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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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「ガンダムビルドダイバーズ Re:RISE 2nd Season」 5→5

 人類、石田彰を総がかりで叩きがち。今作がコロナのために変なタイミングで最終回を迎えたため、こっちでもボコボコにされてるし、同時にSAOでもボコられてるっていう。まぁ、でも俺も自分の生活で身の回りに石田彰が出てきたら全力で倒しにいこうとは思うかな……(終盤まで放っておくと絶対ろくなことにならないだろ?)。

 さておき、巡り巡ってこの時期まで伸びてしまったおかげでどこをどう評していいものかと悩んでしまうわけだが、終わってみれば案外悪くなかったのかな、という気もしている。「ビルドダイバーズ」自体が「ビルドファイターズ」と比較して今ひとつという評価が先にあり、さらにそれを下敷きにしたリライズは1期目が「ゲームだって言ってるけどゲームじゃないじゃん! そんなのわかりきってんじゃん!」と妙なところでイライラさせられたのであんまり身が入らなかったのだが、そうした紆余曲折を経て、最後の最後にはこれまでのビルドダイバーズシリーズの総決算をとんでもない規模でやろうじゃないか、ってんで、良いも悪いも飲み込んでのお祭り騒ぎを演出してくれたので細かいことはどうでもよくなった。「何故これをガンダムでやる必要があったのか」とか、「ゲーム設定でガンプラの存在意義がかなり希薄になったんじゃないか」とか、ダイバーズの根幹を危ぶむような問題についても、「まぁ、そりゃそうなんだけど、ここまではっちゃけた設定にしたら、バーチャルだとかガンダムだとかどうでもよくない?」という放り投げ方である。この思い切り方は多分正しい。というか、ここまでの破天荒なシナリオラインを想定しての1期だったのだとしたら、グッと我慢するべきは視聴者側だったかな、という気もする。

 でもまぁ、やっぱりこれって「長くやったことでの強引なサービスショットの連打」以外の何ものでもないので……ちょっと反則気味の解決策だったとは思う。作中キャラの大義名分が結局最後までどこを拠り所にしてるのかがピンと来なくて、リアルの人間とゲーム内のキャラの差別化がかなり曖昧になっていたので視線が大きく振られることになったのも大変だった。そうして「キャラだって生きてるんだから」という方向にまとめていくことが今作の狙いだったのは理解できるのだが、さらにこの世界には「ガンダムというフィクションの中のキャラ」も想定されるわけで、幾ら何でもそこまで面倒なレイヤーを重ねる必要があったのか、というのは疑問が残る。「ガンプラで何か派手なことやりましょうよ」というコンセプト自体は初代のファイターズの時点でおそらく完成してしまっているので、それを奇をてらった方向で強引に突き破ろうという試みは、あまり成功したとは言えないんじゃなかろうか。

 まぁ、結果がどうあれ今作のおかげでガンプラの売り上げが伸びればいいわけだが……多分、伸びてはいないんじゃないかなぁ……。

 

 

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「文豪とアルケミスト〜審判ノ歯車〜」 5→5

 こんなタイミングで終了する作品があったっていいじゃないか。コロナ遅延の影響で多くの作品が1期分ずらして再放送していた中、遅延は素直に遅延と受け止め、伸びた分だけ放送期間を延長した潔い作品。おかげでなんとも中途半端な時期に放送が終わったわけだが、残りの期間、この枠はどんな風に使われるんでしょうね。

 終わってみると意外に真っ当な面白さがある作品だった。1話目から「太宰はそんなこと言わない。言わないけど、太宰じゃないならしょうがない」というなかなか巧妙な責任逃れというか、程よい「文豪との距離の置き方」ができていた作品で、「そんなこと言わない問題」について、それぞれが作家でありながら作家でなく、外部からその作家の生涯を俯瞰できる概念存在であるっていうのは結構便利な設定になっていた。その作家の作品全てを無理なく扱うことができるし、時代の近い作家どうしが、まるで後世の研究者のように各々の作品批評なんかをぶつけ合う姿を自然に見守ることも可能。単なるお飾りではなく、最低限の作品評と文学的価値を解説しながら展開するおかげで、見ているだけでなんだかこの当時の文学作品が近い存在であるかのようにも思えてくる。きちんとテーマに寄り添って作品作りしてくれるなら、いわゆる乙女ゲー設定だからと言って忌避する理由にもならないかもな、というのを再確認させてくれる作品だった。

