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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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「異世界チート魔術師」 4→4

 チートしろや……。いや、チートされても面白くないんだけど、無いなら無いで「いや、チートちゃうんかい」ってなる。消費者とはわがままなものですな!!

 点数付けが悩ましいんだよ。アニメとしての全体像で言ったら「リトライ」よりもまっすぐでわかりやすいし、全体的な作画クオリティだって特に文句を言うような部分はない。チート魔術師って言ってるくせに今期の作品の中では一番苦戦の連続だったやんけ、って思うけど、オレツエーを無限に見せられる地獄はどこぞの孫やどこぞのスマホで知っているので、苔の生えたラノベ作品のように、それなりに苦戦したり修行したりして、なんで戦ってんだかよくわからない戦闘に勝利するまで頑張る構図だって、むしろ認められるべき構成だ。今作は、本当に「昔ながらのそういうアニメ」の路線に乗って、改めて「チートじゃないように見えるけど、最終的にはチートを手に入れる主人公の物語」を作り上げている。間違ってないんだ。ドラマとしては。

 でも、そこに味がないんだ……。画が悪くないとは言ったが、別によくもない。戦闘が真面目だとは言ったが、特に見せ場はない。吐き気をもよおすようなオレツエーの理不尽は無いが、理由があればチートしてもいいというわけでもない。多分、こういう作品を評する時に私がこれまで使ってきた表現があるとするなら、「ジャンプで10週打ち切りになりそうな漫画」である。これは……多分アンケート取れない。

 ただまぁ、こういうのって求める層があってもいいとは思ってるんだよね。気持ち悪いオレツエーに固まった思考停止作品ではなく、一応「物語のフォーマット」をなぞろうとした結果陳腐になってつまらんだけの作品。でも、これをつまらないと判断するのは「陳腐だよなぁ」と思うだけの下地があればこそ。もし15年前に出会っていたら、普通に見られた可能性もあるかもしれないんだから。……いや、無いんかな……。でも試しに確認したら2004年に放送されたアニメにはこれよりもしょうもないタイトルがたくさん………………あれ、そうでもなかったわ……えぇと、あ、2008年まで進めたら「ドルアーガの塔」とか出てきた。それよりは……うーん。

 まぁ、何をするにも蓄積って大事。このアニメだって、今後も続々生み出されるであろうなろう系作品を比較するための基準として、上がったり下がったりする人生が待ってるかもしれないのだ。まぁ、いつまでこのタイトルを覚えてられるかも自信はないが。こういうのよりもむしろスマホや孫の方が語り継がれる可能性が高いという事実、何事もやり切った方がいいっていう訓話だ。

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○「神田川JET GIRLS」 4

 えっ、もう新番始まってんの?! と思ったけどそういうことじゃない。たまたまAT-Xで「第1話先行放送」って形をやっていたので、せっかくだから視聴してみただけである。ただ、OPEDもなかったし、あからさまに途中でぶつ切りになってたし、完全版の1話目ではない気がするのだが……。

 というわけで、なんかスケジュールとかに不穏な匂いを感じる作品からのスタートになってしまった。例によって一切情報を入れないでの視聴だったので何が出てくるかもよくわかってなかったのだが、アニメでは稀によくある「なんか分からないオリジナルスポーツもの」である。代表的なところでは「蒼の彼方のフォーリズム」、最近だと「サークレット・プリンセス」なんかがこの枠に入る。だいたいにおいて作劇が微妙になることが多いのだが、その理由は「そもそもルールがよくわかんねぇよ」に起因する。そして今作でもその例に漏れない。よく分からないけど、とにかく脱がしたいスポーツのようである。

