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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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「トニカクカワイイ」 5→4

 こんなにも開始から終了まで印象が変わらない作品も珍しい。「予想も期待も裏切らない」と言えばこれはこれで良いことなのかもしれない。残念ながら作画が本当にメタクソになっていたので点は下げさせてもらうが、だからと言って悪印象があるかといえばそうでもない。萌え方向の売りを目指しているはずなのに、キャラ絵が崩れても「まー、いっか」と思える、そんな作品も珍しい。

 そうして考えていると、本当にこの作品を楽しむ理由というのは何なのかがさっぱりわからなくなってしまうのだが……なんでも、中国では大人気らしいですよ(ソースは公式Twitter)。中国の人がこの作品のどこに惹かれるのかはますます分からないけど……どうした中国人、疲れてんのか? まぁ、今年は世界中の人間がみんなして疲れてますのでね。一時でもそんな現世の惨状を忘れられるなら、こういう作品も存在意義があるのかもしれない。異世界にもいかず、幼女も現れないが、それでも圧倒的非現実からの地獄のようなノロケを味わえ。

 そう、今作に価値がある部分が何かと問われれば、「鬼頭明里の若奥様プレイ」である。何をやってもそつなくこなす鬼頭。今作でも萌えに振り切れたような過剰演技をするわけでもなく、「ただそこにいる理想」としての司を現出させる。おひいさまにしろフレッシュピーチにしろ、鬼頭キャラってのは不思議と押し付けがましくない「そこにいるファンタジー」を体現してくれる。このフットワークの軽さみたいなものが彼女の魅力なのかもしれんな。そして、今回のキャスティングで、もしかしたら彼女も裏番たる荒鷲大先生の門下に加わったかもしれない。イヤホンズの仲間入りか(所属がプロフィットだから無理な気もする)。

 とりあえず半分を中の人の話で埋めて満足した。師匠の久米田ともども、今後もゆるゆると生活に困らないくらいの仕事をしていけばいいんじゃないだろうか(嫁の稼ぎに負ける訳にもいかんしな)。

 

 

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「ゴールデンカムイ(第3期)」 5→6

 やっぱ面白い漫画だなぁ。無事に放送が終わったので、しばらくほったらかしで溜まっていた原作一気読みをやりに行こうと思います。

 なんちゅーかね、この作品でしか満たせないような欲求っていうのがあると思うんだよね。ギャグ漫画はギャグ漫画だし、シリアスな少年漫画でもある。似たような要素を持つ作品はどっかにあるとは思うんだけど、この欲張りパッケージが味わえるのはゴールデンカムイだけ、という感じ。本当にごった煮的な面白さで、そこには筋肉劇場もあるし、白石の小便劇場でもあるだろう。壮絶な明治期の歴史にもみくちゃにされた男たちの悲劇でもあるし、古い記憶に囚われた男たちのメロドラマでもある。とにかく賑やかなのだが、1つ1つの要素が無駄になっておらず、やっぱり全部まとめて1つの完成品。このさじ加減は、狙って出来るもんじゃない気がする。純粋に作者が面白くしようと思って考えたものを増し増しにしていった結果なんじゃなかろうか。

 少年漫画の難点の1つに、人気が出て引き延ばすとどうしても惰性で動いてしまうという部分があると思うのだが、本作は網走監獄で一段落して樺太以降は「何したらいいんだろ?」みたいな不安と一緒に始まったんだけど、どの要素も取ってつけたような印象ではなく、金塊をめぐる暗号の話やら、キロランケの生き様の話やら、どの要素も「ここからが正念場だ」みたいな盛り上がりを見せている。ほんと、連載開始の時点でどこまで考えて描いてたのかが知りたい。多分、最初の囚人の刺青なんて絶対思いつきで描いてたと思うんだけど……全部が全部「大河ドラマ」の一部になってるんだよなぁ。そのくせ、大長編だっていう気負いも全然無くて、ふざけるところでは全力でふざけてくれる。そして見終わったらアイヌやロシアにちょっと詳しくなれる(個人の感想です)。良いアニメである。

 さて、こうなるとやはり気になるのは「4期」でしょうね。間違いなくあるとは思うんだけど、あとは原作がどこまで広がりを見せるかだ。しっかりと先を見据えて、良いアニメを作り続けて欲しい。

 

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「神達に拾われた男」 4→4

 ころあずのショタは何かが満たされる。よく分からない感覚だが、本人はあんなんなのに(あんなんだからかな?)、ころあずが優しさに満ちたショタになると、不思議と満たされる。