 「そんなこと言わない問題」は単にこちら側の印象の良し悪しに影響する部分かと思っていたのだが、本作ではなんとこれがクライマックスのシナリオラインにダイレクトに関わる要素になっており、「芥川はそんなこと言わない! まぁね、芥川じゃねぇからな!」というどんでん返しの役割を果たしているという。その上で芥川龍之介という作家の二面性と苦悩をうまいことヒーローものの文脈や異能バトルの構造に組み入れ、今作ならではのドラマ性を生み出している。これなら1シーズンのアニメとしても文句なしで及第点だ。惜しむらくは、中盤では結局いつものように「大量のキャラがわちゃわちゃして一見さんお断り」みたいな展開になってしまったのでついていけない部分が出てしまったことだが、その最中にもきちんとクライマックスへの伏線がちょいちょい張られているわけで、決して不必要だったというわけでもない。こればかりはソシャゲアニメの宿命とも言える構造だったので、多少は酌量の余地もあるだろう。

 まぁ、結局純正の文学ファンにどのように映るかは分からないのだが、あんまり知らない身からして「啄木はそんなこと言わない!」よりも飲み込みやすかったので、案外これくらいのハードルでひょいと乗り越えられるくらいの「入りやすい文学の入り口」があっても良いのかもしれない。いや、こっから純文学にハマる若者がいるかどうかは知らんが。

 

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「アルゴナビス from BanG Dream!」 5→5

 今期はこれにて全番組終了かぁ。さすがに参考記録にはなるが、今期の番組感想は24本。通常の2/3〜1/2ってところ。ま、しょうがないね。というか、むしろこれくらいの数の方が正常だね。

 さておき、なんか半端な終わり方やなぁ、とは思うが、まぁ面白かった作品。どっちかっていうと、interestingの意味で。こういう触れ方の作品ってのも珍しいから新鮮だなぁ。

 どこが興味深いかというと、今作はタイトルの通りにバンドリ「からの」作品なわけだが、数年前からスタートしたバンドリプロジェクトのノウハウを蓄積させた上で、それに「女性向け」というラベルづけしてお送りする際に、一体どんな変質が起こるのかという部分である。いろんな作品で「男性向けと女性向けの違い」ってのは比較するんだけど、こうしてはっきりと比較対象があるジャンルで「男性向けの方はおっそろしく理解した状態でその女性向け変種を観る」という経験は初めてなので、いろんな部分な差分がはっきり見えて面白いのである。

 分かりやすいのは、毎度女性向け作品の時に言ってる「男キャラだと、キャラ付けの大前提としてどんだけ稼げるかってのがあるよなぁ」と言う部分。端的に「バンドリなら女子高生だけど、こっちは大学生」っていう違いがあり、さらにいろんなバンドが「メジャーデビューしてでっかく稼ぐぞ」という話もしている。実際に銭勘定が発生しているわけではないのであくまで設定上の話ではあるのだが、こちらの世界では、確実に「バンドをやって金を稼ぐ」ところまでが視野に含まれているし、そのためのライブ開催の時なんかの経済的な部分も常識的な範囲で描写されている。翻って、これがバンドリ世界線になると、途端に経済的な話はほぼゼロになる。確かにバイトしてるキャラはたくさんいるし、イベントが発生した時に「お金ないなぁ」とかいう場合はあるが、基本的に何かする時に経済的な問題というのは考慮されない(弦巻こころとかいうバグが発生する)。

 また、そうして男性バンドが上を目指す時に、お話の起伏を作るための「障害」はガンガン外から降ってくる。一応「メジャーからボーカルだけ引き抜かれようとする」は友希那さんも経験したハードルであったが、その他、「フェスに出ようとしたら大人の事情で出られなくなる」みたいな面倒ごとが降ってくるし、安心と信頼のトラックパイセンが「任せてニキー」とばかりにスクーターを轢き殺していった時にはちょっと笑ってしまった。そうして、外的な要因に試練を盛り込んで、打破していく物語が、シンプルなシナリオラインになる。対して、バンドリ世界線ではこうした「外的なトラブル」がほとんど存在しない。バンドストーリーでは、ひたすら各々の内面を掘り下げ、メンバー間の感情や、他バンドとの関係性で物語が進行していく。これも、おそらく男女キャラに対する「見たいもの」の差が現れている部分だろう。

