忍者ブログ
最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
[47] [48] [49] [50] [51] [52] [53] [54] [55] [56] [57]

 大福……さん? 第23話。いやその前に、すみれさん?! ねぇ?!

 新番チェック期で忙しいというのに、気になる話を展開されてしまったもんで矢も盾もたまらず記事立て。やっぱ毎週チェックがマストか。今週も気になる要素がてんこ盛り。というわけでまずはすみれさん! あんたやっぱ大物だな! 中の人的に分かってたことだけど、アニマルタウンで最もタフな可能性すらあるな。そんですみれさんの前であっさり変身しちゃうことを選択できたユキもすげぇな! いくらなんでもこむぎみたいに「勢い余ってうっかりお母さんの前でしゃべっちゃったニャン」なわけはないので、おそらく長年一緒に暮らしてきた家族として、「この人はもう変身の事実を話しちゃった方が手っ取り早いし、受け入れてくれるだろう」って判断したってことよね。いくらまゆしか見てないユキさんとて、流石に一緒に生活してるお母さんのことを全く見てないってこともないだろうし。5回に1回くらいはすみれさんから餌もらってる可能性もあるし。そういう無言の通じ合いみたいなものが猫屋敷家のミラクルを可能にしてしまった。

 そんでさ、やっぱ猫飼ってる家の人間であれば、「まぁ、うちの子は人語くらい解してるだろうなぁ」みたいな前提ありません? いやマジな話ですよ。まぁ犬もそうかもしれないけど、多分普段から家族として接してるご家庭なら、いざ自分ちの子が人型に変身したとしても「まぁ、そんなこともあるかぁ」くらいで受け入れられる気がする。しかもユキさんほどの美少女ともなれば眼福もんですからね。すみれさん、今後は「姉妹」揃ってよろしくお願いします。いっそすみれさんが猫に変身するのもありです(Neko Mimi Mode)。

 というわけで浴衣コーデをバッチリ決めた猫組だったが、この度めでたく(?)まゆさんには「世話焼きババア体質」といういらん属性も開花。お祭りという定番シチュでドギマギ中の悟に対し、ようやくその胸の内に気づいちゃったまゆさんは興味津々。そりゃまぁ、思春期の女子ですからね。そういう話に興味はあると思います。悟さんは悟さんで、プリキュア男子史上最もスタンスが安定しているという評判通り、「友達のままでいいけどあわよくば……」みたいな立ち回りは実に心得ているものである。まゆさん的には物足りないかもしれないが、2人が距離を縮めるまで、あと20話分くらいはゆっくり付き合っていただきたい。ちなみに、悟サイドからはまゆに対して「そういう猫屋敷さんは恋愛沙汰とか興味ないんですか!?」と逆ギレするという方法もあったと思うが、どーせまゆにそんなこと言っても一番身近に最愛の恋猫ができてしまっている状態では無意味だろう。身近に一番の(過)保護者がいる状況、まゆさんは将来的に人間との恋愛に至ることがあるのでしょうか。

 そして過保護者という意味では視聴者全員の注目が集まるのが大福さんである。そりゃね、以前から「追加戦士枠は大福さんなのかァ〜」とか言われてて、私だって可能性はゼロではないとは思ってましたけど、正直冗談の域だと思ってたんですよね。本心から言うと「もうユキまゆに時間全部使えばいいから別に追加戦士いらんし」だったのだけど、出てくるなら出てくるでもちろん気になりますよ。

 今週は急に大福さんにスポットが寄るようになり、急に追加戦士説の信憑性が上がってきた。なにしろ今回は鏡石に大きくフィーチャーしたお話であり、作中で「鏡石が光っている」ように見える場面も。これはもう、匂わせってレベルじゃないかもしれない。気になるのは大福さんがオスなのかメスなのかっていうところなんですが、これまでに言及されてたことありましたっけ? こむぎの通訳ではやたらと男っぽい話し方だった気もするが、単に僕っ子の可能性もありますし。何より、今回の描写はどうしても「いろはとくっつきたがっている悟に嫉妬してる大福さん」に見えちゃうのよね。いや、もしかしたら保護者目線で「何をうじうじしてんだ悟、男ならさっさとアタックしろよ」と思ってる可能性もあるんですが。とにかく沈黙の保護者・大福さんの今後の挙動からも目が離せない。

