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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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「わんだふるぷりきゅあ!」 6→8

 まとまんねぇけどよ……俺が言えるのはただ1つ。今作が、我がプリキュア史を塗り替えたってことさ。様々な宗派があるので議論百出ではあろうが、私の中でのナンバーワンプリキュアはわんぷりです。異論は認めます。

 実際、点数だけで見てももう1点あげるかどうか迷ったくらいだが、過去にプリキュアの最高点はゴープリとトロプリの7点なので、その時点でナンバーワンは確定。こんだけ毎週心揺さぶられたのだからもっと点を上げてもいい気もしたのだが、こればかりは1年というシーズンを走り切らなければいけないプリキュアの宿命みたいな部分があり、どうしたって作画の平均クオリティはやや下がる。本当に好きな作品だが、アニメとしての総体を考えた時、プリキュアはこの辺りが上限だという気がしている。

 では、そんな「一番上」をとった要因はなんであるかというと、そりゃまぁ「ペット」である。何度も何度も書いているが、私は基本的に動物が好きなのだ。大好きなのだ。ほんとだったら日がな一日犬猫と戯れていたいのだ。それが叶わないから現状はYouTubeの適当に流れてくる猫動画で紛らせているのだ。そんな人間は実際の猫でも心をギュッと掴まれるが、「愛玩動物」にフィーチャーしたアニメでも当然ギュッとなる。業界全体がこのわんぷりのためのレールを敷いていた印象すらあり、少し前の「カワイスギクライシス」でホップ、昨年同時に放送してたタイミングもあった「ドッグシグナル」でステップ。そしてこのわんぷりのエンディングでジャンプすることになった。小動物たちは可愛い。この原初的な情動を誰も止めることなどできないのである。

 もちろん、2次元の「仮想動物」を可愛いと思えるためにはしっかりとした下地が必要であり、わんぷりの場合はそこに「プリキュア」という素材がうまいことマッチした。可愛い動物に可愛い女の子が組み合わさり、可愛く世界を守ってくれる作品。そんなファンタジーに憧れてしまうのは致し方ない。常に「関係性」の話に絞りこむのも熟達したプリキュアならではの手練手管で、本作は特に「追加キュア無し」という久しぶりの英断からのがっつり4人体制(時々大福ニキ)。たっぷり濃密なドラマを1年かけてじっくりと堪能することができたのは大きな勝因だろう。

 議論の余地があるとすれば、やはり「非暴力プリキュア」という強固な路線。「プリキュアは女の子が戦うためのブランドじゃないのか。戦わずに博愛を説くだけの存在の何がプリキュアだ」という過激派も存在している可能性はあるし、実際、「バトル」という要素が大きく欠けた今作を評価しない視点も理解はできる。ただ、別に「プリキュアだからバトルしなければならない」という決まりはどこにも存在しないはずだ。プリキュアが生まれた本来のコンセプトは「既存のアニメに女の子の肉弾戦を扱ったものが存在しなかったので、女の子だって戦いたいだろう」というものだったはず。つまり、時代の流れとともにプリキュアが目指す「改革」の志だって変わって然るべきだ。あえて書くなら、「戦うことがプリキュア」なのではなく、「常に世界を変え続けるからプリキュア」なのである。そういう意味では、このわんぷりが成し遂げた「新しいプリキュア像の構築」というのは、(どれだけ続くかは分からないが)今後のプリキュア像を考えるにあたり、大きなターニングポイントになるのではなかろうか。

 もちろん、そこにはかつての「あまり戦わないプリキュア」を目指したプリアラの実績もあっただろうし、もしわんぷりになんらかのネガティブなフィードバックがあったなら、何年後かにまた新たな「戦わないプリキュア」が生まれることになるはず。そうして、歴史は積み重なっていくのである。

