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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 つまり……どういうことだってばよ? 第16話。サブタイトルが「真実」なのに何の真実も拾えてないんですが。どこかの名探偵にキュアット解決してもらわないと。

 「最終問題」をクリアしたユーリがたどり着いたのはまさかの「グノーシア汚染がない世界線」だった。登場キャラが一堂に会し、和気藹々と食事を楽しんだり、宇宙船のこれからのことを考えたり。そりゃもちろんグノーシアなんていない方がいいに決まってるわけで、SQちゃんは未来に憂いを抱えておらず、逃げてきたらしいレムナンも希望が芽生え、それを支えてやる優しいラキオニキは頼りになる存在だ。ジョナスは船長らしい責務を果たし、セツも軍人らしく皆を導く。これこそがあるべき世界。必死にたどり着いた「ゴール」の世界。

 しかし、そこにはユーリの居場所はなかったという。まさかの「もう1人のユーリ」の存在が明るみに出たことで、人狼ゲーム(のゲーム)的な最後のギミックが明かされる。専門用語でいうところの「0日目襲撃」。もしくは「役欠け」の可能性。なんとこの世界における人狼ゲームは0日目襲撃が存在しており、普通だったらGMやモブ爺が襲撃されるところを、毎回真ユーリが襲撃されていたという。……嘘ォ……ってことは、これまでプレイしてきた卓の人狼って、全部「あれ? 初日に襲ったと思ったユーリがなんで生きてるん!?」ってびっくりしてたってこと? そんなことあるゥ? とてもじゃないけどそうは見えなかったが、今回説明されていた謎の存在「グノース」が適当に「初日襲撃処理しときましたんで」とかいって介入していたんだろうか。面白い概念ではあるが、実際に個々の世界線でどう言う処理になっていたのかは謎また謎である。

 まぁしょうがない、とにかくこの世界には「もう1人のユーリ」が存在しており、我々の視点人物となっていた主人公ユーリくんは「バグ」だったと言われている。ちなみに言っているのは神の信託者たる巫女の夕里子であり、この話も彼女の話を全て信じるとしたら、ではあるのだが。今にして思えば「ユーリ」と「ユリコ」って名前にすぎてるキャラがこんな狭い空間に被ってたわけだが、何か関係があったのだろうか。

 しかし、前回まで散々思わせぶりな言動をばら撒いてきた夕里子も「私が知ってるのはここまで」と単に見聞きしたふわっと情報を教えてくれただけ。現状はさっぱり意味が分からないので、なんとかユーリくん目線で真実をまとめてほしいところである。鍵となるのは、やっぱり今回のユーリと同様に「2人が存在し」「バグを抱えていた」ククルシカということになるのだろうか。ただ、彼女の場合はもう1体が「人形」であり、第三者目線で「2人同時存在」が観測できていたんだよな……別にあの時も(宇宙船は壊滅したが)宇宙がぶっ壊れたりはしてなかったし……「ククルシカのバグ」と「ユーリのバグ」には何かしらのつながりがあるんだろうか。

 他にも他者のクローンとして生まれてきたSQの存在など、今回の真実に近い手がかりは何かしら転がっていそうなのだが、世界があまりに観念的だったものでどうにもつかみ取れない。これ、次週以降に全部納得いく説明はもらえるんでしょうかね。現状、やや懐疑的だが……なんかエンディング演出が不安すぎてどうでもよくなってきたわ。

 
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 すごいや、ちゃんと面白い、第15話。やっぱよく作られてるアニメですわ。

 正直言うと、前回の展開からちょっと不安があったんですよ。第2期がいきなり大きな大会からスタート。でも別に1期でそんなにたくさんのライバルキャラが出てきたわけでもないし、いわば今回のマッチって「たくさんのモブっ子たちとの対決」なわけじゃないですか。原作だとどうかは知らんけど、少なくともアニメ視聴者からしたらエントリーしてる子たちの大半は初見だし、いうて全員「かわいいロリ」という属性が共通しているため、個々の違いを発揮させるのは容易ではない。

 そんな状況で主人公のいのりちゃん以外の滑走シーンをどのように処理するかは気になってたんですよね。流石に1人1人全部フルでやってたら飽きるなんてレベルじゃないし、説得力を増すために「実はこの子にもこんな苦労が……」みたいなエピソードをいちいち挟んでたらテンポが死んでしまう。かといってサクッとお手軽に済ませたりカットしたりすれば、それはそれで「いのりちゃんの大切な試合のライバルたち」という属性が消えてしまい、大きな大会と言っているのにいのりちゃんが何と戦っているかが伝わりにくい。描きすぎても問題があるが、かといって描かないわけにもいかない。そんな板挟みの状態で、お話をどのように構成していくのか。