 そうして、様々な部分が「男っぽく」リデザインされている中でも、「バンドリから得られたノウハウ」が根底に流れているのだ、という認識は相変わらずあり、リアルバンドとの絡め方、曲とシナリオのリンクのさせ方なんかは、まさに我々が熱狂したバンドリ世界線の使い方そのものだ。そのために、「これ、きっとリアルバンドを追いかけていたらもっともっと面白く見られるようになるのだろうなぁ」というイメージが湧き、なんとなく背景世界が見えた気になるのが面白い。まぁ、現時点でこちらはまだ始まったばかりで、バンドリで言えばアニメの1期、つまり「頭きらきら星かよ」の時代ということになる(他のバンドの存在がまだ希薄なので、とにかくメインチームの掘り下げに終始するのも同様の傾向であろう)。ここから、バンドの数だけ世界が拡散し、無限の人間関係が広がりを見せることになるならば、2倍3倍の破壊力を有するコンテンツになることも夢ではないわけだ。まぁ、もちろん私は特に追いかけることはないが、そうなって「バンドリ」界隈が賑わってくれるならば、それはそれで喜ばしいことである(どっぷり沈んだ沼の底から目線)。

 それにしても、性別入れ替えた状態だと友希那さんって単なる頭おかしい奴だよなぁ、ということがよくわかるお話であったな……(まぁ、ジャイロアクシアのボーカルは友希那さんとはまた違ったイカれ具合ではあるのだが)。あと、同じチームに男版青葉モカみたいのもいたが、女性から見たらモカちゃんはどんな風に見えているんでしょうか。まぁ、「A3」の三角星人よりかはまだまとも。

 

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「啄木鳥探偵處」 5→4

 啄木はそんなこと言わない。いや、知らんけど。そりゃこんな小説書いてるのだったら、私なんぞよりも今作の作者の方がよっぽど啄木について調べているんだろうし、「啄木はそんなこと言いそう」なのかもしれない。Wikiで軽く眺めるだけでも「彼の借金はこうした遊興に費やされ」とか書かれてるし、多分そういう人なんだろう。でも、なんか言って欲しくなかった。公式との解釈違いだ。

 結局、啄木と京助の関係性で終始物語が進んでいくわけだが、どうにもこの啄木は主人公としての魅力に欠ける。「推理力がある」というのは間違いないのだろうけど、そこにたどり着くまでの非人道的な振る舞いがひどすぎて、ちょっとやそっと格好いいところを見せたところで埋め合わせは効かないのである。自分と同じように精一杯の生活を送っている京助にあんだけ迷惑をかけてもケロッとしているような性格ってのは、どれだけ戯画的だろうと、どれだけ叙情的に描かれようと、受け入れがたい部分が大きすぎた。また、それを受ける金田一も、別に愚か者という描かれ方でもなく、「わかった上で啄木の支援をしている」というデザインになっており、「いくらなんでもそいつは甘やかしすぎてねぇかな」という気持ちが先に立つ。友情って、そういうことじゃないと思うんだけどね……。

 まぁ、こうして反感を持ってしまうのは、二人の友情の上っ面の部分だけを見てしまっているためだと思いたいのだが、やはり小説媒体と異なり、アニメの限られた時間の中で2人の複雑な思いを描き切るのは難しい。一応推理モノの体裁を取っているのでだいたいは1話で1つの謎解きをしなきゃいけないし、その謎解きも謎になってなかったりすると、非常にぼやけた印象のお話しか残らない。正直言って、あまり「30分区切りのアニメ」に向いてない作品だったんじゃなかろうか。映像部分とか、省エネ気味ながらもなんとなく雰囲気が出ている部分は嫌いではなかったのだが……。うーむ、結局、なんでこれがアニメになったんでしょうかね?

