最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
○「うしおととら」 5 ある意味僕のまわりで一番話題になってるのはこれかもしれません。まさかの突発的アニメ化作品。やっぱり現代アニメは過去作品のリメイクでなりたっているのかー。 「まわりが盛り上がっている」ものの、実は原作未読。いや、確か一度は読んだはずなんだけど、リアルタイムではサンデー読んでなかった層なので、大人になってから1回通読しただけ。その1回も既に遥か昔のことなので、もうすっかり中身を忘れてしまっている。アニメ化の報を聞いてもう一回読み直そうかとも考えたが、どうせならまっさらな状態で観た方が気持ちよかろうと思って放置することにした。だから、「3クールにまとめられてエピソードがカットされる云々」とかいう話も「ふーん」という程度で気楽に聞いてられるのですよ。 1話目を見た感想もやっぱり「ふーん」なんだけど、全体的に原作再現度は高いんじゃないかと思う。特に藤田絵の適当に描き散らかしたみたいなギャグタッチの絵ね。あの絵になると不思議と可愛いよね。とらもおっかないより「可愛い」が先にくるし、その他のキャラもどたばたしてる感じはとても賑やかで盛り上がる。モーションについても悪くないレベルで動いており、何故か麻子のキックだけやたら綺麗な気がする。あの足はいいわね。流石に人気作ってことで製作側も気合い入ってるだろうし、MAPPAの作画ならそうそう崩れることもないだろう。今後ものんびりと他人事として追いかけて行きたい。 中の人については、主人公うしお役の畠中祐は初めての人。あんまり主人公っぽくないというか、現代の人気路線からはズレた声音だが、逆にそれがうしおのキャラの多少の古さと相まって割といい感じ。とら役の力ちゃんは相変わらず。楽しそうで何よりである。しかし、「寺の偉い人、親父さんが藤原啓治」っていうと、なんかそのうち古きものに変身して襲ってきそうで怖いね。いや、あっちは神社だったけども。 PR ○「To LOVEるダークネス 2nd」 5 実家のような安心感。いや、割とマジで。 気付けば前作の放送が2012年らしいので、もう3年近くも経っているという。恐ろしい話であるが、今作が何一つ変わっていないということは更に恐ろしい。どうなんだろ、原作読んでないけど、原作の方は何か変化したんでしょうかね。漏れ聞こえてくる情報から判断するに、絶対そんなことないんだろうけども。「ニセコイ」の放送終了と同時にこれが開始するあたり、ジャンプのそっち系文化は動かざること山の如しですね。 しかしまぁ、「変わらないことは良いことだ」とばかりも言ってられない。時代は千変万化、油断してたら置いていかれる。今作は一体どのあたりが変化しているかというと……なんか、微妙にキャラ画が変わってる気がする。前の時も似たような感想を持っていたかもしれないけど、それに輪をかけて、どんどんキャラクターが淡く、緩くなっていってるような。元々原作絵は主線のはっきりした画で徹底的な描き込みを(全部あっち方向に)施しているわけだが、アニメ画では、キャラの主線が非常にぼんやりとしていて、メアーなんかは髪の毛の線も見えにくく、油断したら背景に溶け込んでしまいそう。良し悪しは簡単に判断出来るものではないが、個人的にはこうしてボケたようなデザインはあまり好きじゃないなぁ。もっとメリハリのついた画で見せて欲しいんだけど。もちろん、肝心の部分ではそうした「ぼやけ」は無くなり、きっちりとディティールまで描き込まれることになるが(1話目なら当然ベッドシーンのあたり)、今度は襲い掛かる光の大群。まぁ、これはしょうがないね。それが見たいなら原作買った方が早いんだろうし、正直あんまり見たいわけでもないし。今作に関しては「光を出すくらいなら出さない方向に云々」とか不平を漏らしてもしょうがないことは重々承知している。そういう文化だと思って、「光職人の方々、お疲れ様です」と明後日の方向に敬礼しておくことにしよう。 ちょっと画が微妙なこと以外は、何も変わらないこの世界。またいつものようにリトさんの職人芸を見ながらのんびりとハーレムを見守っていきましょう。