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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 剣が一番格好良いのですね、そうですね翼さん、第2話。でも、あなたの剣の使い方、たいがい間違ってますよ。

 もう、なんか全部の要素に「かっこええわ」っていうしかないお話。一応説明回だったとは思うのだが、それでも容赦無く殺陣シーンは盛り込まれているので、本当にあっという間の30分である。歌を聴かなきゃいけない、台詞を追わなきゃいけない、アクションを観なきゃいけない、エロい要素にも目を引かれる。もう、視聴者はてんてこ舞いですよ。こんな贅沢な悩みはないと思うけどね!

 さて、敵の姿がぼんやりとではあるが見えてきただろうか。「錬金術師」を自称する集団は、指令の言葉を借りるならば「シンフォギアとは別体系の技術」ということである。これまで2つも起こったシンフォギア関係の大事件で一切絡んでこなかったのは一体何でなんだろう、というのは気になるが、中心にいる人物が幼女なのでそれはしょうがないのかも。いや、まず本当に幼女なのかどうかも分かりませんけどね。1人ずつキャラクターを確認していくと、まず敵の中心にいるいかにも「魔法使い」的なロリっ子がキャロルちゃん(CV:水瀬いのり)。前回の時点で「父親が火炙り」というあまりに時代錯誤な悲劇に見舞われたことが判明していたが、彼女はそんな世間を憎み、なにやら復讐劇を考えている。そして、その野望の前に立ちふさがるシンフォギア奏者を何故か敵視しており、響との対話は喧嘩別れに終わってしまった。彼女の「父親から受け継がれたもの」というワードは、親との関係性が芳しくない響にとっては禁句。結局シリーズ2つ通じてまだ明らかにされていない立花家の内実。今回こそはそこに迫ることが出来るのだろうか。

 そして、そんなキャロルの指揮の下で動いていると思われるのが、2体のオートマトンである。この世界の言葉では「オートスコアラー」と呼称される(公式ページより)。まず、1体は投げ銭を得意技とする自動人形「レイア」(CV:石上静香)。「派手」「地味」を基本理念として行動しているようで、同様に「派手好き」であるクリスと交戦。オートスコアラーが現時点でのシンフォギア奏者と同等以上の戦闘力を持っていることを示した。中でもその防御力は特筆に値するもので、メガデスパーティを至近距離で受けながらも無傷であった。また、敵の攻撃手段が投げ銭だけだと思っていたクリスに対し、謎の巨大幻影を浮かべたような念動力で急襲して度肝を抜いている。オートスコアラーはまだまだ隠し球が残っているようだ。

 そんなレイアと対戦したクリスちゃんは、今回変身バンクを披露(まぁ、バンクっつってもこの先2度と出ない可能性もあるが)。新曲は基本的にBGMになってしまうので聞き取りにくいのだが、まー、いつも通りのクリスソングになっているようである。変身バンクは相変わらずエロく、むっちむちの尻、太もも、そして尻がヤバい。マジヤバい。すっかり牙を抜かれて丸くなったクリスちゃんだが、まだまだそのボディは凶器の塊である。そんなクリスの下に駆けつけたのが、錬金術師という存在の鍵を握るとおぼしき少女、エルフナイン(CV:久野美咲)。彼女は何か大事なものを抱えて逃げていたようなので、これが今後聖遺物のような役割を果たすことになるのだろうか(聖遺物そのものなのだろうか)。出で立ちから考えて錬金術の一派のものであることは間違いないようだが、キャロルとの関係性は未だ謎である。なお、錬金術師サイドは特に歌う必要が無い(キャラソン出そうもない)。

