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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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「響け!ユーフォニアム3」 ―→10

 いいかいみんな、落ち着くんだ。OK、言いたいことは分かる。

 とりあえず、先に雑データの処理をさせてもらうが、今作の評価をどうしようかあれこれ考えているうちに今期感想は一通り片付いてしまった。今期執筆した最終評価は37本。終われなかった「ささこい」を勘定しても38本で、一応シーズン当初の目標であった「視聴本数40本」にかなり近づけたといえば近づけた。まぁ、実際は継続作品も多いのでこれより数は増えるのだが……今後もこの数字を少しずつ減らせるように頑張る所存。

 閑話休題。作品の本質と関係ない話から始まってしまって申し訳ないが、さらに関係ない話を続けると、わたしゃ今まで(少なくともこのブログ上では)満点をつけたことがなかった。「今後もっとすごいアニメに出会えるかもしれない」という未来への可能性を残すという大義名分の下、事実上の永久欠番みたいな扱いにしていた。でも、もういいんじゃないかな。多分、この機会を逃すとマジで一生使うチャンスがない気がしたので、1つの節目とさせてくれ。全くもって、それで問題ないと思っているんだ。

 一応を2つほど主張を重ねておくと、1つは、ここ最近はブログ上の最終評点の幅を意図して広げようとしているということ。最近というにはだいぶ長いこと意識しているんだが、日和った点数だとどうしても4、5、6に固まることになって作品ごとの差が出せないために、その外の点数も多少なりとも使っていこうと思って上下に幅を広く取るよう意識している。おかげでずっと昔の作品の点数にはエラッタ出したいとか思っちゃう部分もあるのだが、まぁ、そこはリアルタイムの感情なので「絶対評価ではなく時代ごとの相対評価」ということで飲み込んでもらう。そうした尺で考えた際に、本作の点数は「9以上」だ。

 そしてもう1つの理由、結果的には事前に伏線を張った形になるが(別に意図してたわけじゃないが)、今期は「死神坊ちゃんと黒メイド」「デート・ア・ライブ」の2作の評価で「ここまでのシリーズトータルで」という評価軸を(都合よく)使わせてもらった。それなら、今作にその尺度を使わない理由はない。そして「これまでのユーフォシリーズ全ての総評」と考えると、その中には「リズ」も「誓フィ」も「アンコン」も全部入るのだ。劇場作品だったために「リズ」自体に点数はついていないが、もしあれを採点するなら満点以外の選択肢はないわけで、その作品を内包しているなら、そりゃトータルは満点で問題ないわけだ。いいね? ここまでの文章は全部自分を納得させるためのものだ。

 もちろん、この「3期」だけを区切った時に満点かどうかは議論の余地はある。例えば尺の関係で極端に演奏シーンが減ってしまったことを不満に思う意見は出てしかるべきだし、もしかしたら最終話の演奏シーンですら、既存の映像を繋いだ演出に不満を持つ声があってもおかしくない。3年生編を1クールでまとめ切ったために原作から切り捨てた要素を惜しむ声もあることだろう。文句を言おうと思えば、結局どこまでも「もっと」「もっと」の声は出てくる。しかし、それらを全て理解した上で、私は12話と、最終話視聴時のあの情動を、完膚なきまでに叩きのめされた作品の超然たる神通力を、史上最高の体験の1つとして置きたいのだ。9年間に渡って魂の大事な部分を根こそぎ持っていってしまったこの作品への最大限の畏怖を表したいのだ。そのための「10」。ここで使うことに悔いはない。

 歴史に残るアニメストーリー、京都アニメーションという稀代のスタジオが送り出したはるけき高みの映像。作品とともに育ち、作品に寄り添い続けて支えてくれたキャストの方々の尽力。関わる人全ての熱情と愛情の集大成。歴史の道標とすることに、なんの躊躇いがあろうものか。もちろん、この先の時代に「11点」の作品が生まれるならば、それに越したことはないですけどね。最後に改めて、本当に本当にありがとう。

