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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
最後に開陳されたオープニング映像のあまりの薄ら寒さにもう1点下げたくなったのだが……一応本編の内容だけでいうとこれくらい。ただ、この映像を見せられた時点で色々察したので多分余命は長くない。 タイトルで全部語ってるので説明はいらないいつも通りのなろう。ただ、この「ゲーム世界に入って無双」タイプは最近だと案外久しぶりかもしれない。せっかくなので「SAO」から脈々と続くこの「ゲームから出られない」系チートについて改めて振り返っておくと、常について回る疑問は「なんでわざわざゲームやねん」である。今作の設定を例にとれば、もはや出られないゲームなのであれば「農奴の家に生まれた俺、たまたま持ち合わせた召喚士スキルを赤子の頃から培って無双する」と何が違うのかという話。 1つは「赤子のくせに意識的に攻略を行う」という姿勢自体に大義名分が立つということ。つまり、世の冴えないおっさんたちが「俺だって赤ん坊の頃から今と同じような自意識があれば自分磨きができたんだ」というルサンチマンを満たすことが目的……というのは流石に穿った見方ではあるが、まぁ、合法的にズルできる設定にしているということ。そしてもう1つは「ゲーム世界」という枠を与えることで、「人生の攻略」を非常に簡単にシステム化できるということ。「人生はクソゲー」とはよく言ったもので、我々コミュ障の引きこもりが人生に詰むのは、あまりに多くの選択肢の中から正解を掴み取るだけの経験値も洞察力もないためで、せめてこの世界が自分の慣れ親しんだゲーム世界と同じような安易で「製作者」の意図が介在するような薄っぺらいものだったらどうにかなるのに、という諦観の表れ。要するに、「ゲームだったら人並みに出来るのに」という卑屈な自己肯定をフル活用するフィールドを創出するのが目的である。 とまぁ、ここまでがだいぶ恣意的に見た「ゲーム世界」の歪みである。おそらく、こうした作品世界の創始段階ではそこまで歪んだ自意識は伴っていなかったと思うのだが、先人たちが作り上げた「ゲーム設定」があまりに便利すぎるもんだから、都合のいいところだけを摘み上げることで「オタクに都合のいいゲーム世界」はどんどん内省化を進めて今の形に至ったのだと思われる。今作のように「ヘルモード」とか「クソゲー」とか色々と言い訳はしてみるが、結局やることといえば「それでも俺は攻略できるんだ」とドヤるだけなので免罪符としての機能は果たさず、ただ「ゲームの攻略楽しいなぁ」で終わってしまう世界になりがち。今作においても、「攻略大変だなぁ」と文句は漏らしつつも、結局3歳児時点で「人並み外れたフィジカル」を手にしているということで、すでにヘルでもなんでもない人生設計なのだ。看板に偽りがあると、もはや楽しみ方もよく分かりませんよね。 そして冒頭にも取り上げたオープニング映像から見えるヤバさの片鱗。制作は泣く子も黙る横浜アニメーションラボ。そこに監督の玉川真人という名前の座組みは、確認したら「聖者無双」という生理的に無理レベルのキツかった画面を繰り広げた作品と同じである。なんかギャグを取り回す時の絵の使い方が致命的に合わんのよなぁ……キャラ絵がなんかキモいんだ。今作も、幼児の状態ならまだ許せる画だったがここから先、キャラが成長し始めると色々と限界が来そう。 まぁ、無理して付き合う必要はないのでね。 PR ○「炎炎ノ消防隊 参ノ章(第2クール)」 ー こちらもクレジットの意味がわからないくらいにシーズンを重ねておりますが。確認すると1期2期ともに2クール放送だったんでこれで4クール。さらに3期は分割で第1クールは昨年春に放送された。今回は約1年ぶりの再開でトータルすれば6クール目ということになる。 ま、正直いまさらここで書くことも無いのでどうでもいいことをつらつらと書いていくが、改めて再開したエピソードの突飛さを見るに、やっぱこの漫画は多分私が好きなタイプのやつなんだろな、という感じがある。設定のとがり具合もずば抜けているし、周りを取り囲むデザイン性も、改めてアニメの演出を見るといちいち格好いい。