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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 今年もまた、1つの戦隊が幕を閉じた。重ねる年齢、過ぎゆく時代。またため息が漏れる。いや、戦隊の最終回見て時間の流れを実感してる時点で「重ねる年齢」には欠片も説得力が無いのだが。毎年のことながら、1年間お疲れ様でした。

 これでリアルタイム視聴終了を経験した戦隊はゴーカイジャーから数えて4作目となった(なお、現時点で視聴終了した戦隊は29作目になる。あと10本残ってる分は東映チャンネルでの配信待ち)。誤解を恐れずに先に結論から書いてしまうと、過去4作の中では一番「はまらなかった」戦隊である。いや、毎週楽しみに観ていたんだけどね。「うおー、おもしれー」っていう感情や「終わっちゃうの嫌だあぁ!」っていう思いが一番薄いのがこのトッキュウジャー。その理由については劇場版の感想の時にも少しだけ触れていたんだけど、おそらく設定の小利口さと、コンセプトの馬鹿らしさのバランスの取り方が難しかったせいだと思う。

 設定の妙については、本当に「流石の小林靖子」というしかない。史上初のリアル子供戦隊というとんでもないプロットを、一切の破綻無く書ききったのは見事な手腕であるし、「子供を戦わせる」という制約があったおかげで色々とデリケートな部分があったはずなのに、そのあたりのビハインドをほとんど感じさせずにシナリオをまとめたのは、文句無しで今作の見どころである。分かりやすいところでいうなら、シャドウラインの設定なんかがよく出ている部分で、中盤にゼットが登場して以来、彼らは「悪役」であったが、どこか憎めない部分はずっと維持したままだったし、(怪人の所業はいつも通りだが)敵幹部としてはそこまであくどいことをやるシーンがない。これは何故かというと、トッキュウジャーという戦隊は「シャドウラインの悪事を抑止する組織」ではなく、あくまで「ライトたちの過去を探り、イマジネーションを高めて故郷に帰り着く」ための戦隊だからである。シャドウラインは、そしてゼットは、実際には「敵」ではなく、ライトたちと併走しつつ、一緒に「キラキラ」を探す単なる「別組織」である。これは、「悪を滅ぼす」というコンセプトがトッキュウジャーという存在にあってはならないものであり、最終的にゼットやネロ、グリッタ嬢たちは「旅の仲間」であるべき存在だったのだ。「敵のいない戦隊もの」なんて出来るはずがないところであるが、それを自然な流れでひとつの物語として戦隊フォーマットに乗せられるのがすごいところだ。

 ただ、いかんせんこうした設定は考えれば考えるほどに丁寧過ぎて、なかなか直感的な「戦隊フィーバー」に結びつきにくいという難点も抱えている。巨悪がいなければ熱く燃えるバトルを作りにくく、戦隊が子供であれば、男前な格好良さは演出しにくい。そのために導入されたもう1つの軸が「コンセプトの馬鹿らしさ」であろう。登場時に話題を呼んだヘンテコ戦隊としての側面は「イマジネーション」という言葉に代表される「子供らしさ」の体現であり、自由な発想から「戦う戦隊」ではなく、「遊ぶ戦隊」としてデザインされている。普段の戦隊とは違って、「今週は何が飛び出すんだろう」「僕たちも夢を大きく持てばトッキュウジャーみたいなはちゃめちゃな戦いが出来るんじゃないか」と子供に思わせるような、そんな身近で等身大の戦隊像が新しく造り出されたわけである。散々ダサいダサいと言われ続けていたトッキュウオーのデザインだって、子供の想像力で作られた「僕の考えた最強ロボ」だとすれば自然なデザインだったわけだ。

 こうして見れば、やはりエポックメイキングであり、そのくせきちんと地に足がついた見事な構成だったのだが、やっぱり大きなお友達向けの呼び込みとしてはビハインドは隠しきれてない、というのが個人的な感想。やっぱりダサいんだもん、ロボが……。あとシャドウラインについては、結局「ゼットがキラキラを探したいだけのチーム」であり、その背後に大望がないからいまいち説得力に欠けるんだ。結局、シャドウラインの構成員ってどれくらいいるんだよ、っていう。ゼット、グリッタ、ノア、ネロ、シュバルツ、ババアの6人だけで、残りがクローズの集団なのだとすると、「グリッタさんは皇帝の許嫁」っていうか、他に結婚できる相手が1人もいねぇだけじゃねーか、と。グリッタ嬢を巡る恋愛劇として、非常に狭いスコープで見れば話は成立するんだけど、少しでも視野を広げちゃうと「結局この世界ってなんなん?」となってしまう。いや、そりゃバイラムだろうがエヴォリアンだろうが似たような疑問は残るんだけどさ。トッキュウ側についても、終盤はライトの物語として一本芯が通っていたが、個人的にあんまりライトって好きな主人公じゃなかったんだよね。いわゆるリーダーのカリスマじゃなくて「ちょっと人気のあるクラスの男子」だからな。最後の最後まで「姿は大人だけどやってることは子供なんだよ」っていう設定が、頭では理解できても感情の面でついていけなかったのだよなぁ。まー、これは完全に受け取るこちら側の責任なんだけどさ。

 とまぁ、色々と難癖をつけてはいるのだが、はじめに書いたように、なんやかんや言いながらも毎週楽しかったんですよ。無茶な設定が終盤に入ってどんどん回収されていき、「あれ? なんでこれで成立してしまうんだ?」って驚くような部分が多くていちいち感心していた。「ダサい」とは言ってしまったが、自由な発想から出てくるヘンテコメカやバトル様式はいちいち笑える部分も多くて、特にアキラが絡むネタは個人的にツボることが多かった。最終回のレインボーフォームを見れば分かる通り、レインボーとシャドーを接続する虹野明というキャラクターは、今作の全てを象徴する伏線の塊みたいな人間なんだよな。虹って七色だからどう考えても一色足りないやん、って思ったら、ちゃんと1号がブラックになってるから「7色」が成立してるっていうね。よく考えるよなー。ちなみに1番好きなのがアキラだとするなら、2番は文句無しでトカッチなんだけどね。東映作品で出てくる「なんかちょっとオタクっぽい男の子」キャラって、基本的に全然そんなことと縁のない役者が演じてるはずなのに、なんでこんなにハマるんだろう(つまりアキバレッドのことを言っている)。

 他にもグリッタ嬢可愛い、ネロさんもっと可愛い、ゼットも最後までイケメンだったし、シュバルツさんも男前だった。シャドウ側もきっちりキャラが立ち、基盤となるドラマ部分で充分楽しめていたんだな、っていうのは最後の綺麗な締めで再認識出来ました。むー、やっぱりこうして書いてると楽しかったんだよ。文句言ってるのはなんでなんだろう。まぁ、愛着ゆえに、ってことでご容赦願いたい。

 さて、来週からはトラブルの結果何故か222日(ニンニンニンの日)に放送をスタートさせることになったという不思議な力を持つニンニンジャーである。40年ぶりにキャラクター名が日本語(アカアオキ)になった、なんてどうでもいい事実もある原点回帰(?)の忍者戦隊。忍者も恐竜同様にハズレの無いモチーフだからねぇ。一体どうなりますことか。

