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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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○「ケンガンアシュラ Season2」 ―

 こちらも続編なわけだが、ネトフリ配信にしてはちょっと間が空いたわね。

 例によって時系列を確認しておくと、今作は本来ネトフリ独占配信作品なので私は視聴しないはずだが、何故か若干のタイムラグを伴って地上波に降りてくる。ただ、例えば今期の「物語シリーズ」や前期の「バーテンダー」のようにAT-Xで視聴できる場合はタイムラグが1期分くらいなのであまり問題ないのだが、地上波で枠をとる場合、このラグが大きくなる傾向にある。具体的に見ると本作のSeason1は配信が2019年の夏クールから。しかし地上波放送は半年ずれて2020年冬クールだった。そしてSeason2となる今回はさらにラグが大きくなり、配信開始が去年の秋、そして地上波放送まで1年のブランクが空いた。おかげで年度末の「アニメグランプリ」には選出することができない(まぁ、多分しないけど)。

 さておき、そんなわけでネットで見ちゃった人からすれば大きく出遅れた視聴になるが、まー、そんなに気にするような作品でもないよね。原作漫画の方は「オメガ」に名を変えて継続中だし、プロジェクト全体を通じて「継続中」のイメージがあるからあんまり焦って視聴しようとも思わなかった。一応原作は「オメガ」の最新刊まで既読(漫画喫茶で消化する作品の代表なのだ)。おかげで例えば二胡の正体(というか真実?)なんかは知ってる状態でアニメを追いかけられるわけだが、ぶっちゃけそれが分かったからってあまり変化はない。トーナメントの優勝者を知ってるとかも……それ以外の要素をろくに覚えてない程度の雑な接し方なのであんまり気にしてない。またちょっと1人出遅れた状態でこっそり追いかけさせてもらおう。

 久しぶりに見て「そうか、こんなにCGゴリゴリだったか」と改めて驚かされる。本作専門みたいなCGスタジオがあらゆるバトルをフルCG(とフル止め絵(?))で描いている今作の画面はやはり異質なのだが、それが決してマイナス印象になっていないのが本当に不思議なところで。日進月歩なアニメCG業界の中で、今作が最先端を走り続けられるのかは引き続き注目。そしてなんといっても今作はコテコテを通り越してゴテゴテになっちゃったキャスト陣にも注目。やっぱサーパインよなぁ。そして気になっていた二胡については「野原ひろし方式」を採用したようだ。こっちはあんまり積極的に先代に似せようとは思ってなさそうやな。良いんじゃないでしょうか。

 
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○「魔王様、リトライ!R」 ―

 マジで「第1話」が始まったもんだから「えっ、俺らもしかしてほんとにリトライをリトライさせられてる?」と不安になった。

 なーんかちょろっと調べただけでも随分きな臭いというか、香ばしい話題が広がっているらしい作品。私が知ってる範囲では今作は2019年にアニメ化されたツダケン作品であり、中身は典型的ななろうからもやや下めに転落し、当ブログにおいては「ダメ」という判定を受けた。当然5年も前の話は1ミリも覚えてないので評価についてはさっき当時の感想を読んで確認したんだが、ざっくり粗製濫造なろうの一種という認識で問題ないだろう。そんな作品の続編がスタートしたとしても、普通は観なくてもいいはずである。当時N話切りの習慣を身につけていれば最後まで辿り着かなかった可能性の高い作品だったのだろうから。

 そうしてはじまった5年ぶりの「2期目」、私のような切りたくてうずうずしている視聴者のために1期の内容を振り返ってくれる親切心には痛み入るが、……振り返るのそこじゃなくね? いや、そりゃ私は「異世界転生作品ならちゃんと生前の設定にも意味を持たせろよ」と常々いっているが……ハーレム展開で「女の子といっぱいあってさぁ」って言う部分をセリフで処理して生前のリーマン時代を延々描くのは、なんか違くね? もしかして1作目のストーリーを振り返って欲しくないんだろうか? 「ここまでの話はつまらないので気にしなくていいです」と伝えたいのだろうか。結局、思い出せる要素はほとんどなかった。

 かてて加えて、今作は5年ぶりの新作というそこそこのスパンがあるとはいえ、何故かツダケン以外のキャストが総取っ替えというよく分からない展開になっている。いや、5年経てばそうなる可能性もゼロじゃないのかもしれないが……でも15年ぶりだった「狼と香辛料」がほぼ全てのキャストが継続だったんだぞ? この作品でそれが出来ないとも思えないのだが、なんでそこにこだわりはなかったんだ? やっぱり1期のことは忘れて欲しいのか?

