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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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「転生したらスライムだった件(第2期)」 5→5

 今回は1クールだから割とあっさり終わったな。

 全体的には、「無職転生」ほどではないが頑張って作ってるんだろうなぁ、という気はする。1期の頃から気に入っていた「スライムという造形的にどうしようもない主人公なのに割と画面をみてて楽しい」と言う部分は相変わらずだったし、国が大きくなってますますモンスターの種類が増え、画面がいちいち賑やかになった。これだけの規模のお話を卒なくまとめている部分は評価に値するんじゃなかろうか。

 あとはまぁ、シナリオ部分については好みの問題も大きいと思うのでね。はっきりいって、今期の魔王展開は嫌い。1期の時のただひたすらオレツエーやってたのも嫌いだったが(ひどい話だ)、魔王になって無慈悲に人間たちを虐殺していく、という様子をさも大義名分があるかのように描くのは抵抗がある。そりゃま、仲間を散々なぶりものにされたのだから復讐としての道理はあるのだが、その結果として自分までが外道に落ちたことについて、あまり悲壮感の感じられない描き方になってるのはどうなんだろうと思うのだ。しかも殺された仲間が全部帰ってきちゃった時点で復讐ですらなくなって、単に「自分の意に添わぬものを皆殺しにした」という結果だけが残っている。まぁ、そういうヒーローの物語だってあるだろうし、「OVERLORD」みたいなピカレスクならそれで問題ないんだけど、今作主人公がその方向性を望んでいるとはとても思えないんだよな。おちゃらけてみんながハッピーになる方向性に話を持っていきたいという当初の目的意識が、だんだん歴史からずれていってしまうこの感覚。次のお話になればきちんと感情にも処理がつけられるようになるのかねぇ。

 まぁ、今年は「転スライヤー」らしいので、おとなしくこの後のプロジェクトの展開を見守ることにしましょう。

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「スケートリーディング☆スターズ」 6→4

 なーんか思ってたほど跳ねなかった。結局、何が見せたい作品だったんだろう?

 まず、一番の難は映像部分に魅力が乏しかったこと。フィギュアスケートなんてアニメでも色々とド派手にして見栄えのある画面の作りがいがある競技だと思うし、実際に「ユーリ」という凄まじい前例があるのだから食らいついてそこだけでも全力で作り込めばオリジナルの魅力が生まれたと思うのだが、中盤から作画が大きく崩れ、競技シーンがどうこう以前の問題になってしまっていた。競技自体も、結局「なんとなく飛んでる」「なんか回ってる」くらいでそこまで目を引くようなものではなかったし、「凄まじい頂点の戦い」を繰り広げているらしいのに、画で説得力を出すのではなく、オーディエンスの台詞であらかた説明しちゃうっていう方向になっていたのは残念至極。そもそもがスケートリーディングという架空の花形スポーツなのだから、そんな「ありそうだけどない」存在をどんな風に映像表現で引き立たせてくれるかと期待していたのだが、そこに付加的な意味を見出せなかったのは期待はずれである。これ、別に普通のフィギュアでもよかったと思うのだが、「個人競技だと友情パワーが表現しづらい」ってんで団体競技にしたのはコスパが悪いというか、作ったハードルの割にジャンプが小さいというか。どうせだったら男性チアリーディングなんかにしてもよかったと思うんだけどね。

 一応、流石井のキャラは割と好きではあったのだが、最終的にチームが勝たなきゃいけないせいでアウトローな雰囲気が維持できず、割と普通のやつになっちゃったのも腰砕けではあった。序盤の「結局部活入るんかい」からして、なんかこけおどし感があったのがな。トータルすると、脚本もキャラも構造も、何もかもが不完全燃焼でもったいないタイトルだった。何か新しい物を作ってみたいっていう意気込みだけは感じられたんだけど、その意気が持続しなかったのかしら。まぁ、コロナ下での製作に無理があったのかもしれんしなぁ。