 

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「プリンセスコネクト!Re:Dive」 5→6

 「ソシャゲアニメに成功なし」。ここ最近、一体どれだけ書き続けてきたかも分からないこの文言に、ようやく正面から終止符を叩きつけることができた作品なんじゃなかろうか。しっかりと「ソシャゲが原作だなぁ」ということが分かる構成のままで勝負を挑み、初見の人間にも充分な見どころを提供してくれる作品。そういうデザインが、ようやく生まれたのかもしれない。

 ただ、1つ生まれたからって今後もザクザク後を追う作品が生まれるかと言われれば、多分それも違うと思う。何しろ、成功させるための条件はかなり厳しいからだ。1つは、当然予算である。今作の作画が今期のアニメの中でも群を抜いていたことは論を俟たないだろう。今作の映像製作はCygamesPictures。言わずと知れた、ソシャゲで稼ぎ、ソシャゲのために作られたサイゲームスの独自スタジオだ。これまでは「マナリアフレンズ」だけでその技術力の高さを見せつけたが、今回はいよいよ自社の看板作品のアニメで殴り込みをかけてきたわけだ。この手のソシャゲアニメはこの時代においても円盤商法である程度の採算が見込めるとあって(何故でしょうね?)、事前に予算をかけるリスクが低いという売りがある。ただ、それでもやっぱり慈善事業じゃないわけで、今やアニメ産業とは完全に逆転状態でケタが違うソシャゲ業界は、わざわざアニメを作ってリスクを追う必要もなかったはず。そこに、わざわざスタジオを作ってさらなる版図拡大のために乗り込んできた作品。そりゃま、気合が入らないはずもない。

 もちろん「金がある」というだけでは説明できない強みも多々ある。映像部分だけで言っても、やはり金崎さんの作劇のうまさが目を引く部分だろう。「このすば」でヒットを飛ばしたおかげでギャグメイカーとしての印象が強いクリエイターだが、このすばの場合ギャグの見せ方は翻せばメインヒロイン3人の見せ方がうまかったとも言える。とにかくキャラの扱いが巧みで、どうやったら最大限にそのキャラの魅力が映えるかを考えてくれている。アクアが救いようのないバカ可愛さを発揮したのと同様に、ペコリーヌは突き抜けた能天気さと溌剌とした強さを見せてこそ輝く。それがわかっているからこそ、彼女の戦闘シーンにあれだけのウェイトを置くことができる。コッコロ・キャルについても同様で、反則とすら言えるコッコロの献身的姿勢は、ロリキャラにあるまじき「ママみ」を発揮しているというので一時騒然となった(どこがだ)。キャルにしたって、猫耳ツンデレ少女なんて旧時代の遺物みたいな設定のくせに、そのはにかんだ様子を臆面もなく描くことで着実に視聴者の深層にまで食い込むキャラとなった。奇しくもこのすばと同じ「ヒロイントリオ」であるが、これだけメインキャラの掘り下げがうまくいっていれば、そりゃシナリオにだって見応えが出てくるというものである。

 さらに、映像部分以外で特筆すべきはやはり脚本構成ということになるだろう。今作の場合、ソシャゲアニメ最大のハードルだと(少なくとも俺には)思われる「キャラ多すぎ問題」について、削るとか、流すとかいう回避策を採っていない。なんと、真正面から「大量のキャラも出す」という選択。これまで数多の作品がそうやって散漫な内容に拡散した挙句に飛んで散ったわけだが、今作の場合、途中パートで新キャラを続々投入しても、その中心にある美食殿があまりに強固に確立していたため、「こっからゲストキャラ」というのが至極あっさりと理解できるようになっており、視点が散る心配がほとんどなかったのである。毎回ゲストになるキャラがいちいちぶっ飛んでたってのもあるしね。

 そして何と言っても、今作にしかできなかった荒技が、「主人公の完全空気化」というコペルニクス的な発想の転換であった。いや、確かにそこにいる。ユウキは間違いなく存在しているし、たまには活躍もした。初期の頃には「マジの赤ん坊じゃねぇか!」とネタ扱いもされた。しかし、次第にその存在は虚無へと消え、いてもいなくても問題ない、まさに「百合の間に入っててもいい男」になっていった。どうやらこれは「リダイブ」という設定のおかげで可能になったサムシングのようであるが(その辺わかってねぇしな)、普通に考えて、この配置はなかなか実行できるものではない。そして、空気と化したはずの主人公ではあるが、別に虚しいとか、必要ないとか、そういうネガティブな感情を与えるでもなく、「まぁ、ゲームの主人公だったらこのくらい置物になって見守ってるのがいいよね」という絶妙な「ゲーム感」を演出することも叶ったのである。やっぱり、改めてとんでもない発明だった気がしますね。

