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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
○「透明男と人間女〜そのうち夫婦になるふたり〜」 5 まさかの今期2発目のキャリさんアニソン作品!(最初に取り上げる要素がそこか?) なんやかんやでコンスタントにタイアップが続いているキャリさん、現代のアニソン女王といえなくもなくもなくもなくもなくもない。 タイトルのバランス悪くね? 「人間女」はざっくりしすぎだろ、と思ったが、まぁ、わざわざそこを「盲目女」とかにしてしまうと現代では色々角が立つ部分もあるのだろう。世界設定が多種多様な亜人たちが共同生活を送るファンタジー現代なので、「人間」もクリーチャータイプとして1つのカテゴリを立てる必要があると判断したということだろう。かつてのWizards社の決断と同じことが行われているタイトルなのだ(?)。 双葉社の「webアクション」連載ということだが、実際にはTwitter漫画あたりからのスタートだろう。当然のように初見だと思って見始めたのだが、なんかすんげぇ漠然と既視感があったので、もしかしたらさわりの1話2話分くらいは過去にWeb上で読んだことがあったのかもしれない。だいたいこういう「ヘンテコカップリングもの」は絵を描ける人が思いついたら1枚2枚くらい適当にネタを投稿して同好の士によって愛でられ、それで終わりがちだが、これがうまいこと跳ねるとシリーズ化し、さらに商業連載につながって、さらにさらに最上級にうまくいった一部の作品だけがアニメ化にまでたどり着く。そういう意味では「Webで生まれたヘンテコカップリングもの」の相当な上澄み部分の作品ということになる。 で、実際に観てみると……うん、まぁ、これはこれで。ちゃんと味がする。わたしこれ嫌いじゃないわ。「透明人間の日常」なんてものは遥か昔から色々な媒体で擦られているネタだと思うのだが、そこに恋愛要素を絡めるにあたり、ハナから「見えない」女性をあてがうというのは特に他意はなく、素直なカップリングと言える。「見えないからこそ見えるもの」なんてのも古来よりのモチーフだし、少年漫画的な「心の目で見ろ!」まで行かずとも、盲目の女性にのみ感じられる世界の中に特別さを見出す透明人間という組み合わせは(現実感ゼロのくせして)想像しやすい。こういう「ベタ」と紙一重の設定からしっかりアニメ化までこぎつけられたってことは、何かしら惹かれるものがある作品だったってことじゃないでしょうか。 私としてはそのうち1つの要素が「優しさ」とか「ほのぼの」とか言われる要素だと勝手に思っているが、それを大きくサポートしてくれるいい仕事をしているのが中の人ではなかろうか(いつだってその話題に持っていくぜ)。透明人間・透乃眼役の阿座上洋平の落ち着いて余裕のあるジェントルボイス、そしてなんと言ってもヒロイン・夜香さん役の貫井柚佳のぽわぽわヒーリングボイス。この2人の掛け合いを起点にして、映像のまるっこさや音響の穏やかさもどんどん足し合せて、「静かにゆっくり、癒しの空間」が形作られていく。狙いがわかりやすい作品なので、ちゃんとそこに着地できてる作品作りは嫌いじゃないです。まぁ、あとはサブタイではっきりと「こいつら最後までイチャイチャし続けるだけだから」と宣言しちゃってるのも潔いからね。もう、今後はいろんなアニメのタイトルの後ろにも全部これつけちゃえばいいのに。例→「リコリス・リコイル〜そのうち夫婦になるふたり〜」「うしおととら〜そのうち夫婦になるふたり〜」「忍者と極道〜そのうち夫婦になるふたり〜」 PR ○「勇者パーティーにかわいい子がいたので、告白してみた。」 3 タイトルが句点終わりシリーズの4作目。ついでに鈴代フィーバー作品まで続いちゃったらどうしようと戦々恐々としていたが、今作に鈴代紗弓は確認されなかった。よかった(?)。 というわけで出オチなろう。ただ、既存のフォーマットに当てはめると色々とおかしなところも出てくる作品で、Wikiから探る情報によるとなんと連載開始が2013年とのこと。