最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
9月25日 ドラフト模様(DTK×2 FRF) ピック順 【Mei】→【Alessi】→【Sangriter】→【Thraxi】→【Serra】→【Sea-chicken】→
タルキール環境最終戦。泣いても笑ってもこのカード群を触るのはこれが最後。今後はしばらく、ひょっとしたらもう一生、カードを裏向きにプレイすることが出来なくなるかもしれません。皆さん、去りゆく環境にさよならを言う準備は出来ていますか? 俺は出来ていない。 ワーイ,次の環境が楽しみだナー。
PR 「食戟のソーマ」 6→5 望ましいアニメ化だったのではないでしょうか。2クール続けてやって画面のクオリティが落ちないって、当たり前のはずなのに安心出来て良いよね(まぁ、間に1回特番挟むんだけども)。 点数下げたのは、ひとえに「原作に特別思い入れが無いから」というのが理由。アニメとして、あの原作を動かすならこうなるだろうな、っていう規準は充分過ぎるくらいにクリアしていたと思うし、一切不満は無い。ただ、個人的に原作であまり好きじゃないところがあって、それがアニメでも放送されるに従って見えてきたので、「まぁ、普通」という結論になった。 で、その「何か好きじゃない点」というのが何かっていうと、「料理のおいしさが分からない」という部分。古今東西、様々な「料理漫画」が生み出されてきたが、その方向性は大きく2つに分かれる。1つは「美味しんぼ」や「クッキングパパ」などのリアル路線。いや、キャラとか作品世界がリアルかどうかは別として、そこで作られる料理はあくまでも読者の想定の範囲内であり、「これがこうなってて美味い」というのが分かるタイプの作品。そしてもう1つは、「ミスター味っ子」「中華一番」「鉄鍋のジャン」などのファンタジー(?)路線。もう、料理を描くことは目的として優先度が下がり、読者は料理の味なんて想像しようもないけど、主に「勝負の派手さ」「馬鹿馬鹿しさ」で勝負するタイプの作品。この「食戟のソーマ」については、ジャンプ漫画ということもあり、後者を狙った作品なのは間違いないはず。しかし、その割には案外料理が常識の範囲内に収まっている。現実的な食材で、現実的な料理を作り、理屈で「勝負の派手さ」を盛り上げようとするタイプ。原作漫画の画力があればこそ、説得力が出せる部分である。 そうした「はみ出しきらない現実感」みたいなところが、個人的にあんまり好きじゃないんだ。ラストのカレー対決なんかを見てみると、確かに個性豊かなキャラクターが集まって個性的なカレーを作っているが、別に調理シーンで暴れるわけでもなく、あくまで審査員が「どこがどう奇抜なのか」を懇切丁寧に、百科辞典的知識を総動員して説明してくれる。しかし、残念ながら我々視聴者はそんな珍しい食材、びっくりするような調理法を経験したことが無く、何がどう美味いのかが分からない。かといってハッタリに逃げ切るわけでもなく、勝負するにしても「どっちがどれくらい美味いんだ?」というのが分かりにくいので勝負の優劣がピンと来ない。この辺りが、私がジャンプ漫画の中でも今作を推したくない理由になっている。アニメは演出方向で「勝負の派手さ」を推し進めることが可能だが、その分原作漫画の画の力で見せる部分は失われているのでとんとん。結局、「なんか分からないけど戦った感」がぬぐい切れず、最大限の盛り上がりにまでは至らないのである。 そういうわけで、「まぁ、普通」という結論になりました。いや、でも繰り返すけど映像面のクオリティは高いし、アニメとして見てて充分面白いのよ。アニメと漫画でどっちがいいかって言われたら、ちょっと悩んでアニメを取ると思う。キャスト陣も賑やかだし、原作で精一杯馬鹿なことをやってる部分は2割増しくらいで馬鹿になってるし。