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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 光陰矢の如き50年、第3話。ほんとは他のアニメも溜まってるんですが、今週末は遠征なのでこの作品を放って出かけるわけにもいかず、順番を無視して先に試聴させてもらいます。優先度順のアニメ試聴で何が悪い(それをやると優先度の低いアニメがどんどん溜まっていくから避けてるんだけどね)。

 3話目でも勢いは落ちず。というかヤチヨさんの愛らしさはストップ高ですね。現時点で心配してるのは、春クールでこんな素敵ヒロインが登場してしまって、今年度は対抗馬が出てくるかどうかということくらいです。何はさておいてもオープニング。あのダンスを見るだけでも1週間の疲れが全部吹っ飛ぶような快楽体験なんですが、改めて、楽曲のどこを見ても全部サビみたいなインパクトが凄まじい。今回のお話で新たなホテルクルーとなったタヌキ星人たちのスタンスも明らかになったし、今まで以上にオープニング映像も満喫できそうだ。

 さてそのタヌキ星人。前回の植物型宇宙人から立て続けの来訪なのかと思ってたら間にさらに50年ブランクがあったあたりがこの作品の容赦ないところで。人類はね、「火の鳥」の時代から「待ち続けるロボット」というモチーフには弱いんですが、それを容赦なく重ねて「我々が放送を待ってる1週間でヤチヨさんは50年毎日欠かさず同じことをやり続けて待ってたんだが?」とかいうパンチを軽々と繰り出す。まぁ、当のヤチヨさんがイキイキと仕事してくれてるのが救いだけど……。「100年目であいつが来たんだから、もう100年は余裕っしょ」という彼女のメンタルは見習いたいところだが、最初の100年でホテルクルーの仲間たちがあれだけ力尽きているわけで、今回の50年、ドアマンロボも含む全ロボットが稼働したままで乗り越えられたのは奇跡に近い。今残ってる連中はほんとにタフネスが高い奴らばっかりなのか、ヤチヨさんがある程度メンテのスキルを磨いたおかげなのか。ハエトリロボさんなんて何かあったら一発で故障しちゃいそうでハラハラしますわ。

 変わらぬ50年に刺激を与えに来たというのであれば聞こえはいいが、1話の間にさまざまなヘイトを溜めて「このアニメの行く先は、大丈夫か?」と思わせちゃう存在だったタヌキ星人たち。その所業は悪辣そのものであり、ふつーに考えたら憎まれ役。ヤチヨさんたちが必死にメンテを続けているホテルをボコボコにし、あまつさえ大事な大事なハエトリロボさんを故障の一歩手前にまで陥れたのだから、普通に考えたら切腹もんである。そりゃヤチヨさんがキレてくれなかったら視聴者が殴り込みに行ったところでしょうよ。しかし、そうして最終的にはヤチヨさんが実績解除して新たな「お客様との関係」にまで繋げられたのだから結果オーライとしようではないか。おそらくヤチヨさんは地球人の帰りを一番待ち望んではいるが、「ホテル経営のやりがい」だってきっと求めているはずだ。彼女の笑顔に何パーセントかのドヤが混ざる様子を見れば、きっとそこに幸せがある。

 そして、悪逆の限りを尽くしたタヌキ星人一家であるが、今作のコンセプトとしては別に徹底した悪役を描きたいというわけではない。途中から免罪符として使い出したせいでクッソ印象が悪くなってしまったが、そりゃ「異星間コミュニケーション」なのだから互いの文化は尊重すべきだし、そこに軋轢が生まれればトラブルがゼロなんてことはないだろう。流石にロボットだけで運営しているホテルでは、「郷に入っては郷に従えよ」というにもちょい弱いからね。そして何より、ヤチヨさんは先週のお話で「異星人を認め、譲りあいながら共存共栄を目指す」という学びを得たのだ。あの心優しい植物型宇宙人と、今回のタヌキ星人を区別する理由もないはずなのである。下手に日本語でのコミュニケーションが取れてしまったがために、かえって面倒が増えるというのも因果なものだ。

 そしてこのタヌキ星人、なんか知らんけどやたらきちんと「地球のタヌキ」にフィーチャーしているのは作り手側のこだわりなのだろうか。タヌキアニメ応援ブログとしてはそこは認めてやらにゃならんと思っているところで、まさか「タヌキらしさ」を表現するためによりにもよって「ため糞」を取り出してくるとは。他にも、びっくりした時にみんなしてコテンとひっくり返ってしまうのもあの「狸寝入り」の由来となったタヌキの習性。なんでそんなとこは徹底してるんだろう。これで将来的にタヌキ星人と地球のタヌキが同源でした、みたいな伏線回収があったらビビるぞ。まぁ、流石にタヌキ星のエピソードは嘘ではなかろうが……どこぞの家電好きの猫型宇宙人と似たような話だったな?

