最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
○「スタミュ 高校星歌劇」 6 また変なの来たよ。これ、テニプリとかペダルみたいに実際の舞台になった時は「スタミュミュ」になるんですかね。 特に説明もいらない感じの作品。「色んなアニメ作品が舞台化してるし、もういっそ最初からミュージカルのアニメ作ればいいんじゃね?」という短絡的かつ効率的な解決策。なるほど、一理ある(そうか?)。堅実なキャストで前を固めて、あとは踊れや歌えの世界である。設定が一番近いのは「芸能人として高みを目指す学園の生徒」という部分は「うたプリ」が一番近いはずだが、そもそも「うたプリに近い」っていうのは「狂気の瀬戸際」と同義なわけで、アレに似るのは色々問題だ。そして、実際に本作は順当にあの狂気の流れを組んでいるので、一話目での刺激はかなり多い。個人的なピークはもちろん、学園のトップに立つお偉方が登校してきて、いきなり一発目で謎ミュージカルを始めるくだり。滅茶苦茶笑った。「ミュージカルってあれだろ、突然歌い出すやつ」(映画「心が叫びたがってるんだ。」より)。まさしく「突然歌うよ!」である。 まぁ、「突然歌うよ!」文化だけでいえばラブライブだってそうだし「少年ハリウッド」だって同じようなものなのだから、別に驚くようなものではない。ただ、本作の場合は「ミュージカル」という前提を置いているおかげでより致死率の高いネタになっている。あれだな、リアルの世界では身体をめいっぱい使ったミュージカルのダンス&歌っていう組み合わせは表現として魅力的だけど、アニメになって機械的にクルクル動かれると、「表現の躍動感」よりも「シュールさ」の方がずっと際だつな。個人的には「面白かったけど、見るのが辛い」という何とも不思議な枠でありました。さらにキャラクター分布もこの手の作品の礼儀として色々と極まっており、中でも一番のお気に入りは細谷ボイスの高飛車歌舞伎野郎。ボキャブラリー不足にも程があるだろ、野暮助が。アイツが学園の色に染められ、着物を脱いで楽しげに踊り狂う様を想像するだけで割と楽しい。いや、もうエンディングで実現してるんだけどさ。出落ち感満載な気もするが、もう色々満足したから2話目以降はいいかな……。 製作スタジオのC-Stationというのは初めて聞く名前だが、調べてみるとビィートレインからの派生らしい。1話目ではダンスシーンにも一切CGを使わない手描き作画になっており、並み居る「アイドルアニメ」の中では割とやすっぽい画面になっているのだが、その分特別感はあるかも。単に「格好良い」「素敵」だけじゃなくて、やっぱりどこか情けなさ、狂気も見せてもらえた方が盛り上がるよ。 中の人をついでに見ておくと、「お前どんだけ各方面にちょっかい出してるんだ」という諏訪部キャラが良いポジションにつけているのに期待。STARISHの活動もしなきゃいけないしテニスもしなきゃいけないしヘヴンズソングも歌わなきゃいけない。ホント大変だぞこりゃ。その他、上級生チームには平川・鳥海・森久保・波多野という「笑ってはいけない」みたいな布陣。楽しげ。メインとなるチームは花江・小野賢章・細谷・前野・ランズベリーアーサー。もう、何でも出来そう。こいつら全員が出席するマジな「スタミュミュ」が実現したらプラチナチケット間違いなしだな。正直、ちょっと見てみたいです。
PR ○「ヘヴィーオブジェクト」 5 アルドノアの2期目が始まったよー。いや、マジで冒頭の花江君のナレーションでそんな感じだった。巨大兵器「オブジェクト」の稼働している場面ではCG作画が中心なので、J.C.の作画でもA-1の作画でも大した違いは無いしな。 導入は割と面白い。ひたすらナレーションだけで世界観を説明しきってしまうのは色々と悩ましい部分もあるのだが、前提条件として提示しなければ話にならないのだからそこはしょうがないだろう。すげぇ簡単にまとめると「まぁ、なんか好き放題戦争が起こってもおかしくない世界設定にしたよ」っていうだけの話である。そこに「超巨大決戦兵器」という「オブジェクト」という本作独自の要素が加わり、「とにかく、現代世界設定ででっかい何かと戦いたいんや」という舞台が整った。