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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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○「転生貴族、鑑定スキルで成り上がる(第2期)」 ―

 時は流れ、やってくるのは次なる新番チェック。1度回り始めた水車は回り続けねばならぬのだ(キン肉族格言)。ただ、今期はこれまで以上に2期ものが多いらしく、「1期で切ったからハナから視聴しない」作品が数本あるおかげでちょっとスタート本数が少なくてすみそうだし、続編ものは全部点数をつけない決め事にしたので数字を悩まなくていいのがちょっと楽。

 こちらの作品は「実になろう的だが、最低限の人の心は感じられるレベルだった」というので1期の最終評価が「並」だったので視聴は継続予定。1クールの休止を挟んでの再開という模範的な分割2クールの展開も記憶がなくならない程よいタイミングで繋いでくれているので視聴自体にマイナスの印象はない。まぁ、あとは事前にどこかの誰かが提供してくれた情報にあった「今期もなろうは多いで」という事実をどう受け止めるかだな……。

 懸念があるとすれば、1期から気になっていた「鑑定スキル」というものの有用性が、この2期に至ってどのように扱われるか。今作における鑑定スキルは人材のポテンシャルを見出してチート級に強力な配下を手に入れるための道具なのだが、1期の時点で欲しい人材は割と集めてしまった気がするんだけどどうなんだろう。最初に白兵戦用の近衛兵、遠距離戦用火力としての魔法使い、さらに軍師の少年になんでもできる万能の天才騎士(あと超人脈と超諜報の隠密)。およそ船に乗せるべき人員は揃った気がしていて、ここからコックやら楽師やらを乗せる意味があるのかどうか。実際、1話目では決め技のはずの鑑定スキルを一切使っておらず、頼れる部下連中に「あとは任せた!」と任せっきりでオート進行にしてある。まー、「見出してきた人材が名声の拡大再生産をしてくれる」というのは本作の狙っている通りの形なので、あとは主人公はどっかの会議室にでも座ってるだけで、他の連中が格好良くいろんな問題を解決しまくればそれはそれで成立するのだろうが……どれくらい面白くなるもんですかね。

 当然1期とスタッフは全く一緒で、1期同様に作画自体のクオリティは安定。なんか陰の当て方というか、キャラを描く線の取り方みたいなものに独特の風合いがあるんだけど、1期からこんな感じだったかね? あとは女の子が可愛く描けてればそれでいいか。ついこないだ「生天目ボイスの女騎士」が散々酷い目に遭う映画を見てきたもんだから、今作の飲んだくれ騎士もなんか可哀想な目で見てしまう。

 
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「杖と剣のウィストリア」 4→4

 面白くはないよなぁ……。逆にこれでなろう作品じゃないということがいまだにびっくりなのだが……。

 一応映像的な部分への評価もあるので据え置きにしているが、筋立ては何一つ心踊る部分はなく、例によってあの手この手で主人公を不当に虐げることに躍起になっているため、馬鹿はより馬鹿に見えるし、マウント取る側も馬鹿なままなのでどのキャラにも救いはない。一応なんか裏がある要素を匂わせ続けたるみるみキャラあたりは興味は惹かれたのだが……別になんもなかったしなぁ。

 結局1話で抱いた印象が全てで、「魔法だけが評価の対象になる世界で不当に虐げられるフィジカル系主人公」って、つまりは「俺、足速いんだが?」ってだけでマウント取ろうとする小学生みたいなもんじゃん。殴っていうこと聞かせりゃいいのに虐げられることを受け入れ続けて、その果てに「実際は超強いからちょっとずつマウント取りに行きます」って性格最悪にしか見えないのよね。いや、もちろんその行程で色々と理由づけしてるのは分かるけどさ、スタート時点で抱いた疑問というか不信感を拭うことなくなろうテンプレで突っ走ってる時点で外側に何を飾りつけようと響かないのよ。