 
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「忘却バッテリー」 5→4

 ごめん、あんま刺さらなかった。決して悪いアニメじゃないんだろうな、というのはなんとなく理解はできてるんだけど……感覚で受け入れない要素がちょこちょこと。

 最大にして最重要な要素として、まずキャラデザがどうにも合わなかった。これってもう、作り手側の責任じゃないので好み以外の何ものでもないんだけど、やや線が細いデザインとそこから思い切りギャグに振った時の崩し方が、「生理的になんか合わない」という。特にギャグノリのテンションがどうにもなぁ……。これはキャラデザだけでなくてそもそも要圭のキャラ設定そのものがあんまり合わなかったってのはある。知将設定が無茶苦茶すぎんのはまぁ、そういう少年漫画だから別にいいんだけど、周りがそのことを案外あっさり受け入れて「そういう現象」だと認識してるのがなんかしっくりこないんだよな。そこだけ思いっきりフィクションなんだけど野球をやる時のあれこれはできるだけ真に迫ってやらなきゃいけないっていう、設定全体が要圭を受け入れづらい土壌を作ってしまっている感じ。いやまぁ、多分その辺のダメ出しは全部後付けで、起点は「なんかキャラが受け入れ難い」だと思うんだけどさ。まぁ、そういうわがままな感想もあるもんですよ。

 あとはまぁ、多分作品自体はもっともっと続くことを想定しての筋運びになっているだろうから、今回アニメで描いた部分だけだとあんま必死になるような試合がなかったってのもマイナス要素だったのかもしれない。そりゃ急造の野球部が出来上がるまでの話なんだから試合なんて負けて当たり前だし、いきなりバチバチに緊迫感のある展開なんてできるわけがないんだけど、そこだけ見せられてもあんまり野球アニメとしての盛り上がりがないのよね。ここからもっと真剣味が増して、手に汗握る試合展開が増えていけば評価は変わるかもしれんけど。……これは2期の報は無かったですな。

 
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「無職転生Ⅱ〜異世界行ったら本気だす〜(第2クール)」 ―→6

 とりあえずは全力の作劇、お疲れ様でした。ほんとに制作スタジオが威信をかけて作ってる作品なのは間違いない。

 元々そこまで好意的に観てなかった作品だったってのは、過去の感想などを追ってもらえば分かると思う。その理由は端的に言えばなろうアレルギーだけども、それ以外にもどうしてもルディの心情面を追う手つきというか、描写のための道具立てがオタクくせぇなぁというか、なーんか斜に構えたような筆致がいちいち引っかかっていて、それらを総合して「オタクの妄想乙」みたいな印象を抱いていたものである。

 これは第1クール中でもいくらか払拭されていた印象だったわけだが、第2クールに入り、いよいよもって「あんま見たことない物語」が展開されるに至り、「うむ、真面目に描こうとしている作品なのだな」と認める運びとなる。これは私が作品序盤を偏見混じりで見ていたものが払拭されたのか、作品自体が進行とともに変質していったためなのかは定かでないが、自己正当化のためにも後者であってほしいな、とは思っている。こればかりは主観では分からんからね。まぁ、「つきみち」の時にも書いたけど視聴を続けたおかげで得られた「慣れ」ってのも大きいんだろう。これは視聴者側もそうだし、制作者側がどんどん書くことに積極的になったこともあると思う。

 今シーズンで描かれている物語は「あんま見たことない」。これはなろう作品と接する時に大きなターニングポイントになる。何故ならなろうがつまらない理由はテンプレ依拠の作劇の放棄にあるからだ。その物語の是非は別にして、とにかく「他の作品でやってないこと」をやってる作品はそれだけで視聴する価値がある。それが、独自スタジオの手による渾身のアニメーションで描かれるというなら尚更である。どこまでも下世話で、どこまでも妄想じみた本作の方向性も、描き方次第でなんぼでも鑑賞に値する物語になりうる。「オタクの妄想」だと思っていたどこか歪んだ願望の発露も、一歩ずつ丁寧に描写を重ねていくなら切実な自己言及の成果物と言える。ちゃんと描きたいもののために世界を作って、その世界を美しく見せることができた。これ以上をエンターテイメントに求める必要もないだろう。