 ただ、今作の場合はそうした「よくわからねぇ」要素以前に、アニメとして全体的にパッとしない立ち上がりになってしまっている。監督に金子ひらく、キャラデザにはなんと鳴子ハナハルを迎えての作品ってんだから、それだけで目指すべき方向は示されているはずなのだが、狙うべきテーマ設定でのクオリティがやたら低い。制作は最近なら「閃乱カグラ」をやったティーエヌケーなのだが、どうにもハナハル絵をうまいこと使いこなせていないというか、そもそも人手が足りてないというか……。要するに作画がヘナヘナなのである。動画も甘い、キャラ絵もキマってない。この状態で頑張ってエロをやろうとしても、悲しいかな心に響く映像を生み出すには至らない。金子ひらくも「なんとかエロい映像を」と思って作っているのだろうが、キャラの顔も定まらぬのに乳だけ揺れても、「もっと先にやることあるだろ」という感想が先にくる。リソースが足りていれば、それなりに見栄えのする画面になったのだろうが……。

 そうして画面がパッとしない中で繰り広げられる謎スポーツはやはり謎。「ジェットスキーで河川を疾走しながら水鉄砲で撃ち合う」という競技らしいのだが、レースの要素があるのか、シューティングによる相手チームの打倒が優先されるのかもまだわかっていない。現時点でわかっているのは「股間を打たれるとスパッツが脱げる」というところまでである。なんじゃいそりゃ。まぁ、バカバカしさ優先で「閃乱カグラ」の流れをそのまま受け継いでいると言われれば納得するしかないのだが、さすがにこれで青春スポ根ものに落ち着くのは無理がありそう。さらに、初対面のお嬢様が突然見知らぬ小娘に「ジェットで勝負ですわ!」とけしかけてくるなど、世界観もよくわかっておらず、どこまでギャグなのかが判然としない。まだまだキャラも固まってないのに強引に百合要素も混ぜ込もうとしているし、脚本にもアラが目立ちそうな予感。あんまり期待はしないほうがいいのかもしれない。

 まぁ、ここからキャラ絵が復旧すれば見た目には滋養が多いので巻き返しの可能性もあるにはあるか。「方言系女子」も好きなジャンルなので応援してみたくはあるのだが。ちなみに主人公は長崎出身(何しろ親父が立木さん)という設定だが、中の人である篠原侑の出身は熊本らしい。まぁ、一応方言としては同系統だからいける?

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 あまりにも冷酷、第22話。特殊エンディングは初のはずだが、まさかこんなシーンでの演出になるとは……おっかない。

 あまりにも光と闇を克明に描きすぎるんだよなぁ。今作は序盤〜中盤にかけては「はいはい、お約束お約束」みたいに「成功までのステップ」を順当に刻んでいたので、よく言えば安心して見ていられるもので、悪く言えば捻りがなくて退屈でもあった。しかし、これが終盤に差し掛かって、次に何が起こるかを予想できなくなってきている。「奇跡の7分間」につながるルートは、いったいどこにあるというのだろう。

 キャロチューの方は、そりゃぁ順調である。間にキャロルのバースデイイベントなども挟みつつ、クリスタルとの関係性も良好、念願のマーズグラミーのステージパフォーマンスもこれ以上ないくらいの大成功をおさめた。まだ2人の出会いから1年経ってないというのは驚きだが、この「絵に描いたような」サクセスストーリーは、今や頂点を極めようとしている。そして、この「成功までの道筋」がなんとなく説得力のあるデザインになっているのが本当に不思議なところでね。今回もBGMを流しながら「いかにしてキャロチューがクリスタルとの共演までこぎつけたか」がなんとなく描かれているのだが、その1シーン1シーンが、ちょっとキュンとするようなカットで接続されていくんだ。例えばソファでだらしなく寝そべるチューとか、髪を下ろした状態で部屋をうろうろしてるキャロルとか。そうしたシーンが見られると、「二人はいつも通りに頑張っていたんだろうなぁ」と、よく知りもしない2人の日常に思いを馳せることができる。今作の秀逸な部分って、こうして必要と思われる行程もざっくり刻んで、「サクセスに至るまでの過程」を視聴者に自由に想像させるところにあるのかもしれない。