 そしてキラリンアニマルのコンプリートということで、後半クールへの突入とともにいよいよこの世界の対立構図が見え隠れし始めた。この度新たに存在が明らかになったオオカミ神社。そこは祀られているもののことを考えると、どうやら「絶滅動物の象徴」である様子。今までハッピー&フレンドリーが信条だった今作において、「人間と動物の対立」「悲劇の歴史」が初めて語られ、こむぎたちが立ち向かわなければならない負の存在が見えてきた。どうしたって覆すことができない「絶滅」という問題は現在も地球上ではリアルに進行している問題であり、博愛を謳うプリキュアは、どこまでそうした問題に向き合うことができるのだろう。……これって完全に東京ミュウミュウなのでは?

 今回のガルガルはスワン。そしてそんなガルガルが1羽で大きく声をあげる様を見て、こむぎは必死に「そんなこと言わないで」と訴えていた。ご存知の通り、「白鳥の歌」は末期に世に残すものを意味する。こむぎたちの願いは、そんな悲しい歌を聞かない世界である。ドラマ的にも盛り上がってきますよ。

 追伸:猫組、エンディング出演おめでとうございます。ちゃんと歌詞にも「にゃんだふる」が入ってて言うことなしです。

 
Amazonアフィリンク

拍手

PR

○「先輩はおとこのこ」 6

 2作品続けて雄馬たそがホモホモしかったのだが。全然テイストが違う同性間感情なのが面白いね。

 BL作品の後に続くのはTS作品。いや、TJか。色んな性別についての関係性が描かれるのは変幻自在のテイストであるが、それよりなにより画面のテイストの方が変幻自在。制作がproject No.9、監督は萌えの伝道師・柳伸亮。きちっと描いた時のキャラデザの繊細さと可愛らしさは相変わらずで、女の子の動きにも躍動感があって眼福。そのくせ、何故か作中では超テキトーなラフい画がぽんぽん飛び出し、なんなら放送時間の半分くらいはそっちのモードなんじゃねぇかってくらいにマジ画とユル画を行ったり来たり。この演出方向はずいぶん思い切ったものだ。いわゆるへちょ画を多用する作劇ってのは別に珍しいものでもなくて、直近だと「第七王子」あたりがにょぽみ風デザインを多用して思い切り緩急をつけていたが、今作の場合、もう、ちょっとでも油断したらユルバージョンの方に移行する。最初は「ヒロインがボケてるシーンだけこの演出になるっていう統制の取り方なのかな?」と思っていたが、そんなん関係なくてとにかくちょっとでも息継ぎしたいタイミングになるとすーぐに崩しやがる。下手したら手抜きアニメだと言われかねないくらいの比率なのだが……何故かこれが別に気にならない。「味わいだな、そうだな!」くらいの感覚で受け入れられてしまう。この辺も作劇のバランス感覚なのかしら。監督の「可愛い」を見せつける手腕が光る。

 描かれている関係性は1話目時点でまだ分からない部分もあるので判断に困る要素はあるが(そもそも主人公の女装モチベが分かんないからね)、内実はふつーの恋愛もののはずなのに、ちょっと目線を変えると百合にも見えるしホモにも見えるし、色々と不思議な構図になるのが興味深い。別に前例のないシチュエーションでもなかろうが、考えて観たら過去にアニメ作品で「『男の娘』と女の子の真正面からの恋愛」って見たことないかもしれない(「おにまい」が恋愛までいかなかったし、そもそもあれはTSだし)。今後、主人公の「娘」部分を受け入れつつも、ヒロインの暴走娘がどんな形での愛を叫んでくれるのか、そしてその脇でホモシチュに足を突っ込みながらもノンケにも見えるという不思議ポジションの親友がどんな表情を見せてくれるのか、見届けさせてもらおう。

