最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
めんどくせー女しかいないバンド、第6話。いや、そりゃバンドリシリーズと言えばただひたすらに関係性を掘り下げるお話なのでだいたいのバンドには面倒ごとしか転がっていないのだが……ここまで問題児揃いのバンド、流石に類を見ない。 いや、でも後から追加されたバンドは1人1人がエグいくらいに問題児揃いなのかな。モニカとか……あ、でもつくしちゃんは単なるいい子か。RASにもレイっていうお利口さんがいるから全員が全員おかしいってわけではない(暗に他の8人はおかしいと言っている)。しかし、MyGO!!!!!の場合には5人が5人とも……なぁ。 まずは対人関係なんて気にするな! これと決めたら周りは見えない愛されちやほやボーカル、高松燈だ! ……でも彼女の場合、どっちかってぇと問題は本人じゃなくて、勝手に神輿を担ぎ上げてはぶんぶん振り回して勝手に散り散りになっちゃう他のメンバー連中な気もする。でも、あのタイミングで海のお友達シリーズが溢れ出してくるスピリットはやはりどっかダメなのは間違いないと思うよ……それで愛されてるからって、いつまでも他人任せで済むと思うなよ。いつかお前にも、改めて人生の選択が迫られる時が来るだろう。それがバンドの中心・ボーカルとしてのけじめだ。とりあえず、燈を中心とした話はこのアニメのクライマックスになるだろうから、それまではせいぜい大人しくしとけ。 先週まで最大の問題児だった愛音については、あらかた膿を出し切ったおかげで追加の問題点は無くなった。一応メンバーとの関係性も成立はしているし、何より燈のやつが何故か愛音には懐いていて校内ではだいたい行動を共にしている。燈のコントロールパネルとしては重宝する人材。そして一応バンド活動に前向きにはなったので、残る課題は「テク」だけである。……まぁ、普通に考えたらそれを改善するのが一番難しいはずなのだが……この世界は楽器を練習すればみんな超人的な習得力で本番までには形にしてくれるから大丈夫。 「野良猫」こと要楽奈については、もう問題児とかいうレベルじゃないので今はまだ触れることすらままならない。何がしたいのか分からんし、何を言ったらいいのかもまだ分からん。とりあえず燈に対する興味があるようなのでうまいことその辺の感覚がシェアできれば燈のお守り親衛隊とは意思疎通も可能かもしれないが……本人に改善の意思が見られないのが最大の問題。こいつが同じ目線で「メンバー」と通じ合う日がこれから先訪れるのだろうか? そして今回最も焦点が当たったのは、イライラ系ドラマー、ヒステリック立希。1人で勝手に突っ走り、あげく過去の亡霊としてCRYCHIC、というか祥子の幻影に縛られてしまっているのでタチが悪い。「昔の女がよかったんでしょォ!」とか叫んだって燈は振り向いてくれないぞ。その祥子への想いも、燈への執着も全てが独りよがりなものなので、いざ前がかりになって暴走を始めちゃうと、誰も止めることができないというのが超面倒。ただ、こういう「全部抱え込んだ上で周りが見えなくなって突っ走っちゃう」系のトラブルはバンドリ世界のお家芸みたいなもんで……どこぞの赤メッシュ、つぐりすぎ生徒会長、ちょままま副会長、元天才子役、歌うこと(と猫)しか興味がない歌姫、悩める双子の姉、天才お子様DJ、そのおつきのキーボードメイド etc.みんなして勝手に暴走しては周りの連中に宥められて「誰かに頼ればいいのか……」と気付かされた連中ばかりだ。立希についてもそうした責任感暴走の素養があったようで、残念ながら今回はブレーキが効かなかったが、ちょっとだけ息継ぎできた愛音のおかげでなんとか踏みとどまれた。まぁ、反省はできる子だと思うし、次回までには立て直っていることでしょう。 となると、実は一番問題だったのは、ダークホース・長崎そよだったのかもしれない。これまでは「お母さんだから」みたいな泰然とした雰囲気で誤魔化してきたが、「全部分かってるよ〜受け止めるよ〜」みたいな顔して、その実あんまり動いてなかったということが次第に明るみに。