 とまぁ、真面目に話しては見たものの、毎週ただただ4人の愛くるしさに溺れていただけ、ということも否定はしませんよ。私は割と強固に猫好きなのでどうしても猫組に肩入れしてしまうが、過剰なまでの猫屋敷さんちのキャラ立ちは(中の人の要素をさっ引いたとしても)毎週の特大刺激になっていた。そして、そんな猫組のアクの強さにも負けない、「人と動物の手を繋ぐ」存在であるいろは、そして主人公犬キュアのこむぎの頑強さ。始まった時にはどうなるものかとヒヤヒヤしていた「バカ犬センター」というとんでもない設定が、こんなにも綺麗に主題を体現することにつながろうとは。女児先輩たちにぜひ見てもらいたい作品として、今後も情操教育に活用していただければと思う。

 それにしても……ほんとに終わるのかぁ……1年続くアニメが大好きだと、ほんとにロスのダメージがでかい……しかも今シーズンはなんか知らんけど戦隊の最終回もかなり近いとこでくるからブンブンジャーロスも来るのよねぇ……東映さんにはいいように情緒をころがされておりますが、何卒、次のプリキュアも良き作品になりますように。

 (これを書いてる時点で、次の戦隊の敵幹部にうえしゃまが参戦するとの報が飛び込んできて再び情緒がちょっと変)

 
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「オーイ!とんぼ(第2期)」 ―→6

 最終感想が終わったと書きましたが、まだ終わってませんでした。年始一発目が最終回だったわ。これで今期の感想は39本が正しい数となります。いやでも、誤解するやん。前回のお話で綺麗に大会が終わって、そこで最終回かと思ったら「年始に26話があります!」いうて、まさかその総集編で幕引きとは思いませんやん。変な構成。

 ま、最後になんで総集編を入れたのかはよく分からんが……いいスポ根でしたね。スポ根というにはとんぼがずっと楽しそうだし、主人公にはほとんど悲壮感はないのだけど、九州女子は関わる選手の全ての物語が切実でね。きちっと全員のゴルフのプレーにも生き様が反映されてるのでドラマに見応えがありました。ゴルフ漫画として何か目新しいことをやってるわけじゃないんだけど、スポーツに人生を賭ける者たちの生き様を克明に描く姿勢はストレートに盛り上がるものになっていた。

 基本的には、今回の大会で一番注目すべきはひのきだったとは思うんだが、こちらの「スポーツマンシップ」をめぐるお話は割とスタンダードなものなので、御涙頂戴としてはそれなりの落としどころ。怪我に泣かされたエマの戦いも、切実さで言ったらダントツだが個人的には「スポーツと怪我」の話がどうにも苦手なので可哀想が先にたった。そんな中、やっぱ興味を惹かれたのは円の戦いだったかな。この中では一番とんぼと仲が良くて彼女のゴルフを知っているだけに、良くも悪くも影響を受けてしまった円。彼女との切磋琢磨のしのぎの削りあい、今後のとんぼの人生に良い影響を与えてくれるといいなぁ。

 そんで個人的に無視できない要素は、この3人のライバルたちのキャスト陣ですね。キタエリ、麻里奈、そして石川由依。やたらと切実さがみなぎるこの3人の共演が楽しめただけでも満足度が高い。ゴルフってスポーツは他の種目に比べて選手が「動く」時間が短く濃縮されているので、基本的にキャラクターのモノローグ劇になりがち。役者陣のお仕事を堪能しやすいってのは良いことですわ。その限られたアクション作画についても、大胆にCGを導入しつつ、非常に細かい描写までこだわり抜いてくれていた。ゴルフファンにも楽しいアニメになってたんじゃないでしょうかね。

 これ、3期はありますかねぇ。

 
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「〈物語〉シリーズ オフ&モンスターシーズン」 ―→6

 とりあえずここで今期の最終感想が一区切り。例によって放送が先延ばしになっちゃったせいで終わってない作品とか、新年も続くのかどうかよくわかってない作品なんかもあるのでもしかしたら最後じゃないかもしれないが、ひとまずまとめておこう。今期執筆された最終感想は38本。2クール前の春夏の区切りが37本だったので、春秋の大きな区切りじゃない時はこれくらいの本数が受容できるギリギリか。今期も割と切りましたからなぁ。