ボクのような人間からするとハーレムっていうのは「声優ハーレム」を意味しますのでね。モモをやってるときの豊崎は本当にピタリとはまっている感があってとても好き。ララの戸松は飛ばし過ぎててどっか行っちゃってるから何とも言えない。矢作パイセンの清楚キャラが見られるのは今やここだけ! って言おうとしたら1話目から壊れてて「パイセン……いいね」ってなる。1期目では産休とってたペケ役のみっこも帰ってきて一安心。こないだニコ生で見たとき、明乃さんがどんどん緒方恵美みたいになってて笑った。いや、昔からあんなんだけどさ。業界でのポジションが似てるから外見までどんどん似てきてる気がする。なお、緒方恵美は一人称「俺」を使いこなし、明乃さんは「ボク」か「ワシ」ですね。 そして最大のセールスポイント、今となっては千葉千恵巳の声が聞けるのはここくらいのものですよ。時代の積み重ねってこういうところに出てくるのねぇ。 ○「下ネタという概念が存在しない退屈な世界」 5 おっ、「生徒会役員共」の3期目が始まったのかな?! ……まぁ、大体同じやろ。 タイトルからして「そういうラノベ」だってことは一発で分かるようになっている親切設計。事前に放送していた中の人による特番で作品の中身は大体把握。あとはどの程度の攻め姿勢になるか、っていうのと、ギャグとシリアスのバランスがどうなるか、っていうのが気になるポイントだった。まず、こうして「世界の常識の一部が変わっている」という世界設定を起点にするラノベ(というか創作全般)は非常にデリケートな問題がある。それは、「いや、その要素が変わってしまったら、世界の変化はそんな小規模で済むはずがないやろ」という、世界の在り方のリアリティの問題。そのあたりについて全く無頓着だったおかげで世界観がボロボロになっていたのが「RAIL WARS!」あたりだし、「もう少し考えればそうはならないって分かるんじゃ?」と訝しむことしか出来なかったのが「魔法科高校の劣等生」あたり。作品世界なんてものは作者が自由に作りあげるものなのだから、「この作品ではこうなんだよ!」と言われてしまえば文句も言えないのだが、やはり「適当に思いつきで世界を1つ作れるほど甘くない」ということは肝に銘じておく必要がある。 そうした偏狭な視点から見ると、やはりこの世界もおかしい。「下ネタ」の定義が分からないし、抑圧されるという過激な動きがあったとしても、どう考えても「こういう」世界にはならない。仮に日本がこのまま児ポ法を悪い方向にどんどん進めていって規制が進んだとしても、少なくとも青少年達に首輪をつけて発言を統制する世界にはならないし、そんなことをする意味は全く無い。「そういう常識の世界なんだよ」と言われればそれで納得するしかないが、人間存在が生殖と切っても切れないものである限り、やはりこの世界の下ネタ云々の設定には無理があるだろう。 でもまぁ、そんなことをしかつめらしく考えることに意味が無い、っていうのはすぐに分かることで。うん、やっぱり「生徒会役員共」なんだよ。とにかくそういう単語が言えれば幸せ、っていう人たちのものなんだよ。実際、ちんこまんこ言ってれば楽しいっていう文化は確実にあるわけで、下ネタが盛り上がるトークの鉄板、っていう文化形態は間違いなく存在している(ボクだってそうだもの)。そういう「単に言いたい、言ってるだけで何か楽しい」を存分に楽しむために作られたのが「生徒会役員共」であり、この作品なわけだ。純然たるエロ作品ではまかなえない不思議なニーズっていうのは、いつの時代も変わらないものだからね。実際、今作のメインヒロイン綾女さんの活躍は、見ているだけで割と楽しいものなのである。パンツ被ってることには全く意味がないのだが、それだけで「あぁ、馬鹿だなぁ」としみじみ出来るっていう。この方向性、この潔さは、今後も充分楽しめるものになる気がしますよ。 まぁ、だからといって1話目がすげぇ面白かったかと言われると特にそういうわけでもないのだが……BDの売り上げ向上のためだろうけど、割とピー音が多めに入ってて何言ってるか分からないのがちょっと辛いわね。「光を入れて作品が見えなくなるくらいならやるな」というのがボクの基本的な主義主張ですので、今作における音声の聞き取りづらさはやっぱりマイナス要因になります。