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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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「マッシュル-MASHLE- 神覚者候補選抜試験編」 ―→4

 世間的に「オープニングだけの一発屋」みたいに言われてるきらいがあるようだが……おおむね異論はありません。いや、アニメ自体がバズってるかどうかはしらんけど。

 現代のアニメ産業を考える上では、苦笑混じりながらも面白いサンプルだとは思うのよね。「話題になったもん勝ち」みたいな言説ってのは昔からいろんなところで出てくるものだが、この「話題」ってのがどこまで本質から離れても通じるのかってのは誰にも分からない。たとえば「ソシャゲが面白いのでアニメに人気が出る」だったら因果関係が分かりやすいのでイメージしやすい。「声優がやってるラジオが人気だからアニメに人気が出る」も可能性としてはありそう。「アニメプロデューサーが美人だからアニメに人気が出る」は多分無理筋だろう。では、「オープニングテーマだけバズったからアニメに人気が出る」はどうか? その貴重なサンプルがこちらの作品だったわけだ。結果は……「ややイケるかもしれない」であった。でもまぁ、「オープニングを多くの人が見にくる」は宣伝方法としては割と直結してるか。何よりも無名であることが弱さなのは間違いないからね。

 ただ、今作の場合はよりにもよって「2クール目から」というのがさらに興味深い部分で、いくら人の目が向いても2期目からだったらそこから新規層はつかなくね? という疑問もある。そこはやはりジャンプ漫画の強みというのもあるのかもしれない。これは勝手な想像だが、「2期目からようやくこのアニメに気づいて見に来た人」の中には「原作読んだことあるけどアニメに興味なかった人」もいるんじゃなかろうか。そうした人らはオープニングという呼び水で新しい視聴者になった可能性もある。多分、業界の人らもこの不可解なサンプルの分析を行なって今後に繋げてくれることでしょう。

 などとアニメの本質とはさっぱり関係ない話に終始しているが、だって内容は1期と変わんないしね。質の低いアニメとも思わないが、ここ最近のジャンプアニメの中では間違いなく省エネ。「呪術」や「アンデラ」と比較するのはあまり意味がなさそう。内容もシンプルで低学年向けっぽいのでそこまで引き込まれるもんじゃない。夕方6時くらいに放送されてる方がしっくりきたよな。あ、でもオープニング映像を作ったのは間違いなくアニメスタッフの功績ではあるので、別に評価されることはおかしくもない。今作の功績を正しく評価することが、今後のアニメ作りの役に立つに違いない。

 ちなみに個人的には「頭のおかしな上田麗奈作品」の1つとして一応は心のメモに書き込んではおく。あと、毎回合間に入るCMの2.5次元舞台のシュークリーム映像がシュールすぎて好き。舞台は観てみたい。

 
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「最弱テイマーはゴミ拾いの旅を始めました。」 5→5

 ま〜、なろうだったなぁ。結局1クールを通して見ているといろんな作品の枝葉末節が捨象されて感想が丸まっちゃうのは致し方なし。

 映像クオリティとしては並よりも上。作画状態は(キツい状態もなくはなかったが)比較的安定していたし、主人公のアイビーのキャラ作画も含め、割と立っている部分が多かった。加えて総監督の山内さんのクセもあったのだろう、見せ方にも一定のこだわりが感じられ、「牧歌的ななろう世界での冒険譚」という概形だけを見れば比較的良い作品だったとも言える。そういう意味では恵まれたアニメ化だったんじゃなかろうか。

 ただ……やっぱ筋立てがなぁ……タイトルに「最弱」って書かれてて最後まで本当に弱いままで終わるっていうのはなろう的には斬新だったし、無理くりでも「最弱だからこそ得られた強さ」みたいな説明をしてタイトル詐欺してない部分は好感が持てる。これでアイビーが苦闘の中を努力と知謀で切り抜けていく成長譚だったら素直に応援できたのだが……結局はなろう的マウントが取りたいだけの人になっちゃったんだよなぁ。「成長してない」とまでは言わないが、作中のアイビーの活躍の6割がソラの手柄、残り4割が前世の人の手柄である。結局突き詰めれば「偶然拾った最強アイテムで無双します」という理不尽ストーリー。「前世の人」の方も理屈がわからない上に「前世の記憶」が何故無双につながっているのかという説得力も非常に弱く、単に「身体は子供、頭脳は大人(もいる)」というだけの状態なのに、やたらと誉めそやされる。作品後半、多分毎週最低1回は「お前ほんとに9歳か?」というage発言が行われ、「子供なのに賢いから! 子供なのにすごいから!」という殊更な弁解じみた設定が痛々しい。そこをもっと見せてこその物語じゃないのかい。せめて褒める言葉のバリエーションくらいもうちょい増やせ。