 ちなみに、柳伸亮作品なのに今作はまだ日高里菜が登場していない。……いや、別に何もおかしくはないけども。その代わり、メインヒロインがまるでどこぞの青いプリキュアのように猪突猛進で、脇のキャラに加隈亜衣がキャスティングされていることで別な関係性を暗示させている。いや、これも別に関係ないけど。

 
Amazonアフィリンク

拍手

○「黄昏アウトフォーカス」 5

 さぁBLだ。昨シーズン「ただいま、おかえり」によって「お前にとってBLとはなんだ?」という自問自答を行った結果「よく分からん」という答えが出た(答えが出てない)状態で、今度は改めてオメガバース設定も何もない、生の素材のBL作品に食指が動くかどうか。自分自身のことながら結構ドキドキしながらの視聴。

 結果は……「よく分からん」。まぁ、やっぱりなんらかの拒否反応はあった気がする。あった気がするんだけど、それはほんとに冒頭の数分だけで、その後の流れは過去のBL体験の中でもあまり悪くない方の部類だった気がする。そんで後から考えれば、最初の数分についても「部屋でシコるときどうしたらいいんでしょう」みたいなとんでもねぇ話が出てきたことにびっくりした部分はあるので、BLのBLたる部分については、少なくとも今作は飲み込みやすくなっている気がする。これが私のトレーニングの成果なのか、単に今作が身体にいい成分で作られているせいかはまだ分かりません。

 一応ちょっとだけ考えたこととしては、「BLの客体化がうまいことできてるおかげ」という理由はあるかもしれない。これまたなかなか伝わりにくそうな話なんだが、BLに対する根源的な無理解というか拒絶感って、(少なくとも私の場合は)共感の無さから来てるはずなんですよ。「俺はどう足掻いても野郎を好きにはならんだろうしなぁ」っていうことですね。そこでどうにもドラマに乗りにくいって部分はあると思うんだけど、その点今作はBLという設定に加えて「映画撮影」という大きなテーマを持っており、キャラクターたちが「BLをテーマに映画を撮りましょう」と言っている。つまり、私がこのアニメを観てBLを考えるのと同じレベルの視座に立って「BLとは何か」を考えてくれている。特に主人公はそうして「BLって何を考えるものなのだろう」とか、「BLを外から見た時に映える映像はどんなものだろう」とか考えてくれているので、「外から見た視点のBL」を取り込みやすい。どの部分を楽しみ、どの部分で悩んだらいいかを、一緒に考えてくれているのだ。少なくとも1話目はそうした構造から少しずつ身体を慣らす準備ができたような気はしますね。

 好みのレベルで言うなら、多分キャラデザはあまり得意な方ではなく、特に金髪ヤンキーの顔の造形はかなり独特で、「なんか爬虫類みたいで怖いな?」とか思ってしまう部分もあるのだが、彼の見た目とのギャップのある礼節ある振る舞いというか、スタンスを考えた立ち回りの様子なんかはむしろ好感が持てるデザインだし、多分あと1、2話観たら慣れてしまうだろう。そうなると比較的頭身高めで落ち着いた全体的なデザインの傾向は受け付けやすくなるかもしれない。

 トータルすると、「今期も学ばせてもらいます」くらいの精神で、さらなるBL経験を積めたら良いな、と思っている。それにしても禎丞&雄馬たそとか、キャスティングがコテコテすぎるな。

 
Amazonアフィリンク

拍手

○「女神のカフェテラス(第2期)」 ―

 「よ、ヨリ先輩が怪しい風俗業みたいなとこで給仕しながら歌ってる〜〜〜」。もっとささやくようにエロを歌ってほしい。

 N話切りのハードルを下げた影響から個人的な今後の課題が1つ浮上してるんですが、それがこうした「1期目をクッソ適当に視聴してたヤツの2期目をどうしたもんか」っていう問題なんです。切るにしてもなんかしのびねぇなって感情もあるし、だからとて観続けるのも時間の無駄だし……割り切ったお付き合いを心がけねばならぬ。

