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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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Dr.STONE SCIENCE FUTURE(第1クール)」 ―→―

 一旦休止。「第4期の第1クール」というもはやナンバリングがよく分からない一部分でしかないので評価は割愛。相変わらず元気なアニメである。

 ただ、今回の内容については流石にファンタジー要素が強かったというか……いや、途中からはほんとに程度問題でしかないので今更って話ではあるんだけど、どうしても「千年単位の出来事なのにDr.ゼノが偶然千空たちと待った同じタイミングで石化を解除してた」が納得できないのがなぁ。いや、偶然って言われたらそれまでなんだけどさ。「科学VS科学」を成立させるための後付けにしてももうちょっと“エレガントな設定があった気はするんだよな。

 まぁ、些事ですけどね。

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 人を呪わば? 最終話! なんかよく分からんけど最終回っぽくはなったな!

 ぶっちゃけ「どないやねん」要素もちらほら見える最終話ではあったな。何しろここに来て知らん設定がザクザク出てきて全部が音子ちゃんの都合のいいように進む。具体的には「これまでのホテルの賃金が時間で支払われ、それを使うことで死よりも前の時間に戻って過去改変が可能」「正規の従業員がエレベーターで現世に戻る際は記憶の保持が可能」。あと切子が持っていた「地獄の蓋を開ける箱」もゲームブレイクなアイテムだった(切子はなんで自分に使わないんだろうな)。これらの要素が最終回で怒涛のように押し寄せるのはズルすぎるし、一番の問題として「これ、ここまで描かれてきた物語を色々ひっくり返すのでは?」という懸念がある。やっぱり過去改変が可能だと知らされてしまったら、これまで「ホテルで働く」という発想がなく死を受け入れていったキャラクターたちに対して不誠実な内容だったようには思えてしまう。支配人は単に「説明を忘れてただけ」と言っていたが、そんな大事なことを説明もせずに就労させていたのだとしたらアンフェアってレベルじゃねぇ。まぁ、それを気にしてなかった音子が一番悪いと言われたらそうなのかもしれんが。

 とまぁ、ちゃぶ台が3回転半くらいひっくり返るお話だったわけだが……正直、今作のプロットについて、そこまで整合性を求めているわけではないというのも事実である。なんとなくのツールをなんとなく組み合わせる「なんちゃって推理劇」みたいなテイストは最後の要素もギリ許容できるくらいのユルさだと思えば、ハッピーエンドを仕立てるためにこんな展開にしたのもやむなしと受け入れておくか。実際、これにより3人のメインキャラが全員落ち着くところに落ち着いたわけだしね。これまで茶化すようなテイストだったから許されてたけど、フツーに考えて大外がのうのうと生きてていいわけがないし。まぁ、先週時点で1回地獄行きを確定させてるのに今週もう一回とどめを刺す必要もないのだが……この時間改変による「2人の大外」「2人の阿鳥」のパラレルはこの作品ではどのように説明されるんでしょうね。

 最後の駅のホームでの(余計なまでの)大立ち回りもなかなかの「どないやねん」要素ではあったが、記憶がない(というかまだ持ってない)大外との対峙はそれなりに緊張感と説得力があったので悪くないシーン。ここに来て血染めの三色菫がちょっとした伏線だったことを音子ちゃんが推理から導き出したり、最後の最後で本作のギミックが小技を効かせていたのも悪くない。どうせなら似たようなツールをもうちょっと縦横無尽に張り巡らせておいてもらえたら、ラストバトルももうちょい刺激があった気はするんだけど。最終的には、今作はサイコキラー大外と「サイコだけど単なるオタク」の音子ちゃんの関係性を紡ぐ物語ということになり、阿鳥が割と蚊帳の外だったというオチもいいような悪いような。まぁ、幸せそうなら、OKです。

 最後までちゃんと音子ちゃんは音子ちゃんらしさを貫き、可愛らしかったのはよかったと思います。何はともあれ、1クールお疲れ様。

 