 まー、彼らの処遇はまだ保留ということで、今のところはヤチヨさんに刺激が増えたことを喜ぼう。ヘンテコな同居人が増えたことで一気にコメディに寄せられ、ヤチヨさんの百面相も盛大に楽しめるようになった……と思ったら、やっぱりビターな部分はしっかり残しておくのがこだわりなのだろうなぁ。「地球人がまだ生きていた」という完全なる誤解。こればかりはタヌキ星人を責めるのもお門違いかなぁ。彼らは多分ヤチヨさんのあまりに嬉しそうな表情を見て言い出せなかった部分も大きいだろうし……うーん、報われぬヤチヨさん。果たして彼女の業務が終わりを迎えることはあるのだろうか……。

 
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 昨日予告した通り(?!)、今日はかもさんの番だ。かもさんはかもさんです。「かもさん学園」は初期の頃は結構聴いてましたので、もうそのイメージが変わることはないと思います。

 そしてなんとまぁ、この記事をあげる直前に確認したら、ご本人のTwitterで第3子の出産報告! おめでとうございます! なんかもう、この記事自体がどうでもよくなっちゃった!

 

 


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 むーー、なんか……不穏だ……第3話。どうにも評価に困る作品。面白いかと問われたら、あんまり面白くはなってないのだが……。

 1話目で感じた「要素のごった煮感」は解消されていない。やはりメインキャラたちの決め台詞(口癖?)とかは全然馴染まないし、あまりにも乱発しすぎててほんとに耳障りだ。「女の子わちゃわちゃ作品」なのに肝心のわちゃわちゃが気持ちよくないというのは作品コンセプト的にはだいぶ致命的。映像部分も与えられたモデルを動かすことで満足してしまって大した刺激がないなぁ、というのが2話目までの印象。

 前回ラストの展開で「?! なんか起きたぞ!?」とびっくりはしたんだよ。ただ、そこまでの時点で既に心ここに在らずの状態であんまりまともに見てなかったもんで、改めて要素を回収して感想書かなきゃ、という気にはならなかった。今回はそんな前回からの続きで、メンバーの1人、アズが深掘りされる「解決編」となったわけだ。魔法少女ものは闇と紙一重という概念が定着して久しいが、今作の持つ「暗い部分」はこれまた新規軸というか、「そこ攻めんのかよ」という意外性は確かにあった。

 ただ、果たしてこの「大味な刺激」が最終的にプラスに転じる刺激になっているのかというと……まだ微妙。びっくりもしたし、「何か今までに無いものを見せてやるぜ」という気概が感じられたのは収穫なのだが、その「今までに無いもの」の発想がまだ雑なんだよ。

 今回のテーマは「肥満」。デブのお客さんが来店し、それを引き金に「実はメンバーの中にも隠れデブがいた」というびっくりを持ってきた。これにて「ルッキズム」について、そして「自己肯定」について考えさせられる内容を展開したつもりなのだろうが、このお話で、結局何が伝えたかったのか。

 微妙だった点は、元々依頼主は「自分がデブであること」を根元的な悩みにはしてなかったという点。彼女は確かに体型のことで周りから馬鹿にされたり、誹謗中傷に耐えて生きてはいたが、体質的なものなのでどうしようもないと受け入れていたし、その体型を直接職業へと転化し、ある程度は乗り越えて生きてきた。どちらかというと、全否定でデブの自分を認められずに逃げまくったのはアズの方であり、今回はお客さんの強さにアズが助けられた形になったわけだ。そこでの結論としては「自分らしく生きろ」というありきたりな話がせいぜいで、お客さんの周りを取り囲む差別的な環境の改善などは一切起こらないだろうし、ユイナの言葉でいうなら「悪い奴ら」が何もしっぺ返しをくらっていない。それもそのはず、別に今回の依頼人はそこを主目的にしていないのだから。