でもまぁ、そこは商品としての性質上しょうがないんだろうね。アニメーションとしての質は平均か、やや上くらいを維持しており、特に綾女さんの活き活きした表情なんかは、見ているとこちらまで元気が貰えそうである。これ、キャラデザが藤井昌宏氏なんだね。なんだか久しぶりに見る気がするし、初見で全然気づけなかった。このままのクオリティでドタバタと賑やかなアニメが続くなら、これはこれで楽しみな作品かもしれません。 中の人については、特番でもフル回転でガンガンぶっ込んでいたが、とにかく石上静香の好演が光る。この人は音域が割と好みなので前々から活躍してほしいと思っていた人だが、主役デビューが「ダイミダラー」、さらにこんな作品でも白羽の矢が立つという……なんか、持ってますね。素敵です。相方を務める小林裕介も、必ず女性に振り回される役を任されるあたりは流石だと思います。その他、生徒会長には「ピュアで清楚な」まつらい先輩。そして謎の科学部員に後藤(弱)さん。うーむ、なにこの完璧な布陣。まつらいさんはまたおっぱい大きい役だよ。よかったね! そして、生徒の中で一人喘ぎ声を上げているのが小倉唯ちゃんだったんだけど、あれ、なんだったんでしょうね……。 さらにエンディングを歌ってるのがすみぺだったわけだが、この曲、番組曲じゃなくてあくまでタイアップ扱いなのかよ。えーと、んーと……なにしてんの? 「響け!ユーフォニアム」 6→8 この感想を書いて春クールの幕を閉じようと思っていたのだが……血界戦線がな……まぁ、しょうがない。今期最も楽しんだ作品(の1つ)であることは疑う余地はない。 終わってみれば「どんだけ私が石原作品が好きなのか」ということがよく分かるだけの作品である。ほんと、1つ1つの要素の取り出し方がツボにはまるんだよなぁ。今作はこれまでの京アニ作品の路線に順当に乗りながら、更に一歩先へ進む貪欲な進化の結果といえる。その前身になるものは「けいおん」であったり「中二病」であったり「Free」であったりする。それぞれにどのあたりに要素が絡んでいるかは何となく分かるだろうが、そこから一歩進むことによって、やっぱりどれとも違う新たな作品像がしっかりと刻まれている。 冷静に考えれば、「部活もの」なのであるから非常にありきたりなプロットでしかない。主人公がたくさんの仲間達と切磋琢磨し、涙を流し、励まし合い、最終的に栄冠を勝ち取る。本当にそれだけの筋なのだ。しかし、その中で取り扱う要素がこれまで類をみない規模の部活である「吹奏楽」というところに1つの変化があり、更に黄前久美子という主人公像も、これまでの「ヒロイン」像からはどこかズレた、新しい時代の「スポ根」の体現者として生み出されている。そこに更に恋愛要素を潜り込ませたり、ハードな練習風景を実現させるために滝昇という魔性を生み出したり。とにかく13話の間で一切退屈しないだけの内容が盛り込まれている。筋立てだけを見ても、充分楽しめることが分かる作品だ。 そして、そんな高密度な作品の中でもやはり白眉なのは8話だろう。麗奈と久美子のあの一夜が無ければ、黄前久美子は完成せず、同時に高坂麗奈との関係性が成立しなければ北高吹奏楽部も完成しない。それすなわち今作が完成しなかったことになる。麗奈という「特別」がもう1人の異物である久美子という存在に気付き、歩み寄り、高め合うまでの推移が、あの夜の2人の演奏に全て込められている。そこからはもう、転がるように怒濤のドラマを見せられただけ。8話という山に登るためにそれまでの7話が用意されており、8話で噴き出したありとあらゆるものが、そこからラストまでの勢いを生み出した。この山の作り方、実にそつのないストーリーテリングである。もちろん、8話がクライマックスになってしまっては最後まで盛り上がりきらない恐れがあるが、そこにはきちんと「高坂麗奈の物語」というもう1つの軸を用意し、更に田中あすかというラスボスまで設定されているおかげで、大願成就のカタルシスは存分に味わえるように出来ている。アニメ視聴なんてのは「気持ちよくなるため」だけに存在していればいいと思うが、こうして脳内から出ちゃいけないものが吹き出る心地が常に味わえるのは、全て制作陣の狙い通りの効果なのだろう。 