 その答えが今回のお話だ。もちろん何がベストなのかなんて決めつけられないが、少なくともアニメで初見の私からしたら本当に最善のバランスで構成できてるな、という印象。まず、アニメ再開ということでなんと1人目の女の子(申川ちゃん)は臆面もなく「チュートリアル」に使用。たまたま大会を観にきていた加護ファミリーがスケート知識ゼロであることを利用し、彼ら目線での疑問を解説者(受付のじいさん!)に全部説明してもらうという、ガワの大義名分が成立した。おかげで私のように「いくらフィギュアのルールを聞いてもよく分かってない」勢にはこれ以上ないくらいに丁寧な復習&学習になった。ジャンプのルールなんかは最低限覚えてはいたが、それに絡む各選手の戦略性などの解説はとても丁寧で助かった。普通にアニメとして流していたらなかなかこうした説明はお話に盛り込みにくいはずだが、今回はそれが最も自然な形で画面に落とし込めている。

 そして圧巻はその次の「4人同時展開」という画面構成。なるほど、1人1人やったらダレそうなところを、「参加選手共通の野心と目標」という1つのテーマでまとめてきた。そりゃま、1人1人の女の子たちが何を考えてきたのか、そこまで具体的な描写にはなっていないのだが、いのりちゃんも感じていた通り、「ここまで上がってくるような子たちは皆それぞれに血の滲むような努力をしてきた」という事実だけは間違いなく伝わっている。いのりちゃんは努力の子に違いないが、別に他の選手たちが努力をしていないわけじゃない。みんな必死にこの日を迎え、全力で演技に挑んだのだと、それが十全に伝わってくる構成だった。もう、4人が飛び終わったあたりでちょっと泣いちゃったもん。

 そして(間に可哀想なクラゲチャンを挟んで)この日の1つ目のキーとなるロバさん(全員動物縛りの命名なのも露骨だけど分かりやすくていいよね)の登場。彼女は明確な個性として「博打うち」が設定されており、フィギュアの戦略性とそこに至るまで1人1人の努力の積み重ねが最もよく見える選手であった。個性的なダンスのキレのおかげで前に出てきた四人組との差別化も図られており、全く退屈せずに画面に見入ってしまう。そしてそんな彼女の失敗、巻き返し、大勝負からの万感こもった最高の笑顔。後のシーンの申川さんとの交流まで、徹底して選手に対する、そしてフィギュアという競技に対するリスペクトを忘れない。もちろん、各選手の陰には彼女たちを支えてきたコーチの存在があることもしっかりフォローされており、いやでもこの先に待ついのり&司の活躍に期待が高まるというものだ。

 やー、ほんと刺激的。全部の画面が綺麗なのが素晴らしいなぁ。

 

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 次回放送が1カ月後ってどういうことよ、第16話。……まぁ、NHKだと稀によくあるスケジュール調整なのだが……これなら確かに年末年始の1話のズレとかどうでもよかったな。

 というわけで、しばらくお別れなので内容を忘れてしまいそうなのがちょっと怖い展開。何しろすんげぇ思わせぶりなミズハの台詞で終わってしまったもんで、そこから一触即発、ノッカーサイドが何をしでかすか予想がつかないのである。まぁ、別に1カ月後だろうが1週間後だろうが読めないものは読めないのだが……改めて考えるに、「ノッカー」という総体の意思と「ミズハ」、ひいては「ハヤセの末裔」の個としての欲求がどうリンクしてるのかもよく分かってないんだよな。ノッカーの最終目標は「負けない」ことだろうが、ミズハたちにはそれを上回る何らかの「野望」が紛れ込んでいる。それが分からないとミズハや(偽)イズミたちとの折り合いはつかない気がする。

 そして想像以上の展開だったといえば、実はフシ周りの全ての事象が予想外だったとも言える。いや、先週時点でグーグーを中心にしたエピソード構成にして「フシは一山超えたよ!」ということを提示してくれたわけなんだけど、あれって結局「気の持ちよう」なわけじゃん。事態は何も好転してないのだし、フシの不安は払拭されたわけでもない。それでも周りのみんなの協力もあって「気にしてもしょうがない」とちょっと心のありようを変えただけなんだよ。それが存外うまいことフシのメンタルを立て直したらしく、今回はミズハと直接対面するまで、フシが何かに悩んだ様子はなかった(マーチの現状にちょっと困ってたけど)。ほんとにこの時代、この世界での生きる術を見つけたかのようである。

 そして、そんな「新しい時代」でけじめをつけるために、やはりミズハと向き合わなければいけない。上述の通りに「ノッカー」と「ミズハ」を分けて考えた時に、「ノッカー」はフシが何とかするとして、「ミズハ」は周りの世界全てが彼女を満たしてやらなければいけない。最終的に、そのお鉢はオカ研の連中に回ってくるのである。たとえ、どれだけ頼りない連中だろうと。いや、フシですらちょっと難儀しそうな地下迷宮をヴィジャ板で一発クリアできたなら、案外頼りになる連中なのかもしれないけども……。