これまでのお話も色々とぶっ飛んでて世界観がぐっちゃぐちゃになっているはずなのだが、アニメだといちいち分割しちゃってるので衝撃が毎回リセットされてしまってトータルで受け止めきれてないのがちょっと勿体無い。これまた機会があれば原作コミックを一気に読み直してみたいものである(そういう目標が積もりに積もっているので結局何一つ達成できないのだが)。 原作は完結してるし、アニメもそろそろ終幕なのだろうか。最終的にこのとんでも世界の物語がどこに着地するのか、見届けさせてもらいたい。 ○「悪魔くん」 6 そうか、考えてみりゃこれも「過去掘り起こし」作品の1つだったか。まぁ、リバイバルの方向性にも色々あるっちゅーこって。 こちらは厳密には新作アニメではない。いわゆる「地上波落ち」作品であり、元はネトフリ配信。確認したら配信からもう2年も経っており、結構待たされての地上波落ちである。「待たされて」という表現を使ったことからも分かる通り、私はこれが観られる日を待っていた。なんなら今作の制作・配信が決まったタイミングが一番「この際ネトフリも契約しちまうか……」と迷ったタイミングだったかもしれない。何故かというと、あたしゃ「悪魔くん」が好きだったからだ。厳密にいうと、やっぱり旧作のアニメ「悪魔くん」のことは明確に覚えているというほど覚えていないのだが、鍵を握るのは当時の子供向けアニメではありがちだった「キャラクターソングのカセットテープ」。あたしゃキン肉マンの超人ソングが墓場まで持っていくくらいのアンセムになっているのだが、それに負けず劣らず、「悪魔くんのキャラソン」を聞いて育った幼少期だったのだ。いや、なんで親もそんなもんを延々聴かせていたのかは知らんが、大人になってから過去の話を振り返ったりすると「あんた、あれ流しとくだけでずっと大人しくしてたから」とのこと。私は幼少期はあまり手のかからない良い子だったらしいですわよ? まぁ、とにもかくにも私は旧作「悪魔くん」のファンを自認しており、大人になっても第1使徒から第12使徒までそらんじることができる程度にはフォロワー。そんな人間に「リメイク」の話が来たらそりゃそそられるわけだ。しかし幸か不幸か、2年前には大人になってからのポリシーである「ネット配信作品は観ない」が勝ち、視聴を見送り。この度いよいよ、僕らの目の前に悪魔くんがやってきて喜びいさんでの視聴開始とあいなったわけだ。 ……なんか、おもてた雰囲気とだいぶ違うな? そうか、このシャレオツな雰囲気でござったか……いやいやいや、地上波枠のせいで思いっきりいいところで切られてしまい、なんもわからんままに終わってしまったので正直現時点で何をどう評価したもんかとは思っているのだが、この斜に構えたいけすかない雰囲気の悪魔くんも間違いなく水木しげるの血脈は受け継いでる存在な気はする。いいんじゃないですかね。令和に爆誕した小理屈まみれの偏屈ボーイ。元々悪魔くんにはいろんなタイプがいるのでね。鬼太郎との差別化を図るためにも、こういうスタートもおもしろいんじゃないでしょうか(鬼太郎にも複数のタイプがおるがな)。 個人的には、佐藤順一監督がきちんとトップに立って舵取りしてくれてる作品だっていうのであんまり心配はしてない。映像部分の統制も取れているし、キャストにしてもとりあえず古川登志夫がわざわざ出張ってくれているのだから文句のつけようも無い。脇の女性キャスト陣の「いつもの青二キャスティングだぁ」感も安心感があり、もはや「令和の水木ワールドの案内人」になった感のあるゆきよボイスに誘われる怪しげな世界は愉快ですらある。これにさらに言葉遣いがみょうちきりんな花守ロリが混ざったり、1話目で暴れた悪魔変化が福圓先生だったりとキャスティングもみっちみちだ(変な猫とかオカン役に古川登志夫の奥さんまで参加してくれている)。 なんか、「とりあえず楽しそう」だけでオールオッケーとしておく。この辺の判定が甘々な気がしますが、人はこれを「贔屓」と呼びます。分かりやすくていいんじゃないでしょうか。 ○「DARK MOON 黒の月:月の祭壇」 4 毎シーズンなんらかの形で存在している気がする吸血鬼モチーフ。今回もすでに「アルネの事件簿」に続いて2作目のヴァンパイアが登場。まー、根強い人気があるもんで(なろうデザインほどじゃないが)。 とかいう導入にはしてみたものの、初見の感想は「これは乙女ゲー原作かな? だとしたら基本的にNot for meになりがちだが……」くらいで視聴していたのだが、出自を確認したら「大ヒットウェブトゥーン」が原作とのこと。