一応過去のCRYCHICメンバーと連絡を取ったり、何かしらやりたいことはあったみたいだが、残念ながら現状は足踏み状態。焦りの募る立希からすれば、口ばっかりでなんもしてくれない典型的な日和見主義者。多分、そよ自身も自分がそういうポジションになってしまっている自覚はあるだろう。かつてどこぞのバンドのベーシストも、「なんか耳触りのいいことばっか言って、そもそもお前の実力が一番下なんだが?」と(一番の幼馴染に)言われてショックを受けたこともあった。その時には気合いと根性と真実の愛で乗り越えてみせたが、さて、長崎そよにはそこまでの根性があるだろうか? このままだと愛音以上の戦犯扱いにされかねない。ここぞというタイミングで、年長者(???)の意地を見せてほしいものである。 という面倒と面倒と面倒と面倒と面倒の五十苦に苛まれるMyGO!!!!!の結成物語はいよいよ次回が1つの節目になりそうだが、その陰では……ヲイ、メインボーカルのアイドル、立希のクラスにおったんかい。だからベースの子と繋がるんかい。狭い街だなぁ……2バンドが正式に立ち上げられたら、立希の立ち位置がこれまた訳のわからんことになりそう。「うちのクラスにドロリスとティモリスがいるんだが?」って、地獄みてぇな配置だな。
PR 今期アニメの見解をトータルすると、「基本的に人類は滅ぼした方がいい」になりそうな気がする、第3話。まぁ、どんなフィクションでもだいたい一番恐ろしいのは人間ですからね……。 ということで、「人類を裏切り魔王に与する」(?)勇者作品が2本同時進行している謎クールとなった今期。「Helck」の方が「シリアス? ギャグ?」という狭間で揺れている分、こちらの作品はのんびり日常系ギャグに終始するものと思っていたが……なんだかこっちも「シリアス? ギャグ?」のバランスの難しそうな流れになってきたな。いや、基本はギャグで行きたいんだろうけど、途中で僧侶の野郎が言ってた「魔族なんてものは以前何百匹と殺した連中だろうが」みたいなことを思い出させられると、魔王様とのほのぼのワンルームギャグも今ひとつ笑えないものになってしまうのは困りものだ。 勇者パーティーは思いの外綺麗に離散していたようで、マックスはご覧の通りの自堕落一直線。女性関係にだらしなかったというのが一番表面的な原因ではあるが、今回もちょっと言及されていた通り、魔王がいなくなって平和な世界になってしまった今、「戦争兵器」としての側面が強すぎる勇者が世間で思うように動けないのは致し方ないところなのかもしれない。そりゃな、今更一般職に就こうとしても力を持て余す部分はあるしな。せっかく持った天賦の才を抑え込んで一般人と一緒に仕事するのは本人にも周りにも妙な遠慮がありそうだし……そう考えるとマックスが自堕落になってしまったのは、彼なりの配慮の成れの果てと言えるのかもしれない。 残りのパーティーはそれぞれに力を活用しながら今でも表舞台に立っているようだが、現時点ではまだ魔法使いの女の所在は全くわかっていない。というか、エンディングの映像とかを見るとどうも野郎3人と違ってこの魔法使いにはあまりスポットが当たらないような気がする。せっかくCV小清水なのに勿体無い。とりあえず、今回メインとなったのはサブタイトルの通りに僧侶のフレッドである。元々ペテン師上がりの僧侶。魔王討伐後も勇者のように隠遁するなんて思想はなかったようで、持ち合わせた商才(?)も活かして国の要職に上り詰めた。しかし、人間の常として外敵がいなくなったら他の敵を作ってしまうもので、よりにもよって現在の脅威は元パーティーの戦士だという。そりゃ魔王様だってそんな話聞かされたらしょんぼりしちゃうよな。それなりに全力でぶつかった結果の敗北だったはずなのに、自分たちを淘汰した人類が繁栄を築きながらも結局は諍いの種を燻らせ続けているのだ。人間だろうが魔族だろうが、結局完全な意味での平和なんてものは手に入れられないのかもしれない。 