 いや、別にこの作品が特別悪いとかそういうわけじゃないんだけど、特に印象もなかったし、モチベが続くかなーというのは心配だったので。確認したら1期の放送が去年の春クールなので、実は空いた期間だけでいえば「【推しの子】」と全く同じ。そのくせ全然記憶の残存量が違うのは恐ろしいことだ。確か1期時点でも割と作画が適当になってたはずで、制作の手塚プロは今期「僕の妻は感情がない」との同時並行なのでやはり不安要素は抱えている。幸いにして1話目は割と元気だったのでこのままのクオリティが維持できれば評価アップもありえるのだが……。

 改めて視聴してて、「こんなに下ネタがあけすけだったっけ」とひいたり感心したりしている。流石の伝統芸能、時代錯誤のエロコメディはむしろおっさん世代からすれば安心できる代物と言えなくもないな。いや、求めてないけど。シナリオ展開ではまさかの「裏の四天王」みたいなのが登場する流れらしく、「ハーレムラブコメでその展開はすげぇな」というのは割と気になる部分。もしかしたら「第2シーズン」的な正当な面白みの追加でも評価アップは望めるかもしれん。あれ、俺以外と期待してる?

 
Amazonアフィリンク

拍手

○「ラーメン赤猫」 5

 前クールからの早見沙織のお仕事「ブタ→虎」。どんな遍歴だよ。

 みなさんご存知の通り、私は猫が大好きです。そして実は(?)ラーメンも大好きなんです。そんな人間からしたら夢のようなタイトルなわけですが……まぁ、別にこの2つの要素になんのシナジーもないな。大人しく別腹で摂取しといたほうがいいと思われる。

 原作は未読。名前はちょくちょく聞いたことがあるような気もするが、「あれだろ、猫ラーメンだろ?」くらいの認識で特に触れる気は起こってなかった。まぁ、実際猫ラーメンだよな、これ。ただ、大きく残念な点が1つあり、今作はあまり猫の可愛らしさが活きていない。せっかくアニメで猫を見てるのに、別に猫が可愛くないというのは大きな損失。猫屋敷さんちのマユさんの爪の垢とか切った爪とか落としたヒゲとかを煎じて飲ませたいくらいだ。

 作品の構造自体にもちょっとがっかりした部分があり、そもそも「猫がラーメン屋を経営している」って、とびきりのナンセンスなわけじゃないですか。どう考えてもコメディなわけで、そこを「猫+ラーメン」というミスマッチを前面に押し出してネタを回すのかと思っていたら、ラーメン屋はふつーにラーメン屋なんですよ。「猫毛が落ちる」くらいのちょっとした要素は入ってるけど、店内で働いている猫たちの挙動は完全にヒトのそれだし、猫らしさ、猫ならではの要素が1つもない。あんまり猫にした意味がないのである。いつものように細かい世界設定を気にし始めるとひっかかる部分も多く、そもそも猫が二足歩行で人語を解する世界において「猫だから」という理由で差別される謂れもなく、労働法が適用されないのはおかしい。ここまで肩を並べて(というか雇用者と被雇用者ならむしろ猫が上の立場で)いられる世界において、猫はヒトと同等の権利を有しているはずで、そこに不平等があるのはおかしい。

 さらに、どうやってか分からないがあの猫の手でもって立派にラーメンを作れているということは、この世界の猫たちの器用さは人間同等である。であれば、わざわざブラッシングだけのために人を雇うというのも妙な話で、コンセプトがブレるというなら、求人ならぬ求猫をかけて猫を雇えばよかったのだ。なぜ主人公だけが特別扱いされているのかも謎である。あげく普通に街中で虎も人権(?)を得ているとなると……もう、この世界の構造の無茶苦茶さは説明するだけでも相当な情報量が必要になってしまうだろう。ほんとに、ただ思いつきで「人がやってるラーメン屋」の一部を猫に置き換えただけの、かなり安易な設定の作品と言わざるを得ない。