 まー、そういう根源的なろうヘイトを除けば見やすい方の作品ではあったか。できることなら、もう一歩上の脚本が欲しいなぁ。

 
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「僕の心のヤバイやつ(第2期)」 ―→6

 ここまでやってエロ漫画じゃない意味は分かんないですけどね。

 当たり前かもしれませんが1期より2期の方が好きです。1期時点で書いてたことなんだけど、わたしゃ周りにやたら強火の本作ファンがいたせいでどうにも身構えていた部分もあるけど、正直1期が特に刺さらずに終わってしまったのは残念ではあった。しかし、2期に入ってからはいつの間にやら忌憚なく楽しめる状態になっており、その差はなんじゃろと考えるに、そりゃまぁ時間経過とともにキャラクターが成長しているおかげだろうな、とは思う。思い返せば1期時点であんまり刺さらなかった理由って、何よりも「市川のキャラを好きになる理由がない」って部分だったんだよな。まぁ、山田にしてもいくら何でも「都合が良すぎる女」ではあったけども。

 2期に入り、2人の時間を重ねることで市川は分かりやすく成長してくれた。ちゃんと自分の足で歩こうと努力する主人公だったし、山田への愛情をまっすぐに伝えられるようになったおかげで、唯一振り翳せる武器だった「ほんとは優しいんだよ」という陰キャの免罪符が説得力を持って物語に影響を及ぼせるようになった。人間何事にも素直が一番。素直な山田に相応しいのは素直な市川しかいない。ゴールがわかっている物語なのだから、そのゴールに向かってカチリカチリとピースがはまっていく様子を見れば、後ろに行くにつれて見栄えが良くなるのは当たり前の話ではあるな。まぁ、これを「当たり前」だと思えるアニメのクオリティを維持してくれたシンエイ動画には感謝しないといけないぞ。画作りは素直に綺麗だったなぁ。

 市川の性根が改善され、素直に応援できる主人公になればネガティブ要素が消えてラブコメを楽しむ障壁がなくなる。そうすれば極端なキャラ設定の山田も躍動するようになり、あとは2人のやり過ぎな関係性を楽しむだけ。エロもメロもひっくるめて、ここまで激甘で濃密なラブストーリー、今期は「ゆびさきと恋々」くらいしか対抗馬がいない。そんで「ゆびさきと恋々」は大学生カップルでこちらは高校生カップルなのに、距離の近さは圧倒的に高校生の勝ち。みんな、はかれない系女子は好きなんですね。

 最後に改めてこの言葉を送ろう。「爆発しろ」。

 
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「俺だけレベルアップな件」 5→4

 厳密にはなろうではない作品に対して「やっぱなろうだなぁ……」と思っちゃう現象、なんて名前を付けてどう対処したらいいんでしょうね。まぁ、もはや「なろう」という名称はレーベル名ではなく魂(spirit)の話だから……。

 というわけで、「やっぱなろうだなぁ……」と思ってしまったために基本的にはダメだった作品です。なろうアニメと差を作るなら作画リソースの注ぎ込み方があり、今作はかなり映像部分は頑張っていた作品だとは思うのだが、だからとてそれだけで魅力的に映るかと言われると全くそんなことはないわけで。「レベルアップ」という設定の適当さ、人命を扱う際の主人公の人間味の薄さ、そしてレベルアップしてからの「強者の余裕の戦い」みたいな描写のしょぼさ。全体的に「描きたいことに筆力が追いついてない」感がキツい。ウン千万円規模の金儲けのやり取りのくだりとか、小学生が「じゃぁおれはひゃくおくまんえん!」とか言ってるのと大差ないみたいで辛かったです。