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 正臣のスマホの待ち受けが気になってしょうがない、第6話。あれなんやねん、チーズ星人か。

 相変わらず、同時多発的にトラブルが起こる時のお祭り感の演出が楽しい作品。前回のラストを飾ったセルティ暗殺シーンが今回だけで2回も流されており、同じ映像が複数回出ているはずなのに、何故かそうした部分での冗長さは感じない。むしろこれらが無いと時系列の繋ぎが難解になるので、変則的な時系列構成の中で、不思議とうまい効果をもたらしているという。話数も6話ってことで、そろそろこの感じにも慣れてきましたな。1期は後半になるとこういう技巧的な構成が無くなっちゃったけどねぇ。

 今回メインとなるのは、やはり新キャラの紹介パートだろうか。ロシア出身とおぼしきちょっとイカれた殺し屋、ヴァローナさんと、そのお供のヘンテコ外人スローン。まぁ、この街にいる人間は全員おかしな連中ばかりなので今更そこまでおかしい感じもしないのがすごいところだが、やっぱり冷静に見たら変な奴らである。彼女達が池袋にやってきたのは、どうやら芸能プロダクションの元社長、そして現在はヤクザの鼻つまみ者となった怪しげな老人、澱切陣内の手引きらしい。澱切という男が何者で、目的が何なのかは今のところ全くの不明だが、セルティと敵対する位置にいるのは間違いないので、作品全体としては「敵側」に回るの人間だろう。最近の作品でCV飛田展男の悪役率の高さは尋常じゃない。この胡散臭さはやはり彼の持ち味ということなのだろう。恰幅の良い老人なので一見すると豪放磊落なように見えるのだが、ひとたび口を開くと(商売相手の前とはいえ)かなり慇懃な態度で話す。どこか鷹揚な物言いは捉えどころが無く、平然と誘拐や殺しの依頼を出せる時点で、カタギの者ではないだろう。彼が狙っているのは久野ちゃん幼女、粟楠茜ちゃん。彼女の立ち位置も現時点では全く不明だが、名字から予想が付いていた通り、彼女はあのインテリヤクザ・四木さんの所属する粟楠会の社長令嬢(つまりヤクザのボスの娘)であった。彼女が何を思って静雄を「殺し」に行ったのか、そして、家出した彼女を澱切が追いかけている理由はなんなのか。彼が元々運営していた芸能プロダクションにはあの聖辺ルリも所属していたらしく、まだまだ多方面から絡みが多そうである。

 そんな渦中に飛び込んできたヴァローナさんとスローンだが、どうもこの街に集まるロシア人はおかしなところを選り抜いて集まっているらしい。日本語は片言なのに、何故か雑学の解説の時にはスラスラと言葉が繋がるヴァローナさん。常に小難しそうな本を手放さないところを見ると重度の書痴であり、無駄知識も役立つ知識も豊富なかなりのインテリ。そのくせ実際の仕事はデスクワークではなく現場でのアサシン業務ってんだから分からないものだ。彼女の傍らには常にYahoo知恵袋みたいなどうでもいい質問を繰り返すスローンが控えており、彼女の仕事をサポートしながら、日々悩みの中で苦しんでいるようだ。乳首の謎については、僕も勉強になりました。

 ヴァローナさんの即断即決により、粟楠の娘を誘拐するよりも前に、まずはやっかいな用心棒(になりそうな)首無しライダーを殺害。仕事人テクニックは本物のようで、確実に「頭部のない胴体」を確認してお仕事終わり。ライダースーツを脱いでサービスショットを披露するところまで、完璧な仕事ぶりである。流石のセルティさんもここのところ平和な(?)生活が続いていたため、首(メット)を切断されたのにはショックを隠せない。別に切られた部分に痛みはなかろうが、いくらかは鋼線の衝撃はあったし、何よりも転倒した際のダメージでしばらくは動けず。なんとか相手バイクにアンカーを打つくらいの機転はみせたが、バイクも馬に戻っちゃったし、その後の追跡ではうっかりメット忘れて走り出したから完全に都市伝説が事実になってしまっている。もう、池袋民はこれくらいのことで驚かなくなったのかしら。このまま何事もなければ来週にはヴァローナ・セルティが邂逅することになると思われるが、もし出会ったらヴァローナはどんな反応を見せるんだろう。

 そして、物語はさらに大きく2極で動いている。1つは新羅宅。誘拐容疑を各方面からかけられ続けている可哀想な静雄ちゃん。緊急避難場所としては便利な闇医者の家を選んだわけだが、まぁ扱いがひどい。新羅も自分の身が危ないことくらい分かるんだからいちいち静雄にちょっかい出さなきゃいいのに、つい軽口を叩いてしまうあたりが残念である。トムさんがいてくれるからなんとか無事でもってるけど、静雄が本気出したら新羅くらいならデコピンで消し飛びそう。しばらくは幼女の扱いに困っていた面々だったが、幸か不幸か、茜ちゃんは急な発熱でノックアウト。医者のおうちでしばらくの療養である。渦中の「誘拐目標」がこんなところにいると分かったら、ヤクザ事務所と澱切サイドはどのように動いてくるのだろうか。四木さんなんてついさっき新羅の家に来たばっかりだったのに、本当に絶妙なタイミングですれ違っているのである。

 そしてもう1極、動き出したのは帝人とダラーズ関係。前回埼玉から乗り込んできた六条千景の軍団は今回一切描かれなかった(おそらく時系列としては彼らが決起したのが同じ夜のことだろう)が、各方面からきな臭いにおいがしている。正臣からの警告は「ダラーズが埼玉方面で悪さをしている」というアサインであり、ちょっと気をつけようと思ったところに、狙ったかのような(狙ってると思うけど)黒沼青葉からの誘い。帝人君はお馬鹿ではないので一度は断ろうとしたが、あまりにナチュラルな青葉のナンパテクのせいで、気付いたらのせられている可哀想な青少年。杏里ももうちょっとはっきり断らないと、帝人も安心できやしない。更にログチャットでは何故か折原姉妹に焚き付けられ、帝人は事実関係を知ることになる。ここでの折原姉妹の動きは、単に面白半分なのか、青葉の狙いなのか、それとも臨也の狙いなのか。姉妹の動きを見る限り決して兄と繋がっているようには見えないのだが、その後で臨也が電話してきたタイミングが何となく胡散臭い。全ての意志が自然に帝人を渦中に放り込もうとしているようである。まぁ、昼間出歩くくらいは問題無い気もするけども……青葉はどんな行動を取っているときでもどこまで本気か分かりにくいので、既に薄気味悪い印象。

 そして、そんな夜に園原家にも謎のご挨拶ですよ。この町の玄関ドアの信頼性のなさといったら。蹴破られたり、ストーカーにピッキングで解錠されたり、なんか色々駄目だ。いや、明らかに町の方に問題があるけども。

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2月13日 ドラフト模様(FRF TKT×2)

ピック順 【Sea-chicken】→【Thraxi】→【Mei】→【Alessi】→【Serra】→【Sangriter】→

 