 まぁ、今作の感想は以上だよ。それ以上ではないしそれ以下ではあるかもしれない。いや、別に嫌いなわけではないのだが、作品をひっ捕まえるポイントが無いんだよなぁ……。これ、多分両方の支持者に怒られる例えなんだけど、私の中で今作は「極限まで萌え要素を削ぎ落としたごちうさ」みたいなもんなんだ。「周りの人の暖かさに触れながら、頑張ってお仕事してる子のおはなし」でしょ? ごちうさやん。チノちゃんはもう高校生になるはずなのに子供にしか見えず、こっちの主人公はブラック企業でこき使われてたおっさんなのに子供にしか見えない。ごちうさじゃん。

 いや、やっぱり無理があるだろうが……そうして「特に何も無い日常」の中で付加価値を見出すなら、チノちゃんは周りの仲間たちと萌えに特化したムーブでキメ、こちらの世界はスライムという免罪符を振り回す「オレツエー」ならぬ「オレカシコイー」的なチートムーブで次々と成功を収める自己充足型のチョロさ成分で満たしていく。こうした作品の支持者が一体何を求めているのか私にはよくわからないのだが、それをいうならごちうさに萌えを見出さない人だって世の中には多数存在するのだろう。そうして「特定層の精神の安寧を与える要素を、ヒーリングミュージックのようにただただ垂れ流す」という精神は、次元こそ違えどどこかに通じるものがあるのかもしれない。

 番組開始時には主人公の設定を見て「はいはい、なろうなろう」と思ったものだが、そこから特に戦闘を繰り返すでもなく、周りにイキるでもなく、ただただ穏当に他人と交流し、なろう知識とチート能力は「商売繁盛」「家内安全」のために使うという。聞くところによれば、なろうの流行り廃りにも当然変化はあり、その中の一つのムーブメントとして「スローライフ」があるという(もしかしたら現時点では「あったという」になってるのかもしれないが)。今作はそうしたスローな方の代表的なデザインということなんじゃなかろうか。特に波風を立てるでもなく、「ブラック企業での苦い経験から、僕は異世界で完全ホワイトで誰からも愛される企業を作ったんです」という、災害モードなしのシムシティみたいな充足感が、今作の売りなのだろう。

 残念ながら私はブラック企業にも勤めていないので心中にそうしたニーズはさっぱり無いし、仮に荒れすさんだ心を持っていたとしてもこの作品でそれが癒されるとも思わないのだが、こうしてアニメ化されることでなろうの歴史がはっきりと視覚化されて次への歴史を紡いでいく姿を確認できるというのは決して悪い話ではない。ただひたすら、味のしないガムを噛み続けるように、惰性で見守っていく次第である。

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GREAT PRETENDER」 6→7

 素直に好きだったと言える作品。これ、ネトフリ先行配信アニメだったわけだが、もしかしてネトフリアニメではっきりと「好き」って言えるオリジナル作品は初めてだったのかしら。確認したらたくさん地上波に降りてきてない作品はあるので、もしかしたら私が知らないだけでネトフリアニメにはまだまだ良作が眠ってるのかもしれませんね。まぁ、観ないけど。

 さておき、今作を一言で表すなら、徹底したけれん味を凝縮させたようなアニメである。「詐欺師」というテーマから想像できるようなネタを一通り網羅しており、ある程度すれっからして「騙され」慣れている視聴者からすると、そこまでびっくりするようなトリックやスペクタクルが待ち受けているというわけではない。しかしそれでも、1つ1つのシナリオでやるべきことをきちんとやって、最大限に大げさに、見せられる部分を思い切りクローズアップして見せる手法はエンタメとして正しい方向性だっただろう。2クールアニメというそれなりの尺も活用し、一見バラバラに見えた個々のシナリオが最後にぐるりと回って大オチに収束する流れも綺麗だし、そこまでしっかり追いかけてきた視聴者へのご褒美は満足度が高い。

 もともとテレビドラマで脚本を手がけているクリエイターの作品らしいのだが、よくある「アニメにすると微妙」みたいな感覚のズレが無くて、むしろ「アニメだからこそできること」を振り切ってやってくれているのもうまいと思える部分。ラストのレバーがっちゃんこは流石にやりすぎなのかもしれないが、それこそ絶対に実写作品じゃできないことだし、アニメであることで開き直って、とにかく馬鹿馬鹿しいくらいの「大仕掛け」を思い切ってやっちゃおうっていうのは、アニメの見せ方を意識しなければできなかったデザインだろう。他にも2章の飛行機レースなんかも実写では作りにくい画面だったし、ともするとせせこましいデスクワークばかりになりそうな現代詐欺師事情を、ちゃんとアニメ映えする画面に絡めながら見せていく構成になっている。