 まぁ、どんな冒険も全部最終的に単位に換算されるっていう地獄の大学生生活の台詞回しはいちいち笑っちゃったけどね。日本の大学でも、単位が足りない大学のためにダンジョンを用意してあげるといいと思います。就職面接で何ていうんだろうな。

「学生時代に打ち込んだことはなんですか」

「火炎魔法です」

みたいなやりとりを現実で見せてくれ(現実とは?)。

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「逃げ上手の若君」 6→6

 これ、まだ2期発表ってされてないのか。ジャンプ漫画だし原作ストックあるし、てっきり分割前提だと思ってたのだが、まだ定まってないのかね。まぁ、どう考えてもここで終わる作品ではなかろうが。

 とりあえず1クール作品としては一旦幕引き。さっぱり終わった感がないところで切れてしまったのは勿体無いが、余計な帳尻合わせとかアニオリ展開で調整しないあたりは、むしろ続編前提の構図にも見える。「シャドーハウス」の時みたいに無理くり1クール作品としての体裁を整えようとするとあとあと面倒だからね。

 1話目時点での鮮烈な印象もそのままに、テンションもクオリティも落とさず走り切った1クール。面白くなるだろうという期待はあったが、ちゃんと応えるのは案外難しい。原作力があり、さらにスタジオの力もあり。これこそが予算も人材も潤沢にあるジャンプ漫画の勝利の方程式だ。CloverWorksは今後ともジャンプ漫画の品質保証として重用され続けるんでしょうかね。ちゃんといい作品を見極めて作ってくれるなら大歓迎だよ。

 本作の特徴である松井優征節というか、とにかくクドくなりがちなギャグのテンションを取りこぼさずに1つ1つアニメに乗せていく作業は、実は言うほど簡単ではなかったはず。「アニメ化にも向けていろんなネタを仕込んでいる」ってのが原作者の強みではあると思うのだが、少なくとも漫画として描いている時点では「数打ちゃ当たる」というか、画面狭しと思いついたネタを詰め込んでいるはずで、同じことをアニメで全部やろうとしたら容量の関係で破綻してしまう。そこをうまいこと取捨選択し、さらにアニメ映えするような時系列で並べ立てるってのはまさに脚本家の、そして演出家のお仕事である。さらにそこにたっぷりのメタ演出や実写素材を取り込むなどのやりたい放題で作品の持つ「はっちゃけ」感を増しており、「ぼざろ」あたりでも見せたスタジオの奔放さを示してくれたように思う。

 というわけで2期は必須だと思うんだが……どうなるんでしょうかね。ちなみに毎度の余談として中の人の話に触れておくと、今作が最序盤から一気に「ショタ作品」として加速したのは映像のクオリティもあるだろうが、やはり中の人である結川あさきの手柄が大きかったはずだ。同じくCloverWorksの仕事だった「トラペジウム」で鮮烈に銀幕デビューした若き才、ここから飛び出してくるんでしょうかね。

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 なんで! 春日影! やるしかない!

 やぁ、僕だよ! 劇場アニメ月間もとりあえず今作で一旦終わり。なんか忘れてるかもしれないけど、とりま現時点で予定してるのは今作の後編だけである。この作品は観ることは確定してたんだけど、いわゆる「総集編映画」かなー、と思ってそこまで期待はしてなかった。まぁ、「ぼざろ」だって総集編で久しぶりに観て満足してたし、同じくらいの撮れ高があればそれでいいや、と思っていたのだが……。

 想像以上! これを総集編だと宣伝するのはなんか勿体無いよ。そりゃ完全新作じゃないし、総集編なのは事実だから過大広告にするわけにはいかんけど……ここまではネタバレしてもいいと思ってるから書いちゃうけど、2時間映画のうち最初の30分はまるまる新作だよ!? もう、それだけでファンならマストアイテム。テレビシリーズが傑作だったのは疑いようがないのだから、それを改めて見直せる機会&更なる深掘り、これを観ずにMyGO!!!!!は語れまい。ダイレクトマーケティングなんぼのもんじゃい。これは観といた方がいいよ。あ、あくまで「ファンの人は」だけどね。総集編だと思って取りこぼしたら失うものは多い、という警告だけしとくからな!