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さまようアルカイック/Wandering Archaic
 & 大界の探検/Explore the Vastlands
 こいつ、エルドラージじゃね? ……大丈夫かな? こんなとこにひょっこり単体でいるわけないかぁ……でも、頭のところになんか浮いてるのが凄まじくコジレック系に見えちゃうんだよなぁ……大丈夫かなぁ……。よく分からん存在のアバターはカードとしてもよく分からん。おもて面のクリーチャーはなんとも珍妙な嫌がらせ能力を持つ。相手がちゃんとインスタントを唱えたいと思ったら2マナの余裕を持つ必要があり、例によってかなりの嫌がらせ。カウンターじゃなくてコピーってのが妙なところだが、これにより魔技の誘発が期待できるのがこの次元ならではのアレンジか。相手のカウンター呪文が実質2マナ重くなるので、コントロール系に通せちゃうと結構事件。まぁ、通らない気がするけども。そしてさらに謎なのは裏面のソーサリー。なんと、使ったところで別に得しない。みんな同じことをやるので、カード1枚使った分だけ自分は損してる。なんだこれ。多人数戦で使うにしてももうちょい何か違うものがあると思うのだが……よく分からない。相手のデッキに絶対にインスタントとソーサリーが入ってないって確信できる時に使えば、もしかしたらアドが取れる……いや、でも土地入ってないデッキはないしなぁ……。なんなんだろ。
 
 
賢い光術師/Clever Lumimancer
 この世界における「ステップのオオヤマネコ」。ステータスが同じだし、能力が誘発したら天井知らずで上がっていくところも同じ。「土地を置く」と「魔技する」でどっちが大変かを考えると、まぁオオヤマネコに届く人材ではなかろうが……ただ、これって「超尖った果敢」と見ることもできるわけで、とにかくスペルを連打する系のデッキなら、もしかしたら「僧院の速槍」みたいな活躍もできるのかも。いつの時代も白のウィニーには要警戒。
 
 
戦闘学の教授/Combat professor
 4マナ2/3フライヤーとかいうコモンの鑑。さらに攻撃時にシブいパワーサポートが入り、自信を対象に取れば4マナ3/3警戒ってことになる。これは地味に偉いステータスだ。もちろん純粋な3/3警戒より劣る点もあるが、空から悠々と殴りながら地上の戦闘にもいっちょかみ出来るというデザインは飛行が苦手なデッキにはよく効く嫌がらせである。まぁ、警戒ってのはどっちにしろ守備寄りの能力なので、そこまでアフレッシブさを押し出すカードにも見えないけどさ。
 
 
学舎防衛/Defend the Campus
 最近製作チームが味を占めている、「使いどころが限られる呪文はモード選択にしちゃえ」というデザインの新作。この手のおまとめ呪文、全軍増強が丸め込まれがち。今回は「突撃」と「大物潰し」の抱き合わせだ。「大物潰し」がそもそも4マナなので、モード選択がついた分だけ上位互換ではあるが、「突撃」は1マナの効果なのでできれば4マナも払って選びたくない。まぁ、全てはタイミングだ。除去として入れておいて、10試合に1回くらい増強で使うこともあるかもしれない、でちょうどいいはず。ちなみにこの呪文も「注目のストーリー」に選定されている。学園を襲う「魔道士狩り」は黒のホラークリーチャーに与えられた名前で、誰かが大学のウィザードたちと敵対しているようである。
 
 
石縛りの使い魔/Stonebinder’s Familiar
 「〜するたび」の書式なのに各ターンに1回しか誘発しないっていう、なんか寂しい犬。しかも自分のターン限定だし、「繁栄の狐」に馴染んだ身としては色々物足りない。トリガー条件が「何かカードが追放されるたび」ってのもまたマニアックで、きっちり自ターンに誘発を繰り返すのは結構大変。手っ取り早いのは出来事呪文や予顕呪文との併用だろうが、そういうデッキにわざわざこの犬を採用するだろうか。正直あんまりピンと来ない能力。リミテッドでロアホールド要素が強そうなら、まぁ。
 