そういう方向性がはっきりしてたのはとても良かったです。 あと、お食事処まつおかにかやのんが来るのはとてもいいです。いや、買ってないから宣伝用のダイジェスト版しか見てないけどさ。ぶっちゃけ、かやのんが実写で動いてれば何でもいい疑惑もあるな。 「Classroom☆Crisis」 6→4 1話目時点で想像してたのとは随分違う方向に行ってしまった作品。予想と違うことが悪いわけではないのだが、一言で言えば「これ、宇宙船いらない」。 道具立てと筋立てが噛み合ってない、というのが一番分かりやすい説明になるのかな。色々と魅力的な設定も多いし、A-TECの連中がどうなっていくんだろう? っていうのは興味を引かれた部分なのだけども、結局そのA-TECの個人が全く物語に絡んでこないっていう。一応物語の核心に迫るキャラとしてイリスがいたわけだし、ナギサとの関係性で言えばミズキも存在感はあるのだが、完全にそこでおしまい。せっかく細かい設定でもって経理担当とか宣伝担当とかいうキャラ付けしてるのに、それらを活かす部分が一切なく、最終的にA-TECは「トラウマパイロット盲信レズのイリスと、その他モブ」という程度の認識。そして、そのイリスについても、別に「パイロット」という設定はいらないのである。宇宙開発じゃなくて文房具メーカーとか土建業者でも問題無くお話が成立するんだ。いや、暗殺教室みたいな中学校でもいけるんじゃなかろうか。 そうして成立するお話というのが、月9とかでやってそうなドラマの筋立て。巨大な会社の上役に才能溢れる若手が食いついて下克上を狙うってのは「半沢直樹」とかそういう路線で古くから日本人に愛されてきた王道なわけだが、一時間ドラマと違って尺が短い上に、やはり「銀行の出資課長」と違って「宇宙開発を手広く扱う大会社」には現実感が乏しい。おかげでナギサがどの程度の「敏腕」なのかが伝わりにくく、彼が政界絡みで権謀術数を巡らす描写にしても、すげぇ淡泊に、「そうなれば、そうなるやろ」程度の予定調和で進行してるのがいまいちのめり込めない原因だった。まー、選挙戦でのバトルなんてものは、現実でもこういう地味で着実なロビー活動の積み重ねなんだろうけども……。面白くないモチーフを面白くなく描く必要はないんやで。今期はやたらと「選挙」アニメか被るという謎クールであったが、その中でもピンと来なかったのは今作の政治のお話だった。やっぱり政党政治って個人にスポット当てようがないから盛り上がりを作りにくいんだよなぁ。 まー、「この尺でこの題材なら、こんなもんやろ」という無難すぎるまとめ方なので、今作が特別酷かったというわけでもないのだが、事前に多数のA-TECキャストによるPR番組を見せられていたので、「熱意ある若者たちがそれぞれの得意分野を活かして宇宙船開発に奮戦する話」だと思っていたところに全然違うものが出てきて肩透かしをくらったよ、っていうことですよ。幸い、映像面での不備はなく、キャラも可愛いと思える部類だったので、画面見てて退屈はしなかったけどね。花子可愛い、花子。 「会社でのお仕事もの」でも充分見せられるアニメが作れるってことは「SHIROBAKO」が示してくれたんだから、もう少し違う方向で、真っ直ぐに「頑張る会社員」アニメがあってもいいんじゃないかな。 最終回記念、1時間スペシャル!! 第12話&最終話。普通のアニメだったら「高カロリーのラス前と最終回なんて、いっぺんに放送されたらたまらんで! ついていくだけでやっとや!」って事になるんだけど、シンフォギアなら大丈夫やねん。この大雑把が、この適当さが! シンフォギアだっっっ! というわけで、毎度のことながら「あとは流れでお願いします」みたいな最終話。もう、これでいいんですよ。いや、多分今回はこれまでのシリーズの中では一番綺麗な幕引きだったし、最終回の収束性って意味じゃ一番評価は高いんじゃないかな。