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「妖怪学校の先生はじめました!」 5→5

 先にお断りしておくと、ショボさでは今期トップレベルのゆるゆるアニメ。映像部分に期待するものは無いのだが、期待しないことで得られるものもある。

 1シーズンに1本ぐらいあったりなかったりする「ユルくてしょーもないのになんか嫌いになれないギャグアニメ」の1本。「嫌いになれない」レベルにも個体差があり、気づいたらハマって中毒になってしまう「このヒーラー、めんどくさい」みたいな作品もあるし、ピンポイントで気になるキャラが生まれちゃう「でこぼこ魔女の親子事情」みたいな作品もあった。今作はそのどっちでもなくて、「いや、つまらないんですけどねwネタとかしょーもないんですけどねw」とは思いつつも、それが別にネガティブな印象にならないというなんとも不思議な作品。やっぱりわたしゃ「妖怪」っていうモチーフが好きなんでしょうかね。

 でも、それだって別にプラス要素になるとも限らないんだよなぁ。実際、1話目を観た時点では「俺の好きな妖怪というモチーフをすげぇ雑多に、えーがげんに消化してるんちゃうんか。安易に妖怪モチーフ使ったらただじゃおかねぇぞ」とか思ったりもしていた。そして、今作は割と安易にモチーフを使っている……んだけど、別に目くじら立てるようなもんじゃないと思っちゃった。一応登場する妖怪のレンジはそれなりに広いし、思いっきり自分なりの解釈を交えつつも、最低限は伝統的妖怪の要素も守ろうという意識は見て取れる。シリアスの時のバランス感も悪くはないし、思い切ったネタ回での刹那的なネタ回しはきらりと光るものもあった(かもしれない)。

 強いて特別だった点をあげるとするなら、主人公の晴明をギャグメイカーと割り切り、単なるヘタレ以上のバケモンにまで振り切らせたことかもしれない。「特別な才能を持つ、選ばれし血筋の主人公」なんて少年漫画的にはどうしたって格好良く描きたくなってしまうものだが、晴明については徹頭徹尾単なるクズとして描かれ続けた。こんだけキャラが多いと埋没する要素も増えていくものだが、中心に晴明を置くことで満遍なくイカれオーラをいろんなキャラに提供することができたのが全体的な満足感につながったんじゃなかろうか。嫌いじゃないネタアニメでした。

 ただ、繰り返しになるがほんとにアニメーションはショボい。この低予算でネタが成立しちゃうのは割とずるいのだが……もしかしたらそこも含めて演出の勝利……だったのかしら?

 
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 全選手入場! 最終話! 結局、このアニメはなんだったんだ!

 まぁ、原作はバリバリ未完なんだからすっきり終わるなんてありえなかったのだけど……原作の販促のためのアニメってんなら、これはこれで正しい判断なのかもしれません。こんな状態で放置されて気にならないわけないからね。……でもさ、今作が完結するかどうかもわからない状態で追いかけるべきなのかどうかってのも悩むよなぁ。かつて、アニメでいいとこまで見せてもらったもんだから嬉々として原作を購入して、その後10年近くも続刊が出ずに生殺しのの作品があるんですがご存知でしょうか。「六花の勇者」っていうんですが……(奇しくも監督が同じやねん!)。

 というわけでとても良いところで終わってしまったわけですが、最後に切って出す情報はもちろん特報。サブタイトルに登場したのはなんと「本物の魔王」その人である。そしてこいつがま〜意味のわからんやつで。これまで散々意味のわからん奴は出てきたが、魔王シキに至っては「なんか分かんないけどとにかく何も効かない」「効かないっていうか死んでるかそもそもなんも出来ない」という謎かけみたいな存在。そして何故か外見はセーラーJK。CVが楠木ともりである。なんだこれ。そりゃまぁ、最後の地の情報も錯綜して意味わからなくなるわけだ……オカフがどこまで理解して隠してたかもよくわからんし、「最初の7人」のうち生きて帰った2人も何を考えているやら。芳忠さん(ロムゾ)はまだ意識あったのかなぁ。はらわたぶちまけてかろうじて生きてたっぽい斧さん(ネフト)はこないだサイアノプにボコられてたけど……とにかく、魔王決戦ってのはあったのか無かったのかもよく分からなくなっちゃった。そのことは、ユキハル、ヒロトあたりはなんとなくわかってるのかな。