 
霜のペテン師/Frost Trickster
 こりゃすごい。なんとあの「霜のオオヤマネコ」がコストもそのままに空を飛んだ。「オオヤマネコ」の時点でリミテッドならそれなりにニーズがあったわけで、それがフライヤーにまでなったら、リミテッドではエース級の働きが期待できるだろう。ぽっと出のコモンでこんだけの品質アップはちょっと驚きだな。
 
 
ケルピーの道案内/Kelpie Guide
 ケルピーがいるのか。ケルピーはざっくり調べると「馬っぽい水霊」くらいの概念のはずなのだが、Magicにおいてはローウィンにだけその名のクリーチャーが存在しており、どっちかって言うと馬ってより魚要素とか丸っこい要素が強かった。イラストを見る限り、この次元のケルピーはザ・馬って感じ。青にたまに作られるアンタッパーで、土地を起こすことで青いマナ加速としても使えるのがポイント。さらに試合後半にはタッパーとしての仕事までこなせるようになるが、ほんとのほんとに後半戦のみなので、あまりそこは期待しない方がいいだろう。人類はいつだってマナ加速を求めているので無駄になるデッキは少ないと思われるが、どうせならタップ能力持ちに合わせて使ってあげたい。
 
 
複数の選択/Multiple Choice
 まるちょい! まるちょいじゃないか!! ……たほいやに興味がない人はスルーしてください(興味があってもスルーしてもいいよ)。なんとも珍妙な複数選択。X呪文だがXの値によってモードが変化し、4以上だと全部一緒。それぞれ「2マナのドロー調整」「3マナのバウンス」「4マナのトークン生成」と並び、5マナだと全部解決。2マナモードは最序盤に事故り気味だったりしたらサクッと使うかもしれないし、4マナ4/4はそこそこの性能だが、3マナのバウンスだけかなり弱いので、2、4、5のどれかで使うことになりそう。まぁ、当然5マナで使うのが一番いいのだが。ちなみに、魔技カウントを稼ぐために1マナで撃つという選択肢もゼロではない。
 
 
再造形/Resculpt
 これまた悩ましい選択肢である。基本セットに同じコストで天使トークンが爆誕する「天使への昇天」があり、これはリミテッドだと割と決め技レベルのカードになった。今回も2マナで4/4が出せるのは強いのだが、残念ながらフライヤーではないので決定打とまでは言い難い。下準備が必要なこと、アドバンテージロスが確定することを考えると、単なる4/4の呼び出しに使うのは抵抗がある。では、万能の除去呪文として構えるのかというと、その場合にはやっぱり4/4が邪魔になる。まさに帯に短し襷に長し。どこで使うのがベストなのかと悩まされることになるだろう。おそらく最善は除去で狙われた味方クリーチャーを生まれ変わらせるパターンだと思われるが、そのための専用カードを構えておくのもおかしな話だし……現環境の「鴉変化」ですら「強いじゃん」と思ってたら意外に1/1トークンがウザいことが多くてなぁ……。
 
 
方程式の求解/Solve the Equation
 実は今まで存在していなかった、ソーサリーかインスタント専用のチューター。厳密に言うと「観点」は両方サーチできるが、マジで「両方」サーチできるのでだいぶ違う。一番ニュアンスが近いのは「商人の巻物」あたりだと思うが、3マナになったことでかなり選べる範囲が広がり、インスタント・ソーサリー環境たるこの次元を体現するカードと言えるんじゃなかろうか。3マナってのは決して軽いコストではないため、適当に放り込むだけ、ってわけにもいかない。ただ、これ1枚で確実に魔技カウントが1つ水増しできるし、ここからさらに履修呪文へ繋いでいけば手札を減らさずに何度も呪文が唱えられることになる。極まったデッキが登場したら、もしかしたら声をかけられることもあるかもしれない。
 
