラ……というカテゴリになるかどうかは分からないが、サポーター役として200点の活躍を見せてくれた大親友に渡瀬キウイちゃん(夜のクラゲは泳げない)っていうのがいる。ほんと、キウイちゃんは格好いいんだ。あー、でもよるクラは高梨・キム・アヌーク・めいというスーパーサブヒロインもいるんだよなぁ。贅沢な布陣だ。似たような配置では「ガールズバンドクライ」のメンバーたちも印象深く、何故か一番のぐう聖ポジになっていた安和すばる嬢、そして謎のドランカー・ルパさんあたりはほんとに無視できない存在感。ちなみにもう1つのガールズバンドについてはもはや1人をピックアップする意味もないが……最後までおもしれー女であり続けた八幡海鈴Bang Dream! Ave Mujica)の名前だけあげることで信用を勝ち取っておきましょう。

 ここらで「面倒な敵キャラ部門」の方にも目を向けておくと、ラスボスポジで忘れられなかったのはあせびの君烏は主を選ばない)でしょうか。あのクライマックスの対決シーンは鳥肌ものでした。そうそう、衝撃のラスボスといえば足掛け何年目でたどり着いたか分からない、村雨令音さん(デート・ア・ライブ)ってのもいます。その存在、まさに世界級。ラスボスには違いないけどラスボスっぽくない、脅威の存在ベルさん(ダンジョンの中のひと)もインパクト充分。スナック感覚で人を殺せる女はやっぱり惹かれる(?)。そういう意味では女神フレイヤさん(ダンまち)は……ねぇ……。

 不思議な敵対関係でいうと、どうしても印象深くてまた会いたいと切実に願っているのはクフフ=ケケラケラさん(SHY)。クフフさんの心情の移り変わりこそが物語のキーになりそうな気がするんだよなぁ。どうなんだろうなぁ。そして敵対こそしたものの、むしろそのどうしようもない精神性にキュンとしちゃったのがココロワヒメ(天穂のサクナヒメ)。堕ちるエリート、ほんと好き。

 さて、残りは色々と理由があって最終選考で外した問題児たち。まずはぷにる(ぷにるはかわいいスライム)。他部門と被っちゃったから。シリウス(リゼロ)と鶴山白日(甘神さんちの縁結び)。中の人依存が強すぎるし、どっちも「いっちゃってる」ことが選出理由だったから。心音淡雪(ぶいでん)。コンプライアンス違反だし中の人が(略)。明石潟椿さん(来世は他人がいい)。中の人(略)。猫屋敷まゆ(わんだふるぷりきゅあ!)。中(ry)。エンドオブザワールド(エグミレガシー)。女性なのかなんなのか、そもそも生命なのかもよく分からないから。

 残り3キャラとしました。

 

 

 

第3位

’14 「デンキ街の本屋さん」より「先生」

’15 「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか」より「ヘスティア」

’16 「響け!ユーフォニアム2」より「吉川優子」

‘17 「ヘボット!」より「ナグリ・ドツーキ女王」

‘18 「SSSS.GRIDMAN」より「新条アカネ」

’19 「バビロン」より「曲世愛」

‘20 「メジャーセカンド2」より「沢弥生」

‘21 「不滅のあなたへ」より「ハヤセ」

’22 「シャインポスト」より「青天国春」

’23 「江戸前エルフ」より「エルダ(エルダリエ・イルマ・ファノメネル)」

’24「誰ソ彼ホテル」より「塚原音子」

 今年のこの部門は問題児が揃い踏みですねぇ。まずは「死してなお推し活」、変な声代表の塚原音子ちゃん。上に大量の「主人公」キャラを挙げており、音子ちゃんもその中の1人でしかないのだが、「誰ソ彼ホテル」については他の部門で選出しきれなかったこと、そして作品を支えた存在が音子ちゃんという存在そのものであったことからこの選出に踏み切った。音子ちゃんは基本的に変な子なので忘れがちだが、とても大切なこととして、彼女は普通に可愛いのである。名が体を表しているかのようにどこかしら猫っぽい要素もありつつ、節操なく自分に都合のいい方向に邁進できる神経の図太さ、それでもなお他人が放っておけないと思えちゃう愛嬌、そしていざという時に見せる意外な洞察力。「女子高生探偵」としても申し分ない配剤なのですよ。あと声が変ですね。そこポイント高いです。本編終了後、現世でオタ活に邁進する音子ちゃんの様子とか見てみたいもんだなぁ。

 

 

第2位

’14 「selector spread WIXOSS」より「蒼井晶」

’15 「下ネタという概念が存在しない退屈な世界」より「アンナ・錦ノ宮」

’16 「クズの本懐」より「皆川茜」

‘17 「メイドインアビス」より「不動卿 動かざるオーゼン」

‘18 「ポチッと発明 ピカちんキット」より「ギバさん(柳葉ヤバ美)」

’19 「グランベルム」より「アンナ・フーゴ」

’20 「アサルトリリィ BOUQUET」より「楓・J・ヌーベル」

21 「明日ちゃんのセーラー服」より「明日小路」

’22 「ぼっち・ざ・ろっく!」より「後藤ひとり」

’23 「Helck」より「ヴァミリオ」

’24 「ガールズバンドクライ」より「井芹仁菜」

 「物語を作った」という意味では、この子も相当に強烈ですよね。昨今は「ガールズバンドアニメ」も花盛りなのは嬉しい限りだが、その実、心の底までロックに染まった生粋のロッカーなんてものはそうそういないわけで。しかし、現代に生まれ、青臭い思春期の悩みを全てバンドにぶつけることを決めた生まれながらのモンスター、井芹仁菜は紛れもなくロッカーだ。

 わがまま勝手で人の話を聞かず、自分の鬱屈した感情をただ音楽にぶつけるという偏ったストイックさ。人付き合いが下手であちこちに問題を起こしながら、それでも根っこにあるものを曲げず、小指を立ててまかり通るトゲだらけのトゲトゲJK。こんなにもハラハラしてムカつく主人公もなかなかいないが、それこそが彼女の魅力となっている。誰しも「若い頃にもっと無茶をやってもよかった」と失われた青春を懐かしむ。その先にとんでもないやらかしも、小っ恥ずかしい結末もあったかもしれないのに、若さと無鉄砲さを信奉する。そんな奇怪極まりない幻想を肩代わりしてくれるのが、仁菜だったのである。いいじゃないですか。いつの時代だって、反骨心が音楽を生み出すんですよ。

 


拍手



忍者ブログ [PR]
カレンダー
05 2025/06 07
S M T W T F S
12 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30
ブログ内検索
カテゴリー
プロフィール
HN:
Thraxi
性別:
男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子
ーーーーーーーーーー
↑越えられない壁
沢城みゆき 斎藤千和 
中原麻衣  田中理恵  
渡辺明乃 能登麻美子
佐藤利奈  佐藤聡美
高垣彩陽   悠木碧
最新CM
[06/06 とみしの]
[06/04 とみしの]
[06/01 NONAME]
[05/31 DRAKE]
[05/29 NONAME]
バーコード