 そうしてカオス極まる「魔王と勇者」の関係性に一応の箔をつけるため、黄都が必死に開催を狙っている勇者決定戦。これまでずっと「結局そんなものは永遠に開かれないのでは?」とか思っていたが、2期の最後になって、ようやく戦士たちが黄都に集まってきたようだ。久しぶりの面々(ユノさん!)も顔を揃え、「こいつらを集めるために色々あったなぁ」としみじみしてしまうが……いや、でもエントリー数は16で合ってるのか? こないだもっと別な連中も参加するとかいってなかった? ジギタ・ゾギとかオゾネズマとか……あれは他の選手のエントリーと入れ替わるかたちで参加するってことなのかな。ヒロトとかクウロも16人にカウントされてたのもよく分からんしな。そこ2人が入れ替わる? あと、29官いるなら16で枠が収まらなくない? ルールが本当に謎の大会である。

 まぁいいや、とりあえず「現時点で参戦しそうなやつ」くらいに考えておこう。気づけば1期のエントリーからはもはや5人しか残っていないというのがちょっと驚きで、ソウジロウ・アルス・キアは分かるんだけど、結局なんなのかよくわかってないナスティークがエントリーされてるのも不思議。そこはクゼがエントリーするわけじゃないの?

 2期からは残りの11人がエントリーすることになるのだが、これまで参加するなんてことはおくびにも出してなかったメレがふつーに黄都にきてたし、今回1回も登場してないルクノカさんも間違いなくエントリーされているらしい。サイアノプさんがアルスのとこに挨拶に行ったのがちょっと可愛い。キアは自然にユノさんと接触、どーでもいいことに世界詩を使いこなす。そしてシャルクが正面から大会へ乗り込む準備を整えた。槍使いの骨って、「最初の7人」からきてるとしたら槍使いのあいつってことになるのだが……渋くなりすぎてる? 単なる別人?

 わからんことだらけだ。とりあえず、誰がどうやってともりるを倒せるというのだろう。最終的にユノが次の魔王になるといいと思いました(中の人的結論)。

 

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「全修。」 7→7

 最終話の感想書いちゃうと最終評価書き忘れちゃうあるある。ちょっと時間が経ってしまったけど、改めてこの作品を評価しよう。

 シンプルに評価したいのはMAPPAの手になる見事な映像美術。本作は「アニメの中に飛び込んじゃった!」という、いわばメタを内包した構造になっているわけだが、「アニメでアニメを描く」ことに挑戦したのなら、しっかりとそれを「形に」する必要がある。これがもしナツ子の描くラフなコンテの映像だけが「アニメ」要素であるなら、だいぶ安易な発想というので退屈に思われたかもしれないが、そのほかにもきちんと「アニメの世界で動いているんだ」ということを忘れずに描写し続けた部分は誠実である。具体的にはナツ子が思い出す回想シーンでの「滅びゆく物語」は、今ナツ子がいる世界と同じものを描いているはずなのに風合いが全く異なっている。過去の劇場アニメの世界が厳然たる存在として主人公の目の前に立ちはだかっているのだ、ということを画で見せている。それだけでも今作はエポックメイキングであった。

 もちろんナツ子の毎回の作品もそれなりにファニーではあったが、そうして「戦うアニメーター」を立ち向かわせる「世界そのもの」との対立構図が主軸となるちょっとダークなファンタジー大戦も充分に見応えがあるものだ。滅びかけの世界にはナツ子だけが知っている「これまでの経過」が内在しているが、そこを全部が全部説明してしまうのではなく、ところどころに挟まれる挿話で視聴者にちょっとずつ見せて想像力で補完してもらうデザインもどこかもどかしい部分もありながらファンタジー向けの設定。しれっとジャスティスが投入されるタイミングなんかで「誰やねん」から始まっても、ナツ子が当然のように受け入れるせいで視聴者側としても「まぁ、そういうもんなんやな」と飲み込んじゃうという。「世界の説明」はファンタジーアニメで面白くもしんどい部分の1つだが、「既存の世界」をまるっと飲み込んでしまうことでその辺りの手間を省きつつ世界の広がりを担保する構造が綺麗だ。世に「ゲーム世界に飛び込むなろう作品」は山ほどあるというのに、なんでこういうすっきりした見せ方ができないのだろう。