 ユーキがどこまで信頼できるやつで、どこまで使えるやつなのかがいまだに定まっていない状況下、オカ研部員の中でも鍵を握るのはハンナ。彼女だけは、本当の意味で「ミズハ」に帰ってきて欲しいと思っている人物で、打算なしで彼女と本音をぶつけ合えるとしたらハンナしかいない。しかし残念ながら引きこもってしまったミズハはすっかり「家」に染まり「血」に染まったようで、あまりに退廃的で、ヤな方向性の艶美をもまとっているかのようである。デカダンスに身を沈めてしまったミズハには通り一遍の説得など届くはずもなく、正論も暴論も暖簾に腕押し。のらりくらりと交わしながら、「フシ」という存在の脆弱さを嘲笑っているかのようである。

 この状況から、果たして「ミズハのいる日常」を取り戻す方法はあるのだろうか。……ノッカーのやつら、ほんとに一番めんどくさい方法で世界を縛りにきてるよなぁ……。

 
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○「名探偵プリキュア!」 6

 興が乗って突発的にリアタイ視聴してしまった……。その結果、最終的に「ちょっと待て、闇麻呂って何だ?!」という番組と関係無い記憶が最後のインパクトだったという……ゆるせねぇぜ……。

<東映的歴史年表>

19992027年から女子中学生がやってきて怪盗団と戦う。

20003000年から未来人がやってきて犯罪者集団と戦う。

 そう、新しい時を刻むために……。時計モチーフも綺麗に重なってるし、どこかでコラボしてほしいですね! Go over time & space....

 などという戯言はさておき、改めて新プリキュアである。別にきみプリが特別好きだとか嫌いだとかいうこともなかったのだが、どうにもモチーフが気になってしまったので久しぶりのリアタイ視聴から何とも不思議なテンションになってしまっている。現状では「なんか新しい時代の扉が開きそう!」という期待感と「このコンセプトが処理し切れるのかどうか……」という不安感がないまぜになっている状態だ。

 先に不安要素からあげてしまおう。それはプリキュアという作品の基本理念と「探偵」というモチーフをレッツラまぜまぜした時の座りの悪さ。どこまで行ってもプリキュアってのは幼女先輩が最大のお客さん。そのため、やはり「分かりやすさ」「シンプルさ」は常に美徳であり、その辺が複雑だった「ヒープリ」みたいな作品は物議を醸した。「探偵」「謎解き」というテーマはどうしたってある程度の理知性を伴うものであり、熱量やテンションで片付けられるものではない(片付けられても困る)。さらにプリキュアは30分の単話完結が基本フォーマットであり、あまり複雑なネタの仕込みにも向いていない。そうした縛りの中、果たして「探偵」としてのオリジナルな魅力を発信できるのかどうか。あまり頭でっかちになってしまうと、プリキュアシリーズの根源的な魅力を損なうのではないか。それが放送前に持っていた不安であり、1話目を視聴し終えた現在も当然雲散霧消するようなものではないだろう。あとはまぁ、矢野茜デザインのクドさがいつもの東映クオリティでは1年間維持できるわけがないってのも端的な不安要素か。

 ただ、実際に見せられたスタートラインは思いの外きれいにそのあたりが収まっていた気がして、印象は割と良い(まぁ、プリキュア1話目は作画がいいのが当たり前なのでその分は差っ引いて考える必要があるが)。個人的に一番感触が良かったのは最も大切なキャラ造形で、何といっても久しぶりの完全コンビキュアとしての立ち位置。プリキュアにはどうしたって「おバカ要素」「元気パワー!」が不可欠であり、探偵キャラと相性が悪いのが懸念点だったわけだが、どうやら今回はおバカ要素は相棒の本渡楓ボイス、小林みくるちゃんの方に割り振られた様子。同じくコンビキュアだったみらい・リコの配分とは逆パターンである(いや、リコだってたいがいポンコツではあったが……元気っこは明らかにみらいの方)。メインヒロインの明智あんなももちろん快活ではあるが比較的クレバーな要素を含ませつつ、ちょいポンコツを滲ませる「相棒」みくるのサポートをしていくというのが基本スタイルらしい。これで「友情」と「推理」の同時進行が賄える。ちなみにあくまで謎解きで答えを思いつくのは「2人同時」である。どっちの推理力が優れているとかいう話ではない。

 この「明朗快活、だけどクレバー」というあんなのキャラ、そこに「トラブルメーカーっぽさを出しながらもやるときゃやる」相方のみくるが絡む形が土台として悪くなさそうというのが第一印象。さらに謎解きという要素についても、1話目の謎が(もちろん手垢のついたものではあるが)割としっかり「伏線と回収」していて、このクオリティが毎回提供されるならお子さん的には文句もなかろうな、という満足感がある。思い返せばかつて本作同様に「日曜朝に放送された女の子探偵が主人公の子供向けアニメ」には「レイトンミステリー探偵社」という佳作があり、あれも基本は単話完結だったが1年にわたってちゃんとした「謎解きアニメ」を展開していたのだ。まぁ、プリキュアの場合は絶対に変身バトルが絡むのでさらに尺の余裕はなくなるわけだが、当座の目標としてあのくらいのクオリティが出せれば万々歳であろう。