あ、日本産じゃないのか。ウェブトゥーンってことは韓国原産? しかも何がすごいって、作中に登場する男キャラ連中が実在の男性アイドルと紐づけられているらしく、ニッチなウィキみたいなサイトをたどったら「キャラのモチーフ」ってんでリアル人間が出てきてびっくりした。なるほどなぁ、そういうこともするかぁ。まぁまぁ、いうてうたプリとかだって実在の声優との紐付けが強固なんだからやってることは大して変わらんわな。 ただ、そうは言ってもその事実を知ってしまうとより一層「ほなえぇかなぁ」という印象は強くなる。これは何も単なる先入観からくるものではなくて、実際のアニメを見ていても特に惹かれなかったから、という前提ありきの話だ。何も知らずに見てて「乙女ゲーかな」と思っていたのはシナリオ進行の突飛さが原因で、せっかく1話目で描かれる出会いのエピソードのはずなのに、嬉し恥ずかし自己紹介とかその他諸々の感情の機微がだいぶインスタント。「スチルの枚数あんま使いたくないんで」みたいな雰囲気でざくざく話が進んでいくため、恋愛ドラマとしてもあんまりのめり込めそうにはなかった(まぁ、私は乙女ではないので)。 1話目で作品世界をあんまり説明しないタイプの導入なので「なんでずっと夜なん?」「どういう学校?」とかいう部分にも謎が多く、さらに「主人公、まず女友達作るところから始めない?」みたいな乙女ゲーあるあるな違和感も。原作漫画ではもしかしたらその辺も丁寧に描写されているのかもしれないが、尺が限られたアニメではさっさと一番美味しいところに向かって欲しいという気持ちが強すぎるのか、導入は「どうせみんな分かってるんでしょ! セリフスキップするでしょ!」くらいのぶっ飛ばし感なのである。あんまアニメとしてコンテンツを豊かにする狙いはなさそうなのよね。ちなみに映像制作はTROYCAなのだが、キャラ絵がびみょーに雑でTROYCAらしい繊細さに欠ける。いや、単に私がTROYCAっていうと「白い」イメージがあるせいで基本が薄暗スポットだらけの今作の雰囲気に勝手な違和感を感じてるだけかもしれんけど。まー、映像部分での加点はあまり期待できなそう。 そうなるとあとは引っ張れる要因は「メインヒロインが和泉風花なんだ。可愛いよね」くらいのもんで。乙女ゲーアニメのヒロインに選ばれたキャストって、必然的にセリフ量が増えるからファンにとっては嬉しいサービスになるのだが、それ1本で今後の興味を維持できるほどかはやや微妙。まぁ、シナリオラインがどう転がるか次第でもあるので……あと1、2話くらいは粘ってみたいが……どうだろう。 ○「ハイスクール!奇面組」 3 あ、これワシ無理かもしれん。かなり強烈に拒否反応が出た。 誤解なきように先に言い訳……というか説明しておくと、原作はそこそこ知ってる状態である。世代的には違うんだが、昔々、親戚の家にコミックが置いてあったんですよ。確か「3年奇面組」から一通り揃ってた気がするが、幼い私は原作コミックにはそれなりにあたっているはず。もちろんほとんど記憶など無いが、どういう性質の作品だったかくらいの認識はある。そういう意味では、似たラインに乗った「うる星やつら」「らんま」よりは知識がある状態。 その上で「どういうアニメになるかなぁ」と思って内心興味はあったのだが……開始数分の段階で「あ、無いな」って思ってしまった。別にギャグが古いとかどうとか、そんな話をするつもりもないのだが……なんだろね、「現代にわざわざ蘇らせて何かを伝えよう」という気概が全く感じられなかった。 改めてサンプルとして高橋留美子作品群に戻るが、「らんま」の感想かどっかで私は「らんまは時代的に近い部分が多く、より新鮮だったのは『うる星』の方だった」と書いたはず。つまり、古い古い作品でも、現代に掘り返して新たな「色」をつけてやることでちゃんと輝く部分はあるはずなのだ(別にらんまだって意味がなかったとは思っていない)。まぁ、高橋留美子のセンスが現代にも鈍らず通用したという要素も影響力は大きいのかもしれないが、少なくともアニメスタッフは「現代に蘇らせる古典」に責任を感じ、何かしらの「現代に通用する要素」を見出そうと必死にベストアンサーを探し求めたはずだ。 もちろん今作でそうした探究が行われていないというわけではないのだが……結果は伴ってる? 