 今環境4戦目。この環境は実力が出やすい環境らしいですよ(受け売り)。まぁ、試合中のあれこれは置いとくとして、今後の予定についてここで確認しておきましょう。変則日程になっているので、次の「タルキール龍紀伝」の発売が3月27日。つまり、毎週金曜日にドラフトが発生しても残る試合数はあと5試合! こんなに短い環境は史上初ですわ。来週は1名欠席が確定しているし、2月、3月、4月にかけては帰省なんかも発生するかもしれません(主に俺に)。欠席の連絡などは早めにお願いします。

 あと、これはすげぇどうでもいいことなんだけど、3月末発売ってことは、プレビューが3月中に発生するんだよね。……………………一身上の都合により、3月は無理や。流石にあかん。時間無い。……ので、これまで十数年一度たりとも休まずに続けてきたスポイラ記事については、今回は一切書かないことを宣言します。……「どうせ書きたくなるに決まってる」って思うじゃん? 俺も思うじゃん。でもさ、今回ラージセットなんだよ。すげぇ大変なんだよ。そして、多分カード1枚でも何か文章書いたら、結局全部書かないと気がすまないんだよ。だから、絶対書かない。今俺は豆腐のように固い意志でそう誓ったのだ。もし書き始めたら、むしろ察して(こんな通信も書いてる場合じゃない、っていう事実についても察して)。

 

 


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 ロリっ子の愛らしさが恐ろしい第17話。そりゃま、作画は毎度バッチリだし、デザインもすごく綺麗なんだからどんなキャラでもそれなりに引き立つのだが……本気のロリっ子はヤバい。思い返せばロリ椿とかショタ公生とか、どこもかしこも破壊力はあったよな。

 メインシナリオに食い込むような、そうでもないようなジリジリした展開。全体的なシリーズ構成を考えれば一応扱いとしては「サブ」カテゴリになるのだろうか。凪ちゃんを中心とした、別な中学校での学祭までの流れを描く。おかげで今回のメインヒロインは文句無しで金髪ツインテロリっ子の凪ちゃんである。ロリっ子と言っても中学一年生なんだから本人はそこそこ大人のつもりなのだろうが、立ち居振る舞いがいちいち子供らしいし、デザインもどっからどう見ても小学生だ。まぁ、学内で陰口叩かれてるシーンでも「ロリコンに好かれそう」みたいなこと言われてたから、この世界の中でもロリっ子で通っているのは間違いないんだけどな。

 で、そんな凪ちゃんだが、元々は「お兄ちゃん大好き」が高じてそのライバルである公生を滅するために潜入したスパイのはずだったが、いつの間にやら公生のことも割と気になる存在になっており、反発しながらも、瀬戸先生と阿吽の呼吸でもって落ち込んだ公生のサポートに回ったりしている。本人は今でも「有馬は憎き敵であり、自分はアイツを困らせるために潜入しているのだ」っていう気持ちは崩してないんだろうけど、何しろ幼女なものだから(?)割と簡単に籠絡され、今ではすっかり仲の良い師弟コンビになっているのであった。素直にお話している時の凪ちゃんは本当に可愛くて、ちゃんと公生を気遣ってくれているのが分かるし、公生への気持ちもじわっとにじみ出て実に幼気である。ただでさえ目の大きなデザインの今作の中でも一際くりくりと目が大きく、それが表情豊かに動くところが実に愛らしい。かやのんボイスもどストライクではまっており、途中参加のくせに充分既存のヒロイン勢を打ち破るだけのパワーがあるのではなかろうか。まぁ、本人は打ち破るつもりはないんだろうけども。そもそもそういう見方する作品ですらないけど。

 そんな凪ちゃんのスランプは、一言で言ってしまえば「音楽辛いよ〜」ということである。武士の妹でもあるので、元々才能はあったのだろう。これまでの人生ではその有り余る才能を活かして自由に生き、演奏を楽しんで来たのだと思う。しかし、中学にあがり、そろそろ世間が見えてくる歳になる。同じ学年には三池君という大きなライバルもいるし、回りからの期待、風当たりはどちらも強くなっている。この状況に放り出されて、初めてプレッシャーを感じて挫けそうになるのは、この歳の女の子ならば当然のことである。間の悪いことに先生を務める公生は上の空だし、精一杯頑張ってみても、不安は募るばかり。ちょっとくらい瀬戸先生に駄々をこねてもバチは当たるまい。瀬戸先生も、そんな凪ちゃんの様子を一瞬だけ公生の過去と重ね合わせ、「今度は失敗すまい」ってんで冷静かつ的確な対処で彼女のメンタルを救っている。偶然とはいえ、良い師匠をもったもんである。幼女を使って足首を固める時だって、ちゃんとペダルを踏む右足ははずすようにいってるしね!

 折良く、公生は自分の目的のために学祭の演奏に加わることを提案。凪ちゃんはこの申し出を快く受け、師匠と2人での大舞台に挑戦だ。目指しているものは多少違ってこそいるが、2人が「舞台で成功したい」という気持ちは同じ。公生は宮園に向かって、凪はそんな公生を含む回りの全てに向かって、自分の成長を見せつけてやるのが目的なのだ。その結果は、おそらく2人の願った通りになったのだろう。公生、ちゃんと舞台上でも結果を出せるようになってきたなぁ。

 そして、そんな公生のやる気を起こさせたのは、当然メインヒロイン宮園かをりちゃんの現状である。前回「心中しよう」という衝撃の発言が口をついた宮園。冗談めかしてはいるが、これは彼女が初めて周囲の人間に漏らした弱音である。よりにもよって過去の記憶が重なってしまう公生にそんなことを言ってしまったことは宮園本人も後悔していたようだが、それが押しとどめられないくらいに、彼女の状態は良くないものなのであろう。結局、その言葉を受け止めきれずに公生は塞ぎこんでしまう。回りの人間も、あの日宮園が病室で取り乱した場面を見ているのでただならぬ状態であることは察しているため、なかなか気軽に彼女の話題にも触れにくい。それでもなんとか公生を誘って見舞いに行こうとするが、公生にとってそれは重荷である。結局椿からの申し出は受け入れることが出来なかった。しかし、公生にはもう1人の大切な友達がいるのである。渡によって再び持ち出された見舞いの話。同様に拒否しようとした公生に、渡は普段とは違った激しい口調で叱責する。公生が「逃げている」ことを、彼は知っているのである。珍しく言葉を荒げた渡の様子に、公生は自分が駄目なことをやっているということを強く認識させられる。それでもなお、どうしようもない現状。渡は、「お前じゃなくちゃ駄目なんだ」という最後の一押しで公生を勇気づける。もう、何もかも分かってるんだよね。やっぱり渡はいい男である。

 みんなに助けられ、改めて宮園と対峙する公生。そしてそこで、公生はようやく宮園と心を通わせる。2人の意志が確認できたことで、なんとか目標を定めることが出来た。「弦の握れないバイオリニスト」に絶望する宮園に対し、公生は「彼女の救ってくれた、彼女の育ててくれた演奏家」の姿を見せることで返答する。今の彼女に力を与えるには、公生が2人分演奏するしかないのである。それが意味を持つかどうかは分からない。それでも、今自分にやれる最大限のことは、音楽で宮園に応えること。公生の頑張りが、宮園の明日に繋がれば良いのだが。