これってなろう的には相当な古参であり、いっつも持ち出す比較対象で恐縮だが「OVERLORD」と「このすば」がともに2012年スタートの作品なのだ。そう考えるとなろう黎明期の作品とすら言えるわけだが……既刊が3巻しかない上にに、完結もしていないという。……どゆこと? 単なる尻切れ? まぁ、小説ってのは完結させるのも大きな苦労を伴うもので、実際オバロだってまだ「完結」はしてないわけだが……いや、でも「13年前にちょろっと発表されてこそっと単行本になったなろうが今更アニメ化」って意味わかんないよね。 Wikiにはその辺の事情も触れられており(大変便利で助かります)、コミカライズが5年前にスタートし、こちらは既刊13巻を重ねて現在も順調に展開中とのこと。それが理由で今回のアニメ化に繋がったというのだが……え、コミックは原作の内容を超えたってことなんでしょうか。ほんでなんで10年越しでコミカライズもスタートしたんでしょうか。この業界には謎が多すぎる。 まぁ、「隠れた名作」であれば時間をおいてのメディア展開も納得はできるのだが、少なくともアニメ1話目にそんな「隠れた名作」の匂いは微塵も感じ取れない。設定は確かに一捻りされているが、1話目が終わってみれば「単なるチート転生者」が冒険者として残り、その隣に世界を救った勇者パーティの僧侶がいるというだけの結果。主人公の魔王軍設定とかどう考えてもいらんかったやつだ。一番説明しなきゃいけない転生元の設定とかチートの理由とかをまる無視してしまえるのは10年以上前からなろう的お約束だったのだろうか。おかげで主人公のキャラに全く共感がなくその辺の男子高校生でも構わない要素になっており、「一目惚れでした」と言われてしまったら恋愛要素にも掘りしろが残されていない。じゃぁ、どこを見ろと? そしてそんな不安定な筋立てを力強く下に引っ張り下げてくれるのが映像クオリティ。月虹による不安定作画は1話目から逆方向の魅力満載で、いろんなところがぶっ壊れ気味。以前から私は「1話目はみんな気合い入るから、作画に関しては2話目からが勝負だよね」みたいな言い方をしているが、今のご時世、1話目だけでもちゃんとしているならそれは評価の対象としていいのかもしれない。 まぁ、これは……もういいかなぁ……。 ○「エリスの聖杯」 5 鈴代紗弓フィーバーがまだ終わらない。流石にちゃんと休めてるか心配になるレベル。普段はこういうこと書いても「まぁまぁ、収録時期なんて同時とは限らないんだし、別にそこまで過密スケジュールってわけでもないでしょ」とは思ってるわけだが、昨今の彼女の仕事ぶりは全盛期の花澤香菜をも超えてしまう勢いである。マジで無理せんでね。 などという話題から入ってみた新機軸のなろう的悪役令嬢もの。「悪役令嬢もの」というフォーマットからは随分外れたものになっており、過去にアニメ化されたなろう作品にはあまり類例は見当たらない。強いて表現するとしたら「ダメ『ヒカルの碁』の悪役令嬢ver」とでもいうべきフォーマット。普通だったら悪役令嬢はチート能力を付与されて「主人公」を見返してドヤるものだが、今作における悪役はすでにその悲願を果たせず処刑済み。いわば究極の「負けヒロイン」であるが、そんな彼女の未練がこの世に残っており、パッとしないモブっこに憑依してリベンジを果たそうという内容だ。なんだろ、設定としては無茶苦茶なのに、なろう設定に慣れきったせいか不思議と新鮮に見えるし、すんなり入ってくるものである。1話目の憑依からの啖呵を切るシーンも分かりやすく、「はいはい、そういう構造のお話なのね」というのが飲み込みやすいのは助かります。なろう媒体でもこうしてふつーのお話が書ける人はきっとたくさんいるのだ。 Wikiにデータを確認しにいくと原作はすでに完結しているとのことで、さらに連載期間が2017〜18と1年足らずの短期間。その期間にまとめ上げたストーリーが書籍では全4巻のノベルにまとまってるというのだから、お話としてもぴしゃりとまとめられてなろう特有の「続けることが目的でダラダラ続ける」みたいな地獄の展開もない。あれ、これって普通にちゃんとした「ラノベ」なのでは? 