映像面に関しても、「京アニだから」の一言では片付けられない、更なる進化が存分に感じられるものだ。「綺麗」というだけではない、「暑い」だとか「居心地が悪い」だとか「悲しい」だとか「切ない」だとか。そういうもの全部が画面に、画に表れる。「気持ちの入った絵」なんて言葉はよく使う表現だが、アニメーションの場合、気持ちを入れた絵が動くことによって「気持ちが噴き出す画」になる。あの日橋の上を駆け抜けた久美子と一緒に、どれだけの感情が噴き出したことだろう。オーディション会場の優子の涙は、どれだけの気持ちを洗い出したことだろう。「画」が見られる幸せというものを、今一度噛みしめたいところ。 最後には当然中の人の話。個人的にはずっとニコ生見ていて「ちかペットマジちかペット」っていう気持ちばかりが高まっていました。「チャイカ」の時にその存在は認識していたものの、これだけ拡散を続ける声優業界の中で、なかなか気になる役者を全員追いかけるのは難しいですね。改めて安済知佳というふざけた爆弾素材を認識出来たので、今後の彼女の活躍がとても楽しみです。そして、ドラマ作りの上で功労者は誰かを考えると、櫻井孝宏、そして寿美奈子の2人は外せないだろう。「優しい世界」になりがちな京アニの持つ空気感の中で、どこまでも怜悧に、それでいて決して理不尽ではなく。2人の「ボスキャラ」が輝いたことが、本作を脱皮させた大きな要因であるのだから、この2人の存在感を支え続けた2人の役者には最大級の賛辞を送りたい。 そして、黄前久美子役、黒沢ともよ。彼女はまだまだ荒削りだ。役者としてどのような信念があるのかはまだ分からないし、今後の彼女がどういう方向に進んでいくのかも定かではない。しかし、少なくとも彼女はこの作品を作りあげようという最大級の「責任感」を持ち、それを成し遂げられるだけの「技能」も持っていた。黄前久美子は、疑う余地もなく「完成した」のである。それだけでも素晴らしい働きだっただろう。今後の若手の動向からも、目が離せない。 ○「六花の勇者」 6 正直期待票ではあるのだが、今期では割と楽しみにしていた作品。 期待している理由は主に3つ。1つは監督が高橋丈夫であること。機会があるごとに書いているが、私は高橋丈夫の画作りが大好きなのである。その最たる例が「狼と香辛料」だったが、1つ1つのシーンの意味づけが抜群に上手く、さりげない中にも色々と興味を引く要素を入れ込むことが出来る魅力的なクリエイターだ。「まおゆう」は残念ながら尻すぼみになってしまったが、あれは筋立てが悪かったんだと勝手に決めてかかっている(まぁ、その原作者の作品である「ログホラ」が面白かったので悩ましいところではあるのだが)。 そして、「じゃぁどんな筋立てなら満足出来るのか」と言われるとなかなか難しいのだが、そこで今回登場してもらうのが、原作・山形石雄というセッティング。私は常々「ラノベ」という言葉を侮蔑的に使っており、ろくにラノベの知識も無いのに軽んじる傾向にあるが、そんな私がうっかりハマってアニメ終了後に一気読みした唯一のラノベ作品が、かの「戦う司書」だったのである。「戦う司書」はアニメとしてはあまり話題にならずに終わってしまった作品であったし、確かにアニメは原作に比べるとどうしても性急になった感は否めないが、それでも私は何か強烈な魅力を感じたものである。多少の抵抗を感じながらも原作を1巻から買い始め、あれよあれよと全10巻。やはり勢い任せで無茶苦茶な話だとは思いながらも、常人ではなかなか思いつけないようなアイディアが光る部分も多く、「これがラノベってんなら、ラノベも良いものだ」と考えを改めるにいたった。 そんな「戦う司書」の作者の次作を、今度は高橋丈夫監督が映像化してくれるってんだから、そりゃ期待しないのは嘘だ。更に、本作のプロットを見ると「能力ファンタジー」ながらもそこに大胆に「人狼」要素を盛り込み、ミステリ的な要素も関わってくるというのが3つ目のポイント。昨今の人狼ブームはファンとしては嬉しいものであるが、人狼ってのはあくまでもファジーなもの。どうしてもミステリ・サスペンス作品として成立させようとしても凡庸なまとめ方になる場合が殆どである。