 そんなファンタジー世界でのキャラの回し方も無難なもので、最初はなんかイラッとくる奴だと思っていたユニオもしっかりマスコットらしく振る舞えるようになっているし、さりげないシーンで程よいサポートをするメメルンも古式ゆかしいエルフキャラとして良い配置。そしてなんといっても我らが勇者ルークの青臭い青春模様。恋愛ビギナーのナツ子が自身の恋心を考えるのには最適の「ビギナー」でありながら、ちゃんと勇者の重積にも耐えられるだけの芯を持った人物でもある。彼が相手役として健気な活躍を見せてくれたからこそ、わがまま勝手なナツ子のラブストーリーが成立したのである。あとQJは……まぁ、なんか頑張った(適当)。

 一見すると突飛な設定から始まったキワモノ作品にも見えるが、トータルで見れば総合力の勝利というのが今作の結論。オリジナルアニメでここまでのものを作ってもらえるなら不満はない。やっぱ山崎みつえ作品は相性が良いなぁ。

 
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「マジック・メイカー -異世界魔法の作り方-」 4→4

 視聴を続けるうちに受け入れられるようになった要素が半分、最後まで納得いかなかった要素が半分くらいの作品。最後まで見た結果、落とし所は「結局そこかぁ」というのでややマイナス強め。

 まず、1話目時点で抱いた「魔法という存在にそこまでこだわる理由は? 魔法の概念がゼロの世界で、どうやって自分が憧れる魔法の存在を証明するの?」などの釈然としない部分については、そういうものだと飲み込むことにはした。前半で必死に描こうとしていた「魔法を探す過程」については、ぶっちゃけ「そうはならんやろ」の気持ちの方が強い。科学的思考はだいぶおかしいし、「純粋にトライアル&エラーから魔法にたどり着く」という経過を描きたかったことは理解できるのだが、やはり研究という行程には色々と足りていないし、ご都合主義が過ぎる部分が目に余る。多分エジソンやライト兄弟の伝記を読んだ方がずっと達成感はあるだろう。

 ただ、この部分については「それは狙って作ってません」と言われたらそれまで。というか、「科学的思考」が現代社会の基盤になっているだけであって、この世界においては全く別なロジックが成立したとしてもおかしくない。そう強弁されたら飲み込むしかない。やろうとしたことは理解できるので、ディティールを突いて文句をいうのはあまり正当な評価法でもなかろうと思い、その辺はまるっと飲み込むことにした。少なくとも「やろうとしたこと」は評価してもいいだろう。

 すると今作はそれなりに真っ当な成長譚と言えなくもないし、ホームドラマとしても勘どころはある程度押さえていたと思う。特に話の中心がマリーとの姉弟愛にあったおかげで、「マリーは可愛いからなぁ」という大義名分が色々納得できるのはちょっとズルい。この後の展開でマリーが出てこなくなったら納得できないレベルで、今作は「マリー可愛い」でなりたっているのだ。主人公のシスコンが強ければ今後ハーレム展開になる心配もない……かな?

 ただ、そうして「主人公にそれなりの目的意識がある異世界探究物語」として飲み込めるかな、とこちらの受け入れ態勢が整えられたというのに、結局は「いや、魔法あるんだけどね」という身も蓋も無い方向に舵を切ってきたのはどうしても納得いかない。納得いかないというか、「これだとあとはもう、その他のなろうと同じルートにのっただけでは?」という落胆が強い。主人公の出生の秘密とか、作者側はもしかしたらサプライズのつもりでそういう設定を組んできたのかもしれないが、「えっ、結局既定路線の出生至上主義なの? 序盤の頑張りは茶番でしかなかったってことじゃない?」という気持ちが先に来る。まぁ、途中からどう考えても「魔法が無い世界のはずがない」展開になっていたし、オリジナル路線を突き進む体力はさほどなかったということなのだろうが……持ち味を殺す方向に進んでいるようにしか見えず、辿り着いた部分は評価を下げざるを得なかった。

 ちょっと気をつければ何かいいとこに狙いを定められそうな造りだっただけに残念。やっぱりなろうファンタジーで個性を出すのは生半な覚悟では成し遂げられない偉業なのかなぁ。

 
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Re:ゼロから始める異世界生活 3rd Season 襲撃編/反撃編」 ―→6