 この状態を「解決後」として提示されても、なんかモヤる。まぁ、デリケートな問題なのでどのように振り切ってもどこかしらの反感は買ってしまうネタなのだが……そもそも根本的に「デブは忌むべきものだ」という前提から始まっちゃってるので、大局的に見てハッピーエンドにはなり得ないのよなぁ。まぁ、見習い魔女っ子に与えられる課題と解決なんて、こんなもんか。

 一応、ワンミッションこなしたことで報酬の支払いがあり、クソ蛙の悪辣さは割と早めに露見した。まぁ、終盤で勿体ぶって出てこられるより、早めに「こいつ、結局あかんやつやぞ」という事実を開けてもらう方が見やすくていいので、その辺はむしろ安心かも。今後、この守銭奴(守魔力奴)を乗り越えて、5人で何かしらの決着に至ることがあるんだろうか……13年分放送続けてみる?

 
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 すみれちゃん。当企画では羊宮妃那についで若手2位の登場だ。しかし、羊宮ちゃんがデビュー5年にも満たないのに対し、こちとら声優としての芸歴だけでも20年近いという大ベテラン選手。ここまで散々繰り返してきた「子役出身声優」の1つの到達点である。

 

 


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 2、3話くらい飛ばしちゃったんじゃねぇかと思うくらい話に脈絡がない、第3話。最後にシャオ・ユエチンに話が戻ってきたから良かったけど、最初にスタンドが出てきた時に「こんなやつ……いたっけ?」ってだいぶ困惑した。

 まぁ、世界観としてはあくまでも主役は「ヒーロー」であって、ナイス1人の物語になるかどうかも未だ確定はしていないってことだわな。今回はナイスが目指すべき「上」のヒーローを描くことで彼が登るべき道が苦難だらけであることを伝えるお話になっており、トップ10に入るだけでも街1つ巻き込んでの大騒動を引き起こさなきゃいけない。いや、今回は別にナイスのせいではないのだが……この世界におけるヒーローという存在がまだ良く分かってないんだよな。基本的には「ヒロアカ」と同じ感じでいいとは思ってるのだが……。

 なんかふわふわしてんなー、という印象があるのは、多分「トップヒーロー」という存在さっぱり見えてこないせいじゃなかろうか。前回の引きを見て「いや、ナイスがトップヒーローじゃなかったんかい」と思ったし、大人気の彼がベスト10にすら入っていないという。同じような世界観でも、厳然たるトップが最初の最初に提示されていた「ヒロアカ」との違いはそこにある。オールマイトという存在が最初に出てくればこそ、「この世界のヒーローってこういうものなんだな」という理解がすんなりいったが、この世界はそれが見えず、明らかにオールマイトっぽい「スタンド」がようやく出てきたと思ったら、そのスタンドもギリギリ10位だという。そして、そんな10位のスタンドが何故か象徴として巨大石像になっていたり、その実態を探ったら装備品によって強制的に「倒れない」ヒーローを演出させられていたり、内実がなかなか安定しない。シンプルに「強い!」というだけでヒーローを構築していないあたり、今作の曲者っぷりが窺えるんじゃなかろうか。

 かてて加えて、そんなスタンドの引退劇が繰り広げられるにあたり、衝撃の展開としてサプライズヴィラン・マッドウルフが登場し、彼女のモチベがま〜ゆがんでいる。いや、1人の少女の願いとしてギリ理解を示せなくはないのだが、そのために彼女がやらかしたことが街の半壊。いくらなんでも被害がデカすぎてどんだけ純朴な願いだったとしても許容できない。一応、爆弾の設置も人が死なないように計算し尽くしてやってたんだろうか? 単なるお絵描き好きの女子高生にそんな器用な真似ができたとも思えないのだが……やっぱこの世界の人間はヒーローだろうがヴィランだろうが、何かしらの特殊能力を抱えているんでしょうかね。

 ただ、そうして無茶苦茶な筋立てで終始首を捻りっぱなしではあるのだが、やっぱり映像表現が面白いから観ちゃうんだよな。今回も映像のテイストをかき分けることで現在と回想を明確に区別する手法が採用されており、全く違うアニメが2つも3つも混ざり合っているようなカオスな印象。画面が派手になるので観てて退屈はしないんですよ。もうちょいシナリオラインで寄り添ってくれれば忌憚なく楽しめそうなのだが……この辺の感性はお国柄の違いなのかしら?