 とかいいつつ、最後に書いてるのが厳密には「今期終わった」作品じゃないのがちょっとしまらないが。我が家では大晦日の夜に終わっちゃったんだからしょうがない。特に感想とか書いてなかったけど、やっぱり楽しく観てしまっていたというご報告でございます。

 久しぶりに再開したシリーズ、新番チェックの時は「もはやシャフト演出も義務的にやってるだけで新奇性もないんじゃない?」とか偉そうなことを書いてはみたが、やっぱシャフト演出の唯一無二のインパクトってのは時代と共に色褪せるってもんでもないね。そりゃそうだ、周りにフォロワーがいねぇんだから陳腐になりようもないんだもんな。ここでしか見られないからこそのオリジナル演出。シャフトも最近は新房演出に頼らない作品作りが増えてきたが、水面下でしっかりと刃を研いできたいつものスタッフは、新シリーズになってもきちんと「令和の新房演出」を見せてくれたと思う。まぁ、そもそも西尾維新作品をこれ以外の方法でアニメ化する方法がまだ見つかってないって話なんだけども。ひたすらにモノローグだけでクドくクドく進行するこの「語り」を、よくもまぁ刺激の尽きないアニメーションに仕立てているものである。

 お話に関しても、こんだけしゃぶり尽くした世界でもうやることないだろ、と思ってんのに出てくるもんやね。いや、もしかしたらやってることは焼き直しとか、二番煎じとか、時間稼ぎとか、そういうタイプのものなのかもしれんけど、西尾維新の凄まじいところは、冷静に考えると凡庸なストーリーかもしれないものを、徹底的に虚飾を施して「らしいもの」に仕立ててしまうこと。もはやファンはこの「口上」が見たくて(聞きたくて)付き合ってるんだろうな。たとえば「増える撫子」とかさ、普通に考えたら「コミックのおまけ漫画」くらいの筋立てやん。積み上げた歴史があればこそ、これが立派にアニメ数話分のエピソードになっちゃう。今更「忍がなんであんなふうになっちゃったのか」なんて思い出話を語られたところで、「どう見ても後付けやんけ、適当なこと言うな」と思ってるのにいつの間にやら「こんな出来事があったからこその歴史だったんやなぁ」と訳の分からない納得感に丸め込まれているし。総じて、「俺らチョロいよな」という結論でフィニッシュ。

 いやぁ、でもやっぱ暦ヒロインズがこの時代にも変わらず(というにはだいぶ変わってるけど)見られるというのはそれだけで嬉しいや。

 追伸・日笠と日傘はどっちが先なんですか?

 

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「鴨乃橋ロンの禁断推理 2nd Season」 ―→5

 Season2とはいうものの、何も終わってないし「長い作品の間の一部分」でしかないのであんまり現時点で残せるコメントもない。「モリアーティってキャラは人気ありすぎだろ」くらい。

 M家との決着はまだまだ先の話だろうが、一応ロンの出自が完全に明かされたので、そこが今回の大きな進展ではある。ロンの謎の「殺人犯殺しちゃう衝動」とか、いうたら今作で一番ファンタジックな部分への言及だったので大筋では「どないやねん」ではあるのだが、2期目ということでいくらかバックグラウンドの下積みもある状態なのでそこまで支離滅裂なものにも感じない。「そういう世界観」における探偵業だと飲み込めば、変な犯罪一家も、あとこの手の作品でお馴染みの変な怪盗なんかも受け入れてしまうことはできるだろう。まぁ、「こんだけヘンテコな世界のくせして、ミステリ部分の推理は普通にやるんだよな……」というのがちょっと違和感はあるのだが。まぁ、そこをぶらしたら依って立つところがなくなっちゃうからね。事件の全体像が派手なくせに、限定のロジックとかがゲキ渋だったりするのは、むしろ好感がもてちゃう部分でもあるしな。

