最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
○「ISUCA」 4 ゴールなのです。これで今期新番組もようやく最後です。今期終了分で感想書いたアニメが27本、そして新番チェックが27本。なんという綺麗な新陳代謝の流れであろうか。……代謝してないよ! 視聴時間変わってないよ!! 今期アニメ視聴本数は大小引っくるめて48本。……大丈夫、うち4本はショートアニメだから……(京都オリジナルアニメ、「ドアマイガーD」までカウントしてる)。録画ミスで結局「山賊の娘ローニャ」の追跡は諦めたんだけど、その分「妖怪ウォッチ」見るようになってしまったマン。 閑話休題、そんな今期最後の新番組であるが、全くもって「新」という文字がふさわしくない作品となった。だって……なぁ。何を見ても新鮮味は無いな……いや、取り立ててどこが悪いってこともないのだが……どこを見るべきポイントとして定めればいいのか……。意外なのは、これも1期前の「トリニティセブン」のようにラノベではなく漫画原作であるということ。メジャー誌しか押さえていないのでこの辺の作品はとんと疎いのであるが、ヤングエース連載とのことで、まぁ分からない。どこからアニメ化の声がかかったのかと思えば、1話を見れば中身はいわゆるエロ漫画である。制作アームスというアニメ化形態を見ればその流れは非常に分かりやすい。監督は「テガミバチ」のときの人ということであんまり印象はないのだが、現時点ではプラスもマイナスも特になし。今期は特にこの「どこを見たらいいんだろう」系作品が多く、いい加減食傷気味なのでその分マイナス点、といったところだろうか。流石にこんだけ作品数が増えてきたら、肌色成分が多いだけでは売れなくなっているだろうに、それでもめげずにアニメ化を続ける業界人の情熱は大変なもんである。いや、とにかくソフトを回し続けないとお金が行き渡らないんだ、ってのは「SHIROBAKO」見てて実感したけども。一度回りはじめてしまった業界の歯車は、もう止まることは無いのだなぁ。 とまぁ、この世の無常を嘆いてはみたものの、この作品に何か悪い部分があるってんじゃないんだ。キャラデザは特に引かれないもので、なんだか古めかしい印象すらあるのだが、挿絵が売りのラノベ原作でないってことは、原作漫画のタッチを大事にした結果のものなのだろう。お話の方だって「どっかで見た」のオンパレードながら、大きな「知らんがな」があるというのでもないし、今作だけを忌避すべき理由も無い。まぁ、流石に1話目は説明台詞が過ぎた気もするのだが……「最高の快楽と引き替えに!」のところなんかは、いっそ潔くてちょっと笑ったわ。もう、ここまで来たら今期こうしてズラリと揃ってしまったことは神の試練なのだと割り切って、その全てを受け入れようではないか。あ、でも「新妹魔王」は3話まで進んでノリが分かってきたので苦痛は減ってきたよ。一番辛いのはぶっちぎりで「精霊使いの禁呪詠唱」ね。 中の人は、「なんで毎回こんな役やねん」でお馴染みの木戸衣吹。木戸ちゃんはさぁ、もっと大事に育てるべき段階の若手だと思うんだけど、こうしてイメージ先行で若手中心の作品の仕切りを任されちゃうのは可哀想よね。まー、経験が積めるだけでもありがたい話ではあるんだけどねー。ちなみに主人公役の河本啓佑とのセットは「東京ESP」と全く同じやね。リンカは意外と悪くないキャラだったと思うんだけど、今作は……どうなりますかね……。 PR 2週続けてボロ泣きさせられる、第14話。あかんわ……やっぱり椿エピソードはクるんだよなぁ……。 前回のお話が1つのターニングポイントとなるものだったので、「有馬公生の物語」としては、今回はある種の事後処理みたいな回である。ガラコンの結果、彼がどのように成長し、何を目指すことになったのか。そして、宮園との関係をどのように続けていくのか。そうした諸々を簡潔に描くだけの、「繋ぎ」の回である。 