何くれとなく人狼関係の小説とか漫画作品とかを読んでみるものの、大体は「まぁ、そうなるやろ」で終わったり、支離滅裂になるものばかり。それならばいっそ、「人狼です」というのをメインではなくサブのポジションに置いてみればどうなるか。本作は第1話を見て分かる通りに、あくまでも異世界ファンタジーバトルがメインである。そこに副次的要素として人狼が絡んだ時に、一体どんなお話が展開されるのか。そこが全く予測出来ない。ひょっとしたら過去の類例以上にグダグダになるかもしれないわけだが、そこは山形石雄という作家の底力に期待したいわけで。再びノロティやモッカニアのような魅力的なキャラクターに出会えることを祈っています。 視聴前に具体的な懸念材料があったとすれば、それは制作スタジオであった。パッショーネというのは何しろあの「RAIL WARS!」を作っちゃった会社ということで、不安にならなきゃ嘘である。しかし、考えてみれば「戦う司書」だって作画はメタメタだった。david proはそこからスタジオとしての経験を重ね、「ベン・トー」「妖狐×僕」、そして「ジョジョ」と素晴らしい結果を出したのである。パッショーネだって、きっと今回はやり遂げてくれるはずだ。実際、1話目の映像は良好で、例えば姫様が牢獄をぶった切って従者をたたき落とすシーンなんてすごく好き。戦闘シーンは流石にグルグルさせすぎだとは思うけど、これだって「今回の映像はやりますぜ」という製作側の意気込みの表れだろう。高橋丈夫の画作りは、人と人との距離感・温度を仕立て上げる部分にあり、具体的なバトル描写にこだわらずとも、今後疑心暗鬼に囚われるであろうキャラクターたちの心情描写に期待が持てる。いや、持ちたい。 中の人は、1話目はとにかく主人公役斉藤壮馬と、うさ耳姫様役のぴかしゃの二人舞台。ぴかしゃが異世界の姫になれば傑作間違いなしやで(ノゲノラ調べ)。相変わらずの巨乳声であるなぁ。残りのキャストについても事前情報から期待はMAX。最後の最後には「耳が幸せならそれでいいんじゃぁ〜」という逃げ方もありかな!(ボロボロの予防線) ○「デュラララ!!×2 転」 5 2期目の2期目。つまり3期目です。特にお変わりないようで。 「新作」って感じでもないし、「承」から大きな変化もないので、特にチェックすべきポイントもないのだが、1話目からいきなり川面真也コンテってことで、やっぱりそれなりに気合いは入ってるんだろうな、っていうのは分かる。もう、どんどんキャラクターが増える一方なので、細心の注意を払って画面を作っていかないとあっという間に破綻してしまいそうで、戦々恐々としながら追いかけるしかない。さて、3期はどうなりますことやら。 2期目で気になったのは何と言っても作画の品質であった。わざわざ類をみない分割クール制にして安定を図っているとはいえ、まだまだ小さなスタジオのようなので、結局途中で不安定な部分が表れてしまったのは残念なところ。3ヶ月の休憩をはさんで、今期は一体どうなるだろうか。今作の場合にあまりミラクルなアクションなんかは期待される部分ではないので、この多層、多重構造を何とか画面に落とし込む工夫の部分で目の覚めるようなものを見せてほしいもんである。 しかし、1話目から戸松ナレってのは意外だったなぁ。臨也のところにまさかあの時代の関係者が乗り込んでくるとも思っておらず、臨也の台詞じゃないが、「予想外のこと」はまだまだ起こる。まだ臨也回りでごたごたは続きそうだが、次の震源地はどこになるのかな。青葉の動き、帝人の動向が一番気になるところだが……いや、ご免、雁沢さんと湯馬崎の会話の方が気になるわ。湯馬崎はどんなアンチに対して機嫌を損ねていたんでしょうね。やっぱり梶アンチかな。 是非スカーレットさんの出撃シーンのBGMは「ゴセイナイトは許さない」でお願いします、第22話。燃え盛る爆炎の中から生まれ出る「不死鳥」のプリキュアって、どう考えても最強設定ですやん。 次回のニンニンジャーは新フォームお披露目、そしてプリキュアは今回が新戦士お披露目。東映スタイルに綺麗にのっております。いやー、無事に爆誕しましたね。キュア深紅。