 唯一許せないことがあるとしたら、被害者役の上田麗奈が1話で死んだことくらいですかね。そこは犯人側に回してくれよ。……あの事件も犯人の登場直後にキャラとキャストで「こいつ犯人じゃね?」ってなりましたね。だいたいそんなもんです。

 
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「神之塔-Tower of God- 王子の帰還/工房戦」 ―→5

 2クールの前半と後半でサブタイが変わってます。厳密には分けなきゃいけなかったのかもしれないが、流石に意味がないので一括にさせてもらいまっせ。以前「オーフェン」もそうしたし、今期の「青の祓魔師」も同じ処理となります。

 だいぶ長い作品になったが、正直に白状すると全然真面目に観てません。そもそも1期が4年以上も前でディティールをさっぱり覚えてなくて、「確かラヘルが最高のクソ女で……」という記憶だけを頼りに視聴を開始したものの、出だしはほぼ新キャラで固められ、全然関係ない「塔を登ってるんだか登ってないんだかよく分からん話」になった。「これならかえって見やすいんじゃね?」と一瞬期待したが当然そんなわけはなく、塔のディティールが分かんなかったらバトル自体も微妙な評価になるし、中盤あたりから続々ヨルのかつての関係者も復帰。クンさんが頑張ってる様子を見ながら「そうそう、こんな人がいてなぁ……」と必死に記憶を辿る始末。最終的にヨルさんの思い出とビオレさんが無事に繋がり、1期2期をまとめてある程度大きな話へとまとまっていく。この全体像を、ぼやけた記憶で追いかけるのは無理だったし、フェアな態度でもないので途中から半ば諦めていた。

 まぁ、そんな状態だったら大人しく視聴を切ればよかったじゃん、と思われるかもしれないが、なんだろうね、そうはしたくないという気持ちがずっと残ってたんだよね。「ここまで見たんだから」っていう損切り下手な性格が出ただけかもしれないが、「人間関係ふわっと状態でもなんとなくで見てられる」程度の超能力バトルものにはなってたんだよね。ちゃんと昔のお仲間がちょこちょこ集まってくる展開はワクワクしちゃったし。キャラの数があまりに多すぎるせいで、もはやディティールにこだわる意味も感じられなかったし、その場その場の雰囲気だけで意味の分からん世界を楽しむだけにしといた。ワニが頑張ってるとそれだけで可愛い。

 なんとも矛盾した感情なんだが、正直言ってあんまり3期はきてほしくないんだよな。これ以上同じ見方をし続けるのはどう考えてもいびつな状態だし……。いや、でもやっぱラヘルのいく末は見届けたいけどな……どうなるかな……。

 
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「七つの大罪 黙示録の四騎士(第2期)」 ―→5

 あめましておめでとうございます。ですが去年の残務処理が残っているのでいつも通りに粛々と更新は続きます。

 今期は1クールなのね。まー、結局は元のシリーズ同様に息の長い作品になりそうだし、細切れでもいいからのんびり安定した制作体制を維持できればいいんじゃないでしょうか。1期と比べれば当然「世界のありよう」がどんどん明かされていくことになった2期目。ぶっちゃけ、主人公・パーシヴァルの秘密がちょっとずつ明かされるにつれ、「結局血筋の物語じゃん」みたいな話にはなってしまうのだが、今作においては元々「七つの大罪」という絶対存在がいてからの「2世」作品だし、存在自体に「四騎士」の名を冠されている時点でそりゃよっぽどな生まれ育ちじゃなきゃいけないわけで。そこに相応の理由づけはできてるんだよね。