 思わず「Q.E.D.!」と叫びたくなるようなバトル展開にしても、やはりコンビキュアは変身バンクからして映えるので見応えはありそう。そもそも矢野茜デザインのプリキュア変身はいくら何でもセクシャルキュート過ぎて色んな性癖が心配になるレベル。センターキュアがパープルという新機軸についても、すでにソラ・ハレワタールさんが常識をぶち抜いた後なので違和感は無いし、「真 VS嘘」という対立構図も明確で分かりやすい。あとは肝腎要の怪盗団のキャラがどこまで盛り上げてくれるか。先週に引き続きの話だが、やっぱ敵組織の盛り上がりは重要なファクターなのでね。今作はメインのコンビに加えて謎の存在・キュアアルカナシャドウの登場も決定している。公式情報だと「プリキュアであるにも関わらず怪盗団として活動する」らしく、「それってどこの高尾ノエルだ?」と思わんではないが、色々と引っ掻き回してくれそうじゃないか。

 記念すべき1年のスタート、どうか、楽しいニチアサが続きますように。

 

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 お風呂上がりの垂れ耳フリーレン様可愛くないですか? 第話。あ、それが言いたかっただけです。話は以上です。

 ってことで、前シーズンから積極的に単発のエピソードを切り出してなんか書くことは無かった作品なんですが、久しぶりに観てて何とも味わい深いなぁと思ってしまったのでこの機会に1回記事立てしてみた。これを前回のエピソードじゃなくて今回やるあたり、私のこの作品への接し方が何となく分かりそうですね。

 ぶっちゃけ、感想があるとしてもAパートの秘湯探しについては特に無くて(陸生キングギドラ、3本同時クリア以外無効は生物として有能すぎるだろ)、触れたいのはBパートのワクワクデート回(序章)だけである。このくだりになんか色々と感じ入ってしまったのは、ここ最近の「若者のいちゃいちゃ青春模様を見守るだけ」作品の評価の高さに何か関係があるんだろうか。あるのかもしれない。

 ただ、今作の場合は「ただ見守るだけ」と言っても、完全両想いとは言い難い絶妙な距離感の2人なもんで独特の風味を伴う。世間的には……というか薄い本界隈では飽きるほどイチャイチャしているフェルンとシュタルクだが、原作ではご覧の通りのプラトニックっぷり。というかシュタルクの精神年齢が低すぎて未だ恋愛要素に辿り着くことすらできない(その点をネタにした薄い本もいっぱいあるけどな!)。そこが「ただ見守るだけ」作品群ともまた違うところで、「恋に恋するお年頃」の2人に「そもそも恋ってなんでしょうか」なエルフババアのちぐはぐな組み合わせの妙味が楽しめるのはこの作品だけである。ファンタジー業界に波紋を投げかけたことで知られるこの作品だが、何よりも一番のファンタジーは2人のピュアピュア関係なのだから。

 いつも通り、攻め込んだのはフェルンの方。ここまで露骨にアピールしてるくせして、シュタルクがピンときてないだけならまだしも、フェルン側も自分の中の感情にまだ明確な形を作ってないのがめんどくせぇ。おかげでシュタルクが珍しくカウンターを入れたところで、処理できなくてフリーズしちゃうあたりがマジフェルン。めんどくせえ女だ。そんな状況で何していいか分からずに結局「おばあちゃん」の方とデートしてしまうあたりがシュタルクのほんとにアレなところでして……フリーレンも親切心でやってやってるのに、こいつも変なところで子供だからコントみたいに噛み合わないんだよな。シュタルクもさ、三日三晩かんしゃく起こし続けるような人間にアドバイス求めちゃダメだろ。かんしゃくフリーレンも可愛いんだけどさ。あれ、ヒンメルたちが何をどうやったらあの状態のフリーレンを引き出せたんだろう。今後のパーティーの目標は、フェルンとシュタルクが力を合わせて再びフリーレンをかんしゃく状態にさせることかもしれない。もう、師匠の威厳もへったくれもないな(既に無いが)。

 
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 閣下、ご無事でなにより、第4話。いや、どうなんだろ。勇者は死にそうになっても強制復活させられるって話だから、また脳の一部とか欠損状態なのかもしれんが……まぁ、閣下はそれで問題ないか。

 ありがたいことに少しずつ世界観が掘り下げられて具体的な理解が可能になってきた。今回はサブタイにもある通りに「待機」なのでインターミッションみたいなお話ではあるが、おかげで戦闘以外の要素で埋め尽くされ、色んなところに想像の余地があった。

 この機会にキャラのちゃんとした名前を確認しながら進めていくが、とりあえずこないだの坑道での作戦に従事した勇者は全員ザイロと一緒に今回の防衛拠点であるミューリッド要塞に移動。閣下ことノルガユ・センリッジ侯もお元気だし、一言も喋ってないけどバーサーカーのタツヤもちゃんと帯同している。女神の話題が出た時に「あいつは異世界から連れてこられたなんて話もある」と言われていたが、なるほど道理でCVが松岡禎丞なわけだ(?)。