そんな世の中だからこそ、フレッドもせいぜいできることをやろうとマックスに働きかけるわけだが、上述の通り、マックスは自分の力を持て余している部分もあるのだろう。今のところこれ以上戦争に加担する気は無い。魔王と出会ったことでますます「あー、魔族の心配とか、もう金輪際ないんだろうなー」って思っちゃったのも大きなブレーキになってしまったかもね。そんな状況で、魔族が云々と言われてもマックスにはどうしようもない……。 で、あの押し入れの人は結局誰なん? フレッドの様子を見る限り、あれは「魔族」ではない別なものなんだよね。それでもマックス(と魔王)に認識できずにフレッドだけ感知したってことは一応「僧侶が扱うべきジャンルの何か」ではあるはずなのだが……でも稀代の大物僧侶がどうしようもなく、魔族がいると思って開けた押し入れに入ってたら心折られるような存在だという。「魔」と「霊」が異なる概念なんでしょうけど……めんどくせぇな。今後もあの人はずっとこの作品のジョーカーであり続けるんだろうか。まぁ、CVが画伯だしなぁ(そこ?)。
今週もバイノーラル音声で堪能したい、第3話。ちなみに「上田麗奈 バイノーラル」でググったらほぼ一番上にまとめNoteがヒットしてくれました。便利な世の中になったもんです。……1作品くらい買ってみてもいいのかもしれんな……。 今週も、世界中が全力でヒロイン・美世ちゃんを甘やかしていくだけの簡単な世界。どのシーンをみても特大の書き文字で「ちや」「ほや」と書かれているようで、ある意味で実になろうらしい、全力age文化である。でも不思議、「また俺なんかやっちゃいました?」とか言ってる黒衣のやれやれ陰キャがちやほやされている図は吐き気がするほど嫌いだが、「私なんかが申し訳ありません」と謝り続けている地味ルックのなよなよ陰キャがちやほやされているのは別に気にならない。どう考えても美世さんの人となりなんぞ知らないはずの呉服屋のババアまでが「先物買いですよ。今のうちから大事にして、成長が楽しめる物件ですぜ」とか言ってるのはやりすぎな気もするのに、世界中が手放しで美世さんを褒めるのはしょうがない気がする。昔(でもない)の人はいいことを言った。「可愛いは正義」。あと「可愛い声は正義」とも言ったし、多分「上田麗奈ウィスパーは正義」という事実もヒエログリフに彫られている(3週連続)。 もう、旦那様もすっかりメロメロになってしまっているので、ぼちぼち「虐げられていた悲運のヒロインが……」みたいなアングルも通用しなくなってきている状況。いまだに不幸を背負ってると思ってるのは本人ただ1人。しかし、流石のキングオブペシミスト・美世さんも旦那のわかりやすいちやほや攻撃には「私、今だけは愛されてるっぽい……」と現状を認識してはいる。……ただ、その上でさらに「でも私に異能がないってバレたら捨てられる……」なんて見当違いのことを考えてしまっている。そして当然、すでに異能については裏で余計なまでに伏線(伏せられてすらいないが)が張られており、実はすげぇ力を持っているだろうことはほぼ明かされたも同然。神から与えられたチートでないことがかろうじてなろうラインからずらされてはいるが、選ばれし血を引きし末裔なので単にジャンプ漫画の主人公だな。結局、血統が全てなのよ……。まぁいいじゃない、考えてみりゃ明治・大正期の日本がモチーフなら、「血筋が全て」もあながち間違いじゃないんだし(少しずつ身分制度の解体は進んでいるんだろうが)。そう考えると、別に血統関係なしに出世できた元祖シンデレラってすげぇな。 裏で偉い人たちがすでに美世さんの選ばれし血統争奪戦を開始しているようで、知らぬは捨てた元の家族ばかりなり。作中でイライラしてるの佐倉さんだけなんだけど、彼女に振り回されるNTR旦那の方がさらに不幸ではあるんだよね。あの家、そのうちドス黒い何かに飲み込まれて家ごと異世界に沈んでいきそうで怖いわ。佐倉さん改心ルートとか……ないだろうなぁ。 ちなみに美世さんの阿漕なかわいさばかりに目を取られると見逃しがちですが、この世界で一番のキュートはゆり江さんだったりします。いい年のおばちゃんがお茶目にきゃっきゃしてるの可愛い。その実何をやっても許される作中最強のポジションになってるわけで、清霞の野郎がゆり江さんだけはおそば付きとしておいてるのって、もしかして彼女に弱み握られてるからじゃなかろうな。この作品が20巻くらい続いた後で最終的にゆり江さんがラスボスとして立ちはだかる壮大な展開になったら最高に盛り上がるだろうな(誰がそんなん書くねん)。