「アルドノア」も火星のカタフラクトというトンデモ兵器と量産機で戦うという戦力差の部分が面白味に繋がる(はずの)作品だったが、今作はさらに、ラストで主人公が「生身で」と言ってしまっている。すげぇムリゲー感。そこで「柔よく剛を制す」どころか「ミニマムよくギガントを制す」になれば、そりゃお話としては盛り上がるだろうよ。 制作は上述の通りにJ.C.。そして監督は渡部高志というある意味で安定の極みみたいなラノベアニメ布陣。そして、これの原作って「禁書」の原作者なのね。「禁書」シリーズもまだ完結はしてないんだよな、2本同時に展開してて、さらにどちらもアニメ化とか、随分な売れっ子である。個人的には禁書シリーズもなんだかんだ言いながら慣れてきたので特に悪印象を持っているわけではないのだが、ただ、やっぱり今作みたいに改めてフラットな視点でみると、台詞の鬱陶しさは軽くイラッとするな。そういうのが持ち味で、好きな人はこれが好きなんだろうけども。厭世的なくせにネアカなキャラの物言いって、突き詰めればミサワ的な発言になるわけで、なんかイラッとしません? 多分回りにいたら「うるせぇ」ってぶん殴ってると思う。 そして、そんな細かいキャラの造形以外にも、「なーんか世界設定が適当だよな」という部分も引っかかる。「コメット・ルシファー」みたいに説明されなかったらそれはそれで気になるが、今作みたいに1話目で一気にダダダダッと説明されても、「いや、その設定でもそうはならんやろ」というディティールが気になる。今作の世界は、よくある「世界的に戦争状態になっちゃった地球」をベースにしているのだが、そこに「オブジェクト」という特別な要素が介入することで、「綺麗な戦争」が実現した(してしまった)というのがお題目。おかげで、紛争状態なのに主人公達はお気楽に軍事活動に参加しているし、上官の女性も「指先1つでお手軽戦争」みたいな話をしていた。でも、そうはならないよね。もし「特別に強い兵器」が生み出されたとしたら、その所有権を持つコミュニティが圧倒的強さを発揮するだけだ(それこそ火星のカタフラクトのように)。製造のノウハウが多数の対立国家に拡散して「どの国でもオブジェクトが持てる」という条件になったなら、今度は「大量のオブジェクトが作れる国」が物量で優位に立つはずである。少なくとも「どの国も似たような数のオブジェクトを保有し、それらの間で戦争の優劣を決めましょうね」なんて展開にはなるはずがない。また、どれだけ表に立つ兵器が強いとしても、あくまでコントロールしているのが人間ならば、兵器が叩くべきは人間、つまり、人の死はどこにでも付きまとう。オブジェクトの操縦者が重要な役割を果たすとすれば、どでかいボーリング玉なんか無視して、その統制系統を狙うべき。操縦者の女の子がのんきに外で遊んでいるなんて、流石に戦時下という意識が低すぎるだろう。どうにもイマジネーションが刺激されにくい設定なのである。 まー、ひょっとしたら1話目で語り切れなかったもっと複雑な設定もあるのかもしれないし(そして無いと困るし)、まだまだ見続けないとこの先は解決しないだろうが……ただ、「禁書」の例を見るに、この作者ってあんまりしっかり設定のベースを整えないで勢いで書いていくタイプなんだよね。ま、派手な戦闘が売りの作品になるなら、それはそれで面白くなりそうだし、良しとするか。とりあえず、でっかいカプールみたいなオブジェクトがモゾモゾ動く画だけでしばらくは楽しませてもらおう。 中の人は、花江・石川という恐ろしいまでの固定面子が気楽にお仕事してる感。そして注目はおっぱいバインド姫様だね。鈴木絵理っていう名前を見ても「ん? どっかで見た気が……」というだけで思い出せなかったのだが、なるほど「六畳間」の早苗ちゃんである。出演作は少ないけど2作品でメインヒロイン(早苗ちゃんがメインヒロインだったとすればね)。出世街道と見ていいのかどうか……頑張れ。 ○「コンクリート・レボルティオ 〜超人幻想〜」 5 ウァーイ! 変なデザイン性を押し出した作品キター! 最近は定期的にあるよね、こういうの。粗製濫造のアニメ業界、何とか視聴者の目を引きつけようと、あの手この手で差別化を図るのです。 最近だと「ローリング・ガールズ」が一番近いような気がする、一目見てヘンだと思えるデザインの画面。