どういう過程を経るのかと思っていたが、割と素直にはるはるとの交流が描かれて、そのままカナタパワーでの変身。大事なお兄様のバイオリンが変なおもちゃに変身したときには笑ってしまったが、そっから不死鳥を呼び出して容赦無く相手に叩きつける強引さは相変わらずで好き。バトルだけ見たら完全に最終回でしたわ。 今回、はるはるはいつも通りの態度でトワと接しており、そのことが敷居の高かったトワの心を溶かす一因となっているわけだが、基本的にはるかとトワって面識ないんだよな。あるのはあくまでも「トワイライト」であって。あのときの接触がはるかにとって心のつながりになるってことは、既にあの時点でトワイライトはトワでしかなかった、ということに。ディスピア様の洗脳も実は大したことない。いや、でもこの中盤戦で堂々と現世の敵陣に乗り込んでくるのは非常にフットワークが軽いといえる。大ボスのディスピア様がここで乗り込んできたのにプリキュアを全滅させられなかったということは、今後どれだけ頑張ってもディスピア様に勝ち目はないと思うのだが、シャット、ロック両名が何とか頑張ってくれるんだろうか(流石に後半クールでもう少し敵幹部は拡充される気がするけども)。単純にプリキュアを苦しめる目的だったらダークカナタを繰り出すのが一番手っ取り早そうだな。 さて、めでたく爆誕したキュアスカーレットであるが、プリキュアとしてはレアな「爆炎」モチーフのプリキュアである。どこぞの太陽サンサンプリキュアなど、「火」をモチーフにしたプリキュアはそれなりにいるが、あくまで「オレンジの炎」どまりであり、スカーレットはその目に深紅を宿す者。初変身後にディスピアと対峙するシーンは背後に燃え盛る業火を背負っており、非常に世紀末な感じがして「こんな王族嫌なんだけど」感が実によろしい(中の人の影響もでかいかもしれません)。そのまま髪の色も業火の深紅を反映してくれりゃ最高だったのだが、流石にそれだと正しいお客さんに売れないだろうから、そこは無難に淡いピンク系でまとめてきたか。既に一度は変身を経験しているのでモードエレガントへの移行などもスムーズであり、あまり新参とは思わせないだけの説得力がある。しかし、ノーマルモードの足の部分は一体どうなってんだろね、アレ。 とりあえずトワは「罪を背負いながらもグランプリンセスを目指す」というところで一旦は心の整理をつけたようだが、当然その程度では贖罪は終わらない(あんまり実働部隊として活躍してなかったので迷惑をかけた人間は少ないと思うが、自分のせいで兄を犠牲にしてしまった部分は傷になっているのだろう)。来週も「反省モード」は続いているようなので、ここから4人の友情形成まではしばらく楽しめそうだ。ただ、既に次回予告からはポンコツ臭が漂っている気がするのだけども……お姫様キャラだからポンコツっていうよりも世間知らずなのだろうが……トワさんが間抜けなことを連発すればするほど、トワイライト様に忠誠を誓った全国のシャットさんのSAN値が削られ続けるのです。ダークキュアスカーレットとか出てこねぇかなぁ。 こうして振り返ってみると、一番良識人だった追加戦士ってどう考えてもミューズだな。王族なのに。最年少なのに。小学生に負けそうなトワさんとかセイレーンさんとかいおなさんって……。 「レーカン!」 5→4 何とも不思議な作品でしたね。いや、悪い作品じゃないんだ。悪くはないのだが……。 前に何かでも感じた事がある感覚なんだ。それが一体何の作品なのか、もうこれだけの数のアニメを右から左へと流し続けていると全く思い出せなくなってしまったが……「なんか、すごくテンポがもっさりしてる感」である。これ、共感してくれる人はどれくらいいるんだろう。なんかね、1つ1つの会話のテンポがね、完全に一拍おいてる感じなのよ。流石に対話シーンなんかではそこまで露骨ではないんだけど、シーンの切り替えとか、話の繋ぎの部分なんかで、「普通ならここで動くな」「普通ならここで返事するな」っていうタイミングが、なんだかズレる。半歩遅い。非常にまったりしたこの作品独特の空気を出そうとして意図的にスローにしてる部分なのかもしれないけど、その抜けてしまった半拍がすごく気になってしまって、最後までリズムを合わせられなかった。