もちろん、宮園さんの状態は予断を許さないものであり、これだけでもドラマとしては緊張感のあるものだ。彼女の横たわるベッドから、公生が母親のいなくなったベッドをフラッシュバックするシーンなどは、思わず息を呑む緊張感がある。あれだけ苦労して成し遂げた母親の幻影との融和、脱却。それと同じか、ひょっとしたらそれ以上のプレッシャーが、宮園の病床からは感じ取れるのである。見舞いに行った仲良し三人組、椿も渡も勘の悪い方ではなく、中学生とは思えないくらいに洞察に富む他人想いな面々であるにも関わらず、現在の宮園の異状に気付いているのは公生ただ1人である。親友たちにも語られない彼女の病状の裏側。元気な顔の奥底に隠された彼女なりの苦闘。そうした断片を、ただ公生だけが感じ取っている。それはかつての母親との思い出が重なるという理由もあるだろうが、それ以上に、彼は宮園かをりという人間に肉薄しているということでもある。宮園さんはとても強い女性だ。しかし、そうは言ってもあくまでただの女子中学生でしかない。身体の問題は彼女1人の気持ちだけではどうしようもないことであり、彼女の目指す人生の目標には大きな障壁となって立ちふさがる。これを乗り越えることが出来るかどうかは、彼女の強さ以上に、理解し、支えてくれる仲間の存在が不可欠なのではないか。公生は、彼女の真実に辿り付くことが出来るのだろうか。 そして、そんな「メインストーリー」を覆うように、今回は隅から隅まで澤部椿の物語。これまで少しずつ、しかし着実に積み重ねてきた何かが、ついに爆発してしまう。まわりの人たちの中で、気付いていないのは公生だけ。当の本人も内心では完全に気付いており、果ては斎藤先輩だって薄々感づいているくらいの事実、椿の本心。なんともやるせないこの状況に一石を投じるのは、クールで頼れる不思議な友人・柏木さんである。椿との付き合いも長いであろう彼女は、苦しむ椿を見ていられずにあれこれとアドバイスをしたり、煽ったりしてみるわけだが、これがなかなか上手くいかない。渡に助けを求めてみるも、渡は(彼なりに)恋愛上級者である。椿の気持ちは本人が気付いて向かい合わねばならないと達観しており、親友2人の動向については、成りゆきを見守る構えだ。仕方なしに、柏木さんは半ば強攻策といえる奇策に打ってでる。悩み揺れている椿へ、公生を直接投入したのだ。 結果だけを見れば、この作戦は成功したといえるだろう。改めて2人で歩く夜の砂浜。椿は懐かしいあの日の思い出と現在の2人を重ね合わせ、少しずつ自分の気持ちをチューニングしていく。決して否定出来ない本当の気持ちは、自然に彼女の中で固まっていく。このままならば、ひょっとしたら幸せな結末が待ち受けていたかもしれないのだが……本当にタイミングが悪かった。進路のことで新たな見通しが出来たことを告げる公生。それは椿にとって、事実上の別れの言葉であった。幼い日から溜まりに溜まっていた「隔たり」への不満は、ここに来て決定的なものになってしまった。「音楽」の壁、「才能」の壁、「理解」の壁。彼女にはどうしようもないものが、現実を否応なく突きつける。泣き濡れる月夜、彼女は自分の無力感に苛まれ続ける。幼い日に、一人黙々と作った泥団子は、子どもながらにとても綺麗に見えたものだ。自分は頑張って作ってきた。それは価値のあるものだと信じてきた。しかし、それは無意味であると、残酷な真実が告げた。 「幼なじみヒロイン」のこの悲劇は、本当に何度繰り返されても辛い。相変わらずポエティックなこの作品は、椿が幼いあの日から積み重ねてきた様々な「拠り所」が、断片となって一気に積み重なり、かき消えていく様子が嫌味なほどに綺麗に流れていく。小さな公生、小さな足跡、あの日のミルクアイス、笑いあった幼少期。1つ1つは些細でも、椿にとっては大切なものばかり。2人で浜辺を歩くシーン、「またミルク味?」と尋ねる椿の、くすぐったいような、なんとも嬉しそうな一言が、彼女がこれまで積み重ねてきたものの大切さをぎゅっと押し込めたものになっていて、それだけで感極まってしまう。それだけに、彼女が手から取り落としたアイスの持つ意味の大きさが強すぎて、本当にやるせない。 なんでこんなに、切ないんだろう。 そろそろたほいやで家が建てられる気がしてきた。