 とまぁ、ここまでが視聴中に感じたネガティブな感想なわけだが……とりあえず最後まで視聴した結果、「まぁ、そんなこと考えながら観るアニメでもないんやろな」という結論に落ち着くことにした。上で挙げられた要素のいくつかはもしかしたら今後のストーリーで整合性の取れた説明が出てくるのかもしれないが、おそらくほとんどは不条理のままで進んでいくことだろう。でも、多分そういうもんなんだと思う。そこを気にして見るアニメではなく、なんとなく「猫」という記号を「人と異なるもの」として置いておき、「みんな違って、みんないい」みたいなことを端的に表示しているだけなのだろう。その姿勢にいちゃもんをつけるのも、なんか違うとは理解しているのだ。アニメとしては並も並だが、今後のキャラの置き方とかネタ回しで何かしらの個性が出てくることを祈りつつ、せいぜい飯テロされないことを願うばかりである。

 
Amazonアフィリンク

拍手

○「多数欠」 3

 俺名物、「なんかちょっと読んだような気がするけど一切覚えてない漫画」シリーズ。漫画喫茶で読んだのか、ネットの無料分とかで読んだのか、はたまた読んでないのかすら覚えてない。でもなんか、このタイトルに見覚えはある(まぁ、インパクトはあるからね)。ただ、中身はさっぱり印象が無い。この手の特殊設定デスゲームものが氾濫してた時代にちょっとつまんだくらいだと思うのだが……まぁ、そうして記憶の彼方に消し飛んでいる時点で興味はお察しということなのだろうけども。

 設定がぶっ飛んでるのはこの手の作品なら慣れてるから別に構わないんだけど、作品世界に馴染むためのいろはが展開されず、「オラァ、とにかく設定飲み込めェ!」と押し込んでくる展開は色々キツい。そしてそれ以上に1話目からすでにヘロヘロの作画がモチベを削る。監督兼1話コンテが佐藤竜雄ということでどこかで信じたい気持ちはあるのだが、この画にこの展開はとりつく島もない。かつて似たような特殊設定デスゲームアニメの「王様ゲーム」でも地獄のような展開が繰り広げられたことがあるが、こちらの作品もそうした修羅の道を進み始めている匂いがぷんぷんする。よっぽどシナリオが面白ければ埋め合わせも効くかもしれないが……確認したら2013年から連載が始まっている作品で、10年間名前すらろくに聞いたことがないってことを考えると……ねぇ。

 
Amazonアフィリンク

拍手

○「時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん」 4

 「【推しの子】」に引き続き今期2作目の動画工房作品。同時進行であるにも関わらず両作とも作画状態は実に良いというあたりは流石の動画工房。一時期の凋落が嘘のようである。

 ただ、そうして丁寧な作画で作られたお話の方はってぇと……なんとも古めかしいラノベである。こちら元々なろう作品とのことだが、ラブコメ方向のなろう作品の中でもかなり「ラノベ風味」みたいなものが強く、「一時期はこんな感じのラノベアニメが量産されてたよなー」と懐かしさすら覚えてしまう。

 一応本作のオリジナル要素はあるはずなのだが、それを全部タイトルで書いちゃってるので見方が決まっちゃうというか、全部説明されてるから見る必要がないというか……。まぁ、「ツンデレヒロインが別言語で話してるから通じないと思ってデレてるしバレてる」という設定自体は良い思いつきだとは思うが、いくらなんでもその思いつきだけで作品1本が立脚できるというほどではないだろう。「ちょっとした思いつき」で勢い任せに作品を成立させてしまうのがなろうという媒体の悪いところである(時にいいところにもなりうるが)。まぁ、作画が良いおかげで観てる分には不快感もないし、目くじら立てて突っ込むような要素もないのでやんわりと環境音楽みたいに流すくらいはしててもいいんじゃなかろうか。

 アニメ化が決まって以降、ロシアがらみでのすったもんだがあったせいで変なケチもついてしまったが、本作で扱ってる題材がロシア語なのはたまたまなので気にしないのが吉。とにかく「ヒロインが通じてないと思ってればいい」だけなので、英語だと流石に無理があるけどそれ以外なら中国語だろうがアラビア語だろうがなんでもよかったはず。そこであえてのロシア語になるのは、やっぱりどこかしら「ロシア人女性」への憧れみたいなものがあるってことなんだろうなぁ。あとはまぁ、たまたまどこぞのすみぺっていうあつらえたようなキャストがいるっていう。これが「時々思いっきりアラビア語で物申す隣のなんとかさん」だったらCVがファイルーズになってるところだったな(観たい)。