 まぁ、そう考えるとやっぱり「この作品にしかできない」裏技だったのは間違いないだろう。しかし、一度やってしまえば、少なくとも今作においては完全に正当化された。ということは、続く2期3期も同じ方法論で実現は可能になるはずなのだ。ソシャゲなんてのは引っ張って引っ張って長大化するのがお約束なのだし、今回のお話も何一つ解決してないのである。今後もプリコネがアニメで快進撃を続ける可能性はあるんじゃなかろうか。

 ちなみに、個人的に嬉しかったのは「多分明乃さんが福島・稲田コンビと同じように金崎ファミリーのネタ要員として登録された」ってことですね。洗剤飲めるのおばさん、いろんな世界にいる説。

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「社長、バトルの時間です!」 4→4

 「ソシャゲアニメに成功なし」の法則がようやく適用できそうな作品ではあるが、やっぱり「成功なし」の理由がこれまでの作劇とは一線を画している気はする。これはすごく一面的な推測でしかないのだが、流石にアニメ制作サイドも、これまで散々言われてきた「ソシャゲ的ダメアニメ」のことは反省して変えていく意識が働いているのではなかろうか。今作も、キャラ数が特に多いわけでもないし、芯となるシナリオは一本明確に通っている。お話が混乱することはほとんどなく、ゲームをプレイしていない一見さんにだって見やすいアニメだ。ただ、その上で「別に面白くはない」というだけの話である。

 なんなんだろね。イメージとしては「素人がRPGツクールで適当に作ったシナリオ」みたいな感じだ。「モンスターと戦って冒険をする」っていう要素はゲームのギミック上絶対変えられないので一応入ってるんだけど、そこを本質的な面白さにつなげる気遣いが無いので、「単に洞窟でバトルはやるけど、それと設定やストーリーは特に関係ない」という散逸的な印象が強くなってしまう。キャラもせっかく最初に色々考えて配置していったのに、ストーリーを進める際にそれらの要素を有効に働かせる方法を知らないので、単に「そこにいるだけ」になって持ち腐れになってしまう。吉崎観音デザインの可愛らしいヒロインキャラがたくさんいても、そのヒロインたちが単に主人公の周りを取り囲んで、タイミングよく「よっ、社長格好いい!」っていうだけのbotになってしまっては面白みなどあるはずもない。なんとかユトリアにだけでも可愛く頑張って欲しかったのだが……まぁ、メイン回ではっちゃける時は割とよかった……かな? たださ、ラストの筋立てで「暴力事件?」ってなってすぐに詰め寄ってきちゃうあたり、「お前らの信頼感ってその程度?」という悲しい気持ちにもなった。結局、シナリオの1つ1つが分断されてるせいで、キャラの性格とか蓄積が一切ない状態で「必要そうなセリフ」を喋るだけになっちゃうんだよな。

 まー、ソシャゲのシナリオって、結局そこまで大それたものにならないってことなのよねぇ。これだけ大量に生み出され、死んでいく刹那的なエンタメジャンルで、本当に面白いものを見いだすのってすごく難しいんだろうなぁ……。

 

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「グレイプニル」 5→6

 結局見入ってしまった作品だったなぁ。これもコロナの影響を一切受けていなかったけど、業界の製作スケジュールってのはどんな風に決まってるものなのでしょうね。

 1話目を観た時点では「映像は悪くないけど、なんか話の筋が雑で、あんまり面白そうな予感がしない」みたいなことを書いているのだが、まぁ、雑は雑なのかもしれない。ただ、それって勝手に「おっ、異能バトルでデスゲームか?」と余計な期待を抱いてしまったせい。その手の作品ってのはいかに主人公の能力を設定し、それを他の能力者と差別化して「ギリギリ勝ち抜いてる」感を出すかが見せ場なのだが、今作の場合、確かに異能バトルだしデスゲームではあるのだが、バトルのディティールはあんまり問題にするような作品ではない。そもそも修一の能力の全容もさっぱりわかってない段階で戦いに挑んでる時点で頭使う余地もないし、基本的には暴力が強い方が勝つ、それだけのお話である。