Round1・「しんざんまい」 1.遊戯の一。前の者の踊りの最後に新しい振り付けを加えていくことを繰り返す。 2.高所で米を炊くこと。 3.市場に流通しはじめて3ヶ月以内の新米。 4.大名・旗本などが新参の者に祝儀として舞わせた舞。 5.「3C」に同じ。新三種の神器から。 6.多くの罪を持つこと。 7.鳩摩羅什の著。俗世の無情と極楽浄土の実存性を説く。 鳩摩羅什とか黒岩涙香とか、俺らの中で不可解な評価を受けてる奴っているよな。平賀源内が流石に多才すぎるとか。
Round2・「はつこ」 1.血筋のすえ。子孫。 2.平安時代の貴族が、生娘と交わる際に女体にまぶす白粉。 3.取るに足らない相手。端子。 4.畑で拾われた子。 5.和算において中心角が平角を超える円弧。 6.藤原道長の息女とされる。未詳。 7.元日に生まれる子。
Round3・「ひいひいたもれ」 1.童唄の一。わらや草などで相手を指し、指された相手と端を持って引きあう歌遊び。 2.(「火い火いたもれ」という児戯をする年頃の意)小さい女の子。 3.川柳に用いられる句の一。天保期に爆発的に流行し、川柳の形骸化を招いた要因の一つとなった。 4.長生きを祈る言葉。孫の孫に会うまで生きてください、の意。 5.産気づいた産婦。 6.狒々をねだる様。 7.江戸時代の連続放火魔。模倣犯が多く出たことで有名。 この日のハイライト。正解の「広辞苑マジつかえねぇ」という憤懣はもちろんのことながら、③と⑦で同時に江戸時代の文化を衰退させるコラボレーションなども秀逸。なお、⑥は単なる頭のおかしな奴。余談だが、この言葉をググってみると「ここだけ江戸時代 in 喪女板」という2chのログがヒットし、「おまはんら喪女は、なりは年増でも心はひいひいたもれだのう」という書き込みが見つかる。相変わらずネット上のオマエラの博学っぷりに驚かされる。
Round4・「たろうのついたち」 1.(中国・四国・九州でいう)二月一日。 2.刀匠三波川(さんばがわ)太郎が最後に打った一振り。人の手に渡らず、山奥で太郎の墓標となったとされる。 3.昔話の一。御伽草子の一編。月初めに太郎は女狐と密会する。 4.手元不如意な様。 5.キク科の多年草。 6.大の月の朔日。 7.(太郎が最初の子、一日が最初の日であることから)物事の起こり、草分け。 逆刃刀真打は「新井赤空のついたち」なわけですね。
Round5・「まけのまにまに」 1.小説家。岐阜県生まれ。作「うらやましがりの春子」など。 2.任命に従って。まきのまにまに。 3.馬毛の間の俗称。 4.成りゆきに任せるさま。なすがままに。 5.(相撲)一場所で全敗すること。 6.根気の長続きしないさま。むらっ気。 7.多数の馬の中に紛れ込んでいる様。 我々のたほいやワードを集めるだけでも、もうオリジナルの短歌が作れるくらいに語句が集まってるんだよね。「だぬんちお まがどぅるーかそ あまみきよ ひいひいたもれ まけのまにまに」。意味・「ヒヒをください、多数の馬の間に(最初の五七五には全く意味が無い)」。
Round6・「おさんもへえ」 1.戦地で出産や喪事を補助する兵士。 2.大正期に人気を博した夫婦漫才師。 3.江戸時代、村の女性の出産を補助した男性。 4.江戸時代後期の俳人。農民の素朴な感情を歌った。 5.狂言の一。人手が足りずに産婆として駆り出された茂平は、慌てふためいて自分が子どもを産むと勘違いしてしまう。 6.京都烏丸大経師の妻おさんと手代茂兵衛とが姦通し、洛中引き回しの上、死刑になった巷説。 7.落語。無学な茂平が産婆の手伝いをしたことで起こる騒動を描く。 今度おさんもへえの聖地巡礼に行こうぜ!