Amazonアフィリンク

拍手

○「【推しの子】(第2クール)」 ―

 さぁ始まりました第2期だ。今期は力ある作品の続編スタートが重なっているのでありがたいですがカロリー使いそう。

 あれだけ話題を振りまいた作品の第2期。休憩期間はちょうど1年と分割としては悪くないスパンで次弾を放ってくれているおかげで、私のような鳥頭でもまだ余熱が残っている状態でスタート。ただ、やはり1期目の熱が大きかっただけに、「あの衝撃を超えることができるのかァ?!」という部分にはどうしても注目が集まってしまう。

 1話目(12話目)視聴の感触は、「とても安心」である。いいですね、一切驕りも油断もない、1期と遜色ない気合い迸る再開だった。そうなんだよな、別に1期を「超える」必要はない。積み重ねてきたものがあるのだから、1期に「乗せて」いけばいいんだ。ちゃんと培ってきたものが活かされた理想的なリスタート。唯一世間的に気になる部分があるとすればオープニング楽曲のインパクトくらいだが……まぁ、あれは単なる特異点だからねぇ。今期だってちゃんと作品のことを考えた楽曲デザインになってるし、2期目の看板として申し分ないと思うけどね。これは個人的な印象なので多分思い込みだけど、なんとなく曲全体に「アイドル」へのリスペクトがあるような匂いもする。フレーズの使い方とか、意図的に寄せてる部分ない?

 まぁオープニングに関しては映像も凄まじいのでそれだけでも埋め合わせができているし、そんな映像がアニメ本編でも平気な顔して出てくるのが凄まじ動画工房クオリティ。2期スタートは「2.5次元舞台」というテーマだが、これまた1期の「アイドル像」「役者像」の延長線上で、きちんと「舞台を作り上げるクリエイターたち」という姿に肉薄してさまざまな側面をドラマティックに描いてくれている。もちろんその中にはあかねちゃんやかなといった1期でインパクトを残したヒロイン勢が大きな仕事を果たしており、かなは本当に「良い」キャラだし「善い」人なのが溢れ出ているし、あかねも持ち味のクレイジーな部分を前面に押し出しつつ、アクアとの関係性においてはちゃんと女の子してくれてるのが嬉しい。この2人だけでも「役者」というテーマを色々と掘り返せるだけのバックボーンができてるのが強いのよな。

 画面構成も通り一遍のもので終わらないように意識されており、冒頭の舞台オープニングの雰囲気なんかはいかにも「ありそう」な画面が不可思議なリアリティを醸し出しているし、稽古風景では言葉を多く費やさずとも「本気の演技とは素晴らしいものだ」というメッセージが伝わってくる。「演じることを演じさせる」というメタ構造のせいでこうしたテーマ設定をアニメでやるのは難しい部分が多いのだが、今作はそこをド直球で突破してくれているのが頼もしい。どの舞台人も、きっとこの世界で埋もれないだけのこだわりとパワーを持ったキャラなのだろう。

 そうして「この世界の業界人は皆真摯であったかいなぁ」と思わせておいて、きっちりお話の最後をどんでん返しでぶち壊す筋運びも周到。これこれ、この感じに引き込まれたのよね。また何か、大きなムーブメントを起こしてくれることを期待しよう。

 
Amazonアフィリンク

拍手

「響け!ユーフォニアム3」 ―→10

 いいかいみんな、落ち着くんだ。OK、言いたいことは分かる。

 とりあえず、先に雑データの処理をさせてもらうが、今作の評価をどうしようかあれこれ考えているうちに今期感想は一通り片付いてしまった。今期執筆した最終評価は37本。終われなかった「ささこい」を勘定しても38本で、一応シーズン当初の目標であった「視聴本数40本」にかなり近づけたといえば近づけた。まぁ、実際は継続作品も多いのでこれより数は増えるのだが……今後もこの数字を少しずつ減らせるように頑張る所存。