 
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1年で死ぬ呪いにかかった魔女

1年以内に大いなる災いが起こる魔女

1年以内に技術復興させなきゃいけない宇宙人←NEW!

第2話。今期のアニメは1年以内に確実に何かが起きるぜ……まぁ、今作はどう見ても1クールだろうが……。

 1話目時点で今作を「ギャグ&青春&科学知識アニメ」と認識したわけだが、どうやら「科学知識」はより絞り込まれた「家電」というテーマにまとめられそうである。まぁ、次回予告が「自動ドア」だったので家電と言えるかどうかは微妙なところだが……電子レンジの例からてっきり「色んな理解が及ばない科学」への言及が行われるのかと思ったら、今回はシンプル極まりない「掃除機」だった。ムームーも言う通りに「単に風を起こすだけの機械」にはとてもじゃないがコロニー再建の手がかりがあるなどとは思えないが、それでもムームーが興味を持っているならしょうがない。考えてみりゃ、観察対象は桜子の行動範囲内に絞られるわけで、そんなに先進的な技術が転がってるわけもないんだよな。多分、ほんとのほんとに技術復興が目的なら真っ先に分解する価値があるのはスマホだろうしな。

 というわけで、もともと家電に大して興味がなかったはずの桜子もムームーからのヤな脅しのせいで強制的に家電に詳しくならなきゃいけなくなった。彼女が何学部のどんな学生さんかは知らんが、言動からしてあんまり理系学科ではなさそう。ムームーはどう考えても寄生する先を間違ってしまった気がするのだが……いや、でも桜子が自発的にそれっぽい研究会に所属するって言ってるんだから行動を共にする価値はあるのか? ……なんかね、「ムームーはそこまで考えてないと思うよ」の一言ですんじゃいそうなので、あんまり今作に関して深く考える意味もなさそうなんだよな。

 まぁ、とにかく世界は広がった。桜子以外にもなんか可愛い女の子の影も見え隠れしているし、大学での活動が活発になれば色んな方向から刺激が増えるだろう。その間、ムームーが正体をバラさずにどこまで暴れられるかは知らんが。考えてみりゃ、目的を最優先するなら「正体の隠匿」はそこまで必須項目ではないのだが……ムームーの技術の中に都合の悪い記憶を消したり、相手をパーにしちゃうビームとかはないものだろうか。あったらあったで凶悪すぎるけど。

 今週の収穫:ムームーも首の後ろの皮を掴むことで無力化可能。

 
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 やっぱバイカーは出てくるんやな、第2話。漫画家センセの車だけでも足には困らないと思うのだが、やっぱツーリングは作者の趣味として外せないんだろうな。

 今期は微妙に似通ったコンセプトの作品が並んでいてややこしくなるが、今作は1本で旅(?)と飯が両方こなせるお得なパッケージ。「ざつ旅」の方は2話目がタイトル通りにふつーに雑になってしまっていたので、今作に集約してしまっても構わない気もしてきた。食い物もちゃんと美味しそうだしね。まぁ、視聴時にはダイレクト飯テロになるのだけども。今作はタイトルロゴのところに「Weekend Animation」と書かれているので、週末の心穏やかなタイミングで視聴するのが正しい摂取法なのかもしれない。申し訳ないが我が家は週末のアニメが大渋滞を起こしているので、どうしても視聴は週明けくらいまで後回しになってしまい、その結果飯テロがやなとこで入るんだよな。今回はなんか知らんけどバーガーがやたら美味そうだった。

 さて、お話の方も一応進めるべき部分は進めており、Aパートは写真部の今後について。人数不足による廃部というこの手の作品にはお約束の試練が降ってわいたところだが、教師側も先輩が引退することはもっと前に分かってたんだから、廃部勧告はもうちょい前にしてやればよかったのにな。いや、単にさつきが認識してなかっただけなのかもしれないけども。多分、現実世界でも少子化の煽りを受けて色んな中学高校で色んな部活が廃部になったりしてるんでしょうね。指導する先生からしたら余計な手間が減っていいのかもしれんけど、拠り所として在籍していた現役部員には寝耳に水。まぁ、さつきも霧山も部室を都合のいいダベり場所くらいにしか思ってなかっただろうし、当然の措置ではあるのだけど。