一体誰がこれを作っているのかと思ったら、意外や意外、監督は水島精二であった。そこまで癖の強いクリエイターという印象もないのだが、調べてみるとどっちかっていうと脚本の會川昇の好みが強く出ているようだ。確かに「UN-GO」などでも独自の世界観を見せていたし、今作もそういうシナリオの特異さから生み出された不思議な世界なのかも。そして、それを際だたせるためにキャラクターデザインの原案にはいとうのいぢ、氷川へきるという個性の強い絵描きが起用されている。確かに魔法少女の画なんかはいかにもへっきーだったな。こういう雑多な雰囲気をまとめ上げるのって、アニメではものすげぇ大変なわけだけども、それを大きく飲み込んでしまうための世界デザインと考えると、なかなか面白い機能を果たしていることになる。 そんな妙な世界で描かれるのは「たくさんのヒーローの物語」。この世界にはジャンルにとらわれない「超人」とくくられる異能の存在が数多く存在しており、1話目の段階では目から怪光線を出す外国のエージェント、自由に魔法を使う魔法少女、ヘンテコメカを乗りこなす機械の申し子、そして命の危機に瀕して地球人と融合することで、世界を守る巨大ヒーローとなった宇宙人など、本当に節操の無い「ヒーロー」が集まっている。そして、こうした面々が自分たちの常識を頼りに突っ走っているために事件も起きるというわけだ。どこまでが常識で、どこからが異常なのか、それすら分からない世界の中で、とにかくはちゃめちゃな展開が起こればそれでいいというノリだろうか。実際、1話目では「情報を売ろうとしていた博士が実は情報を買う側だった」というどんでん返し、「普通の捕り物劇かと思ったら、実は正義のヒーローの方が地球人を命の危機に追い込んでいた」というどんでん返し、「死んでしまったと思われたヒーローが、悪い宇宙人の身体を活用して生き残っていた」というどんでん返し、そしてラストは、「魔法少女が超人課に所属するところで1話が終わるかと思われたのに、いきなり時系列がすっ飛ばされて主人公っぽい奴が袂を分かつところで終わる」というどんでん返し。もう、1話目で詰め込み過ぎて何が何だか分からないレベル。かなり冒険してるのは間違いないだろう。 ここまでやったんだからそれはさぞ盛り上がるだろう! と思ったけど……んー、そうでもないな。画はエキセントリックな部分もあるのだが、全体でまとめて見るとそこまで驚くようなクオリティってわけでもないんだよ。いや、エンディングテーマの映像は凄まじいとは思うんだけども、現時点では、諸々の「エキセントリックな画面」が一体何を目して作られたものなのかがはっきりしないために、単に「すげぇ」「キモい」というだけで満足するわけにはいかないのよね。まー、これも話が進めばおいおい分かっていく……かな? 「ローリングガールズ」は結局最後までいまいちそのあたりの目的意識がはっきりしなかったからなぁ。 中の人は、主人公らしき男が石川界人、そして魔法少女がすみぺ。すみぺはこういう精神的に不安定になる画面との親和性が高いよね。本人もアレだから。あと、魔法少女のサポートのキモい奴が大川さんなのはちょっと笑った。「セイクリッドセブン」を思い出しますね。 ○「コメット・ルシファー」 5 そうそうこれこれ、こういう感じ。これが「よく分からないけども何となく許せる1話目」。別に説明とか台詞で入れなくてもええねん、何となく「ここが見せたい部分なんやろな」っていうのが分かるように作ってくれればいいんです。 今期のラインナップでは非常に珍しい、アニメオリジナルらしき作品。製作はエイトビットで、監督は菊地康仁。なるほど方向性は見えやすい。1話目からあんまりキャラクターデザインなんかに魅力が感じられず、「なんか、崩れたミカグラ学園みたいだな」という印象だったのだが、最後のクライマックスでロボットが登場したところで、画に対する不満はなくなった。ゴツめのオリジナルロボットがちゃんと動いてくれているのを見ると、「その調子でエイトビットは得意分野だけで戦っておけば大丈夫やで」という気になってくる。まー、最近はどこのスタジオもCGワークが達者だからなかなか差はつけにくいかもしれないけど、まだまだCGロボの機動については、エイトビットは一日の長がある気がするよ。 