 「人命を扱い際の主人公の人間味」については、最初の数話でとにかくキツい体験をさせてメンタルをどん底まで叩き落として「人間性の喪失」みたいな要素を匂わせているので一応成立はしていると思うのだが、結果だけ見れば「持ちつけない力を持っちゃった元雑魚が、チートを持った途端にイキり出してムカつく奴になる」っていうだけの流れだから主人公としての魅力が全くないのだよな。その「強さ」を表すのもお約束のステータスウィンドウ頼りだし、お話が途中までだったせいもあり、結局「レベルアップの概念が無い世界にはそもそもレベルって概念がないやろ」という疑問にも答えが出ないままで終わってしまった。ちゃんと自分でオリジナルの設定を考えてるんだから、もうちょい世界を煮詰めて考える幅を広げれば一気に独自性が花開く可能性もあるだろうに。そういう意味では「何か1つ歯車がずれてれば面白くなった作品なのかも」という惜しさみたいなものは感じるのだが。

 でもやっぱ個人的には「こういう作品以外のところに貴重なリソースを使って欲しい」というのが素直な感想です。2期……2期かぁ……。

 
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「ループ7回目の悪役令嬢は、元敵国で自由気ままな花嫁生活を満喫する」 4→5

 今作については、なろう系にはめずらしくタイトルが上手いことやってると思った。なろうで定番の「スローライフ」という言葉を使わず、あくまで「気ままな花嫁生活」である。辞書で「気まま」を確認すると「自分の気持ちを重んじ、その気持ちの向くままに行動すること」とあり、主人公・リーシェがやりたいと思ったことをやれば全てタイトル詐欺にならない。それがどんだけバイオレンスな生活だったとしてもだ。

 まぁ、やってることは結局知識マウントではあるのだが、今作ヒロインはそれを雑に振り回すだけではなく、最低限「ループ前の世界」のことも思い出しながら行動し、「7回生きた」というアドを活かす方法が「いろんな人との事実上のコネ」になってるのがちょっと新鮮。相手からは単なる「おもしれー女」だが、リーシェから見ると「前にねんごろにしてた人」だったりするので、知識マウントならぬ関係性マウントが取れる。「7回ループした」という設定自体は無茶には違いないし、その7回をもっと語れよ、とは思うのだが、波乱万丈の人生を匂わせつつ、いいとこ取りでマウントを取らせる「だけ」のバックグラウンドとしては面白い効果を発揮していたんじゃなかろうか。

 映像部分も並かやや上くらいのクオリティで、おっぱいの大きなヒロインの魅力を支えてくれる。まぁ、どう考えてもおめぇは男装できないだろ、とかいうツッコミはあるが、どっちかというと弟くん(テオドール)の方が可愛かったりとか、キャラ自体の魅力もそれなりに発揮されていた。何より相手役のアルノルトがただの都合のいい王子様ではなくてちゃんと血の通った1人の男として描かれているので、美男美女のずるっこカップルでもそこまでイラつかない。いや、やっぱイケメンはむかつくが、むかつかれるだけの人徳があると言われたらそりゃぁしょうがないや。

 というわけで、なろう系で私が嫌いな要素がかなり薄まった「割と普通の中世ファンタジーもの」としてまとまり、なおかつ「令嬢もの」のフォーマットに縛られないちゃんとした「女性主人公のなろう」として1つケリをつけてくれた作品。これくらいの作品なら量産されてもまぁ、なんとかなる。

 
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「外科医エリーゼ」 5→4

 「2段階転生」という不可思議なギミックを採用した本作。「これはオリジナルの設定から何か出てくるかもしれないぞ」と思って観始めたわけだが……まぁ、特に出てきませんでしたね……。

 (厳密にはなろうじゃないが)なろうアニメの中では作画状態は並かやや良。何故か知らないが、女性主人公のなろうは野郎が主人公の場合よりも大きく崩れにくい傾向にある気がするが、単に主人公がきったはったに巻き込まれにくく、アクションでボロが出にくいという理由もあるのかもしれない。今作も剣を使ったアクションとかになるとショボさは目立ったので、単に気づきにくかっただけかもしれん。

 そうして見た目にはフツーの作品だったのだが、「異世界転生医療もの」という独自性を全く活かす気配がなく、結局はヒロインageの手管がいつも通り。ことに特殊技術が絡む設定なので全体的に触れ方が雑というか、適当に「現世では通常通りの業務」をこなしているだけで周りが勝手にもてはやしてくれるという模範的なろうムーブをやっているだけ。医療ものの妙である「意外性のある施術」とか「予想外の病根」みたいなものに特に工夫を凝らしていない。これだったら、別に転生せずにその辺の大学病院で治療してる様子を描いたところで大差ない。