 
アルカイックの教え/Teachings of the Archaics
 すげぇエルドラージっぽい生き物である「アルカイック」について言及されたカードだが、結局正体はよく分からん。案外「この次元に特有の善いエルドラージ」だったりしないもんだろうか。さておき、なんかよく分からない平等性を訴える講義。これを唱えた時点で相手と手札の数が同じだったら何もしてくれないというとても残念な1枚。そして、多かった場合でも単に「予言」なのでコモンレベルという残念な1枚。つまりこれを使うってことは圧倒的にハンド差が出来ることが前提なわけだが……青を使っててそんな状況ってあるかね? 正直使いどころの分からないカード。一応の可能性として、「デッキを全部予顕呪文にして片っ端から追放していく」というのは思いついたのだけど……なんだそれ。
 
 
奔流の彫刻家/Torrent Sculptor
& 炎投げのソナタ/Flamethrower Sonata
 表がクリーチャーで裏がソーサリー/インスタントっていうこの次元特有の両面カード。おもて面はそれなりにまとまった肉。4マナで無限の可能性を秘めており、最低でも2/2飛行、うまいことやれば5/5くらいは狙えるかもしれない。まぁ、専用デッキを組むほどでもないだろうから、程よいサイズと護法で相手にプレッシャーをかける程度のお仕事。一応裏面の火力とはシナジーっぽい構造になっており、これでめっちゃ重い火力なんかを捨てておけばおもて面がハッスルできるわけだが、残念ながらリミテッドでこれが2枚揃うことはほとんどないのであまり意味がない想定だろう。構築で使うには地味だしなぁ。ちなみに、カウンターがのるのが「場に出るに際し」じゃなく「場に出た時」なので、確実に2/2である瞬間が存在する。「ショック」1枚(3マナ)で落ちる可能性があるので注意。
 
 
尊大な詩人/Arrogant Poet
 尊大さがどこに現れてるかよく分からない。フレーバーだけかよ。マッドネスとかにしてくれればよかったのに。なんかやたら痛いアタッカー。2マナパワー2として最低限の仕事をして死んでいくか、「お互いに2ライフ失おうぜ!」という刹那的な人生を謳歌するか。かつて似たような能力を持つ「影外套の吸血鬼」ってのはいたが、いくらなんでもお互いに減るライフが同じってのはちょっと……。よっぽど速度に自信がある破天荒スーサイドでないと使いきれないんじゃなかろうか。
 
 
悪意の熟達/Baleful Mastery
 珍妙な取引を持ちかける新たな黒除去候補。普通に使うと4マナの万能除去で、PWに届くとは言っても並の性能。レアっぽさは無い。そこで2マナのモードを使ってやれば、この世のどんな黒除去よりも有能な2マナの死神になる。超強い。ただしアドは失う。悩ましいが、モードが選べるってのはそれだけで正義ではある。4マナを前提として、2マナモードは緊急時の奥の手と考えればいいんじゃなかろうか。まぁ、「ハグラの嚙み殺し」とどっちがいいかっていうレベルかな。
 
 
激しい落胆/Crushing Disappointment
 「よくある黒のドロー呪文じゃん」と思ってよく見たら違う。「ライフ払ってドロー」は黒の伝統だが、こちらの呪文はなんと、ライフを失うのはみんな。カードを引くのは俺だけ。言ってることは小狡い。まぁ、そのためにコストはそれなりになってしまったが、相手ライフが減ることに意味を見出せるビート系のデッキ構成なら案外面白いアドバンテージソースになるかもしれない。ちなみに後ろから見てるおっさんがシルバークイルの黒学長、エムブローズ先生。こんな距離感の学長おるか?
 