 いや、別に1期に思い入れはないのでキャストが変わろうが変わるまいがどうでもいいのだが、なーんか制作意図の読めないプロジェクトだなぁ、と。ほんでアニメ自体もしょぼいから別にモチベも上がらんしな。なんでよく分からんスタジオからよく分からんスタジオに変更になってるんだよ。やっぱやる気ないだろこれ。自分、切っていいスか?

 
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○「妻、小学生になる。」 5

 開口一番に「あっ、この妻は小学生になりそうだな」って思ったよね。主に声的な部分で。三十路を過ぎても今なおロリ、永遠のこども先生に乾杯。

 タイトルは【推しが子】とかでもいいかな、っていうアニメ。こうした死生観を(アニメとはいえ)すんなり飲み込めるあたり、我々にはやはり仏教思想が根付いているということなんでしょうかね。世界の他の宗派の人たちから見て許せない世界観だったりしたらどうしよう。まぁ、そもそも小学生を嫁呼ばわりしてる時点で許せない宗教(というか法律)がありそうだけども。

 タイトルから内容は何となく予想できる作品だし、確か以前実写ドラマ化されるやらなんやらの時にちょっと話題になったので名前は聞いたことがあった作品。日本人のロリコンぶりも末期だな、みたいなニュアンスで語られるのを目にしたが、まぁ、こうして生き物が「転生(変身)」して再訪する話は日本に限らずおとぎ話としては定型だからねぇ。小学生がダメだけど狸や鶴や地蔵が家にくるのはいいのかよ、って話でね。そこはあんまり同列に語られるもんでもないか?

 評価軸が色々あるのでどこに焦点を当てるかはちょっと悩ましい作品で、まず、減点要素はほとんどない。しいてあげるなら「主人公の性格的にちょっと受け入れ難い部分がある」ことくらいだろうか。具体的には、「妻の死がどれだけ悲しかろうが、娘さんがおる時点でお前勝ち組だし恵まれてるんだぞ」というほぼやっかみ視点でのマイナス評価。普通に考えて、妻亡き後も「娘のために頑張るよ」っていってあげるのが望まれる人物像。今作を見ていて何故か引き合いに出したくなったのは「マイホームヒーロー」で、共通点は娘1人を持つ壮年夫婦の物語だという部分。あちらの夫婦が娘のためになりふり構わず行動できたスーパーカップルだったのに対し、こちらは旦那の方がどうにも頼りない。

 ただ、伴侶との死別で受けるダメージなんて人それぞれだろうし、たまたまこのご家庭はそれが10年引きずるダメージだったと言われたらそうかもしれないし、こちらのわだかまりについて、奥さん本人から「そんなんじゃダメやろがい」と一喝してくれたのですでに不快感はない。あとはまぁ、いくら何でも40過ぎの旦那が社内恋愛においてにぶちんすぎるだろ、とか、そんくらい。

 転じて加点要素が何かと考えるとこちらも難しく、初見で好きだと思ったポイントはあんまりない。実写ドラマが先んじたことからも分かる通り、どちらかというとアニメアニメしていないホームドラマ主体の作品になる。そのことは映像作成にも表れており、キャラ自体もややリアル(?)寄りで等身が高めだし、全体的な見せ方もどこか実写ドラマを意識したかのような少し温度感の低い画面が多い。これは別に悪いことではなく、むしろ狙っている方向性がはっきり定まったディレクションがわかりやすいので、あとはこの方向性でのドラマ作りを求めているかどうかという、単純な好みの問題になってくるだろう。私の場合はというと、特にこの時期はひたすらによくわからぬアニメをだくだくと飲み続ける修行僧のような時間を過ごしているため、突然「あんまりアニメアニメしてないアニメ」が出てきたのでちょっと受け止める心構えができていなかったというだけのこと。来週以降、「今作を観よう」という気持ちで見始めればもうちょいフラットに視聴はできそうである。

 シナリオ部分について、1話目では「妻」サイドのことはしっかり描かれたが「小学生」サイドの話は全く描かれなかった。まぁ、それをやると筋が散漫になるので一話目の構成はこれ以外にないと思うが、今後のストーリーテリングにおいて「小学生」サイドを描かないわけにはいかないだろう。奇妙な二重生活を余儀なくされているはずの妻の、常人の2倍の「生活量」に言及せず、単に「奥さんが帰ってきたよ、ワーイ」というポジ部分だけを描くドラマになったらすごく気持ち悪い。まぁ、1話目の雰囲気からしてそうした話作りをしないはずがないという雰囲気も漂っているので、今後の展開についてもそこまで不安はないかな。

