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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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○「僕の妻は感情がない」 4

 前クールは天使様がお部屋に押しかけていましたが、今期は家電がやってきました。まぁ、我が国では割とよくあることですよね。美しい国だ。

 率直に言ってなかなかキモい作品である。今更「ロボットが恋人」なんて設定は驚きもしないしさして異常なこととも思わない(?)。すでに現実世界には感情どころか実態存在すらない初音ミクと結婚してる人間だっているわけで(まぁ、ミクはむしろ感情はありそうだが)、外見が可愛い女の子であれば、炊飯器だろうが加湿器だろうが恋慕の情を抱く可能性があるというのはもう飲み込んでしまおう。「ロボットに感情はあるのか問題」なんてぇのはいろんな作品で展開されており、最近でも「AIの遺電子」なんかでは似たようなテーマ設定で言及していたことがあった……気がする(なかったかもしれない)。とにかく表面上は割とありきたりの作品。

 その上で今作がピンポイントでキモいのは、やはり主人公が「それが家電である」という認識で購入しておいて想いを寄せているという設定上のことだろう。普通「ロボット恋愛もの」は、どっちかというと「人間」側から入っていくものである。「彼女は可愛くて惚れてまうけど、よく考えると彼女は人間じゃないんだよな」という「人間→ロボット」という方向への認識の推移に葛藤が生じる。しかし本作は最初からロボというか家電。「これに惚れるのはおかしいとかいう以前に『無い』んだよな」と本人が認識した上で、それでも止まらぬ感情が出てきてしまうという設定が共感性は全く無いけど羞恥はあるというタチの悪い状態を生み出しているのだ。「大して違わないのでは?」と言われたらそうかもしれないが……少なくとも初見の視聴者にとっては、「この世界がどのように存在しているか」というスタート地点から認識を伸ばさなきゃいけないので、「世間的に異常性愛です」と本人が言うてるならそりゃ異常なのである。

 とまぁ、ここまでは初見のキモさの話であり、第一印象はどうしてもマイナスからスタートするよね、って結論なのだが、その実、案外面白くなる要素もあるんじゃないかという妙な期待感もある。キモいということは、ありきたりな設定に見えるけどきちんと他とは違う異常性が出ているということ。そして導入がマイナスの印象であるなら、そこから関係性を深めていってプラスに転じた時の振り幅を大きくできるということでもある。当然のように、1話目にしてすでに「まぁ、この子は実は単なる家電じゃないかもしれませんけどね」みたいな匂わせはそこかしこにばら撒かれているし、ここからヒロインが本気を出して真っ当なラブストーリーに広がっていくなら、むしろ最初は理解が及ばないくらいの逆境の方がいい可能性すらある。どこか不気味な印象すら与えるヒロインの造形が、ここからどう描き変わっていくのかを見せてくれるなら、手のひらくるりで愛着の湧く作品になる可能性もあるだろう。というか、そうなってほしい。ま、2、3話見て何も無さそうなら一応切り候補には入れておくが、少なくともアニメとしての落ち度は無いと思っているので、多少はゆとりを持って見守っていきたいところである。

 
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○「新米オッサン冒険者、最強パーティに死ぬほど鍛えられて無敵になる。」 3

 さぁ、今期も無理無理系なろうがはっじまるよー。無理無理。

 何が無理って、「32をおっさん呼ばわりするなぁ!」ってことですかね。あ、おっさんですか、そうですか。じゃぁ改めて「せめておっさん要素に意味持たせろよ!」とかでしょうか。なろうテンプレート的にさ、主人公の設定って「弱そうな奴が実はオレツエー」がベースにあるわけじゃないですか。治癒術師やら鑑定スキルやらなんやら。ってことは、今作においては「主人公が周りからバカにされる設定」って「32歳」だけじゃないですか。32歳であることって、世間的には最弱呼ばわりされるくらいにマイナス要素ってことですか? もう、それがショックですよ。「もしかしたら人間の平均寿命が35くらいの古代の世界なのでは?」とか期待してみたけどそんなわけないしね。さらにさらに、この主人公は何故周りより年嵩なのかと言えば、「強い奴に修行つけられてたせいでデビューが遅れた」が理由なんですよ。ってことは別になんのビハインドもないんだよね。なんで周りからこんなに舐められてるの? 今回出てきた変なボンボンとかさ、目の前で主人公のチートっぷりをみてるのに、その上で実の姉をけしかけてるんだよ? 姉のことが嫌いで殺そうとしてる? 主人公も含めて、世界に理解力が無さすぎるんだよ。これがなろうの恐ろしいところでね。世界の全てがバカなんだよ。まー、そういう「ネタ」だと受け入れるしかないんだけど……笑いどころがわかんねぇよなぁ……。