 そうして「うまくいった出来事」が想起されるのはこちらとしても嬉しい話なのだが、翻って容赦無く叩き落とされたアンジェラの方。こちらは、先週時点で何故か薬漬けになっている描写があり、今回いよいよママの死を持ってどん底を迎える。ママだって死に際に良いこと言ってるはずだし、アンジェラは「ママの遺志を継ぐ」という決意を新たにし、必死にステージに立つという主人公然とした活躍を見せている。本当は格好いいはずのシーンなのだ。それなのに、むしろ悲壮さや絶望感しか漂ってこない演出にしてあるのは、あえてキャロチューとの差を出すためなのか、それともここからのアンジェラ大復活劇を演出するための伏線なのか。もう風呂敷を畳んでいるはずの頃合いでまだまだこうして爆弾を投げ込んでくるあたり、先の展開が読めずにやきもきしてしまうのである。もう大団円で幕が降りてきそうなキャロチューサイドにしたって、チューの兄貴や母ちゃんをめぐる地雷がまだ設置の真っ最中だし……いったいどうなってしまうというのだろうか。

 なんでこんなに「どうなっちゃうの!?」と身構えているかというと、こうして中盤以降のシナリオを追った時、「結局、なんでアーティガンが一回没落したんだ?」っていう意味がよくわからないからである。秒で復活しやがったが、もしかしてあれって単にアーティガンとキャロチューの仲直りイベントっていうだけだったんだろうか??

 

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「魔王様、リトライ!」 3→3

 「俺は何を見せられているんだろう……」って思い続けて1クール作品その2。意義の分からないものでも1クール見られるのって、才能なのか、喪失なのか。ながら見でも一応見ていたという実績と失われた時間、プライスレス。

 「なろう系だから、つまらない」というのは順接にしてはいけない。必ずそうなるとは限らないのだし、そんな一般化をするほどなろうに通じているわけでもないからだ。だから、この作品がもしつまらなかったとしても、「なろう系だからしょうがないよな」というまとめ方ではいけない。そして、そもそもこの作品はなろう系のスタンダードからは逸脱してしまっている気もする。いや、とっかかりはそりゃなろうだったんでしょう。それこそ「OVERLORD」の設定をベースにした「魔王もの」と呼ばれる(?)ジャンルであり、多少のピカレスク風味を交えつつも、結局やることは圧倒的オレツエー。そうして「魔王」という言葉だけで安易かつ簡便に言い訳を用意したのが「魔王系」だ。今作は間違いなく「魔王系」をベースにスタートしている。

 しかし、その魔王の力が、世界から少しずつそれていく。もしかしたら、作者は設定から出だしの部分をちょいちょいと書いて満足してしまったのかもしれない。「もう、この世界で異世界ファンタジーしてもしょうがないな」と思ったのかもしれない。その結果、現代日本にある技術を適当に異世界に持ち込み無双するという、「設備投資オレツエー」という意味不明なジャンル。確かに和風の温泉旅館を経営しようと奮闘する魔王ものなんてのは見たことが無いので「唯一無二」の作品になったのは間違い無いのだが、何故これまで地球上にそれが存在しなかったのかを考えれば、果たしてこれに意義があったのかは自ずとわかるのではなかろうか。

 創作小説・漫画・アニメで「天才」を描くのは難しいという話はよく話題にのぼるもので、同じように「圧倒的な強さ」というのも筆力で勝負しようとしたらとても難しい。実力を発揮するにふさわしい障害を用意し、そこにぶつかる動機を用意し、巧みなぶつかり合いを描くための文筆力を用意する。本当にたくさんのものが必要だ。そして、世の「魔王もの」はこうしたハードルを乗り越えるために様々な努力を積み重ねてきたのだ。そんな歴史の地層を前に、作者は怯んでしまったのではなかろうか。「普通にやったら面白くなれない」と諦めたのではなかろうか。その結果としての、温泉旅館だったのではなかろうか……。なんじゃそら。

 いや、完全にそういうネタに振り切れるなら別にいいんだよ。異世界ですっかりジャパニーズアイテムのブローカーの才能を開花させたカジュマさんみたいなキャラだっているのだし、見せ方次第でなんぼでも「魔王の温泉経営マンガ」は面白くできるはず。過去に「魔王がハンバーガーショップでアルバイト」アニメはそれなりに楽しかったのだし、へんてこ設定からファニーを導き出すのもセンス次第だ。しかし、今作はそうして「笑ってくださいよ」というネタの提供のほとんどの部分を安易なパロディなどで逃げようとしている。キャラの名前とか、台詞回しのテンプレとか、そういう部分でお茶を濁そうとしている。そういう作風が気に入らんのよな。恥ずかしがるくらいなら、やるなよ。「何ギャグにマジになってんの?」と、予防線を張るなよ。ボケるなら全力でボケて、全力で笑わせてくれ。それがどれだけ難しいかは、やってみなけりゃ分からないだろうけれども。