 待てよ、もしかして悠木碧と結婚すれば妻も小学生も合法的に両取りできるのでは?(最終結論)

 
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○「最凶の支援職【話術士】である俺は最強クランを従える」 4

 【推しの子】と【パリイ】が終わったけどまだ隅付き括弧作品は続くぜ! ……なろうってもしかして隅付き括弧も好きなのかしら。

 タイトルの長さと内容で覚悟しながらの視聴だが、お話の展開には一応独自性が見出せるのでまだ切る判断には至っていない。最弱職とされるジョブなので追放待ったなしかと思いきや、パーティー崩壊の理由は単に主人公の性格が悪すぎたからという、「追放系」ではなく「コミュニケーション下手すぎ自業自得系」展開。冷静に考えると追放系以上に胸糞悪いだけなので、別にプラス要素としては機能してないのだが。

 ほんとに主人公のやってる行動と結果が自業自得だから少なくとも共感や憐憫にはつながらない。「そうなれば、そうなるやろ」という言動ばかりなのはわざとパーティーを壊滅させたかったようにしか見えないのだが、ラストの反応を見る限りではそういう意図があってやったことでもなかったようだし、だとしたらマジで単なるヤなやつである。多分、ヤなやつなのは間違い無いのだろう。そこに全く気持ちよさは感じられないので、どうしたって初期配点は辛くなる。

 また、支援職にスポットを当てるというなろうお決まりのパターンに「話術士」というよく分からん枠組みを導入したことこそが今作最大の眼目なのかと思ったが(普通タイトルを見たらそう判断するが)、この話術士というくくりに特に新奇性が見られないのも大きな問題だ。バフ・デバフかけるやつって、そんなんどこぞのナオフミさんみたいにこれまでも散々おったし、何なら魔法使いとかの下位互換なのでは? もちろんこの世界では「そうじゃない」理由があるのだろうから文句をつける部分ではないが、単に口頭で「攻撃力25%アップ!」とかいってるやつの戦闘が面白いはずもなく、レアな職業区分を持ち出してきた旨みは全くない。オープニング演出などを見る限りでは今後は多少なりとも「話術」というところにスポットが当たることを期待したいのだが……なろうで「巧みな話術」なんて書けることは期待してないんだよなぁ……。せめてモンスターとかの設定にもう少しお仕着せでない独自色を出してる状態なら可能性も繋げるのだが、蓋を開ければ単なるいつものなろう世界なのがなぁ。

 というわけで一考のため立ち止まりはしたが、そのままフェードアウトにまっしぐらの可能性は高いです。喧嘩別れ展開から、何か気持ちのいい展開になることあるんかね。こんなんで喜ぶのNTRフェチくらいやぞ(でも響いてないネ)。

 
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○「夏目友人帳 漆」 ―

 「漆」ってすげぇよな……。世に長寿アニメ数あれど、流石に7期目ともなるとなかなか……と思ったけど今やってるヒロアカが7期だった。あっちは2016年スタートで8年で7期、こっちはなんと2008年スタートで16年がかり(!)での7期だ。もう、伝統芸能だよね。

 何がすごいって、こんだけの長寿でもそこまで制作体制が大きく揺れてないこと。もちろん節目節目で変更は行われており、大きなところでは4期までブレインズベースの制作だったところが5期以降は本作専門スタジオみたいなスタンスの朱夏に変更。監督のクレジットだった大森貴弘氏もこの時に「総監督」名義にクレジットが変更されている。今期は2017年に放送された6期から7年ぶりの新作だが、制作スタジオや大森さんの「総監督」名義はそのままで、監督のポジションは変わっている。でもマジでそれくらいよ。今期1話目も大森さん自ら脚本担当までしているし、やはり氏にとってのライフワークなんだな、というのが伝わってくる。

 以前から大森氏に敬意を払っている私としてはこのライフワークをしっかり見守っていかなければいけないのだが、いかんせんスパンが長すぎる上、特殊な設定とはいえジャンルとしては「日常系」に寄ったオムニバス形式のお話なので、1つ1つのシナリオで一喜一憂というわけにもいかぬ。それでもゆっくりと見られる作品がこうしてずっと続いているという、それだけで感謝すべきことなのは間違いない。今期も肩肘張らず、のんびり見守らせてもらいたい。1話目からいきなり可愛い話で眼福でしたね。