 女神テオリッタ様はもはやザイロから引き離すことは軍も諦めてしまったようで、ふつーに一緒に行動し、今回はお祭りを一緒に楽しむゆとりまであった。ちなみに屋台が出ているお祭り状態のことを作中では酒保(大酒保)と呼んでいたが、浅学にして初めて聞く言葉だったので確認したところ、「酒保とは軍隊の駐屯地(兵営)・施設・艦船内等に設けられ、主に軍人軍属たる下士官兵や同相当官を対象に主に日用品・嗜好品を安価で提供していた売店」とのこと(出典:Wikipedia)。なるほど、軍隊が前線で戦ってる際の物資供給市みたいなもので、それの「大きい」バージョンが今回のお祭り騒ぎってことね。飲み食いギャンブルがあるのは納得だが、そんな中にちょいとオシャレなアイスのキッチンカーがあるのはちょっとワロタ。

 今作のセールスポイントの1つは間違いなくテオリッタ様のロリ無邪気な魅力に違いなく、今回は騎士団長のおねえさんパトーシェさんと3人連れ立ってぶらつくことで擬似親子プレイを楽しむことができる。パトーシェさん、1話の登場以降ず〜っとピリピリしてておっかない人だったのだが、その原因が軍の女神対応の心なさからきていて、最近テオリッタさんが楽しそうにしているのを見てちょっとずつ慰められていたことが判明。意図せずとはいえそうして女神を「救って」くれたザイロには感謝しているとのことで、ツンデレのツンがちょい下げ目の状態。まぁ、そうはいってもカタブツには違いないので、まだまだ雪解けには程遠そうではあるが。

 「女神」とは先の魔王との戦いでなんか知らんけど色々出てきた「人ならざる兵器」であるという。それぞれに能力持ちだがどんな能力を持っているかはランダム要素が強く、テオリッタのような前線特化型から後方支援の特質系まで多種多様。未だ世界に十数体と希少度は高いものの、そんな中でも「剣の女神」であるテオリッタの能力はC級だと見られており、有効利用のために解剖して女神量産の礎にされそうな状態。そこをどさくさとはいえザイロに助けられた形なので、テオリッタ自身は知らんっぽいけど懐いているのも納得は納得。今後は彼女の幸せのためにパトーシェさんがもっと協力的になってくれるとよいのだが。

 その他、1話目でそのテオリッタさんをパクってきたコソ泥勇者のドッタも今回合流。ヘタレ系に見えるくせして言ってることややってることが無茶苦茶なのは流石の勇者。そして今回スポットが当たったのは、大詐欺師出身の口先勇者、ベネティムである。なんとまぁ、詐欺罪じゃなくて事実陳列罪での服役という何とも哀れな身の上でして……相手の審問官が関俊彦の時点で色々詰みでしたね。回想シーンでは「通常の処罰に加えて、お前は特殊な縛りを与えるよ」とか言われていたので、言動に何かしらのデバフがかかっている様子。彼の虚実織り交ぜた弁論が、今回のミッションのキーとなるか。

 そして最後に登場したのはCV福島潤の時点でカタギじゃなさそうな雰囲気はぷんぷんしているニューフェイス・ツァーヴ。こちらは余計なこと考えなくていいシンプルな武闘派っぽいが……の能力詳細などはまだ不明。ザイロの反応からして当然のことながら問題児は問題児らしい。でも、「戻ってくるのか」って聞いてたってことはそれなりに頼りにできそう。まぁ、閣下にしろタツヤにしろ、戦場に置いといて使えればなんでもいいもんな。

 今回のお話のまとめ:「勇者刑に処す」っていうタイトルそのものが決め台詞としてバチっと決まってると、それだけで格好良く見えるよね。

 

 

○葬送のフリーレン 第31話 「好きな場所」

 お風呂上がりの垂れ耳フリーレン様可愛くないですか? 第話。あ、それが言いたかっただけです。話は以上です。

 ってことで、前シーズンから積極的に単発のエピソードを切り出してなんか書くことは無かった作品なんですが、久しぶりに観てて何とも味わい深いなぁと思ってしまったのでこの機会に1回記事立てしてみた。これを前回のエピソードじゃなくて今回やるあたり、私のこの作品への接し方が何となく分かりそうですね。

 ぶっちゃけ、感想があるとしてもAパートの秘湯探しについては特に無くて(陸生キングギドラ、3本同時クリア以外無効は生物として有能すぎるだろ)、触れたいのはBパートのワクワクデート回(序章)だけである。このくだりになんか色々と感じ入ってしまったのは、ここ最近の「若者のいちゃいちゃ青春模様を見守るだけ」作品の評価の高さに何か関係があるんだろうか。あるのかもしれない。

 ただ、今作の場合は「ただ見守るだけ」と言っても、完全両想いとは言い難い絶妙な距離感の2人なもんで独特の風味を伴う。世間的には……というか薄い本界隈では飽きるほどイチャイチャしているフェルンとシュタルクだが、原作ではご覧の通りのプラトニックっぷり。というかシュタルクの精神年齢が低すぎて未だ恋愛要素に辿り着くことすらできない(その点をネタにした薄い本もいっぱいあるけどな!)。そこが「ただ見守るだけ」作品群ともまた違うところで、「恋に恋するお年頃」の2人に「そもそも恋ってなんでしょうか」なエルフババアのちぐはぐな組み合わせの妙味が楽しめるのはこの作品だけである。ファンタジー業界に波紋を投げかけたことで知られるこの作品だが、何よりも一番のファンタジーは2人のピュアピュア関係なのだから。