 
ひきつり目/Eyetwitch
 クリーチャータイプが「眼・コウモリ」とかいう謎。「眼」は久しぶりのクリーチャーで、正規セットなら初代の「オームズ=バイ=ゴアの邪眼」と、その子孫である「アーボーグの邪眼」に次ぐ3体目の眼であり、実に15年以上隔てての新作ということになる。ただ、残念ながら先人たちとの繋がりは一切無い、「たまたま目がでかいだけ」のコウモリだ。どういう生き物なんだろう。そして、なぜこいつが死ぬと履修出来るのだろう。何が起こってるのかよく分からんな。1マナ1/1フライヤーなので最低限のお仕事で、死んだら(場合によっては)アド。悪いことは何一つ書いてないのだが、いまいち立ち位置が分からん。クリーチャーであることを考えると再利用は簡単そうなので、このコウモリを通じてめっちゃ履修登録するデッキとか作れるかな。
 
 
魔道士狩り/Mage Hunter
 魔技が盛り上がり、みんなして必死にインスタントやソーサリーを唱えようとしているのに、そのやる気に水をさす空気を読まない黒クリーチャー。まぁ、空気を読んだら黒じゃないからね。ほんとにそれだけの能力なのでリミテッドでも「そこそこ」レベルの嫌がらせでしかないが、例えば下の環境の「ぶどう弾」をストームしまくって勝つようなコンボデッキ相手に入れておくと息の根を止められるというちょっとした可能性もあることはある。……無理かな。
 
 
炎巻物の祝賀者/Flamescroll Celebrant
 & 静寂の享楽/Revel in Silence
 起動型能力を厳しく罰するカードセット。両面カードなので、白と赤という2つの色が起動型能力にどのように対処するかと言う対称性が描かれていることになる。まず赤は、起動のたびにダメージを飛ばすことで相手をたしなめる。似たような能力は「焼身のシャーマン」が持っていたが、こちらはPWの忠誠能力でもダメージになるのがやや良い点。ついでに、相手には罰を与えるのに自分は図太く起動型能力を持っているあたりも先輩と同じでふてぶてしい。あまり寿命が長いカードではなさそうなので、対策というよりは「嫌がらせ」と言った方が近いかも。他方、白の場合は起動そのものを禁止する。ほぼ「沈黙」みたいな効果のインスタントだが、こちらもPWに睨みを効かせている点がちょっと頑張っており、相手は戦闘以外にやることがなくなる。まぁ、「沈黙」同様にアドは失うので何を目的に使うのかは難しいところだが。あくまでクリーチャーの第1面をメインと割り切り、すでに2マナクリーチャーが出ても役に立ちそうもないと判断した場合に時間稼ぎのインスタントとして使う、もしくは自軍アタック前に唱えて前方確認する、などの使い方になるだろう。結局、両面カードなのでその汎用性だけでも大きな武器だ。
 
 
にやにや笑いのイグナス/Grinning Ignus(FUT)
 意外なところからの再録カード。いや、「未来シフト」カードだったので「初登場」と言ってもいいのだが……すでに特殊セットでなんどか収録されてるからなぁ。なんで今回再録されたのかは、正直よく分からん。特に独自のシナジーがあるわけでもなし、種族的なフレーバーが合致するでもなし……考えられる可能性としては、このクリーチャーは赤の変則的な「マナ加速」クリーチャーなので、今回の環境がランプのような後ろのマナ域を主戦場とした遅い環境だと設定されているという理由。インスタントの「煮えたぎる歌」のようなカードだと魔技などとのシナジーが噛み合いすぎて暴走する可能性があるので、クリーチャーの形のマナ加速を採用したと。うん、ありそう。
 

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「怪物事変」 6→6

 紺ちゃんが可愛かったよね(まだ言うか)。

 最終的には割とオーソドックスな「ジャンプアニメ」っぽくはなったが、1つ1つの話が見やすく丁寧な印象があったので評価は変わらず。嫌いじゃない作品だし、現時点では原作コミック読んでみようかな、という気分にもなっている。あと、一番の感情は「原作ストックがあるなら2期も是非作ってほしいな、である。