ただ、それってシリーズ中にあんまりはっちゃけられずに無難路線を貫いたことの結果なので、良し悪しだとは思うんだけども。ひとまず、今回は2話分まとめて書き連ねるとしんどいので、気になった要素だけピックアップしていきましょう。 12話より、「結局、マムなんだったん?」。途中でマリアさんに擬態して「フィーネだ」って名乗ってたけども、流石に適当過ぎる扱いだよな。マムの姿で現れたのは「罠デス」ってことだったわけだが、その後ガングニールマリアに変身した意味も分からないし、そこでフィーネの名を出す意味も分からない。どう考えても「17歳の人にギャランティを発生させる、もしくは17歳の人が次のシンフォギアライブでゲスト出演する口実を作る」っていうくらいのどうでもいい要素だった。出来ればフィーネの名前は出して欲しくなかったかなぁ。私の中で、フィーネさんはマム以上に「無くなってしまった存在」であり、さらに「復活が待たれる存在」でもあるんだ。2期では調との関わり合いで完全消滅してしまったと言っていたが、そんなもん、フィーネさんには関係無いからね。次のシリーズでも復活の機会は狙っているぜ。 「マリアVSマリア」! これは良いマッチメイクでしたね。個人的にアガートラームにあんまり思い入れがないので、やっぱりマリアさんといえば黒ガングニール。久しぶりのマントアクションも格好良い。既に「自分の過去を乗り越える」イベントは3人とも終わらせていたはずだけど、最後の最後で、こういう目に見える形でマリアさんが乗り越えたのはちょっと嬉しい。 「ウェル、まさかの英雄に」。前回までの予想で「どうせ生き残ったウェルが空気を読んで改心後のキャロルを襲撃する流れだろ」と思ったら、なんと、まさかの共闘態勢。確かに、マリアたちにとってウェルという人間はどうしようもない過去のトラウマではあるものの、長きに渡り一緒に戦った仲間でもあるんだよな。キャロルちゃんにいいように弄ばれた復讐心から、ウェルがまさかの味方サイドに回って重要な仕事を果たしてみせた。口を開けば止まらぬウェル節に、きっちり最後は「何故そこで愛ッ!!」。ノルマを果たして粛々と退場。この期に及んで素晴らしいのは、英雄エンドとは言ったものの、まだまだ彼は生死不明なんだよな。ネフィリムがどうなったのかも最期のシーンでは見せてないし。4期目での再登場も一応視野に入っているのです。 12話クライマックスは、イグナイト6人からの合体技。ガングニールの右手、そしてアガートラームの左手。しっかり繋いだその手からの合体技は予定調和の極みであるが、マリアさんが防人よりもよっぽどいい仕事をしてるのが笑える。ただ、ガングニール&アガートラームのカップリングにすると、その前のシーンで見せた「マリア&翼」「切歌&クリス」「調&響」っていうカップリングが崩れてしまってちょっといびつになるんだよね。マリアさんはどんな相手ともカップリング出来るから割と有能だってことが分かるな。 そして13話に入ると、久しぶりにお目見えするゴッド聖衣モード。ここからがシンフォギアの真骨頂! そのシュールさは右に出るものが無いあまりに馬鹿馬鹿しい画面。シラキリコンビのお掃除ロボットがシュール過ぎるわ。バベルを口ずさみながら淡々と謎マシンでノイズを切り裂いていくシーンは一体何を思いながら見ればいいというのか。シュルシャガナもイガリマも、もっと格好いい運用方法増やしてよー! チャージ完了したキャロルちゃんに対して、マリアさんと翼さんによるおっぱいサンドイッチアタック。しかし、どうやら翼さんの胸囲が不足してしまったらしく、これは不発。クリス&マリアだったら成功していたかもしれないのだが……残念。その後、完全に目的を見失い復讐鬼と化したキャロルちゃんはダウルダブラの糸を紡いでゾイドみたいな兵器を作りあげる。へその下のうずきが収まらないならしょうがない。あとは簡単、6人の力を合わせてまかり通るだけ。いつも通りです。