 あと、設定上なろうには珍しく「明らかに主人公より強いチートキャラが複数存在していることが確実」っていうのも気になるところで、「こいつ、どんだけイキったところでこの世界で最強なわけでもないし、こいつがいなくても別に世界は困らないんだよな……」と思うとチートストーリーとしても振り切れない。筆者は支離滅裂で不利にしかならない設定を複数用意して縛りプレイでもしてんのかな……。

 まぁいいや、一応切り作品認定はしておきますが、アニメ作画的な頑張りが見られれば惰性で視聴を続ける可能性も微レ存。でもこれもあんまキャラデザが得手じゃないんだよなぁ……。

 結論:御歳77歳、串田アキラにあんま無理させんなよ。

 
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「忘却バッテリー」 5→4

 ごめん、あんま刺さらなかった。決して悪いアニメじゃないんだろうな、というのはなんとなく理解はできてるんだけど……感覚で受け入れない要素がちょこちょこと。

 最大にして最重要な要素として、まずキャラデザがどうにも合わなかった。これってもう、作り手側の責任じゃないので好み以外の何ものでもないんだけど、やや線が細いデザインとそこから思い切りギャグに振った時の崩し方が、「生理的になんか合わない」という。特にギャグノリのテンションがどうにもなぁ……。これはキャラデザだけでなくてそもそも要圭のキャラ設定そのものがあんまり合わなかったってのはある。知将設定が無茶苦茶すぎんのはまぁ、そういう少年漫画だから別にいいんだけど、周りがそのことを案外あっさり受け入れて「そういう現象」だと認識してるのがなんかしっくりこないんだよな。そこだけ思いっきりフィクションなんだけど野球をやる時のあれこれはできるだけ真に迫ってやらなきゃいけないっていう、設定全体が要圭を受け入れづらい土壌を作ってしまっている感じ。いやまぁ、多分その辺のダメ出しは全部後付けで、起点は「なんかキャラが受け入れ難い」だと思うんだけどさ。まぁ、そういうわがままな感想もあるもんですよ。

 あとはまぁ、多分作品自体はもっともっと続くことを想定しての筋運びになっているだろうから、今回アニメで描いた部分だけだとあんま必死になるような試合がなかったってのもマイナス要素だったのかもしれない。そりゃ急造の野球部が出来上がるまでの話なんだから試合なんて負けて当たり前だし、いきなりバチバチに緊迫感のある展開なんてできるわけがないんだけど、そこだけ見せられてもあんまり野球アニメとしての盛り上がりがないのよね。ここからもっと真剣味が増して、手に汗握る試合展開が増えていけば評価は変わるかもしれんけど。……これは2期の報は無かったですな。

 
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○「SHY 東京奪還編」 ―

 さぁ、容赦無く新番期が始まるわよ。今期我が家で最初に迎えたのはこちらの作品。素直な気持ちでおかえりなさい。

 半年休んでの再開という模範的な分割っぷりだし、特にスタッフの入れ替えとか、不穏な話もない順当すぎる2期目。1期目でなんの文句もなしに楽しませてもらった身としては「改めてよろしくお願いしますね」くらいしか書くことはなかったりする。強いて書くなら私ごとしかなくなってしまうんですが、原作コミックに関しては、2期が決まった時点で当然(?)買わないことを選択したんですよ。楽しんだ作品なので若干の葛藤はあったんですが、放送時期も明示されてたし、我慢できない期間じゃなかろうと思って待機してた。……はずだったんだけど、こないだちょっぴりだけ無料期間があったもんで、我慢できずにちょっと先まで読んじゃった。だから今回の1話目の話もちょっと読んだし、満を持して登場した新キャラもなんとなく知ってる。でもまぁ、無料で読めたのはほんのちょっと先までなので、残るほとんどの部分は新鮮な気持ちで観られると思いますよ。