多分いっっっちばん端的に受け付けなかった部分を書いちゃえば結局は「アニメがショボい」の一言に尽きる。まぁねぇ、「うる星やつら」のdavid pro、「らんま」のMAPPAは制作スタジオとしては恵まれた配置だったわけでなぁ……そりゃある程度の品質のものに仕上げてくれてたことに改めて感謝せにゃならん。転じて今作の制作はまさかまさかのスタジオ・セブン。直近の元請けだと「バトルアスリーテス」をぶっ壊し、かつては「王様ゲーム」で伝説を残した作画崩壊スタジオ最強の一角。なんでよりによってそんなところに大事な作品のリバイバルを任せてしまったのか……集英社は何も期待してなかったんじゃないのか? ねぇ、封神演義でなんも学んでないの? この路線については小学館の方が圧倒的に誠実だよ? 幼い頃のわずかな記憶を辿れば、私は多分それなりに楽しんで「奇面組」を読んでいたはず。子供に素直に刺さるギャグになっていたはず。そう考えれば、私のようなヨボヨボのおっさんじゃないちっちゃい子供に見せてやれば、今作もシンプルな笑いにつながって楽しんでもらえるのかもしれない。でもだとしたら深夜アニメでやるようなもんじゃない。何もかも、噛み合わせがおかしなことになっとる。個人的には、一番意味わからんのが今作の監督ってアニメクリエイターでもなんでもない人らしいんだよ……マジで大人たちの間でどんな話が動いた結果生まれたの? 愚行は繰り返される。数知れぬクリエイターと視聴者の心に、消えない傷だけを残して。 ○「呪術廻戦 死滅回游 前編」 ー タイトルのナンバリングがややこしいな。なんとなくの雰囲気でついてってる人間からするとややこしくて大変。まぁ、前回みたいに1シーズンに2つのサブタイトルがついてるよりはマシだけどさ。 というわけで、ぶっちゃけ前シーズンくらいからディティールはよく分かってなくて雰囲気で楽しんでいるアニメ。私の中ではやたらイメージが被る「チェンソーマン」の劇場版が間に入ったことでよりシナリオが混ぜ混ぜされてしまって色々と大変だが、一回深呼吸して冷静になれば別に大して似てなかったりもする。こういう作品群こそ、1回漫画喫茶で読み直せばいいんじゃないでしょうかね(絵がごちゃごちゃした漫画が苦手なんですよぅ)。 てなこって「あれ、虎杖と乙骨って敵対してるんだっけ?」みたいなところから困った状態でスタートしたりもしたが、その辺の最低限の説明はもらえたのでセーフ。前回の「渋谷事変」で世界がだいぶどえらい状態でひっくり返ったもんで、ここでの再開はいっそディティールを気にしなくてもいい感があって幸い。それでもやはり再開まで2年の時間を要したことは勿体無いとは思うが、MAPPAさんが全リソースを注がないと仕上がらないクオリティを保証しちゃったもんだからしょうがないのよね。このカロリーで走り続けられるスタジオなんて日本中探してもあるわけないし。こればっかりは必要な費用対効果である。 久しぶりにみたけどほんまにおされな映像。そしてキレッキレのアクション作画。やりすぎて「逆に見づらいねん」という文句が入っちゃいそうなのがナニだが、個人的には今作が魅せる作画技術は純然たる「頑張った末のやりすぎ」だと思っているので好きな部類。原作リスペクトがなきゃ、こんなアホみたいな作画にはならんでしょう。 「前編」ってことは分割2クールとかになるんでしょうか。今回もどこまで突き抜けられるか勝負勝負。 追伸:そういえば西村知道氏の声が聞こえてきたのでちょっと感極まってしまった。これが遺作でしょうか。改めて、ご冥福をお祈りします。 ○「透明男と人間女〜そのうち夫婦になるふたり〜」 5 まさかの今期2発目のキャリさんアニソン作品!(最初に取り上げる要素がそこか?) なんやかんやでコンスタントにタイアップが続いているキャリさん、現代のアニソン女王といえなくもなくもなくもなくもなくもない。 タイトルのバランス悪くね? 「人間女」はざっくりしすぎだろ、と思ったが、まぁ、わざわざそこを「盲目女」とかにしてしまうと現代では色々角が立つ部分もあるのだろう。世界設定が多種多様な亜人たちが共同生活を送るファンタジー現代なので、「人間」もクリーチャータイプとして1つのカテゴリを立てる必要があると判断したということだろう。かつてのWizards社の決断と同じことが行われているタイトルなのだ(?)。 双葉社の「webアクション」連載ということだが、実際にはTwitter漫画あたりからのスタートだろう。