 あとは元作品とのリンクをどの程度繋いで「2世」っぽさを出すかのバランスの勝負で、今期はメリオダス(とエリザベス)、それにゼルドリスくらいが堂々登場してそれなりに(制限ありで)お仕事をしてくれた程度なので、「1世」キャラにはまだまだストックがある状態。その段階でだいぶお話は進んでる気がするので、あんまり1世キャラに依存しすぎないストーリーテリングができてるってことなのよね。おかげで元シリーズにあんまり思い入れがない人間でもそんなに不自由なく観られてるのはありがたいです。

 1世のアニメでは大きな問題として立ちはだかた作画面も今作はまだ大きな問題を起こしていない。そう、これを維持するためにも細かい放送時期の刻み方が重要なのかもしれんね。まぁ、あんまり気が長いとやっぱり忘れちゃうリスクはあるんだけど……。程よいところで、またお願いしますね。

 
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「星降る王国のニナ」 5→4

 少女漫画やねぇ。模範的な「おもしれー女」ストーリーであり、イケメンたちの間で揺れ動くおもしれー姫の苦悩と躍動を描く、シンデレラストーリーの現代版アップデート。相変わらず少女漫画的な作品は普段触れることがないので色々と新しい刺激がもらえますね。

 まず先に減点理由を処理しておくと、シナリオは決して退屈しなかったし、キャラの立て方も悪くなかった。ただ、致命的に……作画が……。これねぇ、キャラデザが立ってるが故に難しくなっちゃってるんだよねぇ。一番わかりやすいのが主人公のニナで、彼女の最大の特徴は宝石のように美しい瞳。彼女を描写するにあたり、目の輝きを描くことをサボるわけにはいかない。多分その辺の意識は終始一貫してたはずなんだけど……リソース量が追いつかず、「なんか特徴的なものを描写しなきゃ」という意識だけが残っていると、バランスが大きく崩れてグロテスクな画面になってしまうという。元々「少女漫画的デザイン」って非常に危ういもので、人体としてぶっ壊れてるからちょっとのバランスで大きく崩れて「かわいい」の真逆に振れてしまう。今作はとかくその迷走っぷりばかりが目立ち、画面のクオリティが必要以上にネガティブな印象を与えてしまった。そこは本当に勿体無い。

 というわけでどうしてもマイナスは避けられない結果になったが、筋立て自体は色々と興味を引く部分も多く、決して悪いもんじゃない。特に少女漫画的なお約束である「いろんなイケメンに惚れられて引っ張りだこ!」という展開を、今作ではアズール・セトの2人の王子に絞り込んで構成しているのだが、この2人が「本命と当て馬」のはずなのにゴリゴリにマジ。アズールはニナの運命を変えた張本人だし、ニナも最終的にアズールのことを(あと国のことを)考えて行動しているので「本命」であることは揺るがないのだが、それにしたってセトとの関係性が深い。中盤の展開だけ見てたらどう考えてもセトが本命である。ニナの性格のせいもあるが、このウェイトで2人の男をコロコロ転がしていては、もはや最終的に「2国の王子を同時に飼い慣らして国を超えた絶対王政を敷く」くらいやらないとけじめがつかないくらいにファムファタール。思い切った設定なので、「これ、どうやって決着つけるつもりなんだ……」というのはとても気になる。

 もし続きがあるなら、もっとがっつり作画スタミナのあるスタッフを集めてくださいな。

 
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「魔王2099」 6→6

 分かっちゃいたけど当然未完。しょうがないとは思いつつ、マグロの討伐も無いのはちょっと意外だった。あいつ、今後のストーリーにも関わる重要人物だったのね。まぁ、2期の報が無い限りは「今後」も知りようがないが……。