Final Round・「たけり」 1.新潟県の行事。九月九日に地域で最も実りの多い田を皆で踏み荒らし、この世の無常を嘆くとされる。 2.非常に長い距離。 3.田の土を蹴り上げるようにして混ぜること。多くは節をつけて行われる。 4.土地を投げ売ること。 5.牛や鯨などの陰茎。強壮剤とする。 6.→竹光。 7.性病の一。慢性伝染病。テンパン病。 ①食べ物を粗末にするんじゃねぇよ。 年上おねーさんが東山奈央だということが未だに信じられない第3話。キャストクレジット見ても信じられなかったし、慌てて聞き直してもまだ信じられてない。すげぇなぁ、奈央坊すげぇなぁ。 早くもデビューの第3話。すげぇスピード出世な気もするが、まさに「シンデレラストーリー」なのだからしょうがない。まー、大々的に扱ってはいるが、いうてもまだバックダンサーやからね。ここからが本当のスタートやで。ただ、「やっぱりスタートはバックダンサーくらいからだよね」って思ってたら、後ろで踊ってたのが3人だけだったのはびびった。いや、普通はデビュー1発目の新人なんて、10人20人規模のバックダンサーに紛れ込ませてステージ勘を養うもんじゃないのかね。いきなり3人きりで、メインキャストとの絡みまであるとか、どんたけの優遇だ。346プロってかなりでかい事務所だって言ってた割に、ぽっと出の新人がいきなりこんなところまで行けてしまうのか。これはPがあの3人に特別肩入れしている証拠なのか、それとも、単に城ヶ崎美嘉の気まぐれが本当のラッキーだったためか。いきなり入所数日の新人がこんな大舞台を踏んでしまったら、先に参加してたメンバーの反感を買うのは必至だと思うのだが……カッカしてるのはみくちゃんだけで、そのみくちゃんもなんやかんや言うて応援してるんだよな。どこまでも優しい世界である。I−1だったら絶対こんなことにはならずに足の引っ張り合いに終始してるはず。まー、基本的にアイマスの世界観って元祖の時からネガティブなシチュエーションがほとんど描かれてなかったからな。 3話まで進んだ時点で、はっきりと「メイン3人のサクセスストーリー」という本筋が見えているおかげで、一見さんにも非常に取っつきやすくなっているのは本当に助かる。正直、まわりに蠢いているその他大勢の顔と名前を覚えるのはしんどいのだが、「ガールフレンド(仮)」とかと違って、何故か多少頑張って覚えてみようかというモチベーションは維持されている。ガルフレの時は最初から諦めて「もう中の人だけ認識出来ればそれでいいや」っていう処理になったんだけど、何故かこちらは「最低限ベースの14人くらいは覚えて終わりたい」くらいの気にはなっている。満遍なく全員登場している上に、それ以外の面々もぞろぞろ出てくるのでやっぱり大変なんだけど、各々が阿漕なまでにキャラを徹底してくれているので、本当にただ通り過ぎていっただけのガルフレよりは覚えやすそうである。すみぺとか真礼とか、別に努力せんでも一発で覚えられる奴らも多いしね。今回は冒頭の衝撃の通り、「川島瑞樹」という名前ははっきりと覚えました。 そして、今回のクライマックスとなるライブシーン。うまいなーと思ったのは、アニメ的には後ろの3人が主役であるにも関わらず、ライブ的には前で歌っている城ヶ崎美嘉がメインである、というズレをカメラワークで上手いこと捉えている部分。ちゃんと「主役のための映像」になっているのだが、その上で後ろの3人の晴れ舞台の記録としても充分なものになっている。今回は冒頭あたりのキャラ作画でちょっと怪しげなところがあって「あれ?」と思ったが、ちゃんと全体のクオリティはまとめてくれているのでそこまで問題はない。やっぱり正統派のアイマスライブシーンは見ていて安心するわね。このジャンルの草分けなだけはある。 ところで、この事務所は杏ちゃんを飼っておく意味はあるのだろうか……。 毎年恒例のイベントですね、行ってきましたVSシリーズ。コレを見ることによって、「あぁ、今年も節目だなぁ」と思うわけですね。平日昼間に行ったら、お客が俺の他にはかなり熟練のご婦人方しかいなかったんだけど、客層としてそれがただしい……のかな?
<以下、内容のネタバレなどを含む場合があるので一応注意>