 「異世界性」をもっと旨味として出していかなきゃならないのだが、「技術に劣る異世界」という設定をあまり描く気がないらしく、中世ヨーロッパ風の世界なのに手術室だけはバリバリに現代風というギャグみたいな設定は思考放棄に見える。いや知らんよ? このくらいの文化レベルでも麻酔完備で無菌状態を保った手術室はすでにあったかもしれないよ? でもさ、そこで現代と同じ技術水準を採用しちゃったら、ヒロインが俺つえーしても旨味ないじゃん。全然凄さが伝わってこず、単に「ちょっと勤勉で努力家のお医者さんが仕事してるね」だけの話。そこにシンデレラストーリーを絡めて王族の男といちゃいちゃしてるというだけの筋立てになってしまい、本当に1+1が1.8くらいになっただけの構造で終わってしまった。それが悪いことだということもできないのだが……わざわざ念入りに2段階転生を設定されたら「ならでは」を期待しちゃうじゃない。

 まー、医療もので新しい分野開拓ってのはなかなか難しいよねぇ。

 
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「明治撃剣-1874-」 5→5

 さて、世界中で今作を最後まで視聴した人間はどれくらいいるのだろう。BS松竹東急限定放送という謎すぎる歴史アニメでした。

 「そんなマイナー作品、わざわざ観てたってことはさぞ面白かったんでしょうか?」と聞かれたらノーと即答はできるんですが、なんだろ、環境のことで贔屓しちゃってる部分はあるかもしれないが……なんか憎めない作品でしたね。まぁ、「わざわざ見た作品」なのでバイアスかかってる感はあるのだが……でもさ、この作品を特に宣伝するでもなく、粛々と放送してるチャンネルって大変だよなぁ、という気持ちはあるんですよね。

 映像は並かやや下。内容は「明治期の歴史もの」と言われたらなんとなく想像できるようなバックグラウンドに、程よくトンチキ要素を混ぜ込んだおかげで「確かに実写の時代劇でやるのは抵抗あるかもな」くらいの内容。「なんでわざわざアニメにしたん?」という疑問については「まぁ、中身を見ろよ」でギリ理解できるくらいか(まぁ、世の中には想像を絶するトンチキ時代劇もいっぱいあるらしいけど)。序盤は静馬をめぐる割と渋めの展開だったのに武術会開催あたりから少しずつトンチキに寄っていき、最終的に黒幕の陰謀がいい具合にイカレてたのは個人的に嫌いじゃない要素だったよ。

 あと、「なるほどこの時代を描こうとしたらちゃんとるろうに剣心になるんだな!」というのも1つの発見だった。ほら、俺なんて時代劇とか時代小説に1ミリも興味がないからさ、明治時代に触れてるのなんてマジで「るろ剣」くらいなんですよ。すると時代背景が「るろ剣で見たやつだ!」ってなる。藤田五郎の存在なんかはニヤッとさせられるし、やっぱりこの時代の悪役が暴れようと思ったらガトリングを撃つしかなかったりする。短銃もガトリングも現役で活躍できる時代なのに、やっぱり最後は剣で決着をつけなきゃいけないあたりも悲しいほどに明治剣客浪漫。修羅神のキャラも嫌いじゃなかったしな。

 改めて、「じゃ、ちょっと観てみますね!」って言われたら、「いや、別に観るほどのもんでも……」っていうけどね。おじいちゃんおばあちゃんがいるご家庭で折衷案にいかがでしょうか(何の?)。

 
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「ようこそ実力至上主義の教室へ 3rd Season」 ―→3

 よくもまぁ、めげずに3シーズンも付き合っているとは思うが……ここまで一貫して1期2期3期と同じ感想になる作品というのもむしろ稀有かもしれんな。ちなみに印象は悪化の一途。