 もう1体のオートスコアラーは、海外でライブ活動中のマリア・翼組を襲撃したソードマスター・「ファラ」(CV:田澤茉純)。狙ってなのか偶然なのか、剣対剣の対決構図になったが、こちらもレイア同様に化け物じみた戦闘力を発揮、戦力にならないマリアを抱えていたと言っても、翼さんと1対1で渡り合い、圧倒するだけの実力を持つ。更に、逃走するマリアの車を一刀両断するなど、ダイナミックなパワーも見せつける。ちなみに、2体のオートスコアラー、そしてキャロルたち全員に共通しているのは、彼女達がシンフォギア奏者のことをよく知っているらしい、ということだ。確かに先の騒動ではテレビで全世界中継されていたのだから「知名度が高い」のは頷けるのだが、事細かにギアの性能や、個人的な性質までもを見極めている様子がある。機動部側だって奏者の情報管理はそれなりにちゃんとしていたのだろうと思うが、それでも騒動の裏事情を知っているあたり、「ギアの文化」についても相手はかなり精通しているようだ。現在、チーム響は情報戦においては不利を強いられているということだ。

 その極めつけが、最後に登場した「強いノイズ」の存在。まずもってノイズを召喚出来る時点で驚きなわけだが、どうやら錬金術の生み出すノイズはノイズではないらしい。「今更ノイズなんて!」と、視聴者と全く同じ感想を持っていたクリスちゃんだったが、翼さんともども、ギアを破壊されてお色気シーンを披露するという衝撃の展開に。ホント、このアニメは毎回毎回引きの見せ方が抜群に上手くて「来週どうなるんやぁあぁ!」と思わせるのが見事ですね。まさかの「ノイズに完敗した奏者2人」。更に響はキャロルとの問答でぶっ倒れている。分かりやすい大ピンチ。ここで助けられる人間は……うん、丁度3人いるわ。良かった良かった。改めてオープニングで大暴れする「6人」の映像を観て、ZABABA系のギアは本当に愉快なデザインで格好良いなぁ、ということをしみじみ思ったのですよ。マリアさんも新ギアをまとって気持ちよさそう。公式ページによるとあれって妹セレナの使っていたものらしいですね。どういう風に彼女達が立ち上がることになるのか、というのも前半部分の見どころになるだろうなぁ。やっぱりシラキリコンビには活躍してほしいので、その部分は今から楽しみです。

 今週最大のサプライズ:クリスちゃんのあだ名、キネクリ先輩に決まる。

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 これ、新番じゃないけど新番チェック扱いにしたいんだけど……どうしたらいいんでしょうね。

 これまで6クールに渡って放送されてきた妖怪ウォッチ。その問題作もゲームの展開に合わせてなのか、ここに来てリニューアルを果たした。ゲームやってないからどのくらい内容に影響を与えているのかはさっぱり分からないのだが、少なくとも新勢力の登場でケータさんサイドの出番は少しは減ることになるのだろうか。まわりのキャストは一切変わらないだろうから、中の人的には単に戸松と小桜えっちゃんの出番が減るだけかも。まぁ、今週も出てましたけど。次回予告見る限りだと、ケータとイナホのどちらが今後のメインになるか分からないな。イナホとUSAピョンの出番がサブコーナー扱いだとすると、今までのコマさんみたいな存在になるんだろうか。うーむ、謎だ。そもそも今回のリニューアルがどの程度用意されてきたものなのかもよく分からない。何しろエンディングテーマの「ようかい体操第二」が1クール分も使用されてないっていう。あれだけのヒットソングの2作目がほぼ話題にならずに消えていくってのも……すげぇな。キング・クリームソーダは相変わらず元気そうで何よりだけどね。

 さて、そんな「リニューアル」という微妙な展開で登場したイナホちゃん、なんとポケモンに続いてのCV悠木碧キャラが子供社会を席巻する。すげぇぞあおちゃん。コロコロ文化を手玉にとる女。あー、でも本人はポケモン好きだったけど妖怪ウォッチは世代じゃないから関係ないんだよなー。とにかく、今回登場したイナホちゃんは1話目から圧倒的な存在感で普通少年ケータを蹴散らすには充分な存在。「いつも通りにY.AOI」といってしまえばそれまでなのだが、あおちゃんのこれでもかと畳みかけるテンション芸を心ゆくまで堪能出来るナイスキャラになっている。戸松ケータも素晴らしいキャラだったが、こちらのコンビも末永く酷い事をやってくれることを期待したい。どっちかっていうと迷惑かけられる側だったケータに対し、イナホちゃんは迷惑かけていくスタイルっぽいので、その性根の悪さも楽しみな部分である。