 閑話休題。作品の本質と関係ない話から始まってしまって申し訳ないが、さらに関係ない話を続けると、わたしゃ今まで(少なくともこのブログ上では)満点をつけたことがなかった。「今後もっとすごいアニメに出会えるかもしれない」という未来への可能性を残すという大義名分の下、事実上の永久欠番みたいな扱いにしていた。でも、もういいんじゃないかな。多分、この機会を逃すとマジで一生使うチャンスがない気がしたので、1つの節目とさせてくれ。全くもって、それで問題ないと思っているんだ。

 一応を2つほど主張を重ねておくと、1つは、ここ最近はブログ上の最終評点の幅を意図して広げようとしているということ。最近というにはだいぶ長いこと意識しているんだが、日和った点数だとどうしても4、5、6に固まることになって作品ごとの差が出せないために、その外の点数も多少なりとも使っていこうと思って上下に幅を広く取るよう意識している。おかげでずっと昔の作品の点数にはエラッタ出したいとか思っちゃう部分もあるのだが、まぁ、そこはリアルタイムの感情なので「絶対評価ではなく時代ごとの相対評価」ということで飲み込んでもらう。そうした尺で考えた際に、本作の点数は「9以上」だ。

 そしてもう1つの理由、結果的には事前に伏線を張った形になるが(別に意図してたわけじゃないが)、今期は「死神坊ちゃんと黒メイド」「デート・ア・ライブ」の2作の評価で「ここまでのシリーズトータルで」という評価軸を(都合よく)使わせてもらった。それなら、今作にその尺度を使わない理由はない。そして「これまでのユーフォシリーズ全ての総評」と考えると、その中には「リズ」も「誓フィ」も「アンコン」も全部入るのだ。劇場作品だったために「リズ」自体に点数はついていないが、もしあれを採点するなら満点以外の選択肢はないわけで、その作品を内包しているなら、そりゃトータルは満点で問題ないわけだ。いいね? ここまでの文章は全部自分を納得させるためのものだ。

 もちろん、この「3期」だけを区切った時に満点かどうかは議論の余地はある。例えば尺の関係で極端に演奏シーンが減ってしまったことを不満に思う意見は出てしかるべきだし、もしかしたら最終話の演奏シーンですら、既存の映像を繋いだ演出に不満を持つ声があってもおかしくない。3年生編を1クールでまとめ切ったために原作から切り捨てた要素を惜しむ声もあることだろう。文句を言おうと思えば、結局どこまでも「もっと」「もっと」の声は出てくる。しかし、それらを全て理解した上で、私は12話と、最終話視聴時のあの情動を、完膚なきまでに叩きのめされた作品の超然たる神通力を、史上最高の体験の1つとして置きたいのだ。9年間に渡って魂の大事な部分を根こそぎ持っていってしまったこの作品への最大限の畏怖を表したいのだ。そのための「10」。ここで使うことに悔いはない。

 歴史に残るアニメストーリー、京都アニメーションという稀代のスタジオが送り出したはるけき高みの映像。作品とともに育ち、作品に寄り添い続けて支えてくれたキャストの方々の尽力。関わる人全ての熱情と愛情の集大成。歴史の道標とすることに、なんの躊躇いがあろうものか。もちろん、この先の時代に「11点」の作品が生まれるならば、それに越したことはないですけどね。最後に改めて、本当に本当にありがとう。

 
Amazonアフィリンク

拍手



忍者ブログ [PR]
カレンダー
12 2025/01 02
S M T W T F S
24 25
26 27 28 29 30 31
ブログ内検索
カテゴリー
プロフィール
HN:
Thraxi
性別:
男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子
ーーーーーーーーーー
↑越えられない壁
沢城みゆき 斎藤千和 
中原麻衣  田中理恵  
渡辺明乃 能登麻美子
佐藤利奈  佐藤聡美
高垣彩陽   悠木碧
最新CM
[01/21 デュッセル]
[01/20 NONAME]
[01/20 NONAME]
[01/19 NONAME]
[01/13 seachicken]
バーコード