 戦いはまだまだ終わらない。こちらも最終回の感想とまとめてで失礼。

 なんか最後の方は消化不良の試合が多くてすっきりしない幕引きになってしまったけど、冷静に振り返れば、こんなところで大罪司教が一気に4人も討伐されるわけないってのは当たり前で、色欲・暴食が撤退、憤怒が捕縛で討伐成功が確定したのは強欲のレグルス1体のみ。そりゃまぁ、怠惰1体倒すのにあんだけかかったんだから、バランス考えれば当然の結果である。当然の結果なんだけども……レグルス戦で頑張りきっちゃったもんで、残りの試合がなんか半端になっちゃった感があるのよね。対色欲で下っ端の屍兵にあれだけ時間を割いたのって、本丸を落とせるわけがないから、っていう理由だったことね。

 でもまぁ、2クール(というには話数が少ないが)の間退屈せずにみられたので2期の頃よりもよっぽどフレンドリーな展開。達成されずとはいえ、今回は分かりやすい討伐目標があって1本のシリーズとしてまとまっていたのは適当視聴者にはありがたかった。何よりとんでもねぇ大罪司教が4体も一気に飛び出して好き放題に暴れ散らかしてくれたので、リゼロらしい悪辣さというか、下品な刺激がいっぱい出てきたので割と満足。思い返せばやっぱ1期もペテルギウスとやり合うとこまでで一番盛り上がってたんだもんな。ちなみに気づけば「反撃編」に入ってからスバルは1度たりとも死に戻ってないのでだんだんタイトル詐欺になりつつあるが……まぁ、脇のキャラがいっぱい活躍する展開になったら主人公が能力使う機会減るのはしょうがないか。スバルがあんまり前面に出てこなかったから面白かった可能性すらあるしな。

 というわけで4期も決定し、色欲・暴食というまだまだ謎だらけの連中が今後どう動くのかは楽しみな部分。色欲は単体で最低最高のおいちゃん節がたまらないし、一番捉えどころがないと思っていた暴食についても、ラストでなんと小原好美ボイスが飛び出して「キャスト力が強すぎる!!」という衝撃展開。ほんと、今シーズンはスバル陣営もゴリゴリにメンバーが集められていたこともあり、アフレコ現場が大変そうな作品でしたな。ちかぺも、まだまだ暴れ散らかすチャンスはありそうですし。

 なんか中の人の話に落ち着きそうだな……松岡くんと石田彰の墓標が平等に並んでる作品ってのも良き。

 
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「花は咲く、修羅の如く」 6→6

 手間の関係で最終話感想とまとめてで失礼。まぁ、最終話に関しては「薄頼家問題、意外にあっさり解決したな」って程度ですからね。どうやら花奈と修羅の間には何やら因縁があるらしいが……それが語られる時がくるんでしょうかね。

 毎週感想を書いていた通り、アニメとしてのクオリティになんの不満もないし、「朗読」という扱いにくいテーマをうまく処理してくれた佳作だという認識だ。このデザイン以上の完成形はそうそう思いつかない。その上で、アニメ1クールだけだと本当に「序章」というか、こっから面白くなっていくんだろうな、という手前で終わってしまったので流石にトータルでの評価を手放しで上げるわけにもいかない。原作を追いかけるかどうかは悩ましいところだが、アニメ2期の報が特になかったことを考えると……読んじゃってもいいのかもしれないね。

 大会の様子が1つも描かれなかったため、「競技としての朗読」の本質を理解するところまで届かなかった。これにより、作中で描かれた序盤の花奈と杏の衝突の要素とか、後から出てきた最強候補ぽここの実力とか、その辺が全然分からない状態なのでほんとにお預けである。逆に言うとこの「準備段階」だけをアニメ化させるだけの力があったというのだから大したものだ。ここまででも充分に視聴者を惹きつけられるだけの内容になっているという判断もあながち間違ってはおらず、丁寧に追いかけてもらった放送部員全員の人となりが分かるだけでもそれなりに面白くはあった。毎度挟まれる「朗読」に関するこだわりの描写も見事なもので、最終話では「突然朗読を始めちゃう瑞希さん」に面食らったのは間違いないが、そこに不必要な説明なども乗せず、ただ朗読は朗読として「そこにある」だけの状態にしているのも潔い。実際の朗読の力、そしてアニメとしては画の力を信じていなければできなかった構成だろう。是非とも、こうした演出でばちばちに若者たちがぶつかる大会の様子も見てみたいものだが。