 ちなみにUSAピョンの中の人は、「妖怪体操」を歌っていたDream5のメンバーの1人であり、声優業は初ということなのだが、そこまで悪いものではない。そりゃジバニャンと比べると魅力には欠けるだろうが、そもそもの目的意識が違うし、そのあたりの差別化は図れるだろう。まー、どうせギリギリのえげつないギャグで攻める作風は変わらないんだろうし、下手に感動はとらんでいいからぶっ壊れにいって欲しいですね。

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○「がっこうぐらし!」 5

 なんだこれ。

 

 

 

 えーと………………………………………………なんだこれ。

 すまん、実をいうと事前情報で「なんかある」っていうのは知ってしまったので、そこからはなるべく事前情報をシャットアウトするように努めていたのだが、「なんかある」と知った時点で既にアウトではあるな。おかげで視聴中、あらゆるところが引っかかって、本当の意味での視聴は叶わなかった。もう、細かいポイントポイントで「うん?」ってなってしまってね。

 それにしても……なんだこれ。何が起こった。上記のような視聴体制から入ったので、別に画面の全てを丸呑みしてたわけじゃないんだ。訝しみながら見ていたんだ。そのおかげで伏線部分は大体回収しながら見られたと思うのだが、そのせいで「ネタ知ってる人」とも「何も知らずに朗らかに見る人」とも言えない中途半端な視聴体制になってしまい、この1話目をどのように処理したら良いのかを決めあぐねている。2話目以降にどういう風に展開するか次第で改めて判断していこう。

 これだけ扱いに困る作品も珍しい。何しろ表と裏で解釈が全く違っており、そのせいで演出意図も裏返ってしまうためだ。いや、演出意図はたった1つ、「だまくらかしてやるぜ!」だと思うのだが、もちろんアンフェアになってしまってもまずいし、ある程度は2話目以降も意識しての作品作りを心がけていたはず。そのあたりのさじ加減をどっちサイドから見ればいいのかがよく分からなかった。「表」側ならば「キャラが可愛いなぁ」と思って見ればいいわけだが、「裏」の存在に気付いたらとてもじゃないが主人公の子を「可愛いなぁ」とは見ることが出来ないわけだし、その他の面々についても、どこまでが「表」なのかが定かじゃないのでキャラの立て方なども判断出来ない。まぁ、ある意味では「喰霊」の1話目だけ観ても何も言えないのと同じか。それにしても……怖い……。

 最大の怖さを引き出しているのは当然主人公の子。あの子がいなくて、残りの面々だけのお話ならば「陳腐だなぁ」で片付けられたと思うのだが、あの子がいるせいで世界に救いが無くなっている。そして、考えれば考えるほどに気持ちが沈んでいく。この胸くそ悪さが出せた時点で1話目は成功なのかもしれないが……やるせねぇな。ちなみに、「萌えアニメ」としてはそこまで引かれるものにはなってないんだよ。キャラを可愛く描こうとはしてるんだろうが、割とテンプレ気味の映像処理になっていて、そこまでキャラの魅力が前面に押し出されているわけではない。……いや、だからそこも虚像だからしょうがないんだよなぁ……あぁ! もう訳が分からん!

 中の人の話にしようじゃないか。主人公の子は、ホントにパワフル、水瀬いのり。完全に流れに乗り、自分の声を全て自分のものとしている。強い。他のキャラはまだ前に出てくるほどのことをしていないが、注目すべきはやはりここでも高橋李依。今期は3作品同時にメイン、そしてそのどれもが絶妙に違うアピールをするという、本当に良い配役に恵まれている。こりゃ今後が楽しみだ。

