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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 終わらない夢を 鳴り止まぬ歌を 最終話!!!!!!! 何も、言うことはない。

 先週の反省を活かし、今現在この文章をアウトプットし始めたのはまさにリアタイ視聴直後、1727分のことである。その状態でまず書かせてもらうが……石原さん、あんたひどいよ。こんなもん、耐えられるわけがないよ……正直、まだ動悸がひどいです。視聴中はマジのガチでずっと号泣しっぱなしでさ、何度か過呼吸になって危なかったよ。アニメ視聴でここまで追い詰められたの、ほんと久々。こんなん無理だって。単なるアニメの最終話じゃない。過去9年間の蓄積の総決算。そういうデザインにしやがった。そこにはアニメ本編の想いも、盤外のアレもこれも。失礼ながら全部一緒くたにしちゃって。俺の人生の半分ぐらい持ってかれたみたいな、そんな心地。

 ほんとズルい構成だったわね……まさかの3年まとめてプレイバック。ひととせの歌じゃねぇじゃん、みとせの歌じゃん。ほんでこれだけのハイカロリーアニメ、9年の歴史を二十数分に押し込んでみろや、そりゃ名シーンしかねぇだろ。またその詰め方に容赦なくてね……ユーフォに罹患した時間が長ければ長いほど、今回のエピソードは後を引くぞ……こんなもんまとめられるわけねぇんだが……。

 ほんとは全キャラ拾いたいくらいなんだけど、一応「3期の最終話」という定義づけでなんとか形を作っていこう。それでも全カットスクショ必須みたいな超ド級のカロリーだったわけだが……みなさんもきっと今回のお話は号泣しながら見守ったことと思うんですが、最初に涙腺がぶっ壊れたシーンはどこでしたか? 私はね、久石奏が窓を開けたシーン。あの窓はさぁ……そんな露骨なことあるかい……。かつて鎧塚みぞれが開けられなかった窓。久美子が容易く開けて「窓を開けるのが上手」と褒められた窓。その窓を、久石奏はガタガタと苦労しながらなんとかこじ開けた。その様子は当然みぞれとは違うし、久美子とも違う。窓の向こうにいるのは黄前久美子と、黒江真由。奏は必死に「窓を開けよう」ともがいてるんですよ。その結果が今回の総決算をまるっと飲み込む暗示になっている。間違いなく今シーズンのMVPは久石奏。大会本番前の猫パンチも可愛くてなぁ……次の時代のユーフォはお前が引っ張っていくんだ。黄前部長の意思を、そして黒江真由の信念を、次代へ引き継いでくれ。

 そしてなんと言ってもその黒江真由だ。前回で憑き物が落ち、本当の意味で北宇治の一員になれた真由。本当に今回はこれまでと全然違う描かれ方になっててさぁ。4人でカレー食ってるシーンの穏やかなことと言ったら。もはや彼女と他の部員たち、そして久美子との間に「一線」はないのだよね。彼女が紡ぎ上げた麗奈とのソリ、本当にお見事でした。彼女も今期の裏MVPですね。

 あとは3期を象徴する求ってキャラもいるんですよ。彼については本当に「よかったねぇ、よかったねぇ」とそれだけなんですけど。男子三日あわざれば。いや、改めて見ると緑輝もこの3年でちゃんと成長してたけどね。

 演奏後1人涙を流していたのは葉月。そういえば彼女が壇上で演奏してるシーンをちゃんと見られたのは今回が初めてだったのか。万感の思い、彼女こそがこの3年での成長譚を象徴する主人公だったのかも。来年は多分美玲が部でも重要なポジションを担ってくれるだろうから、チューバパートの未来も明るいんじゃないかな。

 そのほかにも回想シーンでのあれこれがあって情報がパンク状態なのでまた改めて視聴しなおしたいとは思いますが……個人的に「マジで勘弁しろ」と思ったのは歴代部長の敗北シーン詰め合わせ。優子ぉ……お前の夢が叶ったんだよぉ。後輩たちがやってくれたんだよぉ……お前の指導のおかげなんだ。ほんとにそこは誇りに思ってくれ。ほんで晴香たちと一緒に会場に来てねぇ田中あすかな。まぁ、お前はそれでいいや。回想シーンのカロリーが高すぎる。