でも、今回はその「力を合わせる演出」が普段以上に聖闘士星矢になってて笑った。6つのギアの合体フォームって、大雑把すぎるけど、分かりやすくて良いね。あくまでも響のところに集まるのは「右手」の形。当たると痛いこの拳。その手で繋ぐのがガングニールの力。与えられたサブタイトルは「正義を信じて、握り締めて」だ。1000パーで繋ぐその力だ。今回は6人全員で自分のギアの名前を叫びながら突っ込むシーンが不覚にも格好いいと思ってしまった。 最後の最後、末期の一瞬でキャロルとの手を繋ぐ響。結局、キャロルは最後の最後で救われたのかどうか。そのあたりはうやむやの終わり方ではあるんだけどなぁ。しょうがない、キャロルの人生、エルフナインの人生の道行きについては今後の展開を待つしかない。エルフナインの最後の扱い、響たちから見たら「エルフナインが生き残って良かったね」なんだろうけど、存在が消失したキャロルについては全く言及してないんだよな。あの状態を見たら、多分全員が「キャロルとの融合でエルフナインが残った」ことは分かっていると思うのだが、「キャロルの消失」について悲しんでいる様子がなかったのは釈然としない。まぁ、(もしあれば)次のシリーズではエルフナインの中に眠るキャロルの描写も出てくるだろう。4期のお約束は「ピンチになったらエルフナインが覚醒してキャロルが登場、仲間を守る歌がある」っていう展開だろうし。エルフナインの処理さえ終わってしまえば、エピローグは基本的に明るいお話。暗い部分については未来さんがきっちり正妻ポジションをアピールしながらまとめてくれましたし、常に響の「右手」を握る演出は徹底している。 「クリス先輩、成績がいいのは意外デス」。でも、国語の作文の成績とかは悪そう。どう考えても日本語おかしいし。切歌は成績悪いだろうけど、調はどうなのかなぁ。 「天羽々斬のイメージ固定」。そりゃそうですよ翼さん、あんたの責任以外の何ものでもないよ。次シリーズのキャラソンは「天羽々斬音頭」で確定ですかね。SAKIMORI語がマリアさんにも伝染している可能性があるので、ちょっとまずいです。防人と騎士ははっきり区別して下さい。 OTONAたちの会話は、次のシリーズに繋げるそつのない伏線。そりゃそうだ、シンフォギアシリーズ、ここで終わらせるわけにはいかないからな。 エンディングテーマはやっぱりフリューゲルですよ。いや、ちょっと待て、なんでフリューゲルの歌唱に奏さんまでクレジットされてるんだ。そこはきちんと奏さんは外して録り直せよ。これは次のシリーズでの「VS黒奏さん」への伏線と捉えていいんですかね?(そんなことはない) 「干物妹!うまるちゃん」 6→7 安定&安定。今作のおかげで、ようやく本ブログカテゴリに「太田雅彦作品」が追加されました。こうして安定してテイストが分かりやすい監督はカテゴリでまとめても抵抗がないから助かりますわ。 まぁ、終わってみれば何もかも「可愛かった」で片付く作品である。序盤は「うまるホントに腹立つなー」という部分もあったのだが、中盤以降は明確にイラッと来る場面も数を減らし、それ以上にうまるとお兄ちゃんの相思相愛の関係性がよく分かるようになり、多少のイラッと要素も「好きに爆発してくれ」としか思わないようになった。妹との2人暮らしがこんなに幸せなのは、当然非実在兄妹だから出来る所業だからな。リアルでこんなんやったら戦争だぞ。いや、うちは幸い妹と仲が良いので喧嘩にはならないと思うのだが、実際に妹が進学する時、親から「あんたら、一緒に住む?」と確認されたときは、2人揃って「それだけはナイ」と否定するくらいの仲の良さである。世の中そんなもんだ。本場家の方がリアルに近いよな。 さておき、本作はそうした「うまるとお兄ちゃんの家族愛溢れるホームドラマ」でありながら、さらに純正の萌え作品としてあざと可愛い女の子を多数配置。