 結局、CVがツダケンだからって許されるレベルを超えてしまっている残念感。最終的に「ツダケンがあいなまを喘がせるアニメ」という記憶への残り方になる気がするが、そうして供養してやるのがせめてもの情けなんじゃなかろうか。アニメスタッフは、いったいどんな気持ちでこの作品の映像を作っていたんだろう。ちなみに個人的に一番許せないのは桐野悠の存在である。「マッドサイエンティストで魔王にすら容赦しないドSの最強女」という設定のキャラにサトリナをキャスティング。「おっ、これはファインプレイ!」と期待したものの、何故か既存の設定に「魔王に理由もなくベタ惚れ」が追加されて台無しになった。上等な料理にハチミツをぶちまけるがごとき愚行。違う、ほんとそうじゃない。私はこれを作ったスタッフとは魂レベルで分かり合えない。何故、男として生まれ、サトリナに踏まれたいという欲求をぶつけられないのだ。

 ちなみに今作の最大の印象は、「オープニングのきゃりさんの歌のサビ、アスラクライン2のオープニングに似てるよね」。

 

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「可愛ければ変態でも好きになってくれますか?」 4→5

 きっちり最後に落としてきたぞ。期待してなかったからオラちょっと驚いたぞ。

 なんなんだろう。変化球のようであり、その実どこかの時代のラノベ文化ではド直球のようであり……いや、やっぱ曲げてんのかな……。もう俺にはこの辺りの文化のスタンダードがよくわからんのよ。あえて1つだけ言えることがあるなら、「実は意外と悪くないのでは?」であった。長き歴史を持つ「妹系ラノベ」の系譜を継ぐものとしては、これでも結構良い作品になってる気がするんだ。いや、「妹系ラノベ」が何なのかは書いてる俺自身が一番わからんのだが……。まず「俺妹」があるわけでしょ。「妹さえいればいい。」があり、「この中に1人、妹がいる!」なんてのもある。「新妹魔王の契約者」も妹系ラノベといえばそうかもしれない。「おにあい」「いもちょ」それにお兄様だって妹ラノベといえば妹ラノベであろう。さらに調べていけば「ノゲノラ」「はがない」「SAO」だって全部妹。世に妹はここまではびこっている。人類総妹である。そうして「いかに可愛い妹を作るか」という実験が日々繰り返されてきた中で、本作は比較的恵まれたクリーチャーとして、爆誕したのではないかと思うのだ。

 本作の重要な点は、ギリギリまで「妹ラノベである」ことが伏せられていたこと。いや、露骨に妹推しの部分もあったが、一応ミステリ的な要素で妹は陰に押し込められており、自然に主人公のサポートをしつつ得点を重ねることで、着実に力をつけてトドメの一撃のチャンスを伺っていた。そうしてじっくりコトコト煮込んだ妹スープを最後に流し込む手法は素直に意外性があり(まぁ、伏線もクソもないんだから意外に決まってるが)、妹ものとしては軽いショートフックが綺麗に顔面に入ったような感じ。なるほど、妹可愛い文化は、まだしっかりとアニメ文化の奥底で息をしていたわけだ。

 そうしてメインのギミックが「案外味がした」ことに加え、アニメ全体としては作画が低調であるにも関わらず、どこか無視できない求心力も持っていた。キャラデザなんかを見ると意地でも譲らない一線があるようで顔の描き込みで「可愛い」と思わされる部分も多かったし、「変態を描く」という大義名分で開き直っているのでエロの描写も清々しい。なんか、省エネの覚悟を決めて、低カロリーでも伝えたいことを残せる作劇とでも言えばいいのだろうか。わかりやすいところだとオープニングの作画があって、手拍子するカットなんてあからさまに枚数が少ないからカクカクした動きになってるのに、まぁ、そこはそんなに気にならず、「ちゃんと可愛く動けてるやん」って思えるんだよね。この辺りは動画に対するセンサーの感度にもよるのかもしれないけども、私としては「分相応の頑張りじゃあるまいか」と不思議な納得があった。