 大吉山はきっちり全部詰め合わせだったのでそれだけで麗奈が麗奈。金賞発表時の3年前との綺麗な対比。周りには一緒に祝福してくれる仲間もたくさん出来た。最後まで「特別」であり続ける彼女が、大好きのハグできるのはやっぱり久美子だけ。

 お疲れ、黄前久美子。ラストシーンの語り口が完璧だったよ。ヘアピンズルいよ。やり切ったよ。幸せだったよ。本当にありがとう。

 
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 叫び続けろ! 最終話! 俺たちの戦いはこれからだけど借金は勘弁な!

 見事なおれたたエンドなんですが、内心すごくホッとしてます。先週までで何度か触れてるんだけど、本作のタイトルは「cry」なんですよ。世紀の問題児・井芹仁菜が何かに噛みついて、駄々をこねて暴れ回るからこそ成立している作品。それがトントン拍子でメジャーデビューまで果たし、因縁の相手であるヒナとの雪解けまで果たしてしまっては、もはや仁菜は叫ぶことがなくなる。ロックンロールが鳴り止んでしまうと、それが不安だった。でもまぁ、作り手側がそんなことを承知してないはずもなく。

 渾身のメジャー1曲目はどうにも鳴かず飛ばす。桃香は自分のせいだと言っていたが、今のご時世、何が流行るか、何が流行らないかなんてほんとに水物ですんでねぇ。三浦さんも謝っていたけど、宣伝方法とか、いろんな側面から壁にぶち当たるのはしょうがない。商売として見た時には損失は如何ともし難いが、まぁ、別にこれでおしまいというわけでもなし、次へのステップと考えれば必要経費とすら言えるかもしれない。

 しかし井芹仁菜はそれでは止まれない。「売れると思ってたのに」「伝わると思ってたのに」と駄々をこね、周りに迷惑をかけまくる。そしてそんな彼女の行動をいち早く予期していたのが、旧友(と言ってしまっていいだろう)ヒナであった。「どーせ仁菜ならこの状況でジタバタしているだろう」とひやかしに出向き、目の前にニンジンをぶら下げるふりをしてニンジンはむしろ取り上げたような構図。多分、ヒナ視点ではああやって釣っておけば仁菜が申し出を蹴ることくらいは織り込み済みだったんじゃなかろうか。その後のメンバーたちの分析もそんな感じだったし、実は仁菜同様にヒナの行動原理もバレバレだったりする。確かにダイダスからすれば、仁菜たちが折れてイベント参加が2DAYSになったとて得こそあれデメリットはない。仁菜を説得できるくらいにトゲトゲの他のメンバーが理知的であるなら肩透かしだが、それはそれで今後の付き合い方を考えるまで。今後、「ラスボス」井芹仁菜を取り扱う上でちょうど良い資金石となった。

 そして仁菜目線ではそんなヒナこそが「ラスボス」。どれだけ説得されようと曲がったヘソは前を向かず、「私がやりたいことをやる」「みんなそれでいいって言ったじゃん」とゴネまくり。普通に考えたらメジャーシーンにいちゃダメなくらいに発想が子供だし、4対1の構図ならねじ伏せられても文句は言えない。しかし、誠に遺憾ながらこれが仁菜なのである。桃香たちも、それを了承した上で今ここにいる。呆れながらもどこか嬉しそうに、暴走列車・仁菜の先導に従うのである。智ちゃんのツンデレ具合がいつも以上でしたが、彼女もだんだん仁菜に振り回されるのがクセになってきたのかもしれませんね。

 そうして暴れることを優先し、無事に「Cry」の対象が見つかったトゲトゲ。でもクレバーな面々はちゃんと社会的なけじめもつけるために三浦さんへ持って行った退所届。メジャーにあるまじきバンドなので、メジャーからはドロップアウト上等なのである。再び身寄りをなくしたくせにどこか晴れ晴れとした面々はもはや、仁菜に生えた「トゲ」を押さえ込むつもりもないのだろう。仁菜が桃香の歌に惚れ込んで人生の転機を迎えたように、今後もトゲトゲは世間様に小指を立てていくのである。

 To Be Continuedは聞こえるかい?