当然のように初見だと思って見始めたのだが、なんかすんげぇ漠然と既視感があったので、もしかしたらさわりの1話2話分くらいは過去にWeb上で読んだことがあったのかもしれない。だいたいこういう「ヘンテコカップリングもの」は絵を描ける人が思いついたら1枚2枚くらい適当にネタを投稿して同好の士によって愛でられ、それで終わりがちだが、これがうまいこと跳ねるとシリーズ化し、さらに商業連載につながって、さらにさらに最上級にうまくいった一部の作品だけがアニメ化にまでたどり着く。そういう意味では「Webで生まれたヘンテコカップリングもの」の相当な上澄み部分の作品ということになる。 で、実際に観てみると……うん、まぁ、これはこれで。ちゃんと味がする。わたしこれ嫌いじゃないわ。「透明人間の日常」なんてものは遥か昔から色々な媒体で擦られているネタだと思うのだが、そこに恋愛要素を絡めるにあたり、ハナから「見えない」女性をあてがうというのは特に他意はなく、素直なカップリングと言える。「見えないからこそ見えるもの」なんてのも古来よりのモチーフだし、少年漫画的な「心の目で見ろ!」まで行かずとも、盲目の女性にのみ感じられる世界の中に特別さを見出す透明人間という組み合わせは(現実感ゼロのくせして)想像しやすい。こういう「ベタ」と紙一重の設定からしっかりアニメ化までこぎつけられたってことは、何かしら惹かれるものがある作品だったってことじゃないでしょうか。 私としてはそのうち1つの要素が「優しさ」とか「ほのぼの」とか言われる要素だと勝手に思っているが、それを大きくサポートしてくれるいい仕事をしているのが中の人ではなかろうか(いつだってその話題に持っていくぜ)。透明人間・透乃眼役の阿座上洋平の落ち着いて余裕のあるジェントルボイス、そしてなんと言ってもヒロイン・夜香さん役の貫井柚佳のぽわぽわヒーリングボイス。この2人の掛け合いを起点にして、映像のまるっこさや音響の穏やかさもどんどん足し合せて、「静かにゆっくり、癒しの空間」が形作られていく。狙いがわかりやすい作品なので、ちゃんとそこに着地できてる作品作りは嫌いじゃないです。まぁ、あとはサブタイではっきりと「こいつら最後までイチャイチャし続けるだけだから」と宣言しちゃってるのも潔いからね。もう、今後はいろんなアニメのタイトルの後ろにも全部これつけちゃえばいいのに。例→「リコリス・リコイル〜そのうち夫婦になるふたり〜」「うしおととら〜そのうち夫婦になるふたり〜」「忍者と極道〜そのうち夫婦になるふたり〜」 ○「勇者パーティーにかわいい子がいたので、告白してみた。」 3 タイトルが句点終わりシリーズの4作目。ついでに鈴代フィーバー作品まで続いちゃったらどうしようと戦々恐々としていたが、今作に鈴代紗弓は確認されなかった。よかった(?)。 というわけで出オチなろう。ただ、既存のフォーマットに当てはめると色々とおかしなところも出てくる作品で、Wikiから探る情報によるとなんと連載開始が2013年とのこと。これってなろう的には相当な古参であり、いっつも持ち出す比較対象で恐縮だが「OVERLORD」と「このすば」がともに2012年スタートの作品なのだ。そう考えるとなろう黎明期の作品とすら言えるわけだが……既刊が3巻しかない上にに、完結もしていないという。……どゆこと? 単なる尻切れ? まぁ、小説ってのは完結させるのも大きな苦労を伴うもので、実際オバロだってまだ「完結」はしてないわけだが……いや、でも「13年前にちょろっと発表されてこそっと単行本になったなろうが今更アニメ化」って意味わかんないよね。 Wikiにはその辺の事情も触れられており(大変便利で助かります)、コミカライズが5年前にスタートし、こちらは既刊13巻を重ねて現在も順調に展開中とのこと。それが理由で今回のアニメ化に繋がったというのだが……え、コミックは原作の内容を超えたってことなんでしょうか。ほんでなんで10年越しでコミカライズもスタートしたんでしょうか。この業界には謎が多すぎる。 まぁ、「隠れた名作」であれば時間をおいてのメディア展開も納得はできるのだが、少なくともアニメ1話目にそんな「隠れた名作」の匂いは微塵も感じ取れない。設定は確かに一捻りされているが、1話目が終わってみれば「単なるチート転生者」が冒険者として残り、その隣に世界を救った勇者パーティの僧侶がいるというだけの結果。