 そして、そんな馬鹿馬鹿しいデザインをさらに際立たせる鏑木ひろの作家性も見事に噛み合った。どぎつい色使いなんかは好みの分かれるところなのだろうが、今作の場合にはその「うさんくささ」みたいなものが現実感の無い画面でうまく中和されて、そこで展開する物語の「ありえなさ」をうまいこと誤魔化せている。いや、誤魔化せてはいないのかもしれないけど、割とどうでもよくはしてくれている。こんだけエキセントリックな画面なのに、はちゃめちゃなシーンもウェットなシーンもバランスよく見せられるってのは、長年培ってきた現場勘の賜物なのだろう。

 あとはまぁ、ずっとアビーが可愛かったっていうのが大きいですね(オチ)。スレンダー&クレイジーな褐色殺人兵器少女。盛りすぎ。

 

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「秘密結社鷹の爪団 ゴールデンスペル」 ー→5

 いや、好きですよ。僕は。久しぶりにたっぷり1クール分みたけど、やっぱりこの独特のセンスは味わいがあるわ。まぁ、アニメとして面白いかどうかは全く別問題になるんだろうけど。

 お手軽フラッシュアニメというスタート地点の強みを現時点でもブレずに維持し続けているのはとても好感が持てる部分で、今作も小ネタとしての政権いじりとかコロナ問題とかをガンガンぶっこんで「作ってすぐ出しました!」という事実をアピールしている(形はどうあれ、アニメ作品で「生提供クレジット」が実現したのは流石に史上初なんじゃなかろうか)。その上で大きなテーマ設定が「ネット社会のあり方」に設定されているためにとにかく思いつきでばらまくだけの時事ネタオンリー作品に終わるわけでもなく、多分数年後にみたら「あぁ、こんなこともあったっけなぁ」と思い出しながら、ちゃんと成立しているお話を見ることが出来るだろう。願わくは、数年後にはこのコロナ騒動のドタバタが全て過去の話になっていることを。

 あと、なんと言ってもキャスト面での盛り付け方ですね。初代鷹の爪なんてコフィーちゃん(の中の人)とFROGMANだけで作っていたはずなのに、今回はちゃんとメインキャラは専門の声優を雇っており、しかもその陣容がジョージ、ツダケン、サトリナという俺得スペシャルセットみたいなラインナップになっている。特にツダケン・サトリナの馬鹿馬鹿しいまでに露骨なラブコメ要素とか、なかなか狙ってみられるもんじゃない。サトリナがこの手のお堅いキャラでラブコメやって、しかもギャグ寄りだからサービス多めとか、単なる煩悩の具現化なのではなかろうか。がっつり作中で中の人いじりされてたのもちょっと嬉しい。

 結論・サトリナフィーチャーだったら大体嬉しい。今後ともよろしくお願いいたします。あと、日清食品お疲れ。

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「いわかける! -Sport Climbing Girls-」 5→5

 あんまりメジャーじゃないスポーツアニメシリーズ。体操競技と比べても、こっちはさらにマイナー。しかしそのおかげもあって、同じ「スポーツアニメ」でもいろんなところが対照的になっているのがなんだか興味深い。

 まぁ、そもそも漫画原作ありのこちらと完全オリジナルの「体操ザムライ」では製作コンセプトが全然違うからあんまり比べる意味もないのだけど、個人的にはこちらの作品の方が好きでしたね。いや、単純に主人公がおっさんと巨乳女子高生では比べるべくもないのだが……そういう部分以外でもさ。こっちの方がわかりやすく少年漫画的な「スポーツ漫画」だからね。どんだけバカバカしいように見えても、やっぱり「各校の代表が出てきたら全員怪人みたいに特化した能力を持っててキャラがくどい」とかいう方が興味は湧くのよ。それがたとえさっぱり知らない競技だったとしてもね。