 
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「怪異と乙女と神隠し」 6→5

 「Unnamed Memory」と並ぶ、今期2つ目の愛憎こもごも作品。愛憎っていうか、「ダメなとこがあるはずなんだけどうまいこと何がダメなのか言語化できない作品」。

 途中までの感想でその辺りにはある程度肉薄しているはずなのだけど、ゴールに辿り着いた現在でも、何がひっかかっているのかは定かでない。そして今作の引っ掛かりは多分「Unnamed Memory」とは全然違うものだろう。

 まず好きなところから確認していくと、そもそも私は怪異譚は好きだ。正確には「妖怪」っていうテーマが大好きっていうだけなんだけど、「ダークギャザリング」に続くホラー(風味)作品ということで期待はあったし、怪異の取り扱い方も決してなおざりではない。いわゆる「現代怪談」に伝統的な妖怪像を重ねる語り口はちゃんと本作のオリジナル要素になっている。また、キャラの立て方(あとデザインそのもの)も好みのタイプだ。メインヒロイン・団地妻の造形が極まっているところが一番わかりやすいが、それ以外にも乙ちゃんや畦目先生、のどかのキャラなどはいい具合にフックが効いていてキャラものとしても楽しい部分が多い。古来より怪異譚とエロスは切っても切れない関係にあり、あけすけなエロ要素だって楽しい要素だと言えるだろう。トータルすればプラス要素の印象が強い作品なのだ。

 その上で「なんかアニメの質がよろしくない」と思ってしまうのはなぜなのか。まぁ、単純に作画リソースが不足してるシーンが散見されたというのもあるが、それ以上にアニメで描いている世界の「足りない」感じが足を引っ張る。単なる説明不足というのではない、まるで製作者の意識から因果が欠落しているような、足下の覚束なくなる不可解な筋運びがどうにも馴染まないのである。この現象が起こっている理由については2つほど考えてみた。1つは、怪談特有の「不安感」を煽るためにあえてどこかで「通常の」演出からズラしているという理由。起承転結の全てを追いかけた上で何かしら不安が残るという作劇は例えば「世にも奇妙な物語」とか、同じアニメなら「闇芝居」とか、そうした作品でもよく用いられる技法だと思うが、それが今作では意図的に「伝わりにくい」ものとして現れているという考え方だ。こちらの場合、私が飲み込みづらそうにしているのも制作側の意図通りという可能性があるわけだが……狙い通りの効果なのかは謎。

 そしてもう1つ、こちらもシンプル過ぎる考え方なのだが、漫画原作をアニメにするに際し、「間を埋める」作業を怠った結果であるという可能性。この可能性に言及した理由は、こないだKindleの無料分があったから原作1巻だけ試し読みしたためだったりする。少なくともコミックを読んだ印象として「何かが欠けている」という感じがなかったので、「アニメにする際に何かが不足したのでは?」と考えたわけだ。よく「漫画原作のアニメ化はコマとコマの間を埋める作業」なんて言ったりするが(そう単純なもんじゃないというのは承知しているつもりだが)、今作はあまりに素直に原作をスライドさせたため、メディアの違いに不具合が生じてしまったというのは無い話ではない。……ただ、普通に考えてアニメスタッフがそんな基礎的なことを分かってないはずもないので、これもまたすっきりしない考え方ではある。実際、そうした作品だったら過去にもあったはずで、なんか違う印象はあるんだよ。

 ……結論は「よぅ分からん」にしかならんのだが……なんか勿体無いアニメ化だったな、というのが正直な印象。でも、原作はちょっと欲しいとは思ってます。千和猫がどうなってるのかが気になる。