 別にそれって悪いことではなくて、割り切ってしまえばあとはバトルのディティールを気にせず、「ヘンテココイン集めに巻き込まれちゃった修一少年」(実際にはクレアさん)の苦悩や葛藤や努力を見守るだけである。良いアクセントになるのは問答無用に形成されてしまった修一とクレアの一蓮托生な関係性で、恋愛というのもまた違うくせに、やたらとエロティックでフェティシズム溢れる描写が光る。何回も書いたけど、今作のスレンダーすぎる女体は、ハマると結構良いものなんですよ。いちいち裸を描くときにこだわりが感じられる構図や演出になっているし、一切エロいことはしてないけど「一つになっちゃう」という倒錯した状況を、どれだけ真剣な状況でも官能的に見せられるかっていう勝負だったんじゃなかろうか。そして、そんな唯一無二のチャレンジは成功していると思うのですよ。吉岡さんのあられもない姿、もっと観てみたかったわねぇ。

 繰り返すが、シナリオラインはあんまり突っ込む意味はない。ざっくりしすぎてるというのも1つだが、1クールが終わった現段階で、まだまだ修一周りの事象が謎に包まれすぎているからだ。原作未完のアニメ化って時点でこんな感じで終わることは想像できていたわけだが、正直、あんまり「半端やなぁ」という感じもしない。ここで終わるのはしゃーないというか、「機会があったらこの続きの完結編を見せてもらえばええで」くらいの心持ちだ。まぁ、そんだけ筋立て部分には特に求めるものがなかったってことなんだろう。最終的にクレアさんとどんな形で結ばれるのかだけわかればいいかな。個人的には、ここまできたらクレアが惨たらしく殺されるような展開もありといえばありですね。修一というバケモンにちょっかいを出してしまった「一般人」のクレアが無事で済むのも変な話だし(単なる性癖ともいう)。

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「イエスタデイをうたって」 5→5

 とりあえず分かったことは、私は本当に小林親弘の仕事が好きだなぁ、ということ。どれくらい好きかっていうと細谷佳正の仕事と同じくらい好き(他に例えられる素材ないんかい)。今まで不死身の何某とか狼獣人だとか変な役回りが多かったけど、今作でもバッチリハマってるのを聞いてるだけでも楽しかったです。

 改めて新番チェックの時の印象を見直すと、「アニメとしての質は良さそうだけど、テーマ的にダメージを負いそうなので5点」という評価だった。そして観終わった後の結論については悩みに悩んだが、やっぱり変わらず5点とした。実はその理由も割と似ていて、「アニメの質はとても良かったのだが、最後の結論が納得できていないので5点」である。これ、原作コミックだとどれくらいの配分で、どんな結末になっているんだろうか。

 結局、リクオと榀子先生がそれぞれに「二択の恋愛」を展開して、それぞれに相手を想い合っていたはずなのだが、結論はお互いに「合意の上での別離」という答えを導き出すというもの。まぁ、最初のハルの配置からしてそんなことになるんだろうという予感はあったが、ただ、あそこまで接近しておきながら、フラッと別れてしまう流れはやはり理解が及ばない。いや、理解は一応可能かもしれないが、絶対に共感はできない。あそこまで行ったら、もう、いいじゃんね。

 リクオの場合、榀子に対する感情を「勘違い」と結論づけた。ただ、勝手な見方だがそれは言い訳でしかなく、結局リクオは、榀子が自分と一緒にいると不都合が生じるということに我慢ができなかっただけなのではないか。「優しすぎる」といえば聞こえはいいが、「恋愛感情」というものに絶対的な優位性を与えず、それぞれの「都合」を優先した結果、「まぁ、恋愛感情なんて後からどうとでも説明できるから間違いってことにしておこう」という選択をしたように見える。榀子の方は果たしてどうなのかは正直わからないのだが、そりゃま、肝心の男の方がそんな日和見な提案をしたのであれば、それが正解だったと飲むしかないだろう。まさにリクオが言っていたことで、「他人から好きだと思われれば嬉しいもんだ」が、リクオはそれをわざわざ「キャンセルする」と言ってきたのだ。それなら、榀子の方から引き止める積極的理由もなくなる。逆に言えば、あそこでリクオが食い下がり、問答無用で榀子との関係性を第一に主張していれば、おそらくそれはそれで叶ったのではないかと思うのだ。それができないリクオという男の気持ちには、残念ながら僕は共感できない。