 そして、個人的にイチオシ(?)なのは、今作でもやはりキャスト。最終的に「ほら、本渡ちゃん可愛い」でファイナルアンサーなのだが、残り4名の揃え方がどこまで意図的なのか分からない揃い方になっていて、世が世なら「全員妹」なんだよ。竹達はラノベ業界では終身名誉妹みたいなところがあるし(高坂家&桐ヶ谷家)、日高里菜は言わずとしれたロリの巨塔。野水も最近はそうでもないが、四糸乃やニンフといった妹系キャラが原点の声優である。そういう意味では作中屈指のロリキャラを担当していたへごが一番妹度数が低いが、それでもロリ的キャパのでかさは疑いようがない。つまり、今作は歴戦の妹が集まり、それぞれの変態芝居を競いながら戦う「妹大戦」だったのである(あくまで個人の感想です)。誰が勝ってもおかしくなかったな(全員負けたという話もある)。そして、妹と関係を持つヒロシモノという、「何ガノソラだよ」というからあげ大使の活躍。なんだろね、この「永遠の童貞臭」みたいな個性ってのは、やはり業界でも唯一無二のものがあるんだよな……。癖の強いヒロイン勢ばかりが集まってピーチクパーチクやってるだけだととっ散らかった印象になりそうなのだが、その真ん中に下野が入ると、全てがずるずると下野空間に吸い込まれていくような、そんな奇妙な安寧がある。そんな彼も来年で40歳だってよ……マジか……。本渡ちゃんは24歳だってよ……わっかいなぁ……。

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「からかい上手の高木さん2」 5→5

 まぁ、特に何かが変わることもなく。いや、変わってんだけどね。やっぱり、流石にエンドレスで同じようなことをやり続けるというわけにもいかず、本当にちょっとずつちょっとずつ、二人の関係は前に進んでいるんだ。

 この2期になって敢えて「変わった」というなら、多分高木さんのアプローチがどんどんダイレクトアタックになっている点が変化だ。もう、一歩間違えたら単なる痴女なのでは? みたいな攻撃が増え、いくらなんでもそこまでやっちゃうとからかいじゃなくて単なるセックスアピールだろ、みたいな展開が多くなっているように感じた(個人の感想です)。まぁ、それだけ突っ込んでいかないと反応しない西片に大いに問題があるっちゅう話だが……というか、今作をこれだけ見ていて考えたのは、むしろ高木さんは「介護する側」としては割と普通の人間関係を構築しようとしていて、どちらかというと西片の精神性の方が異常なんじゃないかってことだ。こいつ、中学生男子だったとしてもちょっと精神年齢がおかしくないか? 「ホントは好きな子の前だから素直になれない」補正を間引いて考えたとしても、およそ中学生レベルの知能指数ではないような気がする。いちいち遊びの提案が幼いし、高木さんにやり込められるときのアホさ加減も単なる「頭の悪い中学生」というには病的すぎる。そりゃ高木さんだって心配になって「からかい」という名の問診もするんじゃなかろうか。そうとでも考えないと、高木さんがなぜ西片に熱視線を送るのかがよく分からないんじゃよ。

 ガキどうしの恋愛にムキになるなって? 別にね、あんな中学時代も楽しかろうと思って妬いてるわけじゃないんすよ。僕の中学時代の思い出? そうだね、柳生十兵衛(サムライスピリッツ)のモノマネをする友人の水月刀に危うく足を折られたかけたこととかですかね……。

 

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「胡蝶綺〜若き信長〜」 5→5

 大河ドラマだった。ただ、想像以上にちゃんと「若き信長」のところだけやってたのは意外だった。いや、タイトルで言ってんだから当たり前なんだろうけど。桶狭間で終わるのは尻切れ感があるのだが、まぁ、これ以上やると「若くもない信長」になっちゃうから。人生五十年いうてる奴の「若い」ってどれくらいなんだろうか。