 

<というわけで以下ネタバレ注意だけど、まぁ、楽奈の話です>

 


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「天穂のサクナヒメ」 6→5

 途中までの感想で薄々お気づきとは思いますが……「勿体ないなぁ」というのが素直な感想ですね。素材自体はもっと伸びる要素があったと思うんだけど……。

 というわけでサードインパクト! P.A.WORKS大好きおじさんだよ! 最終的に今作が一番P.A.の期待を背負うものになるとは思ってなかったけども。3つの作品を同時に展開して、その全てが全然違うテイストで画面を作っているってのは(成否は別として)やっぱりすごいスタジオなんだよな、という贔屓丸出しの結論は出しておきますね。

 今作のアートワークも、いいバランスで作品世界を作り上げてくれていたと思っている。多少デジタル感強め(いや、今のご時世のアニメ作りなんて全部デジタルだけどさ、なんかこう、雰囲気がさ、伝わって)の画面構成は、原作がゲームであるっていう前提が分かりやすく伝わってくるし、その上でCGアニメにありがちな硬さや冷たさは極力廃し、また新しい「動かし方」を模索してくれていた。そういう意味では、今作は1つの道標として残しておく意義のあるものにはなったと思う。

 しかし、そうして作り上げたデザインワークを、もっと長いこと見ていたかったわけで……まー、結局いつもの結論になってしまうけど「尺がどうにも」って話よね。序盤はあんまり気にしてなかったんだけど、ココロワ騒動あたりから「なんか話飛んでね?」みたいな瞬間がちょいちょい出てくるようになって、最後の展開なんてそりゃもう駆け足、全速力。ゲーム的というか、物語的なお約束があるから何が起こってるかが分からないってこともないのだが、怪物退治の英雄譚なんてテンプレはそのディティールでどう個性を見せていくかの勝負なわけで、肝心なところを勢いで誤魔化されても流れ作業にしかならんのよ。最終的にかいまるの存在とか、あまりに他の流れと噛み合わんで完全に浮いてたしな……。

 まぁ、多分制作側からしたら「いうて2クールにされたらお前ら絶対途中で飽きるだろ!」って話もあり(そしてその可能性は高く)、ほんとにシリーズ構成ってのは難しいもんである。もちろんそれをわかった上でアニメを作ってるんだから言い訳にはできないけどね。とりあえず「ゲームが面白そうだなぁ」って改めて思わせてくれた部分は素直に評価して、販促品として成立していた部分に満足しましょう。まぁ、俺ゲームハード持ってないからやれないんだけどな。

 
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「この世界は不完全すぎる」 5→5

 最終回だけ観たらギャンブルアニメみたいになっててワロタ。まー、いろんなテイストがあるってのは悪いこっちゃなかったですけどね。

 なまじ最初の展開を知ってたもんでそこまで真剣に張り付いて見てたわけじゃなかったけど、原作の雰囲気は丁寧に再現できてるアニメだったんじゃないでしょうか。面白いのは、作品世界自体が「バグだらけのゲーム内」なので、描かれた世界が半端にリアリティを喪失したとしても、それがアニメの不具合なのか設定なのかよく分からないってところ。仮想をどこまでも仮想としてのみ飲み込める世界ってのは、アイディアとして一本立ちした部分でしたね。

 ただ、この制限の無さというか、世界の不安定さみたいなものは一長一短でもあり、どこまで行っても世界に「本当」の保証がないもんで何を拠り所にして視聴を続ければいいかが分からず、ふわふわした印象になったのもまた事実か。いや、普通に考えたらそんなとこ気にして観る必要はないんだけど、どれだけシリアスなドラマを展開しても「でも、世界は不完全だしほんとかどうか分からんからなぁ」というのは頭の隅に一抹の不安として引っかかって没入感を阻害した部分はあるんだ。この辺は、「ゲーム内」作品ではどうしようもない要素だからアニメ自体に責任は無い気もするんだけどね。