シナリオラインについては当然「さっぱり分からん」という1話目。アバンの様子からして異世界か宇宙から女の子が送り込まれてボーイミーツガールな感じなのだと思われるが、肝心のミーツするガールが1話目でまさかの台詞無しっていう。エンディングテーマから察するにCVはへごってことなんだろう。CMでもそれっぽいけたたましい声で盛り上げてくれたし。来週以降、ヒロインが可愛くなるかどうかというのも注目ポイントですかね。それ以外にも、結婚を迫られた幼馴染みらしきヒロイン(CV:高橋李依)もいるけど、最終的にロボットバトルアニメになったらあんまり絡めない気もするので、あくまでメインヒロインは柱から出てきた娘の方だろう(まぁ、公式のキャスト表を見れば一発で分かるのだが)。今回はそんなメインヒロインに会うまでのすったもんだだけで終わってしまったので、何とも評価しがたい状態である。それぞれのキャラの性格もまだよく分かってない状態だしなぁ。とりあえず、アニメ的描写を考える人たちは、「車でもバイクでもとにかく宙に浮かべれば未来っぽいし異世界な感じが出るよ」っていう固定観念を取り払った方がいいと思うんだ。あのエアバイク、あまりにも安全性能がガバガバ過ぎるだろ。女の子が轢かれそうになったのを間一髪で回避するシーンとかがあったけど、あれって主人公のテクが凄いとかいう問題じゃなくて、あんな危険な乗り物で飛ばしてる責任を問われるシーンだからな。そして実際にカーチェイスの後に思い切り空中に放り投げられて落下してるし……あんなもん、法規制待った無しやで。その辺の設定の適当さは今後に影響しないことを祈る。 そして、何と言っても最大の突っ込みどころは「なんで生きてるの?」であろう。ものすげぇ高さから2人して落下してるはずなのに、「怪我もしてない」状態でぴんぴんしてる2人。普通に考えたらあり得ない状態なので何か特殊な環境設定の説明でも入るのかと思ったら、特に何も無いまま話が進行して顎が外れた。どうなってんねん、この世界の住人はみんなスーパーマンばりのタフネスがあるの? 実は重力がめっちゃ弱い星の話とか? もう、全然分からないんだけど、来週以降に説明があるとも思えないし……すげぇ適当に脚本作られてそうでちょっと不安。杞憂で終わればいいんだけど。まぁ、「とにかくその後のロボット描写だけ見てくれればいいよ。細かいことは気にするなよ」という編集方針なのかもしれないし、そのあたりの判断は来週に任せます。面白くなるといいのだが……過度な期待はしないよ。 ○「学戦都市アスタリスク」 4 流石に笑うわこんなん。一応ネットでも確認したけど、視聴者はやっぱり同じ感想持つよな。「これ、落第騎士と同じやつや!」 見事に「こないだ見たやつ」と同じ展開から幕を開けるという、「テンプレラノベ」の称号を身体を張って証明してくれるお手本のような作品。もう、日本は戦うための学校作りすぎじゃないんですかね。そんなに頑張って強くなって、一体何と戦うというのだろうか。そう考えると、トレーニングだけしておいて学園自体に何の意味もないって言う「インフィニット・ストラトス」の潔さは見習うべきなのかもしれない。 さておき、そんなテンプレ展開で始まったアニメなので、なかなか要素をピックアップするのが難しい。もし「落第騎士」と視聴する順番が逆だったら、各々の点数が入れ替わっていた可能性もある。まさかアニメ視聴の際に早いもの勝ちの勝負があるなんて思わなかったわ。あっちは大沼SILVER LINK作品で、こちらはA-1制作で小野学監督作品。幸い、どちらの作品も映像面に大きな失策はない。今作もキャラクターデザインが川上哲也ということで、よりまっとうな「萌えラノベ」方向に画を伸ばし、積極的にエロさでも売っていける強みがある。実際、生徒会長のへそだしアピールなんかは阿漕なエロさで溢れていたし、冒頭で主人公が見ちゃう着替えについても、こっちの方が画はエロかった気がする(あのぴっちりした制服のシャツはどんな素材で、どういう構造なんでしょうか)。今後、それこそ「インフィニット・ストラトス」のような露骨なエロさ、及び美少女動物園的節操の無さで突っ走るならば、こちらはこちらで独自の売りを出していくことも可能だろう。 