現時点ではタイトルの「エリスの聖杯」が意味しているものも判明していないし、ここから悪役令嬢・スカーレットがいかにして国家転覆を図るかは予想もつかないが、おそらく本人は悪役だと思ってない様子なのでここからはスカッとを狙った痛快復讐劇が展開されることになるはず。そうなってくると「スカーレットって名前のくせに拳で解決しないのはどうにも」みたいな変な感覚はありつつ、あの鮮血姫と同じように腕一本での仕上がっていく女一代繁盛記が見られるはず。CV市ノ瀬加那のモブっこがCV鈴代紗弓の魔女にそそのかされて調子に乗って女王様プレイに興じる様子も実に愉快。これで映像部分にも惹きがあれば遠慮なく加点できたのだが、葦プロによる作劇は残念ながら1話目から中庸レベルでそこまでのものではない。中世ナーロッパ世界の煌びやかな「社交界」の映像って、ちゃんと描こうとすると結構な手間なのよねぇ。まぁ、あんまりそこにこだわるような作品でもなさそうだし、今後は女の生々しい足の引っ張り合いとかが見られると良いですね。 ○「穏やか貴族の休暇のすすめ。」 5 あまりにも模範的な斉藤壮馬キャラ。穏やかさの陰に見え隠れするどうしようもない傲岸さや異物感。これはキャスティングでまず1勝。 引き続きなろう作品だし、なんなら引き続き貴族作品である(あと何故か今期やたら多い「文末が句点で終わるタイトル作品」でもある)。「貴族ものだぁ? しかも穏やかな休暇とか言いやがって、普段から異世界ものでスローライフなんてまっぴらごめんだって言ってんだろォ!」ってなもんでろくすっぽ見もせずに逃げちまおうかと思うくらいのタイトルだったが、開始数秒からなんか様子が違う。主人公が、なろう的なムーブをしてくれない。「ん? こいつ転生……いや転生じゃないのか、転移か? それにしちゃ落ち着き払ってるし、何がしたいんだ?」からとりあえず興味は惹かれる。その後もなんとものんびりした中にも、常に剣呑なものがついて回っているような不思議な空気感。蓋を開けてみれば単に主人公が己に絶対の自信を持っているせいでトンデモ状況でもさっぱり取り乱さずにけろっとしているだけなので無茶苦茶ではあるのだが、そこで初めて「休暇と思って」とタイトルの正体が明かされてドン。なんか、その時点で一本取られた感はある。 要素だけで拾えば「魔術付きの収納具」「魔具によるギルド登録と謎のランク制」など相変わらずのなろうテンプレは散見されるものの、ギルドの設定にしろなんにしろ、ちょっとずつ「ちゃんとこの世界ではそういうシステムで回してるんです」というベースが感じられて、お仕着せの世界設定になっていない。普通に考えたら「似た世界から転移してきた貴族様」という設定はあまり有意義なドラマメイクに繋がらない気がするのだが、謎は謎として残しつつ、この世界のあれこれを「楽しんでやろう」という姿勢を「休暇」という魔法の言葉でまるっと飲み込んでしまった設定は案外秀逸なのかもしれない。 おそらくアニメ制作サイドもその辺りの「ヘンテコな部分」はしっかり認識しているのだろう、微妙に間を持たせた演出が「貴族様」の余裕の演出にもなるし、どこか抜けたような空気感の醸成にも一役買っている。何か足りないかのようなぼんやりとした空気の中でも、主人公と相棒の対話のようにハイコンテクストな文脈を作り上げる役割も果たしている。なんというか、存外ちゃんとした「お話」になりそうな気配。 まぁ、あくまで1話目で予想外の方向に転がされたもんだからびっくりしての評価ではあるし、映像部分にも取り立てて評価する要素もなさそうなので点数据え置きで様子を見るが……また新しいなろう世界の扉が開くといいですね。 ○「魔王の娘は優しすぎる!!」 4 今作における最大の気づきは「ジャヒーって一般名詞だったんだ!」ですね。……いや、一般名詞ってのもおかしな話だが、ゾロアスターに厳然と存在する魔人の名前だったんですね。存じ上げずに失礼しましたジャヒー様。ということで、この国における二大ジャヒー声優はそらそらとへごです(優しすぎる!)。 もう、久野ちゃんに全のっかりで全てを託しちゃったアニメ。久野ちゃん無しでは成り立たず、久野ちゃんだけで1クール支えられるかと言われたら流石に流石に。なんか「激しいはずの魔王との戦争の裏でこんなおとぼけエピソードが」っていう構造はどこぞの拷問が捗る姫様のとこの漫画とだいぶ被るのだが、この手の「勇者×魔王ギャグ」みたいな媒体はだいぶありきたりになっちゃったし、あんまり類型化してもしょうがないのかしら。