 また、単純な異世界冒険譚ではないおかげでタスクの性格も多岐に渡ったのは面白い部分でもあり、とりとめない部分でもあり。それこそ謎のポーカー対決がそうだし、「何をもって解決と為すか」っていうのも状況次第でコロコロ変わるところは懐の深さと解釈してよかったのかしら。最終的には「ゲームのシステムをどうこうして解決する」っていうのは一貫してるはずなんだけど、話数によって画面の見え方までなんか変わってるような気がしたのはむしろ統制を保っていたスタッフを褒めるべき要素なのかも。やり方次第では本当に全然違うテイストに振り切ってもっとカオスな作品作りもできたとは思うんだけど、多分原作の趣旨からそれはダメって判断だろうし。

 できることなら、このスタッフの手でこの先の物語がどう紡がれるのか見守ってみたい気持ちはありますな。よりによってそんなとこで終わらせんでもいいのに……2期、ある?(今期そんなんばっか)

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「ダンジョンの中のひと」 5→6

 ほど良き。内容としては減点要素無しで微・加点なのでトータルで「良き」になる。そういや、内容だけで見たら今期は「転スラ」も「ダンジョンの中の人」ってタイトルでよかった気もする。

 印象としては「ジェネリックダンジョン飯」みたいな作品で、「ダンジョンというフィールドについて、改めて真剣に考えてみましょう」というのが起点。「ダンジョン飯」はその根幹に「飯」があったわけだが、こちらの作品は「何者かの意思をもって運営されるダンジョン」というコンセプトが主軸。「ダンジョン飯」は冒険者目線でその仕組みを独自に分析していく形式なのでトライアル&エラーに緊張感があり、さらにはとんでもない悲劇にまで繋がるドラマティックな展開が待っていたが、こちらの作品は最初から全部「ネタばらし」する姿勢なので、ダンジョンというおどろおどろしいフィールドとあけすけな舞台裏の対比がギャグに繋がるという構造。出てくるものは真逆ではあるが、どちらも「どうやったら我々がよく知るダンジョンという存在が成立するかな」ということを考えているという点では一緒。

 「魔王もの」がいちジャンルとして定着していることからも分かる通り、冒険者と敵対する視点から描かれる物語はなろうを中心に腐るほどあって、実際大半は腐ってると思われるが、今作はベースが漫画作品ということもあるのだろうか、絵としてちゃんと成立している世界が広がっているのでやっつけ仕事感が薄く、なんだか納得できてしまう上に、さらにギャップを挟むおかしさにもつながっている。ユルくて可愛らしいきらら系みたいな絵柄でのほのぼのギャグの中に、なろう的なチート無双もののテイストもうまいこと混ぜ込み、「次は何を見せてくれるのかしら」というワクワク感は1クール持続できていたと思う。

 アニメーションとしては終始「並」くらいのクオリティだったとは思うのだが、元々のキャラクターデザインがシンプルなので少ない線の数で描かれた見やすさという部分でポジティブに捉えることもできるし、ちゃんと「かわいい」デザインだったと思う(一番かわいいのゴーレムだけど)。あとはまぁ、メインの2人にソフト百合みたいな味わいがあるのも良いですね。どっちもどっちで常識からはズレまくるクレイとベル。この2人のほわほわ、かつ殺伐という雰囲気も今作の持つギャップの旨みがちゃんと出ている配置だ。初回の印象だと千本木彩花の雰囲気作りが際立つかな、と思っていたのだが、そこから鈴代紗弓演じるベル側も「おとぼけ最強」のラインの取り方がなかなか良かったと思う。この2人の関係性はもっと続きが見たいと思わせるものですね。……これも原作気になるなぁ。

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NieR:Automata Ver1.1a(第2クール)」 ―→―

 すみません……追いきれませんでした!!!!! ほんと申し訳ありません!!!!!