 今期で言えば例えば「真の仲間」のように、どんだけおもんないと思ってた作品でも2期目になって世界が広がればその分だけ面白さがプラスされることも多い。継続は力とよく言うが、ドラマの構造だって続けることで実るものもあるだろう。しかし、今作の場合はそうして続けるとどんどん同じ疑問が肥大化していくだけで、上に何かが積み重なっている感じは特にないのである。まー、ハナから興味がないと思ってから観ているせいではあるのだろうが……「そのうち補完されていくかもしれない」と期待していた要素が特に埋められもせず、表層だけのなんとなく物語が続いていくこの世界、何をモチベーションに観続けたものか。

 いい加減書き飽きたが、「この学校の目的はなんやねん」という疑問の答えは相変わらず出てこないままだし、「実力主義」の「実力」がなんなのかも結論は出ない。ダイスでも振って決めてんのかと思うような適当な「勝負」に駆り出された学生たちは、嫌だ嫌だと言いながらもそのゲームという名の茶番に身を投じて盛り上がったり怒ったりしている。その勝負が面白ければエンタメ小説として成立するのだが、よりによって「1年生編完結」とか言ってる大一番でフラッシュ暗算を始めたり、「最終戦はチェス」と言われたから何か驚天動地のトリックでも出てくるのかと思ったらふつーに「特に描写で説得力は出さないけどチェスが強い奴」と「やっぱり本人がチェスが強いと言ってるだけの奴」が戦った結果、チェスの強い奴が勝った。なんやそれ。

 2期目までの「櫛田とかいうクソ女を見て楽しむ」という目的も、今期は櫛田摂取量が減ってしまいイマイチだったし、主人公の過去を掘り下げられてるような、そうでもないような状況で興味も湧かず。できれば4期は勘弁願いたいのだが、多分あるんだろうなぁ……どうしたもんかなぁ……。

 
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SYNDUALITY Noir(第2クール)」 ―→6

 最終回の感想書いてからしばらく空いちゃったので、なんかまとめようと思ってた気もするけど忘れちゃったわ。まぁいいや、毎回の感想で色々書いてたからそんなに追加で書くこともなかろうし。

 今作について、ガチのロボットファンとか、マジのSFファンだと物足りない部分も多かったんじゃなかろうか。あくまでSYNDUALITYというメディアミックスプロジェクトの一端でしかないという理由もあるが、今作は良くも悪くもあんまり「オリジナルのロボットアニメ」という気負いが無い。もちろん最後に宇宙に飛び出す展開とか、しっかり盛り上がりを作れるようにコフィンの配置なんかもしてる部分はあるが、あくまでも中心となるのはカナタとノワールの関係性であり、ちょっとロボが愉快な青春ドラマくらいに受け取るのがちょうどいいバランス。それこそここからいろんなメディアに広げられる世界のスタート地点と捉えてもいいだろうし、ほどよく2クールで世界の広さを感じさせてくれるドラマだったという満足の仕方もある。個人的にはこれくらいの温度感で満たされるドラマに不満はなかった。

 最後まで見てきちんとタイトルの意図が回収できたというか、納得できた部分も評価ポイントで、ヴァイスさんが恐れていた「機械人形が人類を害する」という、いわゆるシンギュラリティ(SINGULARITY)という単語は元を辿れば「ただ1つ」を表すsingleから来ている言葉。そこに「2つ」を意味するdualを重ねた造語がsindualityであり、常にヒトとメイガスが2人で動かすコフィンは1話目からその象徴として機能してきた(もちろん、1クール終わりではノワールとミステルのdualも意味しただろう)。実は、作中の描写だけではヴァイスの思想は否定されていない。彼は最後まで「メイガスは人類の敵だ」というスタンスを崩さず、それを変えることをよしとせずに命を捨てた。目の前で彼の生き様を見せられたノワールやシュネーからしたら複雑な心境だろう。どこまでいっても、そうしてメイガスに不信感を覚える人間はいるはずだし、その不信感を払拭する方法は今のところ無い。いつの日か、本当にメイガスが人類に反旗を翻す日が来るかもしれない。しかし、あくまでカナタたちはそうならない未来を信じているというだけ。彼らが生きている間に、「single」と「dual」の間に答えを見つけられる、そんな希望が込められた良いタイトルである。

 続編があったら喜んで観ちゃうと思うんですが、流石にアニメでのプロジェクトはないかな。コフィンのデザインも割と好きだったんだけど、あんまりおもちゃとして人気が出る気はしないのがなー。

 
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