○「デス・パレード」 7 毎度お馴染み読売いじめの2週間遅れであるが、待ってて良かった。今期はオリジナルアニメの実入りが多くて良いなぁ。これも割と好みにストライクしちゃったアニメです。 アニメミライからのシリーズ化という異色の作品。アニメミライはこれまで3年間、12作品が制作されてきたわけだが、その中から、まさかこれがシリーズになるとは。どう考えても1話ぽっきりの読み切り作品だと思っていたのでとても意外。まぁ、いざやろうと思えばいくらでもやりようはあるだろうが、ゴーサインが出たということは、元々人気があったのか、はたまた出資者側に強いプッシュがあったのか。 はっきり言えば陳腐な設定である。「地獄の門番」として死者に道行きを示すもののお話など、信心深くはないが迷信深い日本人の心には根深く住み着いた物語であり、古今様々な形で「審判」を題材とした説話が存在している。皮肉めいたゲームの設定についても、「ゲームもの」は既に一大ジャンルとして広がっており、福本作品やらなんやら、命やそれ以上に大切なものを賭けて争う話もお馴染みのもの。不思議空間に連れ来られた人間を相手取るホスト役の物語も、私の世代だったらジャンプの「アウターゾーン」あたりがぴったりくる。どこをとっても、特に新鮮というわけでもない題材である。 しかし、そんな「見たことある」題材が、一際ハードルの高い「閉鎖空間での会話劇」としてアニメ化された。そして、驚くべきことにこれが面白いのである。まず、真っ先に必要なのが、静謐としながらも確実な悪辣さを備えた雰囲気作り。死を与えるものなのだから決して不謹慎になってはいけないはずなのに、絢爛としたバーを舞台に遊興に耽るという時点で実に露悪的。バーテンの静かなキャラクターはテンプレートを出るものではないが、そこで描かれる人間模様に対して徹底的にノータッチである時点で、この作品の主役が「被害者」(?)側であるのは一目瞭然。浮世離れした世界の中で、どこまでも卑近で、矮小な物語が展開されていくギャップがビビッと来る。ステージの理不尽、ゲームの理不尽、結果の理不尽。どれもが複雑に絡み合い、曰く言い難い作品全体の空気を成している。 そして、そんな「物語性」についても、単純にオチをつけて終わらせるのではないあたりが憎らしい。結局、第1話ではどちらが「正義」であるかが判然としないように作られており、最後までもやもやを残して視聴者を放り投げる。明確な答えを得ようとしても、そこにはっきりとした提示はされていないだろう。もちろん、演出部分だけを見れば「女が正しかった」ことは一目瞭然であり、最後の「嘘」についてもしっかりとその動機が描かれているのだから謎は残されていないはずなのだが、「男の行き先が転生、女が虚無」というのがまたまた土壇場でひっくり返す要因になっている。まぁ、考えてみりゃ「裁定者」側からしたら「どっちが合格」「どっちが幸せ」なんてことも言われていないわけで、純粋に「ゲームに勝ち上がったものだけが、俗世の苦しみから逃れる虚無を訪れる」という設定になっているだけなのかもしれないしね。 こうしてシナリオラインだけでも刺激の多い作品であるが、もちろん、アニメミライで抜擢されたことからも分かる通り、アニメーションにもかなり力が入っていて見応えがある。少しでもサボってしまえば動きの少ない画になりがちなシチュエーションであるのに、きっちりゲームで、作劇で動きを見せており、1つ1つのカットに手抜かりはない。素晴らしいキャストの仕事にも助けられ、これだけシンプルな話であるにも関わらず、中だるみせずに一気に見せきってしまうのは見事なものだ。監督は当然新鋭の人物で、なんとシリーズ構成から1話脚本までを手がけているという。立川譲氏という名前だ。是非覚えておきたい。毎回このクオリティでシリーズとしても芯が通るのなら、アニメミライをやって良かったと文化庁が胸を張って自慢できる看板作品にもなれるのではなかろうか。「もったいぶったシナリオなんて気に喰わん」って人は、オープニング映像だけでもいいから見てほしい。それだけでもこの監督の片鱗は見えるはずだ。いやはや、意外なところから意外な楽しみが出てきたものである。(なお、初期配点がやたら高いことにつきましては、私のNTR特性が影響を与えている可能性があることをお断りしておきます) ユウマは何故ミライお姉ちゃんも寝相が悪くていびきをかくという可能性を考えないのか、第15話。あんな弟飼ってるくらいなんだし、意外と図太いところもある人だからなぁ……散々寝乱れた後に「こんなサービス、めったにしないんだからね」って言いそう(言いそう)。 先のコロシアムはプラフスキー結晶暴走騒動でぶっ壊してしまったため、新たに建設された「ヤジマスタジアム」(両国国技館)で始まった全国大会。そこには見知った顔だらけのごった煮状態。まー普通に考えて50チーム以上が集まって全部3人チームなんだから、関係者だけで2〜300人いるのは間違いないよな。そんな中でもちゃんとミナトを見つけてあげるユウマの優しさね。今回のエピソードでミナトとカリマは完全にお笑い要員としてのポジションを確立した。特にミナトの方は、序盤は割とシリアス気味にユウマに食ってかかる役だったはずなのだが……もう、モビルスーツっていうか、ゾイドじゃん。