 そういえば、もう1人のヒロインである椿も、彼女なりに頑張っている。あれだけの展開をしておいて公生との関係性が結局変わってないのはどうかと思うが……結局これが彼女の精一杯なんだろうなぁ。しょうがないので、柏木さんもしばらくは優しく見守ってほしいですね。

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 勝手な毎年恒例! 「声優グランプリ」付録冊子、声優名鑑のチェック記事でございます。どうなんだろ、こんな暇なことやってる人間ってどれくらいいるんだろうね。割とうちのブログの検索ワードで「声優名鑑」は思い出したように該当することがあるのよね。ちなみに、昨年分はリンク参照のこと。

 

 さて、毎年やっているこのチェックだが、やり始めた時期には「まぁ、1回やれば毎年毎年そこまで変化なんてないやろ」という思いがあったのは正直なところ。だって、1つの業界内でそんなに大量に人員の出入りなんてあると思わないじゃん。しかし、まだまだ声優業界は余力を残していた模様。掲載人数の推移を確認しておくと、私の手元にある最古の「名鑑」が2002年度版で、こちらが343名。そして、この記事を書き始めたのが2010年度版からで、以降の変化は536人→536人→548人→596人→644人。年々微増を続けていたが、冊子がフルカラーになった昨年度から爆発的に増加。そして、今年も昨年同様のフルカラーの背綴じ版。更に冊子の前後に日ナレ関係の広告ページを増やし、実際の名簿部分も4ページ増。1ページに12人が掲載されているので、去年からさらに48人を追加し、今年度の掲載人数は過去最多の696人である。どこまで行くんだ声優名鑑。流石にチェックしきれないぞ声優業界。実際には女性編だけでこの人数なわけで、「声優ファン」を自称するなら男性を含めて軽く1000人以上もの対象を相手にすることに……。いや、全部覚えなくてもいいんだけど。ざっと見ても知らない人いっぱいいるし。それにしても……多いなぁ。

 

 さて、いつものように、今回も「新規加入」と「退場」で声優業界を見てみましょう。

 

IN61名)

茜屋日海夏 朝井彩加 あんどうさくら 飯塚麻結 生田善子 

磯部花凜 板野清夏 伊藤彩沙 今村彩夏 内田愛美

大和田仁美 奥野香耶 小澤亜李 柏山奈々美 木村珠莉 

桜井春名 里咲芽生 篠田みなみ 下地紫野 白石真梨 

白川愛実 鈴木絵理 関根明良 藏合紗恵子 高野麻美 

高橋李依 立花理香 田中あいみ 田中美海 谷口夢奈 

冨岡美沙子 長嶋光那 長縄まりあ 長弘翔子 鳴海杏子 

新津奈々 新田ひより 花守ゆみり 日野未歩 平野文

深川芹亜 藤田奈央 M・A・O 槙乃萌美 松井茜 

松田颯水 松田利冴 松本まりか 舞山裕子 水野麻里絵

峰あつ子 村中知 杜野まこ 山賀晴代 山崎エリイ

山下七海 山田悠希 山根希美 優木かな Lynn 

和久井優

 

 全部で61名、昨年度はモバマス関連の加入が多かったが、今年は割と分散しているだろうか。複数出てきているタイトル別に見ていくと、まずは私がカバーしていないジャンル、アイカツ、プリリズ勢。このあたりって若手が出やすい土壌なのでしょうかね。

 その他、まず目に着くのはWUG絡みの名前。7人のメンバーのうち、奥野香耶田中美海山下七海の3名だけが今年ようやく名鑑に掲載されるにいたった。それぞれハナヤマタ、異能バトルでレギュラーを張っており、おそらくこの3人は声優に絞って活動を続けていくことになったのだろう。残り4人はどうなってるんだろうね。同様に新人を多く起用した最近の作品では、たとえば「六畳間の侵略者」があり、早苗役の鈴木絵理、ティア役の長縄まりあの2人は今年から。あれ、でもゆりかちゃんの中の人とかは入ってないんだな。

 また、現在も注目されているのは「SHIROBAKO」勢だろう。宮森役の木村珠莉、美沙ちゃん役の高野麻美、りーちゃん役の大和田仁美と、去年いなかった人間は全員クレジットされている。全員新人らしからぬ安定感なのが良いところね。そしてもう1作、「ユリ熊嵐」も紅羽役の山根希美、るる役の生田善子の2名が初登場。その他、「新妹魔王」で主演デビューした朝井彩加はすでにもう一本主演が決まっているし、たった一本の作品でいきなり人気声優の仲間入りをしてしまった小澤亜李ちゃんも今年からのシンデレラガール。「ワールドトリガー」の村中知、「ローリングガールズ」の花守ゆみり、「グラスリップ」の深川芹亜、「ズヴィズダー」や「サムライフラメンコ」で活躍した山崎エリイなんかも見覚えのある名前である。

 やや意外な枠としては、例えば歌手としても活躍中の鳴海杏子。そうか、まだ声優名鑑には載ってなかったんだな。まぁ、大して大きな役をやってないのは事実だし、これから先はアーティストメインでやっていく気もするが。そして、そう言えばまだだった枠は貫禄のM・A・Oだろう。本気で声優活動始めてからまだ2年程度なんだよな。驚きである。逆に、ジワジワちょっと前から仕事してたけど、プロダクションエースブッキング作品以外ではなかなか活躍出来なかったおっぱい魔神こと藏合紗恵子。声質は独特なのだから、良い仕事にハマれば一気に出てくる可能性もあるのだが……。あ、そういえばファフナーの放送に合わせてか、松本まりかも帰ってきてるな。

 それ以上に意外な枠としては、平野文・峰あつ子という重鎮の名前が何故かこんなところに。この二人の名前は、私の所持する過去13年分の名鑑にも一度も掲載されてないのよね。なんで今更になって載ったのかは相変わらず謎。ただ、平野文は最近また活発に声優活動を行うようになってきているので、その影響はあるのかも。

 

 

OUT13名)

浅田葉子 尾小平志津香 加藤優子 児玉明日美 鮭延未可 

笹島かほる 鉄砲ゆりの 藤屋裕子 松山薫 真山亜子

三宅華也 宮島依里 宮本佳那子 

 

 紙面から名前が無くなってしまったのは13人。ページ数が増えているのだから消える名前はそう多くはないのだが、それでも毎年何人かはいるものだ。多くは最近あまり表立った活動がなく、ひょっとしたら仕事を控えているのかな、という人たちが多い。調べてみてもここ数年の仕事履歴が確認できなかったりね。そんな中で気になる名前は、まずは笹島かほるだろう。これまでずっと掲載されてきたかほるん。元相方は今や釣りにプロレスにと大忙しの謎タレントとして開花しているが、かほるんの方は今年づけで事務所を離れてフリーになっているために、活動中ながらも名前が無くなってしまったようだ。