 というわけでアニメはおしまい。多分この後ゴタゴタしまくるんだろうけど、一応は秋葉原の騒動にもケジメはつけたのでOKという扱いだろうか。最後に改めて首を傾げたんだが、結局配信者としてのベルトールって世間一般からはどう受け止められてるんだろうね? 「魔王キャラ」なのか「ほんとの魔王」なのか。いや、普通に考えたら絶対前者なんだろうけど、今回の騒動はめちゃめちゃ目立つとこで戦ってたし、女神と魔王のどっかんバトルが秋葉原の住民から全く見られてないってことはない気がするんだよ。そろそろベルトールが「魔王かどうかは分からんが、実力もコネもある割とヤバいやつ」ということは世間に知られそうなもんだけどね。まぁ、魔王様は露出することも全然嫌がってないし、たとえ敵対勢力が増えようと、500年前みたいに世間一般に「魔王」と思われた方が色々とやりやすそうではあるけど。最終的に人望(登録者数)が回復して強大な力を手に入れたらまたグラムとは敵対するんかな。もう、その関係性には戻れない気がするけどな。

 などと先の展開も気になるということで、ストーリーテリングは良き作品だったと思っている。「魔王」という手垢まみれで表面が見えなくなっちゃってるような題材でも、一応独自路線で切り崩して新たな物語に構築しなおしてるし、自分流のファンタジー世界を作っているおかげで細かい疑問点とか違和感には目をつぶれるというのはなろう世界とははっきり差別化できる部分。マキナや高橋といったヒロイン勢も魅力があるし、可能であれば続編が見たい作品だ。

 ただ、その場合には作画部分でもう一声かなぁ。いや、今作も頑張ってたとは思うし、大きな不満があるわけじゃないのだが……やっぱり一昔前の品質だなぁ、というのはちょっと口惜しかった部分なので……ひじきのおっぱいとか、次に会うときはもっと自然な形で会えるといいですね。

 
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「ささやくように恋を唄う」 6→4

 「ようやく終わりましたね」のご報告まで。残念ながら、もうこの状態になっちゃったらまともに1本のアニメシリーズとして評価することは出来ないのよ。

 知らない人・忘れてる人のために確認しておくと、本作は24年春クールの新作アニメだった。しかし絵に描いたような万策により放送期間中に総集編を2回挟み、結局完結しないまま宙ぶらりん。半年の沈黙を破り、この度残った2話をなんとか放送したという状況である。どうやら制作スタジオは相当あかん状態らしく、親会社の横浜アニメーションラボの名義でなんとかゴールインさせたが、共同制作にクレジットされた分家筋のスタジオであるクラウドハーツはホームページなども削除されて夜逃げしたみたいな状態になっていると一時色々な噂が立った。実際、今回放送された11,12話もクレジットにクラウドハーツの名は無く、横ラボの単独名義となっている(ちなみに監督のクレジットはない)。別にアニメ業界の裏方のゴタゴタに興味はないが、それによってせっかくの作品が犠牲になってしまったというのは由々しき事態である。途中までは楽しく見られていただけに、余計に。

 「なんだかんだで最後まで放送されたんだからちゃんと評価したれよ」という意見もあるかもしれないが、残念ながら人間の感情なんてもんはそこまで長いこと維持することは出来ない。ことに日々狂ったような数のアニメを視聴し続けている私の場合は。放送当時に受けたあれやこれやの印象も、今となっては記憶の彼方(Fade from Memory)。百合に対して抱えた情動も、ドロドロの人間関係に受けた衝撃も、思い出そうとしたところで半年の時間の壁は厚すぎる。もはや他の作品と同様にシナリオラインを追うことは出来ないのだ。あとはまぁ、こんだけ間が空いての放送だったくせして、ラスト2話も別にそこまでハイクオリティってわけでもなかったってのがね。やるなら禊のつもりで全力でやってくれよ。

 というわけで、作者さんには非常に申し訳ないが、およそ「不戦敗」みたいな処理で埋葬させていただく。これでどんだけ作画状態が悪かったとしても、シーズン中にちゃんとゴールインしてくれてたら序盤の印象だけでプラスを引っ張ることは出来たと思うだけに残念である。今作で初ヒロインをゲットした中の人・嶋野花さんもかわいそう。でもほら、同時にアニマルタウンのカニの人として活躍してるから今後に期待しよう。

 
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