 というか、知らない競技だったからこそこれだけ気楽に見られたってのはあるのかもしれんね。なまじ知ってると「流石にそれはありえへんやろ」みたいなツッコミ視点が入りがちになってしまうが、わからんからこそ、どんだけ漫画脳な設定でもなんとなく「もしかしたらそういうもんかもしれんぞ?」という受け入れ態勢が整えやすい。勝手な想像になるが、割とアホみたいなキャラ設定に見えても、現実のスポーツクライミングで求められてる能力からそこまでかけ離れたものにはなってないんじゃないかな。そうして「なんとなく能力バトル物っぽくも見られる」というわかりやすい刺激の出し方をしておいて、それとなくルールとか見どころが入ってくるようになれば、マイナースポーツの導入口としては文句のないものだろう。

 一昔前が舞台だった「体操ザムライ」と対照的な要素としては時代設定もあり、「ソシャゲやりまくったせいでオブザベだけで勝ちが取れるようになった主人公」とか、いかにもわかりやすくて楽しくもある。まぁ、そもそもスポーツクライミング自体が、現代の環境が可能にした競技なんだろうしね。ボルダリングの素人ではわかりにくい「身体と同じくらいに頭も使う競技なんだよ」という部分にしっかりフィーチャーして見せてくれているので、そこまで動画のモーション部分に負担をかけずとも「競技してる感」を味わうことができる。最初は「こんな地味な競技、アニメにして面白いんか?」と訝しがっていたが、ちゃんとアニメ的な装飾も加わって「見ていて楽しい画面」になっていたんじゃなかろうか。まぁ、ほら、おっぱいも揺れるし(キャラによる)。

 そして、やはり個人的に無視できないのはラスボスとして立ちはだかる来栖アンネの存在。際立ったキャラ設定と、その胡散臭さをものともしない田村ゆかりという金字塔。上坂すみれを筆頭に石川・鈴木・富田という生きのいい面子がぶつかりにいく構図だけでも不思議な説得力があった。まぁ、個人的に好きなキャラは誰かと聞かれたら多分意味のわからん設定が多すぎるスパイダーの人だけども。あんだけ胡散臭いキャラのくせに、最終的にあんまり物語に波風立ててないのはなんだったんだよ。今回の1クール分でキャラが大量に顔見せしてるわけだが、これって2期目とかあるんでしょうかね? 今後が気になる作品だ。くーるくーるすー。

 

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「体操ザムライ」 5→4

 んー、結局、開始時に持った「誰に向けたアニメなんだろ?……」という疑問は解消しないままに終わってしまった。いわゆる「女性向け」とも違う気がするんだよなぁ、別におっさんは格好いいとは思わんし、ニンジャはメインでそこまでシナリオに食い込む要素がなかったので単なる賑やかしだったし……。

 時代を「1世代前」にした意味は理解できる。この辺りの時代が実際に日本体操界が足掻いていた時代なのだろうし、現代ではスポ根ってのも本当に脳筋設定で推し進めるのは時代遅れの感が否めない。別に2000年代だって時代遅れだったのかもしれんが、多少時代を巻き戻すことで、そうした「古き良き」に多少でも寄せられるなら意味はあったと思う。ただ、そうまでして「体操」が描きたい作品だったのかと言われると、そこがよくわからない。最終的に競技シーンのクオリティも「それなり」レベルだし、試合展開自体にドラマティックな部分があるわけでもない。何を見せられるかといえば、おっさんが怪我から復帰するための純正スポ根展開のみだし、「ロートルが奮起する物語」としても、途中にレオの話を挟むことで軸がブレた感がある。もちろん城太郎の物語とレオの物語は「克己」という部分で繋がっているのだが、あまりにも2人の精神性が違いすぎて、その2つに重なりが見出しにくいのだ。サムライだのニンジャだのといったファニー要素が導入だったため、どこまでマジになって見ていいのかが測りにくくてテンションが付いていかなかったのも悩ましい点。

 まぁ、こうして「ベタなファミリードラマ」みたいなものが作られること自体は構わないとは思うし、意味がないとは思わないのだが、できることなら、もうちょい付加価値が付いて記憶に残る作品にしてほしかったな、とは思う。最終的に全てをロリの愛らしさで埋め合わせようとしてもそう上手くはいくまいよ。

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「ハイキュー!! TO THE TOP(第2期)」 6→6

 ふむ、やはり文句の出るところはないよ。こんだけの長期作品になったのに、毎回きっちり満足いくものが出てくるっていうのはとても貴重な存在。見てるうちにどんどんどうでもよくなっていった「ソーマ」あたりとは好対照である。