 復帰1話目の構成はそれなりに考えられたものになっており、最近では珍しくなった「ちゃんと間で休んでた自覚がある復帰話」。わざわざシャイさんから「お久しぶりです」なんて言われるとは思ってなかったけど、こうして簡単でもいいので振り返りがある方が改めて視聴を再開する身としてはありがたいですね。また、単なる回想とか総集編とかじゃなく、きちんと各国のヒーローが活躍できる話を別個に用意し、そこから日本のシャイに焦点を絞っていくという「アニメ用のデザイン」が書き下ろされていることがわかるのがちょっと嬉しい。全然違う場所で活躍するヒーローたちの様子が重なり合うところを安藤テイスト溢れる分割画面で表示するのも味わい深いところだ。

 あと、個人的に面白いと思ったのは新オープニング映像。「新」って言ってるけど、なんとその多くは1期オープニングから流用している。普通は新しいシリーズで同じ素材なんて使ったら使い回しだと非難されそうなものだが、今作の場合、テーマソングをガラリと変えて、全く別なテイストのくせして映像の重ね合わせがあり、もちろん新規の映像も入れていくという不思議な演出になっている。これによってちゃんと「新しさ」も出しつつ、視聴者は「またこの映像が見られるのだ」という安心感も与えられるという。色々こだわってる作品、今期も楽しませてもらいましょう。

 
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「無職転生Ⅱ〜異世界行ったら本気だす〜(第2クール)」 ―→6

 とりあえずは全力の作劇、お疲れ様でした。ほんとに制作スタジオが威信をかけて作ってる作品なのは間違いない。

 元々そこまで好意的に観てなかった作品だったってのは、過去の感想などを追ってもらえば分かると思う。その理由は端的に言えばなろうアレルギーだけども、それ以外にもどうしてもルディの心情面を追う手つきというか、描写のための道具立てがオタクくせぇなぁというか、なーんか斜に構えたような筆致がいちいち引っかかっていて、それらを総合して「オタクの妄想乙」みたいな印象を抱いていたものである。

 これは第1クール中でもいくらか払拭されていた印象だったわけだが、第2クールに入り、いよいよもって「あんま見たことない物語」が展開されるに至り、「うむ、真面目に描こうとしている作品なのだな」と認める運びとなる。これは私が作品序盤を偏見混じりで見ていたものが払拭されたのか、作品自体が進行とともに変質していったためなのかは定かでないが、自己正当化のためにも後者であってほしいな、とは思っている。こればかりは主観では分からんからね。まぁ、「つきみち」の時にも書いたけど視聴を続けたおかげで得られた「慣れ」ってのも大きいんだろう。これは視聴者側もそうだし、制作者側がどんどん書くことに積極的になったこともあると思う。

 今シーズンで描かれている物語は「あんま見たことない」。これはなろう作品と接する時に大きなターニングポイントになる。何故ならなろうがつまらない理由はテンプレ依拠の作劇の放棄にあるからだ。その物語の是非は別にして、とにかく「他の作品でやってないこと」をやってる作品はそれだけで視聴する価値がある。それが、独自スタジオの手による渾身のアニメーションで描かれるというなら尚更である。どこまでも下世話で、どこまでも妄想じみた本作の方向性も、描き方次第でなんぼでも鑑賞に値する物語になりうる。「オタクの妄想」だと思っていたどこか歪んだ願望の発露も、一歩ずつ丁寧に描写を重ねていくなら切実な自己言及の成果物と言える。ちゃんと描きたいもののために世界を作って、その世界を美しく見せることができた。これ以上をエンターテイメントに求める必要もないだろう。

 なんでこんなに大枠でしか本作に触れないかというと、ちょっとでも深掘りすると結局下世話なエロ妄想に着地してしまいそうでおっかないからである。「俺だって茅野愛衣ボイスで理解がありすぎる可愛い嫁がほしいのに!」とかいう結論になってしまいそうだからである。なってしまった。3期はどんなお話になりますかねぇ。

 
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「鬼滅の刃 柱稽古編」 ―→4

 前クールの感想と同じような文章しかアウトプットできないんですが……。

 これさ、本気で気になるんだけど、原作ファンはバカにされてるって感じないのかしら? 前クールなら一応バトル展開が進んでいたのでギリギリそういうシナリオラインだったで認められる部分もあったかもしれないけど、流石に今回の展開でライスペーパーばりにうすーくうすーく引き伸ばしてるって認識が出てこなかったらそれはヤバいと思う。ただでさえジャンプ漫画は伝統的に「修行パートは人気が出ない」と言われているのに、斬新さも何もない地味な修行でこんだけ尺を埋めて、これで「ハイ、1クールこなしましたね」って、もはや原作レイプってレベルじゃないのかい? いくらでかい金づるだからって、仮にも人気漫画作品をここまでにしちゃっていいものなの?