それだけでは飽きたらず、こまるモードの愛らしさで小動物的なものが持つ圧倒的愛らしさを余すことなく伝えてくれるという完璧なサービス体勢。やっぱり小動物のキュートさというのは人類不偏の萌え要素。そこを徹底的に攻めてくるこまるの設定はまさにアニメ向き。それを受け持つのが太田雅彦というこれまた完璧な布陣で、見事にコロコロまるまるした動物的なキュートさを表現してみせた。オープニング演出に代表される勢いのあるギャグの見せ方も熟練の技で、前作「さばげぶっ」でのエグいまでのギャグとのバランス感覚も見事。太田さんには今後もずっと「小動物的萌えアニメ」を作り続けて欲しいと思います。 中の人についても、今作は新人起用が多くチャレンジングなキャスティングが話題となった。ヒロイン勢を任されたキャスト陣は見事にその重責を果たし、今後の活躍の期待が高まる。「恋愛ラボ」から一気にアニメ声優として躍進した水瀬いのりの様に、彼女達もスターダムにのし上がることが出来るだろうか。田中あいみは伸びしろも多くて面白そうだよね。キャラソンとはいえ歌も愉快だったし。 ハイ、お〜っしまい! 「GANGSTA.」 6→4 ??????? え? おわ? り? うん? どゆこと? こんだけ投げっぱなしな終わり方は流石に……え? マジで終わり? 分割2クールでなくて? いや、だとしてもけっこうびっくりなんだが……どういうこと? でもどう見ても番組表には「終」って書いてあるし、公式ページ確認しても最終回って言ってるし……これがこの作品の「終わり」なのかよ。なんにも解決してないし、この後どうなるのか死ぬ程気になるやんけ。どうしたらええねん。 なかなか難しいところよなぁ。この終わり方から察するに、原作にあんまり良い切れ目が無かったんだろうな。だからって勝手にまとめるわけにもいかないってんで、いっそのこと「分からないまま」で終わらせたと。うーむ、無理矢理オリジナルでまとめるのもそれはそれで駄目だというのがいつも通りの論調ではあるが、こういうのを見せられるとやっぱり良し悪しだとは思ってしまうなぁ……。原作買えば片付く問題でもないよなぁ。 正直、最近では類をみないほどのぶつ切りエンドなのでかなり戸惑っている。「あかんやろ」とは思うけども、じゃぁどうしたらいいのかなんて分からないし。いつものことなら「アニメ化しなきゃ良かったじゃん」というのが身も蓋もない結論なのだが、このアニメ、割と楽しかったんだよね。だからこそ悩ましい。音響面での貢献もそうだし、こういう「おっさんたちが泥臭く頑張る話」は貴重だから、どうしても見入ってしまった。途中、作画がアウトになったなんて話も聞くのだが、こちら関西圏の放送では総集編も挟まらなかったし、知り合いに聞いたところではなんかものすげぇ紙芝居が他の放送局でながされたらしいが、特にそんなことは無かったし(まぁ、後半怪しいところはちらほらあったが)。別に「目の覚めるようなアクション」とかを求めているアニメでもないので、おっさんたちとか裸のおねーちゃんが野暮ったくズルズルと動いているだけでもいいんだよ。そこに雰囲気が出てくれれば。 そういう意味では、全体を覆う雰囲気はすごく良い作品だった。「BLACK LAGOON」と比較しやすいのだけど、あそこまでファンキー活劇に寄せるわけではなく、命のやりとりも渋め。それでもニコラスとウォリックの2人が何となく通じてる感があれば不思議と格好良い。他のキャラクターも色々とイカす奴らは多かったし、ベースとなっている物語もスタンダードなものなので特に違和感はない。そりゃ「もう少しメリハリあってもいいかな?」とは思ったけども、「そういう作品なんだ」と言われれば「そうかもしれない」と納得出来る範疇。むしろその中でどれだけ「渋さ」が出せるか、っていう制限プレイみたいな楽しさがあったのだ。 だからこそこの終わり方はなぁ……。惜しいなぁ……。 「がっこうぐらし!」 