「ZZをベースにした」ってマジか? あれ、ガンプラバトル選手権でOKされる機体なのか? レギュレーションガバガバじゃないですかー(7年前からそうでした)。そしてカリマの方は……印象薄い芸がわずか2話で定着するという安定した杉田のネタキャラ感。いや、でもきっと活躍してくれる……はず。ミライおねーちゃんの「どーん」の時に杉田の声だけやたら声高に響いてた気がします。 その他、まだ生きてた(そりゃな)、我梅学園チーム、結局まだ何もしてない謎の三つ子チームなどお馴染みの面々。吉野ボイスの不良・イノセはまだ外で暴れ回ってるみたいなのだが、あいつ、全然関係無い宮城の学校からエントリーしてんのね。ミナト同様、残りの面々がモブっぽくなりそうで怖いな。ちなみに、1回戦を見ているイノセはなんだか「畜生、トランザムまでしてる00の機体を粗末に扱うんじゃねぇよ」って言ってるような気がしました。中の人的に。 そして本命、正面玄関からきっちり隊列組んでキメ顔で入場するガンプラ学園御一行様。ただ、何故か登場時はシアではなくて叔父さん、違う、監督が一角を占めており、恐ろしくむさい連中になっている。キジマさんの評判は分かるとして、アドウが「デッドエンドのサガ」とか言われてるのに笑う。いや、そこはせめて「デッドエンドのアドウ」にしてやれよ。なんかロマサガ最終作みたいな雰囲気になってるやないか。変な名前だからごまかされるけど、普通の日本人名だったら「デッドエンドの山田」じゃなくて「デッドエンドのたけし」って言われてるようなもんだぞ。……大して変わらんか? 「壊したガンプラは1000体を超える」って、それダメージ設定次第ですやん。毎回ダメージAに設定してたら、必ず相手マシンは壊さないとおわらんのだから、自然にそうなるやろ。アドウさんも右手首押さえながらニヤッとしてる場合じゃないで。そういや、今回なんでシアちゃんにはスポット当てなかったんだろうね。セカイたちは知ってるけども、一応まわりのオーディエンスに3人目のメンバーは秘密、ってことなのかしら。去年まではスガがいたみたいだからね。今回はキャラ画がかなり適当な残念シーンもちょいちょいあったのだが、残念作画でも可愛いシアちゃん有能。 そんな面々に囲まれて、相変わらず遅刻常習犯ながらも1回戦ですげぇ適当なベスト8にあたってしまう我らがトライファイターズ。相手チーム、オホーツク学園なんて特徴の出しやすそうな名前の学校のくせに、機体にそういう様子は一切無いのが残念。ガブスレイを選択するあたりはナイスチョイスだと思うけども。……そうそう、オホーツク学園の中の人の1人、最近どっかで見たことがある名前だと思ったら、ジョジョで事故死したバスの車掌役やってる人でした。まさか一週間に2回も死ぬことになるとはな……(死んではいない)。でもさ、トライファイターズの強さも本当に適当な強さだよな。セカイは鳳翼天翔を撃ち放題になったし、フミナ先輩はファンネルに色んな兵装がついてバリエーションが増えたみたいだけど何が強くなったのかよく分かんないし。ユウマに至っては「なんか分からないけど速い」である。「トランザムwww単に赤いエフェクト付いてるだけやんwww」と笑いものにするがごとき雑な強さ。ひどいやつだ。ミナトがあんだけ頑張ってオリジナリティを出して対抗しているというのに……この主役チームの微妙な地味さは、今後解決することがあるんでしょうか。 そして、キジマ氏のもみあげから伸びている横毛は、一体どうなってるんでしょうか。途中からあれが気になって全然話が頭に入ってこなかった。髪結んでるところほどくと、一部だけすげぇ長さになってるの? ……謎の多い世界だぜ……。あ、あと、このまま放っておくとシモンとギャン子が付き合い始めそうで怖いので、誰か止めて下さい。 体調悪い時に観るアニメじゃねぇな、第3話。偏頭痛に悩まされてる状態で視聴したんだけど、全然考えまとまんないや。でも考えないと分かんないしなぁ。 今回は外側だけをなぞると、「百合園さん、牙剥くの早すぎ」っていうお話である。前回衝撃の(?)正体を現した熊委員長百合園蜜子さん。彼女は「もっとおいしくなるから」といって前回紅羽を放逐していたわけだが、教室における謎のセレモニー、「排除の儀」によって紅羽が悪であると断定されると、機が熟したと判断して自ら正体を現したのである。彼女の中で一体どんな変化が起こったのか、そして、紅羽にどんな変化が起こったのであろうか。今回特筆すべきは、やはり教室で行われた「排除」ということになる。これまで「人間対熊」という対立構図ばかりがクローズアップされていたが、人間の中にも「透明な存在になるか否か」という選択肢がある。これまでも幾度となく用いられてきた「透明」という言葉。