 渋いながらもいい仕事を見せてくれる亜細亜堂。今作も何か飛び抜けたアニメーションがあったというわけではないのだが、終始キャラクターイメージが安定していて、どのカットも1枚絵として成立しているクオリティだった。もともと藍本松のデザインは好きだったので、こうしてアニメーションにしてちゃんと動かせているのを見るだけでも気持ちよかったですよ。可愛いキャラが可愛いのはもちろん大事だけど、悪いキャラががっつり悪く見えるというのもとても大事。今回は悪さで言えば狐チームが飛び抜けてましたね。妖狐(妖子)の顔が本当にムカつくように見えるのはとても刺激的だ。あとミハイの顔もしっかり悪そう。悪い大人たちが際立てば、それと対象的に無垢でまっすぐな子供達の頑張りも映えるってもんですよ。

 あー、紺ちゃん可愛い(まだ言うよ)。

 

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「EX-ARM」 3→1

 今年度は豊作だった。何しろこれと「ジビエート」が放送された年なのだから……。アニメのクオリティが云々って話は常に騒がれる問題だが、そんな時代の陥穽のごとく、突如虚ろは口を開けている。

 「ジビエート」も凄まじい作品だったが、あちらは「なんかそれっぽいアニメを作ろうと思ったんだけど、上層部との連携も取れないし、時間も金もないし、コロナだし、もう万策尽きたからこれを垂れ流すしかないねん」という残念の塊みたいな作品だったが、今作の恐ろしいところは、「頑張ったけど何かが足りなくてこうなった」じゃなくて、「最初からこれを目指していた」可能性があるところなんだよな……。だって、多少なりとも「アニメを作ろう」という意識があるなら、1話目からあんな状態では提供されないでしょう。少しずつ放送の後半になるにつれて質が下がっていくことになるでしょう。そうじゃなくて一貫して「これ」ってことは、我々が見ていたアニメのような何かは、きっと製作者側が狙って作った着地点である可能性が高い。それが恐ろしい。

 そりゃま、PS2の発売直後くらいの時代だったらこれでも成立するかもしれないけどさ、だいたい20年遅いんだよね。多分、同じ時間と材料をFROGMANに渡せば、もっとちゃんとしたアニメーションを作ってくれるはず。本当に「ニュースとかで状況を説明するために使うCGモデル」が延々表示されてるような状態。狙ってやってるとしたらあまりにも無責任すぎるギャグである。

 正直、「お話が面白かったかどうか」はわからない。割とオーソドックスなSFバトルだったようにも思うのだが、もう割と序盤から何一つ話が頭に入ってこなかった。アニメの質が低い場合、「せっかく動かしてるのに何一つプラス要素がない」という表現をする場合があるが、今作の場合、アニメーションの不自然さの方にかえって目を惹かれてしまい、話を理解するのを阻害する。多分、これがドラマCDだったらもう少し評価は上がるはずだ。「アニメ(のごときなにか)が付随しているせいで、より商品価値を下げる」という、これまでになかった斬新すぎるサンプルである。人間ってのは、やはり目で見る情報が一番重要なのだ。流れている音と映像がかみ合っていなければ、脳はバグってエラーを吐き出す。そんなエラーの塊が今作である。およそ、まともに既存のアニメーションと同じ板の上で比較できるようなものではないのだ。

 「これより下はなかなか出てこない」と確信していたジビエートと双璧をなす作品がこんなわずかな時間で登場し、全く別ベクトルで駄目さを発揮してくれるという、やっぱりこの状況はかなり貴重な気がする。普段なんとなく見ているアニメーションも、これらを観てから改めて視聴すれば、きっと良いところが見つかるに違いない。そういう意味では、もしかしたらエクスアームの半分は優しさでできていたのかもしれない。……原作者さん、ほんとかわいそうだな……。