 今作も、2話目がどうなるのかが本当に楽しみだ。

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○「のんのんびより りぴーと」 6

 まさかのほたるん欠席?! 凄い始まり方ではあるが……。

 でもなんにも変わってないのん。これが出来るからこその「のんのん」である。1期の時には「まー、日常系だなー」っていいながら見始めたのに、終わる頃には「にゃにゃにゃにゃんぱすー」という毒素に染まりきり、放送終了後、気付けばコミックを全巻買っていたという。1巻はぶっちゃけ中古で買ったんだけど、「アニメからは想像もできない原作絵!」って度肝を抜かれた後に、気付いたら全巻そろえてたんだよな。変な話だけど、アニメはアニメ、原作は原作でまた別な魅力があるんだ。原作を読んでから今回の1話を見ると、改めてアニメでどういう風に工夫しているのかがよく分かって面白い。動かしやすい絵になっているのは間違いないのだが、それでも背景やプロップのこだわりは執念に近いものを感じるよ。

 そして何と言ってもアニメを特徴付けるのは、暴虐とすらいえる思い切った間尺の取り方。前クールでは例えば「レーカン!」を見て「何か拍が半歩遅い、微妙にもっさりしてて肩透かしをくらってしまう」と不満を漏らしていたわけだが、この作品の「間」に関して言えば「レーカン」なんかの比じゃない。他の作品だったら間違いなくしゃべらなきゃいけないタイミング、間違いなく動かさなきゃいけないタイミングで、動かないし、しゃべらないし、何もしない。いや、「何もしない」はおかしいか。「あえて動かさない」である。今回一番良く分かるのは、ひか姉が携帯忘れてそのまま電車で連れ去られるシーン。彼女が乗った電車が山の向こうへ消えて見えなくなった後に、ほんの数秒ではあるが、何も見えなくなった田舎の遠景をそのまま映し続けるカットがある。他のアニメでやったら間違いなく違和感だらけだろう。怠慢と誹られる可能性すらある「何も無い」カットだ。しかし、今作の場合はそこに意味があるのだ。「動かない」ことで田舎の時間感覚が表現され、そこに何とも言えない余韻が残る。この尺の取り方は狙っていなければ出来ないが、ひょっとしたら「狙っていても出来ない」部類のものかもしれない。全編にわたってこの独特の「田舎時間」が通底していることこそ、今作スタッフの、そして川面監督のディレクションの確かさが窺える部分である。

 これだけ大量のアニメを処理していると、どうしても1クールに数本の「ながら」処理をするアニメというのは出てくるもので、このアニメなんかも、いかにも「ながら」処理しやすそうな作品。何しろ他の作品よりも時間の流れが緩やかなので、多少目を離しても何の問題も無いように見えるからだ。しかし、実際にはそんなことは出来ない。「のんのんびより」と向き合うためには、この別次元の「時間」を共有するために、他の雑事を全て忘れて、画面に向き合い、完全に作中世界に没入することが求められるだろう。なんとありがたい世界だろうか。今期も頑張ってほしいですのん。

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○「干物妹!うまるちゃん」 6

 おう、可愛いやんけ。安定すぎる太田雅彦作品。

 太田雅彦・あおしまたかし・動画工房のコンビネーションから想定される通りのものが出てきている、コロコロと賑やか、楽しい、そして可愛い。もう、とにかくそれだけ。そして、それがよい。唯一にして最大の懸念材料は、「ところでこれ、1クールも必要か?」っていう部分なんだけど、原作も連載は続いているようだし、それなりにネタはあるってことなんだろう。基本的に青年誌は読まないので原作はノータッチなんだけど、なんか読んだことがある気になっていた。その割にうまるがあんな設定だってことすら知らなかった。もう、アニメの視聴前には一切余計な予備知識は入れない方針。

 「うまる可愛いやんけ」の一言で終わる作品ではあるのだが、もちろんいつも通りの太田演出は健在。個人的に1話で一番のお気に入りはカウチポテトを決め込むお話で、ポテチで伝説を作った夜神月さんに迫る勢い(?)の素晴らしい食べっぷりである。そうなんだよ、「楽しいコンテンツを消費している時」、そして「おいしいものを食べている時」。これこそが生を感じる最大の瞬間である。ぼくも、有能な社畜の兄に飼い殺されたいです。あー、でもその場合には努力もせずに文武両道で万能にならなきゃいけないのか。人生厳しいっすな。