今週もヴァミリオちゃんが可愛かったです、第2話。まさかこのどっちともつかぬ雰囲気のまま展開するとは……。 というわけで、1話目で感じた「ギャグなんかい、シリアスなんかい、どっちなんだいッ!」という印象をそのまま持ち越すお話。前回別な魔王の城が襲撃されたという事件が報じられて魔王城に緊張が走ったわけだが、残念ながらそちらについてはほぼ触れられず。「翼の一団」という存在が確かに存在することが確認されただけで、人間族との関係性も明らかにならなかったし、そこから新たな進軍を開始したという話もない。あくまでヴァミリオたちの動向を見守り迎え打つ体勢ということだろうか。そして渦中のヘルクの動向も前回と全く同じだったもんでなに1つ新情報が無い。ヴァミリオが疑心暗鬼なので「魔族一同、すっかり騙されまくり」みたいな最悪の展開はなさそうだが、ここまでのあの男の様子を見る限り、裏も何にもなしっていうのは流石に脳筋がすぎる気もする……いや、でもあの様子で腹に一物抱えてて魔族に壊滅的なダメージを与える裏切り者だったらもっと嫌だな……どっちにしろあの描写の「最強キャラ」が面倒臭い人間だったら全部ヤだよ。どう転がっても「えぇ……」になりそうだが、大丈夫かヘルク。 そんな不安をず〜っと抱えた状態で進行するもんで、本当にどのテンションで見たらいいのかよく分からないアニメになっている。ただ、幸いにして中心になっているヴァミリオのリアクション芸はいちいち面白いのでそこは綱渡りのように成立させている気もする。石田彰とのキャッチボールになんとも言えない味わいがあるんだよな。画の方も決して力が入った作画ではないはずなのに、ヘルクが乗ってた馬のギャグ漫画日和みたいなデザインとか、ユルいことがかえって味わいになる美味しい展開。「このすば」とかに通じるものがあるかもしれん。 正直、今期はそこまで無条件に熱狂しちゃうほどの最高アニメが出てきてないような気がするので、この辺の「なんかユルいけど悪くない具合」くらいのアニメを大事にしていくべきなのかもしれない。
狸と狐が仲良くしてるアニメは良いアニメ、第3話。いや、ここまでリアル(?)なたぬきは求めてねェけど……。メスダヌキの貴重な入浴シーン。 なんなんだろね、このアニメ。いや、ぶっちゃけ嫌いじゃないんだよな。1話目を視聴した時点で「どう考えても出オチじゃね?」と思ったし、2話目のメントスコーラで「あまりにアホらしすぎる……」と匙を投げていたのだが、出オチも出オチながら、3話目に至るまで、ひたすら出続けてオチ続けているような、後先考えない捨て鉢な展開は、惰性で書いてるとしか思えないその他大勢のなろう小説とはちょっと違ったベクトルのダメさというか、「ダメなりにも生きて見せようというしぶとさ」みたいなものが感じられる。ちゃんと「自販機に生まれ変わった主人公」を唯一無二の存在にするために、「自販機にできることはまだあるかい!?」と死ぬ気で発想を膨らませ、思いつき限りの要素をぶっ込んで書けるだけのものを書いている。この生き様は、どれだけたどたどしくてもちょっと尊敬してしまう。 いや、だとしてもずっとメントスコーラみたいな展開だったら今回3話切りも視野に入っていたのだが、節目となったこの3話目は、もう「異世界冒険譚」というなろうのフォーマットも不必要と判断したのかさっさと脱ぎ捨て、「異世界」よりも「自販機」の方に徹底フィーチャー。もう、自販機にまつわるエトセトラでの小話集へと成り果てた。