 なんでこんなに大枠でしか本作に触れないかというと、ちょっとでも深掘りすると結局下世話なエロ妄想に着地してしまいそうでおっかないからである。「俺だって茅野愛衣ボイスで理解がありすぎる可愛い嫁がほしいのに!」とかいう結論になってしまいそうだからである。なってしまった。3期はどんなお話になりますかねぇ。

 
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「鬼滅の刃 柱稽古編」 ―→4

 前クールの感想と同じような文章しかアウトプットできないんですが……。

 これさ、本気で気になるんだけど、原作ファンはバカにされてるって感じないのかしら? 前クールなら一応バトル展開が進んでいたのでギリギリそういうシナリオラインだったで認められる部分もあったかもしれないけど、流石に今回の展開でライスペーパーばりにうすーくうすーく引き伸ばしてるって認識が出てこなかったらそれはヤバいと思う。ただでさえジャンプ漫画は伝統的に「修行パートは人気が出ない」と言われているのに、斬新さも何もない地味な修行でこんだけ尺を埋めて、これで「ハイ、1クールこなしましたね」って、もはや原作レイプってレベルじゃないのかい? いくらでかい金づるだからって、仮にも人気漫画作品をここまでにしちゃっていいものなの?

 劇場三部作についてはむしろ「その方がメリハリはっきりつけてくれそうだな」ってんで好意的な解釈もできるが……此度の8話分には何一つ「良くなった部分」が見つからなかった。鈍重なテンポを誤魔化そうとする必死の画面装飾はまさに張子の虎。裏に隠されているのは「早く時間よ過ぎてくれ」と必死に願うスタッフの心労だけだ。もちろんufotableスタッフはそれでもなんとか作品を成立させようとあの手この手で対策しているのだろうし、なんとかその部分は評価したいとも思うのだが……物には限度がある。個人的には今期の作劇はもはやラインを超えてしまったと思ってる。世間的にはどうなんでしょうね。

 こうも悪印象を持ってしまうと、肝心の劇場作品も「視聴したくないなぁ」という気持ちが先んじる。あたしゃ辟易した結果最後のエヴァを観に行かなかった程度の人間ですからね。いつになるやら知らんが、なんかモチベが上がる要素あるかなぁ……。

 
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「時光代理人 -LINK CLICK- Ⅱ」 ―→6

 全然終わった感はないくせして一応今シーズンも終了。相変わらず一筋縄ではいかない作品である。

 散逸的な内容だった1期とは打って変わって、2期目はほぼひと繋がりの事件をがっつりと追いかけるお話。おかげで見やすさはグッと上がっており、毎回余計なくらいに維持してくれる緊迫感も手伝って、いい具合に刺激の絶えなかった作品である。まぁ、どうやら日本のテレビ放送版にデザインし直すのはなかなか大変だったようで、毎回「ドラゴンボールか!」と思うくらいたっぷりと「前回のあらすじ」みたいなことやって時間潰してたのは苦笑ものだったが。まぁ、そのおかげもあって筋が追いやすかったというのもあるので、別にマイナス要素ってわけでもない。

 今期を一言でまとめ上げるなら……「村瀬歩を堪能しよう」ですかね……。いや嘘。そこそんな大事な話じゃないだろうけど、やっぱこの軽々と性別の概念を乗り越える村瀬節はどんだけ聞いても愉快である。今回メインになった兄妹(例によって名前をいちいち覚えてない)は、女性キャストにやらせた方が話は早かったと思うのだが、そこをあえて攻めの村瀬起用により、なんかよりディープな世界に沈み込んでいくようなやるせない感覚を楽しむことができた。怪しげな作品の雰囲気に噛み合う演出だったといえるだろう(そこまで狙ってるかは知らんが)。