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「キングスレイド 意志を継ぐものたち」 5→4

 まずもって2クールの長丁場をお疲れ様でした。総集編挟んだり色々やってるけど、まぁ、最終的にクオリティはそれなりのものを維持できていたんじゃなかろうか。下ブレはない代わりに、あんまり上ブレもないので本当に単調なイメージになってしまったのは良し悪しだが。

 今時珍しいくらいに捻らぬハイファンタジー作品。「ハイファンタジー」っていう言い方、最近だとなろうの一指標みたいに見える嫌いがあるが、個人的には伝統的RPGを表す言葉だと思っている(本来はもっと昔からある言葉なんだろうが)。そして、今作は徹頭徹尾、「昔ながらのRPGの世界」で、そこからはみ出る要素が1つも無い。そこに一貫性を見出して「潔い」と見るか、新規性のなさに「つまらない」と見るか。残念ながら私の場合には後者の印象がより強く出てしまった。同時期にかなり似た出自となる「オルタンシア・サーガ」が並び立ってしまったことで印象が薄まってしまったことも足を引っ張る原因になっただろう。

 やっていることは至極真っ当で、アングムントの正体まで含めて、懇切丁寧にお約束を踏襲している。おそらく原作ゲームでもそのあたりは捻らずに推している部分だと思うし、それを楽しみにするユーザーがいるのだろうから問題ないのだが、そのまんまアニメにしちゃうとやっぱり単調さは避けられない。いわゆるお使いイベントがあまりにもお使い過ぎて必要性が感じられないし、勇者の血筋が最終的に「その血筋だから」という理由だけでまかり通ってしまうと、対比的に描かれているダークエルフたちの「ダークエルフだから」という問題に解決を与えたいのかどうかすら懐疑的になってしまう。「組み立てる」よりも「消化する」要素が強くて、新規視聴者は魅力を感じにくく、ゲームファンだったらゲームで足りているという、ソシャゲアニメのお約束の結論になってしまうのである。まー、そこを面白くする方法ってのは全然思いつかないのだけども……難しいところね。

 ま、最終的に主人公パーティーにはそこそこの愛着も湧くようになったし、見ていて辛くなるようなこともなかったので、それだけで良しとしてもいいのかもしれません。クレオちゃんは可愛かった(無難な結論)。

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「真・中華一番(第2期)」 5→5

 まぁ、特に言うこともないですが。やっぱ好きなんだよな、この漫画。今回は個人的にお気に入りのバウトであるミラ戦があったので楽しかったですね。どれくらい好きかっていうと、過去にこのブログでも「青眼虎」っていうフレーズが何度か登場するくらい。「炒め物を水浸しにしてうまいはずがなかろう」っていうレオンの身も蓋もないセリフほんと好き。

 「真」は今作でも頭のおかしさがノリに乗った時期で一番見ていて楽しいとき。アニメにした時にもうちょいむちゃくちゃやってもいいかな、とは思ったけど、ギリギリ省エネと言われないくらいのふつーの作劇で落とし前をつけたのはそれはそれで良い判断か。しかし、こんな終わり方になるとは思わんかったなぁ、尺が足りないから終わらせない、っていうのは潔い判断だとは思うのだが、シリーズとしては不完全燃焼になっちゃうので良し悪しか。まぁ、最後をオリジナルにしたってことは、これに接続する第3期があるんだろうよ。その場合には「真」はもう大して話が残ってないはずなので「極」に入っていく……のかなぁ。どうなるんだろうなぁ。

 

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WAVE!!〜サーフィンやっぺ!!〜」 4→4

 今期はサーフィン・スケート・スケボーとなんか違うんだけど似たような雰囲気もあるレジャー(?)が全部アニメを放送していた。そして、その中で一番ピンとこなかったのがこれである。今作を観て得られた知識は、「海をなめたら死ぬ」である。