 いつも通り、攻め込んだのはフェルンの方。ここまで露骨にアピールしてるくせして、シュタルクがピンときてないだけならまだしも、フェルン側も自分の中の感情にまだ明確な形を作ってないのがめんどくせぇ。おかげでシュタルクが珍しくカウンターを入れたところで、処理できなくてフリーズしちゃうあたりがマジフェルン。めんどくせえ女だ。そんな状況で何していいか分からずに結局「おばあちゃん」の方とデートしてしまうあたりがシュタルクのほんとにアレなところでして……フリーレンも親切心でやってやってるのに、こいつも変なところで子供だからコントみたいに噛み合わないんだよな。シュタルクもさ、三日三晩かんしゃく起こし続けるような人間にアドバイス求めちゃダメだろ。かんしゃくフリーレンも可愛いんだけどさ。あれ、ヒンメルたちが何をどうやったらあの状態のフリーレンを引き出せたんだろう。今後のパーティーの目標は、フェルンとシュタルクが力を合わせて再びフリーレンをかんしゃく状態にさせることかもしれない。もう、師匠の威厳もへったくれもないな(既に無いが)。

 
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 非実在クリーニング店員+非実在女子高生、第4話。いや、アニメなんて全部非実在なんだけども……今時の女子高生って、まだスカート短いもんなの?

 今作は第1話で非常に印象が良く、別に2話3話とその印象が大きくひっくり返るようなこともなかったのだが、ほんとにのんびりだらりのお話なもんで、あんまり感想を書くとっかかりがなかった。今回はさらなる新キャラの追加と明確な話の展開もあり、ちょっと触れてみた次第。改めて確認してみると色々と発見はあり、例えばこないだ登場した「ナイロ」ちゃんなんて絶妙に変な名前だと思っていたが、この度「クリル」が出てきたことで「あぁ、洗濯物の素材由来なのか」ということが分かったり。いや、その他はピンとこなかったのだが、某所で調べたらキュー青年は「キュプラ」、「モルダ」は「モダール」由来だそうで。言われても全然ピンとこない。

 そう、この事実からも分かる通り、私という人間はクリーニング、というか洋服の素材なんてものから最も縁遠い人生を送っているタイプの人間。そりゃ日々の洗濯は必要に迫られてやっているが、素材がどーのこーのなんて考えずにいつだって洗剤ボンの洗濯機ドンである。そもそも洗濯に気をつけなきゃいけないような衣類なんて着ないし買わないのである。それでも、わざわざクリーニング屋を舞台にしたアニメが展開されるのだから、どうせならそこに絡んだ何かを観たいと思うのは当然の欲求。ナイロちゃん相手に染み抜きのレクチャーなんかはしてくれたけど、あれは子供向けでざっくりしすぎててあんまり入ってこなかった。今回ようやく、雑な女子高生クリルの登場により、彼女に洗濯の大変さを伝えるべく、色々と細かい情報を提供してくれた。いや、洗濯表示とかその辺の情報は初歩の初歩すぎるんだろうが……私くらいの人間はクリルと大差ない反応で「ろくに見たことすらなかったわー」なんですよね。

 そういうちょっとした豆知識みたいな情報が入ってくると俄然「クリーニングアニメ」っぽくはなってくる。でもまぁ、その前に立ちはだかるのが「非実在女子高生」の非実在っぷりでして。流石にあのスカート丈と電車内でのあの傍若無人の振る舞いは……いや、田舎の高校生ならギリあるのか? いくらなんでもファブ地獄は迷惑行為すぎないか? まぁ、そのファブリーズについても金目さんから直接でダメ出しもらってたけどね。そうなんだよな、あれは常々思ってたんだよ。「除菌消臭できるスプレー」って、それだけで洗濯したことにはならなくね? って。ちゃんとその辺の説明してもらえて納得したわ。

 そうして邂逅したクリルとの絡みで、さらなる非実在要素として「男女双子」が導入。いや、男女双子は世界に実在するわけだが……我々からしたらやっぱファンタジーよ。しかもそこに「色々頓着しなすぎる雑な姉」という要素まで重なり、「弟に服を脱がせる」で非実在ゲージがマックスに。エロ漫画の導入やんけ。いや、この作品は端々にエロ漫画の導入がいっぱい散らかってるんですけど……まぁ、そういうアニメだよな、って改めて認識しておくのは大事ですよ。ちょっとロリっこにフィーチャーされてて油断してたわ。

 さぁ、ようやく「クリーニング屋らしい」ミッションにぶち当たった金目さん。でも大漁旗の時と同じで、やることはすこぶる地味なのでアニメの画的に全く映える気がしない。来週はどうなるんでしょうね。