 また、尾木プロという事務所所属の人間の名前が2人含まれている(尾小平志津香、鮭延未可)。声優事務所としては小規模なところだが、掲載人数が膨れあがると、どうしてもそういうところの名前から減っていくことになるんだろうか。事務所関連では、オフィス野沢(加藤優子)、大平プロ(松山薫)といった大御所の立ち上げた事務所が事実上の業務終了のために所属の役者がフリーになったり移籍したりしているために名前が消えている場合も。このご時世、なかなか養成所や事務所の経営も楽ではないようだ。また、まこぴー役などで2年ほど前に出てきた宮本佳那子は、体調不良による長期の活動停止とのこと。そして一番気になるのは、ついに三宅華也の名前が消えてしまったことだ。まぁ、確かに声優としての活動は最近見られなかったけどさ……うっかり侍、大好きだったのだが……なんとかこの業界に戻ってきてくれないかなぁ。

 あと、個人的にずっと気になってた存在、それが鉄砲ゆりのであった。ずっと名鑑には載ってたんだ。そしてこのインパクト抜群の名前に加え、アー写のインパクトも絶大なのである。「この人、何者やねん」と思って調べても、大して仕事はしてないのである。結局、何者だったんだろう……。

 

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 4人たほいやの「はずしたらヤバい」感は異常。おかげではずす。

 

Round1・「あいのおんな」

1.茶屋女でもなければ遊女でもない、どっちつかずの女。

2.色街に立ち、見せに引きこむ役目の女。逢わせ女。

3.山本有三の小説。「路傍の石」の後年を描く。

4.ダヌンチオの小説。富豪と3人の女性の関係を描く。

 ググったらとんでもないブログがヒットしてしまった。しかし、残念ながら更新は4年前に途絶えているのであった。④ダヌンチオについてはこちらにいるような、いないような。

 

Round2・「こるめ」

1.→鳥目。

2.未詳。源氏物語玉小櫛はころめの誤りかとする。

3.江戸時代、火消したちが作業中に己の無事を回りに知らしめるため発し続けた語。

4.はらみ女。

 漢字で書くと「子留女」。なるほど。

 

Round3・「みてごらん」

1.手をかざして遠くをご覧になる。

2.ミイテグコーラン。大読教典。

3.アイヌの有力者。1542年上杉家による蝦夷討伐に敗れ米沢に下る。

4.俳諧で、三句目は「て」留り、五句目は「らん」留りが普通の留め方だということ。

 ちょっと何言ってるか分からないです。興味のある人はこちらなどでお勉強してみてはいかがか。僕はけっこうですんで。

 

Round4・「おはなはん」

1.(宇宙の中心の更にその奥、華天郷に至るということから)涅槃の上位にあること。

2.鎖国期の出島で、シーボルトに仕えた女性。

3.NHKの番組「連続テレビ小説」の一作。

4.仏形の一。暴飲暴食を律する。ハナーン。

 「アッサラーム!荒井君」よりもちょっと前の時代に放送されたものですね。……って、マジで載ってるんかい!

 

 

Round1・「めだしのいわい」

1.皇太子が精通を迎えたことを祝う祭事。

2.東北の旧南部領で、旧正月二十日をいう。ことばの意味は不明。

3.稲が芽を出す頃に豊穣を祈って行われる祝祭。

4.田植えの際に豊穣を願って神棚に供える人形のこと。多くは紙で出来たものを用いる。

5.小児の祭事の一。一歳、二歳の年忌祝いに行うもの。古衣で覆った子供が顔を覗かせる姿を見る。

 広辞苑先生強い案件。言葉の意味は「めいめい出し」(つまり割り勘)だ、という記述もあります。

 

Round2・「もろせ」

1.江戸の町火消二番組の、も組、ろ組、せ組。

2.荒れ狂う黒瀬川を原地民が畏れて呼んだもの。

3.絽に似せて作った化繊の生地。

4.全国いたるところ。津々浦々。

5.ドイツの神学者、ラルフ・シュタインマンが残した画集「地獄の大全」に描かれた八柱のうち一つ。竜の体に牛の頭を持つ。

 広辞苑先生強い案件。どういうことやねん! と散々突っ込みが入ったわけだが、これを見ると何となく分かる。

 

Round3・「ふくしあい」

1,ちり紙。

2.引き分け。ノーゲーム。

3.ダブルスに同じ。

4.隣人大切運動の標語。

5.不具者同士で行われる天下御覧試合。

 

Round4・「ずんぼろぼう」

1.山の怪の一。木霊に同じ。

2.鵜飼で使う、機械仕掛けの鵜。生きた鵜を和ませるため使う。

3.鳥打帽の旧称。

4.身なりの粗末な者を囃したてる語。

5.「ずんぼろ坊主」に同じ。

 ②この答えを思いつき、紙に書き、提出できる胆力があるからこそのタイラントである。なお、絶対に票は入らない。

 

Final Round・「しくま」

1.醜い馬。

2.明治初年に活躍した、名前にくまのつく四偉人。大村熊五郎、大隈重信、林拓麻、熊谷英司を指す。

3.C級に分類される熊。

4.(シグマとも)「ひぐま」に同じ。

5.死体に生じる皮膚の変色。死斑。

 ②大村熊五郎→いない。林拓麻→いない。熊谷英司→全国にそこそこそういう名前の人はいらっしゃいます。③C級で多分これくらい。A級にはこれくらいは必要。

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 色々と心に来すぎるのやめろ、第4話。だからさぁ、「家族」っていうテーマは本当にあかんねんて。他にも引きこもりとかね、あともう1つ個人的にクリティカルなテーマもあったんだけどそこは流石に自重。

 1話で味わったもやっとした後味の悪さが返ってきた。この理不尽さが、このアニメの判断を難しいものにさせている。1話の場合はリドルストーリー的なまとめ方だったので非常に興味を引かれたが(おかげで2話でがっかりしたわけだが)、今回はおそらく次の話数に引っ張ることはないだろう。オチ部分は、本当に今回のお話だけで処理するしかない。

 オチについてもやもやさせている原因はいくつかある。1つは、「転生」と「虚無」が結局「是」と「非」という2極に該当しているのかがよく分からないという部分。1話目では女性側が虚無、男性側が転生という裁定が下され、どう考えても女性側が可哀想に見えたので、「案外虚無の方が安息なのか?」とか考えてもみたのだが、2話目のデキムの話しぶりを考えるに、やっぱり「転生」の方が救いのようである。普通に考えて「虚無」の方が良い処理ってことはないだろう。となると、今回の裁定は親心に応えられずに自殺を選んだ甲斐性無しの男の方が「救い」で、子だくさんながらも必死に世間を渡り、ようやく光明が見えかけたところで志半ばにして死んでしまった母親が「罰」を受けることになった。流石にこの裁定は納得いかないだろう。個人的な感情からすれば、この判断は全くの逆である。

 もちろん、こうして「感情的には」という注釈がつくのが難しい部分で、人の人生を一口に是か非かなんてまとめることは出来るわけがない。それを「裁定」するからこそクイーンデキムは面白い場所なのであり、このアニメは面白いテーマなのである。しかし、そうした裁定を行う際に、デキムたちは一体何を判断材料にしているのかが分からない、というのがもう1つのもやっとポイント。「裁定するために極限状態におくのです」というのがデキムの言い分であるので、おそらく裁定にはゲーム中のあれこれが考慮されるのは間違いない。1話目の女性のジャッジなんかはその極みであろう。ゲームをしてもらうとは言っても、そのゲームの勝敗自体に特に関係無いというのも別に問題は無い。あくまで、「命を賭けたゲーム」という(嘘の)お題目でガチバトルをさせるのは、「極限状態」を誘発するための餌でしかない。3話のカップルなんかはそんなの全然お構いなしだったけど、そういう連中がいるのもまた自然な話である。