ただ、残念ながら1話目での期待度はやや低い。というのも、テンプレな中でもさらに「説明が長くて退屈」という残念な要項も満たしてしまっているため。中盤以降はほとんどが学園システムの説明、人物関係の口頭説明で費やされ、至極退屈な展開になってしまった。これでは2話目以降への期待を繋ぎにくい。どうせ俺なんかは1話で見切ったりすることはほとんど無いので1話目限定の盛り上げとかを意識しなくても良いとは思うが、やっぱり1話目から眠たくなる展開だと、2話目以降で心が離れやすくなってしまうのは悩ましい。もうちょっと画で訴えてくれる部分があればなぁ。あまりに台詞に頼りすぎてるんだよな。まー、始めに設定ありきのラノベ世界はそのあたりをどうしようもないのかもしれないけどさ。 中の人は、主人公には最近仕事を着実に増やしている「うじ」こと田丸篤志。正直、もち蔵のイメージしかないから声を聞いてもあんまり分からなかった。メインヒロインの姫様は相変わらずの適応力を見せる加隈亜衣、さらに生徒会長にも千変万化の東山奈央。この辺りの布陣は良さそう。今後の展開で盛り上がりが用意されてるといいんだけどなー。 「俺物語!」 5→5 変なタイミングで最終回シリーズ。しょうがない、読売系列だから、もうしばらくすると「ガッチャマン」の最終回もあります。 2クール終わって、「まぁ、予定通りに」という感じの作品。最近はゴリラ系男子(というかイケメンゴリラ)が注目を集めているらしいが(ソースは某ゴリラ声優)、ぶっちゃけ、猛男ってゴリラでも何でもなくて、単に「いい男」だよね。そりゃ確かにルックスはアレなのかもしれないけど、少なくとも作中で3人には惚れられているわけで、これまでほとんどモテなかったっていうのは設定に無理がある気がする。「いい男が順当に惚れられて、彼女を作っていちゃいちゃする話」であるから、私のような非リア勢からしたらイライラの温床でしかないのがこの作品。くわえて、最後の最後まで大和さんのキャラが今ひとつ好きになれなくて、どこまでも「男に都合のいい女」でしかなくてなぁ。猛男とのギャップを狙ってああいうキャラになってるんだろうけども、あんまり男ウケしないタイプのキャラな気がする。一昔前に「少女漫画的」っていうとこういうキャラだったんだろうけど、今のご時世だとちょっとな。 でも大丈夫、この世界におけるメインヒロインはあくまで砂川君だから。いや、あの男こそ様々な理想を体現した完璧なフィクション人格なのかもしれないが、作中であんまりぐいぐい食い込んでこないので嫌味がない。猛男の人柄そのものよりも、「隣に砂川君がいてくれていること」が猛男のキャラを補強しているのである。あんだけ回りでリア充がイチャイチャしている中で頑なに一人を貫く砂川君、それでも一切の悲壮感はなく、むしろ清々しいくらいの砂川君。彼さえいればこの世界は優しくあり続けられそう。 そんなわけで、猛男×大和さんのカップルだけだと「都合が良すぎるやろ、死ね」とすら思えてくるところだが、砂川君が見事に緩衝材になってくれたのでイライラせずに済みました。ありがとう砂川君。このアニメがそういう風に見るべき作品だったのかは分からないけども、結果オーライだ。作品自体は手堅くまとまってたよね。サブキャラが食い込んでくるお話もそれぞれにちゃんと見どころがあったし。あー、でも栗原カップルは死ねって思った。ホント死ねって思った。世界中の高校生ってあんなもんなのかな。死ね。 ○「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」 6 新たな日5は、久しぶりにガンダムが帰ってきた。いや、ガンダムシリーズ自体は常にどっかで放送してた気もするけど、日5に戻ってくるのはAGE以来だからね。 さて、日5のガンダムであるが、繰り返し書いている通りに私はあんまり日5枠と相性が良くない。どうしても視聴が散漫になり、いつの間にか流し見になることもしょっちゅうだ。おかげで、正直言うと「SEED」から始まって「00」「AGE」まで、この枠のガンダムはあんまり真剣に見られていなかった(まぁ、「Gレコ」も適当といえば適当な視聴体制だったので、基本的にガンダムのシナリオ自体に対する興味が薄いのかもしれんが)。