 
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「喧嘩独学」 5→5

 なんか、思ったよりもセオリー通りの作品だったので意外性はなかったんだけど、土台部分の王道設定に文句をつける筋合いもないので、これはこれでいいのかしらね。

 視聴開始時に期待したのは、原作が韓国の漫画ってことで「日本の漫画にない予想もつかないもの」が出てくること。残念ながらその部分にとびきりの驚きなんてものを求めるのは高望みが過ぎる話で、およそのデザインはマガジンなんかで育まれてきた「へなちょこ喧嘩漫画」であり、私はこれを個人的に「刃森尊フォーマット」と呼んでいる(それより前にもあるかもしれないけど、まぁ気にすんな)。本作はなんか久しぶりに純正の刃森尊フォーマットを堪能した気がして、主人公のキャラ設定なんかは本当にお手本通りだし、最初にちょっと期待した「動画配信者」という設定も、主人公の自己顕示の表れの1つとして使われ、「怪しげな師匠」枠として使われたことで類型の上に乗った。そう考えると、残念ながら斬新さという面では今作は期待に応えてはくれなかった。

 ただ、それはこっちが勝手に期待したことであって作品に責任は無い。そうして設定された舞台の上でやれそうなことは至極真っ当に表現してくれていたし、類型とはいうものの、やはりネットでの動画配信を絡めた諸々はいかにもな現代劇に仕上がっており、要所で皮肉も効いている。私が中学生でこれがマガジンで連載してたなら、そこそこ楽しんで読めたんじゃなかろうか。また、配信者という側面に絡んで本作最大の売りは多分カネゴンの存在。いわゆる「いい具合にサポートしてくれる悪友」ポジションなんだけど、打算と狡猾さがいい具合に混ざっていて刺激を絶やさない良い狂言回しになってくれていた。マスコットがわりのアキの存在もよいアクセントになっており、個人的にはあの口調で話すファイルーズキャラはなんか妙な納得感があった。

 しいて要望をあげるとするなら、新番チェックの時から書いてるのでしつこいと思われそうだが、せっかくの韓国作品なんだからもっと韓国らしさを出してくれてもよかったのに、という部分。対戦相手にテコンドー選手・韓国相撲選手なんて出てくる時点でもはやローカライズの意味は無いんだし、いっそ全力で韓国文化にコミットしてくれた方が新しい刺激も多くなったと思うんだけど。その辺の出版業界の流れがいまいち分からんのよな。

 
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「転生貴族、鑑定スキルで成り上がる」 4→5

 「なろう→完走→2期決定」というループはまだまだ続く。何がキツいって、分割でスパンを置かれると、印象が似通ったなろう作品はほんとに区別がつかなくなることである。

 などとネガティブな印象から入ってみたが、その割に加点してるあたりがダブスタクソ評価ではある。でも、今作を貶すのは簡単だがそれはそれで責任を果たしたクリエイター陣に申し訳ないな、という気持ちを優先させてもらった。アニメとしてはね、割とちゃんと出来てたんですよ。枠としては「第七王子」とだいたい同じで、「引き続きいかにもなろう的な設定もテイストも好きではないが、作画作劇を含めアニメとして不備はないし、頑張って描こうとしている要素は評価できる」というもの。多分、この作品をアニメで表現しようとした時に割と上振れしてる完成度だとは思うんだよな。

 「なろう的な設定が好きではない」とは言ったが、個人的に今作で一番気になるのはタイトルにもある「鑑定スキル」の使い方そのもので、身も蓋も無い話だが、「鑑定スキル」の設定って面白さを何一つ加えてないとすら思っている。考えてもみてほしい、基本的に今作は「どんどん仲間を増やしてのし上がっていく」というワンピースタイプの物語構造なわけだが、「仲間を増やす時のエピソード」って、一番盛り上がれるチャンスなわけじゃん。ゾロが泥だらけのおにぎり食ってるのを見て勧誘を決めたり、サンジが海賊相手に暴れ回る様子を見て惚れ込んだり。そういう「一番描きがいがある」初登場シーンの「新キャラの強み」を、本作は「鑑定スキル」の一言で片付けてしまうためにことごとくオミットしてしまう。出会いの鮮烈さを描く必要がなくなってしまう。マジで1話目時点ではそこに納得がいかず、最初の忠臣・リーツは「うわぁ、すごいステータスだぁ、金積むからうちに来てよ」というのでハイおしまい。ドラマも何もあったもんじゃないのだ。