「もう少し反応の仕方があるんじゃない?」って、そこばかりが気になってしまった。似たような感想を持った作品が前にもあった気がするんだが……何だったかなぁ。 ただ、これって非常に感覚的なもので、そうした「何かひとかけら」がむずむずと気になる以外は、実は案外悪くない。そりゃまぁ、画にも大して力はないし、ストーリーだってユルユルで、全話見たからってものすごい充足感が得られるとか、衝撃のエピソードで涙が止まらないなんてことは絶対に無い。でもまぁ、日常系の平均値ってこのくらいでもいいと思うんですよね。ゆゆ式・きんモザなどの破壊力が桁違いのオリジナリティってのは、そこまで全ての作品に求めるべきものではないのですよ。ひだまりだってシリーズが進むごとにどんどんユルさが増してきているし、この作品ははじめからそういう「何も無くても良い作品性」を徹底していただけなのである。個人的には毎週見ててもほとんど文句はありませんでした。ただ、そのくだんのテンポの部分だけを僕のリズムに合わせてほしかった、ってのはあるけども。あ、あとエロ猫だな、あいつの存在がちょっとくどくて、大して面白くない要素なのに尺取りすぎてるとは思った。どうせエロで売る作品でもないんだし、あれは削っても良かった気がする。
○「Charlotte」 5 今期P.A.Works作品。普段「全力でP.A.にはえこひいきしていく」宣言をしている私だが、ここはちょっと待て、注意が必要だ。 これまでP.A.作品は9割方愛してきた私であるが、例外も無いわけではない。1つはちょっと狙いがぼけてしまって残念だった「レッドデータガール」。ただ、あの作品も映像美については文句無しだと思っているし、スタジオ自体の評価を揺るがすものではない。そしてもう一本が「Angel Beats!」だったわけだ。こちらの作品については、映像についてもあんまり印象に残っておらず、とにかく話が支離滅裂で全く受け入れなかったという記憶だけが鮮明である。更にP.A.とは関係無いが立て続けに「リトルバスターズ」が全く琴線に触れずに通過するに至って、私は「この麻枝准っていう作家は、本当に俺と合わないのではないか」という思いを固めていったのである(なお、CLANNADではボロボロ泣いてる模様)。 そんなわけで、「P.A.はP.A.だけど、Angel Beats方向のP.A.」というのは私を無条件に警戒させるものなのであるが、今作1話目は特に悪い点は見られなかった。正直、関口画のはずなのに普段のP.A.とは作風ががらりと変わるのが本当に不思議ではあるのだが、一応印象としては普段のP.A.と「AB」の間ぐらいだろうか。キャラの造形は非常に見やすく、主人公のあくどい性格もそこまで無茶な設定にならずにすんなり理解できて、苦笑いは漏れるが決して不快というほどでもない良いバランス。異能力者の主人公としては、ここまで下衆くて、それでいてきちんと自分の能力を理解し、有効利用している設定は案外珍しいのではなかろうか。その他のキャラとの対話もテンポがよく、メインヒロインになりそうなあやねるもいい感じ。妹ちゃんだけなんだかキャラの作り方が鼻につくが、まぁ、このくらいはラノベアニメだったら掃いて捨てるほどいるわけで、気にするようなものでもないだろう。あとは、この独特の設定をどのような方向に持っていくかなのだが……そこが怖いんだよなぁ。なんか主人公兄妹に既に怪しげな過去描写が混じってるしなぁ……主人公は「純粋な下衆」でいて欲しいのだが、またどうせヘンテコな善悪論が入ってくることになるはず。そこで醒めるか、入り込めるかが勝負の鍵。なんとか無難に進めて欲しいものだが。 |
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HN:
Thraxi
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趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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