そんなわけで、今作についてもなかなか取っつきづらい第一印象になっており、先行きは不安。どのガンダムでも割とそうなのだが、1話目からガンガンキャラクターが登場し、しかもそれらが戦争状態の面倒なシチュエーションで、特に各々の関係性を説明せずに話が進んでいく。おかげで顔と名前が一致しないままに鉄火場を迎え、もうテンションがついていけない、っていう展開が多いのである。普段からテンプレで分かりやすすぎるラノベアニメに「説明しすぎだろ」とか文句を言いながら、いざ説明をしすぎないアニメ(つまり、自然な流れのアニメ)を見ればそれはそれで困ってしまうという、何とも面倒なことである。 しかし、今作についてはそんな面倒な性格でも期待票は投じておきたい。何しろ、まさかの長井龍雪&岡田麿里というスタッフ陣。「あの花」→「ここさけ」→「オルフェンズ」。なんだこの流れ、一気に宇宙の彼方に飛んでしまった。「長井監督のサンライズロボットアニメなんて、初めて見るけどどうなるんだよ!」と一瞬でも思ってしまったわけだが、冷静に考えれば初めてじゃねぇな。過去の名作「XENOGLOSSIA」があるじゃないですか。なんだ、じゃぁ大丈夫だ。どっちかっていうと岡田麿里がガンダムらしい脚本がかけるのか、っていう方が心配だ。過去に彼女はロボットアニメなんて担当したことがあるのかと思って調べてみると……「アクエリオンEVOL」と「M3」があった。なんだ、こっちも大丈夫じゃん。いや、アクエリオンはあんまり比較対象として役に立たないし、M3もガンダム的なロボットアニメとはかけ離れているが。きっちり「ガンダムらしい格好良さ」を出す部分については長井監督の手腕を信じ、全体的なドラマ構築は岡田麿里を信じる。そう考えれば、自然と期待値も上がってくるというもので。 1話目は案の定「なんか人がいっぱい出てきて世界観をなぞり、主人公がロボットに乗り込むまで」のお話であるが、タイトルの「鉄血」が示唆していた通りに、随分男臭く、泥臭い幕開けになった。こういう根っからの「戦争屋」のガンダムってのも久しぶりな気がする。ソレスタルビーイングみたいにスマートな組織ではなく、下っ端で泥まみれになって這い回る傭兵連中が上に向かって噛み付いている図も新鮮だ。当然、モビルスーツになんて乗れるわけもなく、序盤はずっと「モビルワーカー」と呼ばれる疑似戦車で戦い、相手がモビルスーツを出してきたところで満を持してガンダム登場、駆けつけたガンダムが持ってるのも鈍くさい重剣で、それをブン回すことで強さが見せつけられるのも良い。「SEEDとか00と違って女性ファンがつきにくそうなガンダムだな……」とは思ったが、野暮ったい方が見ていて楽しそうだ(まぁ、男性キャラがこんだけいれば、放っておいても食いつく層はいるんだろうが)。このシチュエーションから岡田麿里劇場が始まるのか。一体どんな展開になるのか、期待して待ちたい。 中の人は、主人公役河西健吾という人がほぼ初主役らしい。経歴を確認すると吹き替えメインの人らしく、ここからアニメへの進出があるのかどうか。あとは目立つところだとアニキ役がガンダムシリーズ2作品続けて登場となる細谷佳正。相変わらずの配役。女性キャラだと、メインヒロインとおぼしき姫様が寺崎裕香。俺、この人が「女性らしい女性役」をやってるのは初めて見るかもしれない。あと、雑貨屋の女の子にひーちゃんがクレジットされているが、今後宇宙に飛び出したりしても活躍するキャラには見えないですわね。女性キャラ、増えるかなぁ。敵側組織には櫻井孝宏・松風雅也という実に嫌らしい人選。嫌らしい、とても嫌らしい。あ、あと味方のメカニックのデブキャラに花江君がちょっと面白い。1話目はキャラのモーションなんかで特に見入った部分は無いのだが、デブキャラが頷いたりして二重顎になるところの描写がやたら細かくて笑った。 ○「ハイキュー!! セカンドシーズン」 6 まだまだあるよ、2期目。現時点で完全新作と呼べる新番組がほとんど無いな。この流れはどこまで続くのやら。 さて、待ち望まれた2期目である。日5枠じゃなくなったのは大人の事情なんだろうが、まぁ、メインの客層は深夜アニメでもそこまで問題無いはずだ。