 そのうち飽きてくる可能性もあるのだが、「ゆるゆり」にしろ「みなみけ」にしろ、大体そんな感じでしたので。これで問題ありません。中の人については、うまる役の田中あいみを始め、ほとんどが事実上の新人で固められているのも興味深い。田中あいみはいかにもな「アニメ声」でもってうまるの両サイドの属性を愛らしく演じてくれている。いいきっかけになるかしらね。

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○「OVERLORD」 6

 (´・ω・`)またネトゲから出られなくなってる…………。もう、危ないからネトゲ禁止した方が良いよ。そのうち国民の死亡理由が交通事故を超える日が来るよ。

 「またこれか」というのが正直なところで、いくら時勢の流れとはいえ、「SAO」「ログホラ」と長期シリーズが多い中、ネトゲ関連で新しいものを出すのは無理だろ、と思っていたが、なんか斜め上から攻めてきた。正直、笑った。なるほど、コンセプトとしては上記のようなネトゲ云々の話に、「まおゆう」とか「はまおう」みたいな魔王系のテイストを合わせた感じになるんだろうか。「SAO」「ログホラ」との共通部分は主人公が相変わらずゲーム内最強ステータスを持った「俺ツエー」の権化であるというところだが、今作の面白いところは、マジでツエー過ぎちゃって敵も全くおらず、なんかしょんぼりしちゃってるところ。日野ちゃまのキャラ作りにも助けられて、主人公のモモンガさんがとても良いキャラになっているのである。

 監督の名前は見たことがなかったが、来歴を確認するとそうそうたる仕事ぶりでびびる。まだまだ認識してないクリエイターっていっぱいいるもんで。マッドハウスとのつながりは強く、いわばホームグラウンドでの製作ということに。ここ最近のマッドは非常に安定感があり、今作もCG作画を含めて非常に「らしい」仕上がり。ネトゲ世界の嘘臭さを押さえつつも、きちんと「魔王らしい」おどろおどろしさをディティールを描き込むことによって表現出来ている。そして、エロいところはエロい。こういう「悪い人だけどとても良い人」設定って無条件で心を許してしまうからずるいな。いや、正確には別に「悪い」人ではないのかもしれないけど。単なるギルマスだし。とにかく、このまま「何となく世界の支配者をやる普通の人」のお話になるとしたら、なかなか新鮮な設定なので楽しい展開が色々見られそうである。

 唯一の懸念材料は、本当に世界設定が何一つ分からないこと。「SAO」の場合は単に人為的な災害だったし、「ログホラ」も割とゲーム準拠の部分が多くて「ルール解釈」はスムーズに行えたが、今作の場合、まずもってまわりに敵もいなけりゃ情報共有する仲間もいない。完全孤立型で途方に暮れてるモモンガさんが勝手に解釈するだけなので、どこまでが「正しい」世界解釈なのかが分からず、提示された解答にも保証が与えられないためにひっくり返し放題なのである。「ログホラ」が世界設定とその歪みを上手いことシナリオの軸に据えて話を盛り上げていたが、本作ではそのあたりの「ネトゲらしさ」をどういった方法でシナリオの面白さに繋げてくるのか。そのあたりはとても気になるところ。

 中の人は、とにかく日野ちゃまが愉快なキャラ設定を見事にこなしており、一般人風味溢れるモノローグから、なんとか威厳を出そうと虚勢を張っている魔王スタイルまで幅広い。彼の独り相撲を見ているだけでもかなり楽しい。そしてサブキャラも非常に賑々しく、中でもビッチから阿呆にジョブチェンジしてしまったらしいアルベドさんの中の人、原由実が楽しげ。またネトゲ世界から出られなくなったのか……。あとはダークエルフの双子がえみりん、ゆーみんというのも非常においしいセッティング。ゆーみんのおどおどショタキャラも新しい。今後も色々と増えていくことに期待したいのだけども……この世界のNPCって結局どういう意志で動いてるんだろう。そのあたりが分からない状態でキャラを観てると、何か空虚な感もあってちょっと怖いな。