とにかく「あんまり新鮮味はないなー」からスタートして、その後もただひたすら久野ちゃんの無垢さだけで勝負する内容なので、正直ものの5分で飽きてしまった(かくれんぼの歌パートあたりがだいぶきつかった)。 正直、言うほど悪い要素もないとは思うんですよ。かつてはクソアニメの保証書みたいな存在だったEMTスクアードも最近はそこまで地獄のようなラインナップにはなってないし(日本のアニメになろうが多すぎるのが悪いだけだし)、監督が太田雅彦なのだからギャグベースにアニメのテンポ感は手慣れたもの。真ん中にジャヒー(へご)のツッコミを置いてまわしていくほのぼの不条理ギャグはコンセプトとしては成立していると思う。でも、やっぱ退屈。何でもかんでも幼女の無垢さで許されるかというと、そうもいかないのだよ。こっからどんだけギャグのバリエーションが増やせるかの勝負だが……。 あとね、もう1つ気がかりなのは、設定の都合上、本来ならダークな世界観も設定されているはずの媒体でのギャグなのでなんか綱渡りの感覚があるのよ。たとえばさ、今回村の婆さんたちと仲良くなったわけじゃないですか。この婆さんたちは相手が魔王の側近だとか、愛娘だとかいうことを知らずに接してるわけでしょ? なんかの拍子に「こいつ、あの大量虐殺をやらかした魔王の娘だぞ」ってバレたら、一気にヘイトが向いて殺されかねないわけですよ。そういう側面は一切見ないのだよね。……いや、そういうネタだから気にしてもしょうがないんだけど。なーんか引っかかっちゃうのよな。 ……最近は太田雅彦もクソアニメ請負人みたいなニュアンスが出てき始めたの勘弁して欲しい。あとオープニング歌唱のキャリさんも……頑張って……。 ○「貴族転生 〜恵まれた生まれから最強の力を得る〜」 3 もう、意外性もなんも無いじゃん。恵まれてんのかよ。単なるマウントプレイやんけ。 全然覚えてなかったのだが、どうやら今作の作者というのは名誉なろう作家であるらしい。Wikiを見に行って初めて認識したのだが、なんとアニメ化された作品が今作で3本目!! もう、どんだけ私がこき下ろしたところで大勝利で大人気の大作家である。当然のように過去のアニメ化作品について何一つ覚えちゃいないが履歴を確認してもやしダンジョンの話だけなんとなく思い出した(2作目は途中で視聴を切ってるからもう知らん)。今回も見事に期待を裏切らないぐだぐだなスタートっぷり。新番チェック時点での評点が絶対に4以上にならない作家って、ほんとすげぇと思うよ。 今作の場合、まず映像はギリ。最初は「あれ、案外悪くないか?」と思いながら観ていたのだが、途中からちょっとずつシオシオになっていき、魔剣レヴィアタンとの契約シーンとか、その後の悪徳領主の首ちょんぱシーンとか、もっと迫力のある描写にしてやれよ、っていう大事なシーンがスカスカ。最近は諸々の技術の発達のおかげか背景だけやたら描き込みが多い作品が増えたので雰囲気で誤魔化されがちだが、人間が多く出てくるシーンなんかでは限界が見えやすい。いや、頑張ってる方なのかもしれんが、積極的な評価は難しい。 ただ、今作に関しては映像部分の良し悪しはおまけみたいなもんで、やはり筋立てそのものがどうにも受け入れられない。最初に突っ込んだ部分だが、ハナから恵まれてるやつなのかよ、っていうのが意味わからんよね。転生ものについてあまり理解を示すつもりもないが、最低限「転生前と後」の差があるからこその設定なのに、今作は転生前についてまだ何も明かされていない。どうやらいわゆる現代人の転生ではないらしい(転生直後にステータスオープンされてもなんの違和感もなかったのだから、転生前もステータスオープンできる人物だったはずだ)。なんで転生させたん? そして「恵まれた生まれ」である貴族の表現がTwitterで政治談義してる引きこもりみたいでなんとも虚しい。炊き出しに出向いて「中抜きだー!」って喚いて武力行使。ほんとにそういうヒーロー像を夢見た人間しか納得できない描写だろうよ。まぁ、やってることは日本古来の水戸黄門フォーマットだと言われればそれまでかもしれないけどさ。