 1期のトキとヒカルの能力を軸にしたオムニバス形式でもそれなりに楽しかったが、今回のように「能力者とぶつかって壮大な謎解きを含む陰謀ドラマ」というのも別軸の刺激があって良い。どうしても中国アニメってぇことで細かい文化差などが気になる要素が出てくるものだが、おっきなストーリーで流れを作ってくれた方が、瑣末な部分がノイズになりにくいので見やすかった印象。1期は毎回出てくるそれぞれの設定にいちいち引っかかったりしてたからね。いや、そういう文化差をあれこれ考えるのも楽しいと言えば楽しいのだが。今期はそうした「異文化アニメを学ぼう」みたいな意識はほとんど表れず、かなり日本アニメに近い心持ちで視聴していた気がする。もしくはアメリカのサスペンスドラマっぽさかもしれんけど。アニメを見るだけでいろんな国の風を感じられるのはとても良いことですよ。

 そしてアニメーションのクオリティで言えば1期よりも確実に安定感が増し、日本のアニメと比較しても「中の上」から「上の下」くらいまで上がってきた。お隣の国から大好きなアニメが飛び出す時代も間も無くかもしれませんね(すでに何本か出てきてるわ)。

 
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「戦隊大失格」 6→5

 最初はエンディング縛りかと思ってなかなかこだわるなぁと感心していたのだが、早々にエンディングだけじゃなくなって「なんやってん」って思った。(そもそも2話目時点でOPだけども)

 これまたさっぱり完結してないので現時点での評価は意味が無いのだが……思ってたんと違った(今期2回目)。いや、これは違わなかったのかな? でも、なんかこぅ、「こういう面白さが出てくるのかな?」と思ってた部分をはぐらかされてしまった印象。具体的には「戦隊ものの悪役」っていう部分を最大の焦点としてどこか逆説的な英雄譚が描かれるものかと思ってたんだけど、主人公のDのモチベーションが割と早いうちに迷子になってしまったせいで、正義とか悪とかいう概念がだいぶブレブレになってしまったのが不満点。そりゃ事情は色々と描かれているが、「幹部が実は生きてました」からの「でもなんとなく流れでDがその幹部と敵対しちゃいました」は期待した流れと違うとは思うじゃん。

 まぁ、そうした予測不能の展開も含めて今後に期待っていうまとめ方しかないんだけど、少年漫画媒体であるならもうちょいすっきりした構図で分かりやすい爽快感が出せたんじゃないかという気はするんだよなぁ。Dが直情型の主人公だから行き当たりばったりで動くのはしょうがないし、そこは熱血要素としてプラス印象に転じることもできるはずなのだが、そこから根元的なモチベーションも揺らいでしまうとシナリオだけじゃなくキャラの魅力も損ねる結果になりかねない。さらにDは「雑魚戦闘員」という立ち位置ながら能力が意外とトリッキーで、「ほかのやり方がもっとあったんじゃないか?」という部分も気になってしまう。熱血戦隊ギャグなのか、悪の美学を描く倒錯英雄譚なのか、世界構造そのものに疑問を投げかけて探索するセカイ系作品なのか、謀略策略をぶつけて相手を出し抜くトリッキーバトルものなのか。なんか、全部の要素がありそうと期待しちゃうけどどの要素もだいぶ足りないという、大局的な要素の取れない作品。まぁ、それもこれも全部「まだ途中だし」というので説明できちゃうんだけどね。

 映像部分のクオリティの高さは素直に評価点。超作画だけでは不釣り合いだといじられるだけの可能性もあるが、今作のエフェクトの活かし方とかはちゃんと作品の雰囲気に見合った画面映えを意識して力を与える良い構造だったとは思う。この辺は流石のさとう監督といったところか。多分2期以降もスタッフは継続してくれるだろうから、今後はこの描写に加えて飲み込みやすいストーリー展開を期待したい。

 
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「魔法科高校の劣等生(第3期)」 ―→―

 あ、ごめんなさい、話をまともに追ってないので評価は放棄します。せっかくN話切りをマスターして視聴本数減らすことに成功してんだから、いい加減そういう視聴体制はやめろと思うんやけどな。それでもまだ、惰性でのアニメ視聴は残っているのです……。