 正直言えば、作画面についての陰りが見えて不安になったことはあった。2話だったか3話だったか忘れたが、明らかに作画が致命的なものになっており、「天下のハイキューがどうした?! 流石の大看板もコロナには勝てないのか?」とがっかりしたものだが、そこからは普通に持ち直し、やはり要所での動画モーションなどで他では見られないアツいものを見せてくれている。そして何と言っても、普通に筋書きが面白い。誰がどう見たって烏野が勝つことはわかっているわけだが、そんなことは何も問題にならず、ただただバレーボールの1つの試合を見せられているだけでも毎週見せ場がある。バレーってのはターンテイキングがはっきりしているという性質があるので野球同様にドラマ作りはしやすい競技ではあると思うが、それでも野球ほど展開に多様性は無いし、少年漫画的な誇張表現を加えたとしても、どこかでマンネリ化しそうなもの。さらに烏野メンバーは基本的に入れ替えが効かないわけで、毎回新キャラでテコ入れ、みたいなこともできない。いつものメンツを、どれだけ説得力をもって「成長」させられるかという、本当に漫画の自力の部分での勝負。そこでちゃんとリクエストに応えてくれるのだから、やはりタイトルとして大きな存在なのは間違いないだろう。

 さて、ここまで来たのだから是非とも最終回までアニメ化してほしいとは思うのだが……あとどれくらいあるんだろう? 今後の展開でこれ以上の盛り上がりが作れるのかは不安にもなるが、この作品ならそれも乗り越えてしまうんだろうな、という信頼もあるのだ。気長に待って、ジャンプの貴重なスポーツ漫画の雄を楽しみにしようではないか。

 

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「魔女の旅々」 5→6

 「ゴン、お前だったのか……」「そう、私です」。イレイナさん構文、割と便利。

 まさかここまでファニー突き抜け作品に成り上がるとは思ってもみなかった。1本1本のシナリオを見ればどこかチープな部分も多く、全体をみて完成度の高い作品だとも思わないのだが、ちょいちょい見せる気合の入ったやらかし加減は、的確な狂気を感じさせる。毎週クレイジーは心が疲れてしまいそうだが、このくらいのファニー&マッドならば、エンタメとしてはありがたいばかりである。

 しっかし最終話な……私がタイトルをつけるとしたら「本渡決戦」とかじゃないですかね。流石にギャラ五倍くらいもらってもいいと思うぞ。あんなキャストロールが許されるの、世界中で石田彰だけじゃないんかい。本渡ちゃんはねぇ、本当に器用に何でもこなすから……前クールの河瀬茉希に続いて2人目の「なぜかゾンビになっちゃった声優」としてもクレジットされてよいでしょう。もともと本渡キャラは、というか本渡ちゃん本人の適度に気が抜けてあっけらかんとしたキャラは好きなのだけど、イレイナさんはそうしたどっかで醒めたような肝の太い性質が良い方向に出ていたように思う。キャストが毎週豪華だってのはたまに書いてたことだけども、「花澤香菜の直系の弟子」としてこの作品が出てくるあたり、声オタならそれだけで満足してしまいそう。もっと具体的に言えば「伊藤静」→「花澤・日笠」→「本渡・ともよ」っていう世代観でしょ? 多分小さな国くらいなら1つ2つ作れる軍事力ですわ。

 これだけのキャスト陣が顔を揃えたということは、それだけ作中のキャラもクドくて、ドギツいということである。特に視聴者を困惑させたのはやはりサヤの存在ではなかろうか。2話で登場した時には「あー、こうやっていろんな街でイレイナさんが爪痕を残していくタイプのお話なのね」と思ったのに、まさかその爪痕が勝手についてくるとは。そして自らも爪痕を残し始めるとは。このキャラ設定にしてすぐさま人格入れ替わりネタを使ったり、思考回路が完全に不条理系のギャグ漫画である。オムニバス形式っていうデザインを、本当に好き放題に利用した結果である。視聴者としては「いいぞもっとやれ」くらいしか言うことがないので、2期は小原好美を加えた上でいいぞもっとやれ。ラストにうえしゃま歌唱のメインテーマを流すのも大変趣味がいいぞ。うえしゃまももっと出せ(あの人形屋が再登場することはないだろうなぁ……)。

 1話をみた時点では「キノの旅」を超えることはないんじゃないか、みたいな適当な想像をしていたわけだが、超えるとか超えないの問題じゃなかったな。「あっちがマラソンやるならこっちはポートボールで戦ってやる」みたいなマッチメイクだしな。今後もこのテンションが続いて2期3期とアニメが作られるような作品になったりするんでしょうか。なったらいいな。

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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
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