 どっちかっていうと信長よりも信勝さんの方に感情移入しちゃうっていうデザインはどうなんやろうと思ったが、あれだけ信勝が徹底フィーチャーされてこそ信長の人格が形成されたのだって考えると、若き信長を決定づけた魔の遺伝子として信勝が永遠に語り継がれるシナリオラインは理念に基づいたものなのか。他にも帰蝶の扱いが若干ブレたとことか、戦国時代の割に合戦描写は割とおとなしかったところとか、なんか期待してたのと違う部分はあったのだが、その辺は描きたいもののズレってことだろう。これはこれできちんとヒューマンドラマとして成立していたのだから文句を言うのもお門違いってやつである。

 あとはまぁ、不満があるとすれば「全員単なるイケメンだから顔の区別がつけにくい」ってのがあって、これは毎度毎度のディーン製作そっち方面向けアニメなので致し方なし。露骨なラブ要素とかがなかっただけ助かったと思おう。考えてみりゃ、戦国時代の武将云々なんて衆道上等なんだし、よりダイレクトにBLを描いてもおかしくないジャンルなんだけどな。割と女の子もきちんと描かれてる作品だったのよね(織田家のCVは東山奈央)。

 さて、これが無事に終わって、何かここからさらなるプロジェクトの進展はあるもんだろうか……。

 

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「ナカノヒトゲノム【実況中】」 3→3

 「俺は何を見せられているんだろう……」って思い続けて1クール。気づけば終わっていた1クール。うん、まぁ、求めていた方向性が僕の考えるものとズレてただけなんだろうね……。

 デスゲーム設定は嫌いじゃないと再三言っている。何かしらルールを設定した中に突然放り込まれて、智謀知略で戦っていくお話というのは好みだし、それこそ「バトルロワイヤル」みたいな友情や愛情、策謀と裏切りに満ちたドラマだって好きですよ。最初に設定を説明された時点では、きっとそういう作品の1つなのだろうと思って見始めたのに、1話目の時点ですでにそれが裏切られていたっていう。まぁ、その時点で視聴姿勢の方向転換すれば受容体制も整えられたと思うんですが、問題は、「じゃ、これって何を目指したアニメなの?」っていうのが分からなかったことである。

 いや、マジでこれ何がしたかったんだろう。タイトルからすると「ナカノヒト」であるから、いわゆるゲーム実況の面白さやつまらなさがテーマになっているはずだ。しかし残念ながら、今作においてプレイヤーたちが「実況している」と感じる瞬間は1秒たりともない。みんなして単に訳のわからない事態に巻き込まれ、その場その場で生き残るための方策を考えているだけ。外に「視聴者」の存在があることなど考えている様子はない。「いや、でもビュアー数が伸びることが目標って言われてるし」と設定を思い出してみるも。ここが一番の謎。もし我々視聴者と異なったメタレベルで、今作のドタバタを「見ている」ビュアーがいるとして、どう考えてもこのコンテンツは面白くなさそうである。だって俺が見て面白くないんだもの。何してるかわからんもの。なんで視聴数が伸びるんだよ。その視聴者数だって、毎週最後にカウンターが回るところでちょっと意識されるぐらいで、そのカウンターが何を基準に回っているのかも一切説明がない。ゲームの内容が何であれカウンターは回るし、出場者の行動に左右されるとは思えない。「人気ゲーム実況者」という設定がここでは1ミリも関係しない。

 それじゃ、もう開き直ってゲームそのものを楽しむ頭脳戦バトルアニメとして楽しめばいい。しかし残念ながら、ゲームで何をやりたいのかがさっぱりわからない。ルールもわからないし、目的も楽しみ方も分からない。「どう考えてもこんなん実況して面白くなるわけないやん」という取ってつけたようなルールのイベントが散逸的に展開されるのみで、そこに頭脳を使う余地もないし、そもそもルールがよくわかってないので見てる方も何が起こっているのかよく分からない。ありとあらゆる事象が「よく分からない」なのである。想定される全ての面白みが抜き取られたような、虚無のアニメである。