 
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 出来すぎた手練手管、第27話。何かしらの「成功譚」を謳ってはいるものの、どうにも作り物めいた匂いの強いお話。ただそれだけに、裏に横たわっているものの不気味さも同時に匂わせるわけだが。

 問題発生から解決までをギュッと1話に押し込んだこともあり、ドラマの筋書きが綺麗すぎる、というのがどうにも気に掛かる点。「コスプレイヤー」というテーマを取り上げた上でそこに何かしら汚ねぇ業界のネタを入れ込んでスキャンダラスな持って行き方をしつつ、最終的にこの作品全体でどこにも喧嘩を売らずに穏便にまとめる、そういうデザインだ。

 それはまぁ、素直に見れば綺麗なまとめ方ではある。筋立てとして成立してるのよ。視聴してて意外だなぁと思ったのは漆原Dのキャラ造形で、前回までだったら本当に単なるクズのパワハラ&セクハラ野郎だったし、問題を起こしたところまでは「はいはいそうなるよね」で済んだのだが、その後の社内会議のシーンで彼の持論が展開されると、どうにも単なる悪者1人の構図とも言い切れないぞ、みたいな雰囲気が出てくる。いや、こいつがクズであることは変わりないし、後からどう弁明しようと許されるものではないのだが、後出しジャンケンのような「こっちにもこっちの事情がある」という言説に、いくらかの説得力も感じてしまった。これが私の老害としての現状からくる感情じゃないことを願うばかりだが……。

 社会派を気取っている今作のこと、全ての問題は「社会」という漠然としたものに押し付けられている。Dの悪さは「数十年前なら許されていた」という免罪符にもならない免罪符があり、時代の変化についていけず追い詰められた男の苦し紛れの言い訳がどこか物寂しくも見えてしまう。「テレビマンが必ずしも悪者というわけじゃない。現代のテレビメディアがこうなってしまったのは社会の変化によるところが大きいのだ」という弁明も、幼い頃からテレビで育った世代からすると同情的に見てしまう部分もあるのだ。そうして「なんか汚いけど綺麗な話」にまとめあげた今回のお話は、あまりにルートが決まりすぎていたもんで、「各方面に喧嘩売らずに見せるにはこのシナリオラインしかないのかなぁ」という消極的な納得感があるのだ。

 ただ、これが本当に「テレビメディアの苦悩」を描くだけの物語であるなら話はそれで終わりなのだが……今回のお話の中心はそこにない。視聴者目線でのもやもやが残るのはまさに最後のアクアの一言が全てで、「どこからがルビーの仕込みだったのか」という話になってくる。

 ルビーの目的は「自分の出世」である。短時間で業界のトップに上り詰めてアイの仇を探す、それがルビーの最終目標。そのために自身の露出を増やし、業界内での評判を上げて味方を増やす。そうして取り上げられることで爆速での出世街道を突き進みたいというのがルビーの動機。そのためには業界人とのつながりをどんどん作れというのが元社長からのアドバイスであり、ルビーは今回そんな「コネづくり」のために最善の動きをした。しかし、この「よく動くためのフィールド」のどこからが、ルビーの仕組んだものだったのか。

 最初にAD吉住に声をかけたところは「ADは将来のDだから」というアドバイスに従ってのものだろう。そして彼からコスプレ関係の企画が出ていることを聞き、自分の知り合い連中に声をかけて番組が成立できる方向に持っていった。ここまでは単なる「評判を上げるための行為」なので不思議なものではない。しかし、仮に今回の騒動が全て「仕込み」だったとするなら、渦中のコスプレイヤーであるメイヤを引き込み、Dのセクハラを誘発し、さらにそこにメイヤが反発して炎上するところまでを想定しなければいけない。メイヤとの関係性がどの程度のものだったのかはさっぱり分からないが、果たして読み切れるものなのだろうか。

 あくまでもプロバビリティの犯行だったというのがシンプルな考え方で、炎上が起こらないなら起こらないで、単にルビーには「番組成立の手伝いをした」という実績だけが残る。もしメイヤの怒りが強すぎてルビーごときの奇策で鎮火できないほどの大騒動になったとしても、ルビーは単に「ちょっと知り合いを紹介しただけ」で、責任が降りかかることはない。であれば、何をどうしようとルビーにマイナスはない。そういうプランだったのかもしれない。

 ただ、その場合には最悪、メイヤは大きく傷ついて今後の活動に大きな影響を被る可能性があり、さらに吉住は直接的に責任が降りかかって追い込まれていた可能性も高い。今回「たまたま」うまくいったから美談になったものの、どこかでちょっとでも歯車がずれていれば、関係者全員が不幸になって終わりだった可能性も決して低くない。それをルビーはどの程度考えていたのか。騒動の中にみなみを巻き込んだのも気になるところで、友人に累が及ぶことはどこまで想定していたのだろう。自分の目的のために、どこまで犠牲にできるのだろう。

 このルビーの才は、果たして「星野の血」なのだろうか。黒い星は、何か取り返しのつかない罪禍の象徴なのかもしれない。

 

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 共感は出来ずとも、理解は出来る、第4話。共感は自然発生、理解は意識を向けての活動。大変だからこそ、通じ合う意味がある。