 でもまぁ、そういう恋愛観ってのもあるよなぁ、という理解は及ぶんだよなぁ。結局、そこまで面倒抱えてまで惚れた腫れたを考えたくないというか……。最終的にハルという「もう1つのゴール」があったからこそハッピーエンドになっているように見えるが、私はどうしたって、榀子ルートの方が正道に見えるので釈然とせんのだ。ハルの方がそんなリクオを受け入れちゃうくらいに度量の大きな子だったから良かったものを……。

 とまぁ、本筋の方にはかなりもやっとしたものがあるのだが、先述の通り、そうしたモヤモヤした部分も含めて、地味すぎるテーマをじっとりと描くアニメーションとしての質は高い。全体的な風合いも好みだったし、細かい表情芝居など、かなりディティールまで気を使ってデザインされていることは伝わってくるアニメである。あとは、シナリオ部分がどれくらい原作の内容を網羅できていたかなのだが……。どうなんでしょうね? 流石にアニメ12話でコミック11話分を全部やったとも思わないが……原作確認した方がいいかなぁ(これ以上辛くなる必要なくない?)。

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「かぐや様は告らせたい(第2期)」 6→7

 やっぱりいい作品なんだよなぁ……今期は数が少ないおかげで1本1本のアニメに不思議と愛着が湧きやすかったのだが(普段どんだけ適当に観てるんだって話よね)、今作はその中でも安定して見守ることができる作品でしたね。圧倒的な信頼感を加味してちょいご祝儀点。世間もそろそろ畠山守という才能と真剣に向き合ってもいいと思うんですがね。

 2期目における純正強化、というのが素直な感想。1期の時点で「恋愛頭脳戦」という一見すると出オチ臭いネタもあらかた使い尽くした感があり、そこからの2期はマンネリに堕ちてしまうんじゃないかという懸念はあったのだが、今作の場合にはそんな心配は無用で、むしろこれまで蓄積してきたあれこれを活用してどんどんエピソードの芯が太くなっていくのを感じる。なるほど、今まであまり真面目に考えたり感じたりしたことがなかったが、確かに「ラブ」と「コメ」という組み合わせはこういう育て方が正しいのであるか。いやでも人と人が絡み合う「ラブ」の世界。人間の関係は好き合うばかりではなく、そこにボケがあってツッコミもある。人間関係が濃くなれば濃くなるほどに、そこにまとわりつくネタ回しだって濃くなるのである。これがいわゆる「日常モノギャグ」みたいなデザインだと、なかなか蓄積の要素が出しにくい。今作はきちんと時間を重ね、青春と恋愛要素がそのままネタ回しの燃料になっていたのが「2期目からの加速」につながったのだろう。

 もちろん、追加要素だってバンバン増えており、2期で最大の見どころは間違いなくミコちゃんの存在だっただろう。かぐやが順調にポンコツとしての練度を挙げる中、いやでも会長との距離を詰め、どんどん近視眼的なキャラになっていくと、どうしたって外からのツッコミの手が欲しくなるが、そのニーズを見事に埋めてみせたのがミコちゃん。彼女自身もキャラをアピールしつつ、メインとなる生徒会の面々を気兼ねなく全力疾走させられるように新たに取り付けられた安全装置みたいなものだ。こういうキャラをちゃんと選挙戦のあらましを描くことで追加していくあたりに学園モノとしてのこだわりが感じられるし、体育祭編での石上の取り回しなど、単なるギャグやバカだけで終わらせずに「学園ドラマ」としても要素を拾っていこうという貪欲さはありがたい。これだけ硬軟織り交ぜた内容なのに、雰囲気もほとんどブレずに1シリーズが見やすくしあがっているのもポイントが高い。個々のエピソードが短めだったり、かなり自由度の高い作品なのだが、方向性が多岐にわたるだけに、ちょっとでも手綱を緩めたら空中分解してしまいそうな危うさがある。これをしっかりと逃さずにまとめきったのは、間違いなくアニメ製作の手柄であろう。

 ほんと、今期でかぐや様の愛らしさが確実に充填されメインヒロインとしての貫禄が出たことに加えて、ミコちゃん、早坂、そして藤原書記と、全ヒロインがまったく衰えを見せないんですよ。まー、そりゃ個人的にはやっぱり藤原書記のフルスロットルっぷりが見られるのが一番嬉しいが……会長特訓回みたいに、彼女が理不尽に苦労かけられるタイプの話の方が好きだったりもする。ああいうキャラはいじめてなんぼやねぇ。

 

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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
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