 マジで単に眺めてただけで話の中身は1ミリも理解しようとしてないのでシナリオラインについてはなんも言えません。ほんなら切っちゃえばよかったわけで、切ってしまった有象無象のアニメと何が違うねんと問われたら、要素は2つある。1つは、「まぁ、言うてもここまで何クールも視聴を続けてた履歴があるわけで、今更切ってしまうのもなんか……」という感情。切るならもっと前にきっとけばよかったのに、という後悔を見せたくない典型的なコンコルド効果といえるかもしれない(なんかちゃうやろ)。

 そして2つ目の理由として、「別に視聴してて不満はないんだよな」ってのがある。これだけ長きにわたる作品で、制作側もそれなりの責任を持って作ってくれている。おかげでアニメとしてのある程度のクオリティは担保されており、「多分ちゃんと観てたらちゃんと観られた作品なんだろうなぁ」という気がしている。実際、断片でしか認識していないが、相変わらずの深雪さんのキモウトムーブなんかはそれだけで得られる栄養素があったりもする。摂取している要素だけを考えると、ほんとに情報の断片だけをなんとなく食べる、いかにも現代的な視聴姿勢だったと言えなくもないな。いや、こんな視聴ばかりじゃそりゃコンテンツへの熱意も失ってしまうだろうけども。

 というわけで作り手の人たちにはごめんなさい。まだまだ続くシリーズらしいのだが……次作(劇場版だとぅ?)はどういう接し方になるかなぁ……流石に見切りつけた方がお互いのためのような気も……。

 
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「ガールズバンドクライ」 6→8

 つまり……そういうことさ。

 はい良かったですね。内容については毎週楽しくやいのやいの言わせてもらっていたので追記すべきこともそんなにないのだが、終わってみて改めて、「キャラ立ってたな〜」という印象。どうにもここ最近は「音楽に携わるクソ面倒女」がブームらしく、昨年の後藤ひとりさん(むしろ喜多ちゃんの方か?)を皮切りに、腹黒すがりつきメンヘラ・長崎そよさん、アイドルサイコパス・東ゆうさん、養分上等・瀬藤メロさん、挫折の先のダメ出し・織重夕さん、漆黒の部活クラッシャー・黒江真由さんなどなど、常人では想像もつかないような歴史に残る言動でさまざまな傷跡を残してくれている。そしてそんな同時代のライバルたちに負けず劣らず、史上最高のクソ面倒キャラとして歴史に名を刻んだのが、我らが井芹仁菜であった。今作はもちろん仁菜と桃香という2人の関係性を軸にはしているが、後半の流れを見ればむしろ桃香は仁菜の外付け倫理監査装置みたいな「善い大人」ポジションへ推移しており、あとはもう暴れ仁菜をいかにして御していくかというお話。青臭い精神論を振り回して好き放題暴れるだけでこれだけお話を作れてしまった仁菜さんはマジで天賦の才能だと思う。

 もちろんそのほかのキャラも強烈で、個人的にどうしても注目してしまうのはルパさん。終わってみて改めて気づくんですが、今回の1クールのお話の中、ルパって結局最後まで1度たりともスポットが当たってないんですよ。ちょっとだけ智に触れられたり、回想で端的なシーンが描かれて出自が理解されただけで、「どのようにルパが出来上がったのか」「ルパが今何を考えているのか」を直接描いた部分ってのはほとんど無い。それなのに、仁菜や智たちがきゃんきゃん暴れている隣でずっとニコニコしたり、ハンドル握ったり、缶ビール開けたりしてるだけで「ルパってこんな人なんだろう」と思われるどころか「このルパの達観ムーヴたまんねぇ〜」とまで思わせてしまっているという。わずかな尺でもインパクトのあるキャラ描写ができているおかげで、勿体無いポジションにいるはずのキャラが一番おいしい目をみているという、あり得ない状況を実現させている。もちろん私はすばるさんが好きですけどね。初期の割とありきたりな「お嬢さん」的立ち位置からどんどん仁菜たちに馴染んで、最終的に一番の常識人でありながら容赦無く突っ込んでくれる拠り所になってるのはこっちもおいしすぎるんだよなぁ。