メインスタッフも当然続投であり、満仲監督のお仕事がまた楽しめるようになる。久しぶりに見て改めて思うが、本作最大の見どころは何と言っても「動き」そのものだ。動きと言っても色々あって、キャラの動き、カット割りによる視点の移動、そしてカメラの動き。本作ではメインとなる試合のシーンはボールや背景などにI.G.の得意分野であるCG処理がふんだんに盛り込まれており、情報量の多い作画でもかなりの自由度で動かせるようになっている。キャラクターの動きに背景やネット・ボールといったプロップが噛み合っており、様々な角度からモーションを捉えることが可能。おかげで、実際ではあり得ない、いかにも「アニメらしい」ダイナミックな演出が映えるわけだ。とにかく「いかにしてバレーボールの迫力をみせるか」が勝負の作品なので、この部分に充分注力されており、演出家のセンスも活かされている。それだけで、スポ根アニメとしては満点でしょう。「黒バス」とかこれとか、おそらく予算の面で優遇されているおかげで実現していると思われるこのクオリティ、やっぱりジャンプアニメは恵まれている。そう考えると、「ワールドトリガー」もI.G.だったらまた違った作風になったんだろうかねぇ。ちょっと見てみたい気もする。 まぁ、こんだけ試合描写で褒めておいて、次のお話は試験対策なわけだが……これまたスポ根アニメなら定番だよな。大丈夫、キャラは充分に立っているので、日常回でも割と面白いよ。あ、あと2期目に入ってマネージャーの活躍も増えそう。アニメ化した最大の恩恵は(俺的には)マネージャーの可愛さに気づけたことですね。さらに、新規加入のマネージャーはCVが諸星すみれちゃんになるとのこと。ヒューッ! ○「ヤング ブラック・ジャック」 5 視聴中ずっとお腹が痛かった……わたし、血を見るのがとても苦手で、痛いの、グロいのがすごく駄目なのです。おかげで、事故の描写、手術の描写中は(具体的な画が殆どなくても)想像するだけで気持ち悪くなってしまう。あまりこのアニメを観るのに向いてない体質。 そんな体質なので、過去にゴールデンタイムで放送していた「ブラックジャック」なんかも殆ど見てなかったんだよね。今作も旧作同様に手塚プロダクションが製作しているので、何となく絵柄や塗りの雰囲気が似てるかな、っていうイメージが分かる程度。まぁ、随分違う作品になっているので比べる意味も無いかもしれないけど。 観ていてお腹が痛くなるのはもうどうしようもないのだけども、フラットな視点で観ればなかなか悪くない1話目だったのではなかろうか。特別驚くような展開があるわけでもないし、「若いブラックジャックを主人公にした漫画の1話目」をイメージすればこういうお話になるだろうという鉄板の展開。そこに学生運動絡みのあれこれをくわえて時代背景をはっきり出すことで「ヤング」要素のオリジナリティもしっかり出している。オチの胸くそ悪さもばっちりだ。ここから僕らの知っている「あのブラックジャック」がどのように形成されていくのかを見守るのはそれなりに楽しそうである。ま、今確認したら原作コミックが既刊だけで9巻もあるらしいので、とてもこのアニメシリーズだけで何かまとまった結末が出てくるとも思えないけども。その辺は仕方ないわな。 中の人は、大塚明夫の重圧を受けてなかなか大変だろうが、悪くない仕事ぶりを見せる梅原裕一郎。ここまで少しずつメインの仕事を増やしてきたが、ついにでかい役をゲットしましたな。ここから快進撃が始まるだろうか。サブヒロイン(?)ポジションにはこういう作品で使いやすいのか、伊藤静がクレジットされている。ヤッターマンとかブラックジャックとか、こういうリバイバル作品に縁のある役者なのかしら。 |
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HN:
Thraxi
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声優のこと全般
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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