 ちょっとずつ馴染んできた感がある朝と槙生。それでも互いにこれまで全く違う人生を歩んできたことに変わりはなく、少しずつすり合わせを続けなければいけない。旧友たちとの飲み会で現状を吐露する槙生は、自分の言葉でもまだ朝との関係性をまとめきれていない様子だった。あの理屈バカの槙生が飲み込めていないこの環境。そりゃまぁ、複雑なわけで。肩書きだけならいくらも名乗れるだろうが、まだ2人の関係に明確な名前は付いていない。

 醍醐に続き、槙生宅を訪れた次なる「大人」は笠町だった。朝ちゃんは大人にちょっと憧れる女の子センサーが働いたのか、ダイレクトに「付き合ってんの?」と聞いてみるが、笠町からしたらそれも色々と複雑なようで。「初対面」も焦がしちゃうくらいにテンパって、2人の距離は一気に縮まった。「今はもう付き合ってない。今日と明日ではまた違う」との返答に首を傾げる朝。大人どうしの関係性は謎だらけだ、とでも思っただろうか。多分、笠町目線でも、槙生から見ても、自分たちと朝で精神的な差などそんなになかろうに。笠町の方が、槙生という人間の人となりをちょっとだけ知ってるというだけのお話。

 晴れて入学式。無事にえみりちゃんとの関係を修復した朝からしたら改めてスタートを切る記念すべき日だが、そこに槙生を伴う理由はない。「親が死んじゃった」は今のところは「目立つ武器」くらいにしか考えてないし、槙生が保護者としてついてくる必要なんて全く無いと思っている。だって、2人の間の関係性はまだ名前のないものだから。えみりちゃんの親御さんはそこに異を唱えて「ちゃんとした環境にいるのか?」と心配するそぶりを見せたが、卒業式の日のようにそれで朝がスネて「違国」を発現させたりはしなかった。ここは多分、本当に「槙生ちゃんはしょせん他人なんだからわざわざ呼びつける意味なんてないじゃん」くらいにしか考えてなかったのだろう。

 しかし、2人の関係性を今一度問い直す必要が出てきた。きっかけは朝が新しいクラスメイトとの会話で「滑った」こと。自己紹介にちょうどよかろうと思って引っ張り出したエピソードトークだったのに、周りはちょい引いて失敗の気配。「この話は通じないか」が違国として現れてしまうのは、流石に朝の判断ミスだとは思うんですけどね。朝ちゃん、槙生のことを散々「変な人」扱いはしてるけど、自分もだいぶズレた人間だってことは気づいてるんでしょうかね。

 「失敗しちゃったなぁ」というトークを槙生に伝えた朝だったが、そこから返ってきたレスは想定よりもずっとそっけないもの。「何で想定とズレたんだ?」と悩んだ朝は、自分が未だに母親の面影に囚われていたことを気付かされる。目の前にいる槙生に、母と同じレスポンスを想起してしまったのだ。でもしょうがない、朝にとっての「大人」の代表は、亡き母だったのだから。その上で「姉妹」である槙生も似たリアクションを示すかと思ったら全くの肩透かし。そして槙生なりに展開される持論。また「別な人」だ。朝はこの「違い」の理由が知りたくて一歩踏み込むが、残念ながら槙生はこのラインだけははっきりと拒絶する。親戚だからとて、同居人だからとて踏み込むべきではないと、新たなコミュニケーションのあり方を諭す。槙生がここであまり強く出なかったのは、一応これでも「朝にとっては母なのだから」という自制はあったはずだ。しかしそれでもやはり、朝に与える影響は大きかったようだ。

 結局、槙生も大人としてまだまだ成熟していない部分はあるってことなのですよ。それが如実にわかるのが親友・えみりちゃんへの接し方で、ただでさえ「家に人がいる」という状況がキツかったという槙生からすれば、さらに友達まで呼ばれちゃ、だいぶメンタルをやられてしまう。当たり障りのない会話は難しい。朝への気遣い以上に、それより遠い人と接するのは難しい。コーヒーフィルタからポタポタと垂れた黒い染みは槙生の荒んだ心象風景。必死に布巾で拭って誤魔化そうとしたが、槙生自身が、抱えてしまった感情の不甲斐なさを一番痛感しているはずだ。

 夜も更けて、ひとりぼっちのリビングでは色々極まっちゃって泣く朝の声が漏れている。悲しくなってから悲しめばいいと言ってしまった手前、槙生もこれを放っておくわけにはいかない。朝に「不幸なく」生きてほしいというのは本心からの願いだ。たとえこれ以上面倒が増えようとも、出来るところまでは付き合わなければいけない。果たして、実の母の死を受け入れてもらうのが幸せなのか、「忘れさせてやる」ことが幸せなのか。槙生にだってそんなことは分からない。ただ、自分に出来ることは、「聞いてやる」ことくらいなのだ。あの人の娘との共感は難しい。そして、分からないからこそ聞くしかない。聞いて「理解」できれば、そこには通じる言葉があるかもしれないのだから。

 
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