 さて、今回の対象の場合、「生前の行い」と、「ゲーム中の振る舞い」の何がどのように影響して裁定が決まったのか。単純に女性側がアウトだった理由を探すなら、「ゲーム中に必殺技(物理)を行使したため」というのが一番分かりやすい。「ゲームしろつってんのに相手側のことを一切考慮せずに自分だけ生き残ろうとあくどい手段に出た」というのがマイナス査定。まぁ、そりゃ分かる。男の方は特にこれといって行動を起こしていないが、特にマイナス査定もなく、終盤では(義理の)母親のことを思って涙するなど、生前の行いを悔いる様子も見せたのでややプラス査定、おかげで「救い」が得られた。それは分かる。それは分かるんだけど……だったら物語的にこの2人を争わせる意味はなんだったのか。女性の方は、誰とどんな試合をしたとしても虚無行きは避けられなかった気がするのだが、どこかに逆転チャンスがあったのだろうか。

 視聴者目線で一番納得が行かないのは、この「2人の組み合わせ」なのである。これまで、「夫婦」「カップル未満」という、明らかに関係性の強い2人組が招待されていたわけだが、今回は生前に一切接点のない2人が集められた。その理由を考えて行くと、途中でキーワードである「母親」に行き着く。かたや、ヤンキー→デキ婚→DV→荒んだ家庭というフルコンボを決めたDQN育ちの母親、片や義理の母に馴染むことが出来ず、引きこもりから一切の親孝行をすることなく命を閉じた引きこもり。どちらも生前に「母と子」という関係性で何らかの問題を抱えている。この2人が絡むことで、互いに「家族の在り方」というものに気付き、2人が相互に関わり合いながら自分の「人生」を顧みるというのがテーマであろうと思うわけだ。実際、男性側は女性の必死な形相を見て、ようやく「母の愛」に気付くことが出来るというゴールに達している。

 しかし、これが女性側には一切フィードバックしないのだ。彼女が振りかざすものはひたすら「生への執念」であり、それは「自分の子供への愛」である。そりゃそうだ。目の前の眼鏡オタクを見たところで、自分の子供を思い出したり、かつて酷い目にあわされた元旦那を思い出したりはしないだろう。あくまで「死んだ」という辛い現実と向き合うだけで、生への執着を見せる以外にやることがないのである。この状況で、女性側を「みっともない」と判断するのはあまりに一方的ではないか。私みたいな人間の場合、確かに男性側に共感もするし、女性側には嫌悪感を抱く部分も多いのだが、彼女の子供たちは、案外まともに育っている。超必殺技で子供たちが出てきたことからも分かるように、この家族は決して不幸ではない。むしろ、生前の記憶を遡れば彼女は立派に女手一つで家庭を切り盛りしたのだ。ここに来て、その「必死の生」を否定されるのは理不尽である。逆に、ろくすっぽ努力もせずに母親の愛情に応えず、安易な死を選んだ男性側にこそ、「罰」がくだされるべきであろう。どれだけ辛くても、全てを失っても、そこに1人でも悲しむ人がいるのなら、自殺だけは絶対に駄目だ。それくらいのモラルは、最低限主張しておきたいものなのだが。

 むー、なんとも釈然としないお話であった。ただ、やっぱりこれだけメインシナリオに不服はあっても、これだけ地味な話、地味な画面でも最後まで引き込む話作りが出来るというのは素直にすごいとは思う。特に今回、女性側のキャラが短い時間でがっつり立っており、非常に分かりやすい人生行路が見えるというのは、演出面の巧さによる部分が大きい。これでオチまできっちりこの興味を維持出来るシナリオがあれば完璧なのだが……。

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 「あなたたちが憎しみで戦うというなら! 私たちは(そんなおまえらを)笑って戦うわ!」って聞こえた僕は心が汚れているのでしょうか、第18話。でも、今回の論戦、流石にトライファイターズの連中の脳天気さが鼻についた気がするんだよなぁ。正直、セカイってあんまり大仰なバックグラウンド無いしな。

 前回からの週またぎで統立戦。2週にわたって何をするのかと思っていたら、なんと「力押し」であった。むー、流石にワンパターンが過ぎないか。1期の頃から「結局最後はゲンコツ」というのは言われていたことなのだが、レイジの場合、そこまで持っていく過程でナンボでも格好良いシーンがあったし、作品全体で描く「格好良い主人公像」がレイジ1人で良かったので、そのために必要な素材は存分にばらまくことが出来た。もちろんセイだって恰好よく描かなきゃいけないけど、彼の活躍のステージはまた別の部分にあったので、特に食い合うこともなかったのだ。

 翻って今作のセカイであるが、確かに格好良い。あまりにシンクロ率が高くてガンプラのダメージがフィードバックしてしまうという設定も「どないやねん」という部分もあるが、主人公としての強さの理由になり、更に苦闘の演出としてもこれ以上のものはないので、今回の試合のように血みどろの対決が繰り広げられるのは決して悪い演出ではない。ただ、結局そこで展開されるバトル自体が、本当に「いつも通り」なのがちょっと。せめて今回は屋根ぶち抜いて脱出するところまでをセカイの活躍パートにしておいて、その後の最終戦については、セカイが拳を砕かれたところで一度リタイアしてもらって(相手の三つ首の1つと相打ちにでもしておいて)、「ガンプラは恨みではなく、楽しさを伝える場だ」という主張は、フミナ先輩に全部任せてもよかったのではなかろうか。結局、バトルの尺の大半をセカイが使ってしまったために、フミナ先輩の最大の見せ場となるはずだったリアルモード変形も添え物みたいになってしまったし、ユウマに至ってはその添え物の添え物である。どうも、バランス調整がよろしくない。今回の戦闘は色々と不満が多いのである。

 まー、リアルモード変形は素直に笑ったので、そのあたりのギミックは決して悪くはないのだが……。もちろん、「その変形に意味はあるのか?」とか、「そのビーム、SD形態の方がしっくりこない?」とか考えるのは無しね。ミナトのトライオン3に始まり、既に三首龍変形などはガンプラの域さえ超えてしまう変形だったので、今更SDとリアルを行き来するくらい大したインパクトではないだろうが、「そこに何の意味が?!」という衝撃では一番かもしれない。変形シーケンスを見ると、本当に「わざわざ変形するためのギミック」を取りそろえてるんだよな。変形のための可動パーツやらオプションなんかをつけてたら、確実に機体としては弱くなると思うのだが……「ロマンがガンプラを強くする」ってことですかねぇ。一応、最後にシアちゃんが「綺麗なガンプラ」と太鼓判を押してくれたので、先輩のビルダー能力はそれなりに高く、あの機体も作中世界においては「強い」部類に入るってことは保証されたわけだけども。せめて一言、口先だけでもいいので理論的な意義とか説明して欲しかったもんだ。