 できれば多軌さんの出番多めでおなしゃす。

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○「鴨乃橋ロンの禁断推理 2nd Season」 ―

 まだまだあるよ続編アニメ。こちらは1期放送がちょうど1年前ということで分割2クールとしては現実的なスパン。あんまり覚えてなきゃいけない人間関係が多くはないアニメだからそこまで負担はないかな。

 スタッフも同じで純然たる「分割の後半」なので現時点で触れるべき要素は特にない。一応、1期目で作った大きな流れをしっかり再開1話目で確認させてくれるのは親切設計なのでありがとうという気持ちはあるかな。やはりシリーズアニメの形式でミステリを成立させるには何とかして「縦軸の物語」を繋いでいく必要があり、そこはちゃんと意識を持たせた上でお話を紡いだ方が興味を持続させやすい。最低限の配慮ができてるってだけで安心しちゃうもんでね。

 あとはまぁ、最近のミステリアニメの中では割とシンプルに「陰惨な殺人事件」を描いてくれるという古式ゆかしいスタイルもありがたい部分。やっぱミステリっつったらこれでいいんだよなぁ。最近は放送内容も変なとこで配慮が必要になったりなってなかったりするしねぇ。いや、流石に「殺人事件を描いちゃダメ」なんて規制はまだないだろうけども。

 
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○「ハイガクラ」 5

 「私は歌でぶん殴る!」 なるほど、だいたいシンフォギアだな!(だいぶ違う)

 というくらいにはよく分かってない作品ですが、確認したら原作は漫画作品で、掲載誌はゼロサム。あったなそんな雑誌。基本的にノットフォーミー寄りの作品が掲載されてそうだし、ぱっと見の雰囲気はそこまで惹かれることはないデザイン。まぁ、野郎ばっか出てくることは想定できるからね。一番印象が近いのは「最遊記」シリーズあたりかな(あれもゼロサムやね)。

 とはいえ食わず嫌いはよろしくない。試しに黙々と1話を見守ったが、中華ファンタジーをベースにした基本設計は嫌いじゃない。唯一にして最大の難点は「1話目にしていきなり専門用語が出過ぎてて何が何だか分からない」という部分で、展開も無難になんか適当な化け物退治とかにしときゃわかりやすかったのに、そうじゃなくて「1回自軍に降った使い魔みたいなやつが封印を解かれて暴走」→「もっかい調伏」という流れなのでこの世界の中心に何を置いたらいいのかがよく分からないまま話が進んでしまっている。専門用語が漢字ベースの「日本語っぽい」言葉なもんで音だけで聞くとたとえば「ケッサイ」なんてどう考えても「決済」になっちゃってややこしい、なんて問題もある。決してベストとはいえない形でのアニメ化かもしれない。

 とはいえ、たとえば漢字のタームについては最低限の説明は入れてくれているし、脚本を追えばギリギリこの世界のルールは飲み込むことができる範囲ではあった。あとは1人1人のキャラに魅力が感じられるようになれば多少なりとも視聴モチベは上がっていくかもしれない。ちなみに制作は「颱風グラフィックス」というあんまり聞かないスタジオで、「彼女が公爵邸に行った理由」に近い座組みらしい。言われてみれば画面全体にソフトフォーカス入れてるみたいな独特なこの風合いはどっかで見たことがあるかもしれない。雰囲気作りっていうだけなら、決してクオリティは低くないとは思う。

 あとはまぁ、変な二面性を発揮できるけどどこか永井豪テイストみたいな釘宮キャラとかでどれだけ興味を維持できるか。くぎゅうってこういう「男だらけの中にポンと放り込まれるキャラ」やってるイメージがあるんだよな。

 
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ATRI -My Dear Moments-」 6→6

 1ヶ月以上に渡る今期最終評価も今作にてようやくゴールイン。今期執筆された最終評価は42本。前クールの37本からやや増だが、春秋はクールの区切り目なのでこれくらいは順当。50本を上回らなくなっただけでも少し前に比べたら大幅な進歩である。この調子で40本以下を維持できるようになれば多少は意志の力を身につけたと言えるようになる……といいな。さて、次回はどれくらいになるやら。