それを6歳児にやらせる意味が分からんのよね。なんで転生する必要があったん?(2回目) まぁ、多分なろうの最初の契約書とかに「主人公は転生させるものとする」とか書かれてるんでしょうね。もう、しょうがないのよ、これは。 ○「死亡遊戯で飯を食う。」 6 まるで1本の劇場作品を観たかのよう。今期2本目の1時間スペシャル作品だったが、これは確かに1時間必要なお話。 最近は忘れがちな設定だが、私は基本的にデスゲームが好き。多分その興りは「バトルロワイヤル」なのだろうが、その前の「カイジ」とかにも影響は受けているかもしれない。何かしらのゲームに命をかけて謀略をめぐらせながらギリギリの生存競争を演じるキャラクターたちを見るのは大好きだ。ただ、最近そんな設定が下火だったのは、どうしても形ばかりで適当なデスゲームばかりが増えてしまったため。最近はそうでもないかもしれないが、一時漫画業界にデスゲームバブルみたいな時期があり、猫もしゃくしもデスゲーム。ほんとにえーかげんな生き残り競争があまりに多くなりすぎて、「しばらくはいいよォ」と食傷気味だったわけだ。 今作は22年からスタートしたラノベが原作だそうで、そうしたデスゲームバブルを経験した後の時代の作品らしい。当然私は原作には触れたことがないし、この後どういう展開になるのかなんてさっぱり分からないが、少なくとも単発のアニメとしては各所に評価できるポイントが散りばめられた良い1話目だったんじゃなかろうか。 まず開始一発目の画面からして印象的な画面構成。今回は「やたらゴシックなお城からの脱出」というテーマなので背景美術とキャラの融合がカギとなるが、キャラ絵がだいぶ極まったデザインになっており、1つ1つのシーンが本当に一幅の絵のようである。監督の名前、どっかで見たことがあると思ったら、なんとあの「義妹生活」の監督じゃないですか。そりゃ納得です。今作は流石に「義妹生活」ほど1人のキャラクターの心情の機微を追う展開にはなりそうもないが、しっかりと画に意味を持たせた演出技巧が光るのは明確に良いポイントだ。制作はDEENなのだが、動画の枚数を減らしてでもガツンと止め絵のインパクトで勝負しにいく路線であればちゃんと実力を発揮できるようだ。なんか、そういう観念系のアドベンチャーゲームの画面を見ているみたい。 「デスゲームとしてのクオリティはどうか」と問われると、そこはまだ保留かな。正直、カイジみたいなほんとに心理戦の極限まで戦えるようなゲーム設計ってのは簡単にできるもんじゃない。込み入ったキャラ間の関係性をみっちりと描く「バトロワ」の緊張感もずっと持続するものではない。どこかで「えーかげんな」設定ってのは出てきてしまうもので、今回でいえば最初にコクトーが殺された時のトラップは「どっから何が飛んできてん? 避けようないやんけ」ってんでちょっとがっかりはしたのだが、デスゲームってのは狡知と理不尽のバランス感が大事ですので。今回ユーキ(幽鬼)が生き残れたのだって結果だけ見れば単なるラッキーなのだから理屈も何もないのだが、途中の分割ノコギリルームの演出とか、「エグさ」優先で描かれた場面を見れば今作はどっちかというと「狡知」よりも「理不尽」に寄せた作劇。いっそのことゴリゴリに無慈悲な方向に舵を取ってくれた方が噛み合いは良さそうだ。ラストのユーキの判断も含めて、今後とも胸糞悪いドラマに期待したい。 ○「綺麗にしてもらえますか。」 6 このアニメを観て、最初に抱く感想はみんな一緒ですよね。そう、「鈴代紗弓フィーバーがとどまるところしらねぇな」。キャラのレンジも順調に広がってるよね。 ちょっと悩んだが、周りにある他作品との雰囲気の差別化が図れていることに期待も込めてちょい加点。個人的にはこの雰囲気の果てにたどり着いたエンディングが清浦夏実だったのがとても評価が高い。ジャンルに名前をつけるのが難しいが「お仕事日常もの」とでもいうべきカテゴリだろうか。ただゆったりとした空気の中で街の日常が通り過ぎていく様子を描いており、古き良き日本の人情物語を予感させる。まぁ、主人公がおっぱいばっつんなおねーちゃんなのは逆に勿体無い感はあるのだが、その辺は「原作がはっとりみつるならしょうがないか」くらいの印象。