 新番チェックの時の繰り返しになってしまうが、朗読というテーマを扱うのだから当然その声を操るスペシャリストたちに作品の成否がかかっていた。日笠や島袋美由利といった傑物に挑むは期待の新星・和泉風花やマジの掘り出し物新人・藤寺美徳。この子が伸びなかったら嘘だし、なんか今作のせいにされてしまいそうでおっかない。幸多からんことを。

 
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 分かれ道の、その先へ。最終話! これは、バンドアニメだ。

 大方の予想通りに30分まるまる使ってのラストライブ。もう、今から来月が楽しみで楽しみでしょうがない(わたくし、day1のみ現地参戦!)。視聴中も、すでに来月のステージと重ね合わせてしまって涙が止まらなかった。2Dと3Dの重ね合わせが実現するバンドリプロジェクト最大の強み、それはやはりライブである。見事な接続、見事なエンタテインメント。我々はただ、天を仰いで降り注ぐ「享楽」を甘受すれば良い。

 先週のさきうい逃避行から「結局諸々どうなったんだよ」という部分をもっと言葉を尽くして説明すると思っていた人もいるかもしれない。まぁ、そういう要素はあっても構わなかったが、繰り返すが本作はバンドアニメだ。しばらく忘れていたかもしれないがバンドアニメなのだ。であれば、そのバンドの姿を見せることで結末を示す。これが一番誠実な答えの開示である。2つのバンド、10人の少女。その全てに祝福を。

 せっかくなので本作にのみ許される「キャラ単体での総括」で簡単にまとめていこう。どうせライブ当日まで今回の映像は擦り切れるまで視聴して備えなければいけないので、残りの時間でたっぷりと読み込みはさせてもらうが、とりあえず初見で辿り着いた私なりの「彼女らが辿り着いた現在地」への雑感である。

 

高松燈:今シリーズではブレることなく我が道を走っていた燈。バンドのセンターとして、堂々たる姿も見せるようになってきた。もちろん円陣なんてうまくは出来ないけれど、迷子でも進み続ける彼女に後退は無い。同じ日に、同じ志で、全く違う場所で同じようにライブを行なっているかつてのメンバーのことを、燈は誇らしく思ってくれているだろうか。


千早愛音:本シリーズではもはや英雄扱いの愛音。かつては一番のダメダメ要員としてバンドの足を引っ張り続けた彼女も堂に入った立ち回りができるようになった。これまであまりステージ上で大きな動きを見せなかったのは演奏に集中するためだったのだろうが、この度は楽奈とのツインギターを見せ場として用意し、いよいよバンドマンとしての存在感も見せられるようになってきた。誰に対しても変わらぬ彼女に、これからもバンドは助けられることだろう。北欧ロケが彼女のトラウマを刺激しないことだけ祈っています。


要楽奈:いつだって楽しい、金平糖を噛み砕く野良猫。なかなか抹茶味の金平糖はないかもね。京都にいらっしゃい、お目当てのものが手に入るから。説明不要の野良猫はいつも通りかと思ったら、ステージ前に「燈が集中している」ことを立希に指摘し、なんと「周りのメンバーを見る」ことができるようになっている。たった1つ定めたこの居場所。猫は家につくとは申しますが、彼女の家はここにあるんでしょうね。ハイキック、ライブでも見せてくれるんでしょうか。


椎名立希:先週は浮気現場に巻き込まれていた立希さん、今週は楽奈に一本取られちゃった立希さん。まぁ、彼女は相変わらずといった感じですかね。円陣組んでもコールは燈にさせるよ。出来なくても待っててあげるよ。結局、CRYCHICMyGO!!!!!Ave Mujicaに至るまで、全ての発端は燈という坩堝から生まれる詩に始まったのであった。皆それぞれに歩き始めてはいるけれど、その原点をがっちりと見守り続けるのが立希の役目なのだろう(八幡さんの恐れも取っ払ってください)。


長崎そよ:彼女のライブ中の表情、本当に独特なんですよね。目一杯楽しそうな愛音、野良猫。必死に演奏を続ける立希、叫ぶ燈。そんなメンバー4人をどこか人ごとのように、それでも一番近くで見守り続けるベーシスト。この結末は彼女が最初に望んだものではなかった。しかし道が分たれ、気づけば自らの足でその一端を歩き続けている。何故バンドをやるのか、何故この5人なのか。彼女なりの答えを出し切るのはまだ先の話なのだろう。迷い続ければこそ、5人は一緒にいられるのだから。