 でもまぁ、そこから仲間の数が増えるにつれ、流石に物語を構築する手段としてリスクが大きすぎると思ったのか、それともほんとに「鑑定スキル」ってのがなろう的テイストに合わせるためのとっかかりでしかなかったのか、その後の出会いと勧誘の物語は割と真っ当なストーリーラインに乗っている感はある。決して新鮮さは無いものの、これならジャンプに掲載されてるセミワンピース作品みたいな扱いでストレスなく読み進めることはできそうだ。

 そして、仲間を集めてしまったらもはや鑑定スキルなど意味がなくなってしまいそうなものだが、それでも今作は2期をやるらしい。こっからどこまでオリジナル要素を展開できるかで評価が決まる。そういう意味では、とても楽しみな続編になるかもしれませんな。

 
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「デート・ア・ライブⅤ」 ―→6

 「死神坊ちゃん」が足掛け4年の完結だというなら、こちらはなんと11年。クソでか大団円が押し寄せるシーズンとなった。

 当然こちらも年季の長さを含む御祝儀評点ではあるのだが、こんだけの長きにわたる旅路、最終的にきちんと形を成したエンディングを迎えられたというのはそれだけでもありがたい話ではなかろうか。道中で制作スタジオを4つも渡り歩くなんて、そんな因果な作品は他になかなか例がない。そのくせ、道を見失うことなくきちんと通底したものが感じられ、話が大きくなりすぎたクライマックスに至っても、最後の最後まで「危険なデート、始めましょう」という初期の設定を活かしてくれているというだけでもなんだか嬉しくなってしまう。1つの作品内ですでに「郷愁」を感じさせるほどの時間が経っているというのもとんでもない話だが。

 ぶっちゃけ映像部分についてはそこまでびっくりするもんではない。CGモデルをうまく併用したGEEKTOYSの作劇は省エネを果たしながらうまいこと作品世界を成立させているので文句の出るもんでもないが、「なんかどっかで見た雰囲気だなー」と思って見てて「あっ、あれだ、『てさぐれ』……」って思った時点でなんか省エネ要素が割と露骨に見えてしまった。いや、別に悪いことしてるわけじゃないんだけどね。まぁ、落とし所はここか、くらいのもの。でも、そうしてダイナミックに省エネを果たしたことによって、10人ものゴタゴタヒロインズが画面内を所狭しと飛び回り、少ない機会でなんとか見せ場を作ろうと奮闘している様子は好感が持てる。まぁ、新番チェックの時に見た通りに十香の特権的な立場は完全に剥奪されて1/10になってしまったけどね……今作は多分それぞれのヒロインに個別にファンはついてそうだし、贔屓をなくしたのはむしろいい方向なのかも。いや、狂三さんだけは特別扱いでいいと思いますけどね。

 そして、ラストを迎えるにあたり編まれたストーリーラインも実は結構いい感じ。設定としては狂三さんのおかげで世界線の処理については「どんなことやっても合法」になっちゃったもんで割とありがちなセカイ系のグルグルだった気もするんだけど、それでも満を持して登場した令音さんの設定は胸踊るものがある。ほら、オタクくんってやっぱ「ナンバーズのゼロがこんなところに!」みたいな設定大好きじゃないですか(クソデカ主語)。改めて1期から振り返った時に彼女の言動に整合性がとれてるかどうかは知らんけど、このクライマックスだったからこそ、「11年も散逸的に垂れ流し続けた死に損ない作品」ではなく「11年目にしてたどり着くべきゴールにようやく辿り着いた大河ロマン」に見えるんですよ。多分10年前の俺に「そのアニメ、なんだかんだで最後はいいアニメだったよ」って言っても多分信じてもらえないだろうな。

 ひとまずここまで作品に携わった方々全てにお疲れ様。今後も折を見てどこかで狂三ちゃんの声が聴きたくなる時がありそうだなぁ。まじひくわー。

 
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「声優ラジオのウラオモテ」 4→4

 なんかこう、視聴中は終始「貴様にとって、声優とはなんなのだ?」って問い続けられているみたいで、訳のわからん小っ恥ずかしさや居心地の悪さを感じる作品でした。なるほど、「厄介」声優オタクってこういうことをいうんですね。ここでなぞなぞです、水陸両用の声優オタクってな〜んだ? 答えは末尾。