その語感だけで考えると「何者でもなく、無個性で表出しない人格」ということだと漠然と考えていたのであるが、今回の鬼山さんの演説を聞く限り、どうも「透明」にはもう少し積極的な意味があるらしい。それは「同調」。他の人の色に合わせなければいけないという「学校」の世界の中で、「空気を読めない=悪」であるとはっきり断定され、なおかつこの字幕には「ハイジョ」というルビまで振られている。断絶の壁の中、ただでさえ閉鎖された空間であるのに、今作がやたらと「学園」にこだわり、紅羽が熊と対峙する場所が必ず学園の屋上だったのは何故だったのか不思議であったのだが、どうやら、「人間」という檻の中で人々を縛る具体的な枷として、学園は立ち現れてくるようである。 多数の人間に同時に「色」を合わせることなど出来るはずがない。そこで行われるのが「透明化」だ。色は混じれば黒くなり、光は混じれば透明になる。全ての個性を引っくるめて、全ての空気を読んだ先にたどり着くものは「黒」か「透明」しかない。この世界の女学生達は透明になることを絶対条件として掲げ、そこに「混ざれない」ものを悪と断じているのだ。これを単純な現代社会の縮図と見るのは非常に簡単。「学園」という風土もいじめや同調といった動向にしっくりくる場面設定であるが、そんな簡単なことじゃぁつまらないだろう。この世界は「壁」があり「学園」があるのだ。「透明化を強要する学校」を単純に「社会の縮図」とみるのはどこかちぐはぐである。何故なら、その外側に「熊」がいるから。現時点で「透明な熊」「透明な人」「透明でない熊」「透明でない人」という4つの分類があり、それぞれのカテゴリーがすっきりはまる縮図が用いられなければならない。……まぁ、答えは出てないんだけど。 確認までに並べておくと、現時点では、ほとんどのクラスメイトは「透明」であるはず。まぁ、紅羽以外にも「ハイジョ」ランキングに名を連ねた生徒がいるのだから個人差はありそうだが、少なくとも今回何らかのやり玉に挙げられたのは紅羽のみ。つまり、紅羽は「透明でない人間」だ。好きを諦めないかぎり透明にはならないと、紅羽自身も言っている。執拗な回想シーンからも分かる通り、紅羽は純花に対する「好き」を貫くことで透明化を拒否し続ける。 一方の「熊」陣営であるが、まだ排除の儀に参加出来ない銀子とるるは、はっきりとユリ裁判で「透明になる」ことを拒否しており、「透明でない熊」である。ただ、難しいのはこの裁判、未だにその意味が判然としていない。被告席には常にこの2人(2匹?)しか立たないので、他の熊がどういう扱いなのかが分からない。となると、問題となるのは百合園蜜子の存在だ。彼女は「人間として」は、儀式での排除対象とされていないことから透明になっている(もしくはなろうとしている)ようにも見えるのだが、はっきりと「紅羽を食べたい」と言っている時点で、ユリ裁判制度側から見たら透明であるはずがない。ぶっちゃけ、鬼山さんを口説き落とした時の「ユリダーク!」からして、あの百合園さんが「透明である」はずはないだろう。やはり熊は「人を食べる」意志を持っているだけで「透明な存在」であることとは相容れないということか。それが排除の儀のときに問題にならないってことは、単に蜜子さんのステルス能力が高いってことなのかね。 駄目だ、頭痛い。来週がんばろう。あれ、でも来週からあおちゃん出ないのかな? ……百合園さんカムバァァァック! 何となくンドゥールってもっとエジプトエジプトしい格好をしてると思ってたんだけど、よく見たら単にシャツにベストだった、第26話。あいつ、盲目で普段から杖とスタンドを頼りによろよろ歩いてるのになんであんなマッチョなんだろうな。 エジプト上陸初戦。シリーズ中でも屈指の強キャラのイメージがあるンドゥール戦のクライマックスである。「音を頼りに索敵する相手」というのは今となってはそこまで珍しいシチュエーションではないが、短いバトルの中でその設定を活かすための展開がいくつも用意されており、この頃あたりからジョジョも「能力バトル」としての荒木節、ねっとりした味わいが強く出てくる。凡百の漫画だったら、多分アブドゥル作戦だけでもそれなりに転機になっていただろうし、その後の空を滑空するシーンも充分決め技になっているはず。そこから更に展開させ、あんだけ遠距離から攻撃していたスタンドのくせして、最終的には、「抜きな!」展開になるあたり、直球バトルとしての盛り上がりも欠かさない。端的にジョジョの魅力の詰まったマッチメイクといえるのではなかろうか。 ンドゥールという敵キャラ、原作でカウントすればほんのわずかな登場シーンしかない、いわば「通過するだけの敵キャラ」である(まぁ、3部はほとんどそうだといえるが)。