 というわけで、同病相憐む形で連携を組むことになったのは映画研究部。こちらは栄枯盛衰が写真部以上で、事実上先輩との2人部活だった写真部とは異なり、少なくとも1年前までは多数の部員が在籍して映画の撮影までやってたわけで、一気に人数が減って廃部という事態にまで陥ったのだから部長の敷島さんもさぞかしショックが大きかった……かどうかはよく分からない。なんかのれんに腕押しで良くも悪くも存在感の無い子である。いや、存在感はちゃんとあるんだけど……何考えてるんだか分からない子。描写からすると当然映研部には思い入れもあったとは思うのだが、過度に周りに流されやすいタイプなのかもしれんね。ちなみにCVはとのぴー。古賀ちゃんの金切りボイスに加えてとのぴーボイスまで加わり、メインで回す面子がかなり強固な体制となっている。

 そしてBパートは大人側のお話。オープニングやエンディングを見る限りではバイカーのカコを含めた5名がレギュラーメンバーっぽいので、これでキャラ紹介は一通り終わったってことかな。今後は高校生とバイクの絡みもあったりするんだろうか。

 写真ネタだけで新連載を立ち上げた春乃はだいぶ苦労してそうだが、漫画家の連載立ち上げってその程度の見通しで大丈夫なもんだろうか。動画配信者という側面もあるカコのおかげでもう少しだけネタは稼げそうだが……やっぱどう考えても長続きする題材では無いよなぁ……と思ったが、それってこの作品自体の存在否定になっちゃうのか。どれくらい連載が続くでしょうかね。

 「ざつ旅」にしろ今作にしろ、漫画家はやっぱり漫画家漫画を描きたがる。それが一番手っ取り早いんだろうけど……こうして同時期に並ぶとやっぱり「ネタ被り」感が否めないのがもったいないなぁ。比較するもんでもなさそうだが、個人的には全体的なユルさをしっかりネタとして消化しているこちらの作風の方が好みである。

 
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 そうか、これ実写映画も同時展開するのか、第3話。最近は割と多いビジネスモデルで、「天久鷹央」なんかもアニメが終わったと思ったら実写ドラマが始まるみたいなんですが……同じ内容を別メディアでほぼ同じタイミングでやる意味ってなんなんでしょうね。まぁ、確かに俺はアニメしか観ないだろうし、同様にドラマしか観ない層もいるんだろうからリーチする範囲が違うのだろうが……コスパが割に合ってるのかどうかはよく分からない。

 そして、余計なお世話だろうが今作の場合はその良さを発揮するのに実写ドラマで大丈夫なのか、という心配はあったりする。何しろ主人公は「九龍」という土地そのものであるように見えるからだ。アニメはその辺の意識、「美意識」と言ってしまってもいいかもしれないが、とにかく狙ってる方向性が明確だし、描写も入念。特に作画がめっちゃ良い作品というわけではないはずなのだが、背景の置き方や細かいガジェットの配置などが本当に作中で言われる「懐かしさ」につながっているような感覚があり、熱に浮かされたみたいな不思議なお話がフラフラと当て所なく進んでいく雰囲気に実にマッチしている。これが実写になると、背景世界の作り込みのハードルがぐっと上がりそうな気がするのよね。九龍はすでに過去の遺物なわけでしょ? どこでロケするにしても胡散臭さが先に立ちそうだよなぁ。

 また、アニメは全てが「作り物」なので視聴者の焦点を絞りやすいという利点もある。今回のお話でいえば、最初に工藤の回想で蘇る鯨井Bがいた頃の部屋の記憶と、現在リアタイで鯨井が住んでいる部屋の対比。「ぬいぐるみがある」「冷蔵庫に水がない」「でも洗面所の歯磨きチューブに加えて他のインテリアは同じものが多い」など、置かれている1つ1つの物品がさまざまな物語を語っているのだが、それらを自然に配置しつつ、他の物品に混ざり込まないように自然に「主張させる」描写ができている。これ、実写映画だとかなり胡散臭い描写を挟む必要がありそうなのよね。まぁ、その辺は私なんぞが想像もできないようなクリエイターがうまいこと画面を作ってくれるのだろうけど。他にもアニメでは「ひまわり」「金魚」などのアイテムを印象付ける描写が多いが、アニメだと金魚のオレンジやひまわりの黄色をパッと画面で際立たせる描写がやりやすいんだよね。その辺りが「美意識」である。