 そんなわけで2回戦が終了。負けた統立側にはキジマから心ばかりのフォローが入るも、「おまえがガンプラ学園に入れなかったのは……単に成績が悪かったからだ……」としか言われてない気がする。まー、受験で失敗した腹いせでその学校を目の仇にするとか、ろくな精神性じゃないので、フォローしにくいのはしょうがないだろう。他の兄弟がプレッシャーかけすぎたのが悪いっていう説もある。受験失敗した人間に「何かの間違いだ! 学園側に問い合わせてみる!」ってモンスタークレーマーやないか。あんなナリしたアドウさんだってちゃんと受験に合格して入ってるんだから、ちゃんと心入れ替えて受験勉強してなさい。次どこ行くかしらんけども。

 その後、セカイは医務室で療養、その病室の前ではシアとフミナ先輩が初めて正式に邂逅。ちょうどいい話のネタがあったおかげで修羅場にはならずに済み、お互いの印象は存外悪くないようである。わざわざ見舞いに来てくれるシアちゃんも健気だなぁ、と思ったけど、ひょっとしてレディカワグチの差し金じゃあるまいな? あれ? ひょっとしてレディカワグチも甲斐甲斐しくお見舞いに来てくれた可能性が?? 一方、ガンプラの修理を任されたユウマはというと、自作じゃないビルドバーニングに悪戦苦闘。「こんなもんどうすりゃいいんだ」と頭を抱えていると、天の助け、頼れるおねーちゃんからの呼び出しである。急いでラルさんと空港(静岡国際空港。なんで?)に駆けつけ、久しぶりに姉弟の再会。チナちゃん、確かに背が伸びて大人っぽくはなってるけど、雰囲気は全然変わってないな。1期当時が中学生だから、7年経ってもまだ二十歳そこそこか。まぁ、そこまで大人でもないわな。わざわざ日本までやってきた理由は、なんと単にビルドバーニングの予備パーツを渡すだけ。航空便で良かったんじゃないかって気もするが、そこはやっぱりお姉ちゃん、弟さんの顔も見たかったのだろう。「セカイはやりよる、レイジと同じタイプの人間だから」という大先輩セイのお墨付きももらえたし、いくらか希望を持って次戦に臨めそうである。結局ユウマの力じゃセイには届かないんだよ、っていうことを教えられたみたいでちょっと釈然としないけども。この世界では、1期のレジェンド連中は本当に雲の上の人だからなぁ。気さくに接してくれるメイジンカワグチは本当にいい人である。

 さて、そんな和やかなニュースの後は……強迫(物理)です。柄の悪い人間はとことん悪く。それがこの世界の分かりやすいビジョン。いや、ひょっとしたらあんな大仰なトランクに入れて持ってきたもんだから、もっと金目のものだと思って純粋な強盗が襲ってきただけかもしれないよ。喧嘩はからっきしのユウマ、大ピンチ。ここで駆けつけてくれて一番頼りになるのは誰でしょう。1,ミナト 2,ギャン子 3,ラルさん。……②かな……。

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 過呼吸になりそうなほどの展開、第6話。今作は全12話らしいのでこれで半分なわけだが、正直「まだ6話しか放送してないの?」ってな密度だ。Bパート終わりの展開でグッと掴まれてそれだけで満足してたのに、そこから容赦無いCパートだもんよ。

 今回もたくさんの要素が入り交じっていて忙しいお話。今作(というか幾原作品の全て)の厄介かつすげぇところは、1つ1つの要素を何かに還元してパラフレーズする意味があまり無いところなんだ。例えば「透明な嵐」とはなんぞ? という質問に対して、それは「いじめの構図」だよ、とか「無個性の現出だよ」とか「全体主義の表れだよ」とか色々と説明は出来るのだが、そのどれもがぴったりと当てはまる「正解」にはなり得ず、結局「この世界における透明な嵐なんだよ」としか答えようがない。1つ1つの要素が、同様に曰く言い難い他の要素とも有機的に絡み合うので、結局どこから糸を解きほぐすべきなのかが見極められないところなのだ。おかげで、結局この世界は「ユリ熊嵐」として見るしかないのである。もちろん、それが出来る(代替の効かない世界を、それオリジナルとして見ることが出来る)というのは恐ろしいことなのだが。

 今回登場した順にトピックを並べていくと、まずは「泉乃純花」そのものが今回大きくフィーチャーされた最大のトピックになっている。紅羽との出会いが描かれ、彼女が紅羽に対して抱いた「好き」の根源が理解出来る。これまで、透明な嵐によって排除されていたのが純花で、紅羽がそれを守ろうとして戦っている構図なのかと思われていた部分は、実はまるきり逆のものだった。元々、透明な嵐に狙われ続けていたのは紅羽の方だった(その理由はまだ不明である)。しかし、「本当の好き」を持っていた純花は排除の儀でこれに抗い、矛先を自分に向けることで犠牲となっていた。興味深いのは、紅羽を排除しようとする「排除の儀」に、紅羽自身は一度たりとも参席していないという部分。透明な存在でなければ参加出来ないという制約はおそらく典型的なイジメの構図ではあるので、クラスメイト(というか学園全体?)は紅羽だけがいないところでコンセンサスを取り、その力を「嵐」として行使しようと考えていたのだろう。最初から「排除すべきもの」が決まっている予定調和でしかなかったのだ。しかし、そこに純花という異物が混入してしまったために、先に純花の排除に動く。ただ、この時に純花にぶつけられる力は、一切の隠匿が行われておらず、直接的に純花に退去を命じるものとなっていた。純花は紅羽と違って「嵐に立ち向かう」のではなく、「自分が嵐を全て受け入れる」形での対処を望んだため、この直接的な力に対しても、無抵抗でその意志に逆らってはいない。結局、「嵐」は針島という具体的な使者として表され、彼女は悪質な方法で純花を「排除」し、更に彼女を利用して、その後の紅羽の排除までもを企んだわけである。先週の時点で「純花は自分がいなくなることを悟ったような発言をしているが、これは何故か」という疑問があったわけだが、彼女は早い段階で「嵐による排除」を受け入れる決意をしていたのであった。ただ、結果的には彼女は「熊による排除」で退場することになるわけだが。

 そして、そんな純花と紅羽を結びつけていたもう1つのキーワードが、紅羽の母、澪愛が描いた絵本、「月の娘と森の娘」である。これまでにも、るるの過去を語るレキシとして絵本のような「お話」は登場していたが、純粋に作中で「お話」として登場したのはこれが初めて。そして、その中に描かれているのは、人間と熊の関係そのものである。「森の娘」は、描かれた出で立ちからして熊そのもの。澪愛はおそらくこれを執筆した時点で幼い銀子とは出会っていたであろうから、現時点においては彼女(と紅羽)と銀子の関係を描いた物語だと見ていいだろう。キーアイテムとなっているペンダントは、絵本の中では「月の娘が落としてしまった」ことになっており、実際には澪愛の持ち物が現在銀子のものになっているという事実だけが分かっている。「月」が人の町、「森」が壁の向こうに対応するとしたら、実際には「落とす」という自然落下ではペンダントは移動しないわけで、何らかの不可避な力によって銀子が壁の向こうに引き戻されたことへの暗示と見られるだろうか。そして、森の娘がなんとか月の娘に出会おうと必死に手を伸ばすところまでは、銀子の現在の状況に一致している。