 全くもって俺が苦しむ必要はないのだが、「このアニメを評価しなきゃ→声優の扱い方を評価しなきゃ→そもそも俺は声優をどういう対象として見ているのだろう?」みたいなルートを通ると訳がわからなくなり、この作品を褒めても貶しても気持ち悪いし、「お前はどうやねん」の一言で何も言えなくなるような閉塞感がある。見えない壁にぶち当たりまくる謎の自家撞着。ほんと、我ながらイカレた思考回路だ。

 とまぁ、前置きしたので何を書いたとしても私のことは置いといて許してほしいのだが、正直に言えばあんまり好きな作品ではなかった。そもそも映像がショボかったのでアニメとしてのクオリティの低さを理由にしちゃえば手っ取り早いのだが、それを差し引いてもなんか気に入らない部分がある作品だった。なんだろね、多分「声優オタクは声優オタクとしてこっそり生きてるから、わざわざ作品で大っぴらにテーマとして取り上げずに湿った石の裏とかにいるのをそっとしといてほしい」みたいな感情があるんじゃないかな。別に「声優は裏方商売なのだから表に出すな」みたいな言論に賛同する気は全くないのだが、こうして改めて「声優とオタク」みたいなテーマを大上段に振り翳してピックアップされると、「てめぇ、表出ろ」みたいな感情が湧いてしまう。

 そしてこれはものすごい問題発言かもしれないのだが、この作品を見ても、別に作者はあんまり声優のことが好きだとは思えないんだよな……。いや、別に必ずしも描くテーマを好きである必要もないんだけど……「そんなオタクがネットで拾ってくる妄想みたいなネタで作品書かなくてもよくない?」と思ってしまう。この感情は渡辺の引退騒動あたりで一番高まって「声優業界、これがもし実態ならほんと救われないな……」と寂しい気持ちになったし、ラストのやすみの「声優としての成長譚」も非常に紋切り型で、「声優を主人公にした物語って、やっぱこれくらいしかやり方ないんだろうな……」と残念に思う。本気でこれをアニメ作品にするなら、メタ構造そのものを利用して何かここでしかできないようなとんでもない演出で見せてほしかったところ。いや、どうしたらいいか具体案はないけどさ。少なくともラスト付近の話を見て、聴いてても、別にやすみが成長したって感覚は得られなかった気がしません? そこの説得力を出すのって、これだけメタを意識しちゃうメディアだとほぼ不可能だと思うんだよなぁ……。

 よかった点は、一番あけすけにやすみにダメ出しする先輩プリキュア声優みたいな人たちのキャスティングです。「確かにこの連中が現場入りしたら現場の連中に嫌な緊張感走りそうだなぁ」みたいなところが最高です。いや、多分現場では優しい先輩に違いないですよ。えぇ(こないだTwitterに富田美憂と絡んでる写真あげてくれててヲイってなった)。

<正解:アッガイ声優オタク>

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 ファイッッッッッッ        ティンッッ! どうも僕です! ファイナルです! 現地組いいなぁ!(鳴き声) 

 行きたかったけどねぇ、日程的に流石に無理だったんで今回は配信でご容赦。地方公演と違って東京はちゃんと配信があるのは感謝せんとね。明日も追いかけさせてもらいまっせ。

 それにしても……肝心のファイナル初日にぎっくり腰をやらかすボーカルがいたんですよぉ。(なぁにぃ?! やっちまったなぁ!!)

 そんでさ……ぎっくり腰やらかしたその当日に、思いっきりフルスペックでパフォーマンスをやりきるボーカルがいたんですよぉ。(なぁにぃ?! やっちまうのかい!!)