5→5 結局何だったかよく分からないままに幕を閉じたがっこうぐらし。いや、やりたいことは何となく分かるんだけどさ、それって意味あるのか、と。 1話の衝撃は相当なものであったが、その後はずっと「何か精神的に不安定な日常生活」のお話になった。まぁ、ある意味でとてもタイトル通りといえるのだが、常に境界線上にいる微妙なテンションが、どのように視聴すべきなのかと終始悩ませることになる。溌剌萌えっ子アニメとして見ればいいのか、緊迫のゾンビホラーとして見ればいいのか。真逆に位置しているジャンルなだけに、この振れ幅の大きさは慣れないと大変だ。こうして「一見噛み合わないものを1つの作品の中に入れて美味しいとこ取りしよう」というのが今作の狙いだったと思うのだが、「噛み合わないものは噛み合わない」というのが正直な感想。「萌えものとして女の子の日常を見守る」視点の場合には「でも、これって外にゾンビが蠢いてるんだよな……」と思ったら集中出来ないし、「屋上の貯水槽で水着回」なんてやられた日には「いや、おまえらそんなことしてる場合じゃないし、そんな重要な施設で遊んでたらいざというときにとんでもないことになるやろ。水だって無駄に出来ないはずなのに何好き勝手やってんねん」という心配が先に来る。ではゾンビホラーとして緊張しながら見るのが正しいかというと、「でも、さっきまであんなに緩かったしなぁ」というギャップでいまいちのめり込めないし、そもそも、女子高生の数人組で太刀打ち出来る程度のゾンビ、ぶっちゃけ、あんまり単体では恐怖感が感じられない。普段はくるみのスコップでふがいなく倒れているゾンビが、いざクライマックスになって「割と怖かったんです」とか言って存在感をアピールしてきても、どうにもピンと来ない。「いいとこ取り」は「どっちつかず」なのである。 1話目のようにギャップ・ミスマッチを驚きに変えて新鮮さをアピールする路線ならばこうした設定にも意味はあるのだが、そんなに長らく続くわけでもなく、「実はこういう事態に対応するために用意された特殊施設だった」ネタとかも、普段のおちゃらけのせいで「どないやねん」という印象。なかなかどんでん返しと見るには難しい。ちらちら見た感じだと原作はより「ホラー」要素を強くしてそっち方向の漫画として読みやすく出来ているようだが、アニメの場合には常にオープニングが一定だし、キャラの動きもギャグっぽいパートとホラーでははっきりと差をつける必要があり、なかなか「根底にホラーがあるよ」という雰囲気を維持しにくい。結果的に「混ざり合わない萌えものとホラーものが何となく繋がった作品」に落ち着いてしまったのかな、と。 しかし、そうしてコンセプト自体に無理があった、というマイナス評価はありつつも、アニメーションとしては一定以上の品質を維持していたのは事実。キャラの可愛らしさを優先で考えれば絵のデザインは非常に良くできていたし、個人的には「ホラー要素が無い方が良さそう」と思ったくらいのノリ。まぁ、命懸けの極限状態という設定だからこそ、個々のキャラクターの絆が描きやすかったというのはあるのだけれど。「萌えとホラーの接合」という無茶なお題を解決する上で、ユキのぶっ壊れたキャラ設定は非常に思い切った、重要なものだ。彼女のキャラが紙一重で成立していたからこそ、今作は一応一本のお話としてまとまったといえる。ただ、他のキャラとの認識の差を埋めるには少々説得力が不足し、彼女の提唱する「学校行事」の是非については疑問の残るところだったが。あとはめぐねえの存在感かな。本作で一番の悲劇が彼女の存在だったわけだが、視聴者が全員分かっているようなあからさまな状況下でも、しっかりと中盤まで引っ張り、時間をかけて「めぐねえの喪失」を描いたのは正しい方向性だと思う。あれだけお世話になったからこそ、悲壮感も際だったわけだし。そのあたりのストーリーテリングは決して悪い作品ではなかった。 あとは中の人。