 閑話休題、今作についても忙しいので最終話感想と一緒くたで申し訳ないが、まぁ、これは別に妥当な判断かな。何しろ、正直なことを言えば最後まで点数は1点下げなきゃいけないと思ってたくらいには内容に不満があったからだ。この辺は感想の変遷を辿ってもらえれば何となく伝わっているとは思うのだが、やはり終盤に向けてシナリオが駆け足になっていたというか、当初「ギャルゲのアンドロイドものシナリオ」に懸念していたある種の安易さみたいなものが滲み出てしまい、そこがどうしても没入感を阻害した。別に開始当初から全く穴がないシナリオだったとも思わないが、それでも序盤から中盤にかけて、夏生がアトリと関係を構築する過程、そして2人が島の住人たちと交流する過程なんかは納得できる粒度で描かれていたし、何よりアトリの可愛らしさを見ているだけでも不満はなかった。

 しかし、やはり1クールに詰め込む負担がでかかったのか、はたまた最初から風呂敷の畳み方をあまり考えていなかったのか、終盤に至る展開がどうにも行き当たりばったりで、ラストのババアからの無理難題、そしてそれに対する夏生とアトリの判断など、「そりゃないぜ」と思うような展開がちらほら見られるようになってしまったことでトータルの評価は下げざるを得なくなった。尺の問題を言い訳にはできようが、それを承知でシリーズアニメにしたのだから、ちゃんと視聴者が「いい話」を素直に飲み込めるだけの下地を用意してほしかった。そこは確実に評価の対象になるのだから。

 そんなこんなで最終話の結局アトリが取り込まれることを了承する展開についても未だ納得いっておらず、「そうしないと終わらないから」くらいしか理由が見当たらないのはダメだ。だからこそ「尻すぼみ感がなぁ」という感想になる予定だったのだが、……まぁ、最後はなんか、いい話風に終わった部分が納得できてしまったので下駄を履かせちゃおうという判断である。何でだろね、我ながらチョロすぎるとは思うのだが、展開に不満を持ちながらラストの消灯式のところでなんかキュッとなっちゃったのよね。そんでその後の再会シーンにも不備はないでしょ。いくらか押し付けがましい感動ではあるが、「まぁ、この完成図になるならしゃーなしかぁ」くらいの評価で落ち着くことになった。多分これもひとえにアトリというキャラの完成度が高く、愛嬌で最後まで引っ張り続けるだけの求心力を持っていたが故の結末なんだろう。

 ギャルゲーアニメで最終的に「メインヒロインが可愛かった」というのがプラス評価になるのは何も間違っちゃいませんからね。そういう意味ではよく頑張ってくれたのかも。まぁ、作中で最強の正妻パワーを発揮したのは結局水菜萌さんだったわけだが……ほんとに強かったなあの子……。

 
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○「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうかⅤ」 ―

 流石にエンディングの映像は頭がおかしいと思う。よくあれで90秒作ろうと思ったな。

 終わらない(のかよ)コンテンツ。気づけば6クール、5期目に突入。ついこないだまで同作者の「杖と剣のウィストリア」が放送されていたことを考えると相当な売れっ子作家、ラノベ業界のレジェンドクラスにまで成り上がった作品。今作はなろうではないが、「転スラ」の放送が終わったタイミングでこれと「リゼロ」がスタートし、「オバロ」が劇場公開中と、なかなかこの辺の重鎮どもが根強く生き残っているもんである。

 4期はタイトルの「ダンジョン」要素が圧倒的大部分を占め、そこで出会いもあったもんでタイトルが全く間違っていないが「そんなこと言ってる場合かァ!」ってなくらいの超シリアス展開と、壮絶な戦闘を描く映像制作の必死さでもってベテラン選手の矜持を守り抜いた。とはいえバトルバトルの展開にどうにも食傷気味だったのは事実で、「ダンジョンなんかほっといて紐神様が見たいだけやねん」という私のような不純な視聴者はちょいと期待外れの部分もあった。

 今期冒頭部分は無事に地上に戻ってきているベルさん御一行。そして見事に「出会い云々」の話を回してくれており、キャラがあまりに増えすぎたこの世界でも浮いた噂があればそれだけでみんなご飯が美味しいんだな、ということがよく分かる。ヘスティアさんとリリの呼吸を合わせた漫才も堂に入ったもので、ファミリアの仲間連中だけでどったんばったんしてればそれはそれで楽しい。というかずっとそれでいいじゃん。

 しかしそうもいかないんだろうなぁ……今期はどういう相手とどういう絡み方になるんでしょうね。フレイヤ組が云々とか言われてもその辺の設定をよく分からんで観ている身には「おんなのこいっぱいでてくるのたのしいです」くらいの感想しか出てこないが、とりあえずヘスティアが話に絡んでくれる展開ならそれでいいや。

 そういえば貴重なあっちゃんぺっちゃんの共演作なのね。

 
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
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