自販機あるあるというか、もうここまでくると自販機ないないを異世界というちょっとズレた世界で小ネタにして新聞の4コマ漫画くらいの熱量で回していく。これはもう、これでいい気がしてきた。 よく見ればオープニング映像でもさまざまな自販機に変形する姿が確認されており、こないだのキャンディ落としマシン、そして今回のサガミオリジナルなんてのは序の口も序の口。日本が誇る自販機文化の広がりの分だけ、今作はネタを広げられる可能性があるということだ。もちろん、その自販機で売っているものをなんとかして「異世界ほんわかストーリー」に結びつけてやる必要もあるわけだが……幸いにしてオッパミスちゃんが脳筋可愛い(特に声が)こともあって、駆け足なくらいにサクサク繋いでいくエピソードの密度は本当に「次回からなにすんの」という余計な心配が出るくらいのものである。こんだけ脈絡のない話をただ断片的に繋げてるだけなのに、不思議と空中分解してる感じもないんだよな。その辺の構成は、実はアニメスタッフの上手いところなのかも。 「背中に主人公を背負って活躍するこのヒロイン、どこかで見たことがある構図なのだが……」って思ってたけど、そうじゃん、竈門炭治郎じゃん(炭治郎じゃない)。
なんか格好悪くはなくもなくもなくもなくもなくもない気がしてきた、第2話。いや、ごめん、メカに関してはやっぱり格好良くはないのだが……一応、今週もつまらなくはなかったぞ。 大雑把な設定が語られた第1話目はどうしてもSFロボ作品は設定の回収だけで大忙しなもんで前回触れるのを忘れていたのだが、ここまでプロトタイプな綾波型ヒロインって実は久しぶりじゃね? 白髪無口まではいいんだけどご丁寧に赤目までおんなじだし、なんかすごくノスタルジーのある景色だった(思い出したので今週書いた)。そんで、やっぱり今作のベースにあるのは「ワタル」「グランゾート」のラインな気がする。いや、シナリオは知らんよ? 別にどこも似てない。ただ、マシンの構造そのものと、アニメでどこをどう見せたいかっていう制作理念はあの当時のスーパーロボットにかなり近い設計思想を感じるんだ。もちろん時代を経て手描きからCGへと変遷はしているが、丸っこいデザインでシャキシャキ動かして、ロボ戦ならではのシャープさも出していこうという画面の作り方は、昔懐かしい作品群を想起させるのである。デザイン自体に格好良さは感じないけど、モーションに最低限の重厚さと小気味良さみたいなものは内包されてるしね。 そして、「やっぱワタルじゃね?」と考えると、それぞれのロボに「メイガス」と呼ばれる機械人形が付き添ってバディを組むシステムも納得できる。元々「ワタル」に登場したマシン(魔神)らは自らの意思を持っているものもちょこちょこあって、玄田哲章ボイスでしゃべりまくる僕らの龍神丸、電話しても色々と予定があってきてくれなかったりする戦神丸など、実は結構個性的(幻神丸って自分の意思で動いてたっけ?)。今作は流石に「マシン自体に意志を持たせて」だと子供っぽくなりすぎてしまうからだろうか、そこは機械と人格を半端に分離して「メイガス」というシステムにまとめ上げたわけだ。これでボーイミーツガールによる人間中心のストーリーに無理なくマシンを組み込むことが可能になっている。いや、無理してんのかもしれないけど。一応の布石は打った。 あと、今回出てきた悪役(?)のメイガス、藤井ゆきよボイスでどこまでもシリアスになりきらないバブリーなねーちゃんたちのコンビがどうにも昭和の匂いを漂わせているのもノスタルジーの一因かもしれない。服装とかもそうだし、最後にマシンを破壊された後の逃げ方があらほらさっさーなのよね。どこまでシリアスにしたいのかよく分からん世界観だ。2話目にしていきなり敵対したのが異生物じゃなくて人間だったしなぁ。どのくらい平和に暮らせる世界なのかも気になるところだが、「生野菜が超貴重品」っていう台所事情の割に、酒はガバガバ飲むしみんな食い物には困ってなさそうなんだよな……今期、なぜか2話目にしてニンジンがカギを握るアニメをすでに2本見た気がするんだが気のせいか?