 いや、追いきれへんのやったら感想記事あげなきゃええやんけ。

 そうですね、ごもっともです。でも今作においてはちょっと事情が違うんですよ。新番チェックの時も書いたんですが改めて事情を確認しておくと、今作は1期を全て追うことができなかったんですね。まぁ、制作が間に合わずスケジュールがグダったことが理由なので「俺が悪いんじゃないやい!」と駄々をこねてはいるんですが、とにかく結果的にはレギュラー放送してた途中まで見てただけなので、最後の3〜4話くらいを拾えなかった。その時点で2期に手をつけなきゃよかったのに、「でもなんかすごい作品だったんだよなぁ」と思って2期も見始めちゃった。「もしかしたらこっから観てもなんか分かるかもしれないし、いざとなったら配信で1期を振り返る選択肢もあるから……」と思ってたんですが、ただでさえアニメ体力が落ちてる現状、追加で前の作品を見返すほどの気力は起こらず……結果的に「なんか話の全容を追いきれてないくせに、2期だけ一応最後まで観た」というなんとも半端な状態に。

 いや、半端だったら黙っとけばよかったやんけ。

 そうですね、そうなんですが、今作は黙っておくのも勿体無い気がするんですよ。だって、分かんないなりに最後まで観ちゃうくらいに気になる内容だったのは間違いない事実なんだから。2期で描かれているあれこれを見てれば、全体構造こそ100%で追いかけられてはいないけど、とりあえず世界がひっくり返ってとんでもない真相が明かされてることは分かる。「そういう作品だったのかァ!」というサプライズはあったし、その後の救いようのない展開と、それでもなお動き続ける機械生命たちの生き様は実にドラマティックだった。そしてもちろん、映像は素晴らしいものだった。普通に考えたら高評価に結びつく要素がバシバシあったのだ。

 そしたら高い点数つけてなんの問題があるの?

 いや、でもこういう作品で筋立ても理解せずに「なんかすごかったです」はダメだろ……。こういうめんどくさいところがあるね、私はね。だから最善手は「ちゃんと1期から振り返る」なんですが、今の時点でそれをやっていない自分の怠惰さについては、本当に作り手の人たちに申し訳ないと思って謝罪するわけです。ごめんなさい、こんだけきっちり世界を作ってくれているのに、それをフルで味わう権利がありませんでした。本当に申し訳ありませんでした。

 いやでもさぁ、それってあんたらが1期の時にスケジュールを(検閲)

 
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 大福さんって野良兎だったんや……第35話。まぁ確かに、この街においてペットショップという存在はあまり認められるものではないだろうから、出会うとしたらハプニング的な野良のパターンが多いのかもしれん。「今週の話見てまず思うことがそれか?」と思われたかもしれませんが、もうキュンキュンしすぎて直視できないのよ!

 というわけで、なんとまさかの2週跨ぎ、徹底したお膳立てで展開されるわんぷり史上最大規模のイベント、悟の告白大作戦である。ここまで男の子の色恋沙汰にスポットがあたる展開はプリキュア史の中でも比較的珍しい方ですよね。私は初期プリキュアを知らないし、初期は割と男女関係が克明に描写されることも多かったような話も漏れ聞こえてくるが、私が視聴を始めた後は男の子キャラは割と添え物の展開が多かった。最近では必死の活躍を見せたブラペさんという例も出てきたが、やはり私の中で「プリキュアの相手役」の金字塔はカナタ様なので、悟みたいな甲斐甲斐しく守ってあげたいタイプの「彼氏像」は本当に両手で目を覆いつつ、その隙間からガン見する気持ちで暖かく見守ってあげたい。ついでに今気づいたんだけどカナタ様の中の人、メエメエなのかよ。おめぇほんととんでもないことしてくれたな。

 まー、悟のスタンスは割と初期から明示されていた通りだったし、最後(の直前)までの展開もある意味で予想通り。ぶっちゃけ「現在の話数ではまだ告白イベントまでいかんよな〜」とたかを括ってた部分はあるし、悟のキャラなら現時点で日和って保留してもやむなしとは思っていた。彼にとっての「いろはが困っちゃうから」っていう理由づけは逃げではあるものの、彼の中でいろはのことを最大限に尊重した上での判断だし、こういうのはほんとにタイミングと状況次第。焦って関係を変えずとも構わないだろう、ってのは(NTRキャラの定番ではあるものの……)間違った判断ではないはずだ。

 それをまぁ、余計なことして引っ掻き回すのが……猫屋敷まゆという女。ほんとコイツさぁ……。冒頭数秒から全力でいらんことに極振りするおせっかいババアムーブのまゆ。他人の色恋でツヤツヤしてるまゆさん、ほんと鬱陶しいけど可愛いからムカつくな! みなさんも感じたと思うんですが、今回の演出とキャラ作画、コミカル寄りの絵が多いわんぷりの中でも特別にコメディ寄りのデザインになってて、前回の作画が残念だった反動もあり、非常に個性が出ていて素敵な回だったんですよ。作監の廣中美佳さんというお名前はぜひチェックしておきたいですね。

 そんな素敵な映像でお送りする猫組の自由すぎるおせっかい。まぁ、ユキさんはいつも通りにクレバーなのでそんなに大きな迷惑はかけてないのだが、一番の参謀役である彼女も「まゆがやれっつってんだからやりなさいよ」ってんでブレーキ役にはならず、さらに所詮は猫なので「色恋なんてその場の雰囲気なんじゃないの? 何迷ってんのよこのオスガキ」くらいのテンションの可能性も。おかげで即断即決、もう引き返せない状態にまで悟を追い込むことになった。いや、まゆさんだって2人に幸せになって欲しいから言ってるだけなのはわかるんだけどさ……普段から飼い猫とイチャイチャしてるだけのテメェがどの面下げてアドバイスしてんだよ、って話じゃないですか。今後まゆに彼氏が出来そうな時にはぜひとも悟にはリベンジしてほしいのだが……そんな性格じゃないんだよなぁ。あと流石にその場合はユキさんが黙っちゃいないだろうしなぁ……。

 そうして悟の周りには「背中を蹴り付ける猫」と「なんかよく分からん理由で引き止める羊」という余計なガヤしかいない状態で、一番の恋のキューピット役を買って出てくれるのは当然トラメきゅんである。残念ながら狼さんは犬っころよりも学力が低いということをばらされてしまったが、現状こむぎさんも中学教育に耐えられる知性があるとは思えないが大丈夫か。いや、犬なんだから当たり前なんだけど。ユキさんの超常IQがおかしいだけだけど。

 そうして本能でぶつかってくるガオガオーン相手に、参謀役に徹して必死のサポートを行う悟。悟自身も含め、視聴者もみんな「やっぱこのポジションでいいよなぁ」と思って見てたもんで、「保留」を選択した悟を誰も責めようとは思わない。うしろで見てたおせっかいな結んで紡いで繋げる人以外は。

 そのはずだったのに……あのクソ羊がァ……これまで数々の失態をやらかしてきた歴史があったが、ここにきて史上最大のお漏らし。ニコ様、やっぱそいつ首にしとくべきでしたよ。しかし、ここまでお膳立てされたらどれだけ鈍感ないろはさんだって理解せざるを得ない。さぁ、頑張れ若者たち。悩ましい状況には違いないが、よくよく考えたら2人の未来には幸せになる要素以外特にないぞ! 我々は来週までどんな気持ちで生活すればいいんでしょうね!!!

 
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自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子
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