 こうして構成の評価点を見ていくと「既存の萌えもののフォーマットってことだよな」と思ってしまいそうなのだが、それが何故ここまでインパクトのでかい作品に仕上がったかということを考えると、私が今作で一番評価したいのは映像技術の部分であった。見ての通りに特徴的なCGワークが最初期には賛否分かれた作品だったと思うのだが、いつの間にかこのCGを「不自然」だとか「固い」だとか、文句を言う層はかなり減ったように思える。既存の「日本のCGアニメ」の枠をぶち破り、新時代のジャパニメーションに先鞭をつけたのは意外にもというべきか、やはりというべきか、古豪・東映アニメーションである。

 CGアニメといえば、ここ最近ではサンジゲンやポリゴンピクチュアズなどの印象が強く、「CGのスタジオはそっち路線で独自に進化を遂げているな」という認識が一般的だったと思う。中でも「日本のアニメ」との融和を強く意識させてくれたのはサンジゲン作画で、「D4DJ」の際にキャラの表情の付け方や漫符の多用など、単なるシステム化以上のCGの使い方を見せてくれたことから、「しばらくはこのサンジゲンの牙城は崩れないのではないか」と踏んでいたのだが……そこに東映が来た。実は東映もプリキュア映画などでCGアニメ+既存の日本アニメの路線は常に探り続けており、その膨大な蓄積がこの度新たなジャンルで見事に華開いた印象。カメラワークなんかを見ればまだCG優先のアニメスタイルの名残がある(引きのカメラの多用などは、どんなサイズでも自由に絵付けができるCGっぽさが出てる気がする)が、これまで私が見たどのCGよりも「伝統的アニメ流コンテワーク」に肉薄していた。画面全体の雰囲気の統制も含めて、今作で東映が一歩抜きん出た気がする。

 このトレンド、追随するのはどこのクリエイターになるだろうか。そして、トゲトゲの活動に2期はあるのだろうか。小指突き立てて待っとけ世界。

 
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「となりの妖怪さん」 5→5

 なんか思ってたんとは違った。その上で「こういう物語かぁ」という受け止め方はある程度できる作品。

 思い返せば1話目時点で「思ってたん」が違うことはなんとなく感じ取れたはずではあるんだよな。一見するとファニー寄りの画面、ワーゲンさんのビジュアルみたいなあけすけな異物感はどう見てもギャグなので愉快なドタバタ妖怪ストーリーが紡がれるのかと思いきや、蓋を開けてみたら世界のありようを左右する人類存亡(?)の物語にまで拡張される壮大さ。なんかチグハグな印象はありつつも、1話目で描れた曰く言い難い「畏れ」みたいな感情は、しっかりと妖怪が存在することの不条理にも肉薄しており、人間と妖怪という異種間の交流の難しさにも触れていた。そう考えれば、一貫して筋の通った作品だったことは間違いない。

 ただ、どうにも申し訳ないけどその理解がなかなか追いつかずに……視聴中はもっとユルいものを受け止める腹づもりで見ていた時間が長かった気がする。そのせいで出てきた「思ってたんと違う」という感覚、これをもっと独自の面白みに昇華できれば楽しさもアップしたのかな、というのはやや反省。ただ、どこに目線を向けたらいいのかという焦点の絞り方については、作品の方が意図してずらしてた感覚もあるんだよな。主人公(?)のぶちお周りのお話とか、断片だけで見れば単なるハートフルストーリーに見えなくもなかったし。ハナからぶちおみたいなちっちゃい妖怪も、とんでもねえ規模感の「現象」も同時並行で存在していたため、それがどの程度特別なことかも捉えきれなかったし。そうした捉えどころのなさも狙ってのものだったとしたら、座りの悪い感想になるのも必然だったのかもしれん。

 最終的には「妖怪譚」というよりも「異界交流譚」と言った方が相応しい、世界を描いた物語。こんだけちゃんと完結させた漫画作品が全然知られずに世にあったことを教えてくれただけでも1つの収穫かしら。機会があれば改めて原作にもあたってみたいかも。

 
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