彼自身のバックグランドなどはほとんど語られないし、彼がジョースター御一行と因縁を持っているわけでもない。そのくせ、このわずかな登場シーンで充分なインパクトを残し、「強キャラ感」を出しまくっているあたりが非常にレアなキャラである。相手取るのが承太郎ということで、大体の場合には「敵キャラいじめ」になってしまうもの。シリーズを通じて承太郎が「苦戦した」試合ってのはあんまり無い。いや、実際は苦労してる試合は多いのであるが、あの通りの態度なもんであんまりそうは見えないのだ。ぶっちゃけ、DIO戦だって承太郎が苦労したっていう印象はあんまりないんだよね。思いつく限りだと……このンドゥール以外ではシアーハートアタックと初期のホワイトスネイクくらい(両方負け試合だな)? 直近だとアヌビスポルナレフ戦はそこそこか。これだけシンプルな能力で承太郎に「帽子を脱がせる」という活躍を見せた(あとついでに花京院の目を潰してアブドゥルもダウンさせた)ンドゥールさんは、間違いなく九栄神でもトップクラスの実力者なのだろう。死に様の格好良さもそれを補強している。 ……まぁ、久しぶりに見て、色々と謎も増えたんだけどね。彼が砂漠で襲撃してきたのって、おそらく「音の探査を邪魔するものが少ないため」だったと考えられるんだけど、遮蔽物の無いだだっ広い砂漠での戦闘って良し悪しだよね。たまたまイギーが臭いで見つけたってことになってたけど、どの道まる見えの状態で座ってたんだから、 下手したら見つかるっていうリスクは常にあったはず。もうちょっと都市部にいけば、完全に身を隠すことは出来たと思うんだけど。ついでに水が多いところの方がカモフラージュも効きそうだし、正しい戦い方は4部のアクアネックレスが理想だった気も。まー、彼の耳の性能がどこまでのものかにもよるんだろうけどさ。アクアネックレスとの差は様態のバリエーションだと思うので、町中で固まった水がずるずる動いてたら不自然な気もするしな。 ンドゥール個人のお話をすると、今回割と長めに自己紹介をしてくれていたわけだが、3部のスタンド使いのほとんどがそうであるように生まれながらのスタンド使い。それをDIO様がどっかからスカウトしてきた形。この時期、エンヤ婆は弓矢を持って諸国漫遊してたはずなのだが、DIOさんはDIOさんなりに、「スタンド使いは惹かれ合うから適当に歩こう」ってんで散歩でもしてたんでしょうかね。まー、ンドゥールは地元民っぽいのでたまたま近くでスカウト出来てラッキーだったんでしょう。能力が強いことはすぐ分かっただろうから、それを讃える意味でエジプト九栄神の暗示をあげたと。……いや、他の九栄神見ると、そこまでいい扱いじゃない気もするけど。DIOの館に集まったっていうけど、ンドゥールとアレッシーとオインゴとか、どう考えてもそりがあわないよなぁ。あと、カイロにあるDIO邸から盲目の人間が真っ先にジョースターのところまで駆けつけられたってのもどうかと思う。他の連中……であんまり行動が早そうな奴いねぇな。じゃぁしょうがないか。SW財団の男が「9人の男女」の話を承太郎たちに話したのってついさっきだったのに、ンドゥールがそれを前提で話している(「他の8人は教えてやらん」っていってる)のはこれはこれで変なんだけどね。まー、自己紹介で「九栄神」って言ってるからどっちにしろばれるんだけど。案外しゃべるだけしゃべっておいて「まぁ、残り8人って言ってるけど正確にはそんなにいねぇし、九栄神倒しても一番ヤバイのが館にいるんだけどね」っていうのを隠しておいたあたりが、彼なりの謀略だったのかも。 やべぇ、ンドゥールの話だけでどんだけ文字数費やすつもりだ。えーと、あとは、イギーは今週も可愛かったです。はっきり「イギィ」って言い過ぎだと思いますが。そして、Cパートで登場、オインゴボインゴブラザーズ。CVはオインゴがヤス、そしてボインゴがくまいもとこという陣容。流石に狙い通りのキャスティングになってるなぁ。ヤスは「もうちょっと格好いい役が良かったなぁ」とか思ってそうだけども。来週はいよいよ問題の「煙草」回なわけですが、アニメではどうやって表示されるんだろう。 あと、さっそく話題になってたけどオインゴ漫画、911の描写は取り除かれてましたね。まぁ、余計な火種だし、無くても全然問題無いところなのではずしたんだろうが、冷静に考えりゃ完全に「偶然」でしかないんだから、そのまま描いてもなんら問題無いはずなんだよな。テロ関係はただでさえデリケートだからねぇ。それにしても、オインゴ漫画って背景が全編グリーンバックなのな。「フルカラー!」って喜んでたけど、正直、見づらいわ。 |
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