 問題は、「月の娘」の方が、紅羽の現状と一致していないところである。もちろん、これは予言書でもなんでもない創作絵本なのだから一致する必要はないのだが、作中での意義を考えるなら、澪愛は自分の娘と銀子の間に、2人を繋げる「本当の好き」が存在することを感じ取るか、予期していたということになるだろうか。ひょっとしたら、紅羽が忘れているだけで、銀子との共同生活の中で何かもっと劇的な事件が起こっていたのかもしれない。澪愛という一個人が作った絵本であるにも関わらず、その中に登場するタームは、全て熊との関係性を表すために用いられる独特のものばかりであり、澪愛は熊側の事情にも通じていたことが伺える。彼女たち家族が、単に「熊を1人養っていた」だけとは考えにくいだろう(そういえば、様々な専門用語が飛び交うユリ裁判というのも明らかに「熊側」の制度である。裁判官は熊だし、食べるか食べないかを裁くし。クマリア様の造形もどう見ても熊だし、この世を隔てる断絶の壁を司っているのは、おそらく「作った」人間側ではなく熊の方なのだろう)。

 1つ気になるのは、絵本の中で「月の娘」が猟銃を携えて鏡に向かっていたこと。まぁ、絵本の中の「月の娘」は「森」に何があるか分からずに恐る恐る下りてきているわけで、何らかの用心をしていても不思議ではないのだが、それにしたって絵本の作品世界にそぐわないだろう。「鏡を割る」ための道具にしても物騒だが……2人を隔てる最後の防壁が「鏡」というのもなんだか気になる部分だ。最後に向き合うのは自分自身、本当の好きを見つけるためには、打ち破るべきは自分である、ということか。しかも「千に割り、万に砕く」必要があるという。「壁」を超えるための試練は、どの次元においても易しいものではない。なんにせよ、今回大きく揺れ動いた紅羽の気持ちは、このままいけば上手いこと月の娘にリンクしそうではある。

 そして、この絵本には単純なガイドライン以外にも様々な意味が考えられるのが面白い。今回のお話で一番顕著なのは、「熊と人」の関係ではなく、「純花と紅羽」の関係性として重ね合わせることが出来る点だろう。紅羽がこの絵本を最初に見せたのは当然親友である純花、しかも全裸でベッドで、添い寝で。このまごう事なき百合の園で「2人の女の子のお話」を開くのは実にストレートな含みがある。我々視聴者から見れば「森の娘」は明らかに銀子のことであるが、あのときの2人にとって(少なくとも純花にとって)、「無くしたアクセサリーを届けに来る森の娘」は、出会ったあの日にピンを見つけてくれた紅羽のことである。この絵本のこともあり、純花の「本当の好き」はより強固なものとなったのであろう。また、もう1つの関係性としては、「澪愛とユリーカ」のつながりも見逃せない。現時点では勝手な憶測だが、誰がどう見ても最後に関わってくるのはユリーカ先生であろう。澪愛が描いた「2人の女の子の関係」は、「人と熊」に還元出来る。それってつまり?……

 こうして作られた関係性を壊していくのは、透明な嵐の役目である。謎の黒幕(意味深)によって銀子たちの正体を教えられた針島は狙い通りに銀子たちを撃滅。るるの奥の手であるベア・フラッシュ(ヒカリ)で根絶にこそ失敗したが、その力を大きく削ぎ、余計な邪魔の入らない状態で、宿願だった紅羽の排除を完遂しようと暗躍する。純花の排除の際、彼女をだまくらかして手紙を書かせ、これによって紅羽にとどめを刺すというプランは、紅羽には見事に効いた。「ユリダーク!」を代表する針島の言動は実に悪辣で、バースデーパーティ中のあれこれは、本当に反吐が出るくらいに最低最悪のものである(そのくせ、ぴかしゃボイスがどこか小物っぽさもあって憎みきれないのは不思議なところだが)。純花が消え、銀子という異分子も撃退し、ついに心置きなく紅羽を「へし折る」ことが出来るようになった透明な嵐は、いよいよその力を隠さずに襲い掛かった。まぁ、「ランキング形式にしてるのに、全会一致前提のシステムってなんやねん」とか、「結局上江洲葵とか田中花恋って誰なんだろう……」とか色々気になる部分もあるのだが、気にしたら負けなやつだ。そういや今回回想シーンで排除を取り仕切ってた赤江カチューシャって、最初に食われた子だったっけ。銀子とるるは、やっぱりそこも狙って襲撃したのかな。

 紅羽を打ちのめすパーティーのクライマックスとなる手紙のシーンと、花壇の炎上。全ての方向から紅羽の心を折りにくる一分の隙もない手際。そしてそこに駆けつける銀子。今回、いつもの特徴的な着信音が銀子の携帯から聞こえるシーンは、幾原作品お約束の「バンクねじ曲げ」の1つで、こうして構図が裏返った様子を見るだけでもワクワクする。いつもなら断絶のコートで待ち構えていたセクシーたちが、今回は壁の上から銀子たちを見守っており、いつも通りの問いかけを紅羽ではなく、銀子に投げかける。「熊があなたを待っている」ではなく「月の娘があなたを待っている」。「その身を熊に委ねれば」ではなく、「その身を炎に委ねれば」になっている。普段ならセクシー1人で伝えていた内容を、今回はクール・ビューティーの2人も分担している。相変わらず謎の役回りの裁判官たちであるが、結局対立存在じゃなくて三位一体なんだろうなぁ。しかし、普段なら「熊が待っていて、熊に委ねる」ことに導いているが、今回は「月の娘が待っていて、炎に身を委ねる」なのが気になる。実際に銀子は炎の中に飛び込んだわけだが、裁判官たちが言っていたのはそういう具体的な「炎」ではない気もするのだが。

 駆けつけた銀子が炎に飛び込み、必死に純花の手紙を守り通す。倒したはずの銀子が再び現れたことで針島は動揺するが、既に紅羽を貶めることには成功したと判断して撤退。そして、彼女のトラップであったはずの手紙の内容は、今度は紅羽に真実を伝える道具に変貌する。よいね、こういう分かりやすい構成の巧さってのは、単純にキュンと来ます。そして、これで終わっていれば「良い話」だったのだが……Cパートがあるとはねぇ。なるほど、銀子が何故そこまで必死に純花の手紙を守らなければならないのか、と不思議に思ったが、これが彼女の抱えている「罪」の1つであったのか。確かに「ヒトリジメにしたい」という欲求を持った銀子にとって、純花は邪魔ものであった。偶々目撃した百合園蜜子の捕食シーンを邪魔する道理も無い。しかし、それが紅羽にとってどういう意味を持つか、その時点では判断出来なかったのだろう。その一度の過ちが彼女に影を落とし、今回無茶な形での贖罪に走らせたのか。ただ、彼女の言う「罪」って、「純花を見殺しにしたこと」だけではないんだよね。るるとの出会いのシーンで既に「私は罪熊だから」って言ってるし。まだ彼女には抱えているものがあるのか。

 残り半分、一体どこに転がるのか、それは誰にも分かりません。

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