 というわけで、公演当日に「腰をやりました」という公式アナウンスが出る相羽あいな。「腰を痛め」っていうアナウンスだけだったし、パフォーマンスを見る限り大した影響もなさそうだったから軽傷だったけど一応のアナウンスだったのかな、って思ったら、最後に思いっきり「ぎっくりやらかして」ってCOしてたやんけ。ヤベェって。幸い私は未だ人生においてぎっくりはやらかしたことないんですが、まぁ腰いわしてる時のしんどさってのはなんとなくは知ってますよ。マジで動けなくなるともいうじゃない。そんな状態で当日にライブするって……満身創痍のプロレスラーみたいなマインドだな!(なんでだろうね!) ほんであんだけちゃんと歌えりゃ大したもんやで。そりゃま、普段よりは高音で出しづらそうにしてるシーンは多かったけどさ、この程度で乗り越えられる方がバケモンだと思うけどね。あんま歌わない人はわからないかもしれないが、歌う時ってどうしたって腹筋使うから、腹圧上がるのよ。そん時の腰への負担って想像以上だからね? 最後にゆっきーから「イテェって言ってたね」って突っ込まれてたけど、その程度で済むんかい。あいあいのフィジカルで乗り切った感があるこのファイナル初日、明日までの快癒を望みつつ、とりあえず波乱の幕開けである。

 

 

<以下、相変わらずセトリの役割を果たすつもりはない。あと明日もあるので今日は軽めに触れるにとどめたい>

 


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「アイドルマスター シャイニーカラーズ」 5→4

 素通りでした。引っ掛からんかったなぁ。

 そもそもが「アイマスはあんまり……」という姿勢なのでどうしたって受け入れるためのハードルは高め。以前は「U149」がそのハードルをとんでもねぇ方法で乗り越えてくれたわけだが、直近の「ミリマス」は残念ながら届かず。「キャラ多いがな」というのでアニメシリーズで飲み込むには至らず。今作についても同様の懸念はあったが、ぼんやりした印象だけでいうなら「ミリマス」よりもさらに入ってきた要素が薄かった気がする。やっぱ新規のアイドルIPへの参入ってのは並々ならぬカロリーが必要なのですよ。

 「ミリマス」と比較すると、本作はより「アイドル」というテーマの言及が徹底しており、まじで作中ではアイドル業しかやっていない。いや、「ミリマス」もそうだったかもしれないけど、もうちょい脇のドタバタというか、すちゃらか要素はあった気がするんだ。ただ、それはふざけてて世界観を揺るがせにする展開だったかもしれないが、少なくともよく分からん状態でアニメを見始めた新規層からすれば「味変」にはなっていた。1人1人のアイドルへ興味を持つためのきっかけを産むためには、多少なりとも無茶はしたほうがよさそうだ。

 対してこちらの作品は、そりゃもうみんなアイドルである。やってることといえばレッスンレッスン本番レッスンレッスン本番。そこにアイドルに対する本気度合いは窺えるが、1クールのアニメシリーズの中での刺激はだいぶ不足気味。そして決定的なのは、みんなして「頑張ってアイドル目指します!」のキャラばかりだと、そりゃキャラの識別なんてできなくなっちゃうわけで。人数はミリマスとそこまで大きな差があったとも思わないのに、より個々の印象が薄くなってしまったのは、とにかくひたすらストレートのみで勝負しようという潔さの代償。「アイドルとしての彼女たち」が見たかったファン層からすればライブシーンなんかはもちろんご褒美なのだろうが、まだ名前すら認識してないユーザーからしたら「同じような画面」である。

 振り切ったCGデザインも認識阻害の一要因だったかもしれない。それこそライブシーンで顕著だが、みんなしてモーションが同じだし、表情も一緒なのでせっかくのライブシーンに個性が発揮されない。これ、前にもどっかで書いたかもしれないんだけど、アイドルアニメの大きな矛盾なのよね。人数の多いユニットってパフォーマンスの評価軸の1つに「統制」があるから、もし生身の人間だったら「みんなの動きが一部の隙もなく揃っている」って間違いなく美点なんだけど、これがCGアニメキャラの場合「みんな同じ動きしてる」って単なる描写のサボりになっちゃう。この部分をブレイクするにはなんとかして個々のモーションを飾り立てる「動き」以外の要素を見出すしかないのだけど、少なくとも今作はそれが見つからず、まるでロボットのような大量生産ラインライブになってしまった。そりゃ覚えられないよ。

 「CGだから」とかそんなとこに文句つけるつもりは全くないのだが、すでにアイドルアニメは飽和の時代を超えて、何世代目かの新時代に突入している気がしている。残念ながら、今作はその新しい時代に追いついた感はなかったということ。……アイマスへの参入、ハードルたけぇなぁ。

 
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子
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