エンディングの作詞に藤村鼓乃美がクレジットされてる、第2話。この人の仕事ぶりも謎でなぁ……声優としての活動はほとんどなくなってるんだが、たまにこうして作詞業での名前を見かけるという。どうやら花澤フィーチャーでの仕事が繋がってるようなのだが、業界での働き方も色々あるもんだ。 2話目、普通のジャンプ漫画なら「起承転結の承」というか、1話目でドーンと出した設定をなじませるための無難なエピソードでとりあえず読者(視聴者)についてきてもらうことを目的とするのが常な気がするのだが、今作は確かにそうしたフォーマットに乗っているものの、どこか微妙にネジが外れている感じがするのがちょいちょい気を引く部分。ホラーなんてもんは手垢のついたデザインしか残ってないはずなのだが、ほんの少しどこかをずらすだけで、絶妙に気持ち悪い引っ掛かりみたいなものを生み出すことができるもんで。 今回のミッションは「呪いの人形をいてこませ!」で、髪が伸びる市松人形が呪われて人間を害するなんて設定は、そりゃもう日本人なら桃太郎の次くらいによく聞く話であろう。人形のデザインもだいたい決まったものがあるから画面だって変わり映えのないものになるし、ベタの上にベタを重ねた「ホラーアニメの2話目としちゃぁ愚策と言えるほどに安牌を置きにきた」形なのだが……どっかおかしいのよ。 まず、今回わざわざサブタイトルに名前を冠している主人公(の1人)である螢多朗。こんな仰々しい名前の持ち主だとは思ってなかったが、とりあえず「霊感強すぎて色々引き受けちゃうんですよー」というベタな設定が前回明かされた部分。これだけだったらちょっと形の違う「見える子ちゃん」で終わりのはずなのだが、彼の最大の特徴は、なんと「例の影響で右手の神経が伸び続け、定期的に処理しないと痛い」という意味のわからない設定。……「神経が伸びる」???? なんやねんそれ。怖いわ。神経が体表に出てきて許されるのなんて雪代縁ぐらいやろがい。いや、あれもたいがい気持ち悪かったが……。他にも格闘漫画だとビキビキに神経が見えちゃう設定とかはたまに見かけるが、「霊の力で神経が伸びます」は意味がわからん。霊障の気持ち悪さでも歴代トップクラスのとんでもない現象である。ほんで、螢多朗もそれを受け入れたうえで、霊力高めのばあちゃんの力を借りて「定期的に刀で切除する」っていう。なにそれ怖い。なかなか常人では思いつかない発想なんじゃなかろうか。 ほんでそんな螢多朗に襲いくる人形の例も、「髪が伸びる」まではセオリー準拠なのだが、「その伸びた髪を喉奥に突っ込んでくる」は流石にキモい。市松人形の怖さ・不気味さって、もうちょい間接的な部分やろがい。伸ばした髪で気管支にダイレクトアタックしかけてくるのは、ジャンプ漫画にしてもやんちゃがすぎる。そりゃもう、螢多朗の方も「気持ち悪いッ!」くらいしか感想ないやろ。喉奥に髪の毛の束を突っ込まれる人生、マジでハードモードすぎる。 そしてこの人形を「幼女が全体重をかけた日本刀のテコの原理」で一刀両断し、持ち帰ったお宝は「切除した神経」を用いた縫合で復元。ものが神経だったもんだから痛みがダイレクトに人形にも伝えられるという。もう、なにからなにまで分からん。いや、分かる。分かるけどけどキモい。夜宵ちゃん、やってることがピンポイントでエグいのすごいな……。 流石にここから毎回このレベルでのキモさを実現できるとは思わないが(思いたくないが)、きちんと「単なるありきたりのホラーで終わらせてやらねぇからな」という意気込みが感じられる、救いようのないホラーである。いや、ホラーなのか? 「怖くて寝られない」タイプじゃないのは助かるんですが……変なところでトラウマ植え付けられないように気をつけないとな……。
先週気づいてなかったんだけど、今作は「制作協力」名義でシャフトがクレジットされてるのね、第2話。いや、どこにどう関わってるかは分からないけども……こういう極彩色の色味にシャフトの名前が出てくるとなんか因果なものを感じるなぁ、と思ってね。最近シャフト元請け作品ってすっかりなくなっちゃったけど、今どうなってるんだろ? などという話はさておくが、相変わらずの色彩設定で目がチカチカするアニメだった。1話目時点では「最初はインパクトを出して集客するために無茶苦茶な色味を見せてるのかも」と思っていたが、やはり血みどろゾンビアニメを「そのまんま」の色で出すわけにもいかないだろうし、この胡散臭いビビットカラーは今後も継続して画面を賑やかにしてくれるだろう。