 まぁ、そりゃこっちがもともとサーフィンに1ミリも興味がないってのもあるんだろうけど、今作のサーフィン、別に楽しそうに見えなかったんだよな。何をどう楽しむアクティビティなのか、それがさっぱり伝わってこない。海の方に泳いでって、なんとなく「それっぽい画」で戻ってくる、それだけだ。多数のプレイヤーが登場して様々なライドを見せてくれたらしいのだが、違いもいまいち分かんないし、全員同じことやってるように見える。当然、そんな状態だと競技サーフィンの優劣なんてわかるわけもない。その時点で「技を競い合う」という要素については考えられなくなってしまう。

 別にインターハイがあるわけでなし、将来サーファーとして生きていくために資格を取りたいわけでもなし、なんとなくやってる奴がいてもいいのだが、今作のキャラクター連中は全員がサーフィン馬鹿ばかりで、どうにもそれ以外のことを考えてないようにも見える。他の作品でそうした「まっすぐさ」が見えればそれは競技自体の楽しさや激しさに繋がるものだが、今作はそれが無いので何を見たらいいのかがよく分からない。最終的に、みんなして「楽しいなぁ!」って言いながらサーフィンやってる様子をただ見守るだけになってしまった。それって、面白いか?

 多分リアルな波の描写とか、そこにキャラのモデル合わせる技術とかは色々苦労してみせようとした部分があるんだろうけど、リアルに寄せようとしても、経験したことない人間には一向に響かんのだよなぁ。いまいち存在意義の分からん作品であった。サーフィン人口を増やしたいなら、まず女子高生にやらせるべきだったんじゃなかろうか。

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 圧倒的大団円! 最終話! 何も言うことねぇよ。

 結果が分かっていてもドラマというのは面白いものなのだよな。今回は、おそらく2シーズンの中でも一番長かったと思われるレースシーンが描かれた回。しかも、名優たちが出揃っているというのに、レース中にスポットが当たるのはほとんどテイオーとビワハヤヒデのみという、あまりにシンプルな1対1の構図。要素だけを取り上げれば本当にシンプル極まりないのだが、それでも何もかもがてんこ盛りになっており、視聴者は劇中のオーディエンス全てと同じように固唾を飲んで見守り、涙するしかないのである。これこそが帝王の走り。テイオーの走り。

 例によって視聴後に実際の有馬記念の映像も見に行ったのだが、こりゃすごいレースだわ。あまりにヒーローが多すぎるんだよなぁ。ビワハヤヒデは当然だけど、パーマーしかり、ネイチャしかり、マチタンしかり。歴史に残るレースばかりをこうして見せつけられるアニメファン、ちょっと感情がついていかない。にわかもにわかの一見さんでこれだけ盛り上がるのだから、当時現場に張り付いていたファンの盛り上がりは想像を絶するものだったんだろうなぁ。日本人、古くから推しへの感情の強さでは突き抜けた国民性よな。

 今更細かい要素を拾うのも野暮ってもんだろうけど、個人的にお気に入りなのはレース後の各ウマ娘たちの様子。テイオーはさ、ああやって勝った後にもライバルたちに飛びついてこられるくらいに愛されるキャラなんだよね。彼女の復活はみんなが嬉しい。もちろんそれが一番なのはマックイーンなんだろうけど、敵からも認められていることがよく分かる描写。スズカさんが駆けつけてきた理由はよくわからんけども。スペちゃんが嬉しそうだったので良しとする。そして、惜敗を喫したビワハヤヒデの爽やかな笑顔。彼女が笑顔を見せるのって、多分作中だと初めてなんだよね。すごくいい顔で笑うじゃない。ライスは……まぁ、あんまり上手に笑えなかったけど、それでこそのライスって気がするな。

 レースが終わり、時代が流れる。もしSeason3があるとしたら、次はキタサンブラックの物語になるのかしら。これだけファンが望むなら、Season3もきっと遠くないんじゃないかな。

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Thraxi
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自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子
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