 シナリオに関しては、思いの外早く鯨井を巡る謎の奥の方まで足を踏み入れている。「お前は2人目なんだ」っていう事実はもう少し世界全体で隠したり、理解が及ばないようにしているものだと思っていたが、割とあっさりとそれを肯定し、鯨井さんもそこまで動揺せずに受け入れてしまっている(まぁ、ここまで色々と準備段階があったからだろうが)。そして謎はさらなる拡大を続け、お得意先の御陽気中華娘のシャオヘイ、そして怪しげな雰囲気の院長に、バーの店員のような、院長の配下のような謎のお兄さんなどなど。この世界は「自分以外の自分」が多すぎる。「九龍」が「クローン」に通じてるんじゃないかなんて安易な邪推も出てきそうで怖いが……収束先が見えないなぁ。

 

 

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 エンディングを担当する「ハコニワリリィ」の「はにわり」の部分、第2話。……人間、語彙力がついてもろくなことないですね……。

 1話目の「なんやこれ」という不穏な印象をそのまま維持しているなんとも珍妙な2話目。今回のコンテは八瀬さんということで、前回よりも旧来のシャフト味がやや強く出ている印象がある。やっぱりクセの強い演出の方が脳が「シャフトっぽい」って思っちゃうよね。そういう意味で八瀬さんの演出はやっぱりシャフトに向いてる。背景の実写素材の置き方とかもそうだけど、わざわざ細かいところでシャフ度を演出してくれるのはもしかしたら単なるファンサなのかもしれない。

 さて、そんな画面で綴られるのは引き続き倫理観メタメタのアサシンコメディ。1話目はさ、「まぁ出だしで設定を説明しなきゃいけないし、ギャグとして無茶苦茶な設定をここで全部消化しちゃうつもりなんだろうな」くらいに思ってその不条理さを飲み込んだわけだが、なんと2話目でもまだこの世界における「殺人」というファクターに落ちた暗い影は残ったままである。いや、当たり前なんだけどね! 殺人は悪いことなんだけどね! ただ、そこはもう、まともな倫理観で視聴してても100%ギャグに落とし込めるわけもないんだし、なあなあで済ますと思うじゃん。もはや引き返せないところまで裏稼業に手を染めてしまったさとこは、これでいいって割り切ったと思うじゃん。

 でもそうじゃない。まずはリターンの大きさを「大金」という分かりやすいご褒美で示し、「何も考えずにこのまま殺し屋を続けてればニートくノ一も余裕やで」という事実をちらつかせる。そしてさとこが何の悩みもなく殺人サポートに回れるようにした上で、今度は逆ベクトルとして「ある程度まともな倫理観を持つ先輩」を引っ張り出してくる。まぁ、このリーダーも聖人君子のごとき清らかな精神を持っているわけではないのだが、何も考えずに「殺したら金がもらえたよ」と喜んでいるさとこを見たら、まー止めたくなるのも理解はできる。「それは汚い金なんだよ」と。「ずっとこんな生活してたらおかしなるやろ」と。

 そしてさらに、今度はさとこという便利アイテムを手放したくないこのはによって、「いやいや、稼いでなんぼでしょ。使えるスキルを最大限に使って生計を立てることの何が悪いんだよ」というアサシンマインドにコントロール。まぁ、どう考えてもこっちの主張が倫理的にアウトなのは論を俟たないところだが、リーダーだって元々そういう稼業の斡旋機関の忍びの里にいたわけで、一般人よりは「殺しという稼業」についての理解はある。おかげで最終的には「価値観の違い」という「んなわけないだろ」という結論に丸め込まれてしまうわけだ。

 まぁ、このはの理屈が通ってないことなんて別にどうでもいい。要はさとこがそれで納得するかどうかの問題なので、世間一般の尺度に照らし合わせる意味はないのだから。ただ、そうして改めて「再検討してみようか?」という流れを作り、「殺しの是非」を単なるギャグ漫画の一要素に落とし込まずに向き合ったのが意外だったのである。さらにさらにはCパートで殺されちゃった可哀想な追手さんたちについて「彼女らが存命だった頃のキラキラした思い出」なんてものを見せてきやがるので、視聴者目線では「これ、どっちに肩入れして観たらいいんだよ……」と情緒が不安定に。どこまで狙って描いてるんだこれ。

 まー、すぐにギャグに落とし込まれるよりもよっぽど不安だけど、その分気になる展開なのは間違いない事実なわけで……これ、放送が終わった時に幸せな気持ちになれるエンディングってあるんだろうか。

 
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