 劇場三部作についてはむしろ「その方がメリハリはっきりつけてくれそうだな」ってんで好意的な解釈もできるが……此度の8話分には何一つ「良くなった部分」が見つからなかった。鈍重なテンポを誤魔化そうとする必死の画面装飾はまさに張子の虎。裏に隠されているのは「早く時間よ過ぎてくれ」と必死に願うスタッフの心労だけだ。もちろんufotableスタッフはそれでもなんとか作品を成立させようとあの手この手で対策しているのだろうし、なんとかその部分は評価したいとも思うのだが……物には限度がある。個人的には今期の作劇はもはやラインを超えてしまったと思ってる。世間的にはどうなんでしょうね。

 こうも悪印象を持ってしまうと、肝心の劇場作品も「視聴したくないなぁ」という気持ちが先んじる。あたしゃ辟易した結果最後のエヴァを観に行かなかった程度の人間ですからね。いつになるやら知らんが、なんかモチベが上がる要素あるかなぁ……。

 
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「時光代理人 -LINK CLICK- Ⅱ」 ―→6

 全然終わった感はないくせして一応今シーズンも終了。相変わらず一筋縄ではいかない作品である。

 散逸的な内容だった1期とは打って変わって、2期目はほぼひと繋がりの事件をがっつりと追いかけるお話。おかげで見やすさはグッと上がっており、毎回余計なくらいに維持してくれる緊迫感も手伝って、いい具合に刺激の絶えなかった作品である。まぁ、どうやら日本のテレビ放送版にデザインし直すのはなかなか大変だったようで、毎回「ドラゴンボールか!」と思うくらいたっぷりと「前回のあらすじ」みたいなことやって時間潰してたのは苦笑ものだったが。まぁ、そのおかげもあって筋が追いやすかったというのもあるので、別にマイナス要素ってわけでもない。

 今期を一言でまとめ上げるなら……「村瀬歩を堪能しよう」ですかね……。いや嘘。そこそんな大事な話じゃないだろうけど、やっぱこの軽々と性別の概念を乗り越える村瀬節はどんだけ聞いても愉快である。今回メインになった兄妹(例によって名前をいちいち覚えてない)は、女性キャストにやらせた方が話は早かったと思うのだが、そこをあえて攻めの村瀬起用により、なんかよりディープな世界に沈み込んでいくようなやるせない感覚を楽しむことができた。怪しげな作品の雰囲気に噛み合う演出だったといえるだろう(そこまで狙ってるかは知らんが)。

 1期のトキとヒカルの能力を軸にしたオムニバス形式でもそれなりに楽しかったが、今回のように「能力者とぶつかって壮大な謎解きを含む陰謀ドラマ」というのも別軸の刺激があって良い。どうしても中国アニメってぇことで細かい文化差などが気になる要素が出てくるものだが、おっきなストーリーで流れを作ってくれた方が、瑣末な部分がノイズになりにくいので見やすかった印象。1期は毎回出てくるそれぞれの設定にいちいち引っかかったりしてたからね。いや、そういう文化差をあれこれ考えるのも楽しいと言えば楽しいのだが。今期はそうした「異文化アニメを学ぼう」みたいな意識はほとんど表れず、かなり日本アニメに近い心持ちで視聴していた気がする。もしくはアメリカのサスペンスドラマっぽさかもしれんけど。アニメを見るだけでいろんな国の風を感じられるのはとても良いことですよ。

 そしてアニメーションのクオリティで言えば1期よりも確実に安定感が増し、日本のアニメと比較しても「中の上」から「上の下」くらいまで上がってきた。お隣の国から大好きなアニメが飛び出す時代も間も無くかもしれませんね(すでに何本か出てきてるわ)。

 
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「戦隊大失格」 6→5

 最初はエンディング縛りかと思ってなかなかこだわるなぁと感心していたのだが、早々にエンディングだけじゃなくなって「なんやってん」って思った。(そもそも2話目時点でOPだけども)