当然上の2人の名前を出したなら、ゆき役の水瀬いのり、そしてめぐねえ役の茅野愛衣を筆頭にあげるべきだろう。いのすけの安定感は本当に見事。他にもメインキャラでは高橋李依、小澤亜李といった若手が活躍。亜李ちゃんは普段と少し違う役どころでもしっかりと「声の存在感」があり、千代ちゃんパピ路線だけではないことを示してくれた。今後も多方面での活躍が期待されるところ。 「のんのんびより りぴーと」 6→6 終わって……ねぇよ、明日もきっとれんちょんは俺のうちに遊びにくるよ。そうじゃなかったら俺が駄菓子屋に遊びに行くよ。そうじゃないと……救われないよ……。 日常ものは終わった時の喪失感が大きいと申しますが、今作は別に日常ものじゃない。だって、こんな日常経験してないもん。いや、別にひだまりだろうがきんモザだろうが、あんな日常は経験したことないけどさ。今作の場合特に、そこに描かれている「憧憬」は「異境」でもあるんだ。理想化された田舎世界に、エキセントリックなれんげという少女。そんな日常あってたまるか! でも、あって欲しいんだよ! 終わるかー、そうかー。……しばらくは空虚な喪失感が続くことになるんだよな。それだけ今作の存在感というのは大きい。唯一無二の作品世界だ。そして、それを真正面から作りあげてくれるスタッフのディレクションの確かさよ。最終話ではやっぱりやられますね、圧倒的長尺フィックスと無音。このあまりに堂々とした作劇こそがのんのんびより。最近のアニメじゃこういうのがなかなか許されないからこそ、今作でこれが出来るというのが唯一無二になるんだ。「日常もの」っていう風に一括りにしてしまうと見えにくいが、替えの利かないオンリーワンなんだ。3期は……無いんだ……。 今作で嬉しかったのは、相変わらず駄菓子屋が可愛かったことです。個人的には、本作のメインヒロインは駄菓子屋です。だって、ヒロインの条件である「恋をしている」を満たしてるのって駄菓子屋だけじゃん。駄菓子屋のあの献身的な態度を見たら誰だって胸がきゅんきゅんするじゃん。え? ほたるん? クレイジーなのはちょっと……。とにかく、駄菓子屋のハートウォーミングな日常が見られるだけでぼくぁ満足だね。駄菓子屋が幸せになってくれれば、ボクはそれでいいね。より正確には駄菓子屋とモーラおばちゃんとちひろさんが幸せになってくれればそれでいいね。 「ベイビーステップ(第2期)」 5→5 あ、特に書くこと無いです。ぶっちゃけ、終わったことすら認識してなくて今更思い出しました。 2期目も特に変わらずに原作通りに、っていういかにもNHKアニメらしい構成だったので取り立ててコメントもないんだ。褒める点といえば「原作通りに安定して」で、貶す部分も特にない。お手本のようなアニメ化ではあるのだが、やっぱり地味なのはしょうがない。2期目はアメリカ遠征からスタートして、最終的に難波江に負けて終わるという、なんかすっきりしないまとまり方なんだけども、栄一郎のテニス人生を考えるとこの敗退も1つの決着ではあるから、別に間違った終わり方でもない。 今期は栄一郎がかなり実力をつけて色んなことが出来るようになっていたので、試合ばっかりの展開でも特に退屈することはなかったのが良かった点かな。漫画で読んでると「ホント地味なスポ根だよなぁ」と思っていたけど、改めて見せられるとけっこう敵キャラのバリエーションは多いんだよね。 3期目ってあるのかなぁ。原作がどういう風に落ち着くかが分からないとここから先は作りようがないか……。 |
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声優のこと全般
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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