 まぁ、そんな中で一応眼目としては「個性的な若者たちが次第に打ち解け、友情を育んでいく」というドラマ部分が一番みるべき点になっているだろう。キャラのどこかを好きになれれば、もしかしたらそういう方向性だけは楽しむことができるようになるかもしれない。まぁ、残念ながら私はそうなれなかっただけで。一応ナカノヒト補正もあってユズさんは割と好きなキャラではあるんだけどね。

 SILVER LINK+大沼さんというお約束の座組みなので画面に馴染みはあるのだが、今回は作画力も並だし、演出もパッとせず。面白みは感じられなかったのだが、単にエネルギー不足だったのか、こちらの受け取り方が変わってしまったのかはよくわかりません。結論:アルパカよりキリンの方が強そう。

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 色ほとんどついてない麦茶……第11話。よそのご家庭で出されたくない飲み物のかなり上位に食い込むんじゃなかろうか……まぁ、氷がたくさん入ってるから多少はね?(冷蔵庫、ちゃんと搬入できたんやな)

 なんと、こんな作品でも(こんな作品だからこそ)クライマックスにはちゃんとシリアスめのシナリオが入ってくる。しかし、そんな大切なシリアス展開であっても、いつも通りのユルさを忘れないのも本作の素晴らしさ。それまで完全なギャグだったのに突然どんな反応したらいいかわからないシリアスになって微妙な印象になっちゃうアニメってのは結構な数があったと思うのだが、今作はそうした状況でもテイストをいじることなく、あくまでもシャミ子とモモの友情と、魔族と魔法少女の争いの歴史の延長線上にシリアス要素を置いている。互いを思い合う気持ちはこれまでいくらでも掘り下げてきたテーマであるし、「取ってつけたようなシリアス」ではなく、「いよいよ待ち望んでいた核心に入り込んだ」という印象である。シャミ子の行動原理が矛盾してるってのはこれまでも散々言われてきたことだからね。魔法少女を倒さなきゃいけないのにどんどん仲良くなっていく過程を、「シャミ子ならしょうがない」「シャミ子が悪いんだよ」だけで説明できてしまう現在のシチュエーションが何の抵抗もなく受け入れられるのは、培ってきたキャラの人徳ゆえであろう。

 そういう意味では「夢への侵入」っていう悪逆非道な方法も、すでに伏線が張ってあったのはやっぱり周到だな。前回は「モモの調子も悪いみたいだし」という理由で大ごとにならないように説明がなされ、今回は大ごとにしようとして飛び込んだけどモモが元気だったせいで返り討ちにあうっていう。でも、強引にお互いの胸の内を知るための方法としてこんなにダイレクトでわかりやすい手段もないよな。普通だったらエロ漫画の一手法っていうイメージなので、モモさんが非人道的なあれこれを思いついちゃうのもしょうがない。単にシャミ子がピュアすぎるだけである。

 そして、そんなピュアすぎるシャミ子の背後で糸を引いていたのは、なんと清子っ!! まじか、ここでシャミ子ママが重要人物として浮かび上がるのか。まさかそんなキャラだったとは思いもよらず……。いや、別に今までと何一つ変わってないんだけども。少しずつ町の歴史と吉田家の因縁が語られ、「まぁ、そういうこともあるのかもしれんな」と納得しかけたところに落ちてくるみかん箱という特大のサプライズ。なんやそれ。すげぇ設定だなヲイ。確かにけろっとした顔で隠してた清子さんは見た目以上の曲者ではあったわけだが……別に悪気があったわけでもないんだよなぁ。お母さんが娘を思えばこその話だし、そのことで一番苦労して戦ってきたのは清子さん本人だしなぁ。貧乏魔族の貧乏生活、シャミ子にとっては確かに重い事実の積み重ねであったが、結局シャミ子は良い子なのでそこまで気にしてないっていう。むしろ事実を知ってしまったモモが必要以上にそのことを抱え込んでしまったのがシリアスの原因。さて、特に命の危機とかがあるわけでもないシリアスクライマックスだが、一体どんな結末を迎えることになるのだろうか。そして、吉田家の家計はどうなってしまうのか!?

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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
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