 これまたさっぱり完結してないので現時点での評価は意味が無いのだが……思ってたんと違った(今期2回目)。いや、これは違わなかったのかな? でも、なんかこぅ、「こういう面白さが出てくるのかな?」と思ってた部分をはぐらかされてしまった印象。具体的には「戦隊ものの悪役」っていう部分を最大の焦点としてどこか逆説的な英雄譚が描かれるものかと思ってたんだけど、主人公のDのモチベーションが割と早いうちに迷子になってしまったせいで、正義とか悪とかいう概念がだいぶブレブレになってしまったのが不満点。そりゃ事情は色々と描かれているが、「幹部が実は生きてました」からの「でもなんとなく流れでDがその幹部と敵対しちゃいました」は期待した流れと違うとは思うじゃん。

 まぁ、そうした予測不能の展開も含めて今後に期待っていうまとめ方しかないんだけど、少年漫画媒体であるならもうちょいすっきりした構図で分かりやすい爽快感が出せたんじゃないかという気はするんだよなぁ。Dが直情型の主人公だから行き当たりばったりで動くのはしょうがないし、そこは熱血要素としてプラス印象に転じることもできるはずなのだが、そこから根元的なモチベーションも揺らいでしまうとシナリオだけじゃなくキャラの魅力も損ねる結果になりかねない。さらにDは「雑魚戦闘員」という立ち位置ながら能力が意外とトリッキーで、「ほかのやり方がもっとあったんじゃないか?」という部分も気になってしまう。熱血戦隊ギャグなのか、悪の美学を描く倒錯英雄譚なのか、世界構造そのものに疑問を投げかけて探索するセカイ系作品なのか、謀略策略をぶつけて相手を出し抜くトリッキーバトルものなのか。なんか、全部の要素がありそうと期待しちゃうけどどの要素もだいぶ足りないという、大局的な要素の取れない作品。まぁ、それもこれも全部「まだ途中だし」というので説明できちゃうんだけどね。

 映像部分のクオリティの高さは素直に評価点。超作画だけでは不釣り合いだといじられるだけの可能性もあるが、今作のエフェクトの活かし方とかはちゃんと作品の雰囲気に見合った画面映えを意識して力を与える良い構造だったとは思う。この辺は流石のさとう監督といったところか。多分2期以降もスタッフは継続してくれるだろうから、今後はこの描写に加えて飲み込みやすいストーリー展開を期待したい。

 
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「魔法科高校の劣等生(第3期)」 ―→―

 あ、ごめんなさい、話をまともに追ってないので評価は放棄します。せっかくN話切りをマスターして視聴本数減らすことに成功してんだから、いい加減そういう視聴体制はやめろと思うんやけどな。それでもまだ、惰性でのアニメ視聴は残っているのです……。

 マジで単に眺めてただけで話の中身は1ミリも理解しようとしてないのでシナリオラインについてはなんも言えません。ほんなら切っちゃえばよかったわけで、切ってしまった有象無象のアニメと何が違うねんと問われたら、要素は2つある。1つは、「まぁ、言うてもここまで何クールも視聴を続けてた履歴があるわけで、今更切ってしまうのもなんか……」という感情。切るならもっと前にきっとけばよかったのに、という後悔を見せたくない典型的なコンコルド効果といえるかもしれない(なんかちゃうやろ)。

 そして2つ目の理由として、「別に視聴してて不満はないんだよな」ってのがある。これだけ長きにわたる作品で、制作側もそれなりの責任を持って作ってくれている。おかげでアニメとしてのある程度のクオリティは担保されており、「多分ちゃんと観てたらちゃんと観られた作品なんだろうなぁ」という気がしている。実際、断片でしか認識していないが、相変わらずの深雪さんのキモウトムーブなんかはそれだけで得られる栄養素があったりもする。摂取している要素だけを考えると、ほんとに情報の断片だけをなんとなく食べる、いかにも現代的な視聴姿勢だったと言えなくもないな。いや、こんな視聴ばかりじゃそりゃコンテンツへの熱意も失ってしまうだろうけども。

 というわけで作り手の人たちにはごめんなさい。まだまだ続くシリーズらしいのだが……次作(劇場版だとぅ?)はどういう接し方になるかなぁ……流石に見切りつけた方がお互いのためのような気も……。

 
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