振り返ればはっとりみつるって「ウミショー」「さんかれあ」に続いてこれで3作目のアニメ化なのか。地味だけど結構なヒットメーカーだよな。 原作についてはさっぱり知らなかったが、掲載誌は「ヤングガンガン」。すでに連載は終了してコミックが全11巻で完結しているとのことで、アニメ1クールでどうこうなるものではないだろうが、何かしらの着地点を見出すことはできそうなので先行きの不安は少ない。その上ではっとりみつるのストーリーテリングはそれなりに信用してもいる。まぁ、「さんかれあ」の場合はどっちかというと畠山守という稀代の映像作家に巡り会えた衝撃の方がデカかった気はするが。とにかく、大崩れはしないんじゃないかというイメージはある。 あとはもう、「クリーニング店」というテーマ選びがどの程度刺激につながるかですよね。正直、1話目時点ではそこはちょい不安要素ではあるんですよ。だって我々素人はクリーニング店の特殊技術についてなんて何も知らんからね。そして、それをいかにアニメで表現しようとも、結局は「ほら、汚れが落ちました」だけじゃ画面へのインパクトは足りない。そう考えるとこの業種自体が持つ「絵的な」旨みというのはかなり薄いとは思う。ただ、ドラマ作りという点で見れば、我々が「そういやクリーニング店の日常なんて何も知らんし、どういう人たちが何を持って訪れるかもあんまり気にしたことなかったよな」ってのは「日常風景の盲点」みたいなところがあり、ここからうまいこと膨らませてちょっとした刺激を含んだヒューマンドラマに繋げられそうな期待はある。 今期はこういう「今まで触れてこなかった文化」への接触を促すアニメが多く出てきてるのは興味深い。アニメ業界、責任を持って「埋もれた原作探し」をしてくれてるんでしょうかね。 ○「地獄先生ぬ〜べ〜(第2クール)」 ー 1クール休んで、すぐに再開された第2期目。これくらいの休憩なら前の話も忘れないので分割2クールでもセーフだが……まぁ、この作品の場合は「前に何してたか」はあんまり関係ないのよね。古い作品のくせして、昨今放送しているリバイバル作品の中ではいうほど古典でもないというのが現代アニメ業界の歪みを体現しているかのようである。 1期目がどうにもピンとこなかったシリーズなので、再開したところであまり心躍るものではない。スタジオKAIによる映像が、変なところでシャープな線になるのがあんまり作品の雰囲気とマッチしていない部分もあるし、根本的にどこかデザインが歪んでいるように見えることも多々ある。再開したこの「1話目(14話目)」については、よりによって「大人になったif郷子たち」というモチーフだったもんで、いつも以上にどういう線を拾えば正しいデザインなのかが分からずにふわふわした印象になってしまっている。いや、でも多分この線で描くなら小学生郷子よりもくたびれOL郷子の方がしっくり来る気はするけど。 エピソードとしてのボリュームは今回くらいのお話だとちょうどいい。興味深いもので、原作連載時には毎回同じページ数で展開されたであろうエピソードの数々も、アニメにして30分の放送枠にあてはめると間延びしてしまったり、詰め込み過ぎだったりと密度が異なるもの。今回のお話は「パラレルワールドに飛ばされる」という突飛な設定にもかかわらず、肝心の妖怪退治はあっさりしたものだからうまいことバランスは取れている。また、別世界に飛んだ郷子からこれまでのぬ〜べ〜の活躍を回想してもらうことでやんわりと1期の復習になっているというのも構成上は悪くないチョイス。こういう細やかな心遣いが行き届けば、全体的なシリーズのクオリティもちょっとは押し上げられるのかも。 メインシナリオはこの2クール目で全部やっちゃうんでしょうか。どうまとめ上げるかは気になるところですな。
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Thraxi
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声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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