考えてみりゃ全く制作体制の異なる「ゾンビランドサガ」もオープニング映像などでサイケデリックな色味を発揮していたし、俺が知らないだけでゾンビ作品と極彩色ってのは深い関係性があるのかもしれません。ちなみにオープニングといえば今作オープニングは一部に第1話の画面素材がそのまま使われており、ちょっとサボってるみたいでもったいない。あれで完成形なのか、それとも「毎回前回の振り返りをやる」っていう構成なのか。せっかくだから賑やかな曲に合わせたオリジナルのオープニング映像をちゃんと作って欲しかったけども。 などという話もさておくが、2話目時点ではまだ主人公は動かない。少なくとも「ゾンビ世界2日目」に関しては自堕落を貫くという目標を堅守したようで、周りの惨状などどこ吹く風でのお気楽休暇。まぁ、このメンタリティこそが主人公を主人公らしくしているので、「なんでそんな状態で長い時間テンションが保てるんだよ!」と思わないではないが、そこにツッコむのは筋違いなのだろう。むしろ今回ヒロインらしき新キャラが登場し、彼女も比較的冷静にこの世界を受け入れてしまっていることでちょいと主人公の個性が揺らいでしまっている部分が気に掛かる。みんなしてクールに対処してたらゾンビパニックとしての迫力は薄れてしまうし、かといってパニクってる連中ばかりじゃそれはそれでベタになってしまうし、今後のキャラの配置のバランスが色々難しそう。 他にもこの手のパニックもののお約束として「世界はいったいどういう状態になってるんだろう?」というのも気になる部分で、例えば主人公たちは平然とテレビを見たり冷蔵庫の恩恵に与ったりしているが、インフラが無事に残ってるのは何故なのだろう。まぁ、パンデミックから1日くらいしか経ってないとするなら、首都圏のインフラ網が即死しないという可能性はあるが……あとは感染規模がどれくらいかにもよるか。東京都下の限られた範囲だけだというなら、まだ電気や水道に致命傷が出てない可能性は納得もできるかも。でも、すぐに首都圏から人が消えるだろうし、間もなく電気は絶たれることになるはず。そうなった後に主人公がどう行動するかは気になるところである。オープニングやエンディングを見る限り、流石にこのまま自宅にこもりっきりってことはなさそうね。 出オチにならないよう、なんとか3話目以降もシナリオラインできっちり興味を引っ張ってもらいたいなぁ。
○「はたらく魔王さま!! 2nd Season」 ― よりによって、今期新番チェックのラストがこれなんですよ……。新番じゃないから今ひとつ節目って感じにならなかったが……とりあえず、今期執筆された新番チェック(マイナス特番チェック)は42本。これに前シーズンから引き継いだ6本を加えた48本がとりあえずの視聴本数ということになる。……あれ、だいぶ減ってる? 前クールが新番チェック時点で57本、冬に至っては70本弱だったことを考えると、なんの兼ね合いなのか、グッと放送本数が減ったのは事実のようだ。まぁ、配信の本数が増えてる可能性とかもあるし、これだけでアニメの製作状況はさっぱり分からんけども……去年の夏クールもだいたい同じ本数だったので、もしかしたら夏ってのはアニメが現象する傾向にあるのかもしれません。私としては切る必要性が下がって助かるばかりです。 閑話休題、こちらの作品についてだが、残念ながら復帰した「Season1」の方は残念クオリティの残念作品だった。まる1年の休止を挟んでの2期目はスタッフなどは基本的に同じ。製作体制に大きな革新は望めない状態なのであんまり期待しないほうがいいのは間違いないが、流石に作り手側も「1期のアレはダメだったよな……」ってのは嫌というほどわかっていると思うので、そこから一念発起してクオリティアップを図ってほしいところである。1話目の作画クオリティは……まぁ、普通。流石に10年前の1作目とは比べるべくもないが、「これくらいの水準がずっと保てるなら決して悪いことはない」くらい。いや、ごめん、やっぱだいぶダメだった気もする……。分割2クールの死体蹴りはだいぶ息の長い自殺行為だが……。
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Thraxi
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声優のこと全般
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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