 

Ave Mujica:再結成に再結成を重ねて辿り着いたひとまずの「スタートライン」。新たに神となった豊川祥子を中心に、世界の荒波にのまれながらも突き進みことを決めた5人の新たな「共犯者」たち。Mujicaとしてのスタイルは「清濁合わせ飲む」ことで成った。豊川の恐ろしさ? そんなものは自分が豊川になってしまえば何も怖くない。それを卑怯と謗る者がいるだろうか。かつてのように、お嬢様のごっこ遊びと嘲る者がいるだろうか。そんな連中は、ただ音楽でねじ伏せればいいのだ。女神の下に集いし4人の騎士は新たな戦場へ向かう。たとえそれが、血に塗れ穢れた道行きであったとしても。

 バンドリのバンドは「暴れ者」が混ざっている。世間に喧嘩を売ることを厭わないバンド、AfterglowRAISE A SUILEN、そして3つ目にAve Mujicaが名乗りをあげた。これからも彼女たちにはさまざまな苦難が待ち構えていることだろう。しかしもう、解散は許されない。死なば諸共に、彼女たちの企みは続いていく。


豊川祥子:「神」といえばなんとも仰々しいが、彼女の選んだ道は自分と、それを取り巻く皆の欲望を全て受け止め、実現させる究極の「我」。世間が汚いならば、汚濁に塗れようともそのてっぺんに上り詰めてしまえばいいのだ。再結成ライブとは思えない大きな箱での演奏は、おそらく事務所のコネクションもフル活用しての「大舞台」だったに違いない。メンバーたちの痛みをあけすけに開陳させる舞台脚本も彼女のもので、ご丁寧に「オブリビオニス」は負い目を吐露しない。神にそんな顔はもはや不要なのだ。「忘却」しろ、それが、彼女に従う唯一の道だ。


祐天寺若麦:彼女の中に燻る炎は決して消えちゃいない。嘯くように漏らす「愛」も、決して心から剥がれ落ちやしない。彼女にとってライブは戦場であり、味方を蹴落とし、のし上がるための試練なのだ。今宵はあの憎らしい舞台役者の娘に勝てただろうか? どうやら彼女の睨みつけ方からすると、まだまだ先は長いようだ。でもそれでいい。肥後の娘は、踏まれれば踏まれるほどに強くなるのだから。


八幡海鈴:自己に内在する「恐れ」を散々に思い知らされた悲しき道化。未だ彼女は女神にすがる哀れな従者でしかない。信頼という鎖を欲しているうちは、彼女の恐れが払拭されることはなさそうだが、ただ、今だけはステージの上の彼女は恐れを忘れていられる。果たして忘却が彼女の終着点となりうるのか、それはこれから先の、彼女自身が決めることだ。


若葉睦:かつての姿も今は昔。睦は笑いますわよ。そう、笑う。彼女の中で何が変わったかといえば、おそらく純度が変わった。モーティスという仮の名をつけてこそいたが、結局あれは若葉睦なのだ。人格の統合などとそれらしい言い回しになってはいるが、単に「自分の中で整理をつけた」だけなのだ。モーティスは睦の中にいる。いや、モーティスは睦である。笑って、おどけて、蹴り上げて。それでもギターが弾けるなら、それは若葉睦であり続ける証明になる。今の彼女の姿を見て、人々は「わかばの娘」と言えるだろうか? 幾度となく死を乗り越えた彼女を、覚悟を持たぬ者が見据えられるだろうか。


三角初華:彼女は初華だ。「ドロリスである」なんてお為ごかしはもういらない。神が与えた仮面はドロリス、そしてその仮面を剥いだ新たな姿に、初華という名前が与えられた。それは離島の純朴なだけの娘ではない、アイドルユニットsumimiのボーカルでもない。解散してしまったお騒がせバンドのセンターでもない。新たなバンド、Ave Mujicaのセンターだ。清濁合わせ飲む覚悟を決めた祥子のために、彼女もすすんで泥水をすする。もはや仮面など不要だ。嘘をつき、散々に周りを騙し続けてきたその悪を、もう忘れてしまったのだから。新たな「初華」は怪しく笑う。その笑みが、新しいMujicaの象徴となるよう、口角をあげる。その姿はまるで、天に登った三日月のよう。

 

バンドが、成った。

 
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子
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