主人公の魔王軍設定とかどう考えてもいらんかったやつだ。一番説明しなきゃいけない転生元の設定とかチートの理由とかをまる無視してしまえるのは10年以上前からなろう的お約束だったのだろうか。おかげで主人公のキャラに全く共感がなくその辺の男子高校生でも構わない要素になっており、「一目惚れでした」と言われてしまったら恋愛要素にも掘りしろが残されていない。じゃぁ、どこを見ろと? そしてそんな不安定な筋立てを力強く下に引っ張り下げてくれるのが映像クオリティ。月虹による不安定作画は1話目から逆方向の魅力満載で、いろんなところがぶっ壊れ気味。以前から私は「1話目はみんな気合い入るから、作画に関しては2話目からが勝負だよね」みたいな言い方をしているが、今のご時世、1話目だけでもちゃんとしているならそれは評価の対象としていいのかもしれない。 まぁ、これは……もういいかなぁ……。 ○「エリスの聖杯」 5 鈴代紗弓フィーバーがまだ終わらない。流石にちゃんと休めてるか心配になるレベル。普段はこういうこと書いても「まぁまぁ、収録時期なんて同時とは限らないんだし、別にそこまで過密スケジュールってわけでもないでしょ」とは思ってるわけだが、昨今の彼女の仕事ぶりは全盛期の花澤香菜をも超えてしまう勢いである。マジで無理せんでね。 などという話題から入ってみた新機軸のなろう的悪役令嬢もの。「悪役令嬢もの」というフォーマットからは随分外れたものになっており、過去にアニメ化されたなろう作品にはあまり類例は見当たらない。強いて表現するとしたら「ダメ『ヒカルの碁』の悪役令嬢ver」とでもいうべきフォーマット。普通だったら悪役令嬢はチート能力を付与されて「主人公」を見返してドヤるものだが、今作における悪役はすでにその悲願を果たせず処刑済み。いわば究極の「負けヒロイン」であるが、そんな彼女の未練がこの世に残っており、パッとしないモブっこに憑依してリベンジを果たそうという内容だ。なんだろ、設定としては無茶苦茶なのに、なろう設定に慣れきったせいか不思議と新鮮に見えるし、すんなり入ってくるものである。1話目の憑依からの啖呵を切るシーンも分かりやすく、「はいはい、そういう構造のお話なのね」というのが飲み込みやすいのは助かります。なろう媒体でもこうしてふつーのお話が書ける人はきっとたくさんいるのだ。 Wikiにデータを確認しにいくと原作はすでに完結しているとのことで、さらに連載期間が2017〜18と1年足らずの短期間。その期間にまとめ上げたストーリーが書籍では全4巻のノベルにまとまってるというのだから、お話としてもぴしゃりとまとめられてなろう特有の「続けることが目的でダラダラ続ける」みたいな地獄の展開もない。あれ、これって普通にちゃんとした「ラノベ」なのでは? 現時点ではタイトルの「エリスの聖杯」が意味しているものも判明していないし、ここから悪役令嬢・スカーレットがいかにして国家転覆を図るかは予想もつかないが、おそらく本人は悪役だと思ってない様子なのでここからはスカッとを狙った痛快復讐劇が展開されることになるはず。そうなってくると「スカーレットって名前のくせに拳で解決しないのはどうにも」みたいな変な感覚はありつつ、あの鮮血姫と同じように腕一本での仕上がっていく女一代繁盛記が見られるはず。CV市ノ瀬加那のモブっこがCV鈴代紗弓の魔女にそそのかされて調子に乗って女王様プレイに興じる様子も実に愉快。これで映像部分にも惹きがあれば遠慮なく加点できたのだが、葦プロによる作劇は残念ながら1話目から中庸レベルでそこまでのものではない。中世ナーロッパ世界の煌びやかな「社交界」の映像って、ちゃんと描こうとすると結構な手間なのよねぇ。まぁ、あんまりそこにこだわるような作品でもなさそうだし、今後は女の生々しい足の引っ張り合いとかが見られると良いですね。
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Thraxi
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声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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