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○「青春×機関銃」 5

 何の予備知識も無い状態で視聴。オープニングが流れ、歌唱が「前野×松岡×みかこし」というトリオであることが分かる。「んー、女1の男2ってことはそういうラブコメかしら? ってことはちょっと苦手なタイプかなー」とか思っていたが、冒頭、主人公の立花が襲い掛かる不良を思いきり返り討ちにするシーンで割と引かれた。いい動きしてる。意外に、悪くないかも。

 原作はGファンタジー連載ということで、ここからどっち方向に進んでいくのかは正直想像がつかない。今、Gファンってどういう層が主な読者になってるんだろう。どうしてもCMのおかげで「黒執事」あたりのイメージが強いので、やっぱり私はメインターゲット層から外れてるんだろうな、っていうイメージではあるのだが、もともと「ぱにぽに」の雑誌やしなぁ。予断は禁物か。1話目では、主人公の男勝り女子がまさかのホストにほだされるというところからスタートする。「サバゲが趣味のホスト」っていう時点でキャラとして色々と謎ではあるが、確かにそういうホストがいたっておかしくないよな。ボクの持ってる「チャラくて信用出来ない」ホスト像なんてあくまでも妄想の産物でしかないわけで、私なんかよりもよっぽどコミュニケーション能力が高く、むしろコミュニケーションの化け物といえるのがホスト。だったらその人がコミュニケーションゲームとしてサバゲーを嗜んでいてもおかしくない。純粋に銃が好きなのだって、男の子の証である。なんだ、すごく普通の設定じゃないか。どっちかっていうとメインヒロインの男勝りな人物像の方がよっぽどファンタジーである。そういう目で見ると、だんだん立花が異物に見えてくるな。

 ここ最近、立て続けに「サバゲ」が主題のアニメが作られていたが、「C3部」「さばげぶっ」に共通するのは、どちらも女の子だけの「萌えサバゲー」であったこと(まぁ、どちらも萌え要素からはほど遠い結果になったが……)。それに対して、今作は参加者の中にたくさんの男性が含まれているだろうし、純粋な身体能力でもってサバゲに挑もうとしている部分が逆に新鮮。もちろん、そこに男2女1のラブ要素も絡んでくると思われるが、立花がホストに籠絡される様は正直あまり見たいと思える要素ではないので、出来たらサバゲを延々やるアニメになれば楽しめる……うーん、ムリダナ。ギャグ方向になにか吹っ切れてくれればいいんだけど。

 ひとまず、1話目のバトルシーンは大雑把に勢いがあってなかなか楽しいものになっている。流石に立花のスペックが無茶過ぎる気がするが、多分今後のサバゲ展開で彼女の身体能力が活かされるお話になるのだろうし、男と対等に戦っていく上では必要な描写なの……かな? 個人的に、「強いと自負していた男勝りな女の子が結局男の策略に負けて屈辱的な命令を出される」という設定の時点でもう汚れた心がどうにもならないので、新堂エルあたりに助けてもらわないと平静な心で今作を見られない気がするよ。ほら、だってCVみかこしの時点でかなりのチョロインなわけで……。これから一体どんなひどい目に遭うのでしょうね。ホスト相手に対等に戦いたいなら、藤岡ハルヒさんくらいの強い芯を持った女性でないとなぁ。

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○「それが声優!」 5

 とりあえずエンディングびびったよ……あんなギミックは流石に初めてみたわな。

 原作はそこそこ既読。ただ、この作品の話をする前に、浅野真澄という人物について多少自分語りをさせてもらいたい。私の中で「始原の声」は桑島法子であり、「至高の声」は大原さやかであることは揺るぎない事実なのであるが、「声優ファンとして沈み込む要因」となると、2人以外にも名前を挙げる必要がある。それがこの、キュアマネーこと浅野真澄大先生(私は当時の畏敬も込めて荒鷲先生と呼ばせてもらっている)である。大原ー浅野を繋ぐライン「ぽぽらじ」が私を決定的に声優魔道に引きずり込んだ元凶であり、更に突き詰めると、この荒鷲先生のほとばしる「生気」は、鷲崎健とのコンビ芸、つまり「スパラジ」(あのアニスパの原型ともなったラジオである)に遡る。ここで「なんやこいつ」と思ったことが私のオリジン(の1つ)であり、彼女の生き様は、これ即ち私の声優道の一部である。

 そんな荒鷲先生は、業界屈指の「金の亡者」としても有名だ。誹っているわけではない。おおっぴらに金が好きだという悪人などいないだろう。そんな彼女が「声優という特殊な職業は世間に知られていない。誰も知らない事実を自分が握っているのだから、それは金の臭いがする」ってんで、「業界あるある話」を展開するために「ハヤテのごとく!」で知り合った漫画家畑健次郎を捕まえて始まったのが、この作品の起点だった。私は「あぁ、容赦無いクリエイティビティを発揮する荒鷲先生に直接お布施をすることが出来るのか」と、最初に売り出された同人誌を喜んで購入したものである。いまや荒鷲先生は絵本作家としての活動も軌道に乗り、声優としてもなんだかんだで生き残った挙げ句のプリキュア。更に有名エコノミストまでもをひっ捕まえて、今度はファイナンシャルプランナーとしても一山当てようとしている。そして何より、私をこの魔道に引きこんだ時から全く変わらずに、彼女のラジオ回しは面白い。彼女の一貫した生き様には尊敬する他ない。

 そんな「荒鷲先生の太い金づる」である「それが声優!」。アニメ化なんて儲け話で彼女が手を抜くはずはない。監督は池端隆史(荒鷲先生とは「光と水のダフネ」でのつながりがある)。彼に任せておけばギャグ作品のテンポ作りはまず安心だろう。制作がGONZOってのは意外だが、1話目を見る限り、畑健次郎絵の特徴である主線が太くてまるっこい絵柄はよく再現されている。そこまで大仰な絵が必要な作品にはならないだろうが、細かいところに気を配って、「何となく可愛い」を維持出来れば充分作品として成立するはずだ。更に、荒鷲先生はプロデュース業にも余念が無く、メインキャストには若手を揃えてユニットデビュー、そしてあの衝撃的なエンディングテーマ。これは話題性も充分、つまりはお金の匂いがぷんぷんする。完璧な布陣である。荒鷲劇場に妥協という言葉はない。それがよく分かる、素晴らしいアニメーションであった。原案が声優、そして本人が自分名義でその作品に出演……「ミス・モノクローム」でキャラデザ原案をやった堀江由衣すら超える偉業である。

 ……というのが、私の荒鷲先生に対する畏敬の念の部分で、アニメとしては、まぁ、普通である。ネタは非常に面白いのだが、惜しくも「SHIROBAKO」に一足先を越されてしまった(まぁ「REC」とか「声でおしごと」とかもアニメにはなっているが、展開規模が違うのでね)。アフレコスタジオの中を赤裸々に描く様子、声優独自の苦悩を語る内容などはもっと先駆けていれば非常に面白いものになったのだろうが、流石に最近のアニメファンはそのあたりの事情は何となく知っているわけで、1話目の内容を見る限りでは「今更そんな」みたいな内容も多いのである。まー、「SHIROBAKO」は声優に特化したアニメというわけではなかったのだから、ここから更に「声優あるある」を掘りさげてオリジナリティを出していけば、独自の良さは見えてくるのかもしれない。いや、原作読んでるから知ってるんだけどさ。

 「実際の新人声優を新人声優役に」という組み合わせも「SHIROBKO」で近いことをやられてしまったが、こちらはより声優の悩みに肉薄しているため、「これ、1話目の時のメインキャストはどんな気分でアフレコしたんだろう……」と不安になるレベル。まさに自分たちの境遇に身を重ねて胃に穴があきそう。荒鷲先生みたいに鉄の心臓の連中ばかりじゃないんやで。

 そんなメインを務めたのは「乱歩奇譚」でコバヤシ少年を好演した高橋李依である。なるほど、この子上手いな……。ほとんど新人の堅さが感じられず、信じられない安定感。声にそこまでの特徴はないのだが、安心して聞いていられるというだけでもポイントは高い。ロリっ子役の子も割と安定しており、唯一いちごちゃん役だけが拙さを残している。まぁ、この辺を育成していくのもプロディーサーの楽しみだろう。ぶっちゃけ、「SHIROBAKO」でりーちゃんを好演した大和田仁美もまだあそこから次の仕事に繋がっていないのだ。ここで追い抜くチャンスはいくらでもある。生き馬の目を抜く過酷な声優業界。荒鷲先生の覚えめでたくなり、生き残るのは一体誰になるのか。今後とも、荒鷲旋風から目を離せません。

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○「GATE 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり」 5

 とりあえず、秋本羊介が首相の日本は、間違いなく修羅の国になりそう、とは思ったよ。

 なかなか攻めてきているタイトル。これまた興味をそそる一作である。

 「アウトブレイク・カンパニー」と起こっている出来事は全く同じはずなのに、その空気は全く異なっている。そりゃな、いきなり接続直後に問答無用で虐殺しにくる相手とは話し合いは通じないと思うわな。「異世界に出かけていく」ファンタジーは山ほどあるが、「異世界からやってくる」方のファンタジーは最近あまりみなかったので、東京で大虐殺劇が繰り広げられるだけでも割と新鮮。律儀に皇居を狙ってくるオーク軍団とか、なんでそこは心得てるんだよ、と思って笑ってしまった。普通、モンスターにしろ人間にしろ、異界に飛ばされたらまずは訳の分からないもの(高層ビルとか、そういうの)を警戒するだろうに。モンスターやたら元気だったなぁ。いや、もしかしたら全部納得ずくで意図的に攻めてきてるのかもしれないけども。むしろ騎士隊長のおっちゃんの台詞からしたら向こうサイドはこういう出来事に慣れてるのかもしれませんな。

 「最近見ない」とはいっても、別にそこまで新しいという設定ではない。今作のオリジナリティは、「自衛隊」という具体的な戦力に焦点を当てているところ。冒頭に「実際の団体には関係ありません」のテロップは当然出ているけど、作者はそれなりに自衛隊について調べて描いているはずだ。例えば兵器のスペックであるとか、組織内部の体制であるとか、「実際に現代日本が異界に攻め込まれたらどうしますか?」という部分について、「自衛隊」というリアルにフィーチャーすることで描こうという狙いはなかなか面白い。過去には「戦国自衛隊」や「沈黙の艦隊」みたいな「他所の領域に突然行くよ」というお話はたくさんあるが、このお話のポイントはきちんと自衛隊が意識して、自らの意志(国の意志)で異界へ攻め入っているところである。ご丁寧に専守防衛を維持するためにゲートの無効を国土認定までしており、一応のつじつまを合わせているわけだ(9条関係で揉めてる現代では、その程度では出撃する理由にはならないかもしれないが)。このまま「自衛隊の強さはどれくらいなんだろう」っていうガチのミリタリものになってバトルシーンが増えると面白そうなのだが、エンディング映像では既に女の子が3人も出てきているので……次第に「ファンタジー」の要素が強くなっていくのかなぁ。

 監督はなんと京極尚彦。一応サンライズ外では初監督ってことになるのか。ラブライブならずともこの人の巧さは説明の必要もないので、今作にも期待していきたいところだが、上手いこと監督の得意な方向性にハマってくれるだろうか。流石にエンディング映像は吹くわ。どんなイメージやねん。その他、映像面は割と安定しており、前クールのA-1がやらかしていたこととは分けて考えても大丈夫か。なんかキャラクターデザインが軽めでどっか浮いてる感じもあるし、しかもこの絵で露骨なホモは勘弁してほしいものだが、1話目のあれは単なるネタよな。今後どういう風に人間関係が展開していくのか、なかなか